エバートンが今季も降格回避…ダイチ監督52歳の生き様が詰まった“プレミア残留”「この功績を誇りに思う」

2024.04.28 13:25 Sun
残留争いを知り尽くした猛者、ショーン・ダイチ52歳
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残留争いを知り尽くした猛者、ショーン・ダイチ52歳
エバートンが今季もプレミアリーグ残留を達成。ショーン・ダイチ監督が喜んだ。クラブ公式サイトが伝えている。

エバートンは27日、第35節でブレントフォードに1-0と勝利。経営難に勝ち点剥奪絡みの二転三転、恒例の残留争いと不恰好な今シーズンを送るが、3試合を残して降格回避だ。
このクラブの場合、その立役者を指揮官に見出すことができる。ショーン・ダイチ監督52歳。

バーンリー時代から一貫した[4-4-2]ベースのシンプルな戦術にロングボールやセットプレー…面白みに欠けるサッカーで面白さを表現できる稀有な存在であり、そのサッカーは、クラブ経営陣に対して鬱憤を溜め込むグディソン・パークと共鳴する。

お世辞にも世界最高峰のリーグで優勝を狙うサッカーではないが、ダイチ監督自身にその願望がない模様。現役時代(18歳〜36歳)にイングランドの下部リーグを抜け出せず、最後までプレミアリーグのピッチに立てなかった男は、「プレミアリーグ残留」を最大の価値と捉えている。
「(残留達成で)信じられないほど素晴らしい気分だ。シーズンを通してさまざまな困難に直面し、対処に対処を重ねてここまできた。監督はピッチの外でチームに落ち着きを与え、ピッチの中ではチームを機能させる責任がある…今季も難しいバランスだったよ」

「称賛に値する選手たちとスタッフ陣。後半戦は常にうまくいっていたわけではないが、前半戦よりも積み上げが大きかったと思う。(勝ち点剥奪絡みの)ノイズと攻撃があるなか、良いプレーを続けた。明らかにチャンスが増えただろう?」

前節(第29節延期分)のリバプール撃破に続き、3連勝でプレミアリーグ残留を掴んだエバートン。彼らには、ジョゼップ・グアルディオラユルゲン・クロップが率いるチームとは異なる「魅力」が詰まっている。率いるのは、その生き様を投影したと言ってもいいショーン・ダイチ52歳だ。

「本当に疲れる一週間だったが、とにかく嬉しい。この功績(プレミア残留)を誇りに思う」

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エバートン史上最多PL出場の主将DFコールマンが1年契約延長「貢献できると感じていなかったらサインしなかった」

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ブランスウェイトは残留でアマドゥ・オナナが移籍へ? 経営難エバートンの資金調達プラン

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リバプール撃破も「選手から喜びの芽を摘み取った」、残留争い知り尽くすショーン・ダイチ52歳に一切の慢心なし

エバートンのショーン・ダイチ監督が選手へ喝を入れる。クラブ公式サイトが伝えている。 24日のプレミアリーグ第34節でリバプールを2-0と撃破したエバートン。経営難に勝ち点剥奪絡みの二転三転、残留争いと不恰好なシーズンを戦うなか、残り4試合で宿敵のタイトル獲得を遠ざける金星により、クラブ内外が沸く。 ただ、ダイチ監督の鋭い目付きは来たる未来だけを見据え、過ぎたことなどに興味なし。シンプルな戦術に[4-4-2]ベースのブロック…長期政権を敷いたバーンリー時代から残留争いを知り尽くす52歳は、残り4試合に命を賭ける覚悟がある。 限りなくプレミア残留に近づいたなかでも一切の慢心なし。選手たちから「喜びの芽を摘み取った」という。 「“現場”の力が及ばない浮き沈みも経験した今季、今回(リバプール戦)のような勝利は確かに誇りに思うべきもの。勝ち点剥奪に関する外部からの攻撃が、エバートンの選手には通用しないことが証明できたと思う。異論はないはずだ」 「だが、ここからシーズンラストまではもっと苦しい。私は試合後に『ファンと地域全体にこの勝利を喜んでほしい』と言ったが、次の車もやって来る。ここで駐車すべきだ。誰もがミッションに固執せよ」 「選手たちには、リバプール戦勝利を昨夜限りで喜び切ってもらった。次のブレントフォード戦はもっと重要で、グディソン・パーク(ホーム)で3ポイントを積むまたとないチャンスだ」 「ブレントフォードはいいチームだし、我々よりも少しだけリラックスして試合に臨めるだろう。昨夜選手たちから喜びの芽を摘み取った際、『次も勝って、また一瞬だけ喜ぶぞ』と伝えた。是が非でも3ポイントを獲りに行く」 ◆残留争い(全チーム残り4試合) 15位 ブレントフォード | 勝ち点35 | -7 16位 エバートン | 勝ち点33 | -12 17位 フォレスト | 勝ち点26 | -18 —残留圏内— 18位 ルートン・タウン | 勝ち点25 | -28 19位 バーンリー | 勝ち点23 | -32 20位 シェフィールド・U | 勝ち点16 | -59 2024.04.26 18:10 Fri

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