オランダ1部・フィテッセ、プロリーグライセンス剥奪へ

2024.06.21 10:50 Fri
Getty Images
フィテッセのプロリーグライセンスが剥奪される見通しに。
PR
深刻な経営難により、今季オランダ1部・エールディビジにおける勝ち点18剥奪を喰らい、2部リーグ降格が決定していたフィテッセ。オランダ『Voetbal International』によると、24日にもオランダサッカー連盟・独立ライセンス委員会が会議を開き、この場でフィテッセのプロリーグライセンス剥奪を決定するか否か最終判断を下す見通しだという。
フィテッセは22年2月のロシアによるウクライナ侵攻を発端として経営が悪化。

翌月にロシア人オリガルヒのオーナー、ヴァレリ・オイフ氏が撤退し、同氏就任前から不安定な経営が続いていたなか、財政面と行政面の問題が深刻化…今季に入ってとうとう「オランダプロリーグ史上最大の勝ち点剥奪」という重い処分が下された格好だ。
フィテッセのエドウィン・ラインチェスGMは17日、独立ライセンス委員会に出向き、実質的なクラブ再建案である新たな予算案を提示も、その内容に難色を示され、プロリーグライセンスの維持が困難なものとなっていた。

現在はアメリカ人実業家のコーリー・パリー氏が所有するフィテッセ。パリー氏はここ数カ月、クラブ売却に向けて投資家グループと協議し、一時は交渉成立濃厚とされるも、自ら打ち切り。フィテッセが抱える1400万ユーロ(約23.8億円)の負債が解消されるメドは消えた。

また、クラブには主たる銀行口座がなく、会計士もいない状態とのこと。独立ライセンス委員会による予算案の承認は17日期限だったこともあり、24日に「プロリーグライセンス剥奪」を言い渡される可能性が高いとされる。

この観測はフィテッセ関係者も認めており、24日以降は控訴に踏み切る可能性が大。法的措置などあらゆる手段を講じ、クラブ消滅という最悪の事態を回避する方向へ動くようだ。

PR

フィテッセの関連記事

フィテッセが7日、オランダ人DFアレクサンデル・ビュットネル(35)の3度目となる加入を発表。2026年までの2年契約を結んだ。 ビュットネルはフィテッセ下部組織の出身で、トップ昇格後の2012年にマンチェスター・ユナイテッドへステップアップ。同期加入の香川真司と仲が良かった左サイドバックだ。 ユナイテッド 2024.08.08 14:50 Thu
フィテッセがオランダ・プロリーグに命からがら生き残るようだ。 主たる銀行口座がなく、会計士もいないという深刻な経営難により、オランダサッカー連盟・独立ライセンス委員会から「プロリーグライセンス剥奪」を言い渡されていたフィテッセ。 もとより昨季の勝ち点18剥奪でオランダ2部への降格が決まっていたなか、クラブ解 2024.08.04 13:30 Sun
フィテッセの運命は、ほぼ間違いなく「7月22日」に決まる。オランダ『Voetbal International』が伝えている。 オランダ1部・エールディビジのフィテッセ。優勝経験こそないが、欧州5大リーグに準ずるオランダ1部でかれこれ30年以上、アヤックスやPSVなどに次ぐ第2勢力として君臨してきた。 しか 2024.07.13 15:10 Sat
フィテッセはオランダ・プロリーグからの撤退を余儀なくされるのか。オランダ『Voetbal International』が伝えている。 かつて安田理大氏、ハーフナー・マイク氏、太田宏介氏が所属し、短期間ながら本田圭佑もプレーしたフィテッセ。オランダ1部・エールディビジの優勝経験こそないが、長らくトップディビジョンに 2024.06.19 14:10 Wed
フィテッセは5月31日、元オランダ代表MFマルコ・ファン・ヒンケル(31)の退団を発表した。 かつてチェルシーにステップアップ移籍を果たしたが、大ケガにも狂わされて輝けず、ミランやストーク・シティ、PSVをローンで転々としたファン・ヒンケル。2021年夏からPSVに完全移籍し、ローンを繰り返す日々に終止符を打つと 2024.06.01 09:20 Sat

エールディビジの関連記事

フェイエノールトは6日、スイス代表DFジョルダン・ロトンバが下腿の骨折で長期離脱となったことを発表した。 クラブの発表によれば、ロトンバは今週初めに行われたトレーニング中に足を負傷。その後の検査で下腿の骨折と診断され、今後数カ月は戦列を離れることになるとのことだ。 なお、今季ここまで8勝5分1敗で首位と勝ち 2024.12.07 08:30 Sat
レノファ山口FCが外国人GKの獲得に動いているようだ。 オランダ『Haaglanden Voetbal』の報道によると、山口が獲得を目指しているというのは、ローダJCに所属するオランダ人GKニック・マルスマン(34)とのことだ。 マルスマンはズヴォレ主審で、トゥヴェンテの下部組織育ち。2011年7月にファー 2024.12.05 21:25 Thu
「僕自身、やっぱり苦しいチームが苦しい時、本当に点が欲しい時に取れる選手が『エース』だと思っている。今回、綺世(上田=フェイエノールト)がケガでいなかったですけど、いつでも『自分が一番』っていう気持ちを持ってやってるので、そこに対しての自信は持ちながら、ただただアピールしていければ良いなとは思います」 こう話すの 2024.11.26 21:40 Tue
ボルシアMGの日本代表DF板倉滉(27)だが、冬にも移籍の可能性が浮上している。ドイツ『TZ』が伝えた。 日本代表の最終ラインを支え、2022年7月からボルシアMGでプレーする板倉。今シーズンもブンデスリーガで11試合に出場し1ゴール1アシスト、DFBポカールで2試合に出場し1ゴールを記録している。 201 2024.11.26 10:00 Tue
アヤックスのオランダ代表DFデヴィン・レンシュ(21)にビッグクラブが関心を強めているようだ。スペイン『スポルト』が報じている。 今シーズン限りでアヤックスとの契約が終了する21歳DFに関してはクラブが契約延長のオファーを掲示しているものの、現時点では来夏フリーでステップアップを目指すことが既定路線となっている。 2024.11.25 07:30 Mon

フィテッセの人気記事ランキング

1

ブライトン、コズウォフスキ&クラークの移籍を発表

ブライトンは25日、ポーランド代表MFカツペル・コズウォフスキ(18)とイングランド人DFマット・クラーク(25)の2選手の移籍を発表した。 昨夏にポゴニ・シュチェチンから獲得したコズウォフスキは、セントラルMFや攻撃的MFを主戦場に、圧倒的なボールスキルを生かした相手の逆を突くドリブル突破や、正確なパスを特長とする10番や8番タイプの選手。先のユーロ2020ではヨーロッパの主要トーナメントにおける最年少出場記録(17歳246日)を樹立した逸材だ。 ブライトン加入後は系列クラブのロイヤル・ユニオン・サン=ジロワーズにレンタル加入し、公式戦9試合に出場していた。しかし、レンタルバックした今夏はここまでトップチームで出番はなく、オランダのフィテッセへ1年間の武者修行に出ることになった。 一方、イプスウィッチ・タウンでプロキャリアをスタートしたクラークは、185cmのセンターバック。ポーツマスでの活躍を経て2019年にブライトンへ加入。しかし、ここまで公式戦の出場はなくダービー・カウンティ、WBAへのレンタル移籍を繰り返していた。 そして、25日にはチャンピオンシップ(イングランド2部)のミドルズブラへの完全移籍が決定した。 2022.08.25 22:24 Thu
2

浅野拓磨のボーフムが左SB補強、フィテッセのDFヴィッテクを完全移籍で獲得

ボーフムは14日、フィテッセのドイツ人DFマキシミリアン・ヴィッテク(27)を完全移籍で獲得したことを発表した。 移籍金は非公開。契約期間は2026年6月30日までの3年間となる。 左利きの左サイドバックであるヴィッテクは、1860ミュンヘンのアカデミー育ち。2014年7月にファーストチームに昇格すると、グロイター・フュルトでのプレーを経て、2020年7月にフィテッセへと完全移籍する。 フィテッセでは公式戦111試合に出場し9ゴール21アシストと主軸としてプレー。エールディビジでは89試合4ゴール16アシストを記録。2021-22シーズンにはヨーロッパ・カンファレンスリーグ(ECL)でも10試合に出場し3ゴール3アシストを記録していた。 なお、U-20ドイツ代表として15キャップを記録しており、2015年のU-20ワールドカップに出場していた。 2023.08.15 10:15 Tue
3

フェイエノールトがベルギー2部から新戦力アタッカーを確保…元オランダ1部得点王のイラン代表FWは構想外で退団へ

フェイエノールトがベルギー2部のパトロ・アイスデンから、アルジェリア代表FWハジ・ムサ(23)の獲得で合意に達したようだ。 上田綺世が所属する昨季オランダ1部王者のフェイエノールト。上田にはなんとかセンターフォワードの定位置を掴んで欲しいところだが、一方でクラブは右ウイングに新戦力を確保した模様。 オランダ『Voetbalpremiur』によると、表題の通り、パトロ・アイスデンから23歳ハジ・ムサの獲得で合意。フランス生まれの同選手は、3月の代表ウィークでアルジェリア代表デビューを飾った新進気鋭のドリブラーで、2月から今季終了まではオランダ1部フィテッセへレンタル移籍中だ。 フィテッセでは加入後すぐに右ウイングの定位置を掴み、現在リーグ戦7試合連続でフル出場中。加入前から2部降格圏に沈むチームで奮闘しており、3月17日のアルメレ戦では初得点をマーク…ここまで9試合1得点2アシストを記録する。 フェイエノールトはアヤックスとの獲得レースを制したとみられ、移籍金は350万ユーロ(約5億7000万円)とのこと。 ハジ・ムサを来季から右ウイングに迎え入れる一方、17-18シーズンのオランダ1部得点王でもあるイラン代表FWアリレザ・ジャハンバフシュ(30)は契約満了による退団が確実に。同選手は今季公式戦16試合で1得点にとどまっている。 2024.04.03 14:10 Wed
4

“選手不足”深刻な2部降格フィテッセにビュットネルが5年ぶり復帰! 香川真司とユナイテッド同期加入の35歳

フィテッセが7日、オランダ人DFアレクサンデル・ビュットネル(35)の3度目となる加入を発表。2026年までの2年契約を結んだ。 ビュットネルはフィテッセ下部組織の出身で、トップ昇格後の2012年にマンチェスター・ユナイテッドへステップアップ。同期加入の香川真司と仲が良かった左サイドバックだ。 ユナイテッドではパトリス・エブラ氏のバックアッパーを担い、2年で退団。ベルギーやロシアを経て、2017年に2度目となるフィテッセ加入も、2019年夏に再び退団した。 そこから5年、フィテッセは昨季の勝ち点18剥奪でオランダ2部への35年ぶり降格となり、深刻すぎる経営難でプロリーグライセンス剥奪も濃厚に。今季開幕を9日に控え、3日にようやくライセンス維持が決まったばかりだ。 ギリギリで生き延びた格好だが、その時点で契約選手はたった「11名」。 そこから4日間で、キュラソー代表GKエロイ・ルーム(35)との契約を無償で解除し、一方ではジョージア代表MFイラクリ・エゴアン(20)、元U-19オランダ代表DFミース・クリーケルス(22)の加入を発表した。 そして7日、35歳となったビュットネルの3度目加入を発表。オランダ2部のデ・フラーフスハップから完全移籍での獲得だ。 再建を進めるフィテッセにおいて、春から社長兼チーフスカウト兼U-21監督という激務を任されたテオ・ヤンセン氏は、クラブを知り尽くしたビュットネルの再加入について喜び。 「フィテッセがようやく“サッカー”について話せる状態に戻ったことを嬉しく思う。やっと最低限のチーム構築ができるようになった。無理はできないがね。ビュットネルのようなクラブを知り尽くした選手が戻ってくれて心強い」 現在、フィテッセの契約選手はビュットネルを含め「13名(GK1名)」。うち大半が下部組織から引き上げた10代後半〜20歳の若手で、13名の平均年齢は「22.0歳」となっている。 2024.08.08 14:50 Thu

NEWS RANKING
Daily
Weekly
Monthly