【ECLグループステージ総括】エメリ率いるビラや昨季準優勝のフィオレンティーナが首位通過! 日本人4選手がGS突破
2023.12.17 09:30 Sun
2023-24シーズンのカンファレンスリーグ(ECL)・グループステージが14日に終了した。一昨シーズンから創設されたチャンピオンズリーグ(CL)、ヨーロッパリーグ(EL)に次ぐUEFA3番目のコンペティションには日本代表DF菅原由勢所属のAZやアストン・ビラ、フィオレンティーナといった強豪クラブが参戦した。
今グループステージではここまでのプレミアリーグで3位と大躍進のアストン・ビラ、昨季準優勝のフィオレンティーナ、リール、フェネルバフチェといった強豪が参戦。その優勝候補はいずれも順当に首位通過を決めた。
セビージャ、ビジャレアルで通算4度ヨーロッパリーグ(EL)を制覇したカップ戦のスペシャリストとして知られるウナイ・エメリ監督が率いるアストン・ビラは、AZ、レギア・ワルシャワと同居したグループEをきっちり首位通過した。躍進するプレミアリーグで上位に位置するため、グループステージでは控え選手、若手選手中心のスカッドでの戦いとなったが、豊富な資金力を武器に二足の草鞋に耐えうるスカッドを構築したことで、大きくパフォーマンスを落とすことはなかった。また、リーグ戦で15連勝中のビラ・パークではECLでも3戦全勝とホームでの圧倒的なアドバンテージが突破に繋がった。
ウェストハムに屈してギリギリでタイトルを逃したフィオレンティーナは、ヘンク、フェレンツヴァーロシュと同居したグループを4勝2分けの無敗で首位通過。開幕2戦連続ドロースタートも、第3節のチュカリチュキ戦で6-0の大勝を飾って勢いに乗ると、そこからの3連勝で一気に突破を決めた。7位とまずまずの位置に付けるセリエA、コッパ・イタリアで準々決勝進出を果たしており、今後の過密日程は懸念材料もアストン・ビラと並んで優勝候補であることに間違いはない。
今夏の移籍市場でFWジェコやMFタディッチ、MFフレッジら実力者を補強し、タレントの質では前述の3クラブと遜色ないフェネルバフチェは、ルドゴレツ、ノアシェランとUEFAコンペティション常連クラブとの三つ巴の争いを制した。スュペル・リグでも首位に立つチームは今冬の移籍市場でさらなる補強に成功すれば、優勝の可能性も十分にある。
その他では唯一全勝突破を決めたチェコの強豪ビクトリア・プルゼニやフランクフルトを抑えて首位通過のPAOKらも決勝トーナメントでの躍進が期待される。
また、今グループステージはAZのDF菅原由勢、フランクフルトのMF長谷部誠、クラブ・ブルージュのMF本間至恩、ヘントのDF渡辺剛、ディナモ・ザグレブのMF金子拓郎、ヘルシンキのMF田中亜土夢の日本人6選手が参戦。
リザーブチーム登録ながらも1試合に出場した本間はチームが首位通過を果たしており、出番を得る可能性は低いもののラウンド16に駒を進めることになった。
また、今季はカップ戦が主戦場となる長谷部は最終節のアバディーン戦でのフル出場を含め、グループステージ3試合に出場。チームはPAOKに次ぐ2位通過となり、プレーオフでラウンド16進出を目指す。
ECL初参戦となった金子は4試合に出場し、1ゴール1アシストを記録。アスタナ戦では得意の左足シュートで貴重な追加点を挙げて2-0の勝利に貢献。チームは全勝突破のビクトリア・プルゼニに屈して2位通過となり、長谷部同様にプレーオフからの勝ち上がりを期す。
また、ヘントのディフェンスラインの主軸として全試合に出場した渡辺は、マッカビ・テルアビブに及ばずも長谷部、金子同様に2位でプレーオフ行きを決めている。
菅原は全試合に先発出場したが、本命アストン・ビラに加え、レギア・ワルシャワ相手にエールディビジで見せているような輝きを放つことはできず。開幕前に多くの主力が引き抜かれた影響もあり、無念の3位敗退。田中は2試合に出場したが、4位での敗退となった。
なお、来年2月半ばに開催されるプレーオフではELグループステージ3位敗退組からアヤックス、ベティス、オリンピアコスといった強豪クラブ、DF常本佳吾を擁するセルヴェット、DF町田浩樹を擁するユニオン・サン=ジロワーズらが参戦する。
▽ECLグループステージ最終順位
◆グループA
1. リール(勝ち点14)
――ECL決勝T進出――
2. スロバン・ブラチスラヴァ(勝ち点12)
―ECLプレーオフ進出―
3. オリンピア・リュブリャナ(勝ち点6)
4. KIクラクスヴィーク(勝ち点4)
◆グループB
1. マッカビ・テルアビブ(勝ち点15)
――ECL決勝T進出――
2. ヘント(勝ち点13)
―ECLプレーオフ進出―
3. ゾリャ(勝ち点7)
4. ブレイザブリク(勝ち点0)
◆グループC
1. ビクトリア・プルゼニ(勝ち点18)
――ECL決勝T進出――
2. ディナモ・ザグレブ(勝ち点9)
―ECLプレーオフ進出―
3. アスタナ(勝ち点4)
4. バルカニ(勝ち点4)
◆グループD
1. クラブ・ブルージュ(勝ち点16)
――ECL決勝T進出――
2. ボデ/グリムト(勝ち点10)
―ECLプレーオフ進出―
3. ベシクタシュ(勝ち点4)
4. ルガーノ(勝ち点4)
◆グループE
1. アストン・ビラ(勝ち点13)
――ECL決勝T進出――
2. レギア・ワルシャワ(勝ち点12)
―ECLプレーオフ進出―
3. AZ(勝ち点6)
4. ズリニスキ・モスタル(勝ち点4)
◆グループF
1. フィオレンティーナ(勝ち点12)
――ECL決勝T進出――
2. フェレンツヴァーロシュ(勝ち点10)
―ECLプレーオフ進出―
3. ヘンク(勝ち点9)
4. チュカリチュキ(勝ち点0)
◆グループG
1. PAOK(勝ち点16)
――ECL決勝T進出――
2. フランクフルト(勝ち点9)
―ECLプレーオフ進出―
3. アバディーン(勝ち点6)
4. ヘルシンキ(勝ち点2)
◆グループH
1. フェネルバフチェ(勝ち点12)
――ECL決勝T進出――
2. ルドゴレツ(勝ち点12)
―ECLプレーオフ進出―
3. ノアシェラン(勝ち点10)
4. スパルタク・トルナヴァ(勝ち点1)
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ここでは、注目クラブや日本人選手の所属するチームを中心にグループステージを総括していきたい。◆強豪が順当突破、日本人4選手が次ラウンドへGetty Images
今グループステージではここまでのプレミアリーグで3位と大躍進のアストン・ビラ、昨季準優勝のフィオレンティーナ、リール、フェネルバフチェといった強豪が参戦。その優勝候補はいずれも順当に首位通過を決めた。
ウェストハムに屈してギリギリでタイトルを逃したフィオレンティーナは、ヘンク、フェレンツヴァーロシュと同居したグループを4勝2分けの無敗で首位通過。開幕2戦連続ドロースタートも、第3節のチュカリチュキ戦で6-0の大勝を飾って勢いに乗ると、そこからの3連勝で一気に突破を決めた。7位とまずまずの位置に付けるセリエA、コッパ・イタリアで準々決勝進出を果たしており、今後の過密日程は懸念材料もアストン・ビラと並んで優勝候補であることに間違いはない。
両クラブに資金力ではだいぶ劣るものの、パウロ・フォンセカ監督の下で魅力的なフットボールを展開する今季リーグ・アン4位のリールは東欧勢と同居したグループを4勝2分けの無敗で突破。エースFWデイビッドを筆頭に主力の引き抜きによる戦力ダウンがなければ、決勝トーナメントでも十分に戦えるはずだ。
今夏の移籍市場でFWジェコやMFタディッチ、MFフレッジら実力者を補強し、タレントの質では前述の3クラブと遜色ないフェネルバフチェは、ルドゴレツ、ノアシェランとUEFAコンペティション常連クラブとの三つ巴の争いを制した。スュペル・リグでも首位に立つチームは今冬の移籍市場でさらなる補強に成功すれば、優勝の可能性も十分にある。
その他では唯一全勝突破を決めたチェコの強豪ビクトリア・プルゼニやフランクフルトを抑えて首位通過のPAOKらも決勝トーナメントでの躍進が期待される。
また、今グループステージはAZのDF菅原由勢、フランクフルトのMF長谷部誠、クラブ・ブルージュのMF本間至恩、ヘントのDF渡辺剛、ディナモ・ザグレブのMF金子拓郎、ヘルシンキのMF田中亜土夢の日本人6選手が参戦。
リザーブチーム登録ながらも1試合に出場した本間はチームが首位通過を果たしており、出番を得る可能性は低いもののラウンド16に駒を進めることになった。
また、今季はカップ戦が主戦場となる長谷部は最終節のアバディーン戦でのフル出場を含め、グループステージ3試合に出場。チームはPAOKに次ぐ2位通過となり、プレーオフでラウンド16進出を目指す。
ECL初参戦となった金子は4試合に出場し、1ゴール1アシストを記録。アスタナ戦では得意の左足シュートで貴重な追加点を挙げて2-0の勝利に貢献。チームは全勝突破のビクトリア・プルゼニに屈して2位通過となり、長谷部同様にプレーオフからの勝ち上がりを期す。
また、ヘントのディフェンスラインの主軸として全試合に出場した渡辺は、マッカビ・テルアビブに及ばずも長谷部、金子同様に2位でプレーオフ行きを決めている。
菅原は全試合に先発出場したが、本命アストン・ビラに加え、レギア・ワルシャワ相手にエールディビジで見せているような輝きを放つことはできず。開幕前に多くの主力が引き抜かれた影響もあり、無念の3位敗退。田中は2試合に出場したが、4位での敗退となった。
なお、来年2月半ばに開催されるプレーオフではELグループステージ3位敗退組からアヤックス、ベティス、オリンピアコスといった強豪クラブ、DF常本佳吾を擁するセルヴェット、DF町田浩樹を擁するユニオン・サン=ジロワーズらが参戦する。
▽ECLグループステージ最終順位
◆グループA
1. リール(勝ち点14)
――ECL決勝T進出――
2. スロバン・ブラチスラヴァ(勝ち点12)
―ECLプレーオフ進出―
3. オリンピア・リュブリャナ(勝ち点6)
4. KIクラクスヴィーク(勝ち点4)
◆グループB
1. マッカビ・テルアビブ(勝ち点15)
――ECL決勝T進出――
2. ヘント(勝ち点13)
―ECLプレーオフ進出―
3. ゾリャ(勝ち点7)
4. ブレイザブリク(勝ち点0)
◆グループC
1. ビクトリア・プルゼニ(勝ち点18)
――ECL決勝T進出――
2. ディナモ・ザグレブ(勝ち点9)
―ECLプレーオフ進出―
3. アスタナ(勝ち点4)
4. バルカニ(勝ち点4)
◆グループD
1. クラブ・ブルージュ(勝ち点16)
――ECL決勝T進出――
2. ボデ/グリムト(勝ち点10)
―ECLプレーオフ進出―
3. ベシクタシュ(勝ち点4)
4. ルガーノ(勝ち点4)
◆グループE
1. アストン・ビラ(勝ち点13)
――ECL決勝T進出――
2. レギア・ワルシャワ(勝ち点12)
―ECLプレーオフ進出―
3. AZ(勝ち点6)
4. ズリニスキ・モスタル(勝ち点4)
◆グループF
1. フィオレンティーナ(勝ち点12)
――ECL決勝T進出――
2. フェレンツヴァーロシュ(勝ち点10)
―ECLプレーオフ進出―
3. ヘンク(勝ち点9)
4. チュカリチュキ(勝ち点0)
◆グループG
1. PAOK(勝ち点16)
――ECL決勝T進出――
2. フランクフルト(勝ち点9)
―ECLプレーオフ進出―
3. アバディーン(勝ち点6)
4. ヘルシンキ(勝ち点2)
◆グループH
1. フェネルバフチェ(勝ち点12)
――ECL決勝T進出――
2. ルドゴレツ(勝ち点12)
―ECLプレーオフ進出―
3. ノアシェラン(勝ち点10)
4. スパルタク・トルナヴァ(勝ち点1)
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