バレンシアがセビージャFWラファ・ミルを買取OP付きレンタル移籍で獲得…かつて下部組織に所属

2024.07.11 22:20 Thu
バレンシア下部組織に所属していたラファ・ミル
Getty Images
バレンシア下部組織に所属していたラファ・ミル
バレンシアは11日、セビージャのスペイン人FWラファ・ミル(27)をレンタル移籍で獲得することで合意したことを発表した。なお、シーズン終了後に買い取りオプションがついている。

ラファ・ミルは、バルセロナ、レアル・ムルシアの下部組織で育つと、2012年7年にバレンシアのユースに加入した。
ファーストチームには昇格できなかったが、2018年1月にウォルバーハンプトンに完全移籍。ラス・パルマス、ノッティンガム・フォレスト、ウエスカへの武者修行を経験。2021年8月にセビージャへと完全移籍した。

セビージャでは3シーズンで公式戦105試合24ゴール2アシストを記録。ラ・リーガでは通算115試合に出場し31ゴールを記録していた。

スペイン代表歴はないものの、U-24スペイン代表として東京オリンピックに出場。U-24日本代表とも対戦していた。
なお、スペイン『アス』は500万ユーロ(約8億6000万円)で買い取れるとしている。

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「勝ち点3が重要」ラ・リーガ初陣で逆転勝利のフリック監督、カンテラの若手が多いことにも言及「才能がなければ彼らを入れない」

バルセロナのハンジ・フリック監督が、自身のラ・リーガ初陣の勝利を喜んだ。 18日、ラ・リーガ開幕節でバルセロナはアウェイでバレンシアと対戦した。 フリック監督にとって初となるラ・リーガの試合。ジョアン・ガンペール杯ではモナコに惨敗しており、不安もよぎる試合となった中、試合はなかなかゴールが生まれない展開となる。 すると44分に失点。手痛いビハインドになると思われたが、アディショナルタイムにロベルト・レヴァンドフスキがゴールを奪い、1-1で後半を迎える。 すると49分、PKを獲得するとレヴァンドフスキがしっかり決めて逆転。カンテラ育ちの若手も多く出た試合は、1-2で勝利し、初陣を飾ることとなった。 試合後、逆転勝利を振り返ったフリック監督は、前半アディショナルタイムの同点ゴールが大きかったと振りかった。 「勝ち点3はとても重要だ。全てが良かった訳ではないが、後半は多くのミスを犯した前半よりもずっと良くなった。バレンシアはそれを利用して先制したが、ハーフタイム前のゴールは、後半をスタートする上で重要になった」 また、この試合2ゴールを記録して勝利に貢献したレヴァンドフスキを称賛している。 「彼はプロフェッショナルだ。それは我々にとってとても重要だ。彼は2つのゴールを決め、素晴らしい守備の仕事を見せた」 交代選手も含めて、カンテラ出身の若手を多く起用せざるを得なかったフリック監督。若手の野心に感銘を受けたとした。 「勝利でスタートできたことはとてもポジティブだ。我々は欠場選手がいたことで、特に難しいプレシーズンを過ごしたが、そこに現れたのはラ・マシアの若手だった」 「改善すべき点があることは明白だが、多くの野心と熱意を持っていることはわかった。とても白熱試合になった」 「(若手が多いことについて)私は気にしない。彼らは素晴らしく、才能がなければ彼らを入れることはない。それが最も重要なことだ」 <div style="text-align:center;" id="cws_ad"><hr /><a href="https://www.video.unext.jp/lp/football_pack?adid=XXX&utm_medium=a_n&utm_campaign=a_n&cid=D34327&utm_source=seesawgame_ultrasoccer&utm_term=ultrasoccer&rid=SG00003" target="_blank">ラ・リーガを見るなら<br />「U-NEXTサッカーパック」がお得!!</a><hr /></div> <span class="paragraph-title">【動画】フリック監督の初陣はバルサが逆転勝利!</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="pThN-aeIJFQ";var video_start = 0;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> <div style="text-align:center;" id="cws_ad"><hr /><a href="https://www.video.unext.jp/lp/football_pack?adid=XXX&utm_medium=a_n&utm_campaign=a_n&cid=D34327&utm_source=seesawgame_ultrasoccer&utm_term=ultrasoccer&rid=SG00003" target="_blank">ラ・リーガを見るなら<br />「U-NEXTサッカーパック」がお得!!</a><hr /></div> 2024.08.18 14:05 Sun
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リバプールがママルダシュヴィリ獲得に接近…加入時期は2025年夏に

リバプールがバレンシアのジョージア代表GKギオルギ・ママルダシュヴィリ(23)の獲得に近づいている。移籍市場に精通するジャーナリストのファブリツィオ・ロマーノ氏ら複数メディアが合意間近を報じている。 現在、ブラジル代表GKアリソン・ベッカー、アイルランド代表GKクィービーン・ケレハーと世界屈指のGKの陣容を誇るリバプール。しかし、一時サウジアラビア行き濃厚と報じられた前者、正GKとしての起用を求めて移籍を模索する後者と2選手共に去就はやや不透明な部分もあり、クラブはいずれかの流出に備えて新たなGKの獲得を目指す。 そういったなか、以前から有力なターゲットに挙がっていたジョージア代表GKの交渉に進展が見られたという。 一連の報道によると、リバプールとバレンシアは4000万ユーロ(約64億5000万円)程度の金額でクラブ間での合意に近づいているという。また、すでに選手サイドとは大筋合意に至っており、移籍が成立する可能性は高いようだ。 なお、加入時期に関しては2025-26シーズンが予定されており、今シーズンはレンタル移籍という形でバレンシアに残留する見込みだ。 ジョージア代表の守護神としてユーロ2024で印象的な活躍を見せたママルダシュヴィリは、ラ・リーガでも確固たる評価を確立。昨シーズンもラ・リーガ37試合に出場し、チームの守備を支えていた。 2024.08.21 17:10 Wed
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バレンシア、アラベスからFWリオハを完全移籍で獲得

バレンシアは22日、アラベスからスペイン人FWルイス・リオハ(30)を完全移籍で獲得した。契約期間は2026年6月30日までとなる。 7歳の頃に地元のクラブであるCDカベセンセに入団すると、2012年にトップチームに昇格。その後、レアル・マドリーCやセルタB、当時3部のマルベジャでのプレーを経て、2018年の夏にセグンダ・ディビジョン(スペイン2部)のアルメリアに移籍。 アルメリアでは加入初年度から主力として、公式戦41試合に出場し6ゴール2アシストを記録。この活躍が認められ、2019年夏にアラベスへ完全移籍すると、これまで在籍5シーズンで公式戦189試合に出場し22ゴール17アシストをマーク。17日に行われた今シーズンの開幕戦となったセルタ戦では、MFトマス・コネクニーに代わり68分から出場していた。 なお、すでにチームに合流しているリオハは、22日にチームメイトと共に次戦の対戦相手であるセルタの本拠地ビーゴに向かい、来週にメディア向けにメスタージャで記者会見を行う予定だ。 2024.08.23 08:00 Fri

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