「自分たちがやりたい試合をしたい」首位奪還目指すダービーへシメオネ監督…お馴染みの質問に「我々はバスでスタジアムに行くつもりだ(笑)」
2025.02.08 20:15 Sat
ダービーへ意気込むシメオネ監督
アトレティコ・マドリーのディエゴ・シメオネ監督が、首位奪還を目指すマドリード・ダービーへの想いを語った。スペイン『アス』が伝えている。
しかし、アルゼンチン人指揮官は「審判がどうするかではなく、自分たちがどうするかについて考えている」と取り合わず。
「素晴らしいプレーヤーと対戦することを知っているし、その点に注意を払わなければならない。試合について考え、相手を負かすことができると思うところまで持っていくつもりだ。彼らの個々のクオリティは理解しているが、自分たちがやりたい試合をしたい」と、あくまでダービーで相手を上回ることに集中していると語った。
ディフェンスラインの離脱者の多さで選択肢の少ない相手に対して、出場停止のDFロビン・ル・ノルマンを除く全主力の起用が可能なアトレティコには幾つかのポジションで選択肢がある。
とりわけ、MFロドリゴ・デ・パウルのピボーテの相棒に関してはMFコケとMFパブロ・バリオス、左サイドハーフはMFコナー・ギャラガー、MFサムエウ・リーノのいずれを起用するかに注目が集まる。
その選手起用に関して指揮官はそれぞれの選手への評価を語りつつも、明言は避けた。
「チームにとって何が最も重要かを見極め、その結果、最初からそれを示すつもりだ。起こり得るあらゆる事態に備える必要がある。それは先発するプレーヤーや試合後半で出場できるプレーヤーに影響する」
「彼(バリオス)は非常に重要なプレーヤーで、若いプレーヤーが持つべきプロセスを備えた若手だ。彼はインサイドでもウイングでもプレーでき、我々にさまざまな術を与えてくれる。レアル・マドリー戦では間違いなく重要になるだろう」
「皆さんが見ているように、私は彼(リーノ)を高く評価している。彼は良いプレーをしているし、コレクティブな攻撃に参加し、ゴールを決め、成長し、コナーと競い合っている。彼にはボール回収やチームにバランスをもたらすといった他の特徴もある。レアル・マドリー戦で誰が先発するかは、これからわかるだろう」
「(セルロートについて)我々は彼をとても必要としているし、彼はチームに様々なものをもたらしてくれる。彼は我々のチームのストライカーたちとは違ったものを持っている」
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アトレティコは前節、マジョルカとのホームゲームを2-0で勝利し、シメオネ監督のラ・リーガ通算500試合目のメモリアルゲームを白星で飾るとともに、エスパニョールに敗れた首位のレアル・マドリーとの勝ち点差を「1」に縮めて今回のダービーを迎えることになった。今回の大一番に向けては前述のエスパニョール戦でのレフェリングに対して遺憾の意を表明したマドリーに対して、アトレティコのSNSが揶揄する反応を示した一件もあり、両指揮官の会見ではセサール・ソト・グラード主審をはじめとするレフェリーに関する質問が投げかけられた。「素晴らしいプレーヤーと対戦することを知っているし、その点に注意を払わなければならない。試合について考え、相手を負かすことができると思うところまで持っていくつもりだ。彼らの個々のクオリティは理解しているが、自分たちがやりたい試合をしたい」と、あくまでダービーで相手を上回ることに集中していると語った。
さらに、ゲームプランに関しては「ゴール前にバスを止めるのか」とのお馴染みの質問が飛ぶと、「10万人がそう言うだろう。もちろん、我々はバスでスタジアムに行くつもりだ」とニヤリとした表情でリアクション。さらに、「ライバルは試合開始から力強く、決意を持ってプレーするだろう。我々は試合を、自分たちがやらなければならないと思うところまで持っていかなければならない」と、キックオフからタイムアップまで全力で戦いたいと説明している。
ディフェンスラインの離脱者の多さで選択肢の少ない相手に対して、出場停止のDFロビン・ル・ノルマンを除く全主力の起用が可能なアトレティコには幾つかのポジションで選択肢がある。
とりわけ、MFロドリゴ・デ・パウルのピボーテの相棒に関してはMFコケとMFパブロ・バリオス、左サイドハーフはMFコナー・ギャラガー、MFサムエウ・リーノのいずれを起用するかに注目が集まる。
その選手起用に関して指揮官はそれぞれの選手への評価を語りつつも、明言は避けた。
「チームにとって何が最も重要かを見極め、その結果、最初からそれを示すつもりだ。起こり得るあらゆる事態に備える必要がある。それは先発するプレーヤーや試合後半で出場できるプレーヤーに影響する」
「彼(バリオス)は非常に重要なプレーヤーで、若いプレーヤーが持つべきプロセスを備えた若手だ。彼はインサイドでもウイングでもプレーでき、我々にさまざまな術を与えてくれる。レアル・マドリー戦では間違いなく重要になるだろう」
「皆さんが見ているように、私は彼(リーノ)を高く評価している。彼は良いプレーをしているし、コレクティブな攻撃に参加し、ゴールを決め、成長し、コナーと競い合っている。彼にはボール回収やチームにバランスをもたらすといった他の特徴もある。レアル・マドリー戦で誰が先発するかは、これからわかるだろう」
「(セルロートについて)我々は彼をとても必要としているし、彼はチームに様々なものをもたらしてくれる。彼は我々のチームのストライカーたちとは違ったものを持っている」
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首位チームの大黒柱。ここまで19試合7ゴール4アシストと、数字面においてはバルセロナやマドリーにより優れた選手がいることも事実だが、首位チームで最も存在感を放ったエースを前半戦のMVPに選出した。 今季も3バック、4バックを併用し、前線に関してはFWアンヘル・コレアを除いて大きく顔ぶれが変わったなか、序盤戦は連携面や新戦力の適応に時間を要したが、傑出した戦術眼と献身性、バランス感覚に長けたエースの存在によってチームは安定。2トップ起用では相棒をうまく活かしながら、MFバリオスやMFデ・パウルとともにゲームメイク、前線と中盤のリンクマンを担いつつ、仕上げの仕事もこなすマルチタスクを見事に完遂した。 さらに、前述のバルセロナ戦とともに首位ターンにおいて重要な一戦となったセビージャ戦では圧巻のドブレーテでチームを4-3の劇的な逆転勝利に導くなど、その勝負強さも傑出していた。 ★最優秀監督 ◆ディエゴ・シメオネ(アトレティコ・マドリー) <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2025/get20250117_100_tw2.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 真骨頂発揮で首位に導く。マジョルカを6位に躍進させたハゴバ・アラサテ監督やアスレティックのバルベルデ監督の手腕も素晴らしかったが、首位チームの指揮官を最優秀監督に選出した。 アトレティコ13年目で近年は戦術面、マネジメントの部分で限界説も囁かれながらも、微調整を繰り返しつつ、ブレない戦い方で結果を出し続けるアルゼンチン人指揮官。今季は前述の新戦力に加え、構想外と思われたDFハビ・ガラン、レンタルバックの実子ジュリアーノ・シメオネなど既存戦力の力も引き出し、チームとしての最大値をうまく引き出している印象だ。 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チャビ体制での構想外から一転して中盤の絶対的主力に。アトレティコDFハビ・ガラン、ビジャレアルFWバリー、ラージョDFラティウ、バジャドリーDFジュマ・バー、ソシエダDFアランブルらの活躍も印象的だったが、バルセロナの躍進に大きく貢献した21歳MFを選出した。 カンテラ時代から才能は高く評価されながらも、多くのカンテラーノがファーストチームに登用されたチャビ体制では同世代や後輩が定着していくなか、思うようなチャンスを得られず。一時は換金対象として放出の可能性も取り沙汰された。 しかし、中盤に多くの離脱者が続出したなか、後輩MFベルナルとともにプレシーズンの段階からフリック監督の評価を得ると、ここまで16試合3アシストを記録。MFガビやMFフェルミン・ロペスら負傷者が復帰後も、MFペドリとともにピボーテの主力を担い、指揮官の期待に応える高水準のパフォーマンスを披露し続ける。172cmとサイズには恵まれていないが、傑出したフットボールIQ、パスセンス、献身性を武器にブラウグラナの中盤に君臨し、ラ・ロハデビューまで飾っている。 【期待外れ】 ★チーム ◆バレンシア <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2025/get20250117_100_tw5.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 復活の兆し見せた昨季の勢いを活かせず。昨季はフルシーズンを率いることになったバラハ前監督の下で9位フィニッシュしたが、今季は2勝7分け10敗の最下位に低迷。その低迷の大きな要因はオーナーのピーター・リムの杜撰な運営、昨年10月末に発生した深刻な豪雨洪水といった要因が大きい。 ただ、スカッドの質を鑑みれば、少なくとも中位の力は十分にあるだけに、コーチングスタッフ、選手の責任も避けられないところだ。守備に関しては29失点とそこまで悪い数字ではないが、先日のマドリー戦で10人相手にミス絡みの失点で悲劇的な敗戦を喫するなど、メンタルの部分を含めて勝負弱さが顕著。 より深刻な攻撃陣ではFWウーゴ・ドゥーロが5ゴール2アシストと奮闘も、FWラファ・ミルらの低調なパフォーマンスによって1試合平均1点に満たない18ゴールにとどまった。今冬の移籍市場ではFWサディクを獲得も、さらなる補強が行われなければ、コルベラン新監督の手腕でもさすがに立て直しは厳しく、1986-87シーズン以来のセグンダ降格の可能性が現実味を帯びてくる。 ★選手 ◆FWセバスティアン・アラー(レガネス) <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2025/get20250117_100_tw6.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> ラ・リーガ初挑戦は完全に失敗に。昨夏の移籍市場において、ある意味で最も大きなサプライズとなったのが、2021-22シーズンのエールディビジ得点王で、アヤックス、ドルトムントでプレーしたコートジボワール代表FWのレガネス加入だった。 ドルトムントでは精巣ガンの治療の影響などもあって思うような活躍はできなかったが、昨年2月のアフリカ・ネーションズカップでコートジボワールを優勝に導いたストライカーのラ・リーガ弱小クラブへの加入は驚きとして伝えられた。 しかし、大きな期待を背負って臨んだ前半戦では8試合(先発5)の出場で無得点に終わり、今冬の移籍市場ではレンタル契約を解消し、オランダの古巣であるユトレヒトへ移籍。スペインの地でなんのインパクトも残せずに、半年でプレーを終えることになった。 2025.01.18 18:30 Satアトレティコ・マドリーの人気記事ランキング
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アトレティコ・マドリーのアルゼンチン代表FWジュリアーノ・シメオネ(22)に対する評価が高まってきた。「若き日の父親ディエゴを彷彿とさせる」などとマドリード紙が称える。 父ディエゴ・シメオネが指揮するアトレティコに16歳で入団したジュリアーノ。 トップチームで父親から初めて起用されたのは19歳。しかし、そこからしばらくセカンドチームを主戦場とし、23-24シーズンはアラベスへ武者修行…現役時代からアトレティコ魂を持つ父ディエゴに肩を並べるのは難しいだろうと誰もが思うなか、昨夏アラベスより復帰した。 それでも迎えた今季、ジュリアーノはラ・リーガ第10節あたりからスターターに定着し、ワイドアタッカーとして奮闘。4日のコパ・デル・レイ準々決勝ヘタフェ戦では2得点を記録した。 『マルカ』などに寄稿するマドリードのジャーナリスト、アドリアン・ブランコ氏は、自身のXでジュリアーノを称賛。 「ジュリアーノ・シメオネは今季アトレティコのビッグネームである。彼がアトレティコの復活、成長、競争力を象徴する存在となっているのだ。そのプレーにはエネルギー、犠牲、決意、熱意が溢れ、とにかく情熱的。彼の血にも“チョリズモ”が流れている」 『Relevo』も社説でジュリアーノを称賛した。 「ジュリアーノは“魂”そのものか。ピッチ脇でチョロ(父ディエゴ)が望むこと全てをフィールド全域に伝えるのが、このシメオネ家の三男だ。彼がアトレティコに来たのは父親のおかげだと誰もが言ったが、今ここに残っているのは父親が持っていたもの全てを彼も持つからだ」 「ジュリアーノが自らのゴールを祝っている様子を見ると、いつだったか…ビセンテ・カルデロンでエンブレムを指差して歌っていた若き日のディエゴを思い出す。今や、ジュリアーノがアトレティコのスターターであることに異論を唱える者はいない。間違いなく、息子3人の中でジュリアーノが最も父親に似ている」 2025.02.05 20:41 Wed3
G・シメオネのドブレーテなど大量5発でヘタフェを下したアトレティコが2年連続のベスト4進出!【コパ・デル・レイ】
アトレティコ・マドリーは4日、コパ・デル・レイ準々決勝でヘタフェとホームで対戦し、5-0で勝利した。 ラウンド16でセグンダ(スペイン2部)のエルチェに快勝したアトレティコは、直近のマジョルカ戦からスタメンを6人変更。セルロートやバリオス、M・ジョレンテ、GKオブラクらに代えてグリーズマンやデ・パウル、ヒメネス、GKムッソらをスタメンで起用した。 公式戦6試合無敗中のヘタフェに対し、アトレティコは開始早々にスコアを動かす。8分、リーノのパスから左サイド深くまで駆け上がったハビ・ガランのクロスをG・シメオネがヘディングで流し込んだ。 先制したアトレティコは、17分にも自陣でのパスカットからロングカウンターを仕掛けると、左サイドを持ち上がったアルバレスのサイドチェンジをボックス右手前で受けたデ・パウルが落とすと、ボックス中央に走り込んだG・シメオネがダイレクトシュートをゴール右下に沈めた。 早い時間にリードを広げて主導権を握ったアトレティコは、その後も攻勢を続ける。すると42分、G・シメオネの右クロスをペナルティアーク内の19が繋ぐと、ボックス左でボールを受けたリーノがシュートフェイントでDFをかわし、ゴール右隅へシュートを流し込んだ。 ハーフタイムに3枚替えを敢行したヘタフェに対し、アトレティコは後半も開始早々にチャンスを作る。49分、アルバレスのパスでボックス左に抜け出したハビ・ガランの折り返しをG・シメオネがワンタッチシュートを沈めたが、これはハビ・ガランの抜け出しがオフサイドの判定でノーゴールの判定に。 その後は互いに選手を入れ替えながらゴールを目指すなか、アトレティコは78分にボックス右手前でボールを受けたアンヘル・コレアがグラウンダーのミドルシュートをゴール左隅に突き刺し、試合を決定づける4点目を奪うと86分にもショートカウンターからセルロートがゴールネットを揺らした。 結局、試合はそのまま5-0でタイムアップ。ヘタフェに圧勝したアトレティコは2大会連続のベスト4進出を決めた。 アトレティコ 5-0 ヘタフェ 【アトレティコ】 ジュリアーノ・シメオネ(前8) ジュリアーノ・シメオネ(前17) サムエウ・リーノ(前42) アンヘル・コレア(後33) アレクサンダー・セルロート(後41) 2025.02.05 08:30 Wed4
アトレティコがシメオネのラ・リーガ通算500戦目を白星で祝う! 浅野拓磨が途中出場のマジョルカは5戦連続無得点での敗戦に…【ラ・リーガ】
ラ・リーガ第22節、アトレティコ・マドリーvsマジョルカが1日にリヤド・エア・メトロポリターノで行われ、ホームのアトレティコが2-0で勝利した。なお、マジョルカのFW浅野拓磨は67分から途中出場した。 2位のアトレティコは6位のマジョルカとの上位対決でリーガ3試合ぶりの勝利を目指した。前節のビジャレアル戦を1-1のドローで終え、レガネス戦の敗戦に続く2戦未勝利となったコルチョネロス。それでも、チャンピオンズリーグ(CL)ではレッドブル・ザルツブルク相手に4-1の完勝。目標であるトップ8フィニッシュを達成した。シメオネ監督はその一戦から先発3人を変更。アスピリクエタ、デ・パウル、グリーズマンに代えてヘイニウド、バリオス、セルロートを起用した。 対するマジョルカは前節のレアル・ベティス戦の敗戦によって公式戦4試合連続無得点での連敗と苦戦が続く。連敗阻止を期した難敵相手のアウェイゲームでは、[5-3-2]の布陣を採用。浅野はベンチスタートとなった。 シメオネ監督のラ・リーガ通算500試合目となったメモリアルゲーム。立ち上がりは後ろ重心で前線のムリキ、ラリンをシンプルに使ったロングボールで陣地を回復するマジョルカが良い入りを見せた。 それでも、時間の経過とともにギアを上げたホームチームは20分、アルバレスのスルーパスに抜け出したセルロートがニアを狙ったシュートで最初の決定機を作り出すと、得意のカウンターから先制点を奪う。 26分、ハーフウェイライン付近でのル・ノルマンの潰しからボールを引き取ったジュリアーノ・シメオネがボックス付近まで運んで左で浮いたリーノにラストパスを供給。ここでリーノは冷静にゴール右隅へ左足シュートを流し込み、ラ・リーガ2試合連続ゴールとした。 失点後もマジョルカが同じ戦いを継続も、攻撃でリズムを掴み始めたアトレティコは、前半のうちに追加点を奪うべく攻勢を仕掛けていく。39分にはボックス左でアルバレスが折り返した正確なボールを、ゴール前に飛び込んだジュリアーノがワンタッチシュート。さらに、GKにはじかれたボールを繋いでバリオスが鋭いグラウンダーシュートを放ったが、これは枠の左に外れた。 アトレティコの1点リードで折り返した後半。互いに選手交代なしで臨んだなか、前半同様にホームチームが押し込む展開が続く。ただ、コケのミドルシュートはGKグライフの守備範囲。 膠着状態が続くと、60分を過ぎて両ベンチが動く。アトレティコは次節に控えるマドリード・ダービーを睨み、カードトラブルやプレータイムのコントロールを意識。ジュリアーノやアルバレス、コケらを下げてギャラガー、グリーズマン、アンヘル・コレアらをピッチに送り出す。 これに対してゴールが必要なマジョルカは浅野やアブドン、サラスらフレッシュなアタッカーをピッチに送り出し、前がかってゴールを目指す。アウェイチームでは浅野が積極的にボールに関与し、ボックス内でシュートを放つなど積極性を示したが、アトレティコの堅守をこじ開けるまでには至らず。 すると、試合巧者のホームチームは試合終了間際の93分にルーズボールの競り合いを制し、リケルメが突っついたボールに反応して抜け出したグリーズマンが絶妙なミドルループシュートを流し込み、勝利を決定づける2点目を挙げた。 そして、この直後に試合はタイムアップを迎え、らしい形の試合運びで勝ち切ったアトレティコがシメオネ監督のラ・リーガ500試合目を白星で飾り、3戦ぶりの白星で次節のダービーに臨むことに。一方、敗れたマジョルカは5戦連続無得点での5連敗に。 アトレティコ・マドリー 2-0 マジョルカ 【アトレティコ】 サムエウ・リーノ(前26) アントワーヌ・グリーズマン(後48) 2025.02.02 04:35 Sun5