コラム

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【原ゆみこのマドリッド】わざわざ暴れに来ないでほしい…

▽「もう人事じゃないわね」そんな風に私がおののいていたのは金曜日、UEFAの抽選会でアトレティコがヨーロッパリーグ16強対決で顔を合わすのがロコモティブ・モスクワに決まった時のことでした。いやあ、前日の32強対決2ndレグではビジャレアルとレアル・ソシエダが敗退。無事に次のラウンドに進めたのはアトレィコとアスレティックだけと、一挙に参加チームが半分になってしまったスペイン勢でしたけどね。翌日のEL関連報道は勝敗より、ビルバオに襲来したスパルタク・モスクワの準軍事的組織とまで言われるウルトラ(過激なファン)800人とアスレティックのウルトラ、そして警官隊800人の衝突についてばかりだったから。 ▽実際、その日は試合の結果に関わらず、騒ぎが起こることを心配して、サン・マメス(アスレティックのホーム)側の小学校は休校。近隣のバル(スペインの喫茶店兼バー)も武器として利用されないよう、テラス席を撤去するなど、用心はしていたようですが、恐れていた通り、キックオフ前にはbengala(ベンガラ/発煙筒)やビール瓶が飛び交い、三方入り乱れて殴るわ蹴るわの乱闘状態に。途中、機動隊員の1人が心臓発作で命を落としたこともあり、懸念はロシアで開催される6月のW杯にまで広がっていましたが、名前こそ違えど、3月6日にワンダ・メトロポリターノを訪れるのも危険なフーリガンがいるモスクワのチーム。こちらは立地的にスタジアム周辺300メートル程が更地と、住宅や商業地区とは隔たりがあるものの、フレンテ・アトレティコも好戦的ですからねえ。今はただ、一般のファンが騒ぎに巻き込まれないことを祈るしかないんですが、果たしてどうなるんでしょうか。 ▽まあ、その辺はまた試合が近づいたら話すことにして、今週のマドリッドでは月曜にヘタフェがセルタに3-0で快勝した試合に続き、水曜には昨年12月のクラブワールドカップで延期されていたレガネスとレアル・マドリーのミニダービーも開催。丁度、その日はCL16強対決1stレグ最後の2試合もあったため、時間をずらして午後6時45分からという、平日にしては早い始まりとなったんですが、1部2年目の弟分チームにとっては、兄貴分をブタルケに迎える試合は一大イベントですからね。正面ゲート前に止まったマドリーのチームバスとセルフィーを撮っているファンなども多く、当然ながらチケット完売でキックオフとなりましたっけ。 ▽ちなみに試合の方は、ジダン監督にお休みをもらったクリスチアーノ・ロナウドが自身のインスタグラムに彼女のジョルジーナさんとプライベートジェットでお出かけの写真(https://www.instagram.com/p/Bfa_LA0FgJS/?hl=ja&taken-by=cristiano)を投稿。加えてベイルはベンチスタート、クロース、モドリッチ、マルセロも負傷中とあって、メンバー的には1月のコパ・デル・レイ準々決勝のような感じだったマドリーに対し、レガネスが前半6分、CKからの混戦で最後は倒れこんだブスティンサが地上スレスレでヘッドを押し込んで先制しているから、ビックリしたの何のって。ええ、コパではサンティアゴ・ベルナベウで1-2と勝利、逆転でマドリーから準決勝を奪い取った記憶もまだ新しいですからね。この先制点には寒風吹きすさぶ中、応援に駆けつけたファンも大いに期待を膨らませたんですが…。 ▽当時とはマドリーBチーム、とりわけルーカス・バスケスとアセンシオの調子が段違いなのが致命的だったんですよ。そう、早くも11分にはカセミロのパスをルーカス・バスケスが決めて同点に持ち込んだ彼らは、29分には役割を逆転してカセミロが勝ち越しゴール。ただこれには、後でガリターノ監督も「No ayuda tener tantos partidos y tan pocos entrenamientos/ノー・テネール・アジュダ・テネール・タントス・パルティードス・イ・タン・ポコス・エントレナミエントス(これ程試合が多くて、練習回数が少ないのは助けにならない)」と言っていたように元々、週1ペースを想定して組まれたチームが年明けからの負荷に耐えられず、息切れしてしまったせいもあるんですけどね。 ▽え、でも後半にはボービューが至近距離からのシュートをGKカシージャに弾かれてしまうなど、レガネスにも追いつくチャンスがあったんじゃないかって?まあ、そうだったんですが、当人も「ああいうのは運次第で、できるところに撃つだけだからね」と語っていたように、彼らには兄貴分のような決定力の高いFWがいないのが悲しいところ。この1年半、降格圏に落ちることなくやってこられたのはひたすら、「Hay que ser intensos, para defender major/アイ・ケ・セル・インエンソス、パラ・デフェンデール・メホール(より良く守るために激しくプレーしないといけない)」というガリターノ監督の信条を忠実に守ってきたおかげだったかと。 ▽それももちろん、体力あっての話ですから、終盤にはディエゴ・リコがコバチッチをエリア内で倒してPKを献上。その頃にはベイルもピッチに入っていたんですが、「Siempre que no esta Cris, si no es Gareth soy yo, nos alternamos/シエンプレ・ケ・ノー・エスタ・クリス、シー・ノー・エス・ガレス・ソイ・ジョ、ノス・アルテルナモス(ロナウドがいなくてベイルじゃなかったら、ボクが担当。交代でやっている)」というセルヒオ・ラモスがキッカーに立ち、自身のマドリー公式戦550試合出場を祝うチーム3点目を決められてはもう、どうしようもありませんって(最終結果1-3)。 ▽これで3試合連続の逆転勝利とあって、ジダン監督も「序盤の失点が集中力の欠如からなのは明白だが、firmaria que el rival marque uno y nosotros cuatro o cinco/フィルマリア・ケ・エル・リバル・マルケ・ウノ・イ・ノソトロス・クアトロ・オ・シンンコ(敵が1点を取って、ウチが4、5点取るならいい)」と言っていたように、おかげでバレンシアを追い越し、マドリーは3位に上昇。ただ、どうにも後味良く終われなかった選手が約2人いて、いや、それは試合後ブタルケのロッカールームでラモスが撮った記念写真(https://twitter.com/SergioRamos/status/966411958584053760)に当人たちだけが写ってなかったせいではありませんよ。 ▽それは先日の大一番、CL16強対決PSG戦1stレグでも先発を外れ、早くもこの夏の放出まで噂され始めたベイルとラモスのPKが決まった後、ピッチに入ったもののプレー時間がたった26秒しかなかったセバージョス。いやあ、後者は前節のベティス戦で古巣のベニト・ビジャマリンを訪れた際にもファンから、「Comepipas/コメピパス(ひまわりの種を喰っている奴)」とか、「Chupabanquillo/チュパバンキージョ(ベンチ要員)」といった酷い野次を受けて心痛めていたこともあり、ジダン監督もこの試合ではとにかく、出してやらなければという思いが強すぎたんですかね。 ▽おかげで時計を見るのを忘れたようで、金曜の記者会見では「Me senti muy mal y lo siento mucho/メ・センティ・ムイ・マル・イ・ロ・シエントー・ムーチョ(とても悪かったと思う。本当にすまない)」と選手に謝罪していたんですが、肝心のベイルの方は「大事な選手、100%でいてもらいたいだけ」と相変わらず、曖昧の域を出ず。要は3月6日のPSG戦2ndレグ前にケガをしてほしくないということのようですが、今季は永遠のライバルのMSN(メッシ、ルイス・スアレス、ネイマールの頭文字)時代が終わったのに続き、マドリーもBBC(同ベイル、ベンゼマ、ロナウド)時代が終焉を迎えつつあるんでしょうか。 ▽まあ、それはまだ先の話とはいえ、リーガに関しては今でも2位のお隣さんとは勝ち点差7、首位バルサとは14もありますからね。いくらラモスが「Vamos a seguir luchando y metiendo presion en la Liga/バモス・ア・セギール・ルチャンドー・イ・メティエンドー・プレシオン・エン・ラ・リーガ(ウチは戦い続けてリーガ優勝戦線にプレッシャーをかけていく)」と張り切ろうとあまり現実味はないですし、それは土曜午後4時15分(日本時間翌午前0時15分)からのアラベス戦でも同じ。 ▽むしろ今季、4人目の指揮官となったアベラルド監督が大当たりして、現在、降格圏から勝ち点10離れた堂々15位を張っている相手に冷や汗をかかされることにならないようにと思うんですが、向こうは最近好調なFWムニルが出場停止に。マドリーでは木曜に親知らずを抜いたアセンシオの出場が危ぶまれていますが、ここ6試合で10得点挙げているロナウドが戻ってくるのは頼りになりますね。 ▽一方、順位は13位と変わらないもの、これでリーガ3連敗となったレガネスは土曜に「Es una final para ellos y para nosotros/エス・ウナ・フィナル・パラ・ジョス・イ・パラ・ノソトロス(これは相手にとってもウチにとっても決勝のようなもの)」(ガリターノ監督)というラス・パルマス戦にブタルケで挑むんですが、向こうには先日、降格圏で苦しんでいるチームを残し、司令塔のジョナタン・ビエラが北京国安に移籍してしまうというショッキングな出来事も。でもねえ、実は2月28日まで開いている中国スーパーリーグの脅威はマドリッドのチームにも及んでいたんですよ。 ▽というのも木曜にはもう1つの弟分、ヘタフェのカラが河南建業に引き抜かれたというニュースが入ったからで、ボルダラス監督によると、「Si por mi hubiera sido no habria salido/シー・ポル・ミー・ウビエラ・シードー・ノー・アブリア・サリードー(自分の判断だったら、決して出しはしなかったろう)。急なことで本人とも話してなくて、メッセージをもらっただけ」という電撃移籍だったようなんですけどね。大体がして、補強もできないこの時期、今季ほとんどの試合で先発を務めていた選手を放出して、残り3カ月以上をCB3人で賄うなんて、とても正気の沙汰とは思えませんでしたが、ヘタフェは選手のお給料も控えめですからね。今季で契約が終わる当人、緊縮予算でやりくりしているクラブ、それぞれ事情があったんでしょうが、それがまさかアトレティコにまで飛び火するとは! ▽いやあ、カラスコの大連一方への移籍交渉が進んでいるのは同クラブを買収したワンダグループとの絡みもあるものの、シメオネ監督の元、なかなか実力を開花できない当人が中国で一稼ぎした後、第2のパウリーニョ(バルサ)を狙っているとも考えられますけどね。ついでに冬の市場で移籍先が決まらなかったガイタンもどうかとクラブが勧めたところ、向こうはフェルナンド・トーレスを狙っているって、ちょっとお。いくら水曜の記者会見でシメオネ監督が「グリーズマンの残留を実現するためと同じだけの努力をトーレスについてもするつもりか」と尋ねられ、「No」と答えたからって、あまりに話が飛躍しすぎじゃない? ▽うーん、翌日のELコペンハーゲン2ndレグの後、新規オープンしたワンダの映画館のようなプレスコンファレンスルームでは、「El y yo desde nuestro lugar queremos lo mejor para el club/エル・イ・ジョ・デスデ・ヌエストロ・ルガール・ケレモス・ロ・メホール・パラ・エル・クルブ(彼も私もそれぞれの立場から、クラブにとって一番良いことを望んでいる)」(シメオネ監督)というフォローは一応、あったんですけどね。大方のマスコミはたとえ、この6月で終わるトーレスの契約を延長しないことに監督が決めていたとしても今、そんな発言をするのは大きな間違いだったんじゃないかという意見なんですが、まあそれはともかく。前夜のレガネスでの失敗に懲り、再び厳寒冬装備で私も向かったその試合ではつつがなくトーレスが先発。 ▽何せこの対戦、1stレグでは1-4でアトレティコの圧勝。その割にはファンも結構、見に来てくれていたんですが、開始7分には、かつてセビージャで前人未踏のEL3連覇を達成したガメイロが威厳を見せて、エリア外からシュート。ここ3試合連続となるゴールを奪って呆気なく勝負がついてしまったため、後はラジオ・マドリッド(ローカルラジオ局)の中継も延々とトーレスやカラスコの話ばかりしているというオチだったんですけどね。スタンドからは「Ole, ole, ole, Cholo Simeone/オレ、チョロ・シメオネ」と「フェルナンド・トーレス、ロロロ」のカンティコ(節のついたシュプレヒコール)が同じぐらいの頻度で聞こえていましたっけ。 ▽そのため、サポーターを分断する騒ぎになっていないことがわかり、私もホッとできたんですが、この日は1500人来ていたコペンハーゲンのファンも唯一、覚えてきたらしいスペイン語で「Puta Atletico!/プータ・アトレティコ」と試合中、繰り返すぐらいで、実に穏やかなもの。結局、チェルシー時代にはEL優勝経験もあるトーレスがゴールでアピールする機会もなく、1-0のまま試合は終わり、総合スコア5-1で勝ち抜けたアトレティコはELグループリーグでコペンハーゲンを抑え、首位突破。このラウンドではニースを破ったロコモティブと当たることになったんですが…言うまでもなく、心配は相手チームの実力ではなく、ロシア人ウルトラたちの振る舞いですよね。 ▽そして今週末のアトレティコは日曜午後8時45分(日本時間翌午前4時45分)からアウェイでセビージャ戦なんですが、何せ向こうはこの水曜、マンチェスター・ユナイテッドとの激戦をスコアレスドローで乗り切ったばかりですからね。その前日はチェルシーがスタンフォード・ブリッジでバルサと1-1で分け、両CL戦で元アトレティコのGK、デ・ヘアとクルトワが活躍していたのはともかく、現職のオブラクも3回目のサモラ(リーガで失点が最も少ないGKに与えられる賞)に向かってなく驀進中。ELではジエゴ・コスタやグリーズマンを温存と、楽することができた彼らがコパ準々決勝の敵を討つのに願ってもないチャンスかと。 ▽ちなみに同じ日曜は正午(日本時間午後8時)からヘタフェもビジャレアル戦で、逆にこちらはオリンピック・リヨンに総合スコア1-4でEL敗退というショックを利用できそうですが、まあ勝負は時の運ですからね。前節セルタ戦でのホルヘ・モリーナ、アンヘルのFWコンビの活躍ぶりを見ると、柴崎岳選手の先発復帰があるかどうかも微妙ですが、今季の残り試合もだんだん少なくなってきましたし、途中出場でもいいので、何とかチームの勝利に貢献する働きを見せてもらいたいところです。【マドリッド通信員】 原ゆみこ 南米旅行に行きたくてスペイン語を始めたが、語学留学以来スペインにはまって渡西を繰り返す。遊学4回目ながらサッカーに目覚めたのは2002年のW杯からという新米ファン。ワイン、生ハム、チーズが大好きで近所のタパス・バルの常連。今はスペイン人親父とバルでレアル・マドリーを応援している。 2018.02.24 11:30 Sat
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【2018 J1順位予想②】最終節でタイトルを逃した常勝軍団・鹿島のリベンジを予想

▽2018シーズンの明治安田生命J1リーグが史上初となる金曜開催の23日を皮切りに幕を開ける。“蹴”春到来に先駆けて、超WS編集部が今シーズンにおけるJ1の順位を予想した。 1位:鹿島アントラーズ 2位:浦和レッズ 3位:セレッソ大阪 4位:ジュビロ磐田 ▽優勝候補筆頭は、昨シーズンの最終節で川崎フロンターレに逆転を許し、連覇を逃した鹿島アントラーズを挙げたい。昨シーズンの主力を引き止めた上に、DF内田篤人が復帰。さらに、DF犬飼智也、DF安西幸輝とバックラインを補強。アジアの戦いとのバランスを考えて、しっかりと穴を埋める補強ができた。成長著しいMF三竿健斗を中心に、MFレオ・シルバ、MF小笠原満男、MF永木亮太をどう起用するか。昨シーズン終盤に大岩剛監督が判断を誤ったとも言える中盤の組み合わせの反省を生かせれば、タイトル奪還に近づくだろう。 ▽対抗馬の筆頭は、今シーズンは国内タイトルだけに集中できる昨シーズンのアジア王者である浦和レッズだ。AFCチャンピオンズリーグ(ACL)覇者でありながら、今シーズンは出場権がなく、J1、YBCルヴァンカップ、天皇杯に集中できる。FWラファエル・シルバが退団したことは大きいが、横浜F・マリノスで実績のあるMFマルティノス、湘南ベルマーレで復活を遂げたMF山田直輝、柏レイソルで攻撃のキーマンにもなっていたMF武富孝介を補強。盤石の戦力で、国内タイトルに集中できることは大きい。また、昨シーズンのルヴァンカップ王者であり、天皇杯王者でもあるセレッソ大阪も手強い相手。チームとしては昨シーズンから更なる成長が見え、懸念点はACLとの過密日程だけと言える。尹晶煥監督がしっかりとコントロールし切ることができれば、初のリーグタイトルも大きな可能性をがあるだろう。 ▽また、4位と予想したジュビロ磐田は、昨シーズンからの上積みが期待される。名波浩監督が構築した守備戦術は、昨シーズンのJ1リーグで結果を残した。今シーズンも陣容に大きな変化はなく、残された課題は攻撃面。いかに効率よく得点を奪い、勝ち点3を積み上げられるかで3位以内も見えてくるだろう。 5位:柏レイソル 6位:ガンバ大阪 7位:サガン鳥栖 8位:川崎フロンターレ ▽上位陣をかき乱してくれそうなのが、柏レイソル、ガンバ大阪、サガン鳥栖、川崎フロンターレの4クラブ。とりわけ、柏、鳥栖、川崎Fの3クラブは昨シーズンからの上積みが見込まれており、指揮官の交代もないためにチームの成熟度は問題ない。鳥栖に関しては、得点力がどこまで伸びるか。しっかりとした戦術と守備が構築されていることを考えれば、得点源が確保できるだけで優勝争いも見えてくる。 ▽柏と川崎Fの懸念点は、ACLとの二足の草鞋を履けるかどうか。アジアタイトルを目指す両チームにとっては、ワールドカップで中断するまでの過密日程が大きく影響すると見る。柏は降格した大宮アルディージャからMF江坂任、MF瀬川祐輔、同じく降格したアルビレックス新潟からMF小泉慶、FW山崎亮平と主力級を獲得。さらに、ペルーからMF澤昌克が復帰するなど、戦力は整えた。しかし、チームにフィットするまでにどれだけ時間が掛かるかで、大きく結果が変わるだろう。また、川崎FもFW大久保嘉人が復帰し、横浜FMからFW齋藤学を獲得するなど戦力補強に動いた。しかし、彼らがどのタイミングでフィットするかは未知数。特殊なサッカーをする両チームだけに、新戦力がサッカーを理解できるかが浮沈のカギを握るだろう。 ▽6位と予想したG大阪は、レヴィー・クルピ監督が標榜するサッカーをどこまで早く体現できるかが懸念だ。浦和同様に国内タイトルに集中できる環境だけに、しっかりとチームへ戦い方が落とし込まれれば、トップ3も狙えるだろう。攻撃サッカーの復活にも期待が懸かる。 9位:横浜F・マリノス 10位:名古屋グランパス 11位:ヴィッセル神戸 12位:ベガルタ仙台 13位:北海道コンサドーレ札幌 ▽横浜F・マリノス、名古屋グランパス、ヴィッセル神戸、ベガルタ仙台、北海道コンサドーレ札幌が中位を争うと予想。しかし、博打的な要素がハマれば、いずれのチームも上位進出の可能性を秘めている。9位と予想した横浜FMは、オーストラリア代表をロシア・ワールドカップに導いたアンジェ・ポステコグルー監督が就任。今までとは違い、守備ラインを高く設定し、5レーンを使ったサイド攻撃の活性化を推し進めている。ポゼッションを高めるサッカーに慣れていない選手たちが、どのタイミングで理解し結果に繋げられるかがポイントとなるだろう。 ▽10位と予想した名古屋グランパスは、元ブラジル代表FWジョー、オーストラリア代表GKランゲラックを補強。J1復帰シーズンに懸ける強い思いが、オフシーズンの動きからも見て取れる。しかし、風間八宏監督のサッカーを体現するのはそう簡単ではない。新戦力がハマるのか、また1年間J1から離れていたことがどう左右するのか。昨シーズンのC大阪のように飛躍する可能性は十分に秘めている。 ▽また、11位予想の神戸はFWルーカス・ポドルスキがフルシーズン稼働する。片鱗を見せつけたワールドクラスのプレーをどこまで表現できるかがカギ。また、タイ代表DFティーラトン・ブンマタンのフィットもカギとなるだろう。12位予想のベガルタ仙台は、昨シーズン見せた渡邉晋監督のサッカーの継続が結果に繋がるかが大きなポイントとなるだろう。内容では相手を上回りながらも結果を残せなかった昨シーズンの課題は得点力。今シーズンもFW石原直樹に頼りきりになるようでは、上位進出は難しい。しかし、その課題さえクリアすれば、一桁順位は見えてくるだろう。13位予想の北海道コンサドーレ札幌もミハイロ・ペトロヴィッチ監督を招へい。チームのレベルアップを目指した監督交代となった。得点源のFWジェイがフル稼働し、攻撃的に戦うスタイルが早く浸透すれば、一桁順位は見えてくるだろう。 14位:FC東京 15位:サンフレッチェ広島 16位:湘南ベルマーレ 17位:清水エスパルス 18位:V・ファーレン長崎 ▽残留争い、降格チームに予想したのは、FC東京、サンフレッチェ広島、湘南ベルマーレ、V・ファーレン長崎、清水エスパルスの5チーム。FC東京は、長谷川健太監督を招へいし、FWディエゴ・オリヴェイラ、FW富樫敬真、MF大森晃太郎と攻撃陣を補強。しかし、チームとしての形が見えて来ず、先制点を奪えない試合では苦しい戦いが強いられると見る。確実に勝ち点を積み重ねていく長谷川監督のサッカーが結果に繋がれば良いが、思うほどに勝ち点が積み上がらない場合は下位に沈むだろう。 ▽15位予想のサンフレッチェ広島も同様だ。城福浩監督が新たに指揮を執ることになり、磐田で経験を積んだMF川辺駿、前線にはタイ代表FWティーラシン・デーンダーを補強した。しかし、大きな変化がチームにもたらされることはなく、昨シーズンの低迷を払拭できるかは疑問符がつく。城福監督の下で、しっかりと攻撃でイニシアチブを握るサッカーができるかが順位を左右するだろう。 ▽入れ替え戦予想は、J2王者の湘南ベルマーレだ。今オフはMF山田直輝が古巣の浦和に復帰し、攻撃の核を失ってしまった。しかし、MF小林祐介、MF梅崎司、MFミキッチ、FWイ・ジョンヒョプと実力者を補強。大幅な戦力ダウンとはならないものの、湘南スタイルをどこまで体現できるかがカギを握る。課題の得点力が解決できれば、残留争いは免れるだろう。 ▽自動降格圏の2チーム。17位の清水は、ヤン・ヨンソン監督を招へいしたものの、昨シーズンぎりぎりで残留したチームとしては物足りない補強となった。戦力の上積みがあまりない状況で、戦い方の変更で上位に行ける可能性は少ないと見る。FW鄭大世、FWクリスランの併用や、ボランチの組み合わせ、右サイドの人材不足と課題が残っており、今シーズンも厳しい戦いになりそうだ。 ▽そして、最下位予想は初のJ1に挑戦する長崎だ。DF徳永悠平やMF中村北斗など地元出身のベテラン選手を補強したものの、J1での経験値が低い選手が多い。高木琢也監督のサッカーがJ1のシーズンを通して通用するために、選手の経験値が不可欠。個の勝負での脆さをチーム戦術で乗り越えられなければ、降格は免れないだろう。 2018.02.23 17:46 Fri
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【2018 J1順位予想①】優勝筆頭に監督力抜群のユン・セレッソ!

▽2018シーズンの明治安田生命J1リーグが史上初となる金曜開催の23日を皮切りに幕を開ける。“蹴”春到来に先駆けて、超WS編集部が今シーズンにおけるJ1の順位を予想した。 1位:セレッソ大阪 2位:浦和レッズ 3位:川崎フロンターレ 4位:鹿島アントラーズ ▽優勝候補筆頭は昨シーズン、クラブ史上初タイトルのルヴァンカップと天皇杯の2冠に輝いたセレッソ大阪。長丁場のリーグ戦において重要な要素である継続性と安定性、そして、尹晶煥監督の監督力でC大阪を優勝候補に挙げる。 ▽優勝争いを盛り上げてくれそうなのが、浦和レッズ、川崎フロンターレ、鹿島アントラーズ。公式戦3連敗の成績を見ると気がかりな川崎Fだが、浦和と鹿島を含めて潜在能力を考えれば、C大阪の対抗馬予想は固い。 ▽中でも、注目は浦和だ。今シーズンにおいて過密日程を強いられるACLがない上に、チームとしての自力も申し分ない。FWラファエル・シルバの穴埋めがしっかりとなされれば、優勝争いも十分に期待できる。 5位:柏レイソル 6位:ジュビロ磐田 7位:FC東京 8位:ガンバ大阪 ▽上位をかき乱してくれそうなのが、柏レイソル、ジュビロ磐田、FC東京、ガンバ大阪。中でも、今オフに充実の補強を行った柏は、3年ぶりに参戦のACLとの日程を乗り越えられれば、優勝争いを面白くしてくれそうな存在だ。 ▽次点に注目するのが磐田。サンフレッチェ広島に復帰したMF川辺駿の抜けた穴をMF田口泰士がどうカバーするか。また、昨年途中に復帰したMF山田大記がどう順応するか。両選手の活躍が昨年を上回る躍進の鍵になりそうだ。 ▽そして、長谷川健太監督就任のFC東京と、レヴィー・クルピ新監督のG大阪は中位を予想するが、飛躍の可能性も。現時点で未知数な要素をどう改善させられるかで、優勝争いに食い込むだけのポテンシャルが十分ある。 9位:サガン鳥栖 10位:名古屋グランパス 11位:サンフレッチェ広島 12位:ヴィッセル神戸 13位:横浜F・マリノス ▽サガン鳥栖、名古屋グランパス、広島、ヴィッセル神戸、横浜F・マリノスも上位の可能性があるが、“ハマれば感”が強く、中位を予想。タレント力で申し分ない陣容だけに、キッカケさえ掴めれば、上位進出も夢ではない。 14位:北海道コンサドーレ札幌 15位:ベガルタ仙台 16位:湘南ベルマーレ 17位:清水エスパルス 18位:V・ファーレン長崎 ▽下位は北海道コンサドーレ札幌、ベガルタ仙台、湘南ベルマーレ、V・ファーレン長崎、清水エスパルスを予想。“困ったときの武器”が少なく、勝ち点の積み上げに苦しみそう…。中でも、戦力面で、長崎と清水は気がかりだ。 2018.02.23 17:45 Fri
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【倉井史也のJリーグ】平昌五輪の記録に負けちゃダメだよJリーグ?!の巻

▽この原稿が掲載される今日がやっとJリーグ開幕日! 待ちに待った日が来たというのに、誰だ!! 平昌五輪しか見てませんってヤツは! だいたいよりによって五輪終盤の一番盛り上がるところに開幕をぶつけて、話題をさらおうなんて無理! DAZNマネーを使って、五輪代表の選手たちに地元のJクラブのユニフォーム着せちゃうとか、そんなことやってアピールしたほうがよかったかも! あ、できませんか、そうですか。五輪って大変なのね。ガンバレニッポンってのもどきどきしながら書かなきゃいけないし。 ▽まま、ともあれ、Jリーグ関連のデータをいろいろ集めておきましょ! ▽まず開幕戦、つまり今日のアウェイ鳥栖戦で神戸が勝てば、神戸はなんとJ1通算200勝! 20時キックオフの試合、寒いと思いますけど通算記録のためには頑張ってくれる……はず……かも(汗)。 ▽続いてホームに優勝候補の鹿島を迎える清水にも記録がかかってます。あと1点でJ1ホーム通算650点! うーん、ちょっと地味な感じの記録ですけど、何にもかからないより張り切れるでしょ? だって他のチームは区切りのいい数字まで一番少ないC大阪だってあと10点だし。ま、C大阪は通算ホーム500点なんですけどね。C大阪の攻撃力なら今季で550点は楽に行ける……ってシーズン前だから言い切っておこう! ▽でもって、J2に目を向けると町田をホームに迎える京都があと1点で通算700点。他にも岡山はあと3点で通算400点。讃岐はあと2点で通算150点、愛媛はあと3点で通算550点。 ▽だけどオイラが言いたいのはもうひとつあって。徳島はあと4点で通算600点なんですよ。これは故・大杉漣さんのためにもがんばってほしい。日曜日のホーム岡山戦には燃えに燃えてほしいと心から願ってるわけです。できれば4-3。そうすれば岡山も記録達成できるし、徳島は最高の追悼ができるし。 ▽ただなぁ、岡山はアウェイ通算50勝まであと1勝と迫ってるのもあるんですよね。岐阜も同じなんですけど。 ▽あとは大宮があと1点でJ2アウェイ通算200点。J3では鹿児島がホーム通算50得点まであと1点。そんな記録がかかっています。どうです? え? 記録を楽しむんだったら今週は……あ〜〜それは忘れて!! 開幕ですから!! おないしゃす!!【倉井史也】 試合当日は、はやる気持ちを抑えられずスタジアムに受け付け開始と同時に駆けつけ、選手のバスが両方行ってしまうまで名残を惜しむ。自慢は対戦カードの因縁をよく覚えていること。特にサポーター寄りのネタが得意。パッと見は若いが実は年齢不詳のライター。 2018.02.23 13:30 Fri
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【J1開幕直前クラブガイド】まだ見ぬJ1の大海原へ…初航海を一団となりを乗り越えられるか《V・ファーレン長崎》

▽2018シーズンの明治安田生命J1リーグが史上初となる金曜開催の23日を皮切りに幕を開ける。“蹴”春到来に先駆けて、超WS編集部が今シーズンのJ1を彩る全18クラブを徹底分析。チームのノルマ、補強達成度、イチオシ選手、予想布陣をお届けしていく。第18弾はV・ファーレン長崎を紹介する。 ◆クラブ史上初のトップリーグ挑戦【ノルマ:残留】(C)CWS Brains,LTD.▽2018シーズンの最も大きなトピックでもある長崎のJ1初挑戦。ノルマは、“残留”となるだろう。 ▽昨シーズンは長いJ2のシーズンを通して連敗は2度。第30節からは13戦無敗、ラスト4試合は4連勝と勢いに乗ってJ1昇格を決めている。 ▽高木琢也監督の下6シーズン目を迎える長崎は、J2との差を痛感する試合も少なくないだろう。選手にもJ1経験者が多いとは言えず、序盤の約3カ月で15試合のリーグ戦をこなすことを考えても、良いスタートを切れるかが残留に向けたカギとなるはずだ。したたかなゲーム運びに加え、着実に勝ち点を積み重ねることが重要となる。 ◆地元出身者のベテランと共に【補強達成度:C】Getty Images▽初のJ1挑戦に向け、14名の選手を迎え入れた長崎。中でも注目は、地元長崎県出身で経験も豊富なDF徳永悠平とDF中村北斗の補強だろう。 ▽世代別の日本代表やA代表も経験している両選手が、地元へ帰還。長崎県民にとっても、国見高校OBの2人が揃う光景は待ち望んだものと言えるだろう。 ▽その他にも、鹿児島県出身で国見高校出身のGK徳重健太をヴィッセル神戸から獲得。さらに、アルビレックス新潟からFW鈴木武蔵、ハイデンハイム(ドイツ)からMFベン・ハロランも獲得し、攻撃陣にも手を加えた。 ▽また、大卒選手を3名獲得しており、J1に残留した先を見据えた補強も行っているものの、J1を戦い抜ける攻撃陣を揃えられたとは言い難い状況だ。 【IN】 GK増田卓也(28)←サンフレッチェ広島/期限付き延長 GK徳重健太(33)←ヴィッセル神戸/完全 DF徳永悠平(34)←FC東京/完全 DF本多琢人(22)←東海学園大学/新加入 DFチェ・キュベッック(24)←蔚山現代(韓国)/完全 MF新里涼(22)←順天堂大学/新加入 MF米田隼也(22)←順天堂大学/新加入 MF黒木聖仁(28)←ヴァンフォーレ甲府/完全 MF中村北斗(32)←アビスパ福岡/完全 MF中原彰吾(23)←北海道コンサドーレ札幌/期限付き MF名倉巧(19)←FC琉球/完全 FW鈴木武蔵(24)←アルビレックス新潟/完全 FW平松宗(25)←アルビレックス新潟/期限付き延長 FWベン・ハロラン(25)←ハイデンハイム(ドイツ)/完全 【OUT】 GK三浦雄也(28)→引退 GKソン・ヨンミン(22)→カマタマーレ讃岐/完全 DF村上佑介(33)→引退 MF丸岡満(22)→セレッソ大阪/期限付き終了 MFミゲル・パジャルド(31)→退団 MF林田隆介(18)→ヴェルスパ大分/期限付き MF養父雄仁(33)→藤枝MYFC/完全 MF宮本航汰(21)→清水エスパルス/期限付き満了 MF古部健太(32)→モンテディオ山形/完全 MF田中輝希(25)→アミティエSC京都/完全 MF小野寺達也(30)→ギラヴァンツ北九州/期限付き→完全 FW畑潤基(23)→アスルクラロ沼津/期限付き延長◆超WS編集部イチオシ選手 Getty ImagesDF徳永悠平(34) 2017シーズン(J1) 24試合出場▽初のJ1昇格となる長崎のカギを握るのは、地元帰還となった徳永だろう。国見高校、早稲田大学と進学し、2004年に行われたアテネオリンピックを経験。その後FC東京でプロキャリアをスタートさせると、2009年にはA代表にも招集。長崎において、最も経験値のある選手だ。 ▽3バックの一角に入ることが予想されるが、その経験から守備陣のコントロールを任させることになるはずだ。身体能力の高さに加え、経験からくる読みの鋭さ、頭を使ったプレーで高木監督のタッカーを体現し、目標であるJ1残留への旗手となることが期待される。 ◆2018シーズンの予想布陣[3-4-2-1] (C)CWS Brains,LTD.GK:増田卓也 DF:乾大知、髙杉亮太、徳永悠平 MF:飯尾竜太朗、黒木聖仁、島田譲、翁長聖 MF:澤田崇、ベン・ハロラン FW:ファンマ▽昨シーズンも採用していた[3-4-2-1]を継続すると見られる。髙杉は「4バックにチャレンジできるぐらいベースが浸透している」と語る通り、高木監督の下でプレーを続けている選手も多く、大きな問題は起こらないだろう。 ▽守護神は昨シーズンもゴールを守ったGK増田卓也、3バックは昨シーズン同様にDF乾大知、DF髙杉亮太が務め、左に新加入の徳永が入ると予想する。 ▽中盤も右のウイングバックにMF飯尾竜太朗、左のウイングバックにMF翁長聖と主力を並べ、ボランチの一角にもMF島田譲が入ると予想する。相方は、甲府から加入したMF黒木聖仁が入ると見る。 ▽セカンドトップには、昨シーズン40試合に出場したMF澤田崇とオーストラリア人MFベン・ハロランが入ると予想。1トップは昨シーズンのチーム得点王であるFWファンマが入ると見る。 ▽新加入のFW鈴木武蔵やMF名倉巧、MF中村北斗、DFチェ・キュベックなど新戦力のバックアップメンバーも揃っており、MF前田悠佑、MF幸野志有人、DF田代真一、DF田上大地と昨シーズンの主力も居るだけに、高木監督がどの様なメンバーを相手に合わせて起用するか、その手腕にも期待だ。 2018.02.22 22:00 Thu
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【J1開幕直前クラブガイド】戦術浸透に重きを置くフィッカデンティの判断は吉か凶か《サガン鳥栖》

▽2018シーズンの明治安田生命J1リーグが史上初となる金曜開催の23日を皮切りに幕を開ける。“蹴”春到来に先駆けて、超WS編集部が今シーズンのJ1を彩る全18クラブを徹底分析。チームのノルマ、補強達成度、イチオシ選手、予想布陣をお届けしていく。第17弾はサガン鳥栖を紹介する。 ◆戦術浸透で上位進出へ【ノルマ:ひと桁順位】(C)CWS Brains,LTD.▽鳥栖に堅守速攻スタイルを浸透させたマッシモ・フィッカデンティ監督が3シーズン目の戦いを迎える。就任初年度は11位と下位に低迷するも、昨シーズンは8位と順位を上げており、新シーズンに懸かる期待は大きい。 ▽戦術家のイタリア人指揮官は「昨シーズンよりも良い状況にするというのはノルマ」と、上位進出を見据える。しかし、ストーブリーグでの補強はわずか4人と大きな戦力補強は行わず。さらなる躍進を遂げるためには「戦術的な部分で色々なバリエーションを増やしたい」との言葉通り、これまでの2シーズンで積み上げた戦術に、どの様な手を加えるのか、指揮官の手腕にかかっている。 ▽大きな変化を行わず、戦術の浸透に重きを置いたフィッカデンティ監督の判断は吉と出るか凶と出るか――。 ◆問題点は解消されず…中盤トライアングルがフルシーズン戦えるか【 補強達成度:C 】Getty Images▽昨シーズンの鳥栖は中盤のトライアングルに支えられていたと言っても過言ではない。インサイドハーフに入るMF原川力が33試合、MF福田晃斗が29試合に出場し、アンカーの高橋義希が34試合に出場した。 ▽ストーブリーグでは彼らに代わる選手を補強して中盤に厚みをもたらせたいところだったが、アンカーにMF高橋秀人を獲得したのみ。新シーズンも、昨シーズンの主力3人にかかる負担が大きくなるだろう。 ▽また右サイドバックにDF安在和樹を獲得。昨シーズンはDF藤田優人が23試合、DF小林祐三が19試合と指揮官は一番手を決めかねていたポジションだけに、誰が務めるのかは1つの鍵となるだろう。また、逆輸入として注目を集めるMF伊藤遼哉にも期待だ。ヨーロッパでサッカーを学んだこともあり、個の能力としても戦術の理解度としても、期待を寄せられる選手。どのタイミングで戦力として計算できるのかも注目だ。【IN】 DF高橋祐治(24)←京都サンガF.C/完全 DF安在和樹(23)←東京ヴェルディ/完全 MF伊藤遼哉(19)←デュッセルドルフU19(ドイツ)/完全 MF原川力(24)←川崎フロンターレ/期限付き→完全 MF高橋秀人(30)←ヴィッセル神戸/完全 【OUT】 DF坂井達弥(27)→モンテディオ山形/完全 DF青木剛(35)→ロアッソ熊本/完全 DF菊地直哉(33)→北海道コンサドーレ札幌/完全 MF小川佳純(33)→アルビレックス新潟/完全 MF太田徹郎(28)→ラインメール青森/完全 MF中美慶哉(26)→松本山雅FC/完全 FW豊田陽平(32)→蔚山現代(韓国)/期限付き FW富山貴光(27)→大宮アルディージャ/完全◆超WS編集部イチオシ選手 Getty ImagesMF原川力(24) 2017シーズン(J1) 33試合出場7得点▽京都サンガF.C.での活躍により川崎フロンターレへ移籍するも、厚い中盤の選手層に阻まれ、昨シーズンは鳥栖でプレー。川崎Fでの挫折を味わいながらも、新天地の鳥栖で輝きを取り戻した。原川にとって、昨シーズンの活躍がフロックでないことを証明しなければいけないシーズンとなる。 ▽視野の広さを活かし、一気にチャンスを作り出すスルーパスに定評があった中、昨シーズンは精度の高いFKでも結果を残した。中盤の選手ながら7ゴールを奪ってチームの得点王に輝いたのは、サプライズとも言える。 ▽それだけに、新シーズンは原川に対する相手チームのマークが厳しくなるのは想像に難しくない。さらに、前述の通りチームがインサイドハーフの補強を行わなかったことは負担が大きさにも繋がるだろうが、裏を返せば指揮官からの期待の大きさともいえる。チーム同様に「昨シーズンを超えること」がノルマとなるだろう。 ◆2018シーズンの予想布陣[4-3-1-2] (C)CWS Brains,LTD.GK:権田修一 DF:藤田優人、キム・ミンヒョク、チョン・スンヒョン、吉田豊 MF:福田晃斗、高橋義希、原川力 MF:河野広貴 FW:ビクトル・イバルボ、小野裕二▽昨シーズンの主力が残留しており、新加入選手も4選手と最低限のためスタメンが大きく変わるとは予想しにくい。そのため、新シーズンも引き続き[4-3-1-2]のフォーメーションを採用するだろう。 ▽ポジションごとに見ると守護神は権田修一で間違いない。バックラインは前述のとおり右サイドバックでメンバーの入れ替わりがある可能性がある。その他はDFキム・ミンヒョクとDFチョン・スンヒョンのセンターバックコンビにDF吉田豊が左サイドバックを務める。 ▽アンカーとインサイドハーフは不動の3選手が務め、MF河野広貴がトップ下に入って攻撃のタクトを振るう。また、新加入のMF伊藤遼哉もトップ下での起用が見込まれる。FW豊田陽平が抜けた最前線は、FWビクトル・イバルボを軸にFW小野裕二、FW田川亨介、FW池田圭が残る1枠を争うことになるだろう。いずれにしても、フィッカデンティ監督の戦術を理解している選手が多く、昨シーズンを上回る結果を残す可能性は大いにある。 2018.02.22 21:55 Thu
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【J1開幕直前クラブガイド】充実の火力! “ムービング・フットボール”で上位を狙う《サンフレッチェ広島》

▽2018シーズンの明治安田生命J1リーグが史上初の金曜開催の23日を皮切りに幕を開ける。“蹴”春到来を先駆けて、超WS編集部が今シーズンのJ1を彩る全18クラブを徹底分析。チームのノルマ、補強達成度、イチオシ選手、予想布陣をお届けしていく。第16弾はサンフレッチェ広島を紹介する。 ◆城福監督の手腕はいかに?! 高火力を操り上位進出へ!【ひと桁順位】(C)CWS Brains,LTD.▽昨シーズンは悪夢の連続ではあったが、ヤン・ヨンソン監督に率いられたチームは、終盤の2度の連勝などで15位に浮上し薄氷の残留を手にした。城福浩新監督を迎え、再起を図らんとする新シーズンは、去年までの主力をキープしつつ、新たに即戦力となり得る実力者を獲得している。 ▽気になるのは城福監督の手腕だが、これまでアンダー世代の日本代表やヴァンフォーレ甲府、FC東京の監督を歴任しており、甲府では就任1年目でJ2優勝に導いた実績を持つ。ボールも選手も連動して動かしていく “ムービング・フットボール”を基本戦術とし、プレシーズンマッチでも勝利を重ねており、新戦力も好調を維持。城福監督は、選手起用に頭を悩ますことになりそうだ。 ◆攻撃陣に充実の戦力補強 【補強達成度:B】(C)CWS Brains,LTD.▽今回の補強はディフェンスからオフェンスまで満遍なく行った。昨シーズン、得点不足に陥った最前線には、徳島ヴォルティスで23得点を挙げ、昨季のJ2で日本人得点王になったFW渡大生と“タイの英雄”FWティーラシンを獲得。また、“ムービング・フットボール”を掲げる城福監督のサッカーにおいて肝となりそうなインサイドハーフには、3年間の期限付き移籍を経てジュビロ磐田からMF川辺駿を呼び戻した。 ▽主力メンバーの放出は避けられ、大きく戦力ダウンしたポジションは見当たらない。だが、長年広島のディフェンスラインを支え続けるDF水本裕貴とDF千葉和彦の代わりとなれる選手の確保ができていないことも事実。両選手とも今年で33歳を迎えるため、早いところ後釜候補を見つけたいところだが…。【IN】 DF和田拓也(27)←大宮アルディージャ/完全 DF馬渡和彰(26)←徳島ヴォルティス/完全 MF吉野恭平(23)←京都サンガF.C./期限付き復帰 MF川辺駿(22)←ジュビロ磐田/期限付き復帰 MF川井歩(18)←サンフレッチェ広島ユース/昇格 MF川村拓夢(18)←サンフレッチェ広島ユース/昇格 FWティーラシン(29)←ムアントン・ユナイテッド(タイ)/期限付き FW渡大生(24)←徳島ヴォルティス/完全 【OUT】 DFイヨハ理ヘンリー(19)→FC岐阜/期限付き DF椋原健太(28)→セレッソ大阪/期限付き移籍期間満了 DF川崎裕大(25)→横浜FC/完全 DF大谷尚輝(22)→FC町田ゼルビア/完全 MF長沼洋一(20)→FC岐阜/期限付き MFミキッチ(37)→湘南ベルマーレ/完全 MF茶島雄介(26)→ジェフユナイテッド千葉/期限付き MF丸谷拓也(28)→大分トリニータ/完全 FWネイサン・バーンズ(29)→ウェリントン・フェニックス(オーストリア)/完全 FWアンデルソン・ロペス(24)→FCソウル(韓国)/期限付き移籍期間満了 FW宮吉拓実(25)→北海道コンサドーレ札幌/完全 FW皆川佑介(26)→ロアッソ熊本/期限付き FWピーター・ウタカ(33)→未定/契約満了◆超WS編集部イチオシ選手(C)CWS Brains,LTD.MF川辺駿(22) 2017シーズン(J1) 32試合出場5得点▽新シーズン注目となるのは4年ぶりに古巣復帰となったMF川辺駿だ。3年間ジュビロ磐田で武者修行を積んだ広島出身MFは、昨季はJ1で32試合に出場し5得点4アシストをマーク。磐田の堅守速攻に欠かせない中心選手であった。 ▽豊富な運動量とパスセンスが光る若き逸材は、ボランチでもトップ下でもプレー可能で、城福監督に選択の幅をもたらせることは間違いない。また、世代交代を見据える広島にとって22歳という年齢も期待せざるを得ない理由1つ。磐田で得た経験をどこまで広島に還元できるか期待したい。 ◆2018シーズンの予想布陣[4-3-3](C)CWS Brains,LTD.GK:林卓人 DF:和田拓也、千葉和彦、水本裕貴、佐々木翔 MF:川辺駿、青山敏弘、柴崎晃誠 FW:フェリペ・シウバ、パトリック、柏好文▽予想フォーメーションはアンカーを置く[4-3-3]を予想する。GKは昨シーズン終盤にケガから復帰した林卓人。センターバックにはお馴染みのDF千葉和彦とDF水本裕貴が有力だ。昨季後半戦でDF丹羽大輝が務めた右サイドバックには新加入のDF和田拓也を、左サイドバックにはケガからの復活を期すDF佐々木翔を選出した。 ▽中盤はMF青山敏弘をアンカーに、MF川辺駿とMF柴崎晃誠がインサイドハーフとしてコンビを組み、3トップは右にMFフェリペ・シウバ、左にMf柏好文、センターにFWパトリックというのが妥当だろう。 ▽プレシーズンマッチ最後となったレノファ山口FCとの試合では、[4-4-2]のフォーメーションを採用した広島。FWパトリックとFWティーラシンを2トップに据え、右サイドに川辺駿、左サイドに柏、MF稲垣祥とMF青山敏弘がダブルボランチを組んだ。より攻撃的なこの布陣では、FW工藤壮人、FW渡大生も控える個性豊かなアタッカー陣をより生かすことができそうだ。 2018.02.22 21:45 Thu
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【六川亨の日本サッカー見聞録】大杉漣さん逝去

▽私的なことで申し訳ないが、今日は21日に、心不全で急逝した大杉漣さんについて書かせていただきたい。大杉さんといえば、北野武監督の映画やNHKの連続ドラマなど、強面のヤクザから小心なサラリーマンなど幅広い演技で定評のある名脇役だった。 ▽そんな大杉さんと出会ったのは1970年代末。当時通っていた新宿ゴールデン街の飲み屋だった。そこは映画関係者や舞台役者などが集まる店で、はす向かいに「ノーサイド」という店があり、作家の野坂昭如さんが草ラグビーチームを結成したので、「それならサッカー好きが多いので、草サッカーチームを作ろう」ということになった。 ▽チーム名はお店で売っていたサントリーウィスキーの「ホワイト」から、「ホワイトドランカーズ」に決定。大杉さんは不動のセンターフォワードだった。特に長身にもかかわらず、しなやかな動きからのポストプレーは絶妙で、足下にスッとボールを収める。そのプレーは「エレガント」と言わずにはいられないほど鮮やかだった。 ▽出会った頃は、転形劇場の舞台俳優だったものの、むしろ日活ロマンポルノでの活躍で注目(?)を浴びていた。男優として「帝王」と呼ばれ、芸名である漣(れん)は、当時流行していたコンドームの漣(さざなみ)から取ったと教えられた。 ▽大学卒業後、ホワイトドランカーズも解散し、一時は疎遠になったものの、ソナチネなど映画で活躍していた大杉さんに、02年日韓W杯の際に久しぶりに連絡してインタビューを申し込んだところ、二つ返事で了解してくれた。 ▽そんな大杉さんと共通点がもう1つある。当時、海外のサッカーを知るにはテレビ東京が放映していた「ダイヤモンドサッカー」しかなかった。岡野俊一郎氏の解説で、金子勝彦氏がアナウンサーを務めた名番組だ。そのテレビのエンディングで視聴者プレゼントがあり、取り替え式のスパイクか5号級の皮革サッカーボール、安田のテルスターが各5名にプレゼントされる。 ▽サッカーのスパイクも、革製のサッカーボールも当時住んでいた町にはどこも売っていない。そこで葉書を書いて応募したところ、サッカーボールが当たって番組の当選者に名前が載った。そのことを大杉さんと飲みながら話したら、彼も徳島在住時代にサンテレビから応募してサッカーボールが当たってうれしかったと教えてくれた。 ▽押しも押されもしない俳優にもかかわらず、いつも、誰に対しても腰の低い、優しい目をした大杉さん。まだ66歳、俳優としてはこれから脂の乗りきる時期でもあるだけに、突然の訃報に正直戸惑っている。いまはただ、ご冥福を祈るしかない。漣さん「安らかにお休みください」【六川亨】1957年9月25日生まれ。当時、月刊だった「サッカーダイジェスト」の編集者としてこの世界に入り、隔週、週刊サッカーダイジェストの編集長や、「CALCIO2002」、「プレミアシップマガジン」、「サッカーズ」の編集長を歴任。現在はフリーランスとして、Jリーグや日本代表をはじめ、W杯やユーロ、コパ・アメリカなど精力的に取材活動を行っている。日本サッカー暗黒の時代からJリーグ誕生、日本代表のW杯初出場などを見続けた、博識ジャーナリストである。 2018.02.22 13:30 Thu
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【J1開幕直前クラブガイド】新スタイルへの飛躍元年《ヴィッセル神戸》

▽2018シーズンの明治安田生命J1リーグが史上初となる金曜開催の23日を皮切りに幕を開ける。“蹴”春到来に先駆けて、超WS編集部が今シーズンのJ1を彩る全18クラブを徹底分析。チームのノルマ、補強達成度、イチオシ選手、予想布陣をお届けしていく。第15弾はヴィッセル神戸を紹介する。 ◆“アジアナンバーワン”への転換期に【ノルマ:上位争い】(C)CWS Brains,LTD.▽ネルシーニョ監督体制3年目として飛躍を誓いスタートさせた昨シーズン。FW田中順也やDF渡部博文など実力の確かな選手を迎え入れて臨んだが、チームの得点源であったFWレアンドロの負傷により落ちた攻撃力を取り戻せないまま、ネルシーニョ監督は解任となり、夏に入団したFWルーカス・ポドルスキ、FWハーフナー・マイクも大爆発とは言い難いパフォーマンスに終わった。 ▽リベンジを図る今シーズンは、昨シーズン途中から指揮を執る吉田孝行監督の続投が決定。新体制発表会では、立花陽三社長から「アジア・ナンバーワンを狙う」、「バルセロナを目指す」という大きな野望まで飛び出した。新設のスポーツディレクターに就任した三浦淳寛氏も「ゲームを支配し、相手を動かすスタイルに」と語るなど、“堅守速攻”の印象が強い神戸は転換期を迎えようとしている。これは、一朝一夕に成し遂げられることではないだろう。 ▽なればこそ、着実に眼を向けるべきは継続性であり、結果に捉われすぎないスタイルの確立は必須。“新生ヴィッセル神戸”のお披露目となる今シーズン、世界を驚かせるための旋風は、ここが始まりとなる。 ◆実力者を続々確保【補強達成度:B】(C)CWS Brains,LTD.▽最終ラインに関しては、主力DF岩波拓也を放出したがより経験のあるDF那須大亮を補強。また、未知数ではあるものの“悪魔の左足”とも称されるタイ代表DFティーラトン・ブンマタンも獲得した。中盤には、実力者であるMFチョン・ウヨンとMF三田啓貴を迎え入れ、“繋ぎ役”を確保。また、青森山田高校で10番を背負っていたMF郷家友太は高校No.1との呼び声も高く、184cmと恵まれた体格ながら足下の技術にも優れた期待の万能アタッカーだ。さらに、既に豪華な陣容の前線には明治安田生命J2リーグ通算92試合46ゴールの実績を持つFWウェリントンが加入となり、J屈指の層の厚さとなっている。【IN】 GK荻晃太(34)←名古屋グランパス/完全 DFティーラトン・ブンマタン(28)←ムアントン・ユナイテッド(タイ)/期限付き DF那須大亮(36)←浦和レッズ/完全 DF宮大樹(21)←びわこ成蹊スポーツ大/新加入 MFチョン・ウヨン(28)←重慶力帆FC(中国)/完全 MF三田啓貴(27)←ベガルタ仙台/完全 MF郷家友太(18)←青森山田高/新加入 FWウェリントン(30)←アビスパ福岡/完全 FW佐々木大樹(26)←ヴィッセル神戸U-18/昇格 【OUT】 GK徳重健太(33)→V・ファーレン長崎/完全 DF山口真司(21)→大分トリニータ/期限付き DF東隼也(20)→福島ユナイテッドFC/期限付き DF岩波拓也(23)→浦和レッズ/完全 MF田中英雄(34)→テゲバジャーロ宮崎/完全 MF高橋秀人(30)→サガン鳥栖/完全 MFウエスクレイ(26)→セアラ(ブラジル)/期限付き MF小林成豪(24)→モンテディオ山形/期限付き MF松村亮(23)→AC長野パルセイロ/完全 MF大森晃太郎(25)→FC東京/完全 MFニウトン(30)→ECバイーア(ブラジル)/完全 FW向井章人(19)→MIOびわこ滋賀/期限付き◆超WS編集部イチオシ選手 Getty ImagesMF三田啓貴(27) 2017シーズン(J1) 33試合出場5得点▽キープレーヤーは、アクションサッカーを標榜したベガルタ仙台の中心となった、MF三田啓貴だ。三田は、長短のパスを組み合わせてのゲームの組み立てができる選手であり、プレースキックを担当することも。神戸がバルセロナスタイルを目指すのであれば、彼が輝きを放つことは必須。また、仙台時代にチームスタイルの過渡期を過ごした経験も、神戸にとって大きな助けとなる。 ◆2018シーズンの予想布陣[4-4-2] (C)CWS Brains,LTD.GK:キム・スンギュ DF:高橋峻希、那須大亮、渡部博文、橋本和 MF:小川慶治朗、藤田直之、三田啓貴、渡邉千真 FW:ポドルスキ、ウェリントン▽フォーメーションは[4-3-3]も考えられるが、昨シーズンも機軸としていた[4-4-2]を継続する可能性は高い。最前線にはフィジカル能力に優れるFWウェリントン、新キャプテンとなった大物FWポドルスキがコンビを組むだろう。FW田中順也やFWハーフナー・マイクは状況に応じた起用となる。 ▽中盤には、得点能力に優れるFW渡邉千真が左サイドを務め、右サイドには精力的なアップダウンから裏を取る動きが魅力のFW小川慶治朗の存在が欠かせない。また、中盤ではMFチョン・ウヨン、MF三原雅俊など実力者がひしめく中、よりチャンスに与するMF藤田直之とMF三田啓貴を配して監督の標榜する“攻撃的なサッカー”を形作っていくだろう。 ▽また、最終ラインについては昨シーズンの堅い守備を基盤とするならば大きな変更を加えることは考え難い。DF岩波拓也の抜けた穴に、そのままDF那須大亮をはめ込む形が確定的だろう。DFティーラトンについては、パフォーマンスやリーグへの適応具合を考慮しつつ、DF橋本和との競争となる。 2018.02.21 18:10 Wed
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【J1開幕直前クラブガイド】“ジンクス“連破”で桜軍団黄金期構築へ《セレッソ大阪》

▽2018シーズンの明治安田生命J1リーグが史上初となる金曜開催の23日を皮切りに幕を開ける。“蹴”春到来に先駆けて、超WS編集部が今シーズンのJ1を彩る全18クラブを徹底分析。チームのノルマ、補強達成度、イチオシ選手、予想布陣をお届けしていく。第14弾はセレッソ大阪を紹介する。 ◆継続&発展で真価証明を【ノルマ:優勝争い】(C)CWS Brains,LTD.▽J1復帰初年度の昨シーズンは明治安田生命J1リーグで3位と躍進。さらに、YBCルヴァンカップと天皇杯を制覇してクラブ初タイトル獲得と共に、2冠を達成した充実したシーズンを送った。規律とハードワークを重んじる尹晶煥監督の下、魅せるサッカーから勝つサッカーへ変貌を遂げて、J1昇格プレーオフ覇者の1年での降格というジンクスも破った。 ▽最高の1年を過ごして迎える新シーズンのテーマは「継続」と「発展」。その一つとして尹晶煥監督は「ポゼッションの向上」を掲げており、先日行われたFUJI XEROX SUPERCUPの川崎フロンターレ戦(3-2)、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)開幕戦となった済州ユナイテッドFC戦(1-0)では早くもその兆候が見られ、その仕上がり具合に期待は高まるばかりだ。 ▽しかし、C大阪にはもう一つ破らなくてはいけないジンクスがある。それは「優勝争いした翌年の低迷」だ。4年ぶりに参戦するACLを含め、昨シーズンよりも試合数が増加。さらに、ワールドカップイヤーということもあり、序盤戦は過密日程が組まれている。C大阪としては真価が問われるシーズンとなるが、築き上げた堅守速攻を発展させ、タイトル獲得によって得た勝負強さを発揮することができれば、2つ目のジンクス破りももちろん、さらなるタイトル獲得で黄金期の到来も期待できる。 ◆充実した補強で選手層拡充【補強達成度:A】Getty Images▽海外移籍が噂されたエースFW杉本健勇の残留に加え、右サイドを活性化させ続けたMF水沼宏太を完全移籍で確保し、昨季の主力全員の慰留に成功。さらにACLを並行する戦いに向けて、DF片山瑛一、MF田中亜土夢、FW高木俊幸、そして尹晶煥監督の教え子でもあるFWヤン・ドンヒョンといった上積みを期待できる実力者を獲得して厳しい戦いを乗り切るための陣容を整えた。 ▽若手ではU-23タイ代表のチャウワット・ヴィラチャードの他に、大卒のGK永石拓海、ユース出身のFW中島元彦やFW山田寛人、高卒の高校No.1FW安藤瑞季といった年代別日本代表の逸材も獲得。当面はU-23チームでのプレーがメインとなりそうだが、将来を見据えた充実したメンバーを揃えている。【IN】 GK永石拓海(21)←福岡大学/新加入 DF片山瑛一(26)←ファジアーノ岡山/完全 MF田中亜土夢(30)←HJKヘルシンキ(フィンランド)/完全 MFチャウワット・ヴィラチャード(21)←バンコク・グラス(タイ)/期限付き MF水沼宏太(27)←FC東京/期限付き→完全 MF魚里直哉(22)←関西国際大学/新加入 FW中島元彦(18)←セレッソ大阪ユース/昇格 FW山田寛人(17)←セレッソ大阪ユース/昇格 FW安藤瑞季(18)←長崎総合科学大附属高校/新加入 FW高木俊幸(26)←浦和レッズ/完全 FWヤン・ドンヒョン(31)←浦項スティーラース(韓国)/完全 【OUT】 GKアン・ジュンス(20)→鹿児島ユナイテッドFC/期限付き GK圍謙太朗(26)→アビスパ福岡/期限付き GK武田博行(34)→東京ヴェルディ/完全移籍 DF温井駿斗(21)→栃木SC/完全 DF庄司朋乃也(20)→ツエーゲン金沢/期限付き延長 DF池田樹雷人(21)→愛媛FC/完全 DF椋原健太(28)→ファジアーノ岡山/完全 MF関口訓充(32)→契約満了 MF阪本将基(21)→鹿児島ユナイテッドFC/完全 MF前川大河(21)→徳島ヴォルティス/期限付き延長 MF丸岡満(22)→レノファ山口FC/期限付き MF清原翔平(30)→ツエーゲン金沢/完全 FW岸本武流(20)→水戸ホーリーホック/期限付き◆超WS編集部イチオシ選手 (C)CWS Brains,LTD.MF山口蛍(27) 2017シーズン(J1) 32試合出場2得点▽昨季に続くタイトル獲得のキーマンになるのは日本代表MF山口蛍だ。昨季は明治安田生命J1リーグ32試合に出場して2ゴールを記録。リーグ最多となるインターセプト数を誇り、幾度となく攻撃を加速させた。また、日本代表としてはアジア最終予選8試合に出場してロシア・ワールドカップ出場に貢献。厳しいアジアの戦いを潜り抜けてきただけに、ACLでの活躍にも期待がかかる。 ▽そして今季は3年ぶりにキャプテン就任。「去年と一昨年に(柿谷)曜一朗くんがやって結果が出ているのでプレッシャーはある」と語るように、一昨年のJ1昇格、そして昨季の2冠を達成して大躍進を見せたチームを引っ張るのはかなりの重責だ。それでも4年前にキャプテンを務めながら負傷でシーズン後半を棒に振り、チームもJ2降格となった苦い思い出があるだけに、主将を託された今季に懸ける思いは強いはずだ。 ▽10日に行われたFUJI XEROX SUPERCUPの川崎F戦では精力的なプレーで存在感を発揮し、先制点を記録するなど個人としても好スタートを切った今季の活躍は、期待せずにはいられない。 ◆2018シーズンの予想布陣[4-4-2] (C)CWS Brains,LTD.GK:キム・ジンヒョン DF:松田陸、マテイ・ヨニッチ、木本恭生、丸橋祐介 MF:水沼宏太、山口蛍、ソウザ、清武弘嗣 FW:杉本健勇、柿谷曜一朗▽ここまでの公式戦2試合から今年も[4-4-2]がベースとなり、スターティングメンバーも変化がないことを予想する。最終ラインではDFマテイ・ヨニッチがセンターバックの一角に当確で、相棒はベテランDF山下達也と昨季台頭したDF木本泰生が争うことになりそうだ。前線では川崎F戦で得点を奪った高木俊幸とアシストを記録したヤン・ドンヒョンが済州戦にも出場。すでにレギュラー争いに参戦している。19日にMF清武弘嗣が全治6週間のケガを負ったことからも、開幕序盤の左MFは高木が務めることとなりそうだ。 ▽昨季の尹晶煥監督は、「リーグ戦組」と「ルヴァン組」にチームを二分した戦略でシーズンを戦った。今季の戦い方にも注目が集まるが、新加入を含めて多種多様な選手が存在しており、対戦相手や試合状況、コンディションに応じて様々な入れ替えが行われそうだ。 2018.02.21 18:05 Wed
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【J1開幕直前クラブガイド】テーマは攻撃のガンバ復活…名伯楽レヴィー・クルピの下、奪還を《ガンバ大阪》

▽2018シーズンの明治安田生命J1リーグが史上初となる金曜開催の23日を皮切りに幕を開ける。“蹴”春到来に先駆けて、超WS編集部が今シーズンのJ1を彩る全18クラブを徹底分析。チームのノルマ、補強達成度、イチオシ選手、予想布陣をお届けしていく。第13弾はガンバ大阪を紹介する。 ◆新章へ【ノルマ:ACL出場権争い】(C)CWS Brains,LTD.▽2017シーズン、常勝を至上命題とするチームとして許されない失態を晒したG大阪。昨年限りで5年間の長谷川健太政権に終止符を打ち、今シーズンからかつてセレッソ大阪を率い、「若手育成」と「攻撃的スタイル」に定評のあるレヴィー・クルピ監督に命運を託す。チームとして再建段階だが、目標は『奪還』というチームスローガンのとおり、タイトルの獲得。とはいえ、確信を持てる要素が少ない現状だけに、AFCチャンピオンズリーグ出場圏内が当面の目標になりそうだ。また、「優勝するチームは最後まで攻撃の姿勢を貫く」と新体制発表会見で語ったブラジル人名伯楽が、前任の色に染まった守備偏重のチームに攻撃的な自身の色をどう落とし込んでいくかも見どころの1つ。プレシーズン期間の対外試合で3分け1敗という成績からもわかるとおり、手探り状態でのシーズンインだが、レヴィー・クルピ新監督と共に新章を始めることになる。 ◆不安多き補強動向【補強達成度:D】(C)CWS Brains,LTD.▽レヴィー・クルピ監督の招へいを早々にまとめ、MF矢島慎也やDF菅沼駿哉といった実力者を獲得するまで順調だったが、それ以降で即戦力級の加入者はなし。将来を見据えた補強だけを考えれば、複数クラブの関心を集めたFW中村敬斗の争奪戦を制するなど上々の出来だが、トップチームにおいて心許ないのが実情だ。中でも、昨年も改めて課題を露呈した絶対的な点取り屋の確保に未だ至っていない点はイメージが悪く、海外に旅立ったMF井手口陽介に代わる守備的MFの補強もなければ、センターバックの控えも一抹の不安を抱える。ただ、チームは指揮官が選手の見極めに充てるとしたキャンプ始動後、DFペ・スヨンを期限付きで放出して外国人枠を確保。今後、どのタイミングで、どのようなアクションを起こすのか注目が集まる。【IN】 GK谷晃生(17)←ガンバ大阪ユース/昇格 DF山口竜弥(18)←東海大相模高校/新加入 DF松田陸(18)←前橋育英高校/新加入 DF菅沼駿哉(27)←モンテディオ山形/完全 MF福田湧矢(18)←東福岡高校/新加入 MF芝本蓮(18)←ガンバ大阪ユース/昇格 MF矢島慎也(24)←浦和レッズ/完全 FW白井陽斗(18)←ガンバ大阪ユース/昇格 FW中村敬斗(17)←三菱養和SCユース/新加入 【OUT】 GK藤ヶ谷陽介(36)→引退 GK田尻健(24)→ツエーゲン金沢/期限付き延長 DF金正也(29)→ベガルタ仙台/完全 DFペ・スヨン(19)→ギラヴァンツ北九州/期限付き MF嫁阪翔太(21)→グルージャ盛岡/完全 MF井手口陽介(21)→リーズ・ユナイテッド(イングランド)/完全 MF中原彰吾(23)→北海道コンサドーレ札幌/期限付き満了 MF内田達也(26)→東京ヴェルディ/完全 MF二川孝広(37)→東京ヴェルディ/期限付き延長 FW郡大夢(20)→東京ヴェルディ/期限付き満了 FW赤崎秀平(26)→鹿島アントラーズ/期限付き満了 FW呉屋大翔(24)→徳島ヴォルティス/期限付き FW平尾壮(21)→アビスパ福岡/期限付き◆超WS編集部イチオシ選手Getty ImagesDF初瀬亮(20) 2017シーズン(J1) 19試合出場0得点▽キープレーヤーは、キャンプから好アピールが続くDF初瀬亮だ。G大阪ユース出身の初瀬は、両足から遜色なく繰り出されるキック精度が魅力のサイドバック。だが、キャンプ中における練習試合でのプレーエリアを見る限り、レヴィー・クルピ監督の下、サイドバックに加えて、インサイドハーフでの出場も増加しそうだ。ブラジル人名伯楽は、既に「重要な選手になってくる」と初瀬をキーマンに指名済み。かつてC大阪でMF香川真司らの才能を見いだしたレヴィー・クルピ監督の下、どう“クルピ・チルドレン”の仲間入りを果たしていくか刮目しておきたい存在だ。 ◆2018シーズンの予想布陣[4-2-3-1](C)CWS Brains,LTD.GK:東口順昭 DF:オ・ジェソク、三浦弦太、ファビオ、藤春廣輝 MF:矢島慎也、今野泰幸、ファン・ウィジョ、遠藤保仁、倉田秋 FW:長沢駿▽今シーズンからの新任ということで選手の起用法を含めて読めない部分が多く、フォーメーションにおいても[4-3-2-1]、[4-2-3-1]を基本線に試行錯誤の段階だ。中でも、激選区はストライカーの位置。グロインペイン症候群で出遅れるFWアデミウソンの状況もあり、争いは混沌と化している。また、井手口の退団に伴い、手薄な守備的MFの位置においても、年齢的にフル稼動の厳しいMF今野泰幸に続く選手を擁立できていない。さらに、MF遠藤保仁の起用法においても気になるところ。一方で、今シーズンからU-23との線引きがなく、キャンプで好アピールが続いた17歳の中村や、MF市丸瑞希ら有望株の起用法もポイントに。即戦力級の加入者が少ない状況だけに、チームの今シーズンを占う上で、若手の台頭は必須事項になるに違いない。 2018.02.21 18:00 Wed
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【元川悦子の日本代表にこの選手を呼べ!】「なんで俺を呼ばへんのや」。ブラジル予備登録から4年。最後の追い上げ見せる23歳の点取屋・南野拓実

▽15日のヨーロッパリーグ(EL)ラウンド16、レアル・ソシエダ戦。レッドブル・ザルツブルクは敵地・サンセバスチャンのエスタディオ・アノエタで1-2の劣勢を強いられたまま、90分を過ぎた。ギリギリまで追い込まれる中、アディショナルタイムが4分に差し掛かったところでミラクルが起きる。ペナルティエリア付近に上がったMFハイダラパスを受けた右サイドバックのライトナーが絶妙の折り返しを中央へ。そこに飛び込んで右足を振り抜いたのが背番号18・南野拓実だった。76分から投入されていた切り札はマルコ・ローズ監督の期待に応える値千金の同点弾をゲット。敵地での勝ち点1という大仕事をやってのけたのだ。 ▽その南野が2014年ブラジルワールドカップ日本代表予備登録メンバーだったことを知っているサッカーファンは少なくないはずだ。当時まだセレッソ大阪所属の19歳だったが、アルベルト・ザッケローニ監督(現UAE代表監督)に非凡な才能を認められ、あと一歩で本大会に滑り込みそうだった。 ▽最後の最後でメンバー外となった悔しさを胸に、南野は2015年1月にザルツブルクへ移籍。後半戦だけを戦った1シーズン目こそオーストリア・ブンデスリーガ3得点にとどまったが、15-16シーズンは10点、16-17シーズンは11点と2年連続2ケタ得点をマークする。その活躍ぶりだっただけに、今季は同じレッドブルがメインスポンサーを務めるドイツ・ブンデスリーガのライプツィヒへのステップアップが有力視されていた。 ▽ところが、新天地への移籍が叶わなかったうえ、シーズン序盤に負傷。1カ月半にわたる長期離脱を強いられる。そのタイミングがちょうど2018年ロシアワールドカップ出場権を獲得した頃。新戦力テストの数少ない場となった昨年10月のニュージーランド(豊田)&ハイチ(横浜)2連戦、ブラジル(リール)&ベルギー(リエージュ)2連戦の日本代表招集も見送りとなり、ロシア行きの可能性がかなり低くなったと見られていた。 ▽ヴァイッド・ハリルホジッチ監督も2015年10月のイラン戦(テヘラン)で南野を呼び、残り2分でピッチに送り出したが、試したのはその1回だけ。「2~3年後には日本代表に定着しているだろう」という自身のコメントを忘れたかのように、彼の招集を見送り続けている。 ▽同じリオ世代の久保裕也(ヘント)や浅野拓磨(シュツットガルト)が日本代表で存在感を高めてきたた2016年秋、ザルツブルクの練習場で取材に応じた南野は「『なんで俺を呼ばへんのや』という気持ちはすごくある。呼んでくれたら日本代表の力になれる自信はある」と語気を強めていた。甘いマスクにも関わらず、誰よりも負けず嫌いで、闘争心を前面に押し出すこの男は世界の大舞台でもタフに、そしてアグレッシブ戦える選手。それが冒頭のソシエダ戦でよく分かったはずだ。ハリルホジッチ監督のその一挙手一投足を目の当たりにしたのであれば、3月のマリ&ウクライナ(ともにリエージュ)2連戦で最後のアピールのチャンスを与えるべきではないだろうか。 ▽南野の主戦場である右サイドのポジションはここまで久保と浅野がリードしているが、久保はヘントでトップ下を担っていて、右サイドでのプレーに少なからず戸惑いを覚えている様子だ。浅野に至っては2018年に入ってから一度もシュツットガルトで試合に出ていない。その代役として、2017年東アジアカップ(E-1選手権)で頭角を現した伊東純也(柏)が浮上。確かに新世代のスピードスターも乗りに乗ってはいるが、南野の国際経験値と決定力を見逃すのはもったいない。 ▽それに加えて、南野には4年越しのワールドカップへの強い思いがある。95年1月生まれでありながら、98年フランスワールドカップの日本代表の戦いぶり、あるいは名勝負と言われたイングランドvsアルゼンチン、決勝のフランスvsブラジルなどのビデオを擦り切れるほど見て、脳裏に焼き付けているこの男にとって、ワールドカップというのはやはり特別なもの。ブラジル大会の時はまだ19歳でピッチに立てるという実感はなかっただろうが、3年間欧州で戦い抜いてきた今は違う。コロンビア、セネガル、ポーランドといった相手と対峙しても、冷静に自分自身の力を発揮できるはずだ。 ▽南野が最後の最後にロシアへ滑り込むためには、ソシエダ戦を皮切りに、今季終盤戦に爆発的なパフォーマンスを見せ、目覚ましい結果を残すこと。それしかボスニア人指揮官の心を動かす術はない。イングランドやドイツでプレーしている選手より所属リーグの格が低いことを自覚して、そのマイナス面を感じさせないほどの強烈なインパクトを残せば、風向きは変わってくるかもしれない。 ▽ここからが南野の最後の勝負だ。【元川悦子】長野県松本市生まれ。千葉大学卒業後、夕刊紙記者などを経て、94年からフリーのサッカーライターとなる。Jリーグ、日本代表、海外まで幅広くフォローし、日本代表は特に精力的な取材を行い、アウェイでもほぼ毎試合足を運んでいる。積極的な選手とのコミュニケーションを活かして、選手の生の声を伝える。 2018.02.21 12:00 Wed
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【原ゆみこのマドリッド】いい試合ができるようになってきた…

▽「せっかく盛り上げてくれているのに」そんな風に私が肩透かしを喰らったのは火曜日、クラブワールドカップで延期されていたリーガ16節のレガネス戦を翌日に控え、どうやら今回もクリスチアーノ・ロナウドはお休みとなりそうなことがわかった時のことでした。そう、日程の妙で今季、レアル・マドリーがこのマドリッドの弟分チームと試合をするのはコパ・デル・レイ準々決勝に続いて3回目。その際はジダン監督のローテーション政策により、BBC(ベイル、ベンゼマ、ロナウドの頭文字)がベンチ入りすらせず、ブタルケでの1stレグにはアセンシオのゴールで0-1と先勝したものの、サンティアゴ・ベルナベウで1-2と逆転突破され、赤っ恥をかくことに。 ▽その経験に懲りていないばかりか、いつも捻ったジョークで笑わせてくれるレガネスのオンライン対戦ポスター(https://twitter.com/CDLeganes?ref_src=twsrc%5Etfw&ref_url=https%3A%2F%2Fwww.deportivoleganes.com%2F )では、折しもCL16強対決1stレグ最後の2試合と同じ日付となっていることと、マドリーが同2ndレグでPSGのホーム、Parc de Princes(パルク・デ・プランス、直訳すると王子たちの公園でスペイン語はParque de los Principes)を訪れることをかけて、「Jornada de Champions en el 'Butarque de los Príncipes’/ホルナーダ・デ・チャンピオンズ・エン・エル・’ブタルケ・デ・ロス・プリンシペス’(CLの節、王子たちのブタルケ)」と銘打ってくれたにも関わらず、ジダン監督は「llega un momento que es necesario de vez en cuando no jugar/ジェガ・ウン・モメントー・ケ・エス・ネセサリオ・デ・ベス・エン・クアドー・ノー・フガール(時々はプレーしないことが必要な時期が来ている)」とロナウドの出場に否定的だったから。 ▽昨季のリーガ戦でも地元のスタジアムで生ロナウドを見ることができなかったレガネスサポーターをガッカリさせてくれましたが、それもねえ。確かにマドリーはこの先、土曜にアラベス戦、来週火曜にはミッドウィーク開催リーガのエスパニョール戦、更に3月3日の土曜にはベルナベウでもう1つの弟分、ヘタフェにいる柴崎岳選手も楽しみにしているはずのミニダービーと試合が途切れず。切り札にはできるだけ、体力を温存させたいのはわかりますけどね。ただコパ準決勝でセビージャに敗退したショックから立ち直れず、2連敗中のレガネスとはいえ、この水曜午後6時45分(日本時間翌午前2時45分)からの一戦ではシオバス、ティト、ガブリエル・ピレス、オマール・ラモス、マウロ・ドス・サントスら、出場停止やケガでジローナに3-0と完敗とした金曜の前節に出られなかった選手たちが復帰。うっかりコパの時のようにBチームを当てると、痛い目に遭う可能性もなきにしろあらずなんですが、その辺はあまり考えないんでしょうか。 ▽まあ、それはともかく、レガネス以外のマドリッド勢の前節の様子もお伝えしておかないと。久々にまだお日様の出ている時間にワンダ・メトロポリターノに私が向かったのは日曜日。先週のアトレティコはコペンハーゲンで、アスレティックはモスクワで雪の降りしきる中、ヨーロッパリーグ32強対決1stレグを戦い、どちらもそれぞれ1-4、1-3で余裕のある先勝と、互角のコンディションだったんですが、その日の大きな違いはコペンハーゲン戦には筋肉痛で参加しなかったジエゴ・コスタが先発に戻った前者に比べ、後者はエースのアドゥリスとラウール・ガルシアを出場停止で欠いていたこと。そのせいか、風邪が治ったGKオブラクの手をほとんど煩わすこともなく、前半を今季のリーガ24試合中13回目の0-0で終えたアトレティコでしたが、コスタがエリア内でムニョスに倒され、明らかにペナルティのように見えながら、PKをもらえないところも今季恒例と言ってよかったかと。 ▽だってえ、もう2月にもなるというのに彼らには1本もPKがないんですよ。シメオネ監督など、もう「このテーマはあまり触れない方がいい。審判も記事を読んで考えるから、cuanto mas hablemos, menos penaltis nos van a dar/クアントー・マス・アブレモス・メノス・ペナルティス・ノス・バン・ア・ダール(話せば話す程、ウチにPKをくれないだろう)」と半ば、諦め気味でしたけどね。このままではいざその時が来ても一体、誰がキッカーだったのか、選手たちも忘れてしまわない? ▽でも大丈夫、相手の攻撃力は恐れるに足らずと気づいたか、後半の彼らは一歩、前に出ることに。いえ、リュカがゴディンに代わっていたのはウィリアムスに足をぶつけ、打撲を負ってしまったせいで、まだバレンシア戦で折れた3本の前歯治療のため、口内にプロテクターをつけているCBの頭を当てにした訳ではなかったんですけどね。試合前、アスレティックのジガンダ監督が「El Atleti tiene ocho o nueve delanteros de primer nivel/エル・アトレティコ・ティエネ・オチョー・オ・ヌエベ・デランテーロス・デ・プリメール・ニベル(アトレティコは8、9人、一流のFWを持っている)」というのはちょっとサバの読みすぎなんですが、13分にはコケをガメイロに代え、元からピッチにいたコスタ、グリーズマン、コレアと合わせてFW4人体制で畳みかけるんですから、感心したの何のって。 ▽それが実ったのは22分、グリーズマンのパスをガメイロが撃ったところ、敵守備陣の隙間を縫って先制点が入ります。その直後にはコレアからガビにしている辺り、1-0なら逃げ切れるというシメオネ監督の信条なんでしょうが、その日は34分に追加点という嬉しいおまけも。この時は最近、先日のコペンハーゲン戦でもパス成功率91%を記録するなど、成長著しいトマスが中盤でボールを奪い、ガメイロに繋ぐとそこからコスタへ絶妙なスルーパス。いえ、GKとの1対1を毎試合数回は失敗というのも彼らの十八番だったりするんですけどね。コスタは見事にケパの脇を抜き、とうとう2-0となったとなれば、もう安心です。おかげで前日、エイバルに0-2で勝利した首位バルサが勝ち点10に広げていた差を7に戻すことができましたっけ。 ▽まあ、「Tenemos que atacar tan bien como defendemos/テネモス・ケ・アタカール・タン・ビエン・コモ・デフェンデモス(ウチは守備同様、上手く攻撃しないといけない)」とフィリペ・ルイスも言っていたように、攻守に渡って相手を上回ったアトレティコが快勝したため、これなら木曜午後7時(日本時間午前3時)からのELコペンハーゲン戦2ndレグも観客の入りはともかく、心配することはないだろうと、私も気分良く家路を辿ったんですが、お隣さんの試合を見るため、その夜は近所のバル(スペインの喫茶店兼バー)に出向くことに。ええ、マドリーがベティスとのアウェイ戦に挑んだんですが、先週水曜のPSG戦でのベイルに続き、この日はベンゼマがベンチスタート。代わって、CL16強対決1tstレグで終盤2点を挙げての3-1逆転勝利に大きく貢献したアセンシオとルーカス・バスケスが先発しているとは、何ともわかりやすい。 ▽ただ実際、前半11分にはロナウドのシュートをGKアダンが弾いたところ、アセンシオが抜け目なくヘッドでゴールを決め、先制点を奪った彼らだったんですが、そのせいで「Nos echamos atras y les dejamos jugar demasiado/ノス・エチャモス・アトラス・イ・レス・デハモス・フガール・デマシアドー(ウチは後ろへ引いてしまい、敵にプレーさせすぎた)」(ルーカス・バスケス)だなんて、これって今季はアトレティコだけの悪癖じゃなかったんですね。29分にはマルセロが負傷、テオに代わったのも響いたのか、33分にはホアキンのクロスをマンディに頭で押し込まれて同点にされたかと思えば、その10分後には再び36歳のキャプテンが今度はジュニオールにラストパス。彼のシュートはGKケイロル・ナバスが弾いたものの、運悪く目の前にいたナチョに当たってしまい、オウンゴールで逆転されているですから、困ったもんじゃないですか。 ▽え、それでも後でアセンシオも「El plan que hablams en el desanso salio bien/エル・プラン・ケ・アブラモス・エン・エル・デスカンソ・サリオ・ビエン(ハーフタイムに話し合ったプランが上手くいった)」と言っていたように、最近のマドリーにはremontada(レモンターダ/逆転)体質が戻って来つつあるんじゃないかって?そうですね、気合を入れ直した彼らは後半5分に早速、CKからセルヒオ・ラモスが自慢のヘッドを決めて同点にすると、13分にはカルバハルのパスをアセンシオがワンタッチでシュートして勝ち越し点をゲット。更に20分にはロナウドも続くと、いえ、40分には途中出場のセルジ・レオンに1点を返され、ちょっとベティスが盛り返したんですけどね。最後はロスタイムにベンゼマが仕上げの5点目を挙げ、goleada(ゴレアダ/ゴールラッシュ)の完成です(最終結果3-5)。 ▽いやあ、今季のベティスはセティエン監督のポゼッションサッカーが浸透してよく点を取るんですが、5点以上失点をしている試合もこの日で5回目。しかも「今週、ずっと改善しようと練習してきて、試合前にも注意した場所でボールを失った」(セティエン監督)のではどうしたものやらですが、本音を言えば、マドリーが3失点もしたのは決して褒められたもんではないかと。それこそパリでの決戦でこうも守備ミスが出ては、余裕の準々決勝進出が悪夢に変わってしまう恐れもあるんですが、こればっかりは。今はロナウドを始め、チームとして打ち負けなくなったことを喜ぶべきかと。 ▽ただ懸念は他にもあって、まだ時間はありますが、先週のPSG戦でヒザを痛めたクロース、この試合で太ももを負傷したマルセロに加えて、月曜にはモドリッチも太もものケガを再発。このAチームメンバー3人が3月6日までに回復するかどうか、ギリギリのところと言われている点で、何せマドリーはその前にリーガ戦4試合をこなさないといけないですからね。大事な選手をプレーさせればケガするかもしれない、かといって、ずっとお休みにしても実戦の勘が鈍るとあって、この2週間はジダン監督も頭が痛いですよね。 ▽そして土曜に3位のバレンシアもマラガに勝っていたため、マドリーの順位は勝ち点差1の4位のままだったんですが、翌月曜には前節最後の試合がコリセウム・アルフォンソ・ペレスで開催。ええ、ヘタフェがセルタを迎えたんですが、平日の夜ながら、スタンドがかなりの盛況だったのは2年前、2部降格するまでの数年間、閑古鳥が鳴きまくりだったのを知っている私などには嬉しい限りだったかと。そんなファンたちの応援のおかげもあってか、いえ、残念ながら、先週カンプ・ノウでスコアレスドローを勝ち取ったバルサ戦で先発した柴崎選手は控えだったんですけどね。 ▽あまり覇気のなかったセルタを前にこの日はアンヘルが爆発。前半37分、自身の1対1では天高く撃ち上げてしまったアマトからもらったパスをエリア外からシュートして、ヘタフェに先制点をもたらしてくれます。続いて後半7分にも彼はホルヘ・モリーナにラストパスを送り、チームの2点目に貢献すると、クライマックスは40分。早帰りの習慣ある観客が引き揚げていく中、ブルーノが押し戻したボールが落ちてきたところを完璧なタイミングでvolea(ボレア/ボレーシュート)、3-0で勝利って、ここ4試合引き分けの停滞状態から脱出するのに最高の形じゃないですか。 ▽え、これで勝ち点33となったからって、オンダ・マドリッド(ローカルラジオ局)のアナのように「昨季18位で降格したスポルティングは31ポイントだったから、もうヘタフェはこの先、全部負けても残留できるかも」なんて安易な考え方はしてほしくないって?そうですね、今季も現在、降格圏にいるマラガ、デポルティボ、ラス・パルマスはまだ20ポイントにも届いておらず、ボーダーラインは低くなりそうなんですが、殊勲のアンヘルも「今はウチの目標を達成するのにいい時期。勝ち点40を貯めるというね」と言っていましたし、最低、そのくらいは軽く超えてほしいかと。 ▽それよりボルダラス監督に見てもらいたいのはもっと上の順位で、コパ・デル・レイ決勝がバルサvsセビージャになったため、今季もご褒美のコパチャンピオンのEL出場権がリーガ7位に回ってくる可能性が高いですしね。現在9位ながら、7位のエイバルとは勝ち点2差となれば、ヘタフェにもまだ十分チャンスがあるかと思いますが、さて。ちなみにこの日は冬の移籍市場で加入したレミ(ラス・パルマスからレンタル)、カンテラーノ(ヘタフェBの選手)のメルヴェイユ、セルヒオ・モラが交代出場、柴崎選手にはピッチに立つチャンスがなかったんですが、日曜にはアウェイでビジャレアル戦がありますからね。来週は水曜にデポルティボ戦も控えているため、必ずチャンスは巡ってくるはずですが…最近はチーム内のポジション争いが激化しているため、ここは気合を入れないといけません。【マドリッド通信員】 原ゆみこ 南米旅行に行きたくてスペイン語を始めたが、語学留学以来スペインにはまって渡西を繰り返す。遊学4回目ながらサッカーに目覚めたのは2002年のW杯からという新米ファン。ワイン、生ハム、チーズが大好きで近所のタパス・バルの常連。今はスペイン人親父とバルでレアル・マドリーを応援している。 2018.02.21 09:30 Wed
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【J1開幕直前クラブガイド】“18番目のチーム”とは思えない豪華陣容! 風間体制2年目でJ1に旋風巻き起こすか《名古屋グランパス》

▽2018シーズンの明治安田生命J1リーグが史上初の金曜開催となる23日を皮切りに幕を開ける。“蹴”春到来に先駆けて、超WS編集部が今シーズンのJ1を彩る全18クラブを徹底分析。チームのノルマ、補強達成度、イチオシ選手、予想布陣をお届けしていく。第12弾は名古屋グランパスを紹介する。 ◆目指すは昨季のセレッソ大阪【ノルマ:上位争い】(C)CWS Brains,LTD.▽風間八宏新監督の下、昨季J2を3位で終えたチームはJ1昇格プレーオフを制して最低限のノルマであった1年でのJ1復帰というミッションをコンプリートした。風間体制2年目で戦う今季に向けてはFWジョー、GKランゲラックと大物助っ人を確保したうえ、現有戦力の残留にも成功しており、クラブの定める目標はひと桁順位でのフィニッシュおよびACL出場権獲得となる。 ▽その目標を達成するうえで良き手本となるのが、一昨季のJ1昇格プレーオフ覇者であり、いわゆるJ1“18番目のチーム”としてシーズンに臨みながらも、リーグ戦3位にルヴァンカップ、天皇杯の二冠という偉業を成し遂げた昨季のセレッソ大阪だ。尹晶煥新監督を迎えて新たなスタートを切ったC大阪と、風間監督の下で継続路線を図る両者のアプローチは異なるものの、豊富な資金やブレないチーム作りという点で共通点は少なくない。 ▽昨季、J2を席巻した魅力的な攻撃スタイルが今季もチームのストロングポイントではあるが、プレシーズンマッチのFC東京戦では中央のスペースを徹底的に消す相手守備の攻略、ロングボールを使った相手のカウンターアタックに対してハイプレスが空転するなど昨季から継続する課題を克服できていない。そのため、要改善の守備面と共に戦術面でのアップデートが求められるところだ。 ◆昨季ブラジル得点王の大物ジョーが電撃加入【補強達成度:A】Getty Images▽豊富な資金力を武器に1年での復帰を果たしたJ1で戦うための戦力をきっちり整えてきた。昨季、自動昇格を逃す最大の要因となった脆弱な守備面に関しては、ドルトムントやシュツットガルトでもプレー経験があるオーストラリア代表GKランゲラックをレバンテから獲得できたことが最大の補強だ。 ▽加えて、開幕直前に新レギュラー候補のDFウィリアン・ホーシャをグアラニから、バックアッパー候補のDF畑尾大翔をヴァンフォーレ甲府から補強。また、昨季特別指定選手としてデビュー済みのMF秋山陽介にも左サイドバックの即戦力として期待が懸かる。さらに、昨季の主軸を担ったDF櫛引一紀、DF宮原和也を完全移籍やレンタル期間延長で残留させられた点も大きい。 ▽中盤では昨季からの“風間スタイル”の体現者として中央に君臨したMF田口泰士のジュビロ磐田への流出が痛恨となったが、その後釜にはタイプは異なるものの、Jリーグ屈指のユーティリティープレーヤーのMF長谷川アーリアジャスールを大宮アルディージャから獲得している。ただ、長谷川以外に目立った補強はなく、風間監督得意のコンバートや現有戦力で賄う構えだ。 ▽前線は元ブラジル代表FWにして、昨季ブラジル全国選手権で得点王と最優秀選手賞のダブル獲りを果たした大物FWジョーの獲得に成功し、今冬の移籍市場最大のサプライズとなった。また、昨季すでに特別指定選手としてベンチ入りも果たしている逸材FW大垣勇樹(興國高等学校)の加入も好補強となっている。【IN】 GKランゲラック(29)←レバンテ(スペイン)/完全 DF櫛引一紀(25)←北海道コンサドーレ札幌/レンタル→完全 DF新井一耀(24)←横浜F・マリノス/レンタル→完全 DF宮原和也(21)←サンフレッチェ広島/レンタル延長 DF畑尾大翔(27)←ヴァンフォーレ甲府/完全 DFウィリアン・ホーシャ(28)←グアラニ(ブラジル)/レンタル DF秋山陽介(22)←早稲田大学 MFガブリエル・シャビエル(24)←ヴィトーリア(ブラジル)/レンタル延長 MF長谷川アーリアジャスール(29)←大宮アルディージャ/完全 FWジョー(30)←コリンチャンス(ブラジル)/完全 FW大垣勇樹(17)←興國高等学校 【OUT】 GK荻晃太(34)→ヴィッセル神戸/完全 DFイム・スンギョム(22)→大分トリニータ/レンタル DF酒井隆介(29)→FC町田ゼルビア/期限付き MF田口泰士(26)→ジュビロ磐田/完全 FWフェリペ・ガルシア(27)→ゴイアス(ブラジル)/レンタル FW杉森考起(20)→FC町田ゼルビア/レンタル FW永井龍(26)→松本山雅FC/完全 FWロビン・シモヴィッチ(26)→大宮アルディージャ/完全◆超WS編集部イチオシ選手Getty ImagesMF青木亮太(21) 2017シーズン(J2) 26試合出場11得点▽昨季ブラジル全国選手権得点王のFWジョー、ドルトムントなどヨーロッパトップレベルを経験したGKランゲラックと2人の大物助っ人に注目が集まる中、昨季J2を席巻した万能型アタッカー、MF青木亮太を推したい。 ▽2014年に加入した名古屋では大ケガの影響もあり加入3年間はほぼ出場機会がなかった。しかし、ケガから完全復活を遂げた昨季は智将・風間監督の下でそのあり余る才能が完全開花。両サイドを主戦場に姿勢の良さが際立つ推進力ある縦への突破、トリッキー且つ相手の逆を取る変幻自在のドリブルで昨季J2を席巻した。 ▽加えて、冷静に味方を使うチャンスメークにオフ・ザ・ボールの動き出しやシュート精度にも優れており、近い将来のサムライブルー入りも期待される万能型のアタッカーだ。昨季阿吽の呼吸を見せたMFガブリエル・シャビエルに加え、今季新加入のFWジョーとの連係が深まれば、二桁ゴールも十分に狙えるはずだ。 ◆2018シーズンの予想布陣[4-3-3] (C)CWS Brains,LTD.GK:ランゲラック DF:宮原和也、櫛引一紀、ワシントン、秋山陽介 MF:長谷川アーリアジャスール、小林裕紀、和泉竜司 FW:青木亮太、ジョー、ガブリエル・シャビエル▽昨季は中盤フラットの[4-4-2]をメインに、[4-2-3-1]や[3-4-2-1]の複数システムを使い分けてきたが、ここまでのプレシーズンマッチでは[4-3-3]をメインシステムとして採用しており、一先ず[4-3-3]でシーズンをスタートする見込みだ。昨季は主軸を担ったバンディエラ、GK楢崎正剛を中心にGK武田洋平、GK渋谷飛翔の3選手が併用されたGKは新加入のランゲラックと武田がポジションを争う構図となる。 ▽最終ラインでは昨季フィールドプレーヤーとして最長の出場時間を誇ったDF宮原和也と、DF櫛引一紀が現時点でレギュラーポジション当確だ。櫛引の相棒に関してはボランチが本職ながら昨季センターバックでも多くの出場機会を得ていたMFワシントン、開幕直前に加入したDFウィリアン・ホーシャのブラジル人2選手の争いとなる。左サイドバックは大卒ルーキー、MF秋山陽介の起用が濃厚だ。 ▽中盤ではアンカーにMF小林裕紀、インサイドハーフにいずれも超ユーティリティープレーヤーとして知られるMF和泉竜司、新加入のMF長谷川アーリアジャスールがレギュラー候補として君臨。バックアッパーにMF八反田康平やFW押谷祐樹、FW玉田圭司らが控える。 ▽前線はセンターフォワードにFWジョー、左右のウイングにMFガブリエル・シャビエル、MF青木亮太の3人が鉄板だ。そして、FW佐藤寿人や玉田、押谷がセンターフォワード、FW杉本竜士、FW大垣勇樹らがウイングのバックアップを担う。ただ、前線で高さと強さという特長を持つ唯一の存在であるジョー不在時には[4-2-3-1]や2トップのオプションも考慮すべきところだ。 2018.02.20 13:10 Tue
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【J1開幕直前クラブガイド】大躍進の昨季超えで強豪復活へ《ジュビロ磐田》

▽2018シーズンの明治安田生命J1リーグが史上初となる金曜開催の23日を皮切りに幕を開ける。“蹴”春到来に先駆けて、超WS編集部が今シーズンのJ1を彩る全18クラブを徹底分析。チームのノルマ、補強達成度、イチオシ選手、予想布陣をお届けしていく。第11弾はジュビロ磐田を紹介する。 ◆更なる競争と育成でトップ5入りへ【ノルマ:上位争い】(C)CWS Brains,LTD.▽昨シーズンは安定した守備組織を構築し、リーグ最少失点の堅守を築いた磐田。順位もJ1復帰初年度となった2016シーズンの13位(年間順位)から6位と大きく躍進し、ベテランMF中村俊輔の加入によるチーム内意識の向上や、豊富な経験の還元で日本トップリーグでも戦える自信を掴んだ。 ▽名波浩監督就任5年目を迎える今シーズンの目標は「トップ5」。そこに向けた補強では、引き続きテーマとして掲げる「競争」、「育成」を見据えた新戦力を6名獲得している。昨シーズン作り上げた守備組織をベースに、強豪復活へ足元を固めていきたいところ。更なる強化と選手層に厚みを加えることができれば、AFCチャンピオンズリーグ出場圏内も十分見えてくるはずだ。 ◆現実と将来を見据えた好バランス補強【補強達成度:A】Getty Images▽異例とも言える3年間の期限付き移籍を終えた堅守速攻の旗手MF川辺駿の退団は致し方なし。これに対して、前任者を経験で上回る元日本代表MF田口泰士を名古屋グランパスから獲得。また、力強さに欠けたSB・WBには個人技と高い戦術理解度を兼ね備えたブラジル人DFギレルメ、高齢化が進むCB陣には、J2降格となったヴァンフォーレ甲府で堅守の一翼を担ったDF新里亮を加え、課題解消への補強を敢行した。 ▽一方で、未来への投資も順調。年代別日本代表では常に飛び級で選ばれてきた下部組織出身のMF伊藤洋輝が満を持してトップチーム昇格。天皇杯での活躍が記憶に新しい大学No.1FW中野誠也(筑波大学)、未知数だが名波監督の琴線に触れたFWモルベッキ(ロアッソ熊本)と心躍らせる人材ばかりだ。昨季の中村のようなビッグネーム獲得はなかったものの、実力者やポテンシャルを秘めた選手の加入で昨季以上の競争・育成を狙う。【IN】 DF新里亮(27)←ヴァンフォーレ甲府/完全 DFギレルメ(30)←トンベンセ/期限付き MF伊藤洋輝(18)←ジュビロ磐田U-18/昇格 MF田口泰士(26)←名古屋グランパス/完全 FW中野誠也(22)←筑波大学/新加入 FWモルベッキ(20)←ロアッソ熊本/完全移籍 【OUT】 GK牲川歩見(23)→アスルクラロ沼津/期限付き DF中村太亮(28)→大宮アルディージャ/完全 DF石田崚真(21)→ツエーゲン金沢/期限付き延長 MF川辺駿(22)→サンフレッチェ広島/期限付き満了 MF上田康太(31)→ファジアーノ岡山/完全 MF田中裕人(27)→愛媛FC/完全 MF清水貴文(25)→退団 FW齊藤和樹(29)→ファジアーノ岡山/完全 FW岩元颯オリビエ(21)→引退◆超WS編集部イチオシ選手Getty ImagesMF田口泰士(26) 2017シーズン(J2) 34試合出場9得点▽注目選手は、高卒で入団して以来9年間過ごした名古屋に別れを告げて加入した田口だ。J2に降格した2016シーズン終了後には複数のJ1クラブからの関心が囁かれた中で残留を決断。昨季は明治安田生命J2リーグで34試合9得点を記録し、1年でのJ1復帰に貢献した。 ▽これまでの経験値や実績を考えれば、チームの欠かせない存在になりつつあった川辺以上の貢献が求められるだろう。正確なパスからの組み立てや得点力が発揮できればチームに新たなバリエーションも増加させることができるはず。名波監督自らが直接口説き、自身が現役時代に着用していた背番号「7」を与えたことからも大きな期待が窺える。 ▽天才レフティーの中村や名古屋時代の元同僚FW川又堅碁とどんなコンビネーションを見せるのか。この男の活躍が、サックスブルーが強豪に復活するためのカギを握っていると言っても過言ではない。 ◆2018シーズンの予想布陣[3-4-2-1] (C)CWS Brains,LTD.GK:カミンスキー DF:高橋祥平、大井健太郎、森下俊 MF:櫻内渚、田口泰士、ムサエフ、ギレルメ MF:中村俊輔、アダイウトン FW:川又堅碁▽今オフは名波監督が新システムの採用を示唆したり、2トップを試したりもしてきたが、当面は昨シーズンの「3-4-2-1」がベースになると予想。新加入選手では田口がムサエフの相棒を務め、攻撃面で厚みを加えることが期待されるギレルメが左WBに入りそうだ。 ▽前線では昨季チーム内得点王の川又が1トップに当確で、全治8カ月の重傷から復帰を目指す東京五輪のエース候補FW小川航基、中野、モルベッキがバックアッパーもしくは2トップの1角を争う形となる。 ▽しかし、キャンプで名波監督は複数ポジションへの対応も要求しており、示唆している新システムや昨季併用した4バックシステムの使い分けによって多くの選手達にチャンスがある状況だ。 2018.02.20 13:05 Tue
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【J1開幕直前クラブガイド】新監督ヨンソンの手腕に期待も現実目標は残留か《清水エスパルス》

▽2018シーズンの明治安田生命J1リーグが史上初となる金曜開催の23日を皮切りに幕を開ける。“蹴”春到来に先駆けて、超WS編集部が今シーズンのJ1を彩る全18クラブを徹底分析。チームのノルマ、補強達成度、イチオシ選手、予想布陣をお届けしていく。第10弾は清水エスパルスを紹介する。 ◆新指揮官ヨンソンに期待【チームのノルマ:残留】(C)CWS Brains,LTD.▽J2リーグ85得点という攻撃力を武器に1年でJ1リーグに返り咲いて臨んだ昨シーズンだったが、負傷者に悩まされたこともあって勝ち点を積み重ねることに苦労し、最終節の勝利で辛くも残留。シーズン後に小林伸二監督と袂を分かち、新シーズンは前サンフレッチェ広島指揮官のヤン・ヨンソン監督と共に再出発する。昨シーズン途中の7月から広島を率いて短い期間ながらもチームを立て直して残留させたスウェーデン人指揮官の手腕に期待だ。 ▽目標は高く設定したいところだが、オフシーズンの動きも考慮すると、チームのノルマは残留になるだろう。昨シーズンは得点数が「36」だった一方、失点数も「54」と攻守両面において満足いく数字を残せなかった。その大きな理由として、補強でのチーム強化失敗と新戦力が期待に応えることができなかった点が挙げられるだけに、今シーズンは新戦力のパフォーマンスが非常に重要になるだろう。 ◆レギュラークラスの補強少なく…【補強達成度:C】Getty Images▽前述したように補強が残留に向けて重要なファクターとなるが、達成度としてはもうひとつの印象だ。とりわけ、柱だったDF犬飼智也の鹿島アントラーズ移籍の影響は小さくない。DFファン・ソッコを引き入れることには成功したが、連係面と選手層という観点から昨シーズンに引き続き懸念材料となる。 ▽中盤ではMF石毛秀樹とMF兵働昭弘の復帰に加え、ウェスタン・シドニー・ワンダラーズで海外修行を行ったMF楠神順平を引き入れたことで枚数としては充実しており、彼らがレギュラー組を脅かすパフォーマンスを見せることができれば戦力アップと言える。 ▽前線では、1月の下旬になって決定した万能型FWクリスランの期限付き移籍加入がチームの浮沈を左右する補強になり得る。ルーキーは、神村学園高のFW高橋大悟ら6選手と例年より多いが、即戦力とまではいかないだろう。【IN】 GK新井栄聡←流通経済大/新加入 DFファン・ソッコ←天津泰達(中国)/完全 DF伊藤研太←清水エスパルスユース/昇格 MF西村恭史←興國高/新加入 MF滝裕太←清水エスパルスユース/昇格 MF石毛秀樹←ファジアーノ岡山/期限付き移籍復帰 MF清水航平←サンフレッチェ広島/期限付き MF兵働昭弘←ヴァンフォーレ甲府/完全 MF楠神順平←ウェスタン・シドニー・ワンダラーズ/完全 MF水谷拓磨←FC今治/期限付き移籍復帰 FW平墳迅←清水エスパルスユース/昇格 FW高橋大悟←神村学園高/新加入 FWクリスラン←ベガルタ仙台/期限付き 【OUT】 GK櫛引政敏→モンテディオ山形/完全 GK碓井健平→沖縄SV/完全 DF 村松大輔→退団 DF犬飼智也→鹿島アントラーズ/完全 DFキム・ボムヨン→水原FC(韓国)/完全 DFビョン・ジュンボン→ヴァンフォーレ甲府/完全 DF福村貴幸→FC岐阜/完全 DFカヌ→スパンブリーFC(タイ)/完全 MF杉山浩太→引退 MF枝村匠馬→アビスパ福岡/期限付き MF宮本航汰→FC岐阜/期限付き MF光崎伸→退団 FW瀬沼優司→モンテディオ山形/完全 FWチアゴ・アウベス→アル・ヒラル(UAE)/期限付き満了◆超WS編集部イチオシ選手 (c)J.LEAGUE PHOTOSFWクリスラン(25) 2017シーズン(J1) 29試合出場8得点▽ベガルタ仙台から期限付き移籍で加入した25歳のブラジル人FWに注目する。昨シーズンは明治安田生命J1リーグで29試合8得点、Jリーグカップで7試合5得点を記録した。リーグ戦での得点数はもうひとつだが、前線からのチェイシングやポストワークなどを献身的にこなすことができるチームプレーヤーで、既存の選手の中ではFW鄭大世に近いタイプの選手だ。とはいえ、お互い気が利くタイプでスピードも水準のため、共存は可能だろう。クリスランが早めにフィットすれば、清水の攻撃力は侮れないものになりそうだ。 ◆2018シーズンの予想布陣[4-4-2] (C)CWS Brains,LTD.GK:六反勇治 DF:飯田貴敬、ファン・ソッコ、フレイレ、松原后 MF:金子翔太、竹内涼、増田誓志、ミッチェル・デューク FW:北川航也、鄭大世 ▽新監督ということもあって、現時点でレギュラーポジション確約級の選手は少ない。当確に近い存在なのはGK六反勇治とDF松原后、DFファン・ソッコ、MF竹内涼か。最終ラインでは、8日に行われたFC岐阜との練習試合(45分×3本)で1本目(0-0)と2本目(4-0)にフル出場したDFフレイレ(CB)とDF飯田貴徳(右SB)がポジション争いで一歩リードしているとみていいだろう。 ▽中盤の底では、新キャプテンに就任した竹内と誰がコンビを組むか。開幕はMF増田誓志と予想するが、MF河井陽介やMF兵働昭弘という選択肢もある。右サイドのアタッカーは、FW金子翔太が軸となりそうだが、左サイドのポジション争いはMFミッチェル・デューク、MF白崎凌兵に加えて、ドリブラーのMF楠神順平が加入したことで熾烈となっている。 ▽前線は基本的に3選手で回すことになりそうだ。FWクリスランが加わったことにより、FW鄭大世のポジションも安泰ではない。ヨンソン監督が組み合わせのバランスを重視するならば、裏抜けとパス出しができるFW北川航也が軸になっていくだろう。 2018.02.20 13:00 Tue
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【J1開幕直前クラブガイド】実績ある“オールドルーキー”の補強でJ1定着のシーズンに《湘南ベルマーレ》

▽2018シーズンの明治安田生命J1リーグが史上初となる金曜開催の23日を皮切りに幕を開ける。“蹴”春到来に先駆けて、超WS編集部が今シーズンのJ1を彩る全18クラブを徹底分析。チームのノルマ、補強達成度、イチオシ選手、予想布陣をお届けしていく。第9弾は湘南ベルマーレを紹介する。 ◆5度目のJ1挑戦、定着へ【ノルマ:残留】(C)CWS Brains,LTD.▽昨シーズンはクラブ史上2度目のJ2優勝を果たし、1年でのJ1復帰を果たした。就任7年目となる曺貴裁監督の下で3度目のJ1昇格を果たした湘南としては、J1定着への布石にしたい新シーズンとなる。毎シーズン、主力を引き抜かれて戦力ダウンを強いられる湘南だが、今シーズンは主力だったFWジネイ、MF山田直輝がクラブを離れたものの、MFミキッチ、MF梅崎司、DF大野和成とJ1で実績十分の選手を獲得。さらに韓国代表FWイ・ジョンヒョプ、元セルビア代表FWアレン・ステバノヴィッチを獲得し、チーム力をむしろ上げた印象だ。曺監督の戦術も十分に浸透しており、残留は現実的な目標となる。 ◆経験値が高い“オールドルーキー”を補強【補強達成度:B】(C)CWS Brains,LTD.▽今シーズンは期限付き移籍の期間延長を含め18名がチームに加わった。J2優勝の立役者であるジネイと山田がクラブを離れたのは痛いが、サンフレッチェ広島でJリーグ優勝を3度経験したミキッチや浦和レッズでリーグカップやACL優勝を経験したタイトル獲得経験者の梅崎らが加入したことは、若い選手が多い湘南にとってプラスに働きそうだ。 ▽新外国人選手であり、Jリーグ初挑戦となる長身の韓国代表FWイ・ジョンヒョプと、インテルにも在籍経験のある元セルビア代表FWアレン・ステバノヴィッチがチームにどれだけ早くフィットできるかがポイントとなりそうなところ。J1で戦う湘南の課題は得点力であり、この2人を含めた前線のメンバーがどれだけ得点に絡むかが、残留という目の前の目標達成には必要だ。【IN】 GK真田幸太(18)←湘南ベルマーレユース/昇格 GK富居大樹(28)←モンテディオ山形/完全 DF坂圭祐(22)←順天堂大学/新加入 DF高橋諒(24)←名古屋グランパス/期限付き→完全 DF大野和成(28)←アルビレックス新潟/完全 MF新井光(18)←長野高校/新加入 MF松田天馬(20)←鹿屋体育大学/新加入 MF小林祐介(23)←柏レイソル/期限付き MF梅崎司(30)←浦和レッズ/完全 MFミハエル・ミキッチ(38)←サンフレッチェ広島/完全 FW和田響稀(18)←湘南ベルマーレユース/昇格 FW山口和樹(22)←国士舘大学/新加入 FW鈴木国友(22)←桐蔭横浜大学/新加入 FWイ・ジョンヒョプ(26)←釜山アイパーク(韓国)/期限付き FWアレン・ステバノヴィッチ(27)←パルチザン・ベオグラード(セルビア)/完全 【OUT】 GK伊藤剛(23)→福島ユナイテッドFC/完全 GK梶川裕嗣(26)→徳島ヴォルティス/完全 GKタンドウ ベラピ(30)→ウェリントン・フェニックス(ニュージーランド)/契約満了 DFパク・テファン(20)→天安市庁(韓国)/期限付き DF広瀬健太(25)→アルビレックス新潟/完全 DF坪井慶介(38)→レノファ山口FC/完全 MF神谷優太(20)→愛媛FC/期限付き MF安東輝(22)→松本山雅FC/完全 MF田村翔太(23)→福島ユナイテッドFC/完全 MF下田北斗(26)→川崎フロンターレ/完全 MF山田直輝(27)→浦和レッズ/期限付き満了 MF武田英二郎(29)→横浜FC/完全 MF奈良輪雄太(30)→東京ヴェルディ/期限付き FWドラガン・ムルジャ(34)→NKオリンピア・リュブリャナ(スロベニア)/完全 FWジネイ(34)→ヴァンフォーレ甲府/完全 FW藤田祥史(34)→ブラウブリッツ秋田/完全◆超WS編集部イチオシ選手(C)CWS Brains,LTD.MF梅崎司(30) 2017シーズン(J1) 10試合出場▽右サイドで違いを生み出せるミキッチと共に注目したいのが梅崎だ。シャドーとウイングの両ポジションをこなせる梅崎は、曺監督にとって重宝する存在となるはずだ。[3-4-2-1]の特殊なシステムは、浦和時代にミハイロ・ペトロヴィッチ監督の下で熟知しており、戦術的な違いはあれど大きな戸惑いはないはずだ。幾度も大ケガに打ち勝ってきた不屈の闘志で、湘南を高みに導きたい。 ◆2018シーズンの予想布陣(C)CWS Brains,LTD.GK::秋元陽太 DF:岡本拓也、アンドレ・バイア、大野和成 MF:ミキッチ、小林祐介、秋野央樹、高山薫 MF:菊地俊介、梅崎司 FW:イ・ジョンヒョプ▽システムは曺監督が重用している[3-4-2-1]で固定されている。ジネイの代わりにイ・ジョンヒョプが、山田の代わりに梅崎かステバノヴィッチがそれぞれ主力として活躍することが期待される。 ▽さらに柏レイソルから期限付きで加入したMF小林祐介が、MF秋野央樹とボランチでレイソルコンビを形成すると予想。3バックは、昨シーズンの主力である岡本拓也、アンドレ・バイア、そして5年ぶりに復帰した大野が務めるものと思われる。 2018.02.19 19:55 Mon
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【J1開幕直前クラブガイド】ポステコグルーの戦術をどこまで体現できるか、トリコロールが5年ぶりのACL出場権を狙う《横浜F・マリノス》

▽2018シーズンの明治安田生命J1リーグが史上初となる金曜開催の23日を皮切りに幕を開ける。“蹴”春到来に先駆けて、超WS編集部が今シーズンのJ1を彩る全18クラブを徹底分析。チームのノルマ、補強達成度、イチオシ選手、予想布陣をお届けしていく。第8弾は横浜F・マリノスを紹介する。 ◆昨季の堅守にどこまでポステコグルー色を組み込めるか【ACL出場権争い】(C)CWS Brains,LTD.▽昨シーズンは終盤に取りこぼしが目立ち、最終的に5位に終わった横浜FM。試行錯誤の末に見えた形は、確かな土壌となって新シーズンに光を照らした。しかし、その土壌を作り上げたエリク・モンバエルツ前監督が退任し、オーストラリア代表を史上初のアジアカップ制覇に導いた実績を持つアンジェ・ポステコグルー監督が就任した。 ▽戦力にも変化が起きている。攻撃の中心を担っていたMF齋藤学を放出した一方で、経験豊富なFW大津祐樹や、韓国代表FWユン・イルロクらを獲得した。「攻撃的なサッカーを目指す」と宣言したオーストラリア人指揮官が望む補強を着々と進めた。 ▽昨シーズン、前半戦でリーグ最少失点を誇った主力メンバーは軒並み契約延長。モンバエルツ前監督が培った土壌に、ポステコグルー色を出した攻撃の種を植え、上手く成長させることができれば、ACL出場権、はたまたタイトルという花を咲かせる可能性も見えてくる。 ◆攻撃陣は充実の補強も守備に不安残る【補強達成度:B】(C)CWS Brains,LTD.▽今回のストーブリーグでは、攻撃的サッカーを指向するポステコグルー監督の下、アタッカーの獲得に重きを置いた補強となった。大津やユン・イルロクといった実力者を新たに迎えたほか、アビスパ福岡からFW仲川輝人、レノファ山口からFW和田昌士をレンタルバック。獲得した9選手のうち、5人がFWという陣容となった。 ▽一方で、浦和レッズに完全移籍したMFマルティノスや柏レイソルに完全移籍したDFパク・ジョンスの後釜となり得る即戦力の獲得は達成できていない。「まだ外国人枠が1つ空いている。できれば、そこは埋めたい」とポステコグルー監督が語るように、残り1カ月半の移籍期間で、どこまで補強できるかが2018シーズンを戦う上でカギとなってくるに違いない。【IN】 DF西山大雅(18)←横浜F・マリノスユース/昇格 MF生駒仁(18)←鹿児島城西高校/新加入 MF堀研太(18)←横浜F・マリノスユース/昇格 MF山田康太(18)←横浜F・マリノスユース/昇格 FW町野修斗(18)←履正社高校/新加入 FWユン・イルロク(25)←FCソウル(韓国)/完全 FW大津祐樹(27)←柏レイソル/完全 FW仲川輝人(25)←アビスパ福岡/期限付き復帰 FW和田昌士(20)←レノファ山口FC/期限付き復帰 【OUT】 GK田口潤人(21)→アルビレックス新潟/完全 DFパク・ジョンス(23)→柏レイソル/完全 MF中島賢星(21)→FC岐阜/契約満了 MFマルティノス(26)→浦和レッズ/完全 FW齋藤学(27)→川崎フロンターレ/完全 FW富樫敬真(24)→FC東京/期限付き◆超WS編集部イチオシ選手(C)CWS Brains,LTD.FWユン・イルロク(25) 2017シーズン(韓国1部) 30試合出場4得点▽新加入の韓国代表FWユン・イルロクは、齋藤に似たタイプのウインガーだ。左サイドからカットインし、得意の右足で攻撃の起点になれる点、味方とのコンビネーションでチャンスに繋げられる点は、ポステコグルー監督の言う「違いが生み出せる選手」として大いに期待できる。 ▽昨シーズンはFCソウルでリーグ戦30試合に出場し4得点11アシストを記録。チームが挙げた得点のおよそ4割に絡んでいるというデータもあり、新シーズンは韓国代表FWが攻撃のカギを握るかもしれない。 ◆2018シーズンの予想布陣[4-4-2](C)CWS Brains,LTD.GK:飯倉大樹 DF:松原健、中澤佑二、ミロシュ・デゲネク、山中亮輔 MF:ダビド・バブンスキー、喜田拓也、天野純 FW:イッペイ・シノヅカ、ウーゴ・ヴィエイラ、ユン・イルロク▽ポステコグルー監督が望む攻撃的サッカーから予想するに、キャンプで起用された[4-3-3]を基盤に考えていいだろう。バックラインは昨シーズンから固定。横浜FMで16年目を迎えるキャプテン・中澤佑二を筆頭にミロシュ・デゲネクや松原健、山中亮輔が、昨シーズン前半のような強固なディフェンスを築く。 ▽予想が難しいのは前線だが、ワントップは昨季10ゴールのウーゴ・ヴィエイラと予想。FW伊藤翔や大津も候補だが、伊藤は決定力で劣り、大津はプレシーズンでケガを負ってしまった。齋藤が抜けた左ウイングにはユン・イルロク、右ウイングにはキャンプで調子が良かったイッペイ・シノヅカが入る。監督の掲げるポゼッションサッカーにおいて、インサイドハーフは1つのカギとなるが、昨シーズン、トップ下へのポジションチェンジで真価を発揮した天野純とダビド・バブンスキーが最有力だ。 ▽17日に行われたFC東京とのプレシーズンマッチを見ても、ハイラインを敷き、両サイドを使った攻撃を仕掛け、ポゼッションでは上回っていた。オーストラリア代表がワールドカップ予選で見せていた形、また5レーンを形成してサイドに厚みを持たせ、インサイドハーフが高い位置で攻撃に関わることが完成形と予想される。昨シーズンからの戦術的な切り替えにどれだけ早く対応できるかに注目が集まる。 2018.02.19 19:40 Mon
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【J1開幕直前クラブガイド】4冠を狙う王者が常勝軍団の仲間入りへ《川崎フロンターレ》

▽2018シーズンの明治安田生命J1リーグが史上初となる金曜開催の23日を皮切りに幕を開ける。“蹴”春到来に先駆けて、超WS編集部が今シーズンのJ1を彩る全18クラブを徹底分析。チームのノルマ、補強達成度、イチオシ選手、予想布陣をお届けしていく。第7弾は川崎フロンターレを紹介する。 ◆常勝軍団になれるか勝負のシーズン【ノルマ:優勝争い】(C)CWS Brains,LTD.▽昨シーズンは最終節で首位に立っていた鹿島アントラーズを逆転し、悲願の初タイトルを獲得。リーグ王者として臨む新シーズンの目標は、リーグ連覇を含む国内3冠+AFCチャンピオンズリーグ(ACL)の4冠となる。 ▽昨シーズンの主力を維持し、鬼木達監督2年目となるシーズン。シーズン中盤に見せた不安定さをなくすため、各ポジションに即戦力級の選手を補強。また、DF舞行龍ジェームズやDF武岡優斗らケガでシーズンを棒に振った選手も復帰が見込まれ、戦力としても整えられている。 ▽あとは、勝負強さを身に着けることができるかどうか。王者として初めて挑むシーズンながら、鬼木監督や小林悠が揃って口にする「チャレンジャー」精神が大事となる。川崎F包囲網を潜り抜けることができるかが、連覇、4冠へのカギとなるだろう。 ◆守備に不安を残す補強【補強達成度:B】 (C)CWS Brains,LTD. ▽4冠を目指す川崎Fは、ストーブリーグを賑わせた。2017シーズンにFC東京へと完全移籍した元日本代表FW大久保嘉人が1年で復帰。また、同じ神奈川県のライバルである横浜F・マリノスのエースである日本代表MF齋藤学、鹿島アントラーズのFW赤崎秀平を獲得。昨季リーグ最多得点を記録した攻撃陣のさらなる強化に成功した。 ▽一方、攻撃陣とは対照的に守備陣では、大型補強は敢行せず。前述の武岡や舞行龍ジェームズの復帰を補強と換算。中盤は、大学時代にも獲得に乗り出していた湘南ベルマーレのMF下田北斗、左サイドを主戦場とするモンテディオ山形のMF鈴木雄斗、さらに、MF守田英正(流通経済大学)、MF脇坂泰斗(阪南大学)とルーキーも名獲得した。【IN】 MF齋藤学(27)←横浜F・マリノス/完全 MF鈴木雄斗(24)←モンテディオ山形/完全 MF下田北斗(26)←湘南ベルマーレ/完全 MF守田英正(22)←流通経済大学/新加入 MF脇坂泰斗(22)←阪南大学/新加入 FW大久保嘉人(35)←FC東京/完全 FW赤崎秀平(26)←鹿島アントラーズ/完全 【OUT】 DF井川祐輔(35)→イースタンSC(香港)/完全 MF板倉滉(21)→ベガルタ仙台/期限付き MF三好康児(20)→北海道コンサドーレ札幌/期限付き MF可児壮隆(26)→ガイナーレ鳥取/完全 MF狩野健太(31)→未定 FWハイネル(27)→ポンチ・プレッタ(ブラジル)/期限付き満了 FW森本貴幸(29)→アビスパ福岡/完全 FW大塚翔平(27)→未定◆超WS編集部イチオシ選手 (C)CWS Brains,LTD.MF大島僚太(25) 2017シーズン(J1) 25試合出場1得点▽今シーズンのキープレーヤーは未来担うゲームメーカーの大島僚太だ。昨シーズンは細かなケガに悩まされながらも、リーグ戦25試合に出場し優勝に貢献すると、2年連続のJリーグ優秀選手賞を獲得。攻撃のスイッチを入れる縦パスだけでなく、鬼木監督就任後は守備面でも攻から守への切り替えの早さを徹底し、チームに欠かせない選手へ成長した。 ▽また、今年1月には昨年9月に結婚していたことを事後報告で発表。公私ともに充実する川崎Fの背番号10が、クラブをリーグ連覇に導くだろう。 ◆2018シーズンの予想布陣 (C)CWS Brains,LTD.GK:チョン・ソンリョン DF:エウシーニョ、奈良竜樹、谷口彰悟、車屋紳太郎 MF:大島僚太、エドゥアルド・ネット MF:家長昭博、中村憲剛、阿部浩之 FW:小林悠▽主力メンバーが全員残留していることを考えると、昨年同様の[4-2-3-1]が基本フォーメーションとなるだろう。そして、現状ではスターティングイレブンに立つメンバーも昨シーズンと変わらないだろう。古巣復帰となったFW大久保嘉人は、主に2列目のポジションを任されることとなり、1トップには昨季得点王でリーグMVPにも輝いたFW小林悠が起用されることになる。 ▽また、新戦力で確実にレギュラーに割って入ってきそうなのがMF齋藤学だ。しかし、昨年9月に負ったケガの影響で現在は長期離脱中。早くても春以降の復帰となる見込みで、その後のレギュラーポジション争いが待っている。独特な川崎Fのスタイルに慣れるのも、多少なりとも時間かかるだろうが、齋藤の本格的な復帰となる夏以降、川崎Fの2列目争いは激戦必至となる事は確かだ。 ▽その他の新戦力では、流通経済大から加入した守田英正が出場機会を増やすだろう。セレッソ大阪とのFUJI XEROX SUPERCUP、AFCチャンピオンズリーグと公式戦2戦連続で途中出場している。守備固めとしての起用となるが、シーズン終盤にはレギュラー争いをするかもしれない。 2018.02.19 19:35 Mon
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【J1開幕直前クラブガイド】長谷川体制始動、心機一転を図る新シーズン《FC東京》

▽2018シーズンの明治安田生命J1リーグが史上初の金曜開催の23日を皮切りに幕を開ける。“蹴”春到来を先駆けて、超WS編集部が今シーズンのJ1を彩る全18クラブを徹底分析。チームのノルマ、補強達成度、イチオシ選手、予想布陣をお届けしていく。第6弾はFC東京を紹介する。 ◆“3冠監督”の下でのリスタート【ノルマ:ACL出場権争い】(C)CWS Brains,LTD.▽2017シーズンはリーグ屈指の大型補強を行い優勝候補に名乗りを上げたが、最後までポテンシャルを発揮することなく、終わってみれば13位。仕切り直しを図る新シーズンに向けては、ガンバ大阪時代に2014シーズンの3冠を含む6度のタイトル獲得にチームを導いた長谷川健太監督を招へいし、新体制発表会でも優勝を掲げていた。とはいえ、昨シーズン終盤の状態を考えれば攻守ともに課題は多い。特にリーグ13位の37得点に留まった得点数について、長谷川監督は「50得点以上を目指す」、「そういった数字をクリアしなければタイトルには手が届かない」と口にしており、優勝を目指すには劇的な改善が求められる。FW大久保嘉人、FWピーター・ウタカと、昨シーズンそれぞれ8得点でチーム内得点王となった2選手が退団していることもあり、攻撃の構築には時間がかかるだろう。まずは長谷川監督が基軸とする守備組織を熟成させた上で、一歩ずつ着実に前進していくことが必要だ。 ◆長谷川体制構築に向けた補強【補強達成度:C】(C)CWS Brains,LTD.▽即戦力としての補強はMF大森晃太郎、FW富樫敬真、FWディエゴ・オリヴェイラに留まった。しかし、長谷川監督が「ポテンシャルの高い選手が多い」と口にしていた通り戦力的に十分と考えたために、昨シーズンのような派手な補強は控えたのだろう。逆に監督のスタイルに合致した、求める選手のみをピンポイントで補強したとも表現できる。とはいえ、FW大久保嘉人、FWピーター・ウタカといったスコアラーや、MF石川直宏、DF徳永悠平の両ベテランが抜けた精神的な穴は大きい。特にDF徳永悠平の放出に際して、右サイドバックのバックアッパーを獲得しなかったことは、不安要素となりそうだ。【IN】 MF大森晃太郎(25)←ヴィッセル神戸/完全 MF品田愛斗(18)←FC東京U-18/昇格 FW富樫敬真(24)←横浜F・マリノス/期限付き FWディエゴ・オリヴェイラ(27)←柏レイソル/期限付き FW原大智(18)←FC東京U-18/昇格 FW矢島輝一(22)←中央大学/新加入 【OUT】 DF徳永悠平(34)→V・ファーレン長崎/完全 MFユ・インス(23)→アビスパ福岡/期限付き MF野澤英之(23)→愛媛FC/期限付き MF佐々木渉(21)→カマタマーレ讃岐/完全 MF石川直宏(36)→引退 FW大久保嘉人(35)→川崎フロンターレ/完全 FWピーター・ウタカ(34)→サンフレッチェ広島/期限付き満了◆超WS編集部イチオシ選手(C)CWS Brains,LTD.MF大森晃太郎(25) 2017シーズン(J1) 26試合出場4得点▽キープレーヤーは、ガンバ大阪時代に長谷川監督の指導の下でタイトル獲得に貢献したMF大森晃太郎だ。中盤でのダイナミックな動き、攻撃に推進力を持たせられる点が魅力な選手であり、監督も「ああいうタイプの選手はいなかった」と述べている通り、FC東京に変化を持たせることができる。恩師が直々に補強を持ち掛けたことも伝えられており、飛躍を遂げるためにはこの選手の活躍が鍵となることは間違いない。 ◆2018シーズンの予想布陣(C)CWS Brains,LTD.▽昨シーズン用いていた[3-1-4-2]ではなく、[4-4-2]もしくは[4-4-1-1]を基軸とする可能性が高い。最前線には、自ら仕掛けてチャンスを作ることができるFWディエゴ・オリヴェイラがファーストチョイスとなり、相方にFW前田遼一、FW富樫敬真、FW永井謙佑の候補が挙がる。相性を考えれば、衛星のような動きができ経験にも秀でているFW前田遼一が有力だ。 ▽中盤に関しては、サイドハーフの一枚はMF大森晃太郎に。逆サイドにはMF東慶悟とFW永井謙佑が競合するが、プレシーズン中の試合ではより推進力のあるFW永井謙佑を右に置き、MF東慶悟はボランチで起用されていた。中盤中央の2枚には、ゲームをコントロールするためにもMF高萩洋次郎は欠かせない。ボール奪取から積極的に最前線に顔を出すMF橋本拳人がその相方となり、MF東慶悟は状況に応じた起用となるだろう。 ▽バックラインに関しては、両サイドバックのDF太田宏介、DF室屋成は固い。センターバックには負傷から回復したDF森重真人、その相方にはDF丸山祐市ではなく新キャプテンに任命されたDFチャン・ヒョンスが収まる可能性は高い。 2018.02.18 15:10 Sun
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【J1開幕直前クラブガイド】熟した太陽王、充実補強でタイトルに挑戦《柏レイソル》

▽2018シーズンの明治安田生命J1リーグが史上初となる金曜開催の23日を皮切りに幕を開ける。“蹴”春到来に先駆けて、超WS編集部が今シーズンのJ1を彩る全18クラブを徹底分析。チームのノルマ、補強達成度、イチオシ選手、予想布陣をお届けしていく。第5弾は柏レイソルを紹介する。 ◆昨年以上の期待感【ノルマ:ACL出場権争い】(C)CWS Brains,LTD.▽指揮官の積極起用に応えた若手の独り立ちにより、躍進の2017シーズンを過ごした柏。下平隆宏体制3年目の今シーズンは、より強者としての立ち位置を確立するために、発足時からチームの成長と共に手にしてきた自信を確信に挑む1年となる。その今年は、3年ぶりの出場となるAFCチャンピオンズリーグ(ACL)と国内リーグ戦の二兎を追う難しいシーズンになるが、今オフに11名の新戦力を獲得。しかも、ビッグネームというより、求める人材に求めるタイプの選手を補強する充実の内容だ。躍進を遂げた昨年からの継続と共に、新戦力が順調に現有戦力と融合となれば、昨シーズン以上の好成績に期待が高まる。 ◆充実のオフシーズン【補強達成度:S】(C)CWS Brains,LTD.▽昨年のJ1リーグで9得点を挙げたMF武富孝介の退団こそ痛かったが、上述のとおり、充実のオフシーズンを過ごした。DF亀川諒史や、DFパク・ジョンス、MF江坂任、MF小泉慶、MF澤昌克、FW山崎亮平、FW瀬川祐輔ら実力者を獲得し、攻撃力アップを狙う前線を含めた各ポジションの戦力アップはもちろん、ボランチやセンターバック陣に厚みをもたらす補強にも成功。ACLと並行しても、国内リーグ戦の上位を十分に狙えるだけの陣容を整えた。【IN】 GK猿田遥己(18)←柏レイソルユース/昇格 DF宮本駿晃(18)←柏レイソルユース/昇格 DF中川創(18)←柏レイソルユース/昇格 DF亀川諒史(24)←アビスパ福岡/完全 DFパク・ジョンス(23)←横浜F・マリノス/完全 MF田中陸(18)←柏レイソルユース/昇格 MF小泉慶(22)←アルビレックス新潟/完全 MF澤昌克(35)←デポルティボ・ムニシパル(ペルー)/完全 MF江坂任(25)←大宮アルディージャ/完全 FW瀬川祐輔(24)←大宮アルディージャ/完全 FW山崎亮平(28)←アルビレックス新潟/完全 【OUT】 DF橋口拓哉(23)→FC町田ゼルビア/期限付き DF輪湖直樹(28)→アビスパ福岡/完全 DF湯澤聖人(24)→ヴァンフォーレ甲府/完全 DF増嶋竜也(32)→ジェフユナイテッド千葉/期限付き MF小林祐介(23)→湘南ベルマーレ/期限付き MF武富孝介(27)→浦和レッズ/完全 MF秋野央樹(23)→湘南ベルマーレ/期限付き延長 MF安西海斗(19)→モンテディオ山形/期限付き延長 FW大島康樹(21)→未定 FWディエゴ・オリヴェイラ(27)→FC東京/期限付き FW大津祐樹(27)→横浜F・マリノス/完全◆超WS編集部イチオシ選手(c) J.LEAGUE PHOTOS◆FW伊東純也(24) 2017シーズン(J1) 34試合出場6得点▽注目選手は、昨シーズン以上にやってくれそうな感を漂わせるMF伊東純也だ。今年で柏在籍3年目のサイドアタッカーは、ここまで消化したACLプレーオフのムアントン戦で1得点2アシスト、続くジェフユナイテッド千葉とのちばぎんカップで1得点3アシストと大暴れ。プレー面においても、昨年までのドリブラー色をそのままに、今年からより内側でフィニッシュワーカーとしての仕事ぶりを際立たせ、生まれ変わった姿を見せつけている。その躍動ぶりに下平監督も「レイソルの看板選手になってくれれば」と期待十分。ケガなくシーズンを送ることができれば、良くも悪くもFWクリスティアーノに頼りがちな近年の攻撃陣に新風を吹き込む存在になるに違いない。今夏にロシア・ワールドカップを控える日本代表入りの道筋も見えてきそうだ。 ◆2018シーズンの予想布陣[4-2-3-1](C)CWS Brains,LTD.GK:中村航輔 DF:小池龍太、中谷進之介、中山雄太、亀川諒史 MF:大谷秀和、キム・ボギョン、伊東純也、江坂任、ハモン・ロペス FW:クリスティアーノ▽ACLプレーオフの兼ね合いもあり、既にどのチームよりも早くキャンプインした後、公式戦を消化。シーズンが進むに連れて、選手間の序列が上下することもあるだろうが、先の全北現代戦の顔ぶれ、フォーメーションが基本軸になってきそうだ。現時点で、新加入組においてスタメン当確とされるのが江坂。そのほかの面々は、主力というよりもバックアッパーの底上げ、あるいはオプションとしての位置付けが強い。注目は、やはり新たなホットラインになりそうなクリスティアーノ、江坂、伊東、MFハモン・ロペスの攻撃陣。彼らが多士済々の個性を生かして機能してくるようであれば、指揮官が掲げる「総得点60ゴール」、そして、その先のタイトルも現実味を帯びそうだ。 2018.02.18 15:05 Sun
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【J1開幕直前クラブガイド】国内集中で優勝争いを《浦和レッズ》

▽2018シーズンの明治安田生命J1リーグが史上初となる金曜開催の23日を皮切りに幕を開ける。“蹴”春到来に先駆けて、超WS編集部が今シーズンのJ1を彩る全18クラブを徹底分析。チームのノルマ、補強達成度、イチオシ選手、予想布陣をお届けしていく。第4弾は浦和レッズを紹介する。 ◆リーグ優勝に照準【ノルマ:優勝争い】Getty Images▽昨季は4冠を目指した中、10年ぶりにアジア王者に輝いた浦和。しかし、Jリーグでは優勝争いに絡めず、シーズン途中に5年半指揮を執ったミハイロ・ペトロヴィッチ監督を解任。凡庸な7位に終わった。新シーズンは崩壊していた守備を立て直し、ACL優勝に導いた堀孝史監督の下、Jリーグ優勝に照準を絞った戦いが求められる。堀監督が構築した守備組織と、ペトロヴィッチ監督の遺産である最後尾から繋ぐ攻撃サッカーが融合すれば、国内の戦いに集中できるアドバンテージもあり、12年ぶりのリーグ優勝が見えてくるはずだ。 ◆マルティノス&岩波獲得もラファ移籍が想定外【補強達成度:B】(C)CWS Brains,LTD.▽横浜F・マリノスからMFマルティノス、ヴィッセル神戸から2年越しのラブコールが実ってDF岩波拓也の両即戦力を獲得。さらに湘南ベルマーレをJ1昇格に導いたMF山田直輝が4年ぶりに復帰し、浦和出身のMF武富孝介が柏レイソルから加入した。レギュラークラスを獲得した一方でキャンプ始動後、ACL優勝の原動力となったFWラファエル・シルバが中国へ電撃移籍することになり、既にクラブを離れていたFW高木俊幸、MF駒井善成、MF梅崎司と一気にウインガー不足に陥った。攻撃陣の駒不足が否めない中、背番号9を背負うFW武藤雄樹は当然ながら、キャンプでゴールを量産したユース出身のDF荻原拓也のブレイクに期待が懸かる。【IN】 DF橋岡大樹(18)←浦和レッズユース/昇格 DF岩波拓也(23)←ヴィッセル神戸/完全 MF井澤春輝(18)←浦和レッズユース/昇格 MF荻原拓也(18)←浦和レッズユース/昇格 MF柴戸海(22)←明治大学/新加入 MFマルティノス(26)←横浜Fマリノス/完全 MF武富孝介(27)←柏レイソル/完全 MF山田直輝(27)←湘南ベルマーレ/復帰 【OUT】 DF茂木力也(21)→モンテディオ山形/期限付き延長 DF岡本拓也(25)→湘南ベルマーレ/期限付き延長 DF田村友(25)→アビスパ福岡/期限付き満了 DF那須大亮(36)→ヴィッセル神戸/完全 MF井澤春輝(18)→徳島ヴォルティス/期限付き MF伊藤涼太郎(20)→水戸ホーリーホック/期限付き延長 MF斎藤翔太(21)→契約満了 MF矢島慎也(24)→ガンバ大阪/完全 MF駒井善成(25)→コンサドーレ札幌/期限付き MF梅崎司(30)→湘南ベルマーレ/完全 FWオナイウ阿道(22)→レノファ山口/期限付き FWラファエル・シルバ(25)→武漢卓爾(中国)/完全 FW高木俊幸(26)→セレッソ大阪/完全 FW石原直樹(33)→ベガルタ仙台/完全◆超WS編集部イチオシ選手(c) J.LEAGUE PHOTOSMF長澤和輝(26) 2017シーズン(J1) 8試合出場1得点▽注目選手は、昨季のACL優勝の原動力となったMF長澤和輝だ。堀監督就任によって見いだされた中盤のダイナモは攻守の要としてチームを牽引する存在だ。球際の強さと推進力あるドリブルで、新キャプテンに就任したMF柏木陽介と共に中盤を支えることが求められる。日本代表でも一躍レギュラーの座を掴めるチャンスを得ている中、浦和の勝利に繋がる説得力のあるプレーを続けることで更なる飛躍の年としたい。 ◆2018シーズンの予想布陣(C)CWS Brains,LTD.GK:西川周作 DF:遠藤航、マウリシオ、槙野智章、宇賀神友弥 MF:柏木陽介、青木拓矢、長澤和輝 FW:マルティノス、興梠慎三、武藤雄樹▽堀監督就任後[4-3-3]にシステムを固定しており、新シーズンも同様のシステムを採用する。DF槙野智章がワールドカップに向けてセンターバックに専念することを希望しており、DFマウリシオとコンビを組むことが予想される。その影響で新戦力の岩波がベンチに回る可能性が高く、センターバックはハイレベルなポジション争いが展開されそうだ。一方でラファエル・シルバの移籍によって攻撃陣が手薄となり、左ウイングのポジションが空いた。ここは武藤や武富、若手の荻原らがレギュラー奪取のチャンスを窺う。 2018.02.18 15:00 Sun
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【J1開幕直前クラブガイド】内田篤人復帰の一昨シーズン王者、勝負強さを取り戻しタイトル奪還へ《鹿島アントラーズ》

▽2018シーズンの明治安田生命J1リーグが史上初の金曜開催の23日を皮切りに幕を開ける。“蹴”春到来を先駆けて、超WS編集部が今シーズンのJ1を彩る全18クラブを徹底分析。チームのノルマ、補強達成度、イチオシ選手、予想布陣をお届けしていく。第3弾は鹿島アントラーズを紹介する。 ◆Jタイトル奪還が最優先【ノルマ:優勝争い】Getty Images▽J1リーグと天皇杯を制した一昨シーズンの成功継続を狙った昨シーズンだが、終わってみれば主要タイトル無冠という屈辱を味わった鹿島。昨シーズン途中に石井正忠前監督からバトンを引き継いだ大岩剛体制2年目の今シーズンは、復権が求められる。ファーストプライオリティはもちろん、最終節で川崎フロンターレに掻っ攫われたJリーグ王者のタイトル奪還だ。 ▽注目ポイントは、昨シーズンに影を潜めた“勝負強さ”を取り戻せるかどうか。昨シーズンはラストの7試合で3勝2分け2敗と勝ち点を取りこぼし、さらに川崎とのシックポインターではシーズンダブルを喫したことが優勝争いに大きく影響した。 ▽鹿島の“勝負強さ”を体現する選手は小笠原満男だが、38歳という年齢もあって頼りきりになることはできない。DF昌子源を中心にDF植田直道、DF西大伍、MF遠藤康、FW土居聖真らクラブを知る選手らのより一層の奮起、そして昨シーズンに期待に応えきれなかったMFレオ・シルバとFWペドロ・ジュニオールら2年目となる外国人選手のパフォーマンスが鍵となりそうだ。 ◆懸念の最終ラインを的確補強【補強達成度:A】(C)CWS Brains,LTD.▽オフシーズンの補強は的確だったと言える。昨シーズン、不安視されながらも開幕前の補強がなかった最終ラインに関してはレギュラー勢を欠くとクオリティ低下が否めない状況が続いた。 ▽しかし今シーズンはその最終ラインに、経験豊富で精神的支柱にもなれるDF内田篤人を筆頭に、空中戦に強い正統派CBのDF犬飼智也、そして高い攻撃性能が売りのDF安西幸輝の3選手を補強。安西は右でも左でも起用できるため、特にサイドバックは盤石の態勢となっている。 ▽中盤から前線では昨シーズンに期限付きで加入していたMFレアンドロを完全移籍で獲得した以外に目立った補強がなかったが、既に質と量ともに十分な戦力が揃っている。前述したように、昨季加入のMFレオ・シルバとFWペドロ・ジュニオールがシーズン通して活躍できれば問題ないだろう。伝統的に攻撃は“個”への依存度が高いが、大幅な入れ替えがないアタッカー陣の連係向上も見込め、崩しの精度は昨季よりも高まりそうだ。【IN】 GK山田大樹←鹿島アントラーズジュニアユース/2種登録 GK沖悠哉←鹿島アントラーズユース/昇格 DF安西幸輝←東京ヴェルディ/完全 DF犬飼智也←清水エスパルス/完全 DF内田篤人←ウニオン・ベルリン(ドイツ)/完全 FWレアンドロ←パルメイラス(ブラジル)/期限付き→完全 FW山口一真←阪南大学/新加入 【OUT】 GK小泉勇人→水戸ホーリーホック/完全 DFブエノ→徳島ヴォルティス/期限付き MF梅鉢貴秀→ツエーゲン金沢/完全 MF平戸太貴→町田ゼルビア/期限付き MF杉本太郎→徳島ヴォルティス/期限付き FW垣田裕暉→ツエーゲン金沢/期限付き FW赤﨑秀平→川崎フロンターレ/完全 FW豊川雄太→KASオイペン(ベルギー)/完全◆超WS編集部イチオシ選手(C)CWS Brains,LTD.DF内田篤人(29) 2017-18シーズン(ドイツ2部) 2試合出場▽8年ぶりに古巣復帰を果たした内田を注目選手として挙げる。主戦場である右サイドバックにはDF西大伍とDF伊東幸敏という日本代表クラスの選手がおり、ポジション争いを制することは簡単ではない。しかし、豊富な経験に裏打ちされたポジショニングや最終ラインにもたらす落ち着きという面では一日の長がある。 ▽特に序盤は昨季のレギュラーである西が負傷で離脱するだけに、良いスタートから定位置を確保したい。鹿島で好パフォーマンスを続ければ日本代表復帰も現実味を帯びてくるだろう。「サッカー選手とは何かを傷の数だけわかってきたつもり。若い選手もいるので自分ができることを練習からやっていきたい」と入団会見で語った男が鹿島にどのような影響を与えるか注目だ。 ◆2018シーズンの予想布陣[4-4-2](C)CWS Brains,LTD.GK:曽ヶ端準 DF:内田篤人、昌子源、植田直通、山本脩斗 MF:遠藤康、レオ・シルバ、三竿健斗、レアンドロ FW:ペドロ・ジュニオール、金崎夢生▽14日にAFCチャンピオンズリーグ2018のグループステージ第1節の上海申花戦を消化しており、1-1で引き分けた。この試合の先発メンバーが序盤戦の軸になっていくとみていいだろう。 ▽GKは引き続きGK曽ヶ端準がGKクォン・スンテを一歩リード。右サイドバックは内田、西、伊東と国内最高の選手層と質を誇り、左サイドバックもDF山本脩斗と安西がレベルの高い定位置争いを繰り広げそうだ。センターバックは昌子と植田が引き続きコンビを形成し、隙あれば犬飼が虎視眈々とレギュラーを狙う。 ▽中盤から前線も豊富な人材が揃う。中盤の底はMFレオ・シルバと昨季に飛躍したMF三竿健斗を軸に、鹿島3年目となるMF永木亮太とベテランの小笠原が脇を固める。左右のどちらでもプレー可能な選手が多いサイドアタッカーでは、キックが魅力の遠藤とレアンドロが欠かせない存在。果敢な仕掛けが魅力の19歳FW安部裕葵、ユーティリティな万能型MF中村充孝らがポジションを争う。 ▽FW金崎夢生が中心となる前線には、独力でゴールに直結するプレーを特長とするペドロ・ジュニオールがおり、同選手は左サイドでも起用可能。やや下がり目の位置からお膳立てだけでなくゴールも狙えるFW土居聖真も昨シーズンに引き続き多くの出番を与えられるだろう。プレシーズン中に好調だったFW鈴木優磨も勢いに乗れば一気にポジションを奪取できるポテンシャルを秘める。 2018.02.17 21:10 Sat
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【J1開幕直前クラブガイド】形づく攻撃サッカーで東北の地に栄冠もたらせるか《ベガルタ仙台》

▽2018シーズンの明治安田生命J1リーグが史上初となる金曜開催の23日を皮切りに幕を開ける。“蹴”春到来に先駆けて、超WS編集部が今シーズンのJ1を彩る全18クラブを徹底分析。チームのノルマ、補強達成度、イチオシ選手、予想布陣をお届けしていく。第2弾はベガルタ仙台を紹介する。 ◆昨季の手ごたえを確信に【ノルマ:ひと桁順位】(C)CWS Brains,LTD.▽昨シーズンはこれまでのカウンタースタイルを捨てて、能動的かつ流動的な攻撃を仕掛けるサッカーへの切り替えに挑戦。フォーメーションも慣れ親しんだ[4-4-2]から[3-4-2-1]に変更するなど転換期となった。順位こそ前年と同じ12位だったが、内容は格段に飛躍したシーズンとなった。 ▽迎える新シーズンは、渡邉晋監督にとっても5シーズン目を迎え集大成となる。メンバー構成を見ると昨シーズンのレンタル移籍組の買い取りや期間延長に成功。数名の主力が抜けたものの大幅な戦力ダウンは免れた。昨シーズン見せた戦いぶりの継続を考えると、一桁順位は達成しなければいけないノルマとなる。 ◆戦力維持も、上積みなく不安は残る【補強達成度:C】Getty Images▽ストーブリーグ最大の目標は期限付き移籍組の残留だった。そんな中、DF古林将太(名古屋グランパス)、MF中野嘉大(川崎フロンターレ)、FW石原直樹(浦和レッズ)が完全移籍に移行。MF野津田岳人(サンフレッチェ広島)も期限付き移籍期間を延長するなど引き止めることに成功した。中盤をコントロールしていたMF三田啓貴がヴィッセル神戸に移籍したことは痛手だが、FC岐阜から庄司悦大を獲得したことでボランチのゲームメーカーは穴埋めができたと言える。 ▽一方で、センターバックはDF金正也をガンバ大阪から完全移籍で獲得したものの、DF増嶋竜也が退団。昨シーズンから懸念されていたバックラインの駒不足は解消されておらず、シーズンを戦っていくなかでケガや累積の状況によっては苦しい戦いとなる。【IN】 GK 川浪吾郎(26)←アルビレックス新潟/完全 DF 古林将太(26)←名古屋グランパス/期限付き→完全 常田克人(20)←大分トリニータ/復帰 金正也(29)←ガンバ大阪/完全 板倉洸(20)←川崎フロンターレ/期限付き MF 中野嘉大(24)←川崎フロンターレ/期限付き→完全 野津田岳人(23)←サンフレッチェ広島/期限付き延長 庄司悦大(28)←FC岐阜/完全 FW ジャーメイン良(22)←流通経済大学/新加入 阿部拓馬(30)←蔚山現代FC(韓国)/完全 石原直樹(33)←浦和レッズ/期限付き→完全 ラファエルソン(20)←ヴィトーリア(ブラジル)/期限付き 【OUT】 GK 石川慧(25)→栃木SC/完全 DF 増嶋竜也(32)→柏レイソル/期限付き終了 ヴィニシウス(22)→未定/退団 小島雅也(20)→FC町田ゼルビア/育成型期限付き MF 藤村慶太(24)→ツエーゲン金沢/期限付き 差波優人(24)→カターレ富山/期限付き 三田啓貴(27)→ヴィッセル神戸/完全 佐々木匠(19)→カマタマーレ讃岐/育成型期限付き 野沢拓也(36)→ウーロンゴン・ウルブス(オーストラリア)/完全 FW クリスラン(25)→ブラガ(ポルトガル)/復帰 平山相太(32)→現役引退◆超WS編集部イチオシ選手(c) J.LEAGUE PHOTOSMF庄司悦大(28) 2017シーズン(J2) 41試合出場5得点▽ベガルタ仙台のイチオシ選手は新加入のMF庄司悦大だ。アクションサッカーへの切り替えを行ったチームにおいて、中盤の底でゲームを組み立てられる選手の存在は不可欠。神戸に移籍した三田が退団した穴は大きく、チームの根幹を揺るがしかねない事態に陥りそうだったが、新加入の庄司にその穴埋めを期待したい。 ▽J1初挑戦となる庄司だが、レノファ山口FC、FC岐阜時代からも強弱、長短を織り交ぜたパスで攻撃のタクトを振るうなどゲームメーカーとして定評があり、昨シーズンは4101本のパスを通してJ2でトップ。仙台でもそのパスセンスを生かせるかに注目だ。 ▽仙台の前線には、裏抜けを得意とする石原直樹や阿部拓馬が構えており、彼らとタイミングを合わせることでチームに深さが生まれる。またポゼッションを重視するチームスタイルだけに、両ウイングバックを使った幅のある攻撃も求められる。庄司のパスで、攻撃の起点となるところに上手くボールを配給できるかに期待だ。 ◆2018シーズンの予想布陣[3-4-2-1](C)CWS Brains,LTD.GK:シュミット・ダニエル DF:平岡康裕、大岩一貴、金正也 MF:古林将太、庄司悦大、富田晋伍、永戸勝也 MF:野津田岳人、阿部拓馬 FW:石原直樹▽昨シーズンから取り組む[3-4-2-1]のフォーメーションを継続すると予想。増嶋が抜けた穴には金正也がそのまま入り、バックラインのメンバーが大きく変わることはないだろう。中盤も三田が抜けたボランチに庄司が入ることで大きな変化はない。また、今キャンプでは野津田をボランチで起用するなど試行錯誤を行っており、庄司の相方は相手次第で変わることが予想される。 ▽激戦区となる2シャドーは、野津田と新加入の阿部が堅い。しかし、昨シーズンの主力であるFW西村拓真や新加入のFWジャーメイン良、ボランチで試されているMF奥埜博亮などもおり、様々な組み合わせが考えられる。一方で、1トップの候補は石原と、新加入で未知数のFWラファエルソン。阿部やジャーメインが入る形も想定されるが、不測の事態がない限りは石原がシーズンを通して起用されるだろう。 2018.02.17 21:00 Sat
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【J1開幕直前クラブガイド】ミシャ政権1年目、“世界”を見据え1ランク上へ《北海道コンサドーレ札幌》

▽2018シーズンの明治安田生命J1リーグが史上初の金曜開催の23日を皮切りに幕を開ける。“蹴”春到来を先駆けて、超WS編集部が今シーズンのJ1を彩る全18クラブを徹底分析。チームのノルマ、補強達成度、イチオシ選手、予想布陣をお届けしていく。第1弾は北海道コンサドーレ札幌を紹介する。 ◆J1定着に向けた新章【ノルマ:ひと桁順位】(C)CWS Brains,LTD.▽2017シーズン、クラブの目標であったJ1残留を果たしたことで、さらなる上を目指すべく、新監督にサンフレッチェ広島、浦和レッズを率いたミハイロ・ペトロヴィッチ監督を招へいした。現行システムの[3-4-2-1]は、ペトロヴィッチ監督が得意とする形。そこに戦術要素が加わることで、より攻撃的な試合展開が望めるだろう。 ▽残留を果たしたからには、目標は高く。ひと桁順位争いを目指していきたいところだ。主力選手の退団は最小限に留めており、これまでの戦い方のベースは守られている状況。その中で、ペトロヴィッチ監督はポゼッションサッカーを志向している。 ▽MF荒野拓馬は「最初は戸惑う部分や戦術に対して難しい部分があった」としながらも、「今はだいぶしっかりと理解している」とキャンプを通じて戦術理解が深まったことに自信を見せていた。シーズン中もどれだけ上積みさせられるかが、最終的には結果を左右するだろう。 ◆中盤から前線は充実の戦力【補強達成度:B】Getty Images▽今シーズンの札幌は、2017シーズンを戦った主力選手の放出を抑え、期限付き移籍ながら主力として活躍したMF横山知伸(大宮アルディージャ)、MF菊地直哉(サガン鳥栖)を完全移籍で獲得。さらに、守護神候補に京都サンガF.C.の正守護神であったGK菅野孝憲を期限付き移籍で獲得した。守備陣は、J1で戦う戦力をしっかりと上積みできた印象だ。 ▽中盤は、U-21日本代表としてもプレーするMF三好康児をJ1王者の川崎フロンターレから期限付きで獲得。また、ペトロヴィッチ監督の教え子でもあるMF駒井善成を浦和から期限付き移籍で獲得した。2シャドーに誰を配置するかにもよるが、枚数は足りている。ただし、ケガへの耐性が低い選手も多く、主力選手が1年間フル稼働しないという前提であれば、シーズンを戦い抜ける戦力が揃ったと言える。 ▽前線は昨シーズン途中加入のFWジェイに加え、FW都倉賢が君臨。ここまでのプレシーズンマッチでは、2人を同時起用する形を考えているとは考えにくい。2シャドーとの連携面を優先しつつ、浦和時代のように前線の3枚で2セットを組む可能性もあるだろう。 【IN】 GK阿波加俊太(23)←愛媛FC/復帰 GK菅野孝憲(33)←京都サンガF.C./期限付き MF横山知伸(32)←大宮アルディージャ/期限付き→完全 MF菊地直哉(33)←サガン鳥栖/期限付き→完全 MF三好康児(20)←川崎フロンターレ/期限付き MF白井康介(23)←愛媛FC/完全 MF駒井善成(25)←浦和レッズ/期限付き FW藤村怜(18)←北海道コンサドーレ札幌ユース/昇格 FW宮吉拓実(25)←サンフレッチェ広島/完全 【OUT】 GK杉山哲(36)→東京ユナイテッドFC/完全 GK金山隼樹(29)→ファジアーノ岡山/完全 DF増川隆洋(38)→退団 DF上原慎也(31)→愛媛FC/完全 DF前貴之(24)→レノファ山口/期限付き→完全 DF櫛引一紀(25)→名古屋グランパス/期限付き→完全 DF永坂勇人(23)→水戸ホーリーホック/期限付き延長 MF前寛之(22)→水戸ホーリーホック/期限付き MFマセード(30)→ブラガンチーノ(ブラジル)/完全 MF石井謙伍(31)→サムットサコン(タイ)/完全 MF中原彰吾(23)→V・ファーレン長崎/期限付き FW金園英学(29)→ヴァンフォーレ甲府/期限付き ◆超WS編集部イチオシ選手(C)CWS Brains,LTD.FWジェイ・ボスロイド(35) 2017シーズン(J1) 14試合出場10得点▽今シーズンの札幌の命運を握っているのは、やはりジェイしか考えられない。2017シーズン終盤の追い上げを見れば、ジェイが何点取ることができるのかで、チームの順位は大きく変わるだろう。 ▽また、ジェイにはゴール以外の魅力もある。それは、試合を読む力、そして周りを生かす力だ。ジェイは必然的にマークを集めることになると予想されるが、そのことでシャドーに入る選手が生きるはず。“タイのメッシ”ことMFチャナティップ・ソングラシンやFW宮吉拓実、三好らのゴール数が増加することも、チームの成績を左右するはずだ。 ◆2018シーズンの予想布陣[3-4-2-1]Getty ImagesGK:ク・ソンユン DF:菊地直哉、横山知伸、福森晃斗 MF:早坂良太、駒井善成、兵藤慎剛、菅大輝 MF:三好康児、宮吉拓実 FW:ジェイ▽これまでのトレーニングマッチを見る限り、ペトロヴィッチ監督の代名詞でもある[3-4-2-1]の布陣となることは間違いない。GKには足元の技術が求められることになり、その点ではGKク・ソンユンよりも菅野が有利と見る。しかし、これまで札幌のゴールを守ってきたことを考えれば、最初はク・ソンユンがゴールマウスを守ると見る。 ▽3バックは昨シーズンの3名と予想。菊地、横山、そしてDF福森晃斗が並ぶだろう。DFキム・ミンテがどこまで割って入るか。また若手のDF進藤亮佑の成長も期待される。 ▽中盤は戦力補強により、ポジション争いが激化。監督が交代したことも影響し、どの選手が重視されるかは動向を見守る必要がありそうだ。その中でも、浦和時代に師弟関係だった駒井はボランチの一角に入るだろう。また、昨シーズンの主力であったFW菅大輝、MF早坂良太はウイングバックとして起用されると見る。ボランチのもう一角は、バランスを考えるとMF兵藤慎剛になるだろう。その他にも、MF小野伸二、MF稲本潤一、MF宮澤裕樹、MF深井一希、荒野と枚数は揃っている。ペトロヴィッチ監督のチョイスが気になるところだ。 ▽前線も枚数が揃っているだけに難しいところ。それでもトップはFWジェイが1stチョイスになるだろう。シャドーは、三好、宮吉の新加入コンビが当面は務めると見る。それでも、チャナティップやヘイス、内村も控えており、兵藤や宮澤、駒井もプレーはできる。様々な配置を試しながらも、早い段階で固めることができるかが、浮沈のカギを握るはずだ。 2018.02.17 18:00 Sat
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【原ゆみこのマドリッド】勝てば何でも微笑ましく見える…

「可愛いと言えばそうかもしれないけど」そんな風に私が首を傾げていたのは金曜日、チャイニーズ・ニューイヤーを祝うアトレティコのビデオを見た時のことでした。いやあ、昨今はどこのクラブも中国人ファンを増やそうと熱心で、この時期は選手たちが中国語で新年おめでとうと言っている映像が沢山出るんですけどね。今回のアトレティコ版は、いえ、先日、大連万達(ワンダ)グループがスタジアムのスポンサー契約は続けるものの、持ち株をイスラエルの企業に売却。そのせいで制作費が減ったなんてことはないと思いますが、戌年にちなんだ企画として、サウール、カラスコ、ヒメネスがペットのワンちゃんたちを紹介って、あまりに安易すぎる企画な気がしたから。 ▽え、今週はヨーロッパの大会が再開したせいで、選手たちに中国語を覚えてもらう時間がなかったんじゃないかって?そうですね、お隣さんなども現在、解説者をしているロベルト・カルロスが主役。さり気にCLトロフィーが神々しく12個並んだクラブ博物館内の風景も入れ、こういうのを見て駆けつけたファンがまた、サンティアゴ・ベルナベウ前のツアーチケット売り場の行列を長くするんだなと思いましたが、まあそれはそれ。まずはレアル・マドリーの今季全てが懸かった水曜のCL16強対決PSG戦1stレグがどうだったか、お伝えすると。 ▽セルヒオ・ラモスの呼びかけにファンが応え、その日はチームバスがスタジアム入りする午後7時15分頃には周辺の道路が人で溢れんばかりに。予想通り、bengala(ベンガラ/発煙筒)が何本も赤々と燃え上がっている光景を近所のバル(スペインの喫茶店兼バー)で眺めてから、観戦に向かった私でしたが、何せフランスからPSGの応援に来るサポーター4000人中、1割ぐらいウルトラ(過激なファン)が混じっていると聞いていましたからね。ビジターファン区画に繋がるTorre D(タワーD)の入り口もボディチェックが厳しいせいか、物凄い渋滞ぶりでしたが、幸い大きな騒ぎはなかったよう。私も無事にスタンドの席に着くことができたんですが…。 ▽fondo sur/フォンド・スール(ゴール裏南側席)に巨大垂れ幕がかかり、ビッグマッチ特有の華々しさで幕を開けた試合の方は、いえ、ジダン監督の「Jugamos cuatro en el medio contra tres de ellos/フガモス・クアトロ・エン・エル・メディオ・コントラ・トレス・デ・エジョス(相手の3人に対し、ウチは4人を中盤に入れてプレーした)」という作戦でイスコがトップ下を務めたため、BBC(ベイル、ベンゼマ、クリスチアーノ・ロナウドの頭文字)対MCN(ムバッペ、カバーニ、ネイマール)のガチンコ対決にならなかったせいではないんでしょうけどね。最初のゴールが決まったのは前半33分と遅めで、しかも今季のベルナベウでは珍しいことではないんですが、ムバッペのクロスをネイマールが戻し、フリーだったラビオが撃ち込んで先制されてしまったから、さあ大変! ▽でも大丈夫。ハーフタイムに入る前にクロースがロ・セルソにエリア内で倒されてPKをゲットすると、ロナウドがしっかり決めて、1-1の同点で折り返したんですが、後半、両チームの明暗を分けたのはそれぞれの交代策でした。そう、アウェイゴール付きの引き分けを良しとしたか、PSGのエメリ監督が20分にはカバーニをムニエに代え、ダニエウ・アウベルとの右サイドダブルSB制を敷いたのとは違い、ジダン監督はまずはベンゼマをベイルに。とはいえ、最後の最後にモノを言ったのは30分過ぎ、カセミロとイスコを引き上げ、ルーカス・バスケスとアセンシオをサイドに投入したことで38分、後者のラストパスをGKアレオラが弾いたところ、詰めていたロナウドのヒザに当たり、勝ち越しゴールが入るとは何てラッキーなんでしょう。 ▽つまりこういうことがあるから、「Esto es la Champions y el Madrid tiene experiencia/エストー・エス・ラ・チャンポンズ・イ・エル・マドリッド・ティエネ・エクスペリエンシア(これはCLでマドリーには経験がある)」(ロナウド)と威張れるんだと思いますが、これで当人はマドリーに来てからのCL得点記録を101ゴールに更新。その3分後にも再びアセンシオが違いを見せつけ、今度はマルセロにアシストすると、とうとう3-1という、かなり安全なスコアで勝利したとなれば、私も含め、もしやこの日で今季のCLナイトは終わりかもしれないと恐れていたマドリーファンたちがどんなに喜んだことか。 ▽いえ、後で帽子をかぶった粋な姿でミックスゾーンに現れたラモスは、「Al Real Madrid no se le puede dar por muerto/アル・レアル・マドリッド・ノー・セ・レ・プエデ・ダール・ポル・ムエルトー(レアル・マドリーは死んだものと見なすことはできない)」と言ってはいたものの、この手の終盤のremontada(レモンターダ/逆手劇)は今季、珍しいんですけどね。やはり「Este club tiene 12 Champions por algo/エステクルブ・ティエネ・ドセ・チャンピオンズ・ポル・アルゴ(このクラブがCLに12回優勝しているには理由がある)」(ジダン監督)ということなのか、前評判は高かったPSGですが、ここぞという時のマドリーの強さには私も感心するばかりだったかと。 ▽ただ、エメリ監督を始め、相手側からはクロースへのペナルティや、逆にエリア内でラモスの腕にボールが当たったプレーでPKをもらえなかったことなど、ジャッジに対する文句が山積みで、いえ、結局、せっかくこの冬獲ったラス・ディアラではなく、若いロ・セルソを先発させたり、今年になって絶好調のディ・マリアを最後まで投入せず、交代枠を余らせたりした采配が災いした面もあると思うんですけどね。時折、個人技で光っただけのネイマールなど、3月6日の2ndレグで逆転突破を期して、「El ano pasado tuvimos una situacion mas dificil para poder pasar/エル・アーニョ・パサードー・トゥビモス・ウナ・シトゥアシオン・マス・デフィシル・パラ・ポデール・パサール(昨季は突破にもっと難しい状況だった)」と強気でしたが、いや、それ、バルサがパリで4-0と大敗して、カンプ・ノウで6-1と逆転した16強対決のことですか? ▽うーん、その時は2得点した当人が大逆転の立役者になっていましたが、今回は横にメッシもルイス・スアレスもイニエスタもいないとなると、さてどうなることやら。一方、マドリーも嬉しいことばかりではなく、金曜にはクロースが試合中にムバッペとぶつかった際、左ヒザを痛め、その日は走行距離13キロとチーム一の健脚ぶり、ミックスゾーンでもドイツ人記者にたちと楽しそうに話していたものの、2ndレグまでに回復できるか、ギリギリのところだとか。いえ、それまでのリーガ戦5試合はこの日曜午後8時45分(日本時間翌午前4時45分)からのベティス戦を含め、首位のバルサとの差も縮まったとはいえ、勝ち点17と凄まじいものがあるため、生ぬるく来季CL出場圏内の4位維持に努めてくれればいいんですけどね。セバージョスのケガも治り、コバチッチやマルコス・ジョレンテら、出場したい中盤の選手には事欠かないとはいえ、クロースのプレーが見られないのは残念なファンも多いかと。 ▽そして翌木曜には、キラキラしたCLの舞台と昨季中に縁を切ったアトレティコがヨーロッパリーグ32強対決1stレグでコペンハーゲンと顔合わせ。それでもパルケン・スタディオンのサポーターがキックオフ前、大弾幕やスモークで場を盛り上げてくれたおかげもあったんですかね。あれだけ前夜、マドリーが注目された後、ワンランク下の大会で戦う肩身の狭い思いを忘れられたか、序盤からグリーズマンやサウールがチャンスを迎えていた彼らだったんですが、前半14分、エリア内でアンケルセンのシュートをフィッシャーがtaconazo(タコナソ/ヒールキック)で軌道を変え、当日、オブラクの風邪で先発を任されたGKモヤを破ってしまったから、驚いたの何のって。 ▽いやあ、この遠征にはふくらはぎの筋肉痛でジエゴ・コスタも参加しておらず、CLグループリーグではアゼルバイジャンのカラバフに1度も勝てなかったアトレティコですからね。もうこの時点で、1-1で帰って来てくれたら御の字と気弱になった私だったんですが、どうやら彼らを見損なっていたよう。ええ、早くも21分にはグリーズマンのクロスをサウールがヘッドで叩き込み、スコアが同点に。37分にはグリーズマン、リュカが連携し、最後はゴール前からガメイロが決めて見事に逆転って、もしやコペンハーゲンは本当に格下だった? ▽おまけにピッチに激しい雪が降り注ぐ中、後でトマスも「Hacia frio, pero corriendo no hace tanto/アシア・フリオ、ペロ・コリンドー・ノー・アセ・タントー(寒かったけど、走っているとそうでもなかった)」と言っていたように前線から、勤勉に全員がプレスをかける作戦が成功したんでしょうかね。後半にもアトレティコは得点してくれたんです。ええ、26分にはコレアから代わったカラスコからスルーパスを受けたグリーズマンが3点目を挙げ、32分にはガメイロ同様、セビージャで前人未踏の3連覇を達成と、この大会のスペシャリストと言っていいビトロが相手にとって、ほぼ死刑宣告に等しい4点目をゲット。最後は1-4の勝利で終わり、いえ、相手のソルバッケン監督が「アトレティコはウチが当たった最高のチームの1つ。誰も休まず、ずっと働き続けているし、マドリッドの隣人に勝ち点差10つけているのもわかる」と褒めていたのは、多分にお世辞も混じっていたんでしょうけどね。 「マドリッドでは違うメンバーが出るかもしれない」ともう逆転を諦め、ローテーションに出ることも仄めかしていたため、来週木曜午後7時からのワンダ・メトロポリターノでの2ndレグは大船に乗ったつもりでいいかも。ただちょっと気になるのはアトレティコファンの反応で、AS(スポーツ紙)ではすでに1万2000枚売れて、残りのチケットは4000枚程と、満員近くなるような記事が出ていましたけどね。私の経験から言うと、最後に戦った2013年EL決勝トーナメントなどもそうでしたが、32強対決辺りではスタンドはガラガラ。1月のコパ・デル・レイでのエルチェ(2部B)戦やジェイダ(同)戦のように当日券も出るんじゃないかと思いますが、さて。来週は水曜にブタルケで延期されていたリーガのレガネスvsマドリー戦もあるものの、そちらはチケット完売が見込まれているため、ミッドウィークにマドリッドを訪れるファンにはいいサッカー観戦の機会になるんじゃないですかね。 ▽ちなみに今週末のアトレティコは日曜午後4時15分(日本時間翌午前0時15分)から、アスレティックをホームに迎えるんですが、実は相手も同じ木曜、雪の降るロシアでスパルタク・モスクワとのEL32強1stレグを戦ったばかり。リヨンに3-1で負けたビジャレアル、アノエタで後半ロスタイムに南野拓実選手にゴールを決められ、ザルツブルクと土壇場で2-2と引き分けたレアル・ソシエダなどとは違い、この11日に37歳となったアドゥリスの2得点などで1-3と快勝してきたものの、この試合では彼と共にラウール・ガルシアも出場停止になるのはラッキーだったかと。金曜にはジエゴ・コスタも練習に合流し、土曜のエイバル戦の結果次第ではバルサとの差を勝ち点7から更に縮めるチャンスと、アトレティコファンも意気込んでいるんですが…うーん、そう上手く事が運ぶのかどうか。 ▽そしてマドリッドの弟分チームは金曜と月曜の平日開催という気の毒な扱いを受けている今節のリーガなんですが、まだコパ酔いが抜けていなかったか、レガネスはジローナに3-0で先程完敗したばかり。何せ、年明けから準決勝まで、ずっと週2試合のハードスケジュールをこなしたせいで負傷者が続発していますし、まだ降格圏までは勝ち点差10以上とちょっと余裕があるのも油断に繋がった可能性はありますけどね。来週はミッドウィークのマドリー戦、そして土曜にはラス・パルマス戦と続くため、後悔する前に早く調子を取り戻せるといいのですが。 ▽一方、月曜午後9時(日本時間翌午前5時)からセルタをコリセウム・アルフォンソ・ペレスに迎えるヘタフェも前節、カンプ・ノウでバルサからスコアレスドローをもぎ取った直後なだけに別な意味での二日酔いが心配なんですが、そこはよく考えて。何せ、首位相手から勝ち点1ゲットはお手柄ですが、その前から彼らは引き分けが続き、ここまで4連続ドローですからね。そろそろ毎試合きっちり勝ち点3を溜めて、速やかに1部残留ライン突破に漕ぎつけてもらいたいかと。前節では先発に返り咲いた柴崎岳選手が再び、スタメンに入れるのかもファンには気になるところでしょうか。【マドリッド通信員】 原ゆみこ 南米旅行に行きたくてスペイン語を始めたが、語学留学以来スペインにはまって渡西を繰り返す。遊学4回目ながらサッカーに目覚めたのは2002年のW杯からという新米ファン。ワイン、生ハム、チーズが大好きで近所のタパス・バルの常連。今はスペイン人親父とバルでレアル・マドリーを応援している。 2018.02.17 14:30 Sat
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【六川亨の日本サッカー見聞録】Jキックオフカンファレンスで気になったこと

▽毎年恒例となっている、Jリーグのキックオフカンファレンスを2月15日に取材した。これまでは選手と監督にクローズアップしてきたカンファレンスだが、今年は趣向を変えて、第1部はJリーグ選手の育成環境について人材交流の成果を紹介し、続けて東南アジア、とりわけタイの選手のJリーグ参入でマーケットが拡がったこと、そしてデジタル戦略としてスマホを活用した新たなビジネス展開など、どちらかというとスポンサー向けのプレゼンテーションという印象を受けた。 ▽選手の育成に関しては、Jリーグではその物差しが難しいと思う。育成するのは各クラブであり、成果としてJリーグのタイトル獲得に貢献したか=日本代表に選出されるような選手の育成が判断基準になるだろう。若年層に海外での試合を経験させたり、指導者の海外研修を実施したりしても、それがJリーグの育成プログラムによる評価に結びつくのか、判断は難しい。ここらあたりは永遠のジレンマではないだろうか。 ▽その一方で、分かり安いのがマーケットの拡大やスマホを活用したビジネス展開だ。昨シーズン、札幌はタイ代表のチャナティップを獲得した。そのことでタイのFBは332万人のリーチ数を記録した。札幌市の人口200万人を上回る数字をたたき出したことになる。その他にもJリーグの映像をニューストピックとして無料サイトに配信したところ、かなりのアクセスがあったと報告された。 ▽そしてスマホである。もはや日常生活に欠かせないツールになったスマホを活用すべく、Jリーグはデジタル部門を立ち上げた。そして各クラブのチケット購入者や通販購入者、eコマースなどを一元管理して、利用者に新たなサービス=勧誘サイトに誘導することも想定している。 ▽正直、凄いと思った。これまでJリーグのチェアマンはJクラブの経営者という暗黙の了解があり、初代の川淵氏以後、鹿島の鈴木氏、C大阪の鬼武氏、鹿島の大東氏が歴任していた。それに比べ村井氏はJクラブの社長経験はないものの、Jリーグそのものをリクルート社の経験を生かして改革しようとしている。 ▽その試みが吉と出るのかどうかはともかくとして、ちょっと心配なこともある。村井チェアマンが、これまでのチェアマン像と違い率先してデジタル部門や東南アジア戦略を展開してマーケットの拡大を推進している。そんなパイオニアである村井氏の後継者は誰が適任なのかということだ。 ▽組織図としては原博実・副理事ということになるだろう。誰からも愛される人柄の良さもあり、彼をサポートする態勢を構築して村井チェアマンは退くことは推察される。問題はその後で、JFA(日本サッカー協会)同様、Jリーグも幹部の若返りが遅れているのが気になったキックオフカンファレンスだった。【六川亨】1957年9月25日生まれ。当時、月刊だった「サッカーダイジェスト」の編集者としてこの世界に入り、隔週、週刊サッカーダイジェストの編集長や、「CALCIO2002」、「プレミアシップマガジン」、「サッカーズ」の編集長を歴任。現在はフリーランスとして、Jリーグや日本代表をはじめ、W杯やユーロ、コパ・アメリカなど精力的に取材活動を行っている。日本サッカー暗黒の時代からJリーグ誕生、日本代表のW杯初出場などを見続けた、博識ジャーナリストである。 2018.02.16 13:30 Fri
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【倉井史也のJリーグ】キックオフカンファレンスで見つけてきたネタを披露するぜ?! の巻

▽15日、都内で「キックオフカンファレンス」ってのが開催されて、いよいよJリーグも開幕までもうちょっとって感じになったんですけど、さすがにJ1からJ3まで一つの部屋には入りきれず、J1とJ3、J2って2つの部屋に分かれてたんですよ。 「あれ? 今年はなんかチーム数少ない気がするけど、こんなもんだっけ?」なんて思ったりしたんですけど、なんせ人が多くてぶつからないようにウロウロするだけでも一苦労したんで、いつの間にかもうひとつの部屋のコトなんて忘れそうになっちゃったりして。 ▽おまけに、「長崎のブースでは4Kテレビが安く売られてるらしい」なんてデマも飛び、某チームのブースでは「報道陣先着○名様限定!」で記念グッズが配られたりしてて、1時間半じゃあいさつするだけで精一杯だったわけでして。 ▽たださ、そこはデキる男ってちょっと違うワケですよ。そんな中でもデータをいろいろ探してきてます。もちろん超サッカーのみなさまのためだけに。今回はJリーグが配布していたオフィシャルのデータを紹介しておきましょう。 ▽なんと言ってもやっぱりお金。Jリーグって「権利ビジネス」って言われる中で、それぞれのリーグに属すると、どんなお金が獲得できるのか。 ▽これが去年からグッと増えたんです。2016年はJ1が1.8億円、J2が1億円、J3が1500万円。それが2017年からはJ1が3.5億円。J2は1.5億円、J3は3000万円に増えました。 ▽しかもJ2に落ちたチームには、降格初年度だけJ1の80パーセント、つまり2.8億円がもらえるんです。降格して2年経ったら1.5億円に減額されるんですけどね。 ▽ACLサポート資金も8000万円、リネン強化分配金として、最長3年前の成績に基づいてJ1の1位から4位のチームに配分される資金が28億円。 ▽もちろん賞金もあって、J1だと1位は3億円、2位は1.2億円、3位は6000万円、ルヴァンカップは1.5億円、2位は5000万円、3位は2000万円(2チーム)が配られます。 ▽そんな改革のおかげもあって、2017年シーズンは2016年に比べ、平均観客動員数がJ1で915人、J2で24人、J3でマイナス344人……。うーん、やっぱり数字で見ると、まだまだアピール不足じゃないですか? 各チームはせっかく分配金をもらってるんですから、選手補強とか、大々的プロモーションとか、もっとやらなきゃダメってコトでしょう。 ▽まずは小さな一歩から。来年の「キックオフカンファレンス」では報道陣先着限定企画増加、お待ちしてます!! え? もう来年の話(汗)? 【倉井史也】 試合当日は、はやる気持ちを抑えられずスタジアムに受け付け開始と同時に駆けつけ、選手のバスが両方行ってしまうまで名残を惜しむ。自慢は対戦カードの因縁をよく覚えていること。特にサポーター寄りのネタが得意。パッと見は若いが実は年齢不詳のライター。 2018.02.16 08:30 Fri
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【原ゆみこのマドリッド】戻って来たのはCLだけじゃない…

▽「今度こそホントよね」そんな風に私が頷いていたのは月曜日、スペイン・サッカー協会理事会の会合でようやく、4月21日に開催されるコパ・デル・レイ決勝の会場がワンダ・メトロポリターノに決定したという記事をスポーツ紙のネット版で見つけた時のことでした。いやあ、FAカップはウェンブリー、クープ・ド・フランスはスタッド・ド・フランス、DFBポーカルはオリンピアシュタディオンといったように、ヨーロッパの主要リーグでは決勝のスタジアムが固定されているのとは違って、スペインは毎シーズンどこになるかわからず。それでも丁度、今季はアトレティコの新しいホームが華々しくオープンしたとあって、誰もがその任を授かるとつい最近までは疑っていなかったんですけどね。 ▽それが、いえ、別にアトティコが準々決勝であっさり敗退してしまったせいではありませんよ。ファイナリスタがセビージャとバルサに決まった後、前者のホセ・カストロ会長が決勝は地元のサンチェス・ピスファンかエスタディオ・オリンピコがいいと主張。後者は後者でコパ5連覇を永遠のライバルのお膝元で果たしたいという、嫌味な願いもあって、サンティアゴ・ベルナベウを希望する声もあったものの、その週末に重なるリーガ34節のベティス戦をコパ決勝翌日の日曜にプレーすることになっても準備は滞りなくできると、クラブが請け合ったのが効いたんでしょうか。結局、アトレティコの望み通り、会場はワンダと決まったんですが、そのベティス戦の方も同じ節のセビージャvsレアル・マドリー戦、バルサvsビジャレアル戦と一緒に5月9日に延期されることに。 ▽実際、これはまだ取らぬ狸の皮勘定ですが、ありがたいことにパルケン・スタディオンはすでにチケット完売。スペインからも勇気あるアトレティコファン400人が応援に駆けつけると言われている、この木曜午後9時5分(日本時間翌午前5時5分)からの32強対決コペンハーゲン戦1stレグから始まるヨーロッパリーグ決勝トーナメントを順調に勝ち上がっていったとしたら、その頃は準決勝間近と佳境に入っているはずですからね。もちろんコパ決勝でトロフィーを掲げ、初年度からワンダに歴史を刻む夢が無残に砕けた後ですし、参加チームにドルトムントやアーセナル、ナポリ、ミランといった老舗もある中、5月16日のリヨンでのEL決勝に出ようなんて、昨今のプレーぶりからすれば、高望みもいいところなのかもしれないんですが…どういう訳か、最近アトレティコにリーガ優勝争いの目が戻って来たみたいなんですよ。 ▽え、先週末はマドリッド勢のトップバッターとしてマラガ戦に挑んだ彼らだったけど、開始41秒、ベルサイコのスローインを敵がクリアしたところ、サウールがエリア前からシュート。ケコに当たってエリア内にこぼれたボールをグリーズマンが素早く拾って先制点を挙げてから、後は何もなかったじゃないかって? まあ、そのゴールの後、当人が用具係の渡してくれたユニフォームをかざし、先日、サッカーをプレー中に急死した15歳のアトレティコファン、ナチョ・バルベラ君に哀悼の意を捧げていたのは感動的だったんですけどね。その日もパスが3回と続かないせいで、ジエゴ・コスタにボールが届かなかったのもありますが、せっかくリーガ初先発を飾ったビトロも実力を示すことができず。 ▽結局、その後、枠内シュートが1本もなかったチームで目立ったのは、「lo de hoy fue extraordinario, estando en todos los sitos, arriba, abajo, cortando centros/ロ・デ・オイ・フエ・エクスラオルディナリオ、エスタンドー・エン・トードス・ロス・シティオス、アリバ、アバッホ、コルタンドー・セントロス(今日は格別に素晴らしかった。クロスをカットしたり、前線でも後方でも全ての場所にいた)」とシメオネ監督も褒めていたグリーズマンの攻守に渡る獅子奮迅ぶりと、いつもながらのGKオブラクの安定感。後半43分にはコスタと代わったフェルナンド・トーレスにラセン(冬の市場でヘタフェとの契約を解除してマラガに移籍)が頭をぶつけ、担架退場となったこともあり、最後は10人で戦った相手にそのまま0-1で勝利したんですが、いやはや。 ▽いえ、シメオネ監督自身も「Tenemos que mejorar, pero ganando es mas facil hacerlo/テネモス・ケ・メホラール、ペロ・ガナンドー・エス・マス・ファシル・アセールロ(ウチは向上しないといけないが、勝ちながらの方がやりやすい)」と言っていたものの、ここ2週間、コパ敗退のおかげで週1試合ペースになったにも関わらず、最下位のマラガにも最少得点差勝利しかできない有様ですからね。いくらゴディンとサビッチの負傷のおかげで先発が回ってきたヒメネスが、「Lo importante es ganar, nadie se va a acordar de como jugaste contra el Malaga/ロ・インポルタンテ・エス・ガナール、ナディエ・セ・バ・ア・アコルダール・デ・コモ・フガステ・コントラ・エル・マラガ(大事なのは勝つこと。マラガにどんな風に勝ったかなんて誰も思い出しはしない)」と開き直っていたとて、90分間、いつものバル(スペインの喫茶店兼バー)でイライラしながら、じっと見ているこちらの身にもなってくださいって。 ▽ただそんな勝利でも実になったのは多分に翌日曜、弟分のヘタフェがカンプ・ノウで頑張ってくれたおかげで、まず驚かされたのはキックオフ前、顔なじみのオンダ・マドリッド(ローカルラジオ局)の記者が、まあ私にしてくれたバルサ戦の先発予想が外れたせいもあったんでしょうかね。柴崎岳選手のスタメン出場を伝えてきてくれたことなんですが、いやいや。まさかボルダラス監督がエースのホルヘ・モリーナを外してくるなんて、誰も予想できませんって。その日の前線を担ったアンヘルや柴崎選手もシュートを撃って得点を狙ったんですが、まあそれはともかく、何より助けになったのは先週木曜にバレンシアとコパ準決勝2ndを戦っていたバルサには、「Nos falto chispa para hacer algo mas/ノス・ファルト・チスパ・パラ・アセール・アルゴ・マス(ウチはもっと何かをするための火花が欠けていた)」(バルベルデ監督)ということ。 ▽幸い前半終了間際のルイス・スアレスのゴールもオフサイドを取ってもらえましたしね。そこへ「Hemos hecho un gran partido a nivel defensivo, alternando marcas a Messi/エモス・エッチョー・ウン・グラン・パルティードー・ア・ニベル・デフェンシボ、アルテルナンドー・マルカス・ア・メッシ(ウチは守備のレベル的に素晴らしい試合をした。交代でメッシをマークしながらね)」(ボルダラス監督)というヘタフェの堅守が功を奏し、GKグアイタのparadon(パラドン/スーパーセーブ)にも助けられた彼らは終了の笛が鳴るまで、相手を無得点に抑えることに成功。スコアレスドローで勝ち点1をマドリッドに持ち帰って来るんですから、何て頼りになる弟分なんでしょう! ▽おかげでここ2節連続の引き分けとなったため、バルサと2位のアトレティコとの差が勝ち点11から7に縮小。いえ、まだ世間は本気にしていないからか、お隣さんと違い、奇跡のremontada(レモンターダ/逆転優勝)体質がアトレティコに備わっていないせいか、リーガ23節から、この差をひっくり返した前例があるのかといった情報はまだ出ていないんですけどね。楽観的なファンからは「直接対決とクラシコ(伝統の一戦)で勝ち点1差になる」なんて意見も聞かれたんですが、いや、アトレティコもマドリーもカンプ・ノウで勝てるんですか? ▽まあその辺は何ですが、とりあえずリーガ次節はアトレティコが日曜にワンダでアスレティック戦、バルサは土曜にアウェイのエイバル戦ですから、今度は乾貴士選手の力を借りることができるかも。一方、ヘタフェもホームのコリセウム・アルフォンソ・ペレスでセルタ戦なんですが、こちらは月曜午後9時からの設定。終わる時間が遅いのは気になりますが、徒歩1分のLos Espartales(ラス・パスパルタレス)駅から、メトロスールと10号線でセントロ(マドリッド市内中心部)に戻れる地下鉄は午前1時過ぎまでありますし、15分歩いてLas Margaritas(ラス・マルガリータス)駅でセルカニアス(国鉄近郊路線)を捕まえるにしても、終電の午後11時40分には間に合うと思うので、チケットの取りやすそうな試合としてお勧めはできます。 ▽え、コパ疲れが出たのは準決勝でセビージャに敗退したレガネスも同じじゃないかって?そうですね、先週末はアトレティコの次の時間帯にブタルケにエイバルを迎えた弟分の片割れだったんですが、こちらは最後の最後までゴールが生まれず。それでもミッドウィークに試合がなく、体力満々で攻めてくる相手の攻撃を凌いでいたものの、後半ロスタイム4分、CKからラミスがヘッドを叩き込み、土壇場で勝ち点3を持っていかれることに。とはいえ、それでも彼らは12位ですし、消化試合が1つ少ないという状態ですから、別に悲観することはないんですけどね。今週は金曜にジローナ戦をプレーした後、いよいよ来週水曜にはその延期されていたマドリー戦が到来。その後は日程も楽になるため、少しずつコパ酔いを解消して、1部残留ライン確定に早く近づけたらと思います。 ▽そして土曜の夜、サンティアゴ・ベルナベウに足を運んで私が見た、マドリーの今季が懸かったCL16強対決PSG戦のensayo general/エンサージョ・ヘネラル(総合リハーサル)、レアル・ソシエダ戦はどうだったのかというと。いやあ、それが前半は完璧な出来で、お隣さんに対抗するかのように開始50秒、クリスチアーノ・ロナウドのクロスをルーカス・バスケスがヘッドして、先制点が決まっているんですから、驚いたの何のって。逆にまたその後、何も起きないのだろうかと私も先行き不安に駆られたものでしたが、いえいえ、とんでもない。29分にはマルセロの折り返しをゴール前でロナウドがコースを変えて2点目、33分にもクロースがエリア前から決めると、その3分後にはロナウドがCKを頭で叩き込み、前半だけで4点差をつけているんですから、心強いじゃないですか。 ▽うーん、この日のジダン監督はベイル、カセミロ、ナチョを温存していたんですけどね。ルーカス・バスケスとアセンシオを入れた4-4-2のシステムが良かったのか、「Claro que estaba presente el partido del miercoles en la segunda parte.../クラーロ・ケ・エスタバ・プレセンテ・エル・パルティードー・デル・ミエルコレス・エン・ラ・セグンダ・パルテ(後半、水曜の試合が頭にあったのは当然)」(セルヒオ・ラモス)というハーフタイム後は、ブスティンサとイジャラメンディに守備のミスからGKケイロル・ナバスが破られ、2点を返されていただけに、PSG戦ではBBC(ベイル、ベンゼマ、ロナウドの頭文字)の揃い踏みにあまり、固執しない方がいいんじゃないかとも思ったんですが…。 ▽いえ、CL再開が目の前に迫ってきたためか、その日は傍目でも明らかな程、ハングリー精神に満ち溢れていたロナウドが35分、3本目のゴールを挙げ、今季初のハットトリックを達成できたのは途中出場のベイルのシュートをGKルリがこぼしてしまったせいというのは否定できませんけどね。どうにも間が悪かったのはベンゼマでまさか、最後のプレーでベイルのゴール前へのラストパスを天高く撃ち上げてしまい、場内から大きなpito(ピト/ブーイング)を浴びて試合を終えることになるとは。結局、この日は5-2の大勝、ジダン監督も「Tengo claro quien va a jugar el miercoles/テンゴ・クラーロ・キエン・バ・ア・フガール・エル・ミエルコレス(水曜にプレーするメンバーは決めている)」と屈託なく言っていたものの、ちょっとこのベンゼマの状態は、「es importante que equipo y aficion esten unidos/エス・インポルタンテ・ケ・エキポ・イ・アフィシオン・エステン・ウニドス(チームとファンが一体になることが大事)」(ルーカス・バスケス)なビッグマッチを前に気になるかと。 ▽そこへ加わるのがマドリーには昨年12月のセビージャ戦以来、リーガで無失点に終わった試合がないということで、このPSG戦には3月6日に2ndレグもあるんですよ。昨季は同じラウンドでバルサに4-0とホームで先勝しながら、2ndレグで6-1と大逆転負けを喰らった相手ですが、今年はネイマールやエムバペでかなりパワーアップしているとなれば、たとえ大勝してもアウェイゴールを奪われるのは怖いような。ええ、グループリーグ5節のドルトムント戦でわざとイエローカードをもらい、最終節のアポエル戦で累積警告を済ませようとしたとして、これが2試合目の出場停止となっているカルバハルなども、「右SBをやるナチョもアクラフもわかっているだろうけど、向こうが絶好調でなくて、自分が最高の状態の日でないと、ネイマールと対峙するのは難しい」と認めていましたっけ。 ▽そんなPSG戦1stレグは水曜午後8時45分(日本時間翌午前4時45分)キックオフ。もうとうにチケットは売り切れで、ネットやスタジアム周辺に出没するダフ屋からは1万ユーロ(約140万円)越えなんて法外な値段が聞こえてくるんですが、丁度、マドリッドに旅行に来ているファンでしたら、ラモスがソシエダ戦直後、自身のツイッター(https://twitter.com/SergioRamos/status/962462712788930561)で呼びかけたように、サンティアゴ・ベルナベウの角にあるlos Sagrados Corazones(ロス・サグラードス・コラソネス)広場で午後6時30分にチームバスのお出迎えをしてもいいかも。 ▽いえ、人が多すぎてバスが見えないかもしれませんし、側でbengala(ベンガラ/発煙筒)とか炊かれたら怖いですし、実際、まだ16強対決、しかも1stレグの時点でやることじゃないんですけどね。とはいえ、ここで躓いてしまってはかつて6シーズン程、続いた3月でマドリーのCLが終わるという10年以上前の悪夢が蘇ってしまいますからね。アトレティコもいない折、私もまだしばらくはヨーロッパ最高のクラブが見られる大会がマドリッドで続いてほしいんですが…。【マドリッド通信員】 原ゆみこ 南米旅行に行きたくてスペイン語を始めたが、語学留学以来スペインにはまって渡西を繰り返す。遊学4回目ながらサッカーに目覚めたのは2002年のW杯からという新米ファン。ワイン、生ハム、チーズが大好きで近所のタパス・バルの常連。今はスペイン人親父とバルでレアル・マドリーを応援している。 2018.02.13 11:30 Tue
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【原ゆみこのマドリッド】ようやくコパが終わって…

▽「これって最高の旅程よね」そんな風に私が感心していたのは金曜日、週明けの降雪から始まって連日、朝晩の気温はマイナスに。そこへ北風まで吹いて全然、外出する気にならなかった今週のマドリッドだったんですが、その日は少し寒さが和らいだため、ヘタフェの練習場を訪ねてみたところ、日本から来たという女子2人に遭遇。フットテニスやロンド(輪になって中にいる選手がボールを奪うゲーム)などの軽い試合2日前のセッションを終え、グランドから上がって来る柴崎岳選手のサインやツーショットの写真をゲットした彼女たちは明日にはバルセロナに移動して観光、日曜にはカンプ・ノウでバルサvsヘタフェ戦を見ることになっていると聞いた時のことでした。 ▽いやあ、最近はリーガの時間割が出るのも結構、早まって、1カ月ぐらい前には予定が組めますからね。地中海沿いのバルセロナはマドリッド程、寒くはならないですし、今季はカンプ・ノウの観客が減っていて、チケットが手に入りやすいというのも旅行で来る日本人ファンには嬉しいニュースですが、ただ1つ難なのはコリセウム・アルフォンソ・ペレスでボルダラス監督の記者会見を待つ間、顔なじみの記者たちに訊いたところ、前節のレガネスとの弟分ダービーで控えだった柴崎選手がバルサ戦で先発復帰する可能性はかなり薄いんじゃないかという意見が多かったこと。 ▽オンダ・マドリッド(ローカルラジオ局)の番記者など、「ケガでブランクがあった後、ほとんど貢献していないし、彼は守れないから。そういった面では同じにゴールやアシストがなくても、チームのために汗をかくアマトとかの方が監督の評価は高い。ヘタフェはガクを守備のために獲ったんじゃないけどね」と言っていましたが、まあ確かに。おまけに今回の相手にはメッシやルイス・スアレスら、点を取ることに秀でた選手が多いため、ベルガラが負傷中、新加入のフラミニ(昨季クリスタル・パレスを退団後、フリーだった)はまだ調整に時間がかかるという事情もありながら、中盤で使えるMFを総動員。アランバリ、モラ、ファジルによるtrivote(トリボテ/3人ボランチ)起用の可能性まで、マルカ(スポーツ紙)で論じられていましたからね。 ▽それでもバルサにも木曜のコパ・デル・レイ準決勝2ndレグにヒザのケガを押して出たピケが休養見込み、ベルマーレンはまだリハビリ中、そしてウムティティは出場停止。CBが1月に入ったジェリー・ミナ(パルメイラから移籍)しかおらず、DFに駒が足りないという弱点が今回はありますから、何とか無失点を終盤まで保ち、今季シーズン前半の対戦でゴールを挙げている柴崎選手が途中出場から決勝点を奪うなんて展開になったら、練習場で遭った彼女たちには一生記憶に残るラッキーな旅行になるかと思いますが、さて。そんなバルサvsヘタフェ戦は日曜午後4時15分(日本時間翌午前0時15分)からキックオフ。ちなみにこういう流れでスペイン観光定番のマドリッドとバルセロナを回る予定のあるファンにお勧めの次の日程は3月の第1週で、3日の土曜にサンティアゴ・ベルナベウでレアル・マドリーvsヘタフェ戦、日曜はカンプ・ノウでバルサvsアトレティコ戦なんていうのはおいしいと思いますよ。 ▽え、いきなり週末の話になっているってことは、やっぱりレガネスはコパ決勝に行けなかったのかって?そうなんですよ、準々決勝では大先輩のマドリーにサンティアゴ・ベルナベウで1-2と勝利、逆転突破を果たしていた彼らは今回、1stレグで1-1という拮抗した状態でセビージャに挑んだんですけどね。一応、ガリターノ監督も「Queríamos evitar el arranque fuerte que suele tener el Sevilla/ケリアモス・エビタルエルアランケ・フエルテ・ケ・スエレ・テネール・エル・セビージャ(セビージャがよくやる序盤の猛攻を避けたかった)」と言っていたように兄貴分の片割れ、アトレティコが準々決勝2ndレグ開始23秒で失点したような大ポカはしなかったんですが、何せ先週、ブタルケで私が観戦した時も両チームのレベルの差と言いますか、全般的に押され気味でしたからね。 ▽選手たちがキックオフ前の「Volver a ser campeon es lo que mas quiero/ボルベル・ア・セル・カンペオン・エス・ロ・ケ・マス・キエロ(自分が一番したいのは再びチャンピオンになること)」といった垂れ幕や、サンチェス・ピスファン恒例の暗くした場内に響き渡るhimno del centenario/イムノ・デル・センテナリオ(クラブ創設100周年歌)アカペラ合唱に気を飲まれることはなかったものの、前半15分にはエリア内右奥に入りこんだムリエルをシオバスが止められず、ゴール前にラストパスを出されてコレアに先制点を決められてしまうことに。それでも1点を取れば延長戦に入れることから、決して気落ちせず、アムラバットやガブリエル・ピレスを中心にゴールを挙げようと頑張ったんですが…終盤、最後の切り札として投入されたのがCBマントバーニだった辺りがやはり、チームとしての限界だったかと。 ▽うーん、後でガリターノ監督は「延長戦に入った場合、ゲレロを入れていたら、バランスが崩れていただろう」と言っていましたけどね。クロスを放り込んでキャプテンのヘッドで何とかしてもらうという算段もあったのかもしれませんが、とにかく負けているですから、ここは先を考えずにFWを入れた方が良かった?そうこうするうち、セビージャのカウンターがはまり、残り1分にフランコ・バスケスが2点目をゲット。これで総合スコア3-1と完全に息絶えてしまったレガネスでしたが、無料バス6台を連ねて応援に駆け付けたファン400人もスタンドでチームを称えていたように、このコパでビジャレアル、マドリーと強豪を倒してきた彼らの健闘は立派としか言いようがありませんって。 ▽年明けからずっと続いた週2試合ペースにも絶妙のローテーションで息切れしなかったですしね。選手たちにも自信がついたことでしょうし、木曜朝にセビージャ(スペイン南部)からAVE(スペインの新幹線)で帰京した彼らにはなるたけ早く、気持ちを切り替えて、チームの根本目標である1部残留を速やかに達成してほしいかと。ちなみに今週末、レガネスは土曜午後6時30分(日本時間翌午前2時30分)から、ホームに先日、近々契約延長が決まりそうだ報じられた乾貴士選手のいるエイバルをブタルケに迎えるんですが、奇しくも前節、セビージャに5-0と大勝した相手とはいえ、幸いガリターノ監督のチームにはコパ準決勝による負傷者は発生しておらず。 ▽リーガでは現在、お隣さんのヘタフェと同じ勝ち点数29で、どちらも降格圏までは12、来季のヨーロッパリーグ出場権をもらえる6位まで4と、これだとどちらのチームも残留決定後、更に上を目指す余裕がありそうな。加えて、忘れてはいけないのはここ12年で17回目の決勝進出、コパでは8回の決勝で5回優勝しているセビージャですが、翌木曜にはサンチェス・ピスファン同様、大勢のファンがメスタジャ入りするチームバスをお出迎え。声を限りに応援したものの、バレンシアはコウチーニョとラキティッチにゴールを許し、総合スコア0-3で準決勝敗退に。 ▽おかげで誰もがワンダ・メトロポリターノで行われると思っていたにも関わらず、その週末がベティス戦と重なるため、新たにメスタジャやサンティアゴ・ベルナベウが開催スタジアムとして浮上してきた4月21日のコパ決勝では2年前にも負けているバルサと対戦するんですよね。となると、かなり分が悪そうですが、もしここでバルサがコパ4連覇を遂げると、うーん、リーガ独走は勝ち点差9で2位のアトレティコも何とか止めたいと努力はしているものの、彼らの来季CL出場権獲得はまず確実。その場合、コパ優勝チーム用のEL出場権がリーガ7位に回るとなれば、マドリッドの弟分チームが揃ってヨーロッパの大会に参加なんてこともありうるかもしれない? ▽おっと、そんな絵に描いた餅のような話は置いといて、試合のないミッドウィーク2週目を終えた兄貴分たちについても触れておかないと。月曜に練習場を覆った雪も火曜にはすっかりキレいになっていたため、どちらも4日間じっくりトレーニングに励めたんですが、やっぱり首位まで勝ち点19ともなると、マドリーファンも来週水曜のCL決勝トーナメント16強対決PSG戦1stレグの方が気になっているはずと各紙も判断したんでしょうね。ただ、ネイマールの連日バースデーパーティや雪の中でサンタ帽をかぶってパンツ一丁でポーズをとるツイート(https://twitter.com/neymarjr)などばかりではさすがにネタがもたないためか、木曜にはBBC(ベイル、ベンゼマ、クリスチアーノ・ロナウドの頭文字)の復活により、控えに戻ってからの態度の悪さに失望して、ジダン監督はこの夏、イスコを放出する意向を固めたという噂なども現れることに。 ▽まあ、これは金曜の試合前日監督会見に出た当人が「自分はイスコが好きだ。マドリーにずっといてほしい。Todo lo dicho es mentira/トードー・ロ・ディッチョー・エス・メンティーラ(言われていることは全て嘘だよ)」と否定していましたので、そんなに気にしないでもいいかと思いますが、ちょっと心配なのはあまりにCLが近づきすぎて、土曜午後8時45分(日本時間翌午前4時45分)からのレアル・ソシエダ戦で選手たちが上の空にならないかということ。何せ、今回はウィリアム・ホセとジャヌザイがケガで出られないとはいえ、相手は前節デポルティボに5-0と大勝して、調子を取り戻しつつありますからね。今季のマドリーはサンティアゴ・ベルナベウでの試合でも勝ち点を落とすことが多いため、うっかり選手を温存もできないって、なんだか大変そうですが、とりあえず、現在5位のビジャレアルと勝ち点差2の4位の座だけは死守しないと面目が立たないかと。 ▽そして土曜の午後4時15分から、4試合ぶりのアウェイゲームで最下位のマラガに挑むのがアトレティコなんですが、こちらもバルサ程ではありませんが、前節のバレンシア戦でサビッチとゴディンが全治3週間見込みのケガを負ってしまったため、今週の練習ではシメオネ監督がCBコンビを務めるヒメネスとリュカに居残りまで命じて鍛えていたとか。いえ、ゴディンなど、金曜には失くした前歯3本の治療を終え、マハダオンダ(マドリッド近郊)のグラウンドで元気な姿を見せていたんですけどね。やはり当分は頭を使うようなプレーは避けた方がいいようで、招集リストには入らず。相手のマラガはミチェル監督がヘタフェ戦の後に解任され、ホセ・ゴンサレス新監督となってから、2分け1敗とまだ白星がないんですが、窮鼠猫を噛むといったことわざもありますしね。アトレティコとしても油断は禁物ですが…こちらも来週木曜にはEL32強対決コペンハーゲン戦1stレグなのにまったく盛り上がってないのはやっぱり大会柄、仕方ないんでしょうか。【マドリッド通信員】 原ゆみこ 南米旅行に行きたくてスペイン語を始めたが、語学留学以来スペインにはまって渡西を繰り返す。遊学4回目ながらサッカーに目覚めたのは2002年のW杯からという新米ファン。ワイン、生ハム、チーズが大好きで近所のタパス・バルの常連。今はスペイン人親父とバルでレアル・マドリーを応援している。 2018.02.10 10:15 Sat
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