【クラシコ プレビュー】新時代幕開けの伝統の一戦…開幕無敗バルサと首位マドリーが激突

2023.10.28 12:00 Sat
今シーズン最初のエル・クラシコは23時15分キックオフ
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今シーズン最初のエル・クラシコは23時15分キックオフ
ラ・リーガ第11節、バルセロナvsレアル・マドリーが、日本時間28日23:15にエスタディ・オリンピック・リュイス・コンパニスでキックオフされる。共に上々の滑り出しを見せた両雄が勝ち点1差で対峙する、首位攻防となる今シーズン最初のエル・クラシコだ。昨シーズンは4年ぶりの覇権奪還に成功し、今シーズンはプリメーラ王者としてリーグ連覇、屈辱続くチャンピオンズリーグ(CL)での巻き返しを図るバルセロナ。引き続き財政問題、“ネグレイラ事件”とピッチ外での混乱に見舞われながらも、リーグ戦では7勝3分けで無敗の3位(勝ち点24)、CLではグループステージ3連勝と上々の滑り出しを見せている。
多くの負傷者の影響によってゲームコントロールの拙さ、鉄壁を誇った堅守に陰りが見えるなどパフォーマンスの安定感を欠く印象もあるが、苦しい台所事情の中でラ・リーガ最年少ゴール記録を樹立したFWラミン・ヤマルを始め、MFフェルミン・ロペス、FWマルク・ギウと次々にラ・マシア産の新星が台頭しスカッドに厚みを与え、今後の戦いに向けてポジティブな要素をもたらす。

対するマドリーは第6節のマドリード・ダービーで今季初黒星こそ喫したが、ここまで8勝1分け1敗で2位のジローナと同勝ち点(勝ち点25)ながら首位に立つ。さらに、CLでも昨季セリエA王者ナポリを破るなどグループステージ3連勝。こちらも素晴らしい序盤戦を過ごす。

長らくエースを担ったFWベンゼマや準主力だったFWアセンシオの退団による前線の刷新に加え、開幕前後に守護神クルトワ、DFミリトンの長期離脱というアクシデントに見舞われ、厳しい序盤戦も想定された。しかし、開幕から圧巻のパフォーマンスを披露するMFベリンガムを筆頭にGKケパ、FWホセルの新戦力の活躍とともに、アンチェロッティ監督の[4-3-3]から[4-3-1-2]へのシステム変更が機能し、チームとしての新たな進化を印象付ける。
なお、昨シーズンはリーグ戦2度の対戦を含め、スーペル・コパ、コパ・デル・レイで合計5度のクラシコを戦い、バルセロナが3勝2敗と勝ち越している。また、今季開幕前にアメリカのプレシーズンツアーで前哨戦として行われた一戦も、バルセロナが3-0で快勝している。

バルセロナではMFブスケッツとDFジョルディ・アルバ、マドリーでは前述のベンゼマとアセンシオと、ここ十数年の激闘を彩った主役がクラブを離れ、新時代を迎える伝統の一戦。カンプ・ノウの改修に伴い、モンジュイックでの代替開催を含め新たな時代の幕開けとなる今回の一戦では、クラシコ最年少ゴール記録が懸かるヤマルやベリンガムらデビュー組の活躍にも期待したいところだ。

◆バルセロナ◆
【4-3-3】
▽予想スタメン
(C)CWS Brains,LTD.

GK:テア・シュテーゲン
DF:カンセロ、アラウホ、イニゴ・マルティネス、バルデ
MF:ガビ、ロメウ、ギュンドアン
FW:フェラン・トーレス、レヴァンドフスキ、フェリックス

負傷者:DFクンデ、セルジ・ロベルト、MFフレンキー・デ・ヨング、ペドリ、FWハフィーニャ、レヴァンドフスキ
出場停止者:なし

出場停止者はいない。負傷者に関してはカピタンのセルジ・ロベルトの欠場が決定しているが、それ以外の5選手に関しては試合前日にチームトレーニングへの復帰が明かされた。“ブラフ”の可能性もあるが、チャビ監督は現時点で起用可能な状態にあることを強調している。

スタメンに関してはその主力のコンディションに大きく左右されるが、前述の11人の起用を予想。現地報道ではレヴァンドフスキに唯一スタメン起用の可能性があるという。それ以外ではイニゴ・マルティネスに代えてクリステンセン(クンデ)、前線でヤマルの先発起用も想定される。

◆レアル・マドリー◆
【4-3-1-2】
▽予想スタメン
(C)CWS Brains,LTD.

GK:ケパ
DF:カルバハル、リュディガー、アラバ、メンディ
MF:バルベルデ、チュアメニ、クロース
MF:ベリンガム
FW:ロドリゴ、ヴィニシウス

負傷者:GKクルトワ、DFミリトン、MFセバージョス、ギュレル
出場停止者:なし

出場停止者はおらず、逆に3試合停止処分が2試合に軽減されたカピタンのナチョが復帰する。負傷者に関しては守護神クルトワとミリトンの長期離脱組に復帰途上のセバージョス、ギュレルが招集メンバー外に。一方で外転筋の違和感を訴えていたベリンガムの起用が可能となった。

スタメンに関して前述の11人を予想したが、左サイドバックと中盤に関しては異なるオプションを採用する可能性が高い。その中で双方のポジションで先発起用の可能性もあるカマヴィンガだが、現状ではゲームチェンジャーとしてベンチスタートが有力視される。その他ではモドリッチやホセルといったベテランにもチャンスがありそうだ。

★注目選手
◆バルセロナ:MFイルカイ・ギュンドアン
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百戦錬磨の新司令塔が違いを生めるか。最年少ゴール記録が懸かるヤマル、フェリックスと前線のタレントに注目が集まるが、33歳でクラシコ初出場となる元マンチェスター・シティMFのパフォーマンスに注目したい。

昨季、キャプテンとしてシティズンズのトレブル達成に貢献したものの、新たな挑戦を求めてカタルーニャ行きを選択したドイツ代表MF。その新天地ではペドリやデ・ヨングの負傷離脱もあって、ここまで公式戦全13試合に出場。チーム事情もあり、バランサーやゲームメイクに重きを置いており、シティ時代のようにゴールスコアラーとしての活躍には至っていないが、4アシストに加えてキーパスや攻撃の起点として機能。さらに、新加入ながらも若手が多いチームにおいて早くもリーダーとしての存在感も際立つ。

今回のクラシコでは同胞クロースやチュアメニ、バルベルデら世界屈指のタレントとのマッチアップに加えてシステム上のミスマッチを考えると、中盤でのバトルが勝敗のカギを握る。現状ではペドリ、デ・ヨング不在で戦う可能性が高く、守備面を中心にベテランMFの攻守に渡る奮闘が求められるところだ。

なお、ドルトムント、シティ時代にマドリーとは通算9試合対戦しており、個人としては5勝2分け2敗と大きく勝ち越している。ただ、ゴールは一度もなく今回の一戦では加入後初ゴールとともに対マドリー初ゴールを期待したい。

◆レアル・マドリー:FWヴィニシウス・ジュニオール
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完全復調したエル・ブランコの新7番の躍動に注目。今回のクラシコでマドリー側の主役は初出場となるベリンガムであることに異論はないが、ベンゼマの後継者として新エースを担うブラジル代表FWのパフォーマンスに注目したい。

アザール退団に伴い、今季からかつての大エースであるラウールやクリスティアーノ・ロナウドが着用したエースナンバーを背負うことになったヴィニシウス。今季はプレシーズンの段階から2トップの左という新たな役割に挑戦したなか、ここまで公式戦9試合の出場で3ゴール3アシスト。開幕直後に負ったハムストリングのケガでしばしの離脱を強いられた後はややコンディションが上がり切っていなかったが、ここ数試合ではボールのオン・オフに限らず本来の躍動感を取り戻し、今回の大一番を最高の状態で迎えた。

昨季のコパ・デル・レイ準決勝2ndレグでは1ゴール2アシストの活躍を見せたが、ラ・リーガでのクラシコでは8試合1ゴールと思うように結果を残せておらず、新背番号で臨む初の一戦では決定的な仕事に期待したいところだ。

また、ここ数年のクラシコのトピックのひとつとなっているDFアラウホとのマッチアップに関して、今度は2トップの一角とセンターバックの一角でのマッチアップと形が変わるが、引き続き見応えのある攻防を繰り広げてほしい。

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「またアトレテシコはモラタ1人参加なのね」そんな風に私が嘆いていたのは金曜日、UEFAの登録締め切りは深夜零時だったにも関わらず、お昼過ぎにスペイン代表のユーロ参加選手26名が発表された時のことでした。いえ、最初の仮リストでは29名が招集されていて、この日に3人の落選者が出るのは元々、わかっていたんですけどね。予想ではビビアン(アスレティック)、アジョセ(ベティス)、アレイス・ガルシア(ジローナ)と言われていたのが、蓋を開けて見れば、当たったのは3人目だけ。あとはクバルシ(バルサ)とジョレンテ(アトレティコ)がドイツでの本大会に行けないことに。 といっても17才のクバルシに関しては、2021年の夏に梯子して、その次のシーズンから、長期負傷に悩まされるようになったペドリ(バルサ)の二の舞を避けるべく、ユーロではなく、オリンピックの方に行ってもらうという段取りになっているようなので、別に構わないんですけどね。せっかく2022年W杯カタール大会以来、デ・ラ・フエンテ監督の代になってから、初めて招集され、その間、リケルメが1度、呼ばれただけで、いつもたった1人のアトレティコ勢だったモラタもジョレンテと一緒で楽しそうにしていただけに、これはちょっと残念だったかと。 いやまあ、いくら今季終盤は調子が上がっていたと、マルカ(スポーツ紙)などがおだてていても実際、アトレティコの試合を見ていた私にはそれ程には思えず。絶好機にシュートを外して、何度もメトロポリターノのファンに溜息をつかせていたのも事実で、おまけにデ・ラ・フエンテ監督はユーロ前強化親善試合のアンドラ戦で彼を右SBとして起用したんですよ。それも3CB制のカリレーロ(サイドを上がって攻撃参加を頻繁にするSB)ならともかく、4人DF制となると、本職には敵う術もなく、当人の持ち味すら、薄れてしまったとはツイてない。 ただ、自分が当確線上にいるのをわかっていれば、ジョレテンテも先週土曜の集合日の2日も前から、ラス・ロサス(マドリッド近郊)のサッカー協会本部施設に通い、練習を始めていたペドリ、ダニ・オルモ(ライプツィヒ)、ククレジャ(チェルシー)、スビメンディ(レアル・ソシエダ)らのように、やる気をデ・ラ・フエンテ監督にアピールする方法もあったかと。それが、初日に現れた彼は南国のビーチにでもバケーションに行っていたのか、真っ黒に日焼け。金曜午前の練習の後、落選を知らされた3人は土曜に北アイルランド戦があるマジョルカ島には行かなくていいことになったので、また好きなところに行って、バケーションを再開することになりましたっけ。 そんなことはともかく、ユーロの準備に励んでいるスペイン代表が合宿に入ってから、どんな様子だったのかをお話ししていかないと。初日となった先週土曜は、ええ、まさにレアル・マドリーとドルトムントが対決したCL決勝当日でしたからね。もちろん、カルバハル、ホセル、ナチョの3人はロンドンにいて、当人は出場停止だったものの、金曜にサウジアラビア杯決勝があったラポール(アル・ナスル)も来ておらず。更にその日が兄イニャキの結婚式だったニコ・ウィリアムス、自身が式を挙げたミケル・メリーノもいなかったんですが、サンティアゴ・ネルナベウでのCL決勝パブリックビューイングがあったため、私が行けなかった午後7時からの公開練習はいつものように盛況だったよう。 セッション自体は45分ぐらいと短いものでしたが、それと同じぐらいの時間、選手たちはファンサービスに励んでくれたため、今の代表にはこれといったスターはいないものの、皆、満足して帰ったんじゃないかと。その夜は宿舎でCL決勝のTV観戦となった選手たちが、いえ、古巣が準々決勝で逆転負けした相手、ドルトムントにリベンジしてくれて、モラタが喜んだかどうかは知りませんけどね。マドリーに16強対決で負けたダニ・オルモ、準々決勝で負けたロドリ(マンチェスター・シティ)らも改めて、Decimoquita(デシモキンタ/15回目のCL優勝のこと)を達成したReyes de Europa(レジェス・デ・エウロッパ/ヨーロッパの王者)の偉大さを再確認したはずですが、翌日からの代表はずっと非公開練習ばかり。 よってその内容はサッカー協会が送ってくるビデオで知るしかないんですが、日曜にレガネスの1部再昇格が決まり、その脇で街を挙げてのマドリーのCL優勝祝賀行事が済んだ後、月曜には代表もダブルセッションの合間にメディアデーを開催することに。私も見に行ってきたんですが、マドリーのCL決勝前メディアデーとはちょっと違い、個別インタビューできるのはユーロ放映権を持つTVE(スペイン国営放送)だけ。後はTV、ラジオ、文字媒体と3つあるミックスゾーンで大勢の記者に囲まれて、キャプテンのモラタ、GKウナイ・シモン(アスレティック)、ヘスス・ナバス(セビージャ)、グリマルド(レバークーゼン)、ロドリ、オジャルサバル(レアル・ソシエダ)らが質問に答えていたんですが、後から考えると、ユーロ当確メンバーだけ出した協会も賢かった? その場ではそれぞれ、大会に向けた抱負を語っていたんですが、今となっては、チームにはユーロ優勝経験者も最年長38才で参加するナバスしかいませんからね。もちろん、2023年ネーションリーグ・ファイナルフォー優勝時のメンバーはかなりいますし、モラタも実はマドリーで2度CL優勝したことがあり、ロドリも昨季、CL優勝を初体験、そこに6回のCL優勝歴があるナチョとカルバハルが加わるとなれば、決して大舞台に臆するチームではないはずでが…何せ、最初の腕試しがアンドラではねえ。 そう、月曜の午後7時半にはとうとう、エムバペのマドリー入団が公式発表され、5年契約を締結。おかげで、ニュースがそればっかりになってしまった翌日、さらりとデ・ラ・フエンテ監督の2026年までの契約延長が発表された後、チームは個別調整することになったロドリとオルモを置いて、夕方にバダホス(スペイン南西部)に移動。今季、バダホスCFがRFEF3部(実質5部)に降格してしまったせいもあり、現地のファンは熱烈に歓迎してくれたんですが、やっぱり、会場のヌエボ・ビベロでは普段、下位カテゴリーの試合しかないせいでしょうか。 翌日の試合では選手たちが入場して、いざ国歌斉唱となったものの、アップ中はガンガン、ポップミュージックを流していたスピーカーが一番大事な時に故障。両チームは国歌を歌わず、キックオフすることに。人口8万人の小国チーム相手に誰もがすぐさまgoleada(ゴレアダ/ゴールラッシュ)が始まることを期待していたんですが、敵もそこは十分承知していたんでしょう。唯一のプロ選手だった、アンドラのコルド・アルバレス監督の息子、GKイケルもビジャレアルBが2部からRFEF1部(実質3部)に降格してしまったため、全員がアマチュアというアンドラでも自陣エリア付近に選手を集中させれば、ある程度は守れてしまうんですよ。 ただし、前半24分、アレイス・ガルシアの蹴ったCKをクバルシがヘッドで落とした後、これが代表デビュー戦となったアジョセの動きだけは止められず、先制点を奪われてしまったんですが、それにしたって、心配なのはモラタが相変わらずの状態だったこと。ええ、敵DFにエリア内で倒されてもペナルティは取ってもらえないわ、ペドリのアシストでゴールを決めてもオフサイドで認めてもらえないわと、得点を挙げられないまま、ハーフタイムで交代とは、やっぱりユーロでのCFはホセルにした方がいい? でもねえ、この日は1-0で再開した後半頭から入ったオジャルサバルが絶好調で、いえ、序盤は2度程、チャンスに失敗して、ファンを嘆かせていたんですけどね。8分にはエリア内ではぐれたボールを猟犬のように取りに行ったアジョセからパスをもらい、ゴール前左からシュートを流し込んで、スペインの2点目をゲット。15分にはアジョセのアクロバティックなシュートが、惜しくも敵DFにゴールライン上でクリアされるなんてこともあったものの、21分にもドリブルで上がったフェラン・トーレス(バルサ)から、横パスをもらったオジャルサバルが再び得点することに。 加えて、28分にも今度は交代出場で代表デビューしたフェルミン(バルサ)のシュートが敵DFに当たってこぼれたのを拾い、1度はGKに弾かれながら、2度目のトライでゴールに入れ、とうとうハットトリックを達成してしまったから、ビックリしたの何のって。いえ、キャリア初の1試合3得点を果たした当人は、「Es cuestión de suerte y de estar en el sitio/エス・クエスティオン・デ・スエルテ・イ・デ・エスタル・エン・エル・シティオ(ツキとしかるべき場所にいるかどうかの問題)」と、まあ、相手も相手ですから、謙遜していましたけどね。 それでもFWはゴールづくと波に乗るものですから、これからユーロに挑むスペインには朗報ですが、36分には後輩のフェルミンからパスを送られたフェランも追い馬に乗るかのごとく、ゴールを決め、とうとうスコアは5-0に。こうなれば、ファンも大満足っていうもので、おのずと大会への期待も盛り上がっていくものですが…いや、やっぱりアンドラ相手に大勝したって、グループリーグ初戦のクロアチアや2戦目のイタリアに勝てる保証には全然、ならない? まあ、その辺は翌日早朝にマドリッドに戻り、マドリッド勢とラポールも合流。金曜の本リスト発表があった後、土曜午後9時30分(日本時間翌午前4時30分)から挑む北アイルランド戦を見てから考えることにして、前日会見で話したデ・ラ・フエンテ監督はジョレンテ落選の理由をこう説明。曰く、「彼は複数のポジションをこなせて、縦の動きのある選手。戦術に幅を与えてくれるが、creo que tenemos cubiertas todas las posiciones/クレオ・ケ・テネモス・クビエルタス・トーダス・ラス・ポシシオネス(ウチは全てのポジションがカバーされていると思う)」そうで、ですよねえ。人手の少ないアトレティコではカリレーロでも、MFでも、あまつさえ、FWとしてもシメオネ監督に重宝されている彼ですが、今回の代表チームは26人。以前の23人でなかったことが逆に万能選手の必要性を減らしてしまったということだったようです。 そしてマドリッドのクラブ関連の話についても触れておくと、エムバペ入団で湧いているマドリーは水曜にサンティアゴ・ベルナベウに新しいオフィシャルショップをオープン。今まではコンチャ・エスピーナ通り沿いにあったのが、パドレ・ダミアン通り沿いのVIPパルコ(貴賓席)ゲート脇のスペースに移ったんですが、エムバペのネームと背番号9が入ったユニは当人のPSGとの契約が終わる7月1日まで買えないのだとか。実際、ベルナベウでのメガプレゼンもユーロ後の7月15、16日辺りと言われていますしね。 折りしもマドリー入りを公にした後のルクセンブルク戦ではフランスの3点目を挙げ、3-0での勝利に貢献するなど、肩の荷を下ろして、エムバペも今はユーロに全集中。そんな姿を見ると、もしや、CL複数回優勝経験者の居並ぶマドリーのチームメートに見劣りしないよう、ユーロタイトルを引っ提げて、乗り込んでやろうと思ってそうで怖いんですが、フランス代表にはカマビンガやチュアメニもいるため、それはあまり意味がない? そうそう、そちらではアトレティコのグリーズマンもスペイン代表より、少し前からクレアフォンテーヌでの合宿に行っていて、幸いなことに先日、アンリ監督が発表したオリンピック・フランス代表のリストにはエムバペと共に入らず。いえ、当人は行きたがっていたんですが、大体がして、ユーロとの梯子は体力的にもあまりお勧めでない上、オリンピックのサッカー決勝は8月10日。次の週末にはもう、リーガが始まるとなれば、それこそ、バケーションもプレシーズン練習も一体、いつになるんだという話になりますからね。クラブも参加を認めなかったようで、まあそれが正解かと。 それ以外のアトレティコ話題としては、うーん、またモラタも代表のメディアデーで、「昨季は監督と話して、結局、残ることになったけど、no sé qué va a pasar/ノー・セ・ケ・バ・ア・パサール(何が起きるかわからない)」なんて言っちゃうから、悪いんですよ。最初はFWの補強として、セルロート(ビジャレアル)やドブビク(ジローナ)などが挙がりながら、移籍金4000万ユーロ(約70億円)は高すぎて払えないと言っていたのに、今ではフリアン・アルバレス(マンチェスター・シティ)の名前が出ているって、もうこれは桁が違い過ぎるのでは? その一方で弟分のヘタフェやラージョ、そして1部昇格が決まったレガネスなどは完全にバケーションオードで、ええ、大体、彼らの主戦場は移籍市場が閉じる8月末ですからね。ヘタフェのボルダラス監督が、レンタル移籍が終わり、もう戻って来ないグリーンウッド(マンチェスター・ユナイテッド)の代わりにマドリーのギュレルを熱望しているという噂はあったものの…まあ、ここしばらくはあまり動きはないんじゃないでしょうか。 <hr>【マドリッド通信員】 原ゆみこ 南米旅行に行きたくてスペイン語を始めたが、語学留学以来スペインにはまって渡西を繰り返す。遊学4回目ながらサッカーに目覚めたのは2002年のW杯からという新米ファン。ワイン、生ハム、チーズが大好きで近所のタパス・バルの常連。今はスペイン人親父とバルでレアル・マドリーを応援している。 2024.06.08 20:00 Sat

アンチェロッティ監督の副官務める息子・ダビデ氏、スタッド・ランス&レスターから関心もレアル残留が既定路線か

レアル・マドリーでアシスタントコーチを務めるダビデ・アンチェロッティ氏(34)は来シーズンも父親を支える意向のようだ。スペイン『Relevo』が報じた。 パリ・サンジェルマン(PSG)やマドリーでフィットネスコーチを務めた後、2016年7月からはカルロ・アンチェロッティ監督のアシスタントを務めているダビデ氏。偉大な父親と共にバイエルンやナポリ、エバートン、マドリーで苦楽をともにしてきた。 そんななか、日本代表MF伊東純也とFW中村敬斗も所属するスタッド・ランスが、退任決定済みのウィル・スティル監督の後任としてダビデ氏の招へいを検討。また、エンツォ・マレスカ監督がチェルシーへと向かったレスター・シティもアプローチをかけているという。 リーグ・アン、もしくはプレミアリーグで指揮するチャンスが訪れているダビデ氏だが、あと1年はマドリーに留まる意向とのこと。今夏も可能性はゼロではないが、父カルロと共にもう少しマドリーで過ごしてから、自らに合うクラブでの指揮官デビューを望んでいるようだ。 戦術面に大きな影響を及ぼしている上、監督と選手の橋渡し役としてもロッカールームで重要な役割を担っているダビデ氏。隣で見てきた父からの学びを活かす時はいつになるのだろうか。 2024.06.08 17:50 Sat

MLS行き取り沙汰されるナチョ、レアルは契約延長オファー提示か

レアル・マドリーはスペイン代表DFナチョ・フェルナンデス(34)をまだ必要としているようだ。スペイン『マルカ』が報じた。 今シーズンはマドリーのキャプテンとして、ラ・リーガ、チャンピオンズリーグ(CL)、スーペルコパ・デ・エスパーニャの3タイトルを獲得したナチョ。しかし、契約満了による退団の可能性が報じられ、メジャーリーグ・サッカー(MLS)挑戦などが噂される。 そんな生え抜きDFに対し、マドリーは1年の契約延長オファーを提示しているとのこと。回答期限は現行契約の満了日となる6月30日までだという。 シーズン終盤にはクラブ首脳陣に退団の意思を伝えたという報道があり、MLS行きが有力な選択肢の1つに。最近では、かつての同僚でもあるポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドが所属するアル・ナスルから、金銭的に非常に魅力的なオファーが届いたという。 なお、クロアチア代表MFルカ・モドリッチ(38)や元スペイン代表DFルーカス・バスケス(32)は契約延長が有力。今月はスペイン代表の一員としてユーロ2024を戦うナチョだが、どのような決断を下すのだろうか。 2024.06.08 16:52 Sat

アトレティコ、マルセイユのアルゼンチン代表CBに関心か?

アトレティコ・マドリーが、マルセイユのアルゼンチン代表DFレオナルド・バレルディ(25)の獲得に動いているようだ。 今夏の移籍市場でレアル・ソシエダのスペイン代表DFロビン・ル・ノルマンを筆頭にセンターバックの補強に動くアトレティコ。さらに、その候補リストにはディエゴ・シメオネ監督の同胞DFの名前もあるようだ。 ボカ・ジュニアーズの下部組織出身でドルトムントを経て2020年7月にマルセイユ入りしたバレルディは、現代型のセンターバックとしてリーグ・アンでもトップクラスの評価を得ている。 アルゼンチン出身のセンターバックらしいタフな対人守備に加え、両足を遜色なく操る安定したビルドアップ能力、リーダーシップを兼ね備える。また、3バックと4バックでプレー可能な点もアトレティコの興味を引く一因となっている。 フランス『レキップ』によると、アトレティコは現時点で具体的なオファーを掲示していないが、2026年まで契約を残す25歳を最大のターゲットの一人と目しているとのことだ。 なお、マルセイユサイドはバレルディをディフェンスリーダーの一人と考えており、給与面を改善した2028年までの延長オファーを掲示し、アトレティコを含めた国外の強豪クラブからの関心をかわそうと試みている。 2024.06.08 16:32 Sat
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