ラニエリとの師弟対決に完勝のデ・ロッシ率いるローマが3連勝! ディバラ&ペッレグリーニが連発【セリエA】

2024.02.06 06:44 Tue
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セリエA第23節、ローマvsカリアリが5日にスタディオ・オリンピコで行われ、ホームのローマが4-0で快勝した。

前節、サレルニターナに2-1と競り勝ってデ・ロッシ新体制連勝で5位に浮上したローマ。次節に首位インテルとのビッグマッチを控えるなか、マンデーナイト開催のホームゲームでは18位のカリアリ相手に3連勝を狙った。
デ・ロッシ監督は現役時代に指導を受けた恩師ラニエリ監督との師弟対決に向けて先発2人を変更。クリステンセン、ボーヴェに代えてこれがデビュー戦となるアンヘリーニョ、サスペンション明けのパレデスが起用された。

試合は開始早々に動く。2分、左CKの場面でキッカーのディバラが左足インスウィングで入れたクロスをニアのパレデスが頭で合わせると、相手DFに当たってゴール前にこぼれたところをペッレグリーニが右足で押し込んだ。

新指揮官就任後、3試合連発となったカピターノの一撃で早くもリードを手にしたローマ。さらに、9分には新戦力アンヘリーニョのピンポイントクロスからボックス右に飛び込んだクリスタンテの右ポスト直撃のシュートで追加点に迫る。
以降は時おり背後を狙うラパドゥーラとペターニャの2トップに深い位置への侵入を許すものの、ボールを握ってゲームをコントロールしていく。

すると23分、カウンターから右サイドのスペースに抜け出したクリスタンテが逆サイドのエル・シャーラウィに展開。そこからボックス左でサポートに入ったペッレグリーニの短いマイナスの落としをルカクがスルー。最後はフリーのディバラが左足シュートを突き刺し、ペッレグリーニに続いて2試合連続ゴールとした。

これで余裕が出てきたホームチームは、ルカクのキープ力を活かしながら新体制以降でより攻撃的な振る舞いを見せるサイドバックの攻撃参加を使って良い形の攻めを継続。前半終盤にはラパドゥーラに決定的なシュートを打たれ、ボックス内での交錯プレーでジョレンテがPKを取られかけたが、GKルイ・パトリシオの好守とオンフィールド・レビューでのPK取り消しによって難を逃れた。

後半も集中した入りを見せたローマは51分、ペターニャのボックス内でのハンドによって獲得したPKをディバラがきっちり決めてドッピエッタを達成した。

勝利に大きく近づいたことでデ・ロッシ監督は55分、ペッレグリーニ、エル・シャーラウィ、ジョレンテを下げてハイセン、ボーヴェ、ザレフスキを投入。また、少し足を痛めたアンヘリーニョを下げてクリステンセンをピッチに送り込んだ。

すると、主力に休養を与えた采配がオマケの4点目までもたらす。59分、右CKの場面でキッカーのパレデスが右足アウトスウィングの完璧なボールを入れると、これをハイセンがヘディングでゴール左隅に流し込んで嬉しいセリエA初ゴールとした。

この4点目で勝負を決めたジャッロロッシは、一矢報いたいカリアリの攻撃を冷静に撥ね返しながらクリーンシートを最優先に早くも試合をクローズに入る。74分には殊勲のディバラを下げて期待の新戦力バルダンツィを早速デビューさせた。

幾度かの決定機をモノにできずに5点目を奪うことはできなかったが、ラニエリ監督との師弟対決に完勝のデ・ロッシのチームはリーグ3連勝で首位インテル戦に臨むことになった。

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ナポリからスクデット奪還を目指した一昨季王者は、CLで死の組に入ってしまったことがセリエAへのしわ寄せとして大きく響いてしまった。補強としてはMFラインデルス、MFロフタス=チーク、FWプリシックといずれの選手もスタメンの座を掴み、チーム力アップに貢献した。しかしパリ・サンジェルマン、ドルトムント、ニューカッスルが同居したCLの負担が大きくセンターバックを中心にケガ人が続出。そんな中でピオリ監督は何とかやり繰りし、CLから敗退して以降は復調し、セリエAでは2位フィニッシュとした。 ◆セリエA集中で前半戦まではインテルと優勝争い~ユベントス~ <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/800/img/2024/get20240525_15_tw3.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 不正会計によりカンファレンスリーグ出場を辞退し、来季のCL出場を目標にセリエAに絞ったユベントスは前半戦、インテルと首位争いを続けた。しかし2月に行われたインテルとの直接対決に敗れると、チーム状態は下降線の一途を辿った。結果的にCL出場、コッパ・イタリア優勝と面目は保ったものの、アッレグリ監督はシーズン終わりを待たずして解任。来季はボローニャを躍進させたモッタ監督と共に再建を図ることになる。 ◆デ・ロッシ就任で盛り返すも~ローマ~ <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/800/img/2024/get20240525_15_tw4.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> モウリーニョ体制3季目の今季、FWルカクを筆頭に、MFアワール、MFレナト・サンチェスと実力者を補強したローマだったが、波に乗れなかった。1月にはモウリーニョ監督の解任に踏み切り、クラブのレジェンドであるデ・ロッシを新指揮官に据えた。付け焼き刃的な監督人事かに思われたが、デ・ロッシが見事ロマニスタの期待に応えた。CL出場こそ果たせなかったが、ELでは2季連続ベスト4進出と来季に期待が持てるシーズン後半戦を戦った。 ◆トゥドール就任で鎌田と共に復調~ラツィオ~ <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/800/img/2024/get20240525_15_tw5.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 昨季2位フィニッシュでスクデット争いの可能性も十分かと思われたサッリ政権3季目のラツィオだったが、そう甘くはなかった。CLとの連戦に耐え切れなかった面もあるが、さすがに主軸MFミリンコビッチ=サビッチの抜けた穴を埋めきるには至らなかった。期待された鎌田はチームに馴染めず大苦戦。そして3月にはサッリ監督が辞任する事態に。しかし後任として迎えたトゥドール監督が鎌田にとっても良い転機に。ボランチとして起用された鎌田はみるみるフランクフルト時代のパフォーマンスを取り戻し、新生ラツィオのプレーメーカーとして機能。CL出場には届かなかったが、ローマ同様、シーズン終盤の戦いぶりは来季に繋がるものだったと言えそうだ。 ◆連覇狙える陣容かと思いきや~ナポリ~ <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/800/img/2024/get20240525_15_tw6.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 開幕前には連覇を狙えると予想していたナポリだったが、スパレッティ監督の退任が想像以上にマイナスに働いた。主力ではDFキム・ミンジェのみが流出しただけで戦力的には昨季とほぼ変わらず、スクデットの本命だと思われた。ルディ・ガルシア監督にしてもスパレッティ監督の戦術を踏襲し、ここまで崩れるとは予想できなかった。結局、マッツァーリ監督を約10年ぶりに呼び戻したものの復調することはなく2月に解任。スパレッティ監督の右腕として働いていたカルツォーナ氏を招へいしたが、やはり昨季のナポリの姿は取り戻せずまさかの10位で終戦となった。 【最優秀選手&監督】 ★最優秀選手 ◆FWラウタロ・マルティネス(インテル) <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/800/img/2024/get20240525_15_tw7.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> セリエAにおいて風格を感じさせる数少ない選手。ゴールを奪うだけでなくチャンスメークの面でも長けており、貢献度が非常に高い。新たな相棒となったテュラムとも何の問題もなく好関係を築けていることが能力の高さを証明している。 ★最優秀監督 ◆シモーネ・インザーギ(インテル) <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/800/img/2024/get20240525_15_tw8.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> センターラインの主力流出をものともせず結果を残したのは流石だった。適切なターンオーバー敢行で主力選手の負担を軽減していた点も評価。攻守両面において安定感あるチームを作り上げた。自身初のスクデット戴冠。 【期待以上】 ★チーム ◆ボローニャ <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/800/img/2024/get20240525_15_tw9.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 古豪ボローニャがモッタ監督の下、5位と飛躍を遂げ、実に60季ぶりとなる欧州最高峰の舞台返り咲きを果たした。リーグ3位の堅守をベースに、オフェンス面でもFWザークツィーの懐の深いプレーを起点に厚みのある攻撃を見せたりと、攻守に完成されたチームだった。 ★選手 FWマルクス・テュラム(インテル) <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/800/img/2024/get20240525_15_tw10.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> ルカクの代役というプレッシャーのかかる条件での加入だったが、何のその。父リリアンが活躍したセリエAの舞台で十分なパフォーマンスを見せた。父親譲りのスプリント力によってインテルのカウンターは鋭さを増し、ルカクとは違った強みをチームにもたらした。 【期待外れ】 ★チーム ◆ナポリ <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/800/img/2024/get20240525_15_tw11.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 連覇が期待されただけにその反動から選出。メンツもほぼ変わっていない点も追い討ちをかける。指揮官の重要さが明確になるシーズンだった。 ★選手 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