引退ピケが第一声…ラストゲーム退場劇や引退理由、今後の展望語る

2022.11.10 22:43 Thu
Getty Images
現役を引退したバルセロナの元スペイン代表DFジェラール・ピケが、現役ラストゲームとなったオサスナ戦後に初めて公の場でコメントを発した。
PR
ピケは今月3日に電撃的に現役引退を表明。その後、カンプ・ノウでの現役ラストマッチとなったアルメリア戦でプレーすると、7日のオサスナ戦でもベンチ入りしたが、ハーフタイム中にヘスス・ヒル・マンサーノ主審に対する暴言によってピッチでプレーすることなくプロキャリアを終えていた。
そのピケはTwitchのイバイ・ジャノス氏のインタビューを通じて、自身の今後の展望などを語った。

ラストゲームでの異例の退場に関しては主審のマッチレポートが適切ではなかったと、弁解を行っている。

「試合中のさまざまな瞬間について彼に話をしに行ったんだ。彼は試合後に『あなたが僕たちに与えたコーナーはみたことがあるか? これまで最も台無しにした審判だ』と言われたとして、その瞬間に僕を退場させたと話していた」
「ただ、僕はその瞬間、他に何も言っておらず、彼は僕を退場させた」

「彼の報告は正しくない。僕は彼を侮辱したりはしていない。退場になった後、僕は審判の更衣室の隣にあるドレッシングルームに行き、チームメイトが彼の報告にあるフレーズを叫んだ。そして、審判は隣でそれを聞き、その言葉を僕の口から発せられたものだとしたんだ」

オサスナ戦はほろ苦いものとなったが、カンプ・ノウでのラストゲームとなったアルメリア戦にはシーズン最多9万2000人の観衆を集め、エモーショナルな別れの場となった。ピケはそれが予想外のものだったと認める。さらに、チームの守備陣に多くの負傷者が出ていなかった場合、シーズンのより早いタイミングでの引退を考えていたという。

「土曜日は僕にとって本当に素晴らしいものだった」

「正直なところ、あまり大きな期待はしていなかったけど、ああいった形で送り出され、ファンのみんなの感謝の気持ちを実感できて、とても感謝しているよ」

「シーズンを通して考えていた(引退の)理由はたくさんあった。シーズン初めにチャビと話をしたとき、彼は今年は僕にとって難しい年になると言っていた。だけど、僕は諦めたくなかった。去年は個人的に良かったからね」

「だけど、全体的に感覚は良くなかった。プレーしていないときに早く引退しようと思った瞬間があった。ある試合の後、プレーしていないプレーヤーのためカンプ・ノウでの試合後のセッションを行っていた。その際にそのままドレッシングルームに戻ってこのまま辞めようかとも思っていたんだ」

「最終的には、守備陣に多くの負傷者が出たために、決定を遅らせたけど、ワールドカップによるシーズン中断となった今が良い瞬間のように感じたんだ」

また、FCアンドラの経営以外にフットボール以外の幅広いビジネスに携わる35歳は、自身の今後の展望にも言及。以前から語っていたように、将来的なバルセロナのフロント入りを希望している。

「毎日トレーニングをしないことで、他のことに集中する機会が得られる。将来はどうなるか分からないけど、僕の人生のクラブが持つ可能性を最大限に引き出す手助けをしたいと思うよ」

また、フットボールクラブの経営者としてレアル・マドリーのフロレンティーノ・ペレス会長に対する敬意を認めるピケだが、同会長を中心に構想が発表されたヨーロッパ・スーパーリーグに関しては大会としてのコンセプトを含め、多くの問題があると感じているようだ。

「ある時点ではそれが僕にとって魅力的であると確信していたけど、今はそうではない」

「スーパーリーグのプレゼンテーションは、何よりもフロレンティーノからのもので、大騒ぎになったね」

「僕は彼を高く評価しているけど、彼らがそれを台無しにしたことに驚いたよ」

「(スペインのテレビ番組])El Chiringuitoでのプレゼンテーションとそのすべてが理解できなかった。彼が何かを達成したかったのは確かですが、何をしたかったのかは分からないよ。もちろん、若い視聴者を魅了する必要があるという点については彼に同意する。スーパーリーグに同意しなくてもね」

「何年にもわたって確立されてきたルールを変えなければならないと思うよ。より短く、より魅惑的なプロダクトを作らなければならない。僕には90分は長い時間のように思える。そうでないなら、彼らは何かを変える必要がある。フットボールはまだスポーツの王様だけど、僕にとっては時代遅れのようにも感じているんだ」



PR
1 2
関連ニュース

去就注目のキミッヒ、ユーロ後に契約延長について議論か「バイエルンが最初の連絡先」

バイエルンのドイツ代表MFジョシュア・キミッヒが自らの去就やヴァンサン・コンパニ新監督について語った。ドイツ『Sport1』が伝えた。 バイエルンとの契約が2025年6月までのキミッヒ。契約延長するのかどうかが注目のなか、守備的MFを欲するバルセロナからの関心が取り沙汰されるほか、ドイツ『ビルト』はドイツ代表MFトニ・クロースの後釜を探すレアル・マドリーも狙う可能性があると報じている。 バイエルンでのシーズンが終了し、ユーロ2024やその前の親善試合2試合を戦うドイツ代表に合流したキミッヒは、出席した記者会見でユーロに向けた意気込みなどをコメント。その一方、自らの今後にも言及した。 「それ(契約延長)については僕だけの問題ではない。クラブがどう見ているか、クラブが何を望んでいるかも問題になる。どこかのタイミングで話し合いが行われるだろう」 「僕にとって状況は不確かなものではない。はっきりしているのは、僕の契約がまだ1年残っているということだ。この後ユーロもある。僕はそこに集中している」 「その後、僕が言っているように話し合いが行われるだろう。バイエルンが最初の連絡先だ」 また、トーマス・トゥヘル監督の後任に決まったコンパニ監督にも言及。まだ歴の浅い指揮官としての評価についてはお茶を濁したが、二転三転したバイエルンの監督人事の決着は喜んでいる。 「もちろん、選手としての彼については昔から知っている。監督としてはまだ判断できない」 「当然それは僕の将来にとっても重要なことだけど、何よりもまず、クラブがどう考えているかが僕にとっては重要なんだ。クラブの仕事が1つ減ったのは良いことだ」 2024.06.01 22:27 Sat

バルサのベルナルド・シウバ獲得に光? 契約解除金の分割払いが可能…ただ、熱望したチャビ監督は解任

財政難を抱え続けているバルセロナ。今夏はその解消に努めている状況だが状況は芳しくはない。 一方で、選手補強は続けたいバルセロナ。獲得を目指す選手の契約条項が、大きな手助けになる可能性があるという。 スペイン『TV3』は、バルセロナが獲得を目指し続けているマンチェスター・シティのポルトガル代表MFベルナルド・シウバ(29)の契約に関して、特別な条項の存在を報じた。 予てからベルナルド・シウバの獲得に熱を上げているバルセロナ。一方で、財政難が大きな足枷となっており、選手本人に移籍の意思がありながらも、獲得に動けないという状況が続いていた。 しかし、そのベルナルド・シウバには退団時の条項に思わぬ抜け道があったという。 ベルナルド・シウバの契約解除金は5000万ポンド(約100億円)に設定されている。当然バルセロナがこの金額を払うことは不可能。それで何度も断念してきたが、どうやら3回の分割払いにできる条項があるという。 どうやらバルセロナでのプレーを夢見るベルナルド・シウバが、2026年夏までシティと契約を延長する際に盛り込んだものとのことだ。 経済的な側面での問題は解決できそうな状況だが、思わぬ問題が発生。それは、ベルナルド・シウバの獲得を熱望していたチャビ・エルナンデス監督が解任されてしまったのだ。 新たに就任したハンジ・フリック監督が求めるのかどうかは不明。スポーツ・ディレクター(SD)のデコ氏とフリック監督がどう判断するかがポイントとなりそうだ。 2024.05.31 23:25 Fri

ハフィーニャ諦めないサウジのクラブ、移籍金169億円以上投じる覚悟

バルセロナのブラジル代表FWハフィーニャ(27)は依然としてサウジアラビア方面から熱視線を浴びているようだ。スペイン『ムンド・デポルティボ』が報じた。 リーズ・ユナイテッドからバルセロナに加わってもうすぐ2年が経とうとしているハフィーニャ。スペイン代表FWラミン・ヤマルの台頭もあった今シーズンは、両ウイングを精力的にこなしつつ、公式戦10ゴール13アシストを記録した。 そんな27歳への関心を継続しているのがサウジ・プロ・リーグのクラブ。昨夏オファーを送りながらハフィーニャ側に拒否されていたが、有力クラブの1つが今夏も獲得に動くという。 獲得に向けてはあらゆる手段を尽くす構えとのこと。リーズからは移籍金5800万ユーロ(約98億6000万円)+ボーナスでバルセロナへやってきたハフィーニャだが、サウジアラビアのクラブは最低でも1億ユーロ(約169億9000万円)を用意する可能性があり、本人に対しても現在の給与の2倍を提示するという。 一方、家族と共にカタルーニャの地で快適に過ごしているハフィーニャは、やはりバルセロナ残留が最優先。自身のよく知るプレミアリーグのビッグクラブから目も眩むようなオファーが届いた場合のみ、退団を検討する可能性があるようだ。 万が一移籍へ心が傾くとしても、まずはハンジ・フリック新監督の評価が気になるところ。バルセロナとの契約は2027年6月まで残っている。 2024.05.31 17:46 Fri

バルセロナ1年目は苦戦のロッキ、代理人は指揮官交代を歓迎「ゼロからのスタート」

バルセロナのU-23ブラジル代表FWヴィトール・ロッキの代理人が指揮官交代を前向きに捉えている。スペイン『Relevo』が伝えた。 2023年夏にアトレチコ・パラナエンセからバルセロナへの移籍が決まり、2024-25シーズンからの加入が内定していたロッキ。しかし、その予定を前倒しして同年12月にスペインへ渡ることとなり、バルセロナでこの半年を戦った。 大きなポテンシャルを秘める18歳アタッカーだが、チャビ・エルナンデス監督の信頼を掴みきれないまま今シーズが終了。代理人のアンドレ・キューリー氏はこの状況に苦言を呈し、今夏の完全移籍を視野に入れる可能性もほのめかしていた。 そのチャビ監督が解任され、新たにハンジ・フリック氏の招へいが決まったなか、キューリー氏は『Radio Marca』の番組『Goles con Parrado』で改めてコメント。起用する機会こそ少なかったものの、ロッキを望んだのはチャビ監督だったと述べている。 「チャビが12月にこの選手を望んだというのは事実ではない。彼はもっと早くから彼を望んでいた。7月にだ。だが、結局彼ら(バルセロナ)は彼を連れていかなかった。私はチャビが個人的に彼に電話したと主張する」 「ヴィトール・ロッキは12月にも(バルセロナに)来るつもりはなかった。そこ(アトレチコ・パラナエンセ)に留まり、成長を続けるという計画だった。それでもガビや(アレハンドロ・)バルデの負傷で選択肢が広がった。彼が成長するためにはそれ(バルセロナ行き)がベストだと判断した」 また、フリック氏のことは「あまりよく知らない」というキューリー氏だが、指揮官交代には前向き。ポジション争いや環境への適応に難しさはあるものの、来シーズンに期待を寄せた。 「ヴィトール・ロッキはもっとチャビと戦えることを期待していた」 「彼の前には(ロベルト・)レヴァンドフスキのようなワールドクラスの選手がいる。ヴィニシウス(・ジュニオール)も適応するのに2年かかった。新しい監督の下、ゼロからのスタートだ」 2024.05.31 15:14 Fri

「キングス・ワールドカップ」でも話題のピケ氏、汚職事件の捜査対象となり告発受ける…不正に年間6.8億円を手にしたか

現役時代はマンチェスター・ユナイテッドやバルセロナ、スペイン代表でプレーしたジェラール・ピケ氏。スペインサッカー連盟(RFEF)が関与しているとされる汚職事件の捜査対象となったという。スペイン『アス』が伝えた。 バルセロナで育ったピケ氏は、その後ユナイテッドへと移籍。バルセロナに復帰してからはチームを支えるディフェンスリーダーとして活躍した。 現在は自身が立ち上げた「キングス・リーグ」という7人制サッカーのチェアマンとなり、メキシコでは現在「キングス・ワールドカップ」が開催されている。 そのピケ氏だが、RFEFが関与している不正疑惑に関わりがあるとして起訴されたという。 RFEFは、ラ・リーガとコパ・デル・レイの上位2チームが参加するスーペル・コパを開催。現在はサウジアラビアでの開催が多くなっているが、この動きに対して疑惑が浮上していた。 当時のRFEFの会長であったルイス・ルビアレス氏と、ピケ氏の会話が録音されたデータが漏洩。2022年以降、汚職疑惑の捜査が続いている。ルビアレス元会長はスペイン女子代表MFジェニファー・エルモソへの性加害問題で逮捕されたが、汚職容疑でも逮捕されている。 ピケ氏は、自身が保有するコスモス社がRFEFと契約を結び、仲介料として400万ユーロ(約6億8000万円)を受け取ることとなっていたという。しかし、ここに違法行為があるとして起訴されたということだ。 なお、現役時代にこの契約がかわされていたと守られており、すでにコスモス社の銀行口座は凍結されているとのことだ。 2024.05.31 11:45 Fri
NEWS RANKING
Daily
Weekly
Monthly