岩清水梓 IWASHIMIZU Azusa

ポジション DF
国籍 日本
生年月日 1986年10月14日(37歳)
利き足
身長 162cm
体重 54kg
ニュース
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逆転勝ちの東京NB・松田岳夫監督、先発6人変更し交代選手も結果残す「限られた選手だけでは戦っていけない、全員の勝利」

日テレ・東京ヴェルディベレーザの松田岳夫監督が、勝利したノジマステラ神奈川相模原戦を振り返った。 東京NBは18日、2023-24 WEリーグ第15節でノジマステラ神奈川相模原を味の素フィールド西が丘に迎え、3-1と逆転勝ちを収めた。 前節は2位のINAC神戸レオネッサと引き分け、首位三菱重工浦和レッズレディースを追うのであればこれ以上足踏みは避けたい中で、37分に失点。追い掛ける展開となったが、ハーフタイムの3枚替えでスイッチを入れると、途中出場・松田紫野のクロスがオウンゴールを誘発し、74分に追い付く。 トップ下での先発から最前線にポジションを移した藤野あおばが80分に逆転ゴールを奪い、その4分後にはこちらも途中出場・山本柚月がカットインからの左足を沈め、リーグ戦では5戦5勝中のN相模原を寄り切った。 松田監督は、「なかなかゴールが遠く、リズムが作れない中で失点をしてしまいました。そういう意味では、前半はなんとなくふわっと入ってしまったなというイメージはあります。ただ、ゲーム全体を考えた時に、交代選手も含め、1試合しっかりと進めることができたという意味では、全員で戦った結果だと思いますし、負けている中でもゴールを目指しながら、しっかりと成果を出せたことは、色々な形で自信に繋がっていくと思います。連戦の中、限られた選手だけでは戦っていけないですから、普段出場機会の少ない選手も含め、全員の勝利だと思っています」と、90分のマネジメントを振り返る。 連戦を加味して前節からスタメンを6人変更。これまで全試合先発の坂部幸菜をベンチに置き、柏村菜那が8試合ぶり、岩﨑心南が7試合ぶり、岩清水梓が5試合ぶりの先発出場と、フレッシュな組み合わせとなったが、前半はやや最終局面での怖さを欠いた。 指揮官は、「ゲームへの意欲や積極性はしっかり出せたと思いますが、ボールに関わろうとして、逆に寄りすぎて落ちてきたりとか、ゴールを目指す上で相手の(背後ではなく)前でプレーしていた機会が多かったとは感じます」と評価した。 とはいえ、後半はアタッキングサード深くまでえぐる場面が増加。「相手の背後に入るよう、落ちてこないで、1つ前のポジションをイメージしてプレーするようにと伝え、機能していったと思います」と、選手交代とハーフタイムの指示で後半は粘るN相模原を力でねじ伏せた。 ポジションのイメージに関しては、なでしこジャパンの藤野であっても、囚われがちだと指摘する。 代表活動から戻り、2試合ぶりの先発出場は[3-4-1-2]のトップ下。だが、「トップ下と指摘をすると、前方向のプレーを持っている選手ですけど、後ろにも関われなければと、ボランチのところまで落ちたりと、どうしてもプレーエリアが低くなってしまう。そういう意味もあって、前半の途中から土方と変えてフォワードにしました。やはりゴールを目指すところで非常に力を発揮する選手ですから、ゴールから遠いプレーが増えてしまったこともあり、1番ゴールに近いところでプレーするようにと、ハーフタイムも含めて話をしました」と、試合途中から最前線へ。結果、見事な逆転弾を挙げた。 また、前々節までは3試合連続で途中出場選手がゴールを奪い、今節も3得点すべてに交代選手が絡んでいる。ウインターブレイク後は初出場となった松田紫野も果敢な攻撃参加を披露し、松永未夢も仕掛けから逆転ゴールの契機に。山本はチームトップとなる5得点目を挙げた。 「普段のトレーニングで彼女たちがしっかりと高めているので、どこかでその力を発揮する機会を与えてあげなければいけないですし、そういう意味ではこういう連戦はすごくチームにとってプラス、成長するいい機会だと感じています。リスクを恐れず、ミスは積極的なミスならオーケーと、選手たちにも話をしています。その中で積極性がうまく機能してゴールにも結び付いているし、それぞれのプレーの良さを引き出していると感じます」と、松田監督は連戦をポジティブに捉え、総合力が上がってきたことを実感しているようだ。 <span class="paragraph-title">【ハイライト動画】途中出場選手が絡み東京NBがN相模原に逆転勝ち!</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="z-82AU8q9-I";var video_start = 0;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> 2024.04.18 23:57 Thu

東京NBがマイ仙台に3発快勝で今季初の3連勝!先発返り咲きの鈴木陽が2試合連続弾【WEリーグ】

2023-24 WEリーグ第13節、日テレ・東京ヴェルディベレーザvsマイナビ仙台レディースが30日に味の素フィールド西が丘で行われ、ホームの東京NBが3-0で勝利を収めた。 今季初の3連勝を狙う4位東京NB(勝ち点22)と、こちらも今季初の連勝を目指す6位マイ仙台(勝ち点14)。 東京NBは序盤、前節途中出場で決勝点を挙げ、2試合ぶりに先発復帰の鈴木陽が、山本の斜めのスルーパスに飛び込むが、わずかに届かず。36分にも右サイドを攻略して藤野あおばがクロスを送ると、ニアで神谷千菜が惹きつけ、ファーの鈴木がダイビングヘッドで合わせるが、枠を捉えられない。 ボールを握る東京NBは42分に試合を動かす。センターサークル右でパスを受けた木下桃香が長い距離をドリブルで運び、ボックス右まで侵入すると、右外を追い越した坂部幸菜を囮にして、自らシュート。果敢な一振りは相手に当たってコースが変わり、ゴール右隅へ吸い込まれた。 折り返しての60分には、この日再三好機が訪れていた32番についにゴールが生まれる。 東京NBは、相手GKのフィードをセンターサークル内で跳ね返し、木下がシンプルに縦へ付けると、ワンタッチで前を向いた鈴木が1つ持ち出してバイタルエリアから右足を一閃。シュートは左ポストを叩いてゴールに吸い込まれた。 リードを広げたホームチームは、68分にも波状攻撃から加点する。鈴木がボックス内で粘り、途中出場の岩﨑心南が引き取って左足の一撃。今季初得点をマークする。 3試合連続で途中出場選手がゴールを記録した東京NBは、84分にも岩﨑のループシュートがクロスバー、追加タイム3分には岩清水梓、土方麻椰のシュートが枠を叩くなど、攻撃の手を緩めず。守ってもマイ仙台のシュートを後半はゼロに抑え、快勝で今季初の3連勝を飾っている。 日テレ・東京ヴェルディベレーザ 3-0 マイナビ仙台レディース 【東京NB】 木下桃香(42分) 鈴木陽(60分) 岩﨑心南(68分) <span class="paragraph-title">【ハイライト動画】東京NBが3得点を奪いマイ仙台に快勝!</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="XWEz6j9HEAw";var video_start = 0;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> 2024.03.30 17:05 Sat

発展途上の東京NB、松田監督はC大阪戦のドローを受け「後半の戦い方を最初からできれば…」

「後半の戦い方を最初からできれば、違った結果になっていただろうと思います」 日テレ・東京ヴェルディベレーザの松田岳夫監督が、セレッソ大阪ヤンマーレディース戦後の会見で開口一番、言葉にした。 東京NBは16日に行われた2023-24 WEリーグ第10節、味の素フィールド西が丘でのC大阪戦を1-1の引き分けで終えた。 前節、アルビレックス新潟レディースとの上位対決を落とした4位・東京NBにとっては3ポイントを欲する一戦だったが、C大阪も前節の大敗を払拭すべく、強い気持ちでゲームの入ったことで、東京NBは特に序盤、相手のハイプレスにビルドアップが引っ掛かる場面が散見。21分には先制を許した。 一方で後半は主導権を握り、シュート数でも圧倒。61分には山本柚月が同点ゴールをマークし、以降も攻勢が続いたが、C大阪粘りの守備から逆転弾を奪うまでには至らなかった。 松田監督は「後半の戦い方を最初からできれば、違った結果になっていただろうと思います。多くの方が応援してくれている中で成果を出せなかったことは非常に残念ですし、次回はその点を踏まえ、開始から100%の力を発揮できるよう、考えていきたいと思います」と、後半の戦い方を評価する一方、前半のノッキングを悔いた。 今節は、岩清水梓が今季リーグ戦初先発を飾り、なでしこジャパンのGK田中桃子もリーグ戦では実に7試合ぶりのスタメン復帰。「2人とも十分に経験のある選手ですし、しばらくゲームからは遠ざかっていましたけれども、信頼して起用することができました」と指揮官は述べたが、3バックの中央に入った岩清水は前半のみのプレーで、池上聖七と交代に。 「彼女のプレーがどうこうというよりは、起用によって特に左サイドに不具合が生じた」という左に池上を、左で先発の坂部幸菜を右に、右の村松智子を中央へスライドし、これまでの2試合と同じ並びに戻すと、池上の攻撃参加を中心に左サイドが活性化。同点ゴールも池上のクロスから生まれた。 後半にスイッチが入ったことを評価しながらも、「逆に言えば、経験のある2人が前半からスイッチを入れて欲しかった。チームが苦しい時に経験のある選手が引っ張ることで、もっとチームが成長していけるのかなと思いました」と、岩清水や田中への要求も口にしている。 今季は若手が多く、なおかつウインターブレイク明けに新たなシステム[3-5-2]を取り入れたばかりだ。一方で現在のなでしこジャパンにも東京NB出身選手が多数招集されるなど、育成を含めて女子サッカー界を牽引する東京NB。周囲の期待は当然大きく、成長と同時に結果も求められる、名門のゆえの苦悩ではある。 「判断や技術ではなく、相手の背後に侵入するハードワークであったり、力強さの部分では、前半はうまく引き出せなかった。後半はそれが表現できたおかげでああいうゲームになったことを考えると、頭の中でフィジカルとテクニックがうまく使い分けられない状況になっているのかなと思います」 次節はWEリーグでは珍しく、ミッドウイークに試合が組み込まれている。中3日での連戦となるが、「個人的にすごくいいことだと思っています。週1回のゲームで、限られた選手で戦えてしまうよりは、全体の底上げをするという意味では、すごくいいレギュレーションなのかなと思います」と、松田監督は前向きに捉えている。 東京NBは20日の第11節で大宮アルディージャVENTUSとアウェイで対戦。準備期間は短いが、今節の反省を踏まえての勝ち点3が求められる。 2024.03.16 21:35 Sat

連戦初戦はC大阪が先制も東京NBが山本柚月のゴールで追い付きドロー、勝ち点1を分け合う【WEリーグ】

16日、2023-24 WEリーグ第10節の日テレ・東京ヴェルディベレーザvsセレッソ大阪ヤンマーレディースが味の素フィールド西が丘で行われ、1-1の引き分けに終わった。 4位・東京NB(勝ち点15)は前節、アルビレックス新潟レディースとの上位対決を0-1で落とし、10位・C大阪(勝ち点10)も三菱重工浦和レッズレディースに0-4で敗れた。 互いにリバウンドメンタリティが試されるなかで、東京NBは岩清水梓が今季リーグ戦初先発を飾り、なでしこジャパンのGK田中桃子も7試合ぶりにスタメン復帰。C大阪も田中智子が3試合ぶりにスタメンに名を連ねた。 序盤から果敢なプレッシングを披露したのはC大阪。前節の悪いイメージを払拭する立ち上がりで、6分には左クロスから、15分には相手のパスミスを誘発して百濃実結香が連続してのシュートを放つ。対する東京NBもその3分後、木下桃香とのワンツーから右ポケットをとった宮川麻都、荻久保優里にブロックされたこぼれ球を山本柚月と、両チームが色を出してゴール前でのシーンを作り出す。 試合が動いたのは21分、C大阪は田中智子が先発起用に応える。脇阪麗奈のスルーパスに中央から斜めのランニングで反応し、ボックス右へ侵入すると、GKとの一対一を制し、右隅へと流し込んだ。 今季のリーグ戦で初めて前半に失点を喫した東京NBだが、徐々に相手陣内でのプレーを増やし、23分には古巣対戦となる北村菜々美の鋭いクロスに神谷千菜と山本が飛び込むも、わずかに合わず。対するC大阪も36分、田中智子が右の高い位置で粘ってボールを残し、脇阪がつないで矢形海優に好機が到来するも、右足のシュートはかかってしまい、左へ外れた。 追い掛ける東京NBは後半、岩清水に代わって投入された池上聖七がスリーセンターの左に入り、ポゼッション時に意識的に高い位置を取ることで左から攻撃を活性化。後半開始直後の神谷のフィニッシュはGK山下の好セーブに阻まれ、51分の北村のシュートも荻窪にカバーされたが、61分にその池上の突破から同点弾を挙げる。 対角のフィードを敵陣左サイドで収めた池上は縦に仕掛け、中西ふうを振り切って低い弾道で折り返すと、山本が滑り込みながら合わせてネットを揺らした。 試合を振り出しに戻した東京NBはなおも攻勢が続き、74分には藤野あおばの右足ミドルがクロスバーを叩く。さらには板橋区出身、途中出場の鈴木陽にも波状攻撃から81分、池上のクロスから83分と決定機が訪れたが、シュートは枠を捉えらない。 追い付いて以降は圧倒した東京NBだったが、桜色の壁の前にあと一歩が遠く、C大阪も後半のアディショナルタイムに和田麻希がビッグチャンスを迎えたが、ヘディングは枠の左に外れ、同点のまま試合終了。両者勝ち点「1」を分け合っている。 日テレ・東京ヴェルディベレーザ 1-1 セレッソ大阪ヤンマーレディース 【東京NB】 山本柚月(61分) 【C大阪】 田中智子(21分) <span class="paragraph-title">【ハイライト動画】C大阪が先制も後半攻勢の東京NBが追い付いてドロー</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="IAjC3lKmbc4";var video_start = 0;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> 2024.03.16 15:02 Sat

今週末再開のWEリーグ、岩清水梓が新加入選手やなでしこメンバーに掛ける期待 東京NB特有のファンサにも「きっかけの1つになれば」

日テレ・東京ヴェルディベレーザは1日、今週末のWEリーグ再開を前にメディアカンファレンスデーを実施。新加入選手に加え、元なでしこジャパンのDF岩清水梓も囲み取材に応じた。 2023-24 WEリーグで4位に付ける東京NBは、ウインターブレイク中に昨季なでしこリーグ最優秀選手のFW鈴木陽(←オルカ鴨川FC)、同得点王のFW神谷千菜(←朝日インテック・ラブリッジ名古屋)を補強。育成組織からも池上聖七、樋渡百花、ウルフジェシカ結吏が正式昇格した。 「待ちに待った久しぶりの公式戦ですし、楽しみと不安が入り混じったような感覚ですね」と、再開を待つ岩清水は、過去の東京NBとは毛色の異なる2名の新加入ストライカーにも言及。チームに新たな風を吹き込んだと、期待を寄せている。 「いい意味で今までのベレーザらしくない2人が入ってきて、攻撃のパターンも、クロスが強みとなってバリエーションが増えました。頂点なってくれたり、(これまでの)ベレーザ(の選手)が作って、点を取るのはここみたいな感覚ですね」 また、北朝鮮女子代表との決戦を制し、パリ・オリンピック出場権を獲得したなでしこジャパンにも労いの言葉を伝え、元ベレーザの選手も多くいることから感慨深いとも述べた。加えて、オリンピック出場で集めた注目を、WEリーグにもつなげたいという思いも口にする。 「代表選手にとってはキツいスケジュールだと思いますけど、注目度としてはすぐ試合があるこのカレンダーを利用したい。今の女子サッカー(全体)への注目、会場に足を運んでもらうことに繋げていきたいですね。自分も長い間、代表でプレーして、(所属)チームで出場してというカレンダーでやってきましたけど、注目を集めるプレッシャーの中で強くなってきた部分もありますし、そこは求められていることかなと思うので、頑張って欲しいです」 東京NBは、今季からホームゲーム終了後に、スタジアム上でのサインなどのファンサービスを実施しているが、これは岩清水からの提言がきっかけとのこと。アメリカのナショナル・ウィメンズ・サッカーリーグ(NWSL)や代表などでは、試合直後のファンサービスが頻繫に行われており、それらを参考に取り組んでみてはと、チームスタッフへ伝えていたという。 新型コロナウイルス(COBID-19)流行もあって実現までには時間を要したが、今シーズンから晴れて実施。ファンに直接声を掛けられる交流以外にも、そこで撮影した写真などがSNSで拡散され、来場者の知人や会場にいなかった人へも情報が届くことで、興味を持つきっかけを作れればと、今後も意欲的に取り組んでいきたい考えだ。 「SNSには拡散力がありますし、来場者とのやり取りがその先に繋がるのではないかと思って、私たちもやるべきではと考えました」 「ファンとの接点はもちろん嬉しいですし、その先の友達ですとか、他の方たちが見てくれる機会も作りたいという思いもあります。(直接)また来てくださいねとも声を掛けられますし、きっかけの1つとして、誰それのサインをもらったことで何かが始まることも大いにあるかもしれませんから、引き続き行っていきたい交流だと思います」 東京NBのリーグ戦再開初戦は、3日に行われるノジマステラ神奈川相模原とのアウェイゲーム。N相模原も指揮官交代やなでしこリーグからの新加入選手獲得を行っており、注目を集める一戦となっている。 2024.03.01 23:50 Fri

「絶対に自分が決めたいと」なでしこ藤野あおばが意欲実現のゴール、週末へ向けても「WEリーグも応援に来ていただければ」

なでしこジャパンのFW藤野あおば(日テレ・東京ヴェルディベレーザ)が、北朝鮮女子代表戦を振り返った。 なでしこジャパン(サッカー日本女子代表)は28日、パリ・オリンピックアジア最終予選第2戦となる北朝鮮戦を国立競技場で行い、2-1で勝利。2戦合計スコアを2-1とし、2大会連続6度目のオリンピック出場権を獲得した。 試合後のフラッシュインタビューに応じ、なでしこの大先輩、東京NBのチームメイトでもある岩清水梓から率直な想いを問われた藤野は、はにかみながら「本当にすごく嬉しいです」と喜びの声を残した。 第1戦とは異なり、3バックを採用した中で「前の3枚の距離間を縮め、中の連携を高めることを意識」した結果、攻撃に流動性が生まれた。さらに「積極的にゴールを狙っていこう」との思いの通り、76分には清水梨紗のクロスに合わせる見事なヘディングで追加点を奪取。結果を越した。 「梨紗さんがクロス(の態勢)に入った時に、最初はマイナスで受けようと思っていました。ボールは(清家)貴子さんへのパスだったと思うんですけど、絶対に自分が決めたいという気持ちがあったので、うまく決められてよかったです」 「自分のゴールで(パリ行きを)決めたいと思っていましたし、初戦はシュート数が少ないことは自分でも課題に思ったので、今日は積極的にゴールを狙っていこうという姿勢が結果に繋がって良かったです」 激闘を終えたばかりの各選手だが、週末には早くも所属クラブでの戦いが再開し、WEリーグも3月2日からリスタートを切る。藤野が所属する東京NBは現在4位で、再開初戦は3日のノジマステラ神奈川相模原戦となる。 WEリーグ再開に向けての意気込みを問われた藤野は、「こういうシビアな部分はリーグでも求めていきたい」とコメントし、「リーグでも高いパフォーマンスを維持して頑張りたいと思っているので、ぜひみなさんWEリーグも応援に来ていただければ嬉しいです」と、活躍を誓った。 <span class="paragraph-title">【動画】ボールをはたいてゴール前へ侵入、藤野あおばの見事なヘディング弾!</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet"><p lang="ja" dir="ltr">/<br>なでしこジャパンに2点目<br>\<br><br>鮮やかに崩して藤野あおばがフィニッシュ<br>ピンポイントのアシストは清水梨紗<br><br>AFC女子サッカー パリ五輪最終予選<br>日本×北朝鮮<br><a href="https://twitter.com/hashtag/DAZN?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw">#DAZN</a> ライブ配信中 <a href="https://t.co/xxSYeHbafm">pic.twitter.com/xxSYeHbafm</a></p>&mdash; DAZN Japan (@DAZN_JPN) <a href="https://twitter.com/DAZN_JPN/status/1762798063976886303?ref_src=twsrc%5Etfw">February 28, 2024</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2024.02.29 07:45 Thu

「正直ほっとしている」なでしこ熊谷紗希がパリ五輪出場権獲得に安堵、最高のチームでさらなる高みへ「パリでは金メダルを目指して」

なでしこジャパンのキャプテンDF熊谷紗希(ローマ)が、パリ・オリンピック出場を決めての率直な想いを言葉にした。 なでしこジャパン(サッカー日本女子代表)は28日、パリ・オリンピックアジア最終予選第2戦となる北朝鮮女子代表戦を国立競技場で行い、2-1で勝利。2戦合計スコアを2-1とし、2大会連続6度目となるオリンピック出場権を獲得した。 試合後のフラッシュインタビュー直前には、戦友の岩清水梓(日テレ・東京ヴェルディベレーザ)とも抱擁をかわしていた熊谷。率直な胸の内を聞かれると、「本当に正直ほっとしています、嬉しいです」と安堵の表情を見せた。 第1戦では[4-3-3]を採用したなでしこジャパンだが、この試合では[3-4-3]へ回帰し、熊谷は3バックの中央でプレー。サウジアラビアでの試合と比較して攻守に滑らかさが生まれ、流れのいい時間で点を取ることもできたと、狙い通りの戦いができたと振り返る。 「初戦は相手との立ち位置の関係でなかなか上手くいかなった分、第2戦ではチームとして修正できたと思います。最後押し込まれてしまいましたけど、勝ち切れたことは次につながる試合になりました」 「前半から全員の距離感がよく、攻撃も前に進めたので、相手が修正してくる前にゴールに迎えたかなと。そういうシーンが第1戦に比べて多く作れたと思うので、その中で点が取れて、すごいいい試合ができました」 熊谷は2011年にドイツ女子ワールドカップ(W杯)優勝を経験し、2012年にロンドン・オリンピックで銀メダルを獲得している。となれば、パリ五輪で目指す場所は必然だ。 「最高のチームでもっともっと長くやりたいとチームには伝えていて、それがパリで実現できることになりました。出場権を勝ち取りましたけど、まだまだパリまで時間があるし、そこへ向けて成長できるチームだと思っているので、パリでは金メダルを目指して全員で頑張っていきたいと思います。これからもなでしこジャパンをよろしくお願いします」 <span class="paragraph-title">【動画】試合後に岩清水梓と抱擁し、言葉をかわす熊谷紗希</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet"><p lang="ja" dir="ltr">/<br>熱い抱擁<br>\<br><br>キャプテン・熊谷紗希と<br>解説を務めた岩清水梓さんのグッと来るシーン<br><br>AFC女子サッカー パリ五輪最終予選<br>日本×北朝鮮<br><a href="https://twitter.com/hashtag/DAZN?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw">#DAZN</a> 見逃し配信中 <a href="https://t.co/yMf9oLuvhJ">pic.twitter.com/yMf9oLuvhJ</a></p>&mdash; DAZN Japan (@DAZN_JPN) <a href="https://twitter.com/DAZN_JPN/status/1762809413478342748?ref_src=twsrc%5Etfw">February 28, 2024</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2024.02.29 06:30 Thu

今季から12チームで開幕! 3年目のWEリーグは3強崩しを目指すハイレベルな戦い

11日、2023-24 WEリーグが開幕する。 今季で3シーズン目を迎えるWEリーグは、新たにセレッソ大阪ヤンマーレディースを加えた12チームで行われる。昨季は三菱重工浦和レッズレディースが初優勝を飾り、センターバックの新境地を切り開いたベテランの安藤梢がMVPに選出された。ケガ人の復帰やピンポイントの補強で選手層は厚く、楠瀬直木監督継続のもと、今季も浦和は優勝候補の筆頭と言えるだろう。 一方、浦和と並んで3強と呼ばれるINAC神戸レオネッサと日テレ・東京ヴェルディベレーザは新指揮官を招へいして王座奪還を目指す。WEリーグカップではともにグループステージ敗退に終わっており、チームの完成度を問いながらの戦いになりそうだ。 リーグ全体の競技レベルは年々向上し、多くのチームが上位3強崩しを目論んでいる。今季のWEリーグカップ決勝に進出したサンフレッチェ広島レジーナとアルビレックス新潟レディースは、その最有力候補だ。また、マイナビ仙台レディースに加わった6名の新外国籍選手をはじめ、今夏多くの助っ人がリーグへ加入。オーストラリア&ニュージーランド女子ワールドカップ(W杯)や第19回アジア競技大会に出場した各選手のプレーも見逃せない。 ここでは各12チームの紹介と、それぞれの注目選手をピックアップした。多くの選手を知ってもらいたいとの思いから、昨季と異なる選手を選出しているので、前年度のプレビューも併せて参考にしていただきたい。 <span class="paragraph-subtitle">◆三菱重工浦和レッズレディース(浦和)</span> <span class="paragraph-subtitle">【2022-23シーズン:1位/17勝1分け2敗】</span> <div style="text-align:center;"><img class="lazyload" data-src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2023/we231111_tw1.jpg" style="max-width:100%; min-height:200px;"></div><div style="text-align:right;font-size:0.9em;" id="cws_ad">FW清家貴子/©️WE LEAGUE<hr></div> 昨季の開幕直前には正GKの池田咲紀子が、シーズン開始直後にはDF高橋はながそれぞれ大ケガによる長期離脱に見舞われたが、GK福田史織やDF石川璃音ら若手の台頭やCB安藤が奮闘し、守備の不安を払拭した。他方、リーグ最多50得点を挙げた前線は今季もメンバーが変わらぬどころか、I神戸から伊藤美紀を補強。即座にチームにフィットした。唯一の懸念は現在参加中のAFC Women's Club Championship 2023 – Invitational Tournament(AWCC)との兼ね合いだが、各選手はたくましさが増している印象さえ受ける。遠征や海外クラブとの対戦は、連覇へ向けてプラスの方向へ作用しそうだ。 【注目選手】 ●FW清家貴子 昨シーズンはリーグ戦全試合に先発出場し、チーム最多の12得点をマーク。サイドから仕掛けに加え、コンスタントななでしこジャパンの活動を経てフィニッシュワークも多彩になるなど、試合ごとに進化を遂げている。 ●MF遠藤優 もともとは中盤サイドの選手だったが、右サイドバックにコンバートされて定位置を確保した。丁寧なボール捌きと位置取りの妙は、積極的な攻撃参加と相性抜群。 ●FW島田芽依 ゴール前での決定力が大幅に向上し、昨季はリーグ戦初ゴールを含む8得点を挙げた。サイドハーフの新境地ではプレスバックにも磨きがかかり、ライバルの多いポジションの中でもパンチ力を備えたシュートは唯一無二だ。 ※昨季注目選手 FW安藤梢、MF柴田華絵、DF石川璃音 <span class="paragraph-subtitle">◆INAC神戸レオネッサ(I神戸)</span> <span class="paragraph-subtitle">【2022-23シーズン:2位/13勝5分け2敗】</span> <div style="text-align:center;"><img class="lazyload" data-src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2023/we231111_tw2.jpg" style="max-width:100%; min-height:200px;"></div><div style="text-align:right;font-size:0.9em;" id="cws_ad">FW田中美南/©️WE LEAGUE<hr></div> 王座奪還を目指す初代女王は2年連続の監督交代を決行。WEリーグ初となるスペイン人指揮官、ジョルディ・フェロン監督を迎えた。ベースとなっていた[3-5-2]から4バックへ移行するなど、システムを含めた大幅な戦術変更に加え、伊藤美紀(→浦和)や阪口萌乃(→大宮アルディージャVENTUS)ら複数の主力選手が移籍したことで、WEリーグカップでは結果を残すに至らなかった。とはいえ、田中美南、髙瀬愛実という絶対的なフィニッシャーや守護神GK山下杏也加は健在。チームとしての完成度がそのまま順位に結び付きそうだ。 【注目選手】 ●FW田中美南 2023女子W杯でも2ゴールと海外選手も背負えることを証明したストライカーは、チャンスの質が変わるであろう今季も自らの積極性を変わらず維持。今季カップ戦の東京NB戦で見せたシュート直前のボディフェイントは秀逸。 ●DF松原優菜 主戦場だったサイドバックではなく、脇阪麗奈(→C大阪)に代わる組み立て役として中盤の底を担う、S広島Rから新加入の23歳。予測に長けたインターセプトと併せ、攻守でカギを握る存在に。 ●MF北川ひかる 新潟Lから加入した左利きのサイドバックは、右の守屋都弥と並んでI神戸のストロングポイント。外に張ってウイング気味となるのか、内側に顔を出してよりゴールへ近づくのか、戦術の中での役割も興味を引く。 ※昨季注目選手 GK山下杏也加、MF成宮唯、DF守屋都弥 <span class="paragraph-subtitle">◆日テレ・東京ヴェルディベレーザ(東京NB)</span> <span class="paragraph-subtitle">【2022-23シーズン:3位/12勝6分け2敗】</span> <div style="text-align:center;"><img class="lazyload" data-src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2023/we231111_tw3.jpg" style="max-width:100%; min-height:200px;"></div><div style="text-align:right;font-size:0.9em;" id="cws_ad">FW山本柚月/©️WE LEAGUE<hr></div> 昨シーズンは清水梨紗(→ウェストハム)や三浦成美(→ノースカロライナ・カレッジ)、今シーズンも植木理子(→ウェストハム)と、育成組織出身選手がリーグでの活躍を経て毎年のように世界へと羽ばたいていく東京NB。オーストラリア&ニュージーランド女子W杯でもなでしこジャパンメンバー23人中9名が在籍歴を有し、藤野あおばはゴールという結果も残した。一方で、優秀な人材の流出は編成における悩みの種にもなり、勝負所で勝ち切れずリーグ戦では2季連続の3位に。個性豊かな前線から新エースの登場と、勝ち方を会得することが名門復活への一歩となる。 【注目選手】 ●FW山本柚月 年代別日本女子代表の常連アタッカーは、第19回アジア競技大会で優勝を経験。世界の舞台でも披露した果敢な仕掛けと積極的なフィニッシュで、攻撃陣を牽引する1人となる。 ●DF船木和夏 守備陣の中で今季のWEリーグカップ全試合先発したのは、キャプテン村松智子と船木の2人のみ。早稲田大学での4年間を経てフィジカルにも自信をつけたサイドバックは、メニーナ出身らしく、組み立て時にも存在感を発揮する。 ●MF菅野奏音 技術力の高い東京NBの面々の中でもひときわテクニックに長けた天才肌のゲームメイカー。昨季は離脱期間もあって無得点に終わったが、今季はカップ戦でセンス溢れるゴールをマークするなど、復活の兆しを見せている。 ※昨季注目選手 FW植木理子、FW藤野あおば、DF岩清水梓 <span class="paragraph-title">◆マイナビ仙台レディース(マイ仙台)</span> <span class="paragraph-subtitle">【2022-23シーズン:4位/7勝6分け7敗】</span> <div style="text-align:center;"><img class="lazyload" data-src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2023/we231111_tw4.jpg" style="max-width:100%; min-height:200px;"></div><div style="text-align:right;font-size:0.9em;" id="cws_ad">FWカーラ・バウティスタ/©️WE LEAGUE<hr></div> 一昨季は5位、昨季は4位と、徐々に順位を上げ、今季は改めて3位以内を目標に掲げる。宮澤ひなた(→マンチェスター・ユナイテッド)を筆頭に多くの主力がチームを離れたが、リーグ最多となる6人の外国籍選手を補強し、国際色は豊かに。佐々木里緒らは第19回アジア競技大会優勝を経験して帰ってきた。WEリーグカップでは2種登録選手を多数起用するなど難しい編成の中で未勝利に終わったが、中島依美を筆頭に、個々のポテンシャルの高さには疑いようはない。 【注目選手】 ●FWカーラ・バウティスタ 先陣を切ってマイ仙台に加入した左利きのアタッカーはすでにカップ戦で全試合に出場し、日本人選手に不足しがちなシュートへ積極性も披露。UEFA女子U-19選手権の優勝など、タイトル経験の還元も期待される。 ●DF田畑晴菜 昨年はU-20女子W杯、今年はアジア競技大会と、着実に世界戦の経験を積み上げる若きディフェンダー。得意の攻撃参加を買われ、一列前での起用も多い。 ●DFオケケ・チディンマ・ンケルカ 2019年のフランス女子W杯にも出場したナイジェリア女子代表の23歳。フィジカルに優れ、対人守備に強い自信を覗かせる。 ※昨季注目選手 FW宮澤ひなた、FWスラジャナ・ブラトヴィッチ、MF中島依美 <span class="paragraph-subtitle">◆サンフレッチェ広島レジーナ(S広島R)</span> <span class="paragraph-subtitle">【2022-23シーズン:5位/6勝6分け8敗】</span> <div style="text-align:center;"><img class="lazyload" data-src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2023/we231111_tw5.jpg" style="max-width:100%; min-height:200px;"></div><div style="text-align:right;font-size:0.9em;" id="cws_ad">DF近賀ゆかり/©️WE LEAGUE<hr></div> 中村伸体制3年目を迎えた今季は、 WEリーグカップを制してクラブ初タイトルを獲得。WEリーグ創設後では初となる、3強以外のタイトルホルダーとなった。市瀬千里(←ジェフユナイテッド市原・千葉レディース)や髙橋美夕紀(←大宮アルディージャVENTUS)といった新加入組もすぐさまチームにフィット。島袋奈美恵も左サイドバックへのコンバートに高パフォーマンスで応え、中嶋淑乃はなでしこジャパンでもブレイクの兆しを見せる。比例して他チームの警戒度も高まるだろうが、それを打破できれば3強入りへ近づくだろう。 【注目選手】 ●DF近賀ゆかり 2011年のドイツW杯優勝メンバーは、ピッチ内外で存在感を発揮する。10番を背負ってのボランチも頼もしかったが、今季は背番号を「2」に変更。再び右サイドバックを主戦場に戻している。 ●MF柳瀬楓菜 ガス欠とは無縁の運動量豊富なボランチ。球際で力強くボール奪取をしたかと思えば、ゴール前に侵出するなど、ピッチの至るところに顔を覗かせる。今季のWEリーグカップでは待望のプロ初ゴールもマークした。 ●MF小川愛 昨季は全試合に先発出場したキック力に秀でる中盤のバランサーで、柳瀬とは鉄板のダブルボランチを形成する。WEリーグカップ浦和戦で決めたニア抜きの直接FKは圧巻の一言。今季は得点力とセットプレーの向上を目指す。 ※昨季注目選手 FW上野真実、FW中嶋淑乃、DF木﨑あおい <span class="paragraph-subtitle">◆大宮アルディージャVENTUS(大宮V)</span> <span class="paragraph-subtitle">【2022-23シーズン:6位/6勝5分け9敗】</span> <div style="text-align:center;"><img class="lazyload" data-src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2023/we231111_tw6.jpg" style="max-width:100%; min-height:200px;"></div><div style="text-align:right;font-size:0.9em;" id="cws_ad">MF阪口萌乃/©️WE LEAGUE<hr></div> 2シーズン指揮を執った岡本武行前監督からバトンを引き継いだのは、リーグ最年少指揮官となる柳井里奈監督だ。[4-4-2]でのセットアップから、ポゼッション時には[4-3-3]をイメージする変形で、初陣ではI神戸を4-1で破る快勝劇を演じて見せた。「長所で勝負すること」をポリシーに掲げるチームからは、前向きな言葉が多く飛び交う。船木里奈(←マイ仙台)や阪口萌乃(←I神戸)の加入や杉澤海星の復帰で中盤はさらに厚みを増しており、井上綾香の新たな相棒が定まれば、得点力もさらに上向きそうだ。 【注目選手】 ●MF阪口萌乃 定評のあったキック精度に加え、I神戸でのFW起用を経験してプレーの幅も広がった。上辻佑実とのダブル司令塔でゲームコントロールはもちろんのこと、自らもゴールにも向かう姿勢を打ち出す。 ●DF乗松瑠華 大宮V守備陣を率いるセンターバックで、2シーズン連続でキャプテンにも就任。昨季は19試合に先発し、今季もカップ戦で全試合にフル出場と、不動の存在となっている。 ●FW大島暖菜 スピードが持ち味のアタッカーで、昨季途中の加入ながらもすでに2ゴールをマーク。同時期加入の北川愛莉とともに途中投入でのジョーカー起用が続く。5月に行われたSUD Ladies CupではU-19日本女子代表として優勝を経験している。 ※昨季注目選手 FW井上綾香、DF鮫島彩、DF杉澤海星 <span class="paragraph-title">◆AC長野パルセイロ・レディース(AC長野)</span> <span class="paragraph-subtitle">【2022-23シーズン:7位/5勝6分け9敗】</span> <div style="text-align:center;"><img class="lazyload" data-src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2023/we231111_tw7.jpg" style="max-width:100%; min-height:200px;"></div><div style="text-align:right;font-size:0.9em;" id="cws_ad">MF伊藤めぐみ/©️WE LEAGUE<hr></div> 昨季は僅差のゲームを続けながらも、開幕4連敗と苦しいスタートを切った。だが、走力や粘り強さといったチームの軸がブレなかったことで終盤戦では台風の目に。勝てば優勝が決まる浦和に土を付け、上位の東京NB、I神戸とも立て続けのドローを演じ、ラスト6試合では3勝2分け1敗の成績を残した。廣瀬龍新監督はカップ戦を通じて24選手に出場機会を与え、選手配置も含めて様々なトライを決行。1人1人にもプロ意識を植え付けるなど、昨季を越えるべく改革が続いている。 【注目選手】 ●MF伊藤めぐみ 中盤の2列目、3列目が主戦場だったが、キャプテンに就任した今季は1.5列目のようなファジーな位置に。豊富な運動量でプレッシングの起点となるだけでなく、得点への意欲も向上し、カップ戦の開幕節同様、再び東京NB戦でのゴールを狙う。 ●FW川船暁海 長野のアカデミーであるシュベスターから初のトップ昇格を果たした、地元出身の19歳。昨シーズンから11番を背負うスピードスターは、今季のWEリーグカップでも2ゴールをマークし、長野の新エースとして名乗りを上げる。 ●FWタニガーン・デーンダー タイ女子代表として84試合37得点のキャリアを誇る173cmの大型FWで、フランス女子W杯にも出場している。スウェーデンや中国のクラブでのプレー経験もあり、実績は十分。兄はサンフレッチェ広島や清水エスパルスに所属していたティーラシン。 ※昨季注目選手 FW瀧澤莉央、DF肝付萌、MF大久保舞 <span class="paragraph-subtitle">◆ジェフユナイテッド市原・千葉レディース(千葉L)</span> <span class="paragraph-subtitle">【2022-23シーズン:8位/4勝8分け8敗】</span> <div style="text-align:center;"><img class="lazyload" data-src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2023/we231111_tw8.jpg" style="max-width:100%; min-height:200px;"></div><div style="text-align:right;font-size:0.9em;" id="cws_ad">FW千葉玲海菜/©️WE LEAGUE<hr></div> 昨季は千葉玲海菜と林香奈絵、攻守のキーマンが開幕前に前十字じん帯断裂で離脱した影響は大きかった。序盤戦から苦しい戦いが続き、監督交代も決行。3バックから4バックへと変更し、粘りのリーグ最多8分けを記録した一方、勝利数は最少タイに。6戦連続ドローなど、文字通り勝ち切れない試合が続いた。ただ、今季は上記2選手が復活。千葉は大澤春花とともにアジア競技大会でもゴールを量産し、好調を維持している。ヘッドコーチにはスペイン人のイスマエル・オルトゥーニョ氏を招くなど、新スタイルの構築にも挑戦している。 【注目選手】 ●FW千葉玲海菜 大ケガから復帰し、W杯のメンバーにも滑り込んだが、出場機会はわずか。鬱憤を晴らすようにアジア競技大会では7得点を挙げ、パリ・オリンピック アジア2次予選のウズベキスタン女子代表戦でもゴールと、今季大暴れの予感を漂わせる。 ●DF上野紗稀 2017年なでしこリーグカップ優勝時のキャプテンが、3年ぶりに浦和から帰ってきた。運動量と左足の精度は健在で、ビルドアップでの挑戦するチームの中でも種々のキックで好機を演出する。 ●MFビアン・サンプソン オーストラリア&ニュージーランド女子W杯にも出場したジャマイカ女子代表の主軸ボランチが電撃加入。ポテンシャルに疑いはないため、日本とチームの水にどれだけ馴染み、本来の実力を発揮できるかに注目が集まる。 ※昨季注目選手 MF鴨川実歩、MF岸川奈津希、FW大澤春花 <span class="paragraph-subtitle">◆ノジマステラ神奈川相模原(N相模原)</span> <span class="paragraph-subtitle">【2022-23シーズン:9位:5勝4分け11敗】</span> <div style="text-align:center;"><img class="lazyload" data-src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2023/we231111_tw9.jpg" style="max-width:100%; min-height:200px;"></div><div style="text-align:right;font-size:0.9em;" id="cws_ad">FW笹井一愛/©️WE LEAGUE<hr></div> 昨季の得点力不足は現在も影を落としている。得点数はリーグで2番目に少ない「17」で、5連敗を含む8戦未勝利のままシーズンを終了。今季のWEリーグカップでもゴールが遠かった上に立ち上がりの失点が続き、白星なしのまま開幕を迎える事態に。また、ケガや病気でスパイクを脱ぐこととなった選手に加え、古参の石田みなみが引退し、小林海青もSSDナポリへ移籍。ゲームの作りの部分は向上しているだけに、個性派が揃う攻撃陣の奮起と、新たなチームの顔の登場にも期待したい。 【注目選手】 ●FW笹井一愛 昨季トップチームへ昇格し、3得点を挙げた育成組織ドゥーエ出身のドリブラーが今季はプロ契約を締結した。当たりに強く走力も抜群な19歳は、年代別の日本女子代表にも定期的に名を連ねている。 ●FW榊原琴乃 AC長野から新加入した年代別の代表でも研鑽を積むドリブラーで、アジア競技大会での優勝も経験した。笹井と形成する19歳コンビの両翼もロマンがあるが、狭いエリアをこじ開ける技術も持ち、2列目での起用も。 ●GK岩崎有波 ドゥーエ所属のU-17日本女子代表の守護神は、ショットストップのみならず足下にも自信を持ち、ハイライン上等の強心臓。途中出場ながらもすでにトップチームデビューを果たし、2024年2月からの正式加入も発表された。 ※昨季注目選手 MF杉田亜未、FW南野亜里沙、MF藤原加奈 <span class="paragraph-title">◆アルビレックス新潟レディース(新潟L)</span> <span class="paragraph-subtitle">【2022-23シーズン:10位:4勝4分け12敗】</span> <div style="text-align:center;"><img class="lazyload" data-src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2023/we231111_tw10.jpg" style="max-width:100%; min-height:200px;"></div><div style="text-align:right;font-size:0.9em;" id="cws_ad">MF川澄奈穂美/©️WE LEAGUE<hr></div> 一昨季以上に苦しんだ昨季が嘘のように、橋川和晃新監督を迎えた今季はWEリーグカップ準優勝と、いきなりの躍進。[4-3-3]で始動し、中盤を微調整した[4-2-3-1]にシフトしたシステムの評価はもちろん、良い時間で点が取れずワンチャンスでやられるという悪癖も解消された。川澄奈穂美の加入も含め、ポジティブな雰囲気と勝利への貪欲さが浸透し始めている。どちらに転ぶかわからない接戦を手繰り寄せた数で、今季の順位は変わりそうだ。 【注目選手】 ●MF川澄奈穂美 日本屈指のクロッサーがNJ/NYゴッサムFCから日本に復帰。キャプテンとしても勝負へのこだわりをチームへ還元している。左の石淵萌実を含め、道上彩花へどれだけ質の高いボールを供給できるか。 ●FW白井ひめ乃 突破力のある白井ひめ乃と中盤兼任の白沢百合恵、右サイドバックの定位置争いはU-18の先輩が1歩リードか。ベテラン加入が話題をさらったが、育成組織から次々と頭角を現すのも新潟Lの面白いところ。 ●DF三浦紗津紀 昨季はリーグ戦19試合でフル出場と、守備陣を束ねるセンターバックで、ヘディングには自信を持っている。カップ戦の決勝はトレーニング中の脳震とう疑いの影響で不在となったが、最終ラインでは不動の存在 ※昨季注目選手 FW道上彩花、MF滝川結女、MF上尾野辺めぐみ <span class="paragraph-subtitle">◆ちふれASエルフェン埼玉(EL埼玉)</span> <span class="paragraph-subtitle">【2022-23シーズン:11位/5勝1分け14敗】</span> <div style="text-align:center;"><img class="lazyload" data-src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2023/we231111_tw11.jpg" style="max-width:100%; min-height:200px;"></div><div style="text-align:right;font-size:0.9em;" id="cws_ad">GK浅野菜摘/©️WE LEAGUE<hr></div> 昨季序盤は黒白のオセロでまずまずのスタートを切ったかに思われたが、シーズン終了を待たずして田邊友恵監督がチームを離れるなど、最終盤は6連敗を喫して2年連続の最下位に沈んだ。得点数、失点数ともにリーグワーストだったことも踏まえてか、池谷孝監督は基礎を再徹底して巻き返しを狙っている。一方、2シーズン連続で「MOST IMPRESSIVE WE ACTION DAY」を受賞し、スタジアムグルメではリユース食器の利用を促進するなど、ピッチ外活動の評価は非常に高い。 【注目選手】 ●GK浅野菜摘 EL埼玉の正GKは日本女子代表の守護神としてもアジア競技大会で全試合に出場し、優勝に貢献。ビルドアップ能力と左足の好フィードを武器に、2019年11月以来となるなでしこジャパン招集も目指す。 ●FW祐村ひかる 果敢な飛び出しにシュートのレンジの広さで、貪欲にゴールを目指すサイドアタッカー。2年連続の3ゴールを今季は越えることができるか。 ●DF瀬野有希 昨季はサイドバックやウイングバックを主戦場に全試合に出場したが、キック力や競り合いの強さを買われ、今季は異例の最前線にコンバート。自らもゴールを奪い、得点にも複数絡むなど指揮官の期待に応えている。 ※昨季注目選手 MF吉田莉胡、MF瀬戸口梢、MF三浦桃 <span class="paragraph-subtitle">◆セレッソ大阪ヤンマーレディース(C大阪)</span> <span class="paragraph-subtitle">【2022シーズン(なでしこリーグ):4位/11勝3分け8敗】</span> <div style="text-align:center;"><img class="lazyload" data-src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2023/we231111_tw12.jpg" style="max-width:100%; min-height:200px;"></div><div style="text-align:right;font-size:0.9em;" id="cws_ad">MF小山史乃観/©️WE LEAGUE<hr></div> 2021年はなでしこリーグで3位に入り、皇后杯でもベスト4進出。翌年もリーグを4位で終え、1月に就任した鳥居塚伸人監督のもと、今季からWEリーグに新規参入する。アジア競技大会優勝メンバーでもある脇阪麗奈(←I神戸)をはじめ、各WEリーグクラブへ散っていた多くの選手が復帰し、WEリーグカップでは3勝1分け1敗というAグループ2位の好成績。「究極の育成型クラブ」として、歴史的な1歩を踏み出している。 【注目選手】 ●MF小山史乃観 近年は左サイドでの起用が目立つが、もともとは最前線での点取り屋で、GKを除くすべてのポジションでプレー可能。型にとらわれず複数ポジションをこなすという、C大阪の育成方針を体現している。 ●FW矢形海優 マイ仙台で経験とゴールを積み上げ、今季から復帰。古巣相手に早くも恩返し弾を決めた。裏を狙うタイミングはピカ一で、自らの突破からも好機を演出する。 ●FW百濃実結香 サイドバックの経験を経て今季はここまで右サイドハーフが主戦場に。スピードに乗ったドリブルが武器で、年代別の日本女子代表やなでしこリーグベストイレブン選出経験も持つ。 ※昨季注目選手 なし 2023.11.11 11:35 Sat

ベレーザがWEリーグ開幕へ向け激励会実施!オリジナル選手カードの配布や商店街訪問も

1日、日テレ・東京ヴェルディベレーザは赤羽駅前にて、WEリーグ開幕へ向けた激励会や商店街訪問を開催した。 昨季は皇后杯を制したものの、WEリーグでは2季連続の3位に終わった東京NB。当然今季に懸ける思いは強い。 開幕戦勝利へ機運を高めるべく、東京NBはホームタウンの1つである北区で、公開練習やWEリーグ激励会を北区主催で実施。「赤羽スポーツの森公園競技場」でのトレーニング後は赤羽駅前の七福神広場に場所を移し、トークショーなどが行われた。 イベントには岩清水梓、藤野あおば、木下桃香、北村菜々美、村松智子の5選手が新ユニフォーム姿で出席。今季もキャプテンを務める村松は「カップ戦では悔しい思いをしたので、この1カ月間、課題に取り組んで成長した姿を見せられるようにチーム全員で頑張っていきたい」と意気込みを語った。 北区や赤羽の思い出について問われた岩清水は「赤羽の駅前が素晴らしい、ありがとうございます。すごい嬉しいです」と、通りを彩る東京NBのフラッグや横断幕に感慨の言葉を述べた。また、本拠地である味の素フィールド西が丘の魅力や、選手の意見も多く取り入れられたという新ユニフォームのこだわりについても各選手が想いを伝えた。 トークショー終了後には、集まったファンにプレーヤーズカードを手渡し。配布されたプレーヤーズカードは今回が初お披露目で、全選手分が用意されているとのこと。今後の選手参加イベント時などでの配布を予定しており、コンプリートを目指す楽しみ方もできそうだ。 激励会後には商店街を訪問し、ポスターへのサイン入れやプレーヤーズカードの配布などを実施。多種多様な飲食店には選手たちも興味津々で、街の人から「ベレーザ頑張って!」と声をかけられると、顔を綻ばせて声援に応えた。 ホームタウンに根付いたイベントに参加し、応援の熱を肌で感じた東京NBの選手たち。2023-24WEリーグの開幕節、12日に行われるホームでのAC長野パルセイロ・レディース戦へ改めて士気を高めた。 <span class="paragraph-title">【写真】ベレーザの選手たちが商店街の人たちと記念撮影! プレーヤーズカードも</span> <span data-other-div="movie"></span> <div style="text-align:center;"><img class="lazyload" data-src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2023/beleza20231101_tw1.jpg" style="max-width:100%; min-height:200px;"></div> <div style="text-align:center;"><img class="lazyload" data-src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2023/beleza20231101_tw2.jpg" style="max-width:100%; min-height:200px;"></div> <div style="text-align:center;"><img class="lazyload" data-src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2023/beleza20231101_tw3.jpg" style="max-width:100%; min-height:200px;"></div> <div style="text-align:center;"><img class="lazyload" data-src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2023/beleza20231101_tw4.jpg" style="max-width:100%; min-height:200px;"></div> 写真:超ワールドサッカー 2023.11.01 20:30 Wed

定位置確保なるか…ベレーザDF坂部幸菜、WEリーグ開幕へ向け「理子さんがいないから、ではなく…」

日テレ・東京ヴェルディベレーザのDF坂部幸菜が、WEリーグ開幕戦へ向けた意気込みを語った。 1日、東京都北区の赤羽スポーツの森公園競技場にて、日テレ・東京ヴェルディベレーザのトレーニングが一般公開された。 昨季は皇后杯を制したものの、WEリーグでは2季連続の3位に終わった東京NB。2023-24WEリーグは11日から12日にかけて開幕節が行われ、東京NBは12日に味の素フィールド西が丘でAC長野パルセイロ・レディースと対戦する。 捲土重来を期する東京NBの公開練習は、ホームタウンの1つである北区の主催で行われた。 ボールを使ったトレーニングではフリーマンの数を変更しながらのボール回しなどが行われ、GK陣は連続したシュートに対するセービングのほか、ハイボール処理時のステップや姿勢の確認にも注力。暑いとさえ感じた秋晴れの下のトレーニングは、8対8のハーフコートのミニゲームで幕を閉じた。 多様なアタッカー陣が注目される東京NBだが、守備陣にもベテランの岩清水梓やキャプテンの村松智子、新加入の船木和夏に長期離脱から復帰の松田紫野と個性が揃う。 その中でもポジション争いの渦中、DF坂部幸菜に話を聞いた。 東京NBの育成組織であるメニーナ出身の20歳は、2021-22シーズンに2種登録選手としてWEリーグデビュー。2021年度の皇后杯では大躍進したメニーナのキャプテンとして、INAC神戸レオネッサや大宮アルディージャVENTUSを下してのベスト4入りに貢献していた。 2022年1月にトップチームへの昇格が発表され、昨季はリーグ戦のラスト5試合を先発フル出場と機会を掴み、初ゴールもマークしている。一方で、2023-24WEリーグカップでは開幕2試合に出場し、チームも2連勝を飾ったが、以降3試合ではベンチを温めることに。この間、チームも1分け2敗と未勝利に終わり、決勝進出を逃していた。 「(カップ戦は)優勝を目指してやってきた中で、得点力が(植木)理子さんがいなくなって低くなってしまった。「誰かが点を取る」ではなくて、みんながゴールを取るっていう意識を持ちながら、失点も多かったので失点しないっていう部分と得点力を上げられるようトレーニングをしています」と、リーグ開幕へ向けて修正を施している。 「理子さんは1枚だけじゃなくて、2枚3枚と(ボールホルダーを)追ってくれていて、後ろとしてはコースが限定されている中での守備だったのでやりやすかったです。けど、理子さんがいなくなったからそれができない、ではなくて、自分たち後ろ(の選手)が前の人に声をかけて同じような守備をやれるようにしていきたい」 「(試合には)去年の最後の方から出させてもらって、自分が出た試合は点を決められないことをもちろん意識してやっていますが、カップ戦も失点してしまっているので、最後のボールにいくところとかも、しっかりもっとやっていきたいと思います」 東京NBには今季から松田岳夫監督が就任。守備ではチャレンジ&カバーの意識がより高くなったことをうかがわせる。 「(守備の仕方は)基本的にはあまり変わっていないですけど、もう1人のセンターバックとの連携、1人が出た時にカバーっていう意識は松田さんになって強くなって、ちょっと走る距離が増えています。前線の選手が結構前からいくからこその後ろのリスク管理などは、もっと徹底していきたいと思っています」 ビルドアップの面でも、前に付けるパスについて「一番(理想的なの)は自分のパスからゴールにつながる形だと思うので、攻撃につながる1発のパスっていうのは意識しながらやってはいます」と狙いを見せる。 リーグ戦の開幕へ向けては、あらためて「まずは目の前の一戦一戦を大切にして、自分としては失点をしないで勝利に貢献できるように頑張っていきたいと思います」と意気込みを語った。 2023.11.01 19:55 Wed
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