コラム

thumb

【J1クラブ中間評価】誤算に悩まされ堅守速攻体現できず《清水エスパルス》

▽2017シーズンの明治安田生命J1リーグは早くも折り返し地点に。DAZNマネーで増加した分配金などを巡る争いも背景に存在していることから、優勝争いのみならず、例年以上に戦いが激化している。超ワールドサッカー編集部は、このタイミングでJ1全18クラブを中間評価。今回は清水エスパルス編をお届けする。 ◆負傷者と低調な新戦力で安定を欠いた守備 勝ち点18/4勝6分7敗(C)CWS Brains,LTD. ▽昨シーズンのJ2で圧倒的な攻撃力を見せつけた清水は、2年ぶりのJ1でも攻撃力を発揮。2枚看板のFW大前元紀が大宮アルディージャに移籍したことで得点力不足が懸念されたが、大エースFW鄭大世、10番を継承したMF白崎凌兵、そしてシーズン途中加入のFWチアゴ・アウベスの活躍もあり、前半戦で19ゴールを記録した。 ▽攻撃陣が一定の結果を残した一方で、守備陣は不安定さを露呈。DF犬飼智也、DF角田誠でスタートしたセンターバックコンビを固定できず、ボランチも開幕前にMF竹内涼、開幕戦にMF河井陽介が相次いで離脱。守備組織の構築に定評のある小林伸二監督の手腕をもってしても、安定感を生み出すことができなかった。 ▽さらに、新加入のDFフレイレ、DFカヌもチームにフィットせず、守備の強度を欠くことに。メンバーを固定できないことで攻守のバランスを保つことができず、第7節から第15節までの9戦で6分け3敗、先制しながらも勝ち切れずに多くの勝ち点を取りこぼした。 ◆ポジション別採点(C)CWS Brains,LTD. 【GK&DF】30/100点満点 ▽日本代表経験のあるGK六反勇治を最後尾に据えたものの、J1クラブの攻撃力に守備陣が対応できず25失点。特に試合終盤での失点に悩まされた。果敢な攻撃参加で相手の嫌な存在になりつつあるDF松原后と守備面でバランスがとれるDF鎌田翔雅の両サイドバックが好調なだけに、センターバック2枚の固定は急務だ。その中で、新加入のカヌが徐々に良さを発揮。第15節から採用されているDF二見宏志とのコンビが安定への兆候を見せている。 【MF】30/100点満点 ▽序盤からボランチで負傷者を抱える中、新戦力のフレイレとMF野津田岳人もポジションを確保するだけのパフォーマンスを見せられず、指揮官の頭を悩ませた。竹内の復帰後は、MF六平光成とボランチを組んだものの、バランサータイプの2人では小林伸二監督が掲げる「堅守速攻」を体現できず。特に、守備での力強さ、攻撃での展開力に欠けた印象だ。MF枝村匠馬、白崎、FWミッチェル・デュークと両サイドハーフが献身的なプレーで攻守に奮闘していただけに、中央で攻守両面のサポートができなかったのは痛い。屈強なフィジカルと低い位置からの組み立てを得意とするフレイレを中断期間でフィットさせ、安定感をもたらせたい。 【FW】60/100点満点 ▽個人技に長けたチアゴ・アウベスの加入で、攻守において存在感が大きい鄭大世のマークを分散させた。不動の2トップを形成し、2人で11ゴールを記録。後半戦に向けては好連携を築き、得点力により磨きをかけたい。一方で、ベンチに控える前線のメンバーは、運動量に長けているもののFW金子翔太(2得点)、FW北川航也(0得点)、FWミッチェル・デューク(1得点)と得点力に欠けた。2枚看板に次ぐ存在がいないことが不安材料となる。 ◆超WS的前半戦チーム内GOODプレーヤー(c)J.LEAGUE PHOTOS FWチアゴ・アウベス(24歳/No.8) 明治安田生命J1リーグ:10試合(先発7回)/4ゴール ▽加入直後から鄭大世と共にオレンジ軍団の前線を牽引。果敢なドリブルと高精度かつ強烈な左足のキックで攻撃にアクセントを加え続けた。清水が専守防衛を取らずに済んだのは彼の存在が大きく、後半戦にかけては連携面や判断力を高めていきたい。貴重な戦力には変わりなく、噂される全北現代への移籍が気になるところだ。 ◆超WS的前半戦チーム内BADプレーヤー MF野津田岳人(23歳/No.14) 明治安田生命J1リーグ:11試合(先発8回)/0ゴール ▽攻撃の強化に期待を寄せられて加入したレフティーモンスターだが、右サイドでは左足のシュートも空砲に終わり、ゴールという形で結果を残せなかった。また、負傷者を抱えたボランチの位置で起用されるも、チャンスメイク力と展開力が息を潜め、速攻の起点になりきれなった。起用の問題もあったが、本来のパフォーマンス見せられず、苦しい前半戦となった。 ◆守備改善で勝ち点上積みへ ▽前半戦は勝ち点の取りこぼしが目立ったが、J1復帰元年をひとまず残留圏内の13位でシーズンを折り返すことができた。目標である「9位以内」も射程圏内に捉えており、まずは守備面の改善に手をつけたい。そのためには、センターバックの固定とボランチの守備力向上が必要となる。 ▽さらに、ゲームメイクも改善が必要となり、中盤での支配率を高めて自分たちの攻撃の時間を増やしていきたい。戦いも安定させ、不用意に勝ち点を落とす試合を減らしたいところだ。 ▽攻撃面ではチアゴ・アウベスに移籍の噂が挙がっており、チームを去ることとなれば、新たな得点源が必要となる。控え選手が現状のパフォーマンスに終われば、一気に降格圏内へ巻き込まれる可能性も十分にあり得る。鄭大世のマークが再び厳しくなるだけに、控え組の奮起に期待したい。 2017.07.15 22:30 Sat
twitterfacebook
thumb

【J1クラブ中間評価】順位は想定内も深刻な得点力不足で不安残す折り返しに《ヴァンフォーレ甲府》

▽2017シーズンの明治安田生命J1リーグは早くも折り返し地点に。DAZNマネーで増加した分配金などを巡る争いも背景に存在していることから、優勝争いのみならず、例年以上に戦いが激化している。超ワールドサッカー編集部は、このタイミングでJ1全18クラブを中間評価。今回はヴァンフォーレ甲府編をお届けする。 ◆課題の守備改善も深刻な得点力不足に… 勝ち点16/3勝7分7敗(C)CWS Brains,LTD.▽昨シーズンは年間14位で終え、4年連続のJ1残留を決めた甲府。今シーズンは5年連続のJ1残留を最大使命に、柏レイソルやアルビレックス新潟で指揮を執りポゼッションスタイルのフットボールを志向する吉田達磨新監督を招へい。より攻撃的なスタイルへの転換を目指したものの、蓋を開けてみれば、実質5バックに近い[3-3-2-2]の守備的な布陣でいかにも甲府らしい堅守を軸としたスタイルで前半戦を戦った。 ▽ガンバ大阪との敵地での開幕戦を1-1のドローでスタートした甲府は、第3節で浦和レッズに1-4の大敗を喫するも、大宮アルディージャ(1-0)と北海道コンサドーレ札幌(2-0)に連勝を記録するなど、第9節のヴィッセル神戸戦までは真骨頂である堅守を軸とした戦いで順調に勝ち点を積み重ね、余裕の残留圏内をキープ。だが、その後は深刻な得点力不足に陥り、第10節のジュビロ磐田戦から前半戦最終戦の第17節サガン鳥栖戦まで8戦未勝利(4敗4分け)と急失速し、降格圏と2ポイント差の14位で前半戦を終えた。とりわけ、直近4試合で無得点という内容は後半戦に向けて大きな不安を残す。 ◆ポジション別採点(C)CWS Brains,LTD.【GK&DF】70点/100点満点 ▽17試合で18失点。昨シーズン前半戦の31失点から大幅な改善を見せており、今シーズンのJ1でも失点数に関しては8位タイと上々の数字だ。攻守両面で存在感を放つDFエデル・リマ、守護神に抜擢されたGK岡大生、ここにきて調子を上げるDF新里亮を中心に粘り強く守れている印象だ。また、自身の理想をひと先ず脇に置き、現実的な守備重視の戦術を採用する吉田新監督の采配も失点減の大きな要因だ。 【MF】40/100点満点 ▽アンカーポジションで優れた戦術眼と高精度の左足を武器に“レジスタ”としてプレーするMF兵働昭弘、インサイドハーフで持ち味のボール奪取や守備センスを遺憾なく発揮するMF小椋祥平のベテラン新加入組の活躍が目立った。また、J1屈指のスプリント回数を誇る右ウイングバックのMF松橋優、MF田中佑昌と豊富な運動量とアグレッシブさを誇る2選手の貢献も大きかった。ただ、守備面が機能した一方、攻撃面に関しては前線との連係に問題を抱えており、厳しい前半戦となった。 【FW】10/100点満点 ▽前半戦でわずか10ゴールと深刻な得点力不足に陥った中、ストライカー陣が奪ったゴールはわずかに「5」。前線からの守備や起点作りなど、得点以外の貢献を考慮に入れても、評価に値しない体たらくだ。もちろん、守備的スタイルの弊害や後方からのサポート不足が得点力不足の一因だが、主力として起用されながらも2人でわずかに2ゴールのFWドゥドゥとFWウイルソンの不振が痛恨だった。また、2年ぶりの復帰を果たしたMF堀米勇輝はチーム最多の2ゴールを記録もインパクトを欠き、FW河本明人や途中加入のFWジュニオール・バホスもバックアッパーの域を出なかった。 ◆超WS的前半戦チーム内GOODプレーヤー(c)J.LEAGUE PHOTOSDFエデル・リマ(31歳/No.6) 明治安田生命J1リーグ:15試合(先発14回)/1ゴール ▽攻守両面で異彩を放つ左利きのブラジル人センターバックを選出。プレシーズンの負傷で出遅れたものの、第4節の大宮アルディージャ戦から左ストッパーとして先発を飾ると、以降のリーグ戦全試合でスタメン出場を継続中だ。187cmながら痩身の31歳は、快速とリーチの長さを生かした見事な対人守備で最終ラインに安定をもたらせば、攻撃の場面では豪快な持ち上がりや左足の正確な球出しで存在感を放った。第5節の北海道コンサドーレ札幌戦では利き足とは逆の右足で圧巻のボレーを決め、初ゴールも記録。 ◆超WS的前半戦チーム内BADプレーヤー FWウイルソン(32歳/No.9) 明治安田生命J1リーグ:14試合(先発13回)/1ゴール ▽待望の点取り屋としてベガルタ仙台から今シーズン新加入も、前半戦で決めたゴールはPKによる1ゴールのみと大きく期待を裏切った。前線で基準点となるプレーや後方の味方を助けるプレスバックなど、全体的な貢献度が著しく低かったわけではないが、開幕から一向にコンディションが上がってこないのは気がかりだ。また、競り合いでの消極的な姿やプレッシャーが少ないサイドに流れる場面が目立つなど、決定機での慌てぶりに加えて、自信を失っている印象。同じく不調のFWドゥドゥと共に後半戦に向けて心身共にコンディションを整えられるかが、クラブの5年連続J1残留のカギとなるはずだ。 ◆戦術転換と助っ人コンビの覚醒で停滞感を振り払えるか ▽順位と勝ち点を考えれば、いずれも残留を果たした過去4シーズンとあまり変わらない想定内の立ち位置と言える。だが、残留を争うライバルが監督交代や積極補強を起爆剤に心機一転を図る中、予算的に限りがあるクラブは、後半戦も継続路線でチームとしての上積みを図っていくしかない。 ▽その中で一番に改善すべき点は、深刻な得点力不足の解消だ。元々、攻撃的なポゼッションスタイルを志向する吉田監督にとって、攻撃的なスタイルへの転換は得意とするところ。その一方で、ここまで勝ち切れなかったものの、決して大崩れしていたわけではない現状からのスタイル転換は、これまで積み上げてきた堅守を崩壊させる、リスクも孕んでいる。そのため、理想を言えば現状のスタイルをベースに少ない手数で攻め切る中、FWウイルソンやFWドゥドゥといった個人の覚醒、前半戦で機能しなかった連係面の擦り合わせで得点力を向上させたい ▽しかし、前半戦のように助っ人コンビの状態が上がらなければ、ボールを保持してより前に人数をかけて攻める、よりリスキーな攻撃スタイルへの転換も必要となるかもしれない。堅守を維持しつつ、得点力を伸ばせるかが残留へのカギを握るだろう。 2017.07.14 20:30 Fri
twitterfacebook
thumb

【J1クラブ中間評価】内弁慶ぶり露呈で苦戦も後半戦は2人の“ジェイ”に期待《北海道コンサドーレ札幌》

▽2017シーズンの明治安田生命J1リーグは早くも折り返し地点に。DAZNマネーで増加した分配金などを巡る争いも背景に存在していることから、優勝争いのみならず、例年以上に戦いが激化している。超ワールドサッカー編集部は、このタイミングでJ1全18クラブを中間評価。今回は北海道コンサドーレ札幌編をお届けする。 ◆内弁慶ぶりが露呈 勝ち点15/4勝3分け10敗(C)CWS Brains,LTD.▽昨シーズンJ2を制覇した札幌は、「北海道とともに、世界へ」のチームスローガンを掲げて5年ぶりのJ1参戦。しかし、第17節終了時点では4勝3分け10敗の16位と苦戦している。2連敗スタートとなった今シーズンは、これまで連勝が一度もなし。また、第11節からは得点力不足に陥り6連敗。やや負け癖がついてしまった点も気がかりだ。特に、アウェイではここまで獲得した勝ち点がわずかに1ポイントと苦しんでいる。負傷者続出にも泣かされたが、後半戦は何とかムードを変えたい。 ◆ポジション別採点(C)CWS Brains,LTD.【GK&DF】30/100点満点 ▽GKでは、札幌で3シーズン目となるク・ソンユンが上々のプレーぶりを見せており、ここまで全18試合に出場している。大宮アルディージャから期限付き移籍で加入のMF横山知伸、DF福森晃斗が中心となっている守備陣は、4月中旬にDF田中雄大がハムストリングの肉離れで負傷離脱したこともあり、なかなかメンバーを固定できなかった。守備陣だけの責任だけではないが、本職が中盤のMFキム・ミンテ、スピードに難があるDF河合竜二らがセンターバックに入ったこともあり、前半戦では最終ラインが安定せず、無失点試合がわずか2試合と苦しんだ。 【MF】30/100点満点 ▽横浜F・マリノスから加入したMF兵藤慎剛が早くもチームに馴染んでおり、ここまで全18試合に出場するなど、豊富な運動量を生かしてチームを支えている。兵藤と共に中心となっているが、札幌の象徴でもあるMF宮澤裕樹で、ここまで17試合で先発出場している。ほかでは、4月上旬にMF深井一希が左ヒザ前十字じん帯断裂、さらに左ヒザの内側と外側の半月板を損傷して離脱したことが大きく響いた。ルーキーのMF菅大輝がJ1のフィジカルやスピードに対応し、さらなる活躍ができればチームにとって心強いところだ。 【FW】30/100点満点 ▽ここまでチーム内トップの5ゴールを挙げているFW都倉賢が今シーズンも軸。チームとして流れに乗っていないため都倉自身も昨シーズンのような躍動感を欠いているが、それでも持ち前のガッツ溢れるプレーで毎試合全力を尽くし、得点だけでなく前線からの守備やポストワークでもチームに貢献している。FWジェイの加入により層が厚くなる後半戦は、都倉自身はもちろん、復帰してきたFWヘイス(2得点)やFW金園英学(0得点)といったパートナーたちも得点数を伸ばしたい。 ◆超WS的前半戦チーム内GOODプレーヤー(c)J.LEAGUE PHOTOSDF福森晃斗(24歳/No.24) 明治安田生命J1リーグ:16試合(先発16回)/1ゴール ▽2015年に川崎フロンターレから加入し、3シーズン目となる福森が攻守にわたってチームを支えている。今シーズンは前半戦で16試合に出場。左センターバックとして、守備だけでなく、ビルドアップでもチームに貢献。持ち味である左足のキックを生かし、流れの中からのクロスのほか、FKやCKといったプレースキッカーとしても良質なボールをチームメートに供給している。第8節の浦和レッズ戦では、距離のある位置からGK西川周作を相手に鮮やかな直接FKでゴール。記憶に新しいところでは、8日の第18節大宮アルディージャ戦で見事な直接FK2発。J1史上7人目となる離れ業を見せて2-2のドローに貢献した。 ◆超WS的前半戦チーム内BADプレーヤー FW金園英学(28歳/No.22) 明治安田生命J1リーグ:11試合(先発6回)/0ゴール ▽ベガルタ仙台から今シーズン札幌入りした金園だが、インパクトを残せていない。ここまで11試合に出場してノーゴール。もちろん、前線からのチェイシングやポストワークなどチームプレーを怠らない選手だけに得点だけが望まれているわけではないが、それでも不満が残る数字だ。後半戦は、訪れたチャンスを着実に生かして結果を残したい。 ◆ジェイ&“タイのメッシ”チャナティップ効果に期待 ▽前述したとおり、第17節までに獲得した勝ち点15ポイントうち、14ポイントがホームでのもの。まずは、この内弁慶ぶりを改善したいところだ。期待がかかるのは、後半戦から参戦し母国では“ジェイ”の愛称で親しまれる“タイのメッシ”ことチャナティップ・ソングラシン。確かなテクニックと鋭いドリブル、クイックネスを兼備するチャナティップとジェイがすんなりとフィットすれば、エースである都倉へのマークも緩くなり、より攻撃力と得点パターンが増えるはず。現実的な 目標である残留に向けて、新加入選手の効果に期待だ。 2017.07.13 17:00 Thu
twitterfacebook
thumb

【J1クラブ中間評価】積み上げたものが形にならずも新体制で見えた光明《大宮アルディージャ》

▽2017シーズンの明治安田生命J1リーグは早くも折り返し地点に。DAZNマネーで増加した分配金などを巡る争いも背景に存在していることから、優勝争いのみならず、例年以上に戦いが激化している。超ワールドサッカー編集部は、このタイミングでJ1全18クラブを中間評価。今回は大宮アルディージャ編をお届けする。 ◆形なき序盤戦…監督交代でベクトルを変え上向きに 勝ち点14/4勝2分け11敗(C)CWS Brains,LTD.▽昨シーズン、クラブ史上最高の5位という好成績でJ1復帰シーズンを終えた大宮。攻撃の軸であったMF家長昭博(川崎フロンターレ)、MF泉澤仁(ガンバ大阪)がチームを去った穴は大きかった。戦力的だけでなく戦術的な穴が大きく、新加入選手をハメた戦いが機能せず、能力を発揮させることができなかった。これまでどおり守備をベースに戦うも、失点を減らすことができず、1得点10失点で開幕6連敗と最悪のスタートを切った。 ▽第9節の浦和レッズとの“さいたまダービー”でシーズン初勝利を飾るも、その後が続かず第13節の柏レイソル戦終了後に渋谷洋樹監督、黒崎久志ヘッドコーチを解任。伊藤彰コーチが新監督に昇格したことでシステムのベースを[4-1-4-1]に変更。これが奏功し、残留を争う直接のライバルであるアルビレックス新潟(1-2)、サンフレッチェ広島(0-3)と連勝。望みを繋いで前半戦を終えることとなった。 ◆ポジション別採点(C)CWS Brains,LTD.【GK&DF】10点/100点満点 ▽17試合で30失点。昨シーズンの年間36失点を考えれば最悪の出来だ。守備陣の陣容が大きく変わらない中、キャプテンであるDF菊地光将の負傷離脱は誤算だったが、攻守にわたって単純なミスが多く、失点をすると立て続けに繰り返してしまう悪癖を繰り返した。守備をベースにチーム作りをしていただけに、評価はできない。 【MF】40/100点満点 ▽序盤戦は試合ごとに組み合わせが変わる中、新加入組ではMF茨田陽生が15試合に出場。メンバーを固定しなかったことが、不安定さを生んだ要因の1つとも言える。伊藤監督就任後は、アンカーにMF大山啓輔、インサイドハーフにMF横谷繁、茨田、右サイドにMF岩上祐三、左サイドにFW大前元紀と固定。連係も上がり、監督の描くサッカーを体現しはじめている。 【FW】30/100点満点 ▽昨シーズン加入したME江坂任がチーム唯一の全試合出場とフル稼働。シーズン序盤はなかなか得点を挙げられなかったが、役割が明確になった第14節から3試合連続得点を記録し、前半戦で5得点をマークした。また、今シーズン無得点のFWドラガン・ムルジャが湘南ベルマーレに移籍。済州ユナイテッドFCからブラジル人FWマルセロ・トスカーノを獲得し、競争を生み出しながら得点力向上を目指し、後半戦の巻き返しを狙う。 ◆超WS的前半戦チーム内GOODプレーヤー MF江坂任(25歳/No.7)(c)J.LEAGUE PHOTOS明治安田生命J1リーグ:17試合(先発17回)/5ゴール ▽名実ともに大宮のエースになりつつある江坂を選出。昨シーズンに続き、トップ、右サイド、左サイドと複数ポジションを試合中にこなす中、ゲームメイクに終始していた序盤戦から一転、システム変更により1トップに固定され、本来の得点能力が復活。伊藤新体制ではチームの連勝に大きく貢献した。後半戦はよりマークが厳しくなることが予想されるが、ゴール、ゲームの組み立てに加わりならがらも2ケタ得点を記録できれば、チームのJ1残留は果たされるだろう。 ◆超WS的前半戦チーム内BADプレーヤー GK塩田仁史(36歳/No.21) 明治安田生命J1リーグ:9試合(先発8回)/20失点 ▽失点はGKだけの責任とは言えないものの、9試合で20失点は多すぎた。昨シーズンはGK加藤順大とポジションを争いながら15試合に出場。今シーズンは開幕スタメンを勝ち取るも、判断ミスや処理ミスなど、ベテランらしからぬプレーが散見。防げる失点を与え、戦況を悪化させた試合も多く、勝ち点を取りこぼした印象が強い。監督交代後は3番手に降格し、厳しいシーズンとなった。 ◆変幻自在のシステムでJ1残留へ ▽1ケタ順位を目標に掲げてスタートしたシーズンと考えれば、期待を大きく裏切っている現状といえる。しかし、伊藤新監督の下、チームが見せるサッカーは変貌。特に攻撃面での可能性が以前より増し、試合の主導権を握る時間帯が増えている。 ▽課題はプレー精度と連携、そしてフィニッシュまでの道筋を確立させること。攻撃サッカーを標榜する伊藤監督の下、約1カ月のリーグ戦中断期間でどこまで細部を詰められるかで、J1残留だけでなく、より上の順位でフィニッシュすることが見えてくるだろう。伊藤監督が描くゲームビジョンが間違わなければ、結果は自ずとついてくるはずだ。 2017.07.12 17:00 Wed
twitterfacebook
thumb

【J1クラブ中間評価】過渡期を迎える中、チームバランス崩壊で最悪の前半戦に《サンフレッチェ広島》

▽2017シーズンの明治安田生命J1リーグは早くも折り返し地点に。DAZNマネーで増加した分配金などを巡る争いも背景に存在していることから、優勝争いのみならず、例年以上に戦いが激化している。超ワールドサッカー編集部は、このタイミングでJ1全18クラブを中間評価。今回はサンフレッチェ広島編をお届けする。 ◆期待外れの新加入組、チームの歯車かみ合わず監督辞任という結末へ 勝ち点10/2勝4分け11敗(C)CWS Brains,LTD.▽森保一体制6年目を迎えた今シーズン。MF森崎浩司の現役引退や、バンディエラ・FW佐藤寿人の退団など転換期を迎えている広島は、注目のFW工藤壮人らの新戦力をチームに迎え、覇権奪還に向けてスタートした。 ▽しかし、チームの重鎮たちが抜けた穴は大きかったのか、前半戦を終えた時点で2勝4分け11敗(勝ち点10)と散々な結果に。新加入組も若手も新たな風を吹かすことができず、森保体制発足後最悪の不振に陥った。そして、ついには森保監督が辞任。2012年の就任以降リーグ制覇を3度成し遂げ、“ポイチ”の愛称でもサポーターに親しまれた森保監督は、シーズン半ばにして広島を後にすることになった。 ◆ポジション別採点(C)CWS Brains,LTD.【GK&DF】10/100点満点 ▽慣れ親しんだ[3-4-2-1]という形は、相手チームに研究し尽くされた。DF陣の加齢による衰えもあるだろうが、セットプレーや連係ミスから失点を重ね、前半戦だけで30失点。比較的失点の多かった去年の前半戦の18失点と比べてもその差は歴然だ。この失点数の多さも広島が降格圏に沈んでいる要因の1つと言え、ガンバ大阪から日本代表も経験しているDF丹羽大輝を補強した。 【MF】20/100点満点 ▽中盤は負傷者が続出し、試合の組み立てに苦労した印象が残った。最終ラインからのビルドアップで丁寧にボールを前に運んでいくやり方の広島にとって、中盤で如何に気持ちよくボールを回し、流動性のある攻撃を展開していくかが主題なのだが、前半戦はなかなかうまくいかず。また、2シャドーの一角を担ったアンデルソン・ロペスが個の力に頼ることが多く、広島の流動性を損なった感は否めなかった。だが、高い技術力を持つアンデルソン・ロペスはここまで5ゴールを記録し、チーム内得点王。後半戦はこの得点力を落とさず、いかに攻撃の組み立てに関与できるかに注目したい。 【FW】10/100点満点 ▽前半戦わずか15得点という記録は、クラブ史上ワースト2位の数字だ。佐藤に代わって加入した工藤はここまで3ゴールと不完全燃焼に終わり、期待されたFW皆川佑介やFW宮吉拓実らの若手組はインパクトを残せなかった。そんな結果を受け、今夏にはガンバ大阪でプレーしていたFWパトリックを獲得。前線の活性化を図り、後半戦での巻き返しを期待したいところだ。 ◆超WS的前半戦チーム内GOODプレーヤー MF柴崎晃誠(32歳/No.30)(c)J.LEAGUE PHOTOS明治安田生命J1リーグ:16試合(先発14回)/2ゴール ▽攻撃にも守備にも顔を出していた柴崎が前半戦GOODプレーヤーに。今シーズンも2シャドーの位置でプレーする柴崎は、工藤やアンデルソン・ロペスといった新加入組を豊富な運動量で上手くカバーしながら、持ち前のテクニックで2ゴール3アシストの貢献。また、元々ディフェンシブMFを本職としていただけに、守備の意識が高く、攻守にわたって低迷する広島を支えていた。 ◆超WS的前半戦チーム内BADプレーヤー FW工藤壮人(27歳/No.50) 明治安田生命J1リーグ:14試合(先発11回)/3ゴール ▽開幕前の期待値の高さから工藤を挙げた。シュートセンスやゴールへの嗅覚、ディフェンスラインの裏への抜け出しを得意とする工藤は退団した佐藤との共通項は少なくない。また、柏レイソルには2012シーズンから2年連続で2桁得点していることもあり、佐藤の後継者として多くの期待が集まっていた。しかし、蓋を開けてみれば前半戦を終えた時点でわずか3ゴールと、その期待を大きく下回る結果に。良質な援護射撃がなかったこともあり、前半戦は持ち味を生かせず、チームスタイルのフィットに苦しんだ。 ◆新加入選手と監督交代で再スタートへ ▽全く良いところなしに終わった前半戦。15得点30失点と、前にも後ろにもテコ入れが必要となる中、UAEのアル・アインへ移籍したDF塩谷司の代わりに丹羽、前線の得点不足を受け、パトリックをそれぞれG大阪から獲得した。そして、辞任した森保監督の後任として、かつて広島にも在籍したスウェーデン人のヤン・ヨンソン氏を招へい。後半戦も引き続き厳しい戦いとなりそうだが、新監督の下、全選手がもう一度奮起し、新たな気持ちで再スタートを切らないことには、広島の上昇は見えてこないかもしれない。 2017.07.11 16:30 Tue
twitterfacebook
thumb

【J1クラブ中間評価】ダブル・シルバ流出で不安的中の最下位《アルビレックス新潟》

▽2017シーズンの明治安田生命J1リーグは早くも折り返し地点に。DAZNマネーで増加した分配金などを巡る争いも背景に存在していることから、優勝争いのみならず、例年以上に戦いが激化している。超ワールドサッカー編集部は、このタイミングでJ1全18クラブを中間評価。今回はアルビレックス新潟編をお届けする。 ◆懸念通りの大苦戦 勝ち点8/2勝2分け13敗(C)CWS Brains,LTD.▽昨年は最終節でぎりぎり残留を決める薄氷のシーズンを送った新潟が、シーズン前半戦を終えて最下位ともがき苦しんでいる。MFレオ・シルバ(鹿島アントラーズ)とFWラファエル・シルバ(浦和レッズ)の両主軸が流出したチームは、攻守に大きな問題を抱え、開幕前の懸念通り大苦戦を強いられている。 ▽ダブル・シルバの代役として獲得した俊足のFWホニ、パサーのMFチアゴ・ガリャルドはいずれも非凡な攻撃センスを見せたが、目に見える結果を出すには至っていない。MFジャン・パトリックに至っては全く戦力にならず契約解除に至っている。 ▽また、ダブル・シルバ以外にもMF小林裕紀(名古屋グランパス)、DF舞行龍ジェームズ(川崎フロンターレ)、DF松原健(横浜F・マリノス)、DFコルテース(グレミオ)ら昨シーズンまでの主力を失った影響は大きく、チーム力は格段に低下した。そんなチームをJ1初采配の三浦文丈監督が率いたが、10試合でわずか1勝に終わり、辞任に追い込まれた。そして、後任の呂比須ワグナー監督もチームを立て直すことができず、18試合を終えて2勝と後半戦に向けても厳しい戦いが待ち受けていること必至だ。 ◆ポジション別採点(C)CWS Brains,LTD.【GK&DF】10/100点満点 ▽第4節以降、GK守田達弥に代わって浦和から獲得した大谷幸輝を正GKに据えたが、軽率なミスが多く、開幕3連敗を喫したチームを立て直す原動力になることはできなかった。また、ディフェンスリーダーと目されたDF大野和成が負傷し、DFソン・ジュフンとDF富澤清太郎の組むセンターバックは不安定さを露呈。唯一、サイドバックを務めたMF原輝綺が安定感あるプレーを見せたが、リーグ最多の39失点と守備が崩壊した。 【MF】10/100点満点 ▽レオ・シルバと小林の抜けた穴が予想通り大きかった。心臓を失ったチームはジャン・パトリックがフィットしなかったことから小泉慶と原の両若手で乗り切ろうとしたものの、攻守両面での物足りなさは否めなかった。攻撃面ではチアゴ・ガリャルドのパスセンスを活かそうとしたが、ホニ以外と連係が合わず崩しのバリエーションを欠いた。 【FW】10/100点満点 ▽ラファエル・シルバを失った前線は深刻な得点力不足に陥った。代役のホニは俊足ではあるものの、フィニッシュの局面で冷静さを欠き、3得点と思うような結果を残せていない。FW山崎亮平、FW鈴木武蔵に関しても際どいシュートまでは持ち込めるものの、ゴールを奪いきることはできず、得点源不在が大いに響いた。 ◆超WS的前半戦チーム内GOODプレーヤー MF原輝綺(18歳/No.34)(c)J.LEAGUE PHOTOS明治安田生命J1リーグ:14試合(先発14回)/1ゴール ▽暗い話題の多いチーム状況の中、市立船橋高校出身のルーキーが開幕からスタメンとしてピッチに立ち続けた。決して派手なプレーヤーではないが、18歳とは思えない沈着冷静なプレーと、ボランチと両サイドバックをこなせる器用さを併せ持ち、三浦監督、呂比須監督いずれも原を重宝している。U-20ワールドカップでも主力としてプレーし、低調なチームの中で唯一と言っていい明るい材料となっている。 ◆超WS的前半戦チーム内BADプレーヤー MFジャン・パトリック(25歳/No.6) 明治安田生命J1リーグ:0試合 ▽多くの選手が期待外れに終わった前半戦だったが、レオ・シルバの代役として期待されたものの、全くフィットせず半年でチームを去ったブラジル人MFを選出。リーグ戦出場はなく、チームにとっては取り返しのつかない大きな誤算となった。 ◆現状的にJ1残留は至難の業 ▽残留に向けての見通しは非常に厳しい。守備が不安定な上に得点力が乏しく、攻守に課題山積の状況だ。監督交代も効果を見せることなく残留圏内の北海道コンサドーレ札幌とは8ポイント差と、奇跡に近い残留を果たした昨季以上に厳しい状況となっている。2004年から戦ってきたJ1の座を死守するのは至難の業となりそうだが、新戦力のストライカーであるタンケの働きに命運が懸かっていると言えそうだ。 2017.07.10 16:30 Mon
twitterfacebook
thumb

【編集部コラム】“さいたまダービー”で感じた渋谷監督の想い…大宮プライドを懸けた采配

▽試合終了のホイッスルが鳴った瞬間、スタンドをオレンジ色で埋め尽くした大宮アルディージャサポーターは歓喜の渦に包まれ、タッチライン際で戦況を見つめていた渋谷洋樹監督の表情は安堵の感情を含んだ笑顔に包まれた。 ▽4月30日、明治安田生命J1リーグ第9節の大宮アルディージャvs浦和レッズの“さいたまダービー”が大宮の本拠地であるNACK5スタジアム大宮で行われた。ここまでリーグ戦8試合で開幕6連敗を喫するなど1分け7敗で最下位の大宮が、6勝1分け1敗で首位に立つ浦和を迎えたが、63分に生まれたMF茨田陽生のゴールで大宮が1-0と勝利を収め、シーズン初白星を飾った。 ▽喉から手が出るほど欲しかったシーズン初勝利を、首位・浦和との“さいたまダービー”で掴んだ大宮。前節のガンバ大阪戦で0-6と大敗を喫し、チームが崩れていくようにも思えたが、浦和戦は一枚岩となり、闘う集団が戻ってきた印象を受けた。チームが一枚岩になれたのは、渋谷監督の存在が大きかったように思う。 ◆ダービーへの“想い”を感じる采配(c)CWS Brains,LTD.▽「34分の1とは考えていません」とダービー前日に力強く語った渋谷監督。今シーズン初となる非公開練習を実施した後、囲み取材でコメントした。結果が出ないことに対し「私の責任」と試合後にコメントを重ねており、今回のダービーに関しても「(苦しい状況で)残念だし、申し訳ないです」と囲み取材で何度も口にした。誰よりもこの“さいたまダービー”への想いが強かったのは、渋谷監督だったのかもしれない。 ▽その想いは、スターティングメンバーからも感じられた。ボランチの一角に3試合ぶりの出場となるMF金澤慎を起用。G大阪戦でボランチコンビを組んだ、MF岩上祐三、MF茨田陽生とともに、ボランチでプレーする3選手をピッチに並べた。さらに、チームのキャプテン、副キャプテンではない金澤にキャプテンマークを託したことも、“ダービー”への想いの強さを感じるものだった。 ▽金澤は大宮ユースの第1期生であり、東京ヴェルディへの2年間の期限付き移籍期間以外は大宮でプレー。渋谷監督とはユース時代の師弟関係でもあり、これまでもチームを立て直すタイミングでは、必ずと言っていいほど金澤がピッチに立っていた。試合後には「慎もずっと大宮を背負ってきている。彼が発信することによって何かが変わるかなと思って、彼に託しました」とキャプテンマークを託した理由を語っており、厚い信頼を感じさせた。 ◆期待に応えた教え子・金澤、監督の“想い”を体現 ▽ハードなマークが持ち味の金澤は、この試合でFW興梠慎三のマンマークを担当。その采配は見事に的中した。[4-4-2]を標榜する渋谷監督にとって、相手選手1人にマンマークをつかせる決断は容易ではなかったはず。しかし、チームが置かれている状況、G大阪戦の大敗、そしてダービー。「プライドを持って戦いたい」と語っていた渋谷監督は、理想である“ポゼッションサッカー”を捨て、プライドを懸けて勝負に徹した。 ▽マンマークを託したことにより、興梠のポジショニングに合わせるため、金澤が最終ラインに吸収され、[5-3-2]の形になったシーンが多く見られた。「レッズさんの攻撃力を考えた上での対応だった」と試合後に語ったように、渋谷監督はリスクを犯すことを避け、徹底して強力な攻撃力を誇る浦和対策を遂行。[4-4-2]へのこだわりを捨てたのも、“ダービー”という特別な試合への想いが影響したのかもしれない。 ◆生え抜き3選手を交代カードに ▽また、交代カードも“ダービー”への想いを感じさせるものだった。後半開始から左サイドのMF長谷川アーリアジャスールに代えてMF大山啓輔を起用。さらに、72分にはFW瀬川祐輔に代えてFW清水慎太郎、87分にはFW江坂任に代えてDF高山和真を投入した。大山は大宮のジュニア第1期生であり、清水は浦和ジュニアユースから西武台高校を経て大宮に加入した生え抜き、高山もジュニアユースから大宮に所属している。 ▽大山はフレッシュな状態でもあったが、ハードなプレスと豊富な運動量で中盤の守備を締めた。金澤がより興梠のマークに集中できたことも、大山の動きが影響しただろう。また、清水は前線でのターゲット役を遂行した。リードしている状況において、ロングボールを収める役を担っていた。また、高山もクローザーとして投入され、最終ラインで体を張り浦和の攻撃を封じた。 ▽前述の金澤に加え、右サイドバックに入ったDF渡部大輔も下部組織出身。試合終了のホイッスルが鳴った時には、4名の下部組織出身選手がピッチに立っていた。同じ街のライバルである浦和との“ダービー”において、より想いが強い選手を起用したのも、渋谷監督からのメッセージだったのかもしれない。 ◆まずは第一歩、次に繋げられるか(c)J.LEAGUE PHOTOS▽1-0で浦和を下し、今シーズンの公式戦初勝利を挙げた大宮。しかし、渋谷監督は「今日勝ったからといって何かが変わったわけでもありません」と気を引き締めた。「勝って兜の緒を締めよ」とは言ったもの。浦和対策を講じ、何とか掴んだ1勝に過ぎず、最下位というポジションに変化はなかった。 ▽しかし、大きな1勝であることも変わりない。たかが1勝、されど1勝。今の大宮にとって、首位であり同じ街のライバルである浦和からの1勝は、勝ち点3以上の価値を生み出すキッカケになるはずだ。 ▽渋谷監督は「今日の勝ちを次につなげられるように、全員でまた準備して向かっていきたいと思います」ともコメントしている。この1勝を弾みに、ゴールデンウィーク期間中に開催されるYBCルヴァンカップのベガルタ仙台戦(3日)、リーグ戦の札幌戦(6日)と結果を残し続け、本当の意味で“ダービー”での勝利を価値あるものにできるのか。ここからの大宮の巻き返しに期待が懸かる。 《超ワールドサッカー編集部・菅野剛史》 2017.05.02 22:45 Tue
twitterfacebook
thumb

【編集部コラム】G大阪の絶対的司令塔・遠藤保仁に迫り来る世代交代

▽ガンバ大阪に所属する元日本代表MF遠藤保仁に世代交代の波が押し寄せている。G大阪は4月30日、日産スタジアムで行われた明治安田生命J1リーグ第9節で横浜F・マリノス戦と対戦。この試合、長谷川健太監督は主将の遠藤を前節の大宮アルディージャ戦に続きスターティングメンバーから外すことを決断した。 Getty Images▽リーグ戦において、遠藤がキックオフから試合終了まで監督からお呼びがかからなかったのは、ケガを含めたコンディション不良を除けば、1998年の横浜フリューゲルス時代以来。また、2試合連続で先発メンバーから外されたのは、1999年以来のことだ。その遠藤は、1998年に鹿児島実業高校から入団した横浜フリューゲルスでプロキャリアをスタート。37歳の誕生日を迎えた今年は、遠藤にとってプロ20年目、G大阪の選手としても在籍17年目のシーズンにあたる。しかし、周囲からの遠藤に対する見方が変わりつつある。 ▽遠藤といえば、精度の高いパスと高度な戦術眼でゲームを司る日本を代表するレジスタ。今年、その遠藤が出場した公式戦は13試合だが、現時点で「司令塔・遠藤、ここにあり」と言える試合が限りなく少ない。加えて、ボールロストやPK失敗など不安定なプレーが目立ち、例年以上に精彩を欠いている印象だ。もちろん、37歳という年齢を考慮すれば、衰えがあるのは仕方がない。その点を踏まえた長谷川監督は、遠藤の負担を軽減すべく、新たな居場所としてトップ下やアンカー起用を提案してきたが、フィットできずにいるのが現状。頭打ちの状況に陥っていると言えるだろう。 Getty Images▽そうした状況の中、チーム内では日本代表メンバーにも選出されているMF井手口陽介やMF倉田秋が、今や欠かせない選手にまで成長。さらに、MF今野泰幸においても、34歳ながら得点力という部分で新たに才能を開花させ、3月には日本代表復帰を果たすなど、負傷離脱するまでチーム随一の輝きを放っていた。それらの現状を考えると、チーム内で置かれた遠藤の立場は厳しく、個よりも常勝を最優先に求められている長谷川監督が2試合連続ベンチスタートという決断に至ったことも理解できるところだ。 ▽そして、チームは遠藤に追い打ちをかける。4月30日、G大阪が2010年以来勝利から遠ざかっていた日産スタジアムで、横浜FM相手に1-0の完封勝利を収めた。加えて、世代交代を象徴するかのように、決勝ゴールを決めたのは直近の公式戦2戦連発中だった18歳のユース出身MF堂安律。6-0で大勝した前節の大宮戦に続きクローザー役を託されるかと思われた遠藤だったが、1点リードの緊迫した展開の中で長谷川監督が最後の交代枠としてピッチに送り出したのは、守備固め要員として控えていたDF丹羽大輝だった。 Getty Images▽戦術的な理由や試合の流れで仕方がない面も否めないが、常に自身の存在価値をピッチ上で示してきた遠藤が、この状況に居心地の良さを感じるわけがない。他チームでは、MF中村俊輔(ジュビロ磐田/38歳)や、DF中澤佑二(横浜FM/39歳)、MF小笠原満男(鹿島アントラーズ/38歳)ら遠藤より年上の選手も若手の突き上げに遭いながら、日々の激しい定位置争いに身を置いている。「脱・遠藤」を推し進めるチームの中で、どのようなリアクションを見せるのか。かつて本人が語ったように、世代交代の波に逆らう姿に期待したい。 《超ワールドサッカー編集部・玉田裕太》 2017.05.01 20:00 Mon
twitterfacebook
thumb

【U-20日本代表特集】U-20W杯代表メンバー発表直前! 超WS選定の「7名の若きサムライたち」

▽5月2日、FIFA U-20ワールドカップ(W杯)韓国2017に向けた代表メンバー21名が発表されるU-20日本代表。2007年のカナダ大会以来5大会ぶり9度目の世界大会出場というだけでなく、この世代が2020年の東京オリンピック世代であることを考えると、期待を抱かないわけにはいかない。超WS編集部は独断により、オススメの若きサムライをピックアップ。選出した7名を紹介する。 ◆FW安部裕葵(鹿島アントラーズ)・生年月日:1999年1月28日(18歳) ・2017シーズンの実績 明治安田生命J1リーグ:2試合/先発1回(0得点) AFCチャンピオンズリーグ:1試合/先発0回(0得点)【短評】 ▽FW本田圭佑がプロデュースしたジュニアユースチーム出身のプロ1号。キープ力や優れた得点感覚だけでなく、強気な発言などメンタル面にも“本田魂”が宿る ◆MF黒川淳史(大宮アルディージャ)・生年月日:1998年2月4日(19歳) ・2017シーズンの実績 明治安田生命J1リーグ:2試合/先発1回(0得点) 2017JリーグYBCルヴァンカップ:2試合/先発2回(0得点)【短評】 ▽大宮アルディージャユース出身のテクニカルなアタッカー。1人でボールを運べるドリブルスキル、展開を変えるパス、前線からのプレスもいとわない豊富な運動量を持ち合わせる ◆MF吉尾海夏(横浜F・マリノス)・生年月日:1998年6月28日(18歳) ・2017シーズンの実績 明治安田生命J1リーグ:0試合/先発0回(0得点) 2017JリーグYBCルヴァンカップ:3試合/先発2回(0得点)【短評】 ▽身長167cmの小柄を生かした生え抜きミッドフィルダー。ユース時代には2013年に日本クラブユース選手権U-15、2015年に日本クラブユース選手権U-18の優勝に貢献。ドリブルスキルに秀でたタレントだ ◆MF中坂勇哉(ヴィッセル神戸)・生年月日:1997年8月5日(19歳) ・2017シーズンの実績 明治安田生命J1リーグ:4試合/先発2回(2得点) 2017JリーグYBCルヴァンカップ:1試合/先発1回(2得点)【短評】 ▽プロ2年目にして才能の片鱗を見せつつあるヴィッセル神戸の新鋭。すでに公式戦4ゴールをマークするなど、ゲームメーカータイプながらシュート精度も高い ◆FW田川亨介(サガン鳥栖)・生年月日:1999年2月11日(18歳) ・2017シーズンの実績 明治安田生命J1リーグ:6試合/先発0回(1得点) 2017JリーグYBCルヴァンカップ:2試合/先発1回(0得点)【短評】 ▽スピードとドリブルを武器とするサガン鳥栖の下部組織で育った身長181cmの若きアタッカー。18歳1カ月28日のクラブ最年少得点記録を持つ ◆FW前田大然(水戸ホーリーホック)・生年月日:1997年10月20日(19歳) ・2017シーズンの実績 明治安田生命J2リーグ:7試合/先発5回(3得点)【短評】 ▽風貌に似つかわない50m5.8秒の快速を武器とするストライカー。今シーズンはここまで3ゴール。J2注目の若き点取り屋だ ◆MF高橋壱晟(ジェフユナイテッド千葉)・生年月日:1998年04月20日(19歳) ・2017シーズンの実績 明治安田生命J2リーグ:9試合/先発9回(2得点)【短評】 ▽2000年のMF阿部勇樹(浦和レッズ)以来となる17年ぶりの高卒開幕スタメン。青森山田高校時代から鳴らしたスコアリングミッドフィルダーとしての能力は折り紙つき 2017.05.01 17:00 Mon
twitterfacebook
thumb

若手の登竜門・ルヴァンカップで観たいヤングガンズ14名!《YBCルヴァンカップ》

▽15日、JリーグYBCルヴァンカップが開幕する。25周年を迎えるリーグカップ戦は、AFCチャンピオンズリーグに出場している鹿島アントラーズ、浦和レッズ、川崎フロンターレ、ガンバ大阪を除くJ1所属の14チームがグループステージから参加する。 ▽今大会からレギュレーションで、21歳以下の選手1名以上のスタメン起用が決定しており、若手の公式戦出場機会の確保を実現。各チームともにユース出身、高校からの新入団選手をスタメンに起用することになる。 ▽そこで、開幕を前に超ワールドサッカー編集部が各チームの21歳以下の選手を1名ずつピックアップ。グループステージに登場する14チームの注目ヤングガンズを紹介する。 【グループA】 ◆FW菅大輝(北海道コンサドーレ札幌) 1998年9月10日(18歳) ▽札幌が誇るアカデミー育ちの至宝。昨シーズンは2種登録されると、明治安田生命J2リーグで5試合に出場。天皇杯でも2試合でプレーした。 ◆MF茂木駿佑(ベガルタ仙台)(C)J.LEAGUE PHOTOS1996年10月2日(20歳) ▽仙台ユース出身の期待の若手。2015年にトップチーム昇格を果たすと、デビューシーズンにJ1で11試合に出場。2016年1月にはアイスランド1部リーグのヴィキングル・レイキャビクに練習参加するなど将来が期待されている。 ◆MF黒川淳史(大宮アルディージャ) 1998年2月4日(19歳) ▽大宮のユース出身で、U-20日本代表候補にも選ばれる逸材。期待された昇格1年目は開幕前に左ヒザ前十字じん帯損傷の大ケガを負い、1年目を棒に振った。今シーズンの飛躍に注目。 ◆DF古賀太陽(柏レイソル) 1998年10月28日(18歳) ▽今シーズンすでにJ1デビューを果たし、先発出場も経験。柏の下部組織で育った右サイドバックで、その名の通り“柏の太陽”になることが期待されている。 ◆DF小川諒也(FC東京)Getty Images1996年11月24日(20歳) ▽正確なクロスが売りの左サイドバック。昨シーズン序盤は先発出場を続けポジションを確保したかに思われたが、徐々にパフォーマンスを落とし18試合の出場に留まった。今シーズンはDF太田宏介の復帰でポジション争いが激化。カップ戦での活躍でポジションを奪えるか。 ◆FW北川航也(清水エスパルス)Getty Images1996年7月26日(20歳) ▽昨シーズンのJ2では途中出場がメインながら30試合に出場し9得点を記録。経験を積み、結果も残している。今季はカップ戦での活躍でスタメン奪取を目指したい。 ◆MF針谷岳晃(ジュビロ磐田)(C)CWS Brains,LTD.1998年10月15日(18歳) ▽ボールの扱いに長けており、攻撃の起点になることが期待される高卒新人。まだプロデビューは果たしていないものの、司令塔としての成長が期待されている。カップ戦で経験を積み、磐田の主軸になることが期待される。 【グループB】 ◆MF遠藤渓太(横浜F・マリノス)Getty Images1997年11月22日(19歳) ▽昨シーズンは途中出場が多かったもののJ1で23試合に出場。U-19日本代表としても活躍し、5大会ぶりのU-20W杯出場に貢献した。右サイドでの縦への推進力が魅力で、今シーズンはゴールに期待したい。 ◆FW森晃太(ヴァンフォーレ甲府)Getty Images1997年6月13日(19歳) ▽昨シーズンは途中出場から攻撃のアクセントになる機会が多かったものの、負傷により戦線を離脱。ポテンシャルは高いものを持っており、ゴールの匂いがする選手。 ◆MF原輝綺(アルビレックス新潟)(C)J.LEAGUE PHOTOS1998年7月30日(18歳) ▽高卒新人ながら開幕戦でJ1デビューを果たすと、3試合連続で先発出場。センターバックとしては異例の抜擢と言える。U-20日本代表としてもプレーし、今後の成長から目が離せない。 ◆MF丸岡満(セレッソ大阪) 1996年1月6日(21歳) ▽ドルトムントでの経験を経て、昨シーズン復帰した丸岡。昨シーズンは明治安田生命J2リーグでわずか3試合の出場に終わったが、今シーズンはここまでJ1で2試合に出場。経験を積んで先輩たちに追いつきたい所だ。 ◆MF中坂勇哉(ヴィッセル神戸)(C)J.LEAGUE PHOTOS1997年8月5日(19歳) ▽昨シーズンもルヴァンカップでブレイクを果たし、ニューヒーロー賞の候補にもノミネートされていた。ボックス付近での落ち着いたプレーと攻撃センスはピカイチ。今シーズンもカップ戦での活躍が期待される。 ◆MF森島司(サンフレッチェ広島)(C)J.LEAGUE PHOTOS1997年4月25日(19歳) ▽昨シーズンはリーグ戦の出場機会がなかったものの、今シーズンは開幕から3試合全てに出場。2シャドーの一角として持ち前のドリブルテクニックを駆使し、ゴールに絡むプレーが観たいところだ。 ◆FW田川亨介(サガン鳥栖) 1999年2月11日(18歳) ▽今シーズンからトップチームに昇格した田川は第2節の川崎フロンターレ戦でデビュー。サンフレッチェ広島戦にも出場し、着実に経験を積んでいる。まずはカップ戦で初ゴールを奪い、鳥栖の攻撃陣の一角を担う存在に成ることが期待される。 2017.03.15 18:45 Wed
twitterfacebook
thumb

【2017 J1順位予想③】川崎Fの初タイトル、C大阪のジンクス破りを予想

▽2017シーズンの明治安田生命Jリーグは、25日のJ1を皮切りに、全カテゴリーが開幕を迎える。再び1シーズン制となる今シーズンから、10年総額2100億円で放映権契約を結んだ『DAZN』が参入。上位クラブに還元される配分金が手厚くなり、「共存から競争の時代」に突入する。 ▽その激戦必至のJリーグ開幕に先駆けて、超ワールドサッカー編集部が今シーズンにおけるJ1の順位を予想。本稿では編集部Nの予想を紹介していく。 Getty Images1位 川崎フロンターレ 2位 浦和レッズ 3位 鹿島アントラーズ 4位 サンフレッチェ広島▽まず、優勝候補に挙げたのが上記の4チーム。中でも、優勝候補筆頭に挙げたのは、川崎フロンターレだ。主力の放出はFW大久保嘉人のみに抑え、大宮アルディージャの躍進を支えたMF家長昭博や3冠経験者MF阿部浩之ら各チームのレギュラーを獲得。川崎Fに足りなかった才能と勝負強さが加え、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)を並行してリーグ優勝を狙うだけの戦力を揃えた。また、新指揮官の鬼木達監督は「勝負にもこだわる」姿勢も見せており、風間八宏監督が創りあげた魅力ある攻撃サッカーを磨き上げることで念願のタイトルを獲得すると予想した。 ▽対抗は、浦和レッズと鹿島アントラーズ。川崎F同様、ACLも戦う両チームだが、浦和はFWラファエル・シルバやMF長澤和輝らを獲得し、選手層にも厚みを加えた。例年指摘される終盤の失速癖さえ露呈しなければ、優勝も十分狙える。一方の鹿島は昨年終盤からの戦いぶりを見れば、1位予想でもおかしくないチームだ。しかし、ACLもある今シーズンは、DFファン・ソッコが抜け、DF昌子源、DF植田直通の両センターバックが通年を通して戦い切れるかが気になるところ。 ▽また、優勝争いに名乗りを挙げそうなのがサンフレッチェ広島。今年はACLがなく、リーグ戦に専念できる状況に加え、オフにはFW工藤壮人を獲得するなどピンポイント補強に成功。新加入選手の早期フィットは不可欠だが、その問題を解消できれば、日程面で有利に立てる。ただ、長年クラブを支えてきたFW佐藤寿人とMF森崎浩司が退団した影響は気がかりな点だ。 Getty Images5位 ガンバ大阪 6位 FC東京 7位 セレッソ大阪 8位 柏レイソル 9位 サガン鳥栖 10位 ヴィッセル神戸 11位 横浜F・マリノス 12位 大宮アルディージャ▽次に、中位を争うのがこの8チーム。その中で、上位争いに加わる可能性が高いチームがガンバ大阪、FC東京、セレッソ大阪だ。昨シーズンからの主力がベースとなり、選手層に厚みを加えているが、上位に予想した4チームと比べると決定打に欠ける印象だ。続いて8位から12位に予想した柏レイソル、サガン鳥栖、ヴィッセル神戸、横浜F・マリノス、大宮は、チームの主軸を放出。しっかりと戦力補強は行っているものの、チームにフィットするかが未知数だ。 (c) CWS Brains, LTD.13位 ジュビロ磐田 14位 北海道コンサドーレ札幌 15位 清水エスパルス 16位 ベガルタ仙台 17位 アルビレックス新潟 18位 ヴァンフォーレ甲府▽最後に残留争い。13位のジュビロ磐田、14位の北海道コンサドーレ札幌、15位の清水エスパルスの3チームは、中位と比べて選手層が薄い印象。ただ、MF中村俊輔(磐田)、MF兵藤慎剛(札幌)、GK六反勇治(清水)など戦力的には実力者も加入し、下位3チームに比べると、残留争いで一歩リードしているように思える。ただし、ベガルタ仙台、アルビレックス新潟、ヴァンフォーレ甲府も新監督や新加入選手、新戦術がフィットすれば順位を上げるはず。シーズンを通じた残留争いは、この6チームで繰り広げられそうだ。 2017.02.24 23:50 Fri
twitterfacebook
thumb

【2017 J1順位予想②】王者・鹿島の連覇、鳥栖の上位進出を予想

▽2017シーズンの明治安田生命Jリーグは、25日のJ1を皮切りに、全カテゴリーが開幕を迎える。再び1シーズン制となる今シーズンから、10年総額2100億円で放映権契約を結んだ『DAZN』が参入。上位クラブに還元される配分金が手厚くなり、「共存から競争の時代」に突入する。 ▽その激戦必至のJリーグ開幕に先駆けて、超ワールドサッカー編集部が今シーズンにおけるJ1の順位を予想した。本稿では編集部Kの予想を紹介していく。 Getty Images1位 鹿島アントラーズ 2位 浦和レッズ 3位 サガン鳥栖 4位 ガンバ大阪▽王者・鹿島アントラーズの連覇を予想する。昨シーズンのチャンピオンシップ、そしてクラブ・ワールドカップを経て得た経験値は、チームを1ランク上に上げた印象。さらに、MFレオ・シルバ、FWペドロ・ジュニオール、GKクォン・スンテを筆頭に、適材適所で大幅な戦力アップを敢行。不安要素が大きく減った印象だ。唯一あるとすればCBの厚さ。DF昌子源、DF植田直通に次ぐ選手のレベルアップが待たれる。 ▽対抗には、浦和レッズとサガン鳥栖を挙げたい。浦和レッズはリーグタイトルこそのがしたものの、昨シーズンの勝ち点1位は実力。さらに、FWラファエル・シルバ、MF矢島慎也、MF長澤和輝、MF菊池大介と補強。チームに馴染むまでは時間がかかりそうだが、終盤に戦力となっていれば優勝を争い続ける可能性は高い。また、ゼロ円補強でチームのベースアップを図ったサガン鳥栖を3位と予想する。マッシモ・フィッカデンティ監督の戦術も浸透し、昨シーズンの2ndステージは好調を維持。GK林彰洋の穴が心配されたが、GK権田修一を獲得し一件落着。全てにおいてベースアップが行えた印象だ。シーズン中に戦術がさらに浸透することを考えれば、J1で鳥栖旋風が起こる可能性は高い。 ▽4番手には、ガンバ大阪を挙げたい。昨シーズンは序盤につまづき、ホームである市立吹田サッカースタジアムで勝てないなどマイナス要素が強かったが、終わってみれば4位フィニッシュ。AFCチャンピオンズリーグの出場権も獲得した。選手の入れ替えは行ったものの、既存選手に合わせたスタイルであるボックス型の[4-4-2]を採用。強いガンバが復活する雰囲気を感じる。 Getty Images5位 サンフレッチェ広島 6位 大宮アルディージャ 7位 ヴィッセル神戸 8位 川崎フロンターレ 9位 セレッソ大阪 10位 横浜F・マリノス 11位 柏レイソル 12位 FC東京▽シーズン中の調子次第では上位争いを繰り広げられそうなチームとして8チームをピックアップした。5位に予想したサンフレッチェ広島は、FW佐藤寿人が退団したものの、積年の愛が実りFW工藤壮人を獲得。MFフェリペ・シウバも卓越したテクニックをプレシーズンで発揮するなど、攻撃陣に期待が懸かる。また、昨シーズン5位と躍進を果たした大宮アルディージャも6位と予想。MF家長昭博、MF泉澤仁の退団で評価が下がりそうだが、チームのベースアップは着実に果たしている。着実に力をつけていることを考えると、今年も上位に食い込みそうだ。 ▽また、ネルシーニョ体制3年目を迎えるヴィッセル神戸、鬼木達新監督を迎えた川崎フロンターレ、MF清武弘嗣が復帰したセレッソ大阪は6位〜8位に予想。選手個々の能力を見ればトップ4入りも可能だが、チームとして機能するまでに時間がかかりそうな印象がある。特に川崎Fは風間八宏監督の下、攻撃面では特に緻密なサッカーを展開していたが、前線の入れ替えにより崩れてしまう可能性が見て取れる。新戦力がどのタイミングでフィットするかが成績を左右するだろう。 Getty Images13位 ジュビロ磐田 14位 北海道コンサドーレ札幌 15位 ベガルタ仙台 16位 清水エスパルス 17位 ヴァンフォーレ甲府 18位 アルビレックス新潟▽残留争いも非常に予想が難しい。ポイントを昨シーズンのベースをどこまで残せているかに置き、清水エスパルス、ヴァンフォーレ甲府、アルビレックス新潟がJ2降格と予想する。外国人をすべて入れ替え、さらにDF舞行龍ジェームズ、MF小林裕紀とチームの軸を失った新潟は、厳しい戦いが待っているはずだ。指揮官も三浦文丈監督と監督として新潟を率いるのは初。どの様なチームになるのかは未知数だ。 ▽また、甲府も吉田達磨新監督を迎え、チームに変革をもたらせようとしている。昨シーズン崩壊した守備面の改善がどこまで進むのか。攻撃的に切り替えて結果が出なかった場合は厳しい結果が待っているだろう。また、清水もJ1を戦いぬく戦力を揃えたとは言い難い。FW鄭大世に頼り切りになりそうな攻撃陣がどこまで奮闘するか。1年での復帰とはいえ、J1を離れていた昨シーズンからの積み上げが大きく影響しそうだ。 2017.02.24 23:45 Fri
twitterfacebook
thumb

【2017 J1順位予想①】優勝筆頭に広島、対抗に鹿島&浦和…鬼木体制の川崎Fは序盤戦苦戦の予感

▽2017シーズンの明治安田生命Jリーグは、25日のJ1を皮切りに、全カテゴリーが開幕を迎える。再び1シーズン制となる今シーズンから、10年総額2100億円で放映権契約を結んだ『DAZN』が参入。上位クラブに還元される配分金が手厚くなり、「共存から競争の時代」に突入する。 ▽その激戦必至のJリーグ開幕に先駆けて、超ワールドサッカー編集部が今シーズンにおけるJ1の順位を予想した。本稿では編集部Tの予想を紹介していく。 Getty Images1位 サンフレッチェ広島 2位 鹿島アントラーズ 3位 浦和レッズ 4位 ガンバ大阪▽本命はサンフレッチェ広島だ。優良助っ人のオーラを漂わせるMFフェリペ・シウバや、Jリーグで実績十分のFW工藤壮人ら適材適所な補強に成功し、過去5年で3度もJリーグ王者に導いた森保一監督の手腕も健在。ケガ人が出たときの選手層の薄さは気がかりだが、J1屈指のチーム完成度を誇る。さらに、AFCチャンピオンズリーグ(AFC)を戦わない日程面も鹿島アントラーズと浦和レッズとのJ1の覇権争いで優位に働くと予想した。 ▽対抗は、鹿島と浦和。両チームともに即戦力級を補強したことで、昨年以上のチーム力を手にした。ただ、先のFUJI XEROX SUPER CUP 2017での戦いを見る限り、昨年のJリーグ王者と天皇杯の2冠王者である鹿島が持ち前の勝負強さで頭一つ抜けている印象。とはいえ、浦和に優勝の可能性がないわけではない。シーズン中に何度か訪れる勝負どころで力を発揮できるかどうかがカギになりそうだ。 ▽4番手には、長谷川健太体制5年目を迎えたガンバ大阪の名前を挙げる。サガン鳥栖や川崎フロンターレ、ヴィッセル神戸、セレッソ大阪、FC東京の勢いも気になるところ。しかし、昨シーズンのJ1リーグ2ndステージ最終節で川崎Fに3-2で逆転勝利した戦いを見てのとおり、“ここぞ”というときの勝負強さは健在だ。今オフ、戦力の入れ替わりも含めて多くの変革があったが、経験値の部分で群を抜く存在に変わりはない。 Getty Images5位 サガン鳥栖 6位 川崎フロンターレ 7位 ヴィッセル神戸 8位 FC東京 9位 大宮アルディージャ 10位 セレッソ大阪 11位 横浜F・マリノス 12位 柏レイソル▽そして、上位争いを面白くしてくれそうな存在が、先述した鳥栖、川崎F、神戸、C大阪に、FC東京、大宮アルディージャ、横浜F・マリノス、柏レイソルを加えた8クラブ。いずれも新たな戦力を加えて試行錯誤の段階にあるクラブだけに、予想の順位よりも上に行く可能性もあれば、下を彷徨う可能性さえある。トップ4位に比べて劣る経験値を新戦力がカバーする働きを見せることができれば、優勝争いも十分に見込める。 ▽ただ、川崎Fに関しては開幕前の評価を低めに設定した。MF家長昭博、MF阿部浩之、DF舞行龍ジェームズら積極補強が際立ったが、ACLでの戦いを見る限り、序盤戦は鬼木達新監督の下で試行錯誤が続きそうだ。もちろん、実力的には申し分なく、波に乗れば昨シーズンと同様、優勝争いに食い込んでくる可能性は十分だが、上位争いを演じる上で重要な安定した戦いが継続して見せられるかどうか未知数なところがある。 Getty Images13位 ベガルタ仙台 14位 ジュビロ磐田 15位 ヴァンフォーレ甲府 16位 清水エスパルス 17位 アルビレックス新潟 18位 北海道コンサドーレ札幌▽最後に、下位に関しては、上記6チームを予想。MF中村俊輔の加入で今冬を賑わせたジュビロ磐田だが、現時点で不確定要素が多く、蓋を開けてみないとわからない状況。とはいえ、磐田にベガルタ仙台を加えた2チームは、戦力面からして残留争いの主役になることはないだろう。したがって、戦力値で劣るヴァンフォーレ甲府、清水エスパルス、アルビレックス新潟、北海道コンサドーレ札幌の4クラブによる残留争いが繰り広げられそうだ。 2017.02.24 23:45 Fri
twitterfacebook
thumb

【2017 J1チーム診断】的を射た補強でフィッカデンティ2年目は飛躍のシーズンへ《サガン鳥栖》

▽25日、2017シーズンの明治安田生命J1リーグが開幕を迎える。今シーズンは優勝賞金や分配金などクラブへ直接的に影響する部分で大幅な見直しが行われたことで、高みを目指した戦いにこれまで以上の激化が必至だ。 ▽開幕を前に超ワールドサッカー編集部がJ1全18クラブを診断。今シーズンの展望や注目選手をピックアップした。今回は、的を射た補強で飛躍を遂げるシーズンとなりそうな鳥栖編をお届けする。 ◆成熟度に期待がかかるフィッカデンティ政権2シーズン目 ▽マッシモ・フィッカデンティ監督の就任初年度となった昨季の序盤は過去最高に苦しんだ時期となった。戦術家で知られる指揮官の下、これまでの堅守速攻にポゼッションに加えた新たなスタイルの構築に取り組んだ結果、1stステージでは15位に沈むなど降格争いに巻き込まれた。 ▽しかし、2ndステージではその状況が一転。フィッカデンティ監督の戦術が浸透すると8位で後半戦を終えた。年間通しては11位とやや不満が残り結果となるも、昨季の後半に見せた戦いぶりは新シーズンに期待が持てるものだった。さらにストーブリーグでもシント・トロイデンからFW小野裕二、名古屋グランパスからMF小川佳純、横浜F・マリノスからDF小林祐三、FC東京からGK権田修一を獲得するなど、各ポジションを補った。今季目指すは初のJ1タイトルだ。 ◆2017 シーズンの注目ポイント ▽これまでは堅守速攻のチームスタイルにFW豊田陽平の得点力が鍵を握っていた。しかし、今シーズンはアタッカーとして小野が加入し、豊田への負担が減らせるだろう。さらに中盤では小川や原川力(川崎フロンターレから期限付き移籍)で加入し、またFW鎌田大地の成長もあって、能動的なオフェンスができる選手が増えた。持ち味のハードワークに、自分たちから仕掛けるオフェンスがハマれば非常に面白い戦いを見せてくれるだろう。 ◆予想フォーメーション[4-3-1-2] (C)CWS Brains,LTD.GK:権田修一 DF:小林祐三、キム・ミンヒョク、谷口博之、吉田豊 MF:小川佳純、高橋義希、福田晃斗 MF:鎌田大地 FW:小野裕二、豊田陽平▽昨季同様に中盤ダイヤの[4-4-2]を採用。GK林彰洋が抜けた守護神のポジションには権田、兵役の関係で退団した金民友のところは、小川が埋める。右サイドバックは新加入の小林祐三とDF藤田優人がポジションを争うことになりそうだ。攻撃陣はトップ下の鎌田と前線の豊田は当確で、もう一枚のアタッカーを新加入の小野や昨季活躍したFW富山貴光らが争う。 ◆期待の新戦力Getty ImagesGK権田修一(日本) 1989年3月3日(27歳) 2016シーズン(オーストリア・2部):15試合▽2015年にオーバートレーニング症候群が発覚して戦列を離れていたが、ミランでプレーする日本代表FW本田圭佑がオーナーを務めるSVホルンに期限付き移籍で加入してリーグ戦にも出場した。今年1月にFC東京との契約を解除して海外でのプレーを目指すも新天地が見つからず。恩師でもあるフィッカデンティ監督の下で、2年ぶりにJリーグへと復帰した。守護神である林をFC東京に引き抜かれた鳥栖としては、今回のストーブリーグで最大の補強だったと言える。 ◆キープレーヤーGetty ImagesMF鎌田大地 1996年8月5日(20歳) 2016シーズン(J1):28試合7ゴール▽鳥栖が用いているフォーメーションの鍵となるトップ下を任されており、昨シーズンは得点力も開花して自身最多の7ゴールをマーク。今季も前線と中盤のリンクマンとしてだけでなく、得点でも結果を残したい。目標では、ライバル視している鹿島アントラーズのFW鈴木優磨の15ゴールを上回る16ゴールと公言。有言実行となれば、タイトル獲得に大きく近づくことができるだろう。 2017.02.24 17:55 Fri
twitterfacebook
thumb

【2017 J1チーム診断】バンディエラ去り…新陳代謝必要もリーグ集中でACL圏以上へ《サンフレッチェ広島》

▽25日、2017シーズンの明治安田生命J1リーグが開幕を迎える。今シーズンは優勝賞金や分配金などクラブへ直接的に影響する部分で大幅な見直しが行われたことで、高みを目指した戦いにこれまで以上の激化が必至だ。 ▽開幕を前に超ワールドサッカー編集部がJ1全18クラブを診断。今シーズンの展望や注目選手をピックアップした。今回は、一昨シーズンの王者でありながら昨シーズン苦しみ、再び上昇を狙うサンフレッチェ広島編をお届けする。 ◆新陳代謝しながら前進できるか ▽リーグ連覇を目標とした昨シーズンは、負傷者が相次いだこともあって、年間順位6位と振るわず。1stステージは4位とまずまずの成績だったものの、夏にFW浅野拓麿が欧州に移籍した後の2ndステージは、10位と二桁順位の屈辱を味わった。長年クラブを支えた生え抜きのMF森崎浩司が昨季限りで引退し、オフシーズンにはクラブのバンディエラだったFW佐藤寿人が移籍。森保体制の6年目となる2017シーズンは、過渡期を迎えていると言えるチームを新陳代謝しつつも、昨季からの前進をアピールしたい。リーグに集中できる状況だけに、AFCチャンピオンズリーグ出場権獲得のラインは狙っていきたいところだ。 ◆2017シーズンの注目ポイント ▽一昨シーズンからFWドウグラス、FW浅野、FW佐藤と抜けていった攻撃の“トリデンテ”の連係をいかに構築するかに注目。右ヒザ前十字じん帯断裂で全治8カ月となったDF佐々木翔の長期離脱は痛いが、最終ラインと中盤にはDF千葉和彦、DF塩谷司、DF水本裕貴、MF青山敏弘、MF柏好文といった経験と実績を備える計算可能な選手たちがおり、大崩れは考えにくい。そのため、課題はゴールを奪うための得点パターン確立。新戦力のFW工藤壮人を軸に、MF柴崎晃誠、MFアンデルソン・ロペス、MF宮吉拓実、MFフェリペ・シウバといったアタッカー陣のベスト構成をいかに早く見つけられるかがポイントになる。 ◆予想フォーメーション[3-4-2-1] (C)CWS Brains,LTD.GK:林卓人 DF:塩谷司、千葉和彦、水本裕貴 MF:ミキッチ、青山敏弘、稲垣祥、柏好文 MF:フェリペ・シウバ、柴崎晃誠 FW:工藤壮人▽森保監督が一貫して使用してきた[3-4-2-1]を引き続き採用する見込み。ヴァンフォーレ甲府から獲得したMF稲垣祥がMF丸谷拓也やMF森崎和幸と、ファジアーノ岡山から加わったGK中林洋次がGK林卓人とそれぞれポジションを争う。また、セカンドトップのポジション争いも激しくなりそうで、柴崎、宮吉、フェリペ・シウバ、アンデルソン・ロペス、MF茶島雄介らが2枠をかけて凌ぎを削る。 ◆期待の新戦力Getty ImagesFW工藤壮人(日本) 1990年5月6日(26歳) 2016シーズン(MLS:バンクーバー):17試合2得点▽電撃的な加入に驚いた人も多いであろう工藤に期待が懸かる。FWピーター・ウタカとはタイプが異なり、むしろFW佐藤に近いプレースタイル。オフ・ザ・ボールの動きに長けており、相手最終ラインとの駆け引きもうまい。ゴールだけでなくアシストもできるため、シャドーストライカー陣や両ウイングの選手は、可能な限り早く工藤の特徴を掴みたい。26歳という年齢から伸び代も大きく、すんなりフィットすれば2ケタ得点も期待できる。 ◆キープレーヤーGetty ImagesMF青山敏弘(日本) 1986年2月22日(30歳) 2016シーズン(J1):28試合2得点▽2014シーズンからクラブの主将を務めているが、今季はFW佐藤とMF森崎浩が抜けたことで、より一層とチームのまとめ役としての責任がかかる。昨シーズンは、優勝した一昨シーズンに比べれば出来が安定しなかっただけに、今シーズンは一貫したパフォーマンスを見せたい。献身的な守備のほか、持ち味であるロングフィード能力を生かし、裏への抜け出しが得意な工藤へのパス供給源としても期待。中盤をオーガナイズする主将のパフォーマンスがチームの浮沈のカギを握る。 2017.02.24 17:50 Fri
twitterfacebook
thumb

【2017 J1チーム診断】ネルシーニョ体制3年目で目指すは2年連続のクラブ最高順位更新と初タイトル《ヴィッセル神戸》

▽25日、2017シーズンの明治安田生命J1リーグが開幕を迎える。今シーズンは優勝賞金や分配金などクラブへ直接的に影響する部分で大幅な見直しが行われたことで、高みを目指した戦いにこれまで以上の激化が必至だ。 ▽開幕を前に超ワールドサッカー編集部がJ1全18クラブを診断。今シーズンの展望や注目選手をピックアップした。今回はネルシーニョ体制3年目で悲願の初タイトルを目指すヴィッセル神戸編をお届けする。 ◆噂の大物獲得先送りも悲願の初タイトルに向け充実補強 ▽ストーブリーグを賑わせた元ドイツ代表FWルーカス・ポドルスキの獲得は、今夏に先送りとなった模様だ。しかし、それぞれ鹿島アントラーズ、ジュビロ磐田へ旅立ったFWペドロ・ジュニオール、DF高橋祥平の後釜にFW田中順也、MFウエスクレイ、DF渡部博文ら実力者を補強。加えて、ガンバ大阪から両サイドでプレー可能なサイドアタッカーのMF大森晃太郎、日本代表歴もあるマルチロールプレーヤーのMF高橋秀人らを獲得し、質と量を兼ね備えたスカッドの構築に成功している。 ◆2017シーズンの注目ポイント ▽新シーズンの注目ポイントは、今冬の積極補強で充実の戦力を与えられたJリーグ屈指の名将の采配だ。昨シーズン、攻守にバランスの取れた戦いで2ndステージを2位で終えるなど、クラブ史上最高位となる年間7位でフィニッシュした神戸は、来る新シーズンに悲願の初タイトルを目指す。巨大戦力を誇る鹿島や浦和レッズなど、その他の優勝候補に比べて選手層の面では劣るものの、神戸には卓越したマネジメント力、勝負勘、戦術眼を武器に、これまで多くのタイトルを獲得してきたブラジル人指揮官の存在という強烈なストロングポイントがある。 ▽新シーズンに向けては自身の戦術を知り抜く渡部、田中ら教え子に加え、複数のタスクをこなせる大森や高橋といった実力者が加入しており、複数のシステムや状況に応じた用兵を得意とするネルシーニョ監督の持ち味が遺憾なく発揮できる環境が整った。前述の新戦力とFWレアンドロやGKキム・スンギュらJ屈指のタレント、伸び盛りの有望な若手をうまく融合させることができれば、同じく就任3年目でJ1制覇を成し遂げた柏レイソル時代の再現は十分に可能だ。 ◆予想フォーメーション[4-4-2] (C)CWS Brains,LTD.GK:キム・スンギュ DF:高橋峻希、岩波拓也、渡部博文、橋本和 MF:三原雅俊、藤田直之、ニウトン、渡邉千真 FW:レアンドロ、田中順也▽昨シーズンと同様に[4-4-2]、[4-3-3]、[3-4-2-1]の3つの布陣を併用する見込みだが、基本フォーメーションは[4-4-2]となる見込みだ。スタメンに関しては、守護神と最終ライン、MFニウトン、FWレアンドロは当確として、それ以外のポジションに関しては、新戦力の見極めを含めて流動的な起用法となるはずだ。とりわけ、レアンドロとニウトンの相棒、両サイドハーフは、熾烈なポジション争いが繰り広げられており、新戦力のMF高橋秀人、大森、田中、ウエスクレイらには、積極的なアピールが求められる。 ◆期待の新戦力Getty ImagesFW田中順也(日本) 1987年7月15日(29歳) 2016シーズン(J1):21試合4得点▽ストーブリーグを賑わせたポドルスキではなく、同じパンチ力のある左足のキックを武器に和製ポドルスキと評される田中に注目したい。昨シーズンはスポルティング・リスボンから鳴り物入りで古巣柏レイソルに期限付き移籍で復帰した田中だが、下平監督の下で若手を中心に据えたスカッドの中で思うように出場機会を得ることができなかった。恩師ネルシーニョ監督の下で再起を図る今シーズンは、レアンドロの相棒や左右のサイドハーフのポジションでのプレーを通じ、リーグ13ゴールを記録して柏の初優勝に貢献した時代の輝きを取り戻したい。 ◆キープレーヤー Getty ImagesGKキム・スンギュ(韓国) 1990年9月30日(26歳) 2016シーズン(J1):34試合0得点▽昨シーズンの得点王レアンドロが攻撃の軸ならば、守備の軸は神戸2年目を迎える絶対的守護神キム・スンギュだ。昨シーズン、蔚山現代から神戸に加入したキム・スンギュは、高い身体能力と優れた判断力、確かなテクニックを武器に、圧巻のゴールキーピングを披露し、全試合フル出場を果たした。そして、Jリーグ屈指の総合力を誇る頼れる守護神は、第2GK山本海人のジェフユナイテッド千葉移籍で選手層に不安を抱えるチームで今季もフル稼働の活躍が期待される。また、神戸が悲願のタイトルを獲得するためには、昨季の43失点からさらに失点を減らす必要があり、最終ラインとの連係を深めて昨季以上の堅守を築きたい。 2017.02.24 17:45 Fri
twitterfacebook
thumb

【2017 J1チーム診断】“才能”と“規律”の融合でJ1に桜旋風を巻き起こす《セレッソ大阪》

▽25日、2017シーズンの明治安田生命J1リーグが開幕を迎える。今シーズンは優勝賞金や分配金などクラブへ直接的に影響する部分での大幅な見直しが行われ、各クラブがタイトルを目指してこれまで以上に激しいリーグ戦が繰り広げられるはずだ。 ▽開幕を前に超ワールドサッカー編集部がJ1全18クラブを診断。今シーズンの展望や注目選手をピックアップした。今回は、3年ぶりのJ1復帰を果たし、桜戦士が集結したセレッソ大阪編をお届けする。 ◆才能と組織力でジンクス破りの可能性大 ▽昨シーズンの明治安田生命J2リーグで4位に終わるも、J1昇格プレーオフを制し、3年ぶりのJ1復帰となったセレッソ大阪は、新指揮官にサガン鳥栖をJ1昇格、J1で5位に導いた経験を持つ尹晶煥監督を招へい。また、昨季の主力がほぼ残留し、成長著しいMF福満隆貴や鳥栖時代の教え子であるMF水沼宏太、Kリーグベストイレブンの実績を持つDFマテイ・ヨニッチと各ポジションで的確な補強を行った。さらに、ヨーロッパの移籍期間最終日には、日本代表で主力のMF清武弘嗣が4年半ぶりに帰還。J1復帰元年を戦うには充分すぎる戦力を揃えた。タレント揃いの攻撃陣と尹晶煥新監督のハードワークをベースにしたサッカーでプレーオフ昇格組初のJ1残留を目指す。 ◆2017シーズンの注目ポイント ▽今季の注目ポイントは“才能”と“規律”の融合だ。MF山口蛍やFW柿谷曜一朗、FW杉本健勇といったポテンシャル溢れる選手たちに加え、今シーズンはMF清武が復帰したことで、その凄味が増した。そんな“才能”溢れる彼らをまとめあげるのが、組織と規律を求める尹晶煥監督。手堅い指揮官のもとで、上手いチームから強いチームに変われるかに注目だ。鳥栖時代に同指揮官と師弟関係にあったMF水沼の存在も大きい。“才能”と“規律”がうまく融合できれば、残留はもちろん、目標に掲げている「9位以内」を達成し、今年のJ1に旋風を巻き起こすこと間違いないだろう。 ◆予想フォーメーション[4-4-2](C)CWS Brains,LTD.GK:キム・ジンヒョン DF:松田陸、山下達也、マテイ・ヨニッチ、丸橋祐介 MF:水沼宏太、山口蛍、ソウザ、清武弘嗣 FW:柿谷曜一朗、杉本健勇▽[4-4-2]が濃厚とみられるが、清武をトップ下に配置した[4-2-3-1]も考えられる。新戦力では、DFマテイ・ヨニッチ、MF水沼、MF清武の3人がスタメンに食い込んでくると思われ、ベースは昨季の主力となるだろう。控えにもMF山村和也、福満、FWリカルド・サントスといった有能な選手たちが揃っているだけに、加入2年目となるMF秋山大地、MF木本恭生、MF丸岡満、FW澤上竜二ら若手の突き上げが欲しいところ。懸念材料は守備陣の選手層の薄さか。 ◆期待の新戦力Getty ImagesMF清武弘嗣(日本) 1989年11月12日(27歳) 2016-17シーズン(リーガエスパニョーラ):4試合1得点▽今シーズン最も移籍市場を沸かしたのが現役日本代表のトップ下を任されるこの男の加入だろう。セビージャでは出場機会に恵まれなかったものの、加入当初は好調な滑り出しを見せていただけにJ1での活躍が楽しみだ。スルーパスとゲームを組み立てる能力は国内随一。タレント揃いの前線をどのように操るか、古巣でのプレーに期待がかかる。 ◆キープレーヤーGetty ImagesFW柿谷曜一朗(日本) 1990年1月3日(27歳) 2016シーズン(J2):20試合5得点▽清武の加入に最も期待に胸を弾ませているのがセレッソの至宝だろう。昨季は怪我で負傷離脱していたこともあり、今季にかける想いは強いはず。そんな中で、ゴールに専念できる状況となった柿谷にかかる期待は大きい。また、現役日本代表でプレーする清武とのコンビネーションで得点を量産できれば、日本代表復帰への評価にも直接つながる。年代別の日本代表で共にプレーをしていた水沼の加入もあり、自身がプレーしやすい環境は揃っている。ようやくJ1に戻ってきた天才がC大阪の躍進に貢献してくれるだろう。 2017.02.23 21:45 Thu
twitterfacebook
thumb

【2017 J1チーム診断】昨季無冠の青黒軍団、バージョンアップで逆襲のシーズンに《ガンバ大阪》

▽25日、2017シーズンの明治安田生命J1リーグが開幕を迎える。今シーズンは優勝賞金や分配金などクラブへ直接的に影響する部分で大幅な見直しが行われたことで、高みを目指した戦いにこれまで以上の激化が必至だ。 ▽開幕を前に超ワールドサッカー編集部がJ1全18クラブを診断。今シーズンの展望や注目選手をピックアップした。今回は明治安田生命J1リーグ4位で初の無冠を味わった昨シーズンの雪辱を期するガンバ大阪編をお届けする。 ◆二兎も三兎も追う新生ガンバ ▽長谷川健太監督就任後、初めて無冠に終わった2016シーズン。5年目の指揮を執る長谷川監督は舵を切った。MF阿部浩之ら2014年の三冠メンバーに流失が相次いだ一方で、MF泉澤仁(大宮アルディージャ)やMF井出遥也(ジェフユナイテッド千葉)、DFファビオ(横浜F・マリノス)、DF三浦弦太(清水エスパルス)らを獲得。例年以上の戦力に入れ替わりが活発的だった中、布陣も中盤ダイヤモンド型の[4-3-1-2]を新たに導入した。チームのスローガンは『勝』で、長谷川監督も「二兎も三兎も追う」と気合十分。バージョンアップされた『新生ガンバ』で狙うは全冠だ。 ◆2017シーズンの注目ポイント ▽多くの変化があった今シーズンのG大阪におけるポイントは、長谷川監督が着手した「ボール(の主導権)を握って押し込むサッカー」の体現。この冬、阿部やMF大森晃太郎、DF岩下敬輔ら主力流失で戦力低下が懸念されたが、ここまでの戦いを見る限り、攻守両面においてダメージはない。むしろ、チームの根底にある鋭い攻守の切り替えはそのままに、ハイラインや前に人数を割いた攻め上がりといった、近年影を潜めてきた戦いを実現させている。あとは、その新たな戦い方の完成度をどこまで高めていけるか。その新スタイルが確立すると共に、MF堂安律やMF市丸瑞希、DF初瀬亮ら東京五輪世代がレギュラー争いに絡んでくれば、より魅力的な関西の雄をお目にかかれるはずだ。 ◆予想フォーメーション[4-3-1-2](C)CWS Brains,LTD.GK:東口順昭 DF:オ・ジェソク、三浦弦太、ファビオ、藤春廣輝 MF:井手口陽介、遠藤保仁、今野泰幸 MF:倉田秋 FW:長沢駿、アデミウソン▽基本フォーメーションは、中盤ダイヤモンド型の[4-3-1-2]で、抜群の展開力と戦術眼を兼備するMF遠藤保仁のアンカーシステム。守備面で下り坂に差し掛かる遠藤のアンカー起用に関して、守備時のリスクが伴うことは長谷川監督も重々承知で、それよりも年々の迫力低下に苛まれる攻撃意識の再構築を優先した格好だ。ただ、長谷川監督は[4-2-3-1]やフラットな[4-4-2]を捨てたわけではない。対戦相手や試合状況に応じて、システムを使い分けてくるはずだ。 ◆期待の新戦力Getty ImagesDF三浦弦太(日本) 1995年3月1日(21歳) 2016シーズン(J2):29試合0得点▽ポテンシャルを秘めたリオ五輪世代の若き大型センターバック。スピード、一対一の強さ、ビルドアップで攻守両面の働きが可能で、すでにプレーオフを含むAFCチャンピオンズリーグ2試合で証明済みのセットプレーの強さも魅力の一つだ。いずれの能力もDF丹羽大輝やDF金正也ら既存のセンターバックにないもの。まだ荒削りな部分もあるものの、長らく適任不足に悩ましかった関西の雄にとって、待望の才能高きセンターバックの到着となる。 ◆キープレーヤーGetty ImagesMF今野泰幸(日本) 1983年1月25日(34歳) 2016シーズン(J1):33試合4得点▽新布陣[4-3-1-2]のキーマンは、今年34歳の誕生日を迎えたMF今野泰幸だ。今年1月28日に37歳の誕生日を迎えた遠藤のアンカー起用と、その機能性に注目が集まるところ。その両面で鍵を握る存在が今野とMF井手口陽介の両インサイドハーフとなる。昨年のJリーグヤングベストプレーヤーである井手口のプレーぶりから試行錯誤が目立つものの、今野は水を得た魚のように躍動感溢れるパフォーマンスを披露。新境地を開拓しつつあるボールハンターの攻守両面における働きから目が離せない。 2017.02.23 21:40 Thu
twitterfacebook
thumb

【2017 J1チーム診断】天才レフティー加入&競争激化で得点力アップへ…目指すは1ケタ順位《ジュビロ磐田》

▽25日、2017シーズンの明治安田生命J1リーグが開幕を迎える。今シーズンは優勝賞金や分配金などクラブへ直接的に影響する部分での大幅な見直しが行われ、各クラブがタイトルを目指してこれまで以上に激しいリーグ戦が繰り広げられるはずだ。 ▽開幕を前に超ワールドサッカー編集部がJ1全18クラブを診断。今シーズンの展望や注目選手をピックアップした。今回はオフに大型補強を敢行し、上位進出を目指すジュビロ磐田編をお届けする。 ◆チーム内での競争で底上げと上位進出を目指す ▽J1復帰元年となった昨季を年間順位13位で残留を決め、2年目を迎えるジュビロ磐田。オフには、チームトップの14得点を記録したFWジェイを放出したものの、大幅な戦力ダウンは回避。その一方で、MF中村俊輔やFW川又堅碁といった日本代表経験者やウズベキスタン代表MFムサエフを獲得するなど、各ポジションでの補強に成功。就任4季目の名波浩監督が『競争』というフレーズを口にしたように選手層に厚みを加えることができた。昨シーズンJ1で経験を積んだ既存選手と新加入選手でチームの底上げと1ケタ順位を目指す。 ◆2017シーズンの注目ポイント ▽総得点37点と得点数の少なさが目立った昨シーズン。今シーズン期待されるのは新加入選手による攻撃パターンの増加だ。昨シーズンはジェイという圧倒的なターゲットがいたことで、クロスからの得点に偏り、スルーパスからのチャンスが少なかった。しかし、競り合いにも強く、裏への抜け出しも武器とする川又、一振りでチャンスを作り出す中村俊の加入で、スルーパスからのチャンスが増えることが予想される。さらに、攻撃的DF高橋祥平の加入により、高い位置でボールを奪い、短い時間でシュートまで持っていくことも期待できる。これまで以上に攻撃的なサッカーが展開されるだろう。新加入選手がフィットすれば、既存の武器であるMFアダイウトン、MF太田吉彰の両サイドの攻撃にバリエーションが増え、得点力アップにつながるだろう。 ◆予想フォーメーション[4-5-1](C)CWS Brains,LTD.GK:カミンスキー DF:山本康裕、大井健太郎、高橋祥平、宮崎智彦 MF:川辺駿、ムサエフ MF:太田吉彰、中村俊輔、アダイウトン FW:川又堅碁▽[4-5-1]がベースになると考えられるが、オフでの取り組みを見ると[3-5-2]の併用も考えられる。特にベテランの域に達している中村がフルで戦えるかが懸念されるが、MF上田康太やMF松井大輔ら既存選手はもちろん、名波監督は高卒選手を含めた若い選手を高く評価。MF荒木大吾、MF松本昌也、MF針谷岳晃らの起用も十分に考えられる。試合を組み立てる力がある選手が多いだけに、中盤の組み合わせにも注目だ。 ◆期待の新戦力(C)CWS Brains,LTD.MF中村俊輔(日本) 1978年6月24日(38歳) 2016シーズン(J1):19試合4得点▽今年のオフシーズンを賑わせたこの選手が新戦力の目玉だ。天才レフティーが繰り出すパスが、川又、FW小川航基や活気あるサイドの選手たちと息が合えば多くのチャンスが作り出せ、脅威となること間違いなし。プレースキックも未だ健在で、セットプレーからの得点にも期待が膨らむ。昨シーズンは勝ちきれなかった試合が多かっただけに、あらゆる位置からゴールに直結させるパスを出すことができる中村のパフォーマンスが、チームの結果に影響するだろう。同じ天才レフティーとして輝きを放った名波監督との共鳴が楽しみだ。 ◆キープレーヤーGetty ImagesMFアダイウトン(ブラジル) 1990年12月6日(26歳) 2016シーズン(J1):34試合6得点▽実力者の加入で新たな輝きを放つことが期待されるのがアダイウトンだ。昨シーズンは思うような結果を残せなかったが、圧倒的なスピードとドリブルは要所で存在感を示した。今シーズンは、ゲームを作れる選手が多く、より高い位置でドリブルをスタートさせることが可能となる。そうなれば、相手にとってさらに怖い選手となるだろう。また、アタッキングサードでの選択肢を増やすことができれば、そのスピードを最大限に発揮でき、自身の得点チャンスが多く訪れるはずだ。ジェイの退団があっただけに、アダイウトンの成長がチームの上位進出のカギを握るだろう。 2017.02.23 21:30 Thu
twitterfacebook
thumb

【2017 J1チーム診断】大前流出も新進気鋭の若手&新加入の実力者でJ1定着を目指す《清水エスパルス》

▽25日、2017シーズンの明治安田生命J1リーグが開幕を迎える。今シーズンは優勝賞金や分配金などクラブへ直接的に影響する部分で大幅な見直しが行われたことで、高みを目指した戦いにこれまで以上の激化が必至だ。 ▽開幕を前に超ワールドサッカー編集部がJ1全18クラブを診断。今シーズンの展望や注目選手をピックアップした。今回は昨シーズンの明治安田生命J2リーグで2位となり、1年でのJ1復帰を果たした清水エスパルス編をお届けする。 ◆残留のカギは新鋭のさらなる成長 ▽J1復帰元年の今シーズン。当面の目標はJ1残留だ。小林体制2年目を迎えるにあたり、今オフには大黒柱FW大前元紀の流失に苛まれたが、リオ五輪世代のMF野津田岳人と日本代表招集経験者のGK六反勇治といった攻守両面で軸になり得る選手を獲得。全体的に選手層の薄さが気がかりだが、チームにはJ2での戦いを通じて頭角を現しつつあるDF松原后、MF白崎凌兵、FW金子翔太、FW北川航也らポテンシャルを秘めた新鋭が多く在籍している。彼らがJ1という舞台でも昨年と同様の活躍を見せることができれば、目標達成への機運も高まる。 ◆2017シーズンの注目ポイント ▽大前が抜けた攻撃陣がどれだけJ1で通用するかが一つポイントだ。昨シーズン、チーム全体で総得点85得点を記録したが、そのうち25得点は大前、36得点はFW鄭大世が演出したもの。それだけに、攻撃力の低下が不安視される。さらに、大前という相棒を失った鄭大世に対する負担も気になるところだ。そこで、カギとなり得るのが若手の存在。先述した白崎や、新加入の野津田ら才能溢れる若手が、J1というトップリーグで鄭大世をフォローすることができるか。チームが新体制発表会見で目標に掲げる「15勝、勝ち点50、9位以内」を達成するためには、若手の台頭が不可欠となるだろう。 ◆予想フォーメーション[4-4-2](C)CWS Brains,LTD.GK:六反勇治 DF:鎌田翔雅、犬飼智也、角田誠、松原后 MF:野津田岳人、河井陽介、竹内涼、白崎凌兵 FW:鄭大世、北川航也▽昨季に引き続き [4-4-2]がベースとなるだろう。左サイドのホットラインはほぼ当確。期限付き移籍期間の満了で退団したDF川口尚紀の右サイドバックの後釜と鄭大世の相方探しには、時間を要すと思われる。このポジションの問題解決と複数のポジションをこなすことができる新外国人選手のDFカヌとDFフレイレの適性の見極めが急務だ。 ◆期待の新戦力Getty ImagesMF野津田岳人(日本) 1994年6月6日(22歳) 2016シーズン(J1):18試合2得点▽レフティーモンスターから繰り出されるキックには、攻撃にアクセントを加え、昨季と違う得点パターンを増やす可能性を秘めている。また、長身選手が複数いるこのクラブでは、FKの場面で直接狙うだけでなく、味方に合わせるという選択も可能。状況を打破する強烈なシュートに磨きがかかれば、集中するであろう鄭大世のマークを分散させることにも繋がり、"リオ五輪世代のホープ"から"真のレフティーモンスター"に飛躍を遂げるだろう。 ◆キープレーヤーGetty ImagesMF白崎凌兵(日本) 1993年5月18日(23歳) 2016シーズン(J2):31試合8得点▽昨季は8得点6アシストと飛躍。J2で再起した鄭大世の得点力ももちろんだが、それを活かせるかどうかは、今季から背番号"10"を任されたこの男に懸かっている。抜群の攻撃センスと身体能力を兼ね備えたアタッカーに、チャンスメイクや前線の活性化が求められることはもはや当然。エースナンバー"10"を背負う以上、クラブの目的達成のために彼に期することは、戦いの舞台がJ1に上がろうとも、昨季に残した数字同等もしくはそれ以上の結果を残すこと以外にない。昨季から積み上げてきた松原、竹内との左サイドがオレンジ軍団復活への活路を見出してくれるはずだ。 2017.02.22 21:10 Wed
twitterfacebook
thumb

【2017 J1チーム診断】“ダブル”シルバ流出を新外国人で埋められるか《アルビレックス新潟》

▽25日、2017シーズンの明治安田生命J1リーグが開幕を迎える。今シーズンは優勝賞金や分配金などクラブへ直接的に影響する部分で大幅な見直しが行われたことで、高みを目指した戦いにこれまで以上の激化が必至だ。 ▽開幕を前に超ワールドサッカー編集部がJ1全18クラブを診断。今シーズンの展望や注目選手をピックアップした。今回は昨シーズン薄氷のJ1残留を達成したアルビレックス新潟編をお届けする。 ◆主力入れ替わりの影響は ▽昨季は最終節でぎりぎり残留を決める薄氷のシーズンを送ったが、新シーズンに向けては中盤の要となっていたMFレオ・シルバと11得点を挙げて得点源となっていたFWラファエル・シルバの“ダブル”シルバが揃って移籍。さらに守備の要のDF舞行龍ジェームズに、レオ・シルバと中盤で不動のコンビを組んでいたMF小林裕紀、主力サイドバックのDFコルテースとDF松原健が移籍と、昨季までのレギュラー陣がごっそりチームを後にした。戦力ダウンに陥ったチームはブラジルからFWホニ、MFジャン・パトリック、MFチアゴ・ガリャルドの3選手を補強。彼らのパフォーマンスがチームの浮沈を左右することになるのは必至で仮にフィットできないようだと、昨季辛くも回避した降格が現実味を増すことになる。 ◆2017シーズンの注目ポイント ▽戦力ダウンに陥ったチームの指揮を任された三浦文丈新監督の手腕が、新シーズン最大の注目ポイントとなる。2013、14年と柳下正明監督の下、新潟でコーチを務めていた三浦監督は、昨シーズン明治安田生命J3リーグのAC長野パルセイロで3位に導く手腕を発揮。その三浦監督は吉田達磨監督がチャレンジした昨季のポゼッションスタイルから堅守速攻スタイルへの回帰を明言。新潟伝統のハードワークスタイルを再び定着させられるかに注目したい。 ◆予想フォーメーション[4-4-2](C)CWS Brains,LTD.GK:守田達弥 DF:矢野貴章、富澤清太郎、大野和成、堀米悠斗 MF:加藤大、小泉慶、ジャン・パトリック、チアゴ・ガリャルド FW:ホニ、山崎亮平▽新潟の伝統的システムであるフラットな[4-4-2]が基本布陣となるようだ。新戦力のDF矢野貴章、DF富澤清太郎の両ベテランがバックラインに入り、北海道コンサドーレ札幌から加入のDF堀米悠斗が左サイドバックで起用される見込み。FWホニとMFジャン・パトリックはチームの核としての活躍が期待されるが、MFチアゴ・ガリャルドは控えに回る可能性がある。サイドのポジションではMF酒井宣福やFW田中達也の起用も考えられる。 ◆期待の新戦力 FWホニ(ブラジル) 1995年5月11日(21歳) 2016シーズン(ブラジル・セリエB):35試合11得点▽浦和レッズに移籍したラファエル・シルバに劣らない爆発的なスピードと、切れ味鋭いドリブルが持ち味の小兵アタッカー。ブラジルの名門・クルゼイロ出身で昨シーズンはレンタル先のナウチコで35試合に出場して11ゴールとキャリアハイのシーズンを過ごした。堅守速攻スタイルを掲げる新潟にフィットしそうな新戦力だ。 ◆キープレーヤー(C)CWS Brains,LTD.DF大野和成(日本) 1989年8月4日(27歳) 2016シーズン(J1):28試合1得点▽アルビレックス新潟ユース出身のディフェンスリーダーに注目だ。今シーズンからキャプテンに就任した大野は、スピードと対人能力に優れたレフティーのセンターバック。コンパクトな陣形を保ってプレッシングを効かせたい新潟にとって、最終ラインの要である大野のラインコントロールが鍵を握る。 2017.02.22 20:45 Wed
twitterfacebook
thumb

【2017 J1チーム診断】5年連続J1残留が最大使命! 変革もたらす新指揮官の手腕やいかに《ヴァンフォーレ甲府》

▽25日、2017シーズンの明治安田生命J1リーグが開幕を迎える。今シーズンは優勝賞金や分配金などクラブへ直接的に影響する部分で大幅な見直しが行われたことで、高みを目指した戦いにこれまで以上の激化が必至だ。 ▽開幕を前に超ワールドサッカー編集部がJ1全18クラブを診断。今シーズンの展望や注目選手をピックアップした。今回は吉田達磨新監督の下で5年連続J1残留を目指すヴァンフォーレ甲府編をお届けする。 ◆前線補強で課題の1つ改善も守備再建に一抹の不安 ▽引き抜きの噂が絶えなかったエースFWドゥドゥの残留成功に始まり、ベガルタ仙台で実績十分のFWウイルソン、京都サンガF.C.から2年ぶりの復帰を果たしたMF堀米勇輝と課題の得点力不足解消に繫がる前線の補強に成功。また、例年多くの主力を引き抜かれてきたが、今冬はMF稲垣祥がサンフレッチェ広島に旅立った以外、主力の流出がなかったこともプラス材料だ。その一方で、DF土屋征夫、DF山本英臣、DF津田琢磨を筆頭に高齢化が進む最終ラインの補強は、ブラジル人DFエデル・リマのみと思うような成果は上がらなかった。 ◆2017シーズンの注目ポイント ▽今シーズンの注目ポイントは、徹底的な堅守速攻で4年連続残留を勝ち取ってきたチームに、変革をもたらすべき招へいされた吉田達磨新監督の采配だ。前述の補強以外にMF小椋祥平、MF兵働昭弘と経験豊富なベテラン選手を中盤に加えたものの、昨シーズンから大きく陣容は変わっておらず、昨シーズンの年間14位で終えたチームに上積みをもたらすのは、新指揮官の手腕に他ならない。 ▽昨シーズンに就任したアルビレックス新潟では、柏レイソル時代と同じポゼッションスタイルを持ち込むも、チームの成績不振に伴い、志半ばにシーズン途中で退任。今季はその新潟よりも堅守速攻の色濃い甲府を率いるだけに不安は大きいが、チーム始動からキャンプを通じて自らの志向するスタイルに固執せず、守備の再構築、前からボールを奪いに行く意識を高めるなど、これまでの失敗を教訓に残留に向けてより現実的なアプローチに主眼を置いている。より成熟した新指揮官の下で変革のシーズンに臨む“新生ヴァンフォーレ”の船出はいかに…。 ◆予想フォーメーション[3-4-2-1](C)CWS Brains,LTD.GK:河田晃兵 DF:新井涼平、山本英臣、エデル・リマ MF:橋爪勇樹、小椋祥平、兵働昭弘、田中佑昌 MF:河本明人、ドゥドゥ FW:ウイルソン▽開幕に向けては[5-3-2]のシステムで臨む可能性が高いが、基本のシステムは[3-4-2-1]となる模様だ。新監督の下で試行錯誤が続いているうえ、比較的メンバーを固定しない傾向がある吉田監督だけに、現時点でのメンバーの予想は困難。昨シーズンのメンバーを軸に、ケガの影響で調整が遅れるFWドゥドゥ、DFエデル・リマを含め、シーズン半ばを見据えた予想布陣とした。したがって、J1最年長プレーヤーのDF土屋征夫やDF松橋優、MF堀米勇輝、MF黒木聖仁といった面子が先発に割り込んでくる可能性も十二分にある。 ◆期待の新戦力Getty ImagesMF小椋祥平(日本) 1985年9月8日(31歳) 2016シーズン(J1):2試合0得点▽甲府にとって今冬の補強の目玉は、待望の点取り屋であるFWウイルソンや2年ぶりの古巣復帰となるMF堀米勇輝ら攻撃陣。だが、シーズンを通じて重要な戦力となりそうなのが、今年1月末の練習参加から正式契約を勝ち取ったベテランMF小椋祥平だ。水戸ホーリーホックでプロデビューを飾り、横浜F・マリノス、ガンバ大阪、モンテディオ山形といったJ1屈指の名門を渡り歩いた小椋だが、昨シーズンはG大阪のトップチームで構想外となり、G大阪U-23を主戦場にJ3でのプレーを強いられた。さらに、昨季終了後にG大阪との契約が満了し、今季の所属先が見つからない苦難を味わった小椋は、甲府の地で捲土重来を図る。卓越したボール奪取能力を武器に、“マムシの祥平”の愛称で知られるベテランMFは、昨シーズンJ1ワースト2位タイの58失点を喫した甲府の堅守再建を担う働きが期待される。 ◆キープレーヤーGetty ImagesFWドゥドゥ(ブラジル) 1990年4月21日(26歳) 2016シーズン(J1):11試合4得点▽5年連続残留を目指す甲府のキーマンは、背番号10を背負うドゥドゥだ。昨年7月にフィゲイレンセから途中加入し、11試合4得点という数字以上のインパクトを残して甲府の残留に貢献したブラジル人FW。優れた身体能力に加え、ドリブルスキルに優れるアタッカーは、得点力を課題とする甲府攻撃陣の鍵を握る存在だ。ケガの影響で開幕には間に合わない見込みだが、FW河本明人や今冬加入のFWウイルソン、MF堀米勇輝らその他のアタッカーとの連係を深めて今季は最低でも二ケタゴールを目指したい。 2017.02.22 20:30 Wed
twitterfacebook
thumb

【ACL2017】G大阪、初優勝の地・アデレードから2度目のアジア統制へ出陣〜グループH〜

▽2月21日(火)、今シーズンのアジア王者を決めるAFCチャンピオンズリーグ(ACL)2017の本戦がスタートする。日本からは、Jリーグ王者の鹿島アントラーズの他、浦和レッズ、川崎フロンターレ、そしてプレーオフを勝ち上がったガンバ大阪の4チームが出場する。 ▽日本勢でグループHに入ったのは、3大会連続9度目の出場となるG大阪だ。2008シーズン以来2度目のアジア制覇を目指す。今回は、出場各チームのACLにおける成績や注目選手などを紹介したい。■グループH アデレード・ユナイテッド(オーストラリア) 江蘇蘇寧(中国) 済州ユナイテッド(韓国) ガンバ大阪(日本) ★アデレード・ユナイテッド(オーストラリア/6回目) 【出場資格】 オーストラリア・リーグ2016 優勝 オーストラリア・リーグ2016グランドファイナル 優勝 【前回出場】 2016年 【前回大会】 プレーオフ敗退 【最高成績】 準優勝(2008)▽2016シーズンのオーストラリア・リーグ王者であるアデレード・ユナイテッド。2005-06シーズン以来、遠ざかっていた国内リーグ優勝を果たしての出場となる。指揮を執るのはスペイン人のギシェルモ・アモレ監督。しかし、今シーズンの国内リーグでは下位に低迷している。風向きを変えるためにも、22日にホームで開幕するグループステージ第1節でG大阪を叩きたい。 【注目選手】Getty ImagesFWババ・ディアワラ(セネガル) 1988年1月5日(29歳)▽セネガル人ストライカーに期待だ。これまでマリティモやセビージャ、レバンテ、ヘタフェを経て、今冬にフリートランスファーでアデレード・ユナイテッドに加入。アフリカ特有のバネを生かしたドリブルや、独特の間合いから放たれるシュートは、このアジアという舞台で相手の脅威になるに違いない。 ★江蘇蘇寧(中国/3回目) 【出場資格】 中国スーパーリーグ 2位 【前回出場】 2016年 【前回大会】 グループステージ敗退 【最高成績】 グループステージ敗退(2016)▽昨年、MFラミレスや、MFアレックス・テイシェイラら欧州で実績十分の大物を引き入れて話題をふるまった江蘇蘇寧。しかし。3年ぶりの出場となった前回大会は、グループステージ敗退に終わった。指揮を執るのは、かつてFCソウルを率いたチェ・ヨンス監督。昨年ほどの目玉補強こそなかったものの、チームの成熟度や組織力という面で昨シーズン以上だ。 【注目選手】Getty ImagesMFラミレス(ブラジル) 1987年3月24日(29)▽かつてチェルシーで異彩を放ったダイナモに注目だ。ラミレスは昨年から中国スーパーリーグに参戦。適正のボランチだけでなく、トップ下でもプレーし、昨シーズンのリーグ戦で26試合4ゴール1アシストを記録。昨年11発のアレックス・テイシェイラと、10発を記録したロヘル・マルティネスを繋ぐリンクマンとして輝く姿に期待したいところだ。 ★済州ユナイテッド(韓国/2回目) 【出場資格】 Kリーグ・クラシック2016 2位 【前回出場】 2011年 【前回大会】 不参加 【最高成績】 グループステージ敗退(2011)▽昨シーズンのKリーグ・クラシックを3位フィニッシュ。プレーオフから参戦のはずだったが、全北現代が違反行為で出場権を剥奪されたため、繰り上がりで本戦から出場することになった。前回大会はグループステージで敗退したが、同居したG大阪に2-1で勝利。2度目の出場となる今大会でも再び相まみえることになる。 【注目選手】Getty ImagesFWマルセロ・トスカーノ(ブラジル) 1985年5月12日(31)▽ブラジル人ストライカーをピックアップ。昨年から蔚山現代でプレーすると、昨シーズンのKリーグ・クラシックでチームトップの11ゴールを挙げた。武器は184cmの上背と足下のテクニック。クラブ史上初のグループステージ突破には、男の活躍が必要だ。 ★ガンバ大阪(日本/9回目) 【出場資格】 明治安田生命J1リーグ 4位 【前回出場】 2016年 【前回大会】 グループステージ敗退 【最高成績】 優勝(2008)▽2017年の明治安田生命J1リーグで年間勝ち点4位に滑り込み、天皇杯の結果により、繰り上げでアジアへの挑戦権を手にしたG大阪。今シーズンはスローガン『勝』に込められた思いのとおり、全てのタイトル獲得が目標だ。今オフは、ストライカー獲得の失敗やMF阿部浩之ら主力の流失が相次いだ一方で、DF三浦弦太(清水エスパルス)やDFファビオ(横浜F・マリノス)、MF泉澤仁(大宮アルディージャ)、MF井出遥也(ジェフユナイテッド千葉)らを獲得。戦術面や布陣の変更も含めて、フルカスタマイズされた新たなチームは、初優勝の2008年に舞台となったアデレードから2度目のアジア王者への戦いが始まる。 【注目選手】(c) J.LEAGUE PHOTOSDFファビオ(ブラジル) 1989年2月28日(27歳)▽今シーズンからG大阪に加入したファビオに注目。7日に行われたACLプレーオフで公式戦デビューを果たすと、守備面で強度を見せると共に、後方からのビルドアップやセットプレーから攻撃面でも存在感を発揮した。強烈な個が際立つアジアでの戦いにおいて、守備の耐久力は不可欠。自身2度目のACLという舞台で躍動する姿に期待だ。 2017.02.22 16:00 Wed
twitterfacebook
thumb

【ACL2017】アジア制覇を目指す川崎Fが中韓の強豪と激突〜グループG〜

▽2月21日(火)、今シーズンのアジア王者を決めるAFCチャンピオンズリーグ(ACL)2017の本戦がスタートする。日本からは、Jリーグ王者の鹿島アントラーズの他、浦和レッズ、川崎フロンターレ、そしてプレーオフを勝ち上がったガンバ大阪の4チームが出場する。 ▽日本勢でグループGに入ったのは、2016シーズンの明治安田生命J1リーグで3位になり、天皇杯でも決勝に駒を進めた川崎Fだ。2015年以来7度目のACLに臨む鹿島は悲願の初制覇を目指す。今回は出場各チームのACLにおける成績や注目選手などを紹介したい。■グループG 広州恒大(中国) 水原三星ブルーウィングス(韓国) 川崎フロンターレ(日本) イースタンSC(香港)★広州恒大(中国/6回目) 【出場資格】 中国スーパーリーグ2016 優勝 中国FAカップ2016 優勝 【前回出場】 2016年 【前回大会】 グループステージ敗退 【最高成績】 優勝(2013、2015)▽中国スーパーリーグを6連覇中と、言わずと知れた中国の強豪クラブ。“爆買い”の走りでもあり、現在は元ブラジル代表指揮官のルイス・フェリペ・スコラーリ監督が指揮を執る。コロンビア代表FWジャクソン・マルティネスやブラジル代表MFパウリーニョらが所属。2大会ぶりのアジア制覇を目指す。 【注目選手】Getty ImagesFWジャクソン・マルティネス(コロンビア) 1986年10月3日(30歳)▽ポルトやアトレティコ・マドリーでゴールを量産していたJ・マルティネスだが、加入後は当時の輝きを魅せられず。昨シーズンのACLでは4試合無得点、中国スーパーリーグでも10試合4得点に終わった。今年はアジアの舞台でゴールを奪えるのか。 ★水原三星ブルーウィングス(韓国/8回目) 【出場資格】 韓国FAカップ2016 優勝 【前回出場】 2016年 【前回大会】 グループステージ敗退 【最高成績】 ベスト4(2011)▽昨シーズンの韓国FAカップ王者。Kリーグでは近年結果を残せていないものの、昨シーズンは6年ぶりのタイトルを獲得。2013年から指揮を執るソ・ジョンウォン監督の下、チームの成績は好転。昨シーズンはリーグ戦で7位と振るわなかったものの、カップ戦を制した。昨シーズンまでサガン鳥栖でプレーしたMFキム・ミヌやDFチェ・ソングが所属。その他にもJリーグ経験者が多く在籍する。 【注目選手】Getty ImagesMFキム・ミヌ(韓国) 1990年2月25日(26歳)▽昨シーズンまで7シーズンにわたってサガン鳥栖でプレー。Jリーグでも屈指のサイドアタッカーとして活躍。キャプテンも務めていた。母国で初のキャリアとなり、自身初のACLの舞台。水原三星にとっても大きな戦力になることは間違いない。 ★川崎フロンターレ(日本/5回目) 【出場資格】 明治安田生命J1リーグ2016 3位 【前回出場】 2014年 【前回大会】 不参加 【最高成績】 ベスト8(2007、2009)▽昨シーズン、タイトルにあと一歩のところまで迫った川崎F。今シーズンはエースFW大久保嘉人が退団も、MF家長昭博やMF阿部浩之らを獲得。鬼木達監督を新指揮官に迎え、国内タイトルだけでなく、国際タイトルも目指す。 【注目選手】Getty ImagesMF中村憲剛(日本) 1980年10月31日(36歳)▽昨シーズンのJリーグMVPを受賞した中村憲剛をピックアップ。正確なパスでのゲームメイクに加え、昨シーズンは得点数もアップ。新体制のチームにおいても、中心選手になることは間違いない。悲願のタイトル獲得には中村の存在は欠かせないだろう。 ★イースタンSC(香港/初出場) 【出場資格】 香港プレミアリーグ2015-16 優勝 【前回出場】 なし 【前回大会】 不参加 【最高成績】 なし▽香港プレミアリーグに所属するイースタンSCは、昨シーズン11年ぶりにリーグ戦を制覇。28歳の女性指揮官であるチャン・ユェンティン監督がチームを率いる。就任1年目でのリーグ制覇を考えれば、アジアの舞台でどのような戦いを見せるのか注目だ。 【注目選手】Getty ImagesDFジョシュア・ミッチェル(オーストラリア) 1984年6月8日(32歳)▽昨年7月にチームに加入したオーストラリア人DFジョシュア・ミッチェルに注目。ルーマニアの古豪であるウニヴェルシタテア・クラヨーヴァでのプレー経験もあるミッチェルは、Aリーグのパース・グローリーやニューカッスル・ジェッツでもプレー。守備の要としてイースタンSCを支える。 2017.02.22 16:00 Wed
twitterfacebook
thumb

【2017 J1チーム診断】3年目を迎えるモンバエルツ体制、新世代の台頭へ《横浜F・マリノス》

▽25日、2017シーズンの明治安田生命J1リーグが開幕を迎える。今シーズンは優勝賞金や分配金などクラブへ直接的に影響する部分での大幅な見直しが行われ、各クラブがタイトルを目指してこれまで以上に激しいリーグ戦が繰り広げられるはずだ。 ▽開幕を前に超ワールドサッカー編集部がJ1全18クラブを診断。今シーズンの展望や注目選手をピックアップした。今回はストーブリーグを賑わせ世代交代を推し量った横浜F・マリノス編をお届けする。 ◆トリコロールを背負う新世代の台頭へ ▽今オフ最もストーブリーグを賑わせたと言っても過言ではない横浜FM。エースMF中村俊輔がジュビロ磐田へ移籍すると、DF小林祐三がサガン鳥栖、MF兵藤慎剛が北海道コンサドーレ札幌、GK榎本哲也が浦和レッズとチームを支えてきた選手が退団した。一方で、DF松原健(アルビレックス新潟)、DF山中亮輔(柏レイソル)、MF扇原貴宏(名古屋グランパス)と若手を獲得。さらに、MF齋藤学の残留も確定し、ベテランと若手の融合で結果を残したい。 ◆2017シーズンの注目ポイント ▽注目ポイントはベテランと若手のバランスだ。前述の3名が退団したとはいえ、DF中澤佑二(39)、DF栗原勇蔵(33)、MF中町公祐(31)など経験豊富な選手は残っている。昨シーズン頭角を現したMF天野純(25)やDFパク・ジョンス(22)、新加入のMFダビド・バブンスキー(22)、DFミロシュ・デゲネク(22)と若手がベテラン勢を追い越す活躍を見せられるのか。ユース出身のMF遠藤渓太(19)やMF中島賢星(20)など、将来が楽しみな選手は多く控えている。 ◆予想フォーメーション[4-2-3-1](C)CWS Brains,LTD.GK:飯倉大樹 DF:松原健、中澤佑二、ミロシュ・デゲネク、金井貢史 MF:喜田拓也、中町公祐 MF:マルティノス、バブンスキー、齋藤学 FW:ウーゴ・ヴィエイラ▽基本フォーメーションはこの2シーズンと同じ[4-2-3-1]。ディフェンスラインには、DF小林祐三、DFファビオの代わりに、新戦力のDF松原健、DFデゲネクが入るだろう。DFパク・ジョンスがキャンプ中に負傷した影響もあり、デゲネクが堅守のカギを握りそうだ。また、トップ下はMF天野純とMFダビド・バブンスキーがポジションを争うことになりそうだ。チームに早くフィットした方が、レギュラーとなるだろう。1トップは新戦力のFWウーゴ・ヴィエイラ。長年の悩みであるストライカーとして活躍できるかがチームの成績を左右するだろう。 ◆期待の新戦力(C)CWS Brains,LTD.FWウーゴ・ヴィエイラ(ポルトガル) 1988年07月25日(28歳) 2016シーズン(セルビアリーグ):10試合7得点▽バルセロナの下部組織出身のバブンスキーやオーストラリアの新鋭・デゲネクにも注目が集まる中、チームの成績に直結するであろうFWウーゴ・ヴィエイラを注目選手に挙げる。横浜FMの大きな課題として長年頭を悩ませているストライカー問題。セルビアの名門レッドスター・ベオグラードで残した多くのゴールを日本でも奪えるのか。その右足にチームの命運が懸かっている。 ◆キープレーヤーGetty ImagesMF齋藤学(日本) 1990年4月4日(26歳) 2016シーズン(J1):33試合10得点▽言わずもがな、横浜FMの未来を担うMF齋藤学が今シーズンのキーマンだ。欧州への移籍に悩む中、チームと契約を更新。背番号もMF中村俊輔が背負っていた10番に変更し、キャプテンにも就任した。昨シーズンは2桁得点を記録し、Jリーグベストイレブンにも選出。昨シーズン以上の期待を懸けられる今シーズンはどのようなパフォーマンスを魅せるのかに注目だ。 2017.02.21 20:02 Tue
twitterfacebook
thumb

【2017 J1チーム診断】知将&エースが退団も適材適所の補強で魅惑のパスサッカーは新章へ《川崎フロンターレ》

▽25日、2017シーズンの明治安田生命J1リーグが開幕を迎える。今シーズンは優勝賞金や分配金などクラブへ直接的に影響する部分で大幅な見直しが行われたことで、高みを目指した戦いにこれまで以上の激化が必至だ。 ▽開幕を前に超ワールドサッカー編集部がJ1全18クラブを診断。今シーズンの展望や注目選手をピックアップした。今回は、念願のタイトル獲得を目指す川崎フロンターレ編をお届けする。 ◆魅惑のパスサッカーは勝負強さを加えた“鬼木スタイル”へ ▽昨シーズンはクラブ史上最高の勝ち点72を獲得するも、悲願の初タイトルを懸けて臨んだチャンピオンシップでは、準決勝で鹿島アントラーズの前に惜敗。また、クラブ史上初の天皇杯決勝でも鹿島に苦汁を舐めさせられるなど、大一番での勝負弱さを露呈してしまった。 ▽雪辱に燃える今シーズンは、4年半にわたって指揮を執った風間八宏監督とチームの絶対的エースであったFW大久保嘉人が退団。知将とエースを失った川崎Fだが、ストーブリーグでは元日本代表MF家長昭博やガンバ大阪で3冠に貢献したMF阿部浩之、ブラジル人FWハイネルなど経験豊富なアタッカーを獲得。新監督には風間監督の下で4年半コーチを務めた鬼木達氏が昇格。風間監督の求めた魅惑のパスサッカーに勝負強さを取り入れた“鬼木スタイル”が完成すれば悲願のタイトルも夢ではない。 ◆2017 シーズンの注目ポイント ▽川崎Fとしては、悲願の初タイトル加え、3年ぶりとなるACLでの戦い方にも注目が集まる。アウェイへの移動も含め、トップチームを始めて指揮する鬼木新監督の選手起用も気になる所。新戦力としては、MF家長やMF阿部、FWハイネル、DF舞蹴龍ジェームズなど的確な補強を行い、各ポジションで激しい競争が起きるだろう。ACLとの二足のわらじをどの様に履きこなすのか、選手のパフォーマンスはもちろんのこと、監督の手腕も問われるシーズンになるだろう。 ◆予想フォーメーション[4-2-3-1](C)CWS Brains,LTD.GK:チョン・ソンリョン DF:エウシーニョ、奈良竜樹、谷口彰悟、車屋紳太郎 MF:大島僚太、エドゥアルド・ネット MF:阿部浩之、家長昭博、中村憲剛 FW:小林悠▽今シーズンは昨シーズン多用した[3-4-2-1]ではなく、[4-2-3-1]を基本フォーメーションに[4-4-2(4-4-1-1)]を併用する形が予想される。新加入組では、MF家長とMF阿部がスターティングメンバーで起用される可能性が高い。また、昨シーズンの主力であったDFエドゥアルド(右肩関節反復性脱臼)とDFエウシーニョ(脛骨骨折)が負傷により長期離脱を余儀なくされており、シーズン序盤はセンターバックにMF谷口彰悟と2度の頸骨骨折から復帰したDF奈良竜樹、右サイドバックではMF田坂祐介が起用されるだろう。 ◆期待の新戦力(C)CWS Brains,LTD.MF家長昭博(日本) 1986年6月13日(30歳) 2016シーズン(J1):26試合11得点▽注目の新戦力は、昨シーズン限りで退団した大久保嘉人の後釜として期待される元日本代表MF家長だ。純粋なる点取り屋の大久保とは毛色が違う家長だが、その類まれなるフィジカルと非凡な攻撃センスは一級品。昨シーズンは大宮アルディージャにおける日本人初となるシーズン2桁ゴールを記録するなど決定力もあり、大久保の抜けたことにより不安視されていたPKキッカーが務められる家長は、川崎Fの新たな攻撃の担い手になるだろう。 ◆キープレーヤーGetty ImagesFW小林悠(日本) 1987年9月23日(29歳) 2016シーズン(J1) :32 試合15得点▽昨シーズンのJリーグMVPであるMF中村憲剛や日本代表MF大島僚太など、注目選手に迷う川崎Fだが、今季の注目選手に挙げるのはFW小林悠だ。昨シーズンは大久保とともにチーム(自己)最多となる15ゴールを記録するなど、チームの躍進に大きく貢献。3年連続得点王に輝くなど絶対的エースとして君臨した大久保が退団した今シーズンは、川崎Fのバンディエラである中村からキャプテンマークも継承され、川崎Fの新エースとして昨シーズン以上の結果が求められる。 2017.02.21 20:01 Tue
twitterfacebook
thumb

【2017 J1チーム診断】大久保など各ポジションに日本代表経験者を補強! 目指すは初のJ制覇《FC東京》

▽25日、2017シーズンの明治安田生命J1リーグが開幕を迎える。今シーズンは優勝賞金や分配金などクラブへ直接的に影響する部分で大幅な見直しが行われたことで、高みを目指した戦いにこれまで以上の激化が必至だ。 ▽開幕を前に超ワールドサッカー編集部がJ1全18クラブを診断。今シーズンの展望や注目選手をピックアップした。今回は積極補強で初のJリーグ制覇に挑むFC東京編をお届けする。 ◆大型補強で優勝争いできる陣容に ▽“多摩川クラシコ”のライバルでもある川崎フロンターレから獲得したFW大久保嘉人を筆頭に、中盤にFCソウルからMF高萩洋次郎、バックラインにフィテッセからDF太田宏介、守護神にサガン鳥栖からGK林彰洋を獲得。各ポジションに日本代表経験者を揃えた。リーグ制覇も夢ではない陣容を揃えただけに、篠田善之監督のマネジメント力が結果を左右することになるだろう。 ◆2017年の注目ポイント ▽上記の補強以外にも名古屋グランパスからFW永井謙佑を獲得。また、今季も主力としての活躍が期待されるMF中島翔哉、MF東慶悟、さらに控えに10番を背負うMF梶山陽平、FW阿部拓馬など攻撃陣は多くの駒を揃えている。篠田監督が求めるポゼッションサッカーが浸透できれば、非常に面白い攻撃ユニットを形成できるだろう。 ▽一方で、問題はバックライン。昨シーズンは固定できなかった左サイドバックに太田が復帰したことはポジティブな要素であり、DF徳永悠平、DF室屋成、DF小川諒也、DF橋本拳人とサイドバックの駒は揃った。それだけに、DF森重真人、DF丸山祐市に頼らざるを得ないセンターバックはケガや出場停止などをどのように乗り越えるかに注目だ。ただ、篠田監督は守備のスタイルとしてハードプレッシングを掲げているため、チームとして連動してボールを奪うディフェンスが機能できれば大崩れはないだろう。 ◆予想フォーメーション[4-2-3-1](C)CWS Brains,LTD.GK:林彰洋 DF:室屋成、森重真人、丸山祐市、太田宏介 MF:高萩洋次郎、田邉草民 MF:永井謙佑、東慶悟、中島翔哉 FW:大久保嘉人▽今季は[4-2-3-1]のフォーメーションを採用。1トップには、点取り屋のFW大久保嘉人が起用され、快速FWの永井謙佑、コンダクターのMF東慶悟、テクニックに秀でたアタッカーのMF中島翔哉が2列目でフォローする。新加入のMF高萩洋次郎はボランチ起用が濃厚で、相方として昨季同様にMF田邉草民がこのポジションを務める。バックラインでは固定できなかった左サイドバックにDF太田宏介が入り、GK秋元陽太が抜けたゴールマウスはGK林彰洋が守る。 ◆期待の新戦力(C)CWS Brains,LTD.FW大久保嘉人(日本) 1982年6月9日(34歳) 2016シーズン(J1):33試合15得点▽昨シーズンこそ得点ランキング4位タイに終わるも15得点をマーク。2013年、2014年、2015年には3シーズン連続で得点王に輝くなどゴールへの嗅覚は衰えを知らない。昨季のFC東京は総得点39点で10位タイと、得点力不足が上位進出を逃した要因だと言える。それだけに大久保にかかる期待は大きい。また、練習初日には「激しさが足りない」とダメ出しをするなど、ピッチ外でも早速チームへの影響力を示している。 ◆キープレーヤー(C)CWS Brains,LTD.DF森重真人(日本) 1987年5月21日(29歳) 2016シーズン(J1):32試合4得点▽日本代表でも主力として活躍するなど、キャリアの絶頂期を過ごす。クラブレベルでは、加入した2010年以降でタイトルは2011シーズンのJ2優勝のみ。それだけに大型補強に乗り出した今季は、J1でのタイトル獲得に燃えているだろう。昨季までは、守備だけでなく攻撃面での貢献も目立ったが、強力な前線が揃っただけに、本職でのさらなる活躍に期待がかかる。 2017.02.21 20:00 Tue
twitterfacebook
thumb

【ACL2017】10年ぶりの戴冠へ…浦和がオスカル、フッキ擁する上海上港と同居〜グループF〜

▽2月21日(火)、今シーズンのアジア王者を決めるAFCチャンピオンズリーグ(ACL)2017の本戦がスタートする。日本からは、Jリーグ王者の鹿島アントラーズの他、浦和レッズ、川崎フロンターレ、そしれプレーオフを勝ち上がったガンバ大阪の4チームが出場する。 ▽日本勢でグループFに入ったのは、昨シーズンの明治安田生命J1リーグ2位の浦和レッズだ。3大会連続でのACL出場となる浦和は、今シーズン国内タイトルを含めて4冠を宣言。2007年以来2度目のACL制覇を目指す。今回は出場各チームのACLにおける成績や注目選手などを紹介したい。■グループF FCソウル(韓国) 浦和レッズ(日本) 上海上港(中国) ウェスタン・シドニー・ワンダラーズ(オーストラリア)★FCソウル(韓国/7回目) 【出場資格】 Kリーグ・クラシック2016 優勝 【前回出場】 2016年 【前回大会】 ベスト4(2016) 【最高成績】 ベスト4(2016)▽昨シーズンのKリーグ・クラシックチャンピオンに輝いたFCソウル。ACLでもグループステージから驚異的な得点力を見せると、ラウンド16では浦和レッズ、準々決勝では山東魯能を下してベスト4進出。しかし、準決勝でリーグ戦でもタイトルを争った全北現代モータースの前に敗退。FWアドリアーノやMF高萩洋次郎が退団したチームがどの程度の力を持っているかに注目だ。 【注目選手】Getty ImagesMFハ・デソン(韓国) 1985年3月2日(31歳)▽昨シーズンまでFC東京、名古屋グランパスでプレーしたMFハ・デソンに注目。昨シーズンまで高萩が務めたポジションでの起用が見込まれており、攻守両面での 貢献が期待されている。 ★浦和レッズ(日本/6回目) 【出場資格】 明治安田生命J1リーグ2016 2位 【前回出場】 2016年 【前回大会】 ラウンド16 【最高成績】 優勝(2007)▽2016シーズンの明治安田生命J1リーグで年間勝ち点1位を獲得しながらも、チャンピオンシップで敗れて2位に終わった浦和。昨シーズンのACLではPK戦の末に敗退と悔しい思いをしているだけに、国内タイトルだけでなくアジアタイトルの奪還を目指したい。 【注目選手】Getty ImagesFWズラタン(スロベニア) 1983年12月15日(33歳)▽注目選手にはズラタンをピックアップ。チームではFW興梠慎三の控えの位置付けにあるものの、アジアでの戦いを考えるとズラタンの力が必要となるだろう。全4冠を目指す中でも特に激戦が続くと予想されるACL。前線でのキープ力や馬力のある攻撃は浦和の大きな力となるだろう。 ★上海上港(中国/2回目) 【出場資格】 中国スーパーリーグ 3位 【前回出場】 2016年 【前回大会】 ベスト8 【最高成績】 ベスト8(2016)▽プレーオフを勝ち上がって出場権を獲得した上海上港。“爆買い”で話題となった昨シーズンは、ブラジル代表FWフッキを獲得してACLでも一定の結果を残した。今シーズンはチェルシーからブラジル代表MFオスカルを獲得。さらに、ポルトガル代表DFリカルド・カルバーリョもチームに加え、指揮官にはポルトやチェルシー、ゼニトで指揮を執っていたアンドレ・ビラス=ボアス監督を招へい。より一層チーム力を高め、アジアタイトルを目指す。 【注目選手】Getty ImagesMFオスカル(ブラジル) 1991年9月9日(25歳)▽チェルシーで中心選手として活躍し、ブラジル代表での将来も期待されていたオスカルに注目せざるを得ない。パスやシュートの精度の高さはもちろんのこと、ゲームを作る能力に長けており、攻守にわたって献身的なプレーも可能。チーム内でも一つ頭が抜けた存在あるものの、FWフッキにとってはプレーしやすい相棒を手に入れた形になる。欧州でもトップクラスの実力がアジアでどの様な結果を残すのかに注目だ。 ★ウェスタン・シドニー・ワンダラーズ(オーストラリア/3回目) 【出場資格】 Aリーグ2015-16 2位 【前回出場】 2015年 【前回大会】 不参加 【最高成績】 優勝(2014)▽3大会前にクラブ創設3年目でアジアを制したウェスタン・シドニー。かつてはMF小野伸二やMF高萩洋次郎、DF田中裕介と日本人選手が所属。今シーズンはサガン鳥栖から加入したMF楠神順平が所属している。オーストラリア勢はACLではあまり結果を残せていないが、4大会ぶりのアジアタイトルを目指す。 【注目選手】Getty ImagesMF楠神順平(日本) 1987年8月27日(29)▽川崎フロンターレやセレッソ大阪、サガン鳥栖でプレーしていたMF楠神順平に注目。出場機会を求めて昨年7月にウェスタン・シドニーへと移籍を果たすと、今シーズンのAリーグでは20試合に出場し3得点を記録するなど、チームの中心選手として活躍。川崎F、C大阪時代にもACLに出場していたが、新天地でのアジアタイトル獲得に挑む。 2017.02.21 14:00 Tue
twitterfacebook
thumb

【ACL2017】悲願のアジアタイトル獲得にJ王者・鹿島が挑む〜グループE〜

▽2月21日(火)、今シーズンのアジア王者を決めるAFCチャンピオンズリーグ(ACL)2017の本戦がスタートする。日本からは、Jリーグ王者の鹿島アントラーズの他、浦和レッズ、川崎フロンターレ、そしてプレーオフを勝ち上がったガンバ大阪の4チームが出場する。 ▽日本勢でグループEに入ったのは、2016シーズンのJリーグ王者であり、天皇杯との2冠を達成した鹿島だ。2015年以来7度目のACLに臨む鹿島は悲願の初制覇を目指す。今回は出場各チームのACLにおける成績や注目選手などを紹介したい。■グループE 鹿島アントラーズ(日本) ムアントン・ユナイテッド(タイ) ブリスベン・ロアー(オーストラリア) 蔚山現代(韓国)★鹿島アントラーズ(日本/7回目) 【出場資格】 明治安田生命J1リーグ2016 優勝、天皇杯2016度 優勝 【前回出場】 2015年 【前回大会】 不参加 【最高成績】 ベスト8(2008)▽2016年の明治安田生命J1リーグで年間勝ち点3位ながら、チャンピオンシップを制して見事にタイトルを獲得した鹿島アントラーズ。昨年12月に行われたFIFAクラブ・ワールドカップでは日本勢として初めて決勝に駒を進めると、欧州王者のレアル・マドリーと好ゲームを演じ、延長戦までもつれた末に惜しくも敗れていた。今シーズンは全てのタイトルを獲得するため、MFレオ・シルバ(アルビレックス新潟)、FWペドロ・ジュニオール(ヴィッセル神戸)、FW金森健志(アビスパ福岡)、DF三竿雄斗(湘南ベルマーレ)を獲得。さらに、昨シーズンのアジア王者である全北現代モータースの守護神・GKクォン・スンテを獲得するなど、悲願のアジア制覇を目指す。 【注目選手】(c) J.LEAGUE PHOTOSMFレオ・シルバ(ブラジル) 1985年12月24日(31歳)▽今シーズンから鹿島に加入したレオ・シルバに注目。浦和レッズとのFUJI XEROX SUPER CUPでは、スターティングメンバーに名を連ねると、パスや飛び出しで攻撃の組み立てに参加したと思えば、守備面でもしっかりと浦和攻撃陣を封じ込め、能力の高さを改めて見せつけた。アジアでの戦いは初経験となるが、レオ・シルバのゲームメイクで鹿島をアジア王者に導けるかに期待したい。 ★ムアントン・ユナイテッド(タイ/6回目) 【出場資格】 タイ・プレミアリーグ2016 優勝 【前回出場】 2013年 【前回大会】 プレーオフ敗退 【最高成績】 グループステージ敗退(2013)▽2016シーズンのタイ・プレミアリーグを制したムアントン・ユナイテッド。久々の国内リーグタイトル獲得により、4大会ぶりの出場を決めた。ACL出場に向け、元韓国代表で大宮アルディージャでもプレー経験のあるMF李浩を全北現代モータースから、蔚山現代からブラジル人DFセリオを獲得。さらにスペイン2部のコルドバからスペイン人FWシスコやベルギーのシント=トロイデンからコートジボワール人FWヤヤ・スマホロを獲得するなど、補強にも余念がない。また、清水エスパルスや横浜F・マリノス、ヴァンフォーレ甲府などでプレーした元日本代表DF青山直晃も所属している。 【注目選手】Getty ImagesFWティーラシン・デーンダー(タイ) 1988年6月6日(28歳)▽言わずと知れたタイ代表の絶対的エースであり至宝。若くして才能を見出され、マンチェスター・シティのU-21チームに移籍するもビザの問題でプレーできず。それでも、スイスのグラスホッパーズへレンタル移籍しセカンドチームでプレー。その後、2014年2月にアルメリアへと移籍していた。テクニックとスピードを生かした突破が魅力で、ロシア・ワールドカップ アジア最終予選の日本代表戦でもプレーしていた。 ★ブリスベン・ロアー(オーストラリア/4回目) 【出場資格】 Aリーグ2015-16 3位 【前回出場】 2015年 【前回大会】 不参加 【最高成績】 グループステージ敗退(2015)▽プレーオフを勝ち上がって出場権を獲得したブリスベン・ロアー。その相手は、アルゼンチン代表FWカルロス・テベスや元ナイジェリア代表FWオバフェミ・マルティンスを擁した上海申花だった。ACLではグループステージを突破したことがないものの、近年実力をつけているチームの1つだ。昨シーズンまでジュビロ磐田でプレーした元ギリシャ代表DFアブラアム・パパドプーロスが所属している。 【注目選手】Getty ImagesMFトーマス・クリステンセン(デンマーク) 1983年4月17日(33歳)▽デンマーク代表でもプレー経験があり、デンマークの名門・コペンハーゲンで長らくプレーしたクリステンセンに注目。FWハーフナー・マイクも所属しているADOデンハーグで昨シーズンまでプレーし、今シーズンからブリスベン・ロアーへと加入した。セントラルミッドフィルダーながら、今シーズンはすでに4得点を記録。ハードな守備からの攻撃参加に注目だ。 ★蔚山現代(韓国/4回目) 【出場資格】 Kリーグ・クラシック2016 4位 【前回出場】 2014年 【前回大会】 不参加 【最高成績】 優勝(2012)▽PK戦の末、プレーオフを制して本大会出場を決めた蔚山現代。全北現代モータースの出場権剥奪によって繰上げ出場となった。2012年にはACLを制したこともあるが、近年では国内リーグでも思うような成績が残せておらず。昨シーズンまでは、今シーズンからセレッソ大阪を率いる尹晶煥監督が指揮を執り、元日本代表MF増田誓志も所属していた。 【注目選手】Getty ImagesFWイ・ジョンホ(韓国) 1992年2月24日(24歳)▽韓国代表でもプレー経験があるイ・ジョンホは、全南ドラゴンズで長らくプレー。昨年1月に全北現代モータースへと移籍すると、1年で蔚山現代へと移籍した。Kリーグ・クラシックではここまで94試合に出場し21得点を記録。昨年のACLでは5試合に出場し1得点を記録し優勝を経験。クラブ・ワールドカップでも1試合でプレーした。 2017.02.21 14:00 Tue
twitterfacebook
thumb

【2017 J1チーム診断】魅惑のカルテット+日立台育ちの若き力で悲願へ《柏レイソル》

▽25日、2017シーズンの明治安田生命J1リーグが開幕を迎える。今シーズンは優勝賞金や分配金などクラブへ直接的に影響する部分で大幅な見直しが行われたことで、高みを目指した戦いにこれまで以上の激化が必至だ。 ▽開幕を前に超ワールドサッカー編集部がJ1全18クラブを診断。今シーズンの展望や注目選手をピックアップした。若い力で上位戦線への名乗りを上げる柏レイソル編をお届けする。 ◆目標は悲願のACL出場権獲得 ▽下平隆宏体制2年目となる今シーズンの目標は、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)出場圏内のトップ3フィニッシュ。「若手の成長が最大の補強」と話す下平監督は、今シーズンもホームの日立台で育ったアカデミー出身選手の台頭に期待を寄せており、方針転換することはない。その中で、目標達成のための補強として、FWハモン・ロペスやDFユン・ソギュン、DF小池龍太らを獲得。中でも、ハモン・ロペスにおいては、FWクリスティアーノ、FWディエゴ・オリヴェイラ、MF伊東純也の既存メンバーと形成するカルテットとして、大きな注目が集まるところだ。カルテット+アカデミー出身選手の活躍で、スローガン「柏から世界へ」の実現を狙う。 ◆2017シーズンの注目ポイント ▽若く大きな可能性を秘めたチーム構成だが、全体的に選手層が薄い。今冬に攻撃陣の補強に成功したものの、MF茨田陽生、MF秋野央樹ら両コンダクターの穴を埋める補強はなし。したがって、今シーズンも、昨年のDF中山雄太やMF小林祐介、GK中村航輔らのように、アカデミーで育ったヤングガンズのシーズン中の台頭がポイントになりそうだ。とはいえ、昨シーズンのように、若手中心のメンバー構成がゆえのシーズン中の浮沈は避けたいところ。シーズンを通じて、安定した戦いを見せられるかが焦点になる。 ◆予想フォーメーション[4-4-2] (C)CWS Brains,LTD.GK:中村航輔 DF:小池龍太、中谷進之介、中山雄太、輪湖直樹 MF:伊東純也、小林祐介、大谷秀和、クリスティアーノ FW:ハモン・ロペス、ディエゴ・オリヴェイラ▽先述のカルテットを同時起用するのであれば、[4-4-2]。ただし、下平監督は[4-3-3]を基本フォーメーションとして常用していることから、対戦相手に応じてシステムを使い分けてくるはずだ。また、下平監督の頭の中に、固定システムは存在せず、状況に応じて臨機応変に[3-4-3]や[4-4-2]を駆使。そのため、選手たちは今シーズンも共通意識と戦術理解度が求められる。 ◆期待の新戦力Getty ImagesFWハモン・ロペス(ブラジル) 1989年8月7日(27歳) 2016シーズン(J1):32試合10得点▽スピード、パワー、テクニックを兼ね備えたゴールゲッター。昨シーズンのベガルタ仙台でキャリアハイの明治安田生命J1リーグ10ゴールを記録したJリーグ屈指の優良助っ人だ。しかし、ここまでの練習試合や、ちばぎんカップなどでのプレーを見る限り、新天地で新たなチームメートとの連係面や戦術の浸透に時間を要する様相。クリスティアーノ、ディエゴ・オリヴェイラ、伊東のトリデンテと噛み合った攻撃には、大きな魅力と破壊力が見込めるだけに、早い段階でチームにフィットしたいところだ。 ◆キープレーヤー(c)J.LEAGUE PHOTOSFWクリスティアーノ(ブラジル) 1987年1月12日(30歳) 2016シーズン(J1):34試合16得点▽今シーズンも男に懸かる期待は大きい。昨シーズン途中に日立台へと帰還し、ヴァンフォーレ甲府時代を含めて、キャリアハイの明治安田生命J1リーグ34試合16ゴールをマーク。パワフルな突破と強烈なシュートでファンを沸かせ、若い選手が多く、試合運びに難があるチームに多くの勝利をもたらした。言わずもがな、今シーズンは開幕から柏の選手として戦えるだけに、躍動感溢れるパフォーマンスぶりで昨シーズン以上に日立台を明るく照らしたい。 2017.02.20 16:32 Mon
twitterfacebook


ロシアW杯予選
欧州移籍情報
Jリーグ移籍情報
hikari

アクセスランキング