「十分すぎるぐらいの1点」東京クラシックでダブル達成、首位を走り続ける黒田剛監督が語る守備への大きな自信「失点しないと選手たちも確信を持ってやっている」

2024.07.14 23:03 Sun
首位を走る町田を指揮する黒田剛監督
©超ワールドサッカー
首位を走る町田を指揮する黒田剛監督
FC町田ゼルビア黒田剛監督が、東京ヴェルディ戦の勝利を振り返った。

14日、明治安田J1リーグ第23節で町田はアウェイの味の素スタジアムで東京Vとの“東京クラシック”が行われた。
今シーズンの前回対戦は5-0で町田が圧勝した中、この試合は開始6分にオウンゴールで町田が先制。その後は、東京Vも盛り返し、互角の戦いが繰り広げられたが、GK谷晃生の好セーブなどもあり町田が0-1で逃げ切り勝利を収めた。

首位チームとしての強さを見せつけ、東京Vとの“東京クラシック”でダブルを達成した黒田監督は、試合後の記者会見でしっかりと守り切ることを目指して戦い、結果が出たと振り返った。

「前回の試合から右のサイドバックのヘンリー(望月ヘンリー海輝)のところに鈴木準弥を入れるというところ。彼の配球、クロスというところで前回5-0で勝利した時も、彼からかなり良いクロスが入っていたので、そこに藤尾(翔太)、(ミッチェル・)デュークを飛び込ませるというのもプランの1つでありました」
「それが功を奏して、相手の事故を誘った形になりましたが、あれが我々にとっては大きかった印象です」

「かなり湿度が高く、疲弊する選手たちも出てきたので、後半には3枚替えをしたり、一気に息を吹き返そうとしたりということでメンバーを代えていきました。その中でもかなり疲弊が早かったなと思います」

「後半はヴェルディさんの持ち前のテクニカルなサッカー、パスワークが出てきた中で、我々はしっかりそこでGK、ディフェンス陣が守勢になりながらも1点をしっかりと守り切って、1-0で勝ち切ろう、またはチャンスがあって2点目のダメ押しが取れればゲームを決められるので、勝利の方程式を彼らにハーフタイムで再確認して入りました」

「2点目を取るということよりも、この1点をしっかり守っていくということが次のゲームにつながっていくことを選手全員が捕らえて、志向してくれたと思います」

また、アウェイながらも大勢のファン・サポーターが駆けつけて後押し。選手が抜けることになる中で、さらにチームを強固なものにしたいと語った。

「今日は町田からファン・サポーターの約4000名が駆けつけてくれまして、選手たちの背中を押してくれて、最後まで声を切らさず応援してくれたことに感謝すると共に、次の次節国立で、なかなか勝てていないピッチですが、しっかり結果を残せるようにやっていきたいと思います」

「これからオリンピックに藤尾翔太がいきますし、平河含めて、こういう状況の中で穴もどんどん出てきますが、チームが一体感を持って一丸になれるタイミングだと思うので、ここでもう1つまとめられるようにマネジメントしていきたいと思います」

今シーズンは先制ゴールを奪うと勝率が非常に高い町田。黒田監督は、リスクを冒さず、1点を奪えばそれをしっかりと守ることを考えてプレーさせているとした。

「やってはいけないのは、リスクを負うこと。ロングボールがいっぱい入っている中で、処理ミスは何本かあったので、そこから相手にチャンスの糸口を見つけられて侵入されることもあったので、そこはしっかりとロングボール対応をしっかり促しました」

「あまり相手を引きつけすぎて、1つの事故を誘うよりも、シンプルに背後を突いていこうと。ウイングバックの食いつきが良いので、その背後を狙っていこうということでした」

「勝利の方程式は1-0。十分すぎるぐらいの1点だと、そういったリードをしっかり生かしてゼロで最後に守り切るというのは、今年掲げたコンセプトではあるので、前回同様しっかりと志向してくれたと思います」

1点を守っていくというスタイルでも結果を残して首位を走り続けている町田。黒田監督は、守備にも大きな自信を持っていながら、この試合からも反省をすることはあるとした。

「守備コンセプト、クロスの守備というところで、今年はクロスからの失点は1点もありませんし、我々の強み、町田の守備コンセプトをしっかり遵守することによって、失点は絶対しないということを選手たちも確信を持ってやってくれているので、こういったプランが成り立つと思っています」

「変に前方に人数をかけすぎてカウンターを食らったりというのは、我々にとっての1番のハイリスクです。もちろん、前線からのプレスはしっかりと行きますし、前方で相手の陣地でサッカーをすることもプランの中にはありましたけど、森田(晃樹)選手が入りながらしっかりと中央を攻略してくるサッカーも彼らはやってきたので、中央を使われる局面もあったので、これからの反省材料として、あるべき時間にやるべきことをもう一度徹底すること、再確認することはミーティングでしっかりと落とし込みたいです」

その守備では、GK谷晃生の好守も光った。谷については、「堂々としていること、色々な駆け引きが彼のサッカーセンス、GKとしてのサッカーセンスの中に、我々が落とし込めないことも、彼の感覚の中で持っていることはありがたい、頼もしいGKという印象です」と語り、「これまでなんのストレスもなく彼を起用し続けられる。練習に取り組む姿勢、言葉がけ、彼の立ち振る舞いも本当に誠実です。他のGKの模範ともなる、我々にとっても凄くありがたい存在として頑張ってくれています。今日なんかも彼の精神が充実しているからこそのセーブだと思うので、そこは彼の今までの努力ということが功績に繋がっていると思います」と、GKとしての大きな能力を称えた。

また、「数字でもクロスのキャッチというのはJリーグでもトップだと聞いています」と語り、「彼がクロスに対応しやすいようなディフェンスの配置、彼が2つ、3つという選択肢があるときには迷うことも出ていますが、彼が思い切って生きやすい選択肢を持てるようにディフェンス陣をうまく配置しているということもあるので、GK、ディフェンス陣の配置、連係が功を奏していると思います」と、最終ラインも含めた守備陣が間違った選択をしていないことを語った。

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東京V、バスケス・バイロンの異例の移籍経緯を説明…

J2リーグの上位2チームの間で実現したシーズン途中の異例の移籍を受け、東京ヴェルディが経緯を明かした。 FC町田ゼルビアは6日、東京ヴェルディからチリ人MFバスケス・バイロン(23)を完全移籍で獲得したことを発表。 現在、両クラブは勝ち点10差が付いているものの、町田が首位、東京Vが2位と自動昇格、優勝争いを繰り広げている。さらに、同じ東京を本拠地とするローカルライバルの間柄ということもあり、シーズン途中のライバルチームへの移籍は衝撃をもって伝えられた。 6日の移籍決定後に新天地での加入会見に臨んだバスケス・バイロンは、移籍リリース時のコメント同様に「批判されるのもわかった上での決断」と、大きな覚悟をもっての移籍だったとコメント。それでも、恩師である黒田剛監督の元でのプレーを熱望し、町田行きを決断した。 一方、ライバルに主力を引き抜かれる形となった東京Vは移籍発表翌日となった7日、江尻篤彦強化部長がクラブハウスで報道陣の囲み取材に応じ、交渉の詳細に関する言及は避けながらも移籍の経緯を説明。 クラブとしては契約延長交渉を含め、全力で慰留に努めながらも、最終的には選手自身の強い意向によって移籍を認めざるを得なかったとしている。 「我々にとって欠かせない選手でした。1カ月プラスアルファ前から彼との契約の更新というのは当然進めていました。そういった中で最終的に今回のような形となりました」 「今まで巻き直し(延長交渉)は年度末にやっていたと思いますが、この時期に巻き直しをちゃんとやって、残さなければいけないというのは、今までのヴェルディではなかったことだと思います。去年お金を作ったぶん、早い段階でそういったことをやっていくことは自分の仕事だと思っていました」 「そういった中、(自分たちが)早く動けば、(他クラブから)早く動きがくるというのはしょうがないことです」 「当然、ある程度のお金を彼が置いていってくれました。そのへんは抜かりなく自分も仕事をしているつもりです」 「(延長オファーを拒否され、他クラブからのオファーが来て違約金を払われての移籍という形か)そういう流れでした」 「彼も彼で悩み抜いた結果だと思いますし、僕らも個人的に彼と話を重ねて、最終的に彼が決めた決断でした。ただ、クラブは指をくわえて見ているような状況ではなく、クラブとしてやれることを全力でやった結果、こうなってしまったことは致し方ないというところです」 また、9日に新国立競技場で行われる『東京クラシック』を間近に控える中での移籍発表に関しては、様々な要素が絡み合った上での偶然だったという。 「1カ月前のそういったところから始めていて、町田さんのいろんな狙いがあるとは思いますが、それを含めてのJ1昇格への戦いだと捉えています。J1昇格にはクラブ力が問われる。現場だけでなくクラブの力が当然問われます。そういう戦いのステージに、万年中位のチームが上がったということは、それだけの戦いをしている。現状の上位のチームと戦うということはピッチだけではない。そこをチーム全体で認識してやっていける機会なのかなと思います。そういう舞台で戦っていることを私も監督含めた現場、クラブ側もわかってJ1昇格に向けて戦っていかないと良い形にはなりません」 「こういったタイミングになったことに関しては、彼と真剣に我々が向き合って話し合った結果がこのときになってしまったというだけで、意図してやっているわけではないです」 主力の穴埋めに関しては名古屋グランパスから育成型期限付き移籍で獲得したMF甲田英將らを含めた現有戦力の台頭を促しつつも、クラブとして新戦力補強に動くことを認めている。 「それは当然です。今年は(J1昇格の)チャンスがあると思っています。そこに向けて全力投球していきたいと思っています。(伸びしろ十分の若手選手が)補強しなくても自分たちがいるというような形が一番です。ただ、それを指をくわえて待つわけではなく、強化部としてそこに適する選手を取っていくという考えではいます」 「ただ、間違ってもバカげた補強というか、端的に言えば多くのお金が必要となる補強をするつもりは明確にありません。あくまでクラブに合った形でないと、それ以後のことに関して上がっても上がれなくても大変になりますし、そこは10年、20年とヴェルディがやっていく上で重要なことだと考えています」 また、現場を預かる城福浩監督も同日に行われた記者会見、その後の囲み取材で今回の移籍に言及。「サッカーの世界ではよくあること」、「弱肉強食の世界」と前置きしながらも、百戦錬磨の指揮官にとっても今回の移籍は前例がないものだと感じている。 「“強奪”という言い方が適切かはわかりませんが、我々の目からそのように映ることはサッカーの世界ではよくあることです」 「ただし、サッカー先進国やサッカー先進国に近づこうとしている国のリーグでシーズン途中に、このような順位でこういった移籍が実現した例がはたしてほかにあるのであれば、聞かせてほしいというふうに思っています。シーズン中にこういう2位から1位に主力が行くというのが、こういうことが成立するのか。自分が知り得る限りでは聞いたことがないです」 さらに、クラブ同様に1カ月以上の期間を通じて何度となく対話を重ねて慰留を図ったという。その中で「これ以上は話せない」と慎重に言葉を選びつつも、起用の可否を含めて難しいチーム状況の中で指揮官として繊細な対応を行っていたことを明かした。 「彼とは話しすぎるぐらい話しました。もちろん条件というのはサッカー選手にとって重要なものです。20年も30年もサッカー選手を続けていくのは難しい。あとは個人でバックボーンが異なります。その部分は無視できないです」 「ひとつは彼がそういう選択肢を得た事実があったこと。そこで条件がはね上がったとするのであれば、それは彼が勝ち取ったものです。そこを否定することはありません」 「あとは手段を選ばずにJ1昇格を考えたとき、今回のような向こうの手段が意表というものではありません。僕らはそういった部分も含めて昇格を争っています。ただ。ピッチの上で90分、戦術や選手交代がどうのという部分だけで戦っているわけではない」 「何がなんでも昇格しようとしているチームが何チームもあります。これほどインパクトがある補強がこれからあるかはわかりませんが、そのチームの戦力をもぎ取れば二乗倍の補強になるという思考があってしかるべきというほど、みんなが是が非でも昇格したい。そういう世界だと思います」 「この1カ月はこの騒動にチームが巻き込まれないようにすることにかなり努力しました。おそらく選手は僕らが言わなくても、どんな混沌とした状況かというのは、この1カ月感じながらやっていました」 「僕らは起用するしないの判断も含めて考えていました。それはなぜかと言えば、行くか残るのかわからなかったからです。行くか残るかわからない状況でどういう準備をしてという部分は、少なくともチームに影響がないという部分で自分が努力する。今はその努力をしなくていいという部分でスッキリしていますし、個人的には間違いなくプラスです」 「(残留の可能性に賭けていた部分は?)僕らが賭けていたというか、(選手本人が)ファイナルアンサーしたら僕らはどうしようもないです。それにものすごい差があろうがなかろうかというところです」 「誰よりも1人いなくなったことで、チームが沈んだと言われたくないのは我々当事者です。それをプラスにできると確信しています」 2023.07.07 17:10 Fri

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J1首位の町田がGK新井栄聡を大分から完全移籍で獲得、大分では公式戦で出番なし「チャレンジも含め移籍することに決めました」

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川崎Fが移籍したGK上福元直人の穴埋め! 町田GK山口瑠伊を期限付きで獲得

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