「ELの方が我々のレベルに合っている」…CL予選敗退のモウリーニョ監督が自虐コメント

2024.08.14 21:55 Wed
新天地で早くも自虐コメント
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新天地で早くも自虐コメント
2024-25シーズンからフェネルバフチェを率いるジョゼ・モウリーニョ監督が、チャンピオンズリーグ(CL)予選敗退を受けて、自虐的なコメントを発した。『ESPN』が伝えている。

今年1月に成績不振を理由にローマを解任されたスペシャル・ワン。それでも、依然として引く手あまたのポルトガル人指揮官は、さまざま代表チームや世界各国からオファーが舞い込んだなか、トルコ屈指の強豪フェネルバフチェの新指揮官に就任した。

その新天地ではCL予選2回戦のFCルガーノ戦を連勝で突破し、スュペル・リグ開幕戦のアダナ・デミルスポル戦も勝利。上々のスタートを飾ったが、リールと対峙したCL予選3回戦では敵地での1stレグを1-2、ホームでの2ndレグを1-1のドローで終えた結果、2戦合計2-3で痛恨の敗退。今シーズンはヨーロッパリーグ(EL)のリーグフェーズに回ることになった。
同試合後、公式会見に出席したモウリーニョ監督は、ELの方が「我々のレベルに合っている」と、チームの体たらくへの皮肉か自己弁護にも捉えられる自虐的なコメントを発した。

「私は経験豊富で現実的な考えを持っている。チャンピオンズリーグでプレーできれば素晴らしいが、大会で勝ち進むチャンスは絶対にない。ヨーロッパリーグの方が我々のレベルに合っている。同じレベルのチームと対戦するのでチャンスはあるだろう」
「チャンピオンズリーグはクラブにとって重要な後押しであり、世界最大のチームと対戦するチャンスを失うため、経済的には損をする。しかし、チャンピオンズリーグで優勝することはなく、チャンピオンズリーグ決勝に進出することもない。1つか2つのビッグチームに勝つことはできるだろう…。一方でヨーロッパリーグでは素晴らしい結果を出すことはできるが、それはもしもという場合だけだ」

今回の発言によって、今後のELでの戦いに対するハードルは上がってしまった感もあるが、元ローマ指揮官はCLと共に大幅なレギュレーション変更によって同大会でもタフな戦いが待っていると、警戒感も口にしている。

「ヨーロッパリーグがなぜこんなことになるのか、私にはさっぱりわからない」

「チャンピオンズリーグと同じで、理由はわからない。誰にとっても新しいことに適応しなければならない」

「12月まで試合が積み重なる。6試合ではなく8試合だ。だから基本的に毎週ミッドウィークに試合をする。ちょっと変わった大会だ。ホームで4試合、アウェイで4試合、ホームでしか試合をしない相手と、アウェーでしか試合をしない相手と合わせて8試合を戦う」

「奇妙だが、それが現実だ。金銭が決定を下し、それに適応しなければならない。うまくいけば、スュペル・リグのライバルも同じ状況に直面するだろう。だが、簡単ではない。我々はいいチームを擁しており、チームをフレッシュに保つよう努める。チームに野心を注入してうまくやっていきたい」

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CL出場のツルヴェナ・ズヴェズダ、セルビア代表FWラドニッチ&ボスニア・H代表MFクルニッチを獲得

セルビアのツルヴェナ・ズヴェズダは3日、トリノからセルビア代表FWネマニャ・ラドニッチ(28)とフェネルバフチェからボスニア・ヘルツェゴビナ代表MFラデ・クルニッチ(30)を完全移籍で獲得した。 なお、ラドニッチの契約期間は2026年6月30日までで、1年の延長オプションが付随している。一方、クルニッチについては契約期間は明かされていない。 ラドニッチは、ローマやエンポリの下部組織で育ち、2015年7月にローマへと完全移籍。2016年1月に母国セルビアのチュカリチュキへとレンタル移籍を経験すると、2017年7月にはツルヴェナ・ズヴェズダへ完全移籍。 その後、2018年8月にマルセイユへステップアップを果たすも、レギュラー定着には至らず。ヘルタ・ベルリン、ベンフィカ、トリノへとレンタル移籍を経験。2023年7月にトリノへと完全移籍していた。 トリノでは左ウィングやセカンドトップを主戦場に公式戦41試合に出場したが、昨年10月以降は出番が限られ、今冬にはマジョルカへレンタル移籍に出されていた。 一方のクルニッチは、母国でプロデビュー後、セルビアのドンジ・スレムやエラス・ヴェローナ、エンポリなどを経て、2019年夏からミランに加入。高い戦術理解力と献身性を武器にアンカーやサイドハーフ、トップ下、シャドーストライカーと複数のポジションをカバー。ステファノ・ピオリ率いるミランを支えてきた。 しかし、昨夏に同胞FWエディン・ジェコを獲得したフェネルバフチェからオファーが届くと、偉大なる“先輩”との共闘を望んで移籍を熱望。今年1月にフェネルバフチェへの移籍が実現すると、約半年間で公式戦22試合に出場していた。 2024.09.04 08:30 Wed

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