【プレミアリーグ第17節プレビュー】上位争い左右する2つの注目カード! 三笘がアーセナルに挑む
2023.12.15 20:30 Fri
先週末に行われた第16節では注目の上位対決でアーセナルがアストン・ビラに屈すると、クリスタル・パレスに勝ち切ったリバプールが首位に浮上。また、マンチェスター・シティとトッテナムがいずれも久々に白星を取り戻し、上位争いは熾烈を極める。
ただ、すでに首位通過を決めていたヨーロッパリーグ(EL)の最終節のサン=ジロワーズ戦では控えメンバーと若手主体の布陣で臨んだ結果、1-2の結果もさることながら相手に圧倒され続ける低調な内容での敗戦となった。DFファン・ダイクやFWサラーを遠征に帯同させず、公式戦7試合ぶりの黒星が今回の一戦に与える影響はほぼないと思われるが、気を引き締め直して立ち上がりから赤い悪魔を圧倒する戦いを見せたい。なお、MF遠藤航はパレス戦、サン=ジロワーズ戦でスタメン出場し、いずれもハーフタイムに交代。振るわないパフォーマンスとなったが、MFマク・アリスター不在ということもあり、今回のビッグマッチでスタメン起用の可能性は十分にあるはずだ。
対する6位のユナイテッドは前節、ホームでボーンマスに0-3の惨敗。攻撃では最後の精度を欠き、守備ではビルドアップのミスやセットプレーの対応の甘さが見受けられ、攻守に精彩を欠く形での厳しい敗戦となった。さらに、チャンピオンズリーグ(CL)では逆転突破に勝利が最低条件だったバイエルンとのホームゲームで0-1の敗戦。屈辱のグループステージ最下位が確定し、EFLカップに続く2つ目のコンペティション敗退となった。
ユナイテッドのアシストはあまり期待できないものの、首位奪還へシーガルズ撃破を狙う2位のアーセナル。前節はホームで圧倒的な強さを見せるアストン・ビラに0-1と競り負けて今季2敗目を喫した。物議を醸した土壇場のMFハヴァーツの同点ゴールがVARで取り消される事象はあったが、試合内容を鑑みれば敗戦を受け入れざるを得ない部分もあり、気持ちを切り替えて自分たちの戦いにフォーカスしたい。
直近のCLでは首位通過が確定していたこともあり、大幅なターンオーバーを敢行した結果、PSVとのアウェイゲームを1-1のドローで終えてバウンスバックの白星とはならず。それでも、控え選手にプレータイムを与えつつ、後半途中からMFライスをセンターバックで起用する戦術的なオプションを試すなど今後に繋がる一戦となったことは間違いない。なお、ブライトンとのホームゲームはリーグ前回対戦の0-3の惨敗を含め、公式戦3連敗中と分が悪く今回の対戦も厳しい戦いが予想されるところだ。
一方、8位のブライトンは前節、格下バーンリー相手に1-1のドローに終わった。シュート27本枠内シュート11本と試合を通して相手を圧倒し続けたが、相手守護神トラッフォードの驚異的なパフォーマンスを前に最後まで2点目が遠かった。それでも、直近のELでは首位通過を懸けたマルセイユとのホームゲームを試合終盤のFWジョアン・ペドロの値千金のゴールで1-0と勝ち切り、逆転での首位通過を決めた。日程面、選手層の問題を抱えるなかで臨むアーセナルとの上位対決は厳しい戦いが予想されるが、マルセイユ戦勝利の勢いを活かしてエミレーツでの4連勝といきたい。なお、DF冨安健洋の負傷によって日本人対決実現はならずも、直近2試合で切れ味を見せるMF三笘薫の躍動に期待したいところだ。
上位の取りこぼしを期待しつつ2連勝を目指す4位のマンチェスター・シティは、前節リバプール相手に善戦した15位のクリスタル・パレスと対戦する。前節のルートン・タウン戦ではFWハーランドの不在も響き、昇格組相手に苦戦を強いられたが、後半半ばのMFベルナルド・シウバ、MFグリーリッシュの連続ゴールで一気に試合を引っくり返して2-1の逆転勝利。リーグ5試合ぶりの白星を手にした。また、グループステージ全勝突破が懸かったCLツルヴェナ・ズヴェズダ戦では大幅なターンオーバーを敢行したなか、デビュー戦となったMFハミルトンに加え、FWボブとMFフィリップスが初ゴールを記録し、3-2の勝利を収めた。このイーグルス戦に向けてハーランドの起用の可否は微妙な状況だが、その他の主力は休養十分での試合となるためホームできっちり勝ち切りたい。
クラブ新記録の15連勝を達成したビラ・パークでシティに続きアーセナルを撃破し、真のタイトルコンテンダーとして力強い名乗りを挙げた3位のアストン・ビラ。今節はやや苦手とするアウェイゲームで11位のブレントフォード撃破を狙う。直近のカンファレンスリーグ(ECL)のズリニスキ戦ではラウンド16ストレートインを決めるべく一部主力を起用した末、敵地で1-1のドローに持ち込んで目標を達成。そこから中2日でのビーズとのアウェイゲームは難しい戦いが予想されるが、後ろ重心の相手に対してMFドウグラス・ルイスやDFディーニュの正確なキックを活かしたセットプレーなどでゴールをこじ開けたい。
長いトンネルから抜け出した5位のトッテナムは、フライデーナイト開催となる16位のノッティンガム・フォレストとのアウェイゲームで連勝を狙う。1分け4敗の5戦未勝利の厳しい状況で臨んだ前節のニューカッスル戦は苦戦も予想されたが、FWソン・フンミンの1ゴール2アシストの活躍やFWリシャルリソンの2ゴールの活躍などで4-1の圧勝。ゴール期待値を考えれば、6、7ゴール奪ってもおかしくない見事なパフォーマンスで6試合ぶりの白星を手にした。一方、対戦相手のフォレストは前節のウルブス戦で連敗を「4」でストップしたものの、クーパー体制終焉も取り沙汰される厳しい状況だ。そのため、ニューカッスル戦同様に早い時間帯の先制点、そこから追加点をしっかりと奪う形で相手をヘッドダウンさせる展開に持ち込みたい。
今季初のリーグ連敗からのバウンスバックを図る12位のチェルシーは、最下位のシェフィールド・ユナイテッド相手に連敗ストップを目指す。前節は復調のエバートンに0-2の完敗を喫し、ユナイテッド戦での不甲斐ない戦いを払しょくすることは叶わず。さらに、同試合ではキャプテンのDFリース・ジェームズに加え、守護神サンチェスらが負傷交代。ポチェッティーノ監督にとっては泣きっ面に蜂となった。対戦相手のブレイズはヘッキングボトム監督を解任し、再任のワイルダー新監督を招へいし、リバプールとの初陣は敗れたものの、前節はブレントフォード相手に1-0の勝利を収めており、現状のチェルシーにとって決してラクな相手ではない。デビューへ足踏みが続くMFエンクンクは引き続き不透明なこともあり、ここに来てパフォーマンスが低下し始めるFWスターリングやFWジャクソンらの奮起が求められるところだ。
その他では公式戦3連敗でCL最下位での敗退が確定した7位のニューカッスルが、直近2試合連続5-0の圧勝と破壊力抜群の攻撃で復調してきた10位のフルアムをホームで迎え撃つ一戦にも注目が集まるところだ。
◆プレミアリーグ第17節
▽12/15(金)
《29:00》
ノッティンガム・フォレスト vs トッテナム
▽12/16(土)
《24:00》
ボーンマス vs ルートン・タウン
チェルシー vs シェフィールド・ユナイテッド
マンチェスター・シティ vs クリスタル・パレス
ニューカッスル vs フルアム
《26:30》
バーンリー vs エバートン
▽12/17(日)
《23:00》
アーセナル vs ブライトン
ブレントフォード vs アストン・ビラ
ウェストハム vs ウォルバーハンプトン
《25:30》
リバプール vs マンチェスター・ユナイテッド
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UEFAコンペティションのグループステージ終了に伴い、ここから年末年始にかけては上位陣も国内の超過密日程に集中する形となる。そういったなか、今節は上位争いを大きく左右する、リバプールvsマンチェスター・ユナイテッド、アーセナルvsブライトンという2つの上位対決が開催される。リバプールは前節、クリスタル・パレスとアウェイで対戦。相手の術中に嵌って後半立ち上がりにPKからビハインドを背負う苦しい展開となったが、相手の退場直後にFWサラーのクラブ通算200点&プレミア通算150点のダブルメモリアルゴールで同点に追いつくと、後半アディショナルタイムにはMFエリオットの鮮烈なミドルシュートで逆転し、劇的な形で3連勝を飾って首位に浮上した。対する6位のユナイテッドは前節、ホームでボーンマスに0-3の惨敗。攻撃では最後の精度を欠き、守備ではビルドアップのミスやセットプレーの対応の甘さが見受けられ、攻守に精彩を欠く形での厳しい敗戦となった。さらに、チャンピオンズリーグ(CL)では逆転突破に勝利が最低条件だったバイエルンとのホームゲームで0-1の敗戦。屈辱のグループステージ最下位が確定し、EFLカップに続く2つ目のコンペティション敗退となった。
チェルシー戦での会心の勝利を浮上のきっかけにできず、再びテン・ハグ監督の進退問題が騒がしくなり始めた状況で臨む難所アンフィールドでの一戦は勝ち点3奪取とはいかないまでも勝ち点1を持ち帰る必要がある。ただ、累積警告でMFブルーノ・フェルナンデスを欠く上にDFマグワイア、DFショーを負傷で欠く緊急事態。この逆境を撥ね返す上では代役の奮闘を含めチーム一丸となった戦いが求められる。
ユナイテッドのアシストはあまり期待できないものの、首位奪還へシーガルズ撃破を狙う2位のアーセナル。前節はホームで圧倒的な強さを見せるアストン・ビラに0-1と競り負けて今季2敗目を喫した。物議を醸した土壇場のMFハヴァーツの同点ゴールがVARで取り消される事象はあったが、試合内容を鑑みれば敗戦を受け入れざるを得ない部分もあり、気持ちを切り替えて自分たちの戦いにフォーカスしたい。
直近のCLでは首位通過が確定していたこともあり、大幅なターンオーバーを敢行した結果、PSVとのアウェイゲームを1-1のドローで終えてバウンスバックの白星とはならず。それでも、控え選手にプレータイムを与えつつ、後半途中からMFライスをセンターバックで起用する戦術的なオプションを試すなど今後に繋がる一戦となったことは間違いない。なお、ブライトンとのホームゲームはリーグ前回対戦の0-3の惨敗を含め、公式戦3連敗中と分が悪く今回の対戦も厳しい戦いが予想されるところだ。
一方、8位のブライトンは前節、格下バーンリー相手に1-1のドローに終わった。シュート27本枠内シュート11本と試合を通して相手を圧倒し続けたが、相手守護神トラッフォードの驚異的なパフォーマンスを前に最後まで2点目が遠かった。それでも、直近のELでは首位通過を懸けたマルセイユとのホームゲームを試合終盤のFWジョアン・ペドロの値千金のゴールで1-0と勝ち切り、逆転での首位通過を決めた。日程面、選手層の問題を抱えるなかで臨むアーセナルとの上位対決は厳しい戦いが予想されるが、マルセイユ戦勝利の勢いを活かしてエミレーツでの4連勝といきたい。なお、DF冨安健洋の負傷によって日本人対決実現はならずも、直近2試合で切れ味を見せるMF三笘薫の躍動に期待したいところだ。
上位の取りこぼしを期待しつつ2連勝を目指す4位のマンチェスター・シティは、前節リバプール相手に善戦した15位のクリスタル・パレスと対戦する。前節のルートン・タウン戦ではFWハーランドの不在も響き、昇格組相手に苦戦を強いられたが、後半半ばのMFベルナルド・シウバ、MFグリーリッシュの連続ゴールで一気に試合を引っくり返して2-1の逆転勝利。リーグ5試合ぶりの白星を手にした。また、グループステージ全勝突破が懸かったCLツルヴェナ・ズヴェズダ戦では大幅なターンオーバーを敢行したなか、デビュー戦となったMFハミルトンに加え、FWボブとMFフィリップスが初ゴールを記録し、3-2の勝利を収めた。このイーグルス戦に向けてハーランドの起用の可否は微妙な状況だが、その他の主力は休養十分での試合となるためホームできっちり勝ち切りたい。
クラブ新記録の15連勝を達成したビラ・パークでシティに続きアーセナルを撃破し、真のタイトルコンテンダーとして力強い名乗りを挙げた3位のアストン・ビラ。今節はやや苦手とするアウェイゲームで11位のブレントフォード撃破を狙う。直近のカンファレンスリーグ(ECL)のズリニスキ戦ではラウンド16ストレートインを決めるべく一部主力を起用した末、敵地で1-1のドローに持ち込んで目標を達成。そこから中2日でのビーズとのアウェイゲームは難しい戦いが予想されるが、後ろ重心の相手に対してMFドウグラス・ルイスやDFディーニュの正確なキックを活かしたセットプレーなどでゴールをこじ開けたい。
長いトンネルから抜け出した5位のトッテナムは、フライデーナイト開催となる16位のノッティンガム・フォレストとのアウェイゲームで連勝を狙う。1分け4敗の5戦未勝利の厳しい状況で臨んだ前節のニューカッスル戦は苦戦も予想されたが、FWソン・フンミンの1ゴール2アシストの活躍やFWリシャルリソンの2ゴールの活躍などで4-1の圧勝。ゴール期待値を考えれば、6、7ゴール奪ってもおかしくない見事なパフォーマンスで6試合ぶりの白星を手にした。一方、対戦相手のフォレストは前節のウルブス戦で連敗を「4」でストップしたものの、クーパー体制終焉も取り沙汰される厳しい状況だ。そのため、ニューカッスル戦同様に早い時間帯の先制点、そこから追加点をしっかりと奪う形で相手をヘッドダウンさせる展開に持ち込みたい。
今季初のリーグ連敗からのバウンスバックを図る12位のチェルシーは、最下位のシェフィールド・ユナイテッド相手に連敗ストップを目指す。前節は復調のエバートンに0-2の完敗を喫し、ユナイテッド戦での不甲斐ない戦いを払しょくすることは叶わず。さらに、同試合ではキャプテンのDFリース・ジェームズに加え、守護神サンチェスらが負傷交代。ポチェッティーノ監督にとっては泣きっ面に蜂となった。対戦相手のブレイズはヘッキングボトム監督を解任し、再任のワイルダー新監督を招へいし、リバプールとの初陣は敗れたものの、前節はブレントフォード相手に1-0の勝利を収めており、現状のチェルシーにとって決してラクな相手ではない。デビューへ足踏みが続くMFエンクンクは引き続き不透明なこともあり、ここに来てパフォーマンスが低下し始めるFWスターリングやFWジャクソンらの奮起が求められるところだ。
その他では公式戦3連敗でCL最下位での敗退が確定した7位のニューカッスルが、直近2試合連続5-0の圧勝と破壊力抜群の攻撃で復調してきた10位のフルアムをホームで迎え撃つ一戦にも注目が集まるところだ。
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《25:30》
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