低調PSGが開幕2戦連続ドロー…復帰ムバッペのPK弾で先制も逃げ切りに失敗【リーグ・アン】

2023.08.20 06:11 Sun
Getty Images
リーグ・アン第2節、トゥールーズvsパリ・サンジェルマン(PSG)が19日にスタッド・ムニシパルで行われ、1-1のドローに終わった。なお、トゥールーズのFWオナイウ阿道はベンチ外となった。
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リーグ連覇を目指すPSGは、ルイス・エンリケ監督の初陣となったロリアン戦をゴールレスドローで終えた。この間にネイマールのアル・ヒラル移籍、ムバッペのトップチーム復帰と大きな動きもあった中、トゥールーズとのアウェイゲームで今季初白星を狙った。スペイン人指揮官はこの一戦で先発2人を変更。ダニーロとアセンシオに代えてマルキーニョスとファビアン・ルイスを起用。また、新加入デンベレと復帰ムバッペをベンチに置いた。
守備時[5-4-1]の形で堅守速攻を意識するトゥールーズに対して、序盤から80%近いボール支配率でゲームをコントロールしていくPSG。だが、アタッキングサードではスペースを消す相手の守備に苦戦し、なかなかフィニッシュまで持ち込めない。

その後、20分にハキミの右足のシュートでようやくファーストシュートを放ったアウェイチームは、ここからセットプレーを中心にフィニッシュの数を増やしていく。その中で徐々に前線で存在感を示したゴンサロ・ラモスが良い形で攻撃に顔を出すと、39分には鋭い右足のシュートでゴールへ迫るが、これはわずかに枠の右に外れた。

スタッツ上は相手を圧倒する形もロリアン戦同様に攻撃面で停滞感をぬぐい切れずに前半を終えたPSG。後半立ち上がりにはザイール=エメリの鮮烈なミドルシュートでゴールネットを揺らしたが、ここはその前のプレーでのオフサイドを取られてゴールは認められず。
この苦境を受けてルイス・エンリケ監督は51分、イ・ガンインとファビアン・ルイスを下げてムバッペとデンベレという切り札2枚を一気に切る。すると、この交代策が待望の先制点をもたらす。

59分、ボックス内で仕掛けたムバッペがDFニコライセンと交錯。一度はプレーが流されたものの、オンフィールド・レビューの結果、PSGにPKが与えられる。これをムバッペ自ら冷静に左隅へ決め切り、今季初ゴールとした。

帰ってきたエースの先制ゴールによってここから試合は完全にPSGペースかに思われたが、失点後も大きく戦い方を変えないホームチームの粘りの守備に遭い、以降はなかなか決定機を作れず。試合を決める追加点を奪えない。

それでも、積極的に背後を狙うトゥールーズの攻撃をマルキーニョスらを中心に粘り強く撥ね返し続けてリードを維持するPSG。だが、土壇場でやや軽率なプレーから同点に追い付かれる。

87分、ボックス内での競り合いの際にDFハキミがアブクラルを後ろから手を使って押し倒してしまう。このプレーでPKを献上すると、キッカーのアブクラルに左隅へ蹴り込まれた。

これで勝ち点3にはゴールが必要となったルイス・エンリケ率いるチームは、ここから攻撃のギアを入れ直して攻勢を仕掛けていく。だが、王者相手に引き分けを良しとするホームチームの堅固な守備を再び破ることはできず。

ムバッペ復帰にデンベレがデビューを飾って役者が揃ったPSGだったが、格下相手の2試合連続ドローで、またしてもルイス・エンリケ新体制での初勝利を逃した。

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