【プレミアリーグ第19節プレビュー】前半戦最終戦! 3チームに首位ターンの可能性
2023.12.26 12:00 Tue
4日間の分散開催となった第18節では上位3チームがいずれもドローに終わった結果、リバプールとの敵地での首位攻防戦をドローで終えたアーセナルが首位でクリスマスを迎えることになった。
対戦相手のウェストハムは前節、マンチェスター・ユナイテッドに2-0の快勝を収め、EFLカップでの前回対戦ではアルテタのチームが1-3の大敗を喫した難敵だ。共に中4日と条件は変わらないが、次節の日程に差がある状況でのタフな相手との一戦で真価が試される。とりわけ、スタメンでは古巣対戦となるライスのパフォーマンスには注目が集まるところだ。
そのアーセナルと激闘を演じた2位のリバプールは、今季3勝目を手にした19位のバーンリーとのアウェイゲームでリーグ3戦ぶりの白星を狙う。アーセナル戦では優勢な試合運びを見せながらも、DFアレクサンダー=アーノルドの決定機逸によって逆転までは持ち込めなかった。それでも、日程面でディスアドバンテージを強いられたなか、2センターバックやMF遠藤航の奮闘によってパフォーマンス自体は非常にポジティブだった。その良い流れを継続して臨む年内最終戦では、ここ最近パフォーマンスに改善傾向がみられる昇格組と対戦。遠藤を含め一部選手のターンオーバーが見込まれるが、アフリカ・ネーションズカップ開幕迫る状況においてリーグ戦ではサラー依存傾向が顕著ななかでその他の攻撃陣の奮起に期待したい。
対するユナイテッドは前節、ウェストハムに0-2で完敗。これで公式戦4試合連続無得点での4戦未勝利とピッチ内では苦境が続く。その一方で、ピッチ外ではサー・ジム・ラトクリフ率いる『INEOS』への株式25%の譲渡がようやく確定し、今後の補強に向けてポジティブな報せとなった。これにより、指揮官を含め体たらくが続く既存戦力の尻に火が付くことが想定され、オールド・トラッフォードでの難敵相手の一戦では不甲斐ないパフォーマンスに終始するアタッカー陣の奮起に期待したいところだ。
3連勝で上位陣に肉薄する4位のトッテナムは、9位のブライトンとのアウェイゲームで今季3度目の4連勝を狙う。前節は4連勝中と絶好調のエバートンとのホームゲームに2-1で勝利。3試合連発のFWリシャルリソン、FWソン・フンミンの連続ゴールで相手の堅守を前半序盤に攻略したが、以降は相手のハイインテンシティのプレーに苦戦。後半終盤には1点を返された上、多くのピンチを招いたが守護神ヴィカーリオの圧巻のパフォーマンスに救われ、競り勝った。不調時はリードを守り切れない状況が続いたが、泥臭く勝ち切れた部分は間違いなくチームとしての成長を窺わせる。負傷交代したDFロメロの状態は懸念材料も、サスペンション明けのDFウドジェの復帰は大きなプラスとなる。
対するブライトンは前節、クリスタル・パレスを相手に1-1のドロー。リーグ3戦未勝利と浮上のきっかけを掴み切れずにいる。さらに、同試合ではMF三笘薫が左足首を負傷し、しばしの戦線離脱が決定した。ここまでの過密日程に加え、プレースタイルや指揮官の起用法の影響で負傷者に関しては誰かが戻れば、新たな負傷者が出るという悪循環が続いており、ここが踏ん張りどころだ。ここまでリーグ唯一全試合得点を継続するトッテナムに対して、唯一全試合失点しているデ・ゼルビのチームとしては必然と打ち勝つような試合展開に持ち込めるかが4戦ぶりの勝利のカギを握る。
FIFAクラブ・ワールドカップ初優勝を引っ提げてイングランド帰還となる5位のマンチェスター・シティは、連勝がストップした16位のエバートンとのアウェイゲームでプレミアリーグの戦いを再開する。CWCでは浦和レッズ、フルミネンセを相手に格の違いを見せつけたグアルディオラのチームだが、リーグ戦では直近5試合で1勝3分け1敗と思うように勝ち点を積み上げられておらず、サウジアラビア帰りで臨む難敵相手の一戦では真価が試されるところだ。CWCで見せたように効果的にゴールを重ねつつ、課題である試合のクローズの部分での改善を示したい。対戦相手のエバートンはトッテナムに敗れたものの、その試合を含めチェルシー、ニューカッスル相手に素晴らしいパフォーマンスを見せている難敵だけに、ここで勝ち切れれば後半戦へ大きな弾みを付けられるはずだ。
28年ぶりのクリスマスイブ開催のウォルバーハンプトンで今季9敗目を喫した10位のチェルシーは、強豪相手に善戦が続く15位のクリスタル・パレスとのロンドン・ダービーでバウンスバックを図る。ウルブス戦では再三の決定機を決め切れず、耐えるべき状況で耐え切れない負けパターンとなった。プレミアデビューを飾ったFWエンクンクにゴールが生まれたことはポジティブだが、あえての若手偏重のスカッド構成においてポチェッティーノ監督の「我々は若いチーム」とのお決まりのフレーズもそろそろ聞き飽きてきた感もあり、パレスとの年内最後のホームゲームでは結果、内容伴ったものを見せたい。エンクンクのパフォーマンスはもちろんのこと、MFエンソ・フェルナンデス、MFカイセドの2人がコンディション不良で出場が危ぶまれるなか、代役を担う中盤の選手たちのプレー、アタッカー陣の奮起に期待したい。
その他では前節ルートン・タウン相手にショッキングな敗戦を喫した7位のニューカッスルと、ヌーノ新体制の初陣を落とした17位のノッティンガム・フォレストとの一戦。共に降格圏に沈むシェフィールド・ユナイテッドvsルートンの昇格組対決、直近5勝1分けと絶好調の12位ボーンマスと13位のフルアムの一戦にも注目したい。
◆プレミアリーグ第19節
▽12/26(火)
《21:30》
ニューカッスル vs ノッティンガム・フォレスト
《24:00》
ボーンマス vs フルアム
シェフィールド・ユナイテッド vs ルートン・タウン
《26:30》
バーンリー vs リバプール
《29:00》
マンチェスター・ユナイテッド vs アストン・ビラ
▽12/27(水)
《28:30》
ブレントフォード vs ウォルバーハンプトン
チェルシー vs クリスタル・パレス
《29:15》
エバートン vs マンチェスター・シティ
▽12/28(木)
《28:30》
ブライトン vs トッテナム
《29:15》
アーセナル vs ウェストハム
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前半戦最終戦となる第19節では勝ち点1差で熾烈な首位争いを繰り広げ、首位ターンの可能性を有するアーセナル、リバプール、アストン・ビラの3チームの戦いに注目が集まる。首位のアーセナルは6位のウェストハムとのロンドン・ダービーに臨む。10戦未勝利中の鬼門アンフィールドに乗り込んだ前節のリバプール戦は、先制点を奪って以降は相手の攻勢に晒されて苦戦を強いられたが、DFサリバとDFガブリエウの2センターバックやMFライスの奮闘によって勝ち点1を持ち帰る最低限の結果を残した。このドローによって首位でクリスマスを迎えることに成功したが、ここ数試合メンバー固定傾向で試合を戦っているなか、消耗激しい首位攻防戦の影響は気がかりなところ。そのアーセナルと激闘を演じた2位のリバプールは、今季3勝目を手にした19位のバーンリーとのアウェイゲームでリーグ3戦ぶりの白星を狙う。アーセナル戦では優勢な試合運びを見せながらも、DFアレクサンダー=アーノルドの決定機逸によって逆転までは持ち込めなかった。それでも、日程面でディスアドバンテージを強いられたなか、2センターバックやMF遠藤航の奮闘によってパフォーマンス自体は非常にポジティブだった。その良い流れを継続して臨む年内最終戦では、ここ最近パフォーマンスに改善傾向がみられる昇格組と対戦。遠藤を含め一部選手のターンオーバーが見込まれるが、アフリカ・ネーションズカップ開幕迫る状況においてリーグ戦ではサラー依存傾向が顕著ななかでその他の攻撃陣の奮起に期待したい。
伏兵シェフィールド・ユナイテッド相手にホーム連勝記録を「15」でストップされた3位のアストン・ビラは、8位のマンチェスター・ユナイテッドとのアウェイゲームで勝ち点3奪取を目指す。前節のブレイズ戦はシュート数、XG(ゴール期待値)を含めて相手を圧倒したが、粘るアウェイチームの堅守に苦戦。それでも、終盤の失点で敗戦濃厚と思われた後半アディショナルタイムにMFザニオーロのゴールで勝ち点1を拾った点は今季のチームの勝負強さを示すものでもあった。今節は泥沼に陥る赤い悪魔を敵地で撃破し、白星を取り戻したい。
対するユナイテッドは前節、ウェストハムに0-2で完敗。これで公式戦4試合連続無得点での4戦未勝利とピッチ内では苦境が続く。その一方で、ピッチ外ではサー・ジム・ラトクリフ率いる『INEOS』への株式25%の譲渡がようやく確定し、今後の補強に向けてポジティブな報せとなった。これにより、指揮官を含め体たらくが続く既存戦力の尻に火が付くことが想定され、オールド・トラッフォードでの難敵相手の一戦では不甲斐ないパフォーマンスに終始するアタッカー陣の奮起に期待したいところだ。
3連勝で上位陣に肉薄する4位のトッテナムは、9位のブライトンとのアウェイゲームで今季3度目の4連勝を狙う。前節は4連勝中と絶好調のエバートンとのホームゲームに2-1で勝利。3試合連発のFWリシャルリソン、FWソン・フンミンの連続ゴールで相手の堅守を前半序盤に攻略したが、以降は相手のハイインテンシティのプレーに苦戦。後半終盤には1点を返された上、多くのピンチを招いたが守護神ヴィカーリオの圧巻のパフォーマンスに救われ、競り勝った。不調時はリードを守り切れない状況が続いたが、泥臭く勝ち切れた部分は間違いなくチームとしての成長を窺わせる。負傷交代したDFロメロの状態は懸念材料も、サスペンション明けのDFウドジェの復帰は大きなプラスとなる。
対するブライトンは前節、クリスタル・パレスを相手に1-1のドロー。リーグ3戦未勝利と浮上のきっかけを掴み切れずにいる。さらに、同試合ではMF三笘薫が左足首を負傷し、しばしの戦線離脱が決定した。ここまでの過密日程に加え、プレースタイルや指揮官の起用法の影響で負傷者に関しては誰かが戻れば、新たな負傷者が出るという悪循環が続いており、ここが踏ん張りどころだ。ここまでリーグ唯一全試合得点を継続するトッテナムに対して、唯一全試合失点しているデ・ゼルビのチームとしては必然と打ち勝つような試合展開に持ち込めるかが4戦ぶりの勝利のカギを握る。
FIFAクラブ・ワールドカップ初優勝を引っ提げてイングランド帰還となる5位のマンチェスター・シティは、連勝がストップした16位のエバートンとのアウェイゲームでプレミアリーグの戦いを再開する。CWCでは浦和レッズ、フルミネンセを相手に格の違いを見せつけたグアルディオラのチームだが、リーグ戦では直近5試合で1勝3分け1敗と思うように勝ち点を積み上げられておらず、サウジアラビア帰りで臨む難敵相手の一戦では真価が試されるところだ。CWCで見せたように効果的にゴールを重ねつつ、課題である試合のクローズの部分での改善を示したい。対戦相手のエバートンはトッテナムに敗れたものの、その試合を含めチェルシー、ニューカッスル相手に素晴らしいパフォーマンスを見せている難敵だけに、ここで勝ち切れれば後半戦へ大きな弾みを付けられるはずだ。
28年ぶりのクリスマスイブ開催のウォルバーハンプトンで今季9敗目を喫した10位のチェルシーは、強豪相手に善戦が続く15位のクリスタル・パレスとのロンドン・ダービーでバウンスバックを図る。ウルブス戦では再三の決定機を決め切れず、耐えるべき状況で耐え切れない負けパターンとなった。プレミアデビューを飾ったFWエンクンクにゴールが生まれたことはポジティブだが、あえての若手偏重のスカッド構成においてポチェッティーノ監督の「我々は若いチーム」とのお決まりのフレーズもそろそろ聞き飽きてきた感もあり、パレスとの年内最後のホームゲームでは結果、内容伴ったものを見せたい。エンクンクのパフォーマンスはもちろんのこと、MFエンソ・フェルナンデス、MFカイセドの2人がコンディション不良で出場が危ぶまれるなか、代役を担う中盤の選手たちのプレー、アタッカー陣の奮起に期待したい。
その他では前節ルートン・タウン相手にショッキングな敗戦を喫した7位のニューカッスルと、ヌーノ新体制の初陣を落とした17位のノッティンガム・フォレストとの一戦。共に降格圏に沈むシェフィールド・ユナイテッドvsルートンの昇格組対決、直近5勝1分けと絶好調の12位ボーンマスと13位のフルアムの一戦にも注目したい。
◆プレミアリーグ第19節
▽12/26(火)
《21:30》
ニューカッスル vs ノッティンガム・フォレスト
《24:00》
ボーンマス vs フルアム
シェフィールド・ユナイテッド vs ルートン・タウン
《26:30》
バーンリー vs リバプール
《29:00》
マンチェスター・ユナイテッド vs アストン・ビラ
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《28:30》
ブレントフォード vs ウォルバーハンプトン
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エバートン vs マンチェスター・シティ
▽12/28(木)
《28:30》
ブライトン vs トッテナム
《29:15》
アーセナル vs ウェストハム
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