マジョルカがサン=ジロワーズのベルギー代表DFファン・デル・ヘイデンを完全移籍で獲得

2023.07.19 12:30 Wed
Getty Images
マジョルカは18日、ロイヤル・ユニオン・サン=ジロワーズのベルギー代表DFシーベ・ファン・デル・ヘイデン(25)を完全移籍で獲得したことを発表した。

契約期間は2028年6月30日までの5年間となる。
ファン・デル・ヘイデンは、クラブ・ブルージュ、アンデルレヒトの下部組織で育ち、2016年7月にオーステンデに完全移籍。その後FCアイントホーフェンへ移籍し、2019年7月にサン=ジロワーズに完全移籍で加入した。

サン=ジロワーズでは4シーズンプレー。公式戦117試合に出場し3ゴール3アシストを記録。2022-23シーズンはジュピラー・プロ・リーグで32試合1ゴール、ヨーロッパリーグ(EL)で8試合などに出場していた。

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マジョルカ指揮官アギーレが今季限りで退任…後任はオサスナ指揮官か

マジョルカは22日、ハビエル・アギーレ監督(65)が今季限りで退任すると発表した。 元日本代表監督で、退任してからスペインのほか、UAEやエジプト、そして母国メキシコでキャリアを紡いだアギーレ氏。日本代表MF久保建英も所属した2022年3月に解任のルイス・ガルシア・プラサ監督に代わり、マジョルカ入りした。 そのシーズンのマジョルカをラ・リーガ16位で残留に導くと、翌シーズンは9位フィニッシュ。最終節を残して17位に落ち込む今季は残留が決まっており、コパ・デル・レイでも決勝進出という結果を出したが、契約満了が決まった。 スペイン『マルカ』によると、マジョルカは22日午前の会談で契約更新しない旨を通達。後任はオサスナ指揮官のハゴバ・・アラサテ氏(46)になるという。 2024.05.23 12:45 Thu

リケルメ弾で逃げ切ったアトレティコがリーグ戦連勝で4位を死守!【ラ・リーガ】

アトレティコ・マドリーは4日、ラ・リーガ第34節でマジョルカと対戦し1-0で勝利した。 前節アスレティック・ビルバオとの上位対決を制した4位アトレティコ(勝ち点64)は、その試合からスタメンを3人変更。グリーズマン、デ・パウル、モリーナに代えてリケルメ、バリオス、アスピリクエタをスタメンで起用した。 リーグ戦4試合勝利のない16位マジョルカ(勝ち点32)の対し、アトレティコは開始早々に先制する。5分、右サイドからのロングスローを対応したナスタシッチのクリアをボックス手前で拾ったリケルメがトラップでDFをかわし、ペナルティアーク左からシュート。これがゴール左隅に吸い込まれた。 先制点以降は主導権を握ったアトレティコが押し込む展開で推移するも、5バックを敷くマジョルカ守備陣を崩しきれず、なかなか決定機まで至らない状況が続く。 それでもアトレティコは30分、ドリブルで持ち上がったエルモソがアンヘル・コレアとのワンツーでボックス左まで侵入したが、ニアを狙ったシュートは左サイドネットに外れた。 1-0で迎えた後半、アトレティコはエルモソを下げてモリーナを投入。すると54分、自陣中盤でのボール奪取からカウンターを仕掛けると、ドリブルで持ち上がったアンヘル・コレアのラストパスからM・ジョレンテに決定機が訪れたが、トラップが乱れてしまい、シュートは枠の上に大きく外れた。 その後は膠着状態が続く中、アトレティコは79分にピンチ。ムリキのロングスルーパスでボックス右深くまで侵入したラリンが角度のない位置がシュートを放ったが、これはGKオブラクがセーブした。 結局、試合はそのまま1-0でタイムアップ。開始早々のリケルメ弾で逃げ切ったアトレティコがリーグ戦連勝で4位を死守している。 2024.05.05 06:10 Sun

マジョルカ、チュアメニに対するサポーターの人種差別行為を確認…特定へ関係各所との協力を明かす

マジョルカが、レアル・マドリー戦におけるフランス代表MFオーレリアン・チュアメニに対する自サポーターの人種差別事件に関して声明を発表した。 13日にエスタディ・デ・ソン・モイシュで行われたラ・リーガ第31節のマジョルカvsレアル・マドリーは、アウェイのマドリーが0-1で勝利した。 後半序盤にその決勝点を挙げたチュアメニのゴールセレブレーションの際には、マジョルカサポーターと思われる若者が猿のようなジェスチャーをしている様子が中継映像に映っていた。さらに、この直後にはスタンドからピッチへペットボトルが投げ込まれ、マドリーの選手たちが主審にアピールを行っていた。 そういった中、マジョルカは14日に今回の事件に関する声明を発表し、当該行為を行ったサポーターの特定に向けて関係各所と協力していることを明かした。 「昨日のマジョルカvsレアル・マドリーの試合で、人種差別的なジェスチャーをする画像が確認されました。クラブはフットボールにおける暴力に対する規約を発動しており、国家警察と協力して当該人物の身元を特定しています」 「マジョルカは人種差別のいかなる表明も容認せず、今後も容認せず、スポーツを超えたこの惨劇を根絶するためのあらゆるキャンペーンに積極的に参加します」 「ファンの模範的な行動には改めて感謝します。孤立した事件によってマジョルキニスモの敬意とスポーツマンシップが損なわれないようにしましょう」 なお、同カードにおける人種差別事件は今回が初めてではなく、昨年にソン・モイシュで行われた一戦ではブラジル代表FWヴィニシウス・ジュニオールに対する人種差別行為が確認され、当該行為を行ったサポーターは憎悪犯罪で告発された。そして、マジョルカは当該人物に3年間のスタジアム入場禁止処分を科していた。 2024.04.15 08:00 Mon

チュアメニのミドル弾守り抜いたマドリーがマジョルカにウノセロ勝利! 週明けのシティ&バルサ戦へ弾み【ラ・リーガ】

ラ・リーガ第31節、マジョルカvsレアル・マドリーが13日にエスタディ・デ・ソン・モイシュで行われ、アウェイのマドリーが0-1で勝利した。 首位のマドリーは、週明けに敵地でのチャンピオンズリーグ(CL)のマンチェスター・シティ戦を控える中、コパ・デル・レイ決勝で惜しくも敗れた15位のマジョルカとのアウェイゲームに臨んだ。 打ち合いとなったサンティアゴ・ベルナベウでの1stレグを3-3のドローで終えたアンチェロッティのチームは、その試合から先発5人を変更。ヴィニシウス、ロドリゴ、カルバハル、クロース、カマヴィンガをベンチに置き、モドリッチやホセル、ブラヒム・ディアスを起用した。 シティ戦に続き[4-2-3-1]の布陣で臨んだマドリーは、[5-4-1]のマジョルカに対してボールを動かしながら攻め手を窺う入りとなった。 メリハリの利いた相手の老獪な守備に手を焼きながらも序盤はモドリッチのFKやチュアメニのヘディングシュートなどセットプレーを軸にフィニッシュまで持ち込むが、以降はブロックの前でボールを動かすにとどまって攻撃が停滞した。 前半半ばから終盤にかけても中盤での攻防がメインとなるが、30分過ぎには両チームに決定機。まずは31分、マジョルカの右CKからダニ・ロドリゲスのクロスをゴール前で競り勝ったライージョが叩きつけるヘディングシュート。しかし、これはGKルニンの好守に遭う。 直後の33分にはボックス手前でボールを受けたベリンガムが短くドリブルで運んでミドルシュートを狙うが、これは惜しくもクロスバーを叩いた。 マジョルカのソリッドな守備に苦戦し、前半は枠内シュート0に終わったマドリー。後半も同じメンバーで臨むと、開始早々にベリンガムが最初の枠内シュートを記録。 すると、直後の48分には押し込んだ流れからボックス手前でルーズボールに反応したチュアメニが右足を振り抜くと、相手DFにディフレクトして大きくコースが変わったシュートがゴール右隅に突き刺さった。 チュアメニの積極性とツキにも恵まれた豪快なゴールによって後半立ち上がりにリードを手にしたマドリーは、徐々に前に出てきたホームチームに対して畳みかける2点目を狙う。そして、良い形の崩しからブラヒム・ディアスに決定機が訪れるが、GKライコビッチのビッグセーブに阻まれた。 マジョルカがアブドンらより攻撃的な3枚替えを敢行すると、アンチェロッティ監督も直後の64分にベリンガムとブラヒム・ディアスを下げてヴィニシウス、カマヴィンガを同時投入。主力のプレータイムをコントロールしつつ、カウンターの脅威をちらつかせる。 そのヴィニシウスが投入直後から続けて見せ場を作ると、72分には波状攻撃からゴール前でこぼれ球に反応したバルベルデに絶好機が訪れるが、至近距離からのシュートはDFナスタシッチの見事なゴールカバーに遭う。 この決定機の直後にはダルデルのドライブ回転をかけた見事なハーフボレーでゴールを脅かされるも、GKルニンのビッグセーブで凌いだマドリー。追加点を奪い切れずに試合終盤を迎えると、モドリッチ、ルーカス・バスケスを下げてカルバハル、ミリトンを続けてピッチに送り出し、試合をクローズに入る。 後半ラストプレーではGKルニンとムリキの競り合いからあわやというフィニッシュに持ち込まれたが、これは枠を外れて事なきを得た。 マジョルカの粘り強い戦いに苦しめられたものの、ウノセロで勝ち切ったマドリーが、週明けに控えるシティ、バルセロナとの重要な連戦へ弾みを付けた。 2024.04.14 03:25 Sun

アスレティックがマジョルカをPK戦の末に下し40年ぶり優勝【コパ・デル・レイ】

コパ・デル・レイ決勝、アスレティック・ビルバオvsマジョルカが6日にサン・マメスで行われ、1-1で120分を終了。PK戦の末、4-2としたアスレティックが優勝した。 準決勝でアトレティコ・マドリーを下したアスレティックと、レアル・ソシエダを下したマジョルカによる決勝。 40年ぶりの優勝を目指すアスレティックはウィリアムズ兄弟、グルセタが3トップを形成する[4-3-3]で臨んだ。 一方、21年ぶりの優勝を目指すマジョルカはムリキとラリンの2トップとする[5-3-2]で臨んだ。 5バックで構えるマジョルカに対し、ホームアドバンテージを持つことになったアスレティックが徐々に押し込む展開としていったが、21分に先制したのはマジョルカ。 CKの流れからライージョのパスを受けたダニ・ロドリゲスがシュートを蹴り込んだ。 追う展開となったアスレティックが前がかる中、31分にグセルタが、40分にニコ・ウィリアムスがゴールに迫るも決めきることができない。 追加タイムにもニコに決定機が訪れたが、ボックス左から放ったシュートはわずかに枠を外れ、マジョルカの1点リードで前半を終えた。 迎えた後半、キックオフ直後にラリンがディフェンスライン裏を取って決定的なシュートに持ち込んだマジョルカが追加点に迫るも、GKアギレサバラにセーブされると、開始5分にアスレティックが追いつく。 敵陣でボールを奪ったニコがスルーパス。ボックス左で受けたサンセトがシュートを決めきった。 同点としたアスレティックが押し込む流れが続くも、逆転に迫る好機をその後はなかなか作れない。 後半追加タイム、ビビアンのミドルとグルセタのヘディングシュートでゴールに迫ったアスレティックだったが、逆転弾を奪うには至らず延長戦に突入した。 延長戦からムニアインを投入したアスレティックは、同前半12分、そのムニアインが直接FKでゴールに迫るも、延長戦では決着が付かず。 そしてPK戦では2人が失敗したマジョルカに対し、4人全員が成功したアスレティックが40年ぶり24度目のコパ・デル・レイ優勝を飾っている。 2024.04.07 07:54 Sun

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ラ・リーガの重鎮、42歳ルベン・カストロが1年間無所属で現役引退…公式戦778試合316ゴール「ボールから離れているのは今でも苦手」

ラ・リーガやセグンダ・ディビシオン(スペイン2部)で活躍した、FWルベン・カストロ(42)が現役引退を発表した。 ラス・パルマスで生まれたカストロは、そのままラス・パルマスの下部組織に加入。2001年7月にファーストチームに昇格した。 その後、デポルティボ・ラ・コルーニャやアルバセテ、ラシン・サンタンデール、ヒムナスティック・タラゴナ、ウエスカ、ラージョ・バジェカーノ、レアル・ベティスとスペインのクラブを渡り歩き、2017年7月に中国スーパーリーグの貴州恒豊に完全移籍。2018年7月には故郷のラス・パルマスに戻ると、カルタヘナでのプレーを経て、マラガでプレーしていた。 カルタヘナ時代は今シーズン限りで現役を引退する元日本代表FW岡崎慎司共チームメイトとしてプレー。昨シーズン限りでマラガを退団し、今シーズンは所属チームがなかった中、現役引退を決断した。 ラ・リーガ通算282試合93ゴール、セグンダ・ディビシオン通算434試合196ゴールを記録。キャリア通算では778試合で316ゴールを記録していた。 スペイン代表とは縁がなかったが、ラ・リーガファンにとっては馴染みのある偉大なストライカーは、ベティス、ラス・パルマスのX(旧ツイッター)を通じて、メッセージを投稿した。 「この瞬間に到達するのは私にとって大変だった。何と言えば良いだろうか。自分がボールから離れているのを見るのは今でも苦手だ」 「これで終わったという考えが頭から離れない。恐らくそれが、私の現役サッカー選手としての時間が終わりに近づいていることを皆さんに発表するまでに何カ月もかかった理由かもしれない」 「自分は幸運だと思っているのでそうしている。私が加入したラス・パルマスのささやかなチーム、クラブ・アルテサーノで楽しんでいたあの少年は、ストライカーとして公式戦800試合近くに出場し、300以上のゴールを自分のゴールとして祝い、今では想像もつかないようなあらゆる壁を乗り越えた。サッカーと人生というバックパックにこれだけのことが詰まっているので、ボールを休ませる時期が来たと思う」 「特に私のキャリアに影響を与えてくれた2つのクラブと2人の人々に、愛、尊敬、賞賛の気持ちを込めて別れを告げる。私はプロとしての20年間、イベリア半島南部での夜から中国での冒険まで、11チームのカラーを守ってきました。私はこれまでに経験したことのない素晴らしい経験を皆さんから受け、その皆さんに尊敬の念を抱いている」 「彼らはどこにいても去っていきます。しかし、私は皆さんに正直に言わなければなりません。2つのクラブは特別であり、2つのクラブは私にとって自分のものであると感じている。UDラスパルマスとレアル・ベティス・バロンピエの両方が私を祝福してくれている」 「彼らと一緒にいることで私はより良くなり、人間としても、サッカー選手としても成長した。彼ら2つのクラブのファンと、良い時期に私を支え、悪い時期にも失望させることなく私をサポートしてくれたサポーターたちに、私はただ永遠の感謝の気持ちを表明することしかできない。この別れの時、振り返ると私は圧倒される。感謝している」 「この機会は、数え切れないほどあるチームのテクニカルスタッフ、クラブスタッフ、チームメイトによって与えられたこと、その中で私は幸せを感じてきた。とても特別な2人の名前を挙げる」 「他の多くの偉大な人々を覚えていないというわけではないが、特にペペ・メルという人物は私のキャリアの中に特別に刻まれている」 「彼以上に私を理解してくれた人はいなかったし、ピッチ上でホルヘ・モリーナ以上に私のことを理解してくれる人はいなかった。ビジャマリンでの日々は、私の記憶の中で決して終わることはないだろう」 「最後に、私はフットボールの世界にいることを誇りに思う。私は今後も、他のどこにいても、何らかの形でフットボールの世界と関わり続けるだろう。我々はここまでやってきたのだから、これからも謙虚に愛し続けていきたいと思う」 2024.06.07 23:47 Fri

クロースが現役引退後のプラン明かす…引退決断についても言及

ユーロ2024後に現役を引退するレアル・マドリーのドイツ代表MFトニ・クロース(34)が、引退後のプランを明かした。 バイエルン、ドイツ代表、レアル・マドリーで通算6度のチャンピオンズリーグ(CL)制覇や7度のリーグ制覇、2014年ブラジル・ワールドカップ優勝とキャリアを通じて30以上のタイトルを獲得してきたクロース。 今シーズンも34歳という年齢を全く感じさせない傑出したパフォーマンスを披露し、マドリーのラ・リーガとCLのシーズン2冠に貢献したが、以前からトップレベルでの引退の意向を伝えてきた稀代のマエストロは、先日に母国開催のユーロをもってスパイクを脱ぐことを宣言した。 そのクロースはユーロを間近に控えた中、ドイツ『キッカー』のインタビューで今後のプランを明かし、ひとまずは家族と共にマドリードに滞在し続けることを明かした。 「何よりも家族のために時間を使いたい。弟のフェリックスとのポッドキャストも続けていくよ。そして、マドリードの若いフットボーラーのためのトニ・クロース・アカデミーを拡大し続けたい。エリアス・ネルリッヒと創設したアイコン・リーグも9月にスタートするね」 「だけど、18ものプロジェクトに携わるつもりはないし、現役だった頃と同じくらい遠征することはないよ。それは明らかだね」 また、改めて現役引退という決断について問われた34歳MFは「僕は、レアルで最後に最高のシーズンを過ごした34歳のトニ・クロースとして記憶されたいだけなんだ。僕はそれを成し遂げた。多くの人がその時が早すぎると思うのは、褒め言葉だと受け止めているよ」と、自身の美学を貫いている。 さらに、ユーロの結果に関わらず、現時点でドイツ人選手として歴代最多のタイトル保持者は、「​​それは僕にとってとても重要なことだ。常にタイトルを獲得したいと思っていた。フットボールをプレーし始めた時から、成功したいと思っていた。僕にとって個々のタイトルが重要で、チャンピオンズリーグで優勝することが各シーズン前の大きなモチベーションだった。最終的にそれを達成できたことは、大きな意味があるんだ」と、生まれながらの勝者らしいコメントを残している。 2024.06.07 23:05 Fri

ダニ・オルモ獲得はチャビ監督の希望…現在はバルセロナのリストに存在せずか

バルセロナはRBライプツィヒのスペイン代表FWダニ・オルモ(26)を追いかけていないようだ。スペイン『スポルト』が報じた。 今夏は左ウイングが補強ポジションの1つと取り沙汰されているバルセロナ。アスレティック・ビルバオのスペイン代表FWニコ・ウィリアムズ(21)やリバプールのコロンビア代表FWルイス・ディアス(27)の名前が挙がるなか、ラ・マシア出身のダニ・オルモへの関心も報じられていた。 4月の時点では、スポーツ・ディレクター(SD)を務めるデコ氏が代理人や父親に接触したという話もあったが、獲得を望んでいたのは解任が決まったチャビ・エルナンデス監督とのこと。プレーのみならず、バルセロナのスタイルを熟知している点や、前線ならどこでもできる万能性を評価していたという。 しかし、ハンジ・フリック氏が新監督に決まった今では獲得リストに名前なし。前述のようなより純粋なウインガーを求めているようだ。 なお、バイエルンやリバプールからの関心も報じられているダニ・オルモだが、ユーロ2024が終わるまでは自身の将来について決断を下さないと明言。ライプツィヒとの契約を2027年6月まで残す一方、7月初旬まで有効な約6000万ユーロ(約101億8000万円)の契約解除条項が存在すると言われている。 2024.06.06 21:56 Thu

【2023-24ラ・リーガ総括】超WS選出の最優秀選手はベリンガム

◆名将の卓越したマネジメントでマドリーが覇権奪還 開幕前は王者バルセロナとマドリードの2強による、お馴染みの三つ巴の争いが予想されたが、伏兵ジローナの大躍進によってその構図が大きく変わるも、レアル・マドリーが貫録の2シーズンぶりプリメーラ制覇が決定した。 エースFWベンゼマの退団に昨夏の注目株ベリンガムの加入で新時代を予感させたマドリーは、余力を残しながらも29勝8分け1敗の勝ち点95と圧巻の戦績で優勝を達成した。開幕前に守護神クルトワ、直後にDFミリトンと守備の要を相次いで長期離脱で失い、以降もFWヴィニシウスやDFアラバといった主力の離脱という逆境の中でシーズンを戦ったマドリー。 しかし、卓越したマネジメント能力を有する百戦錬磨の指揮官の下、[4-3-1-2]の新布陣を軸に複数システムの使い分け、MFチュアメニのコンバートなどで急場をしのぐと、代役守護神ルニンやフル稼働のDFリュディガーの活躍もあってリーグ最少失点(26失点)を記録。さらに、攻撃では前半から中盤にかけて爆発したベリンガムに加え、ヴィニシウスとFWロドリゴのブラジル代表コンビ、FWホセルとMFブラヒム・ディアスの出戻り組の活躍によってリーグ最多得点(87ゴール)もマーク。そのスタッツに加え、エル・クラシコ、ジローナとの直接対決をすべて勝利し、完璧な形で優勝を成し遂げた。 その王者に勝ち点10以上の力の差を見せつけられて連覇を逃した2位のバルセロナ(勝ち点85)。最低限のノルマは達成したが、チャビ監督の去就を巡るいざこざを含めネガティブな面が目立つシーズンとなった。MFブスケッツやFWデンベレらの退団を受け、MFギュンドアンやDFカンセロ、FWフェリックスらを補強。全体的には選手層を増したが、MFガビやMFペドリ、守護神テア・シュテーゲンらシーズン中に主力の相次ぐ離脱に見舞われると、ブスケッツ、デンベレというキーマンを失ったチームは、シーズンを通して切り替え、アタッキングサードでの崩しの部分で大きな問題を抱えた。また、王者とは異なりマドリー、ジローナとライバル相手の全敗も、より印象を悪くした。FWラミン・ヤマル、DFパウ・クバルシにMFフェルミン・ロペスとカンテラーノの台頭は今後に明るい兆しを与えたが、ラポルタ会長ら首脳陣と衝突したチャビ監督の解任が決定。来季はハンジ・フリック監督の下、さらに凄みを増す王者との大きな溝を埋めるタフなシーズンに臨む。 後半戦の失速で奇跡の優勝は逃したが、昨季10位のジローナ(勝ち点82)はクラブ史上初のチャンピオンズリーグ(CL)出場権獲得となる3位フィニッシュという大躍進を遂げた。6連勝を含む開幕7戦無敗のロケットスタートを決めると、王者マドリーに手痛い2敗を喫した間にも11勝4分けの15戦無敗を記録。その後、優勝の可能性が低くなった終盤戦は苦手としたアウェイを中心に負けの数が増えていったが、バルセロナ相手のシーズンダブルに最終節でのグラナダ相手の7-0の圧勝など、この躍進がフロックではないことを証明した。 開幕前は優勝争いが期待されたものの、4位フィニッシュに終わったアトレティコ(勝ち点76)。コパ・デル・レイを含め今季の公式戦で唯一マドリーに2度の敗北を味わわせた点は評価に値するが、ひ弱なアウェイでの拙い戦いぶりもあって10敗を喫するなど不安定なシーズンを過ごした。前半戦はFWモラタ、FWグリーズマンの2トップが猛威を振るったが、後半戦のモラタの失速が格下相手の取りこぼしに繋がり、高齢化進むディフェンスラインのパフォーマンス低下も見受けられた肝心要の守備も、43失点と堅守構築とは至らなかった。今夏の移籍市場ではセンターラインを中心に世代交代に向けた刷新も見込まれる中、バルセロナ同様に捲土重来を期す。 オトラ・リーガではアスレティック・ビルバオ、レアル・ソシエダのバスク2強が5位と6位でヨーロッパリーグ出場権を確保した。コパ優勝も果たしたアスレティックは上位陣との戦いで力の差を見せつけられたが、サモラ賞受賞の守護神ウナイ・シモンを中心とする堅守に、ウィリアムズ兄弟と覚醒のFWグルセタがけん引した攻撃陣の奮闘と、攻守両面でバランスの良さが光った。 一方、久々のCL参戦に負傷者に悩まされたソシエダはリーグ3位の39失点と守備の安定感は際立ったものの、51得点と火力不足の攻撃が足を引っ張る形で引き分けが多く(12分け)、それが6位という順位の要因となった。前半戦はMF久保建英の圧倒的な個の力で前線の補強の失敗の穴をカバーしたが、勤続疲労やケガでその日本人エースのパフォーマンスが落ちた後半戦は勝ち点を取りこぼす試合が目立った。また、シーズンを通してイマノル監督のリード時のクローズの拙さという部分も課題として残った。なお、久保のラ・レアルでの2年目は30試合7ゴール4アシストと、1年目の35試合9ゴール7アシストという数字を下回った。 ソシエダにわずかに及ばず7位でヨーロッパ・カンファレンスリーグ(ECL)出場権を手にしたレアル・ベティスは、復活のMFイスコやラ・ロハ招集を果たしたFWアジョセ・ペレスらベテランの活躍が光った。 中位ではマルセリーノ途中就任で復活したビジャレアルが、23ゴールを挙げた主砲セルロートの活躍もあって8位フィニッシュ。バレンシアも乏しい戦力の中で9位、昇格組アラベスが躍進の10位フィニッシュを決めた。 残留争いではベニテス解任後に復調した13位のセルタ、3人の指揮官で苦しいシーズンを戦った14位のセビージャ、コパ準優勝の15位マジョルカが辛くも残留を果たした。そして、シーズンを通して低空飛行が続いたカディス、アルメリア、昇格組のグラナダがセグンダ降格となった。 なお、セグンダではレガネスとバジャドリーが自動昇格を決定し、エイバル、エスパニョール、スポルティング・ヒホン、レアル・オビエドの4クラブが残り1枠を巡ってプレーオフを戦う。 【最優秀選手&監督】 ★最優秀選手 ◆MFジュード・ベリンガム(レアル・マドリー) <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2024/get20240607_100_tw1.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 新時代の“ジダン”が初挑戦で躍動。ディフェンスラインを支えたリュディガー、中盤に君臨したクロースとドイツ代表コンビの活躍も素晴らしかったが、やはり鳴り物入りの加入で期待以上のパフォーマンスを披露した20歳のイングランド代表MFをMVPに推したい。メガクラブ争奪となった昨夏、ドルトムントからエル・ブランコへのステップアップを果たした万能型MFは、かつてジネディーヌ・ジダンが着用した背番号5を背負ってプレシーズンから躍動。その特性を見極めたイタリア人指揮官によって[4-3-1-2]のトップ下、[4-4-2]の左サイド、[4-3-3]での“ファルソ・ヌエベ”と複数の役割を与えられた中、ゴールスコアラーとしての才能を完全に開花。28試合19ゴール6アシストをマークし、ドルトムントでの3年間で挙げたリーグ戦12ゴールをわずか1年で超えた。また、エル・クラシコでの劇的決勝点を含め、チームに勝ち点をもたらす勝負強さも傑出していた。 ★最優秀監督 ◆ミチェル(ジローナ) <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2024/get20240607_100_tw2.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 奇跡の3位フィニッシュに導く。優勝に導いたアンチェロッティ監督の手腕は特筆に値するが、やはり今シーズンの欧州フットボールで最大のサプライズとなったミラクル・ジローナを率いたミチェル監督を最優秀監督に推したい。2021-22シーズンに就任したカタルーニャのクラブを就任1年目でプリメーラ昇格に導き、昨季は10位での残留に導いたスペイン人指揮官。今季は可変式の[4-2-3-1]の攻撃的なポゼッションスタイルにさらに磨きをかけ、安定したビルドアップ、流動的なポジションチェンジでズレを作る崩し、多彩なフィニッシュワークで王者に次ぐ85得点を記録。魅力的なスタイルと結果を見事に両立させ、クラブ史上初となるCL出場権獲得をもたらした。 【期待以上】 ★チーム ◆ジローナ <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2024/get20240607_100_tw3.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> レスター以来のインパクト残す。プレミアリーグ初優勝を成し遂げたミラクル・レスターの再現はならずも、マドリーとバルセロナという世界屈指のメガクラブと堂々と渡り合った、今季の戦いぶりはそのフォクシーズに勝るとも劣らない素晴らしいものだった。マンチェスター・シティと同じ『シティ・フットボール・グループ』の恩恵はあったものの、補強資金やスカッドの質では比べるまでもなく大きく劣っていたが、智将ミチェルの傑出した采配力にMFアレイシ・ガルシア、DFダビド・ロペス、MFマルティン、FWストゥアーニらいぶし銀の現有戦力、DFブリント、DFエリック・ガルシア、FWサヴィオ、FWドフビクといった多士済々の新戦力の融合によって、見事にその差をチームとして埋めた。今季の活躍によって多くの主力に引き抜きの噂が絶えないが、何とかスカッドを維持して来季もメガクラブ相手の上位争いに絡んでほしいところだ。 ★選手 ◆MFイスコ(ベティス) <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2024/get20240607_100_tw4.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 恩師の下で完全復活。バルセロナのクバルシやヤマル、ジローナの新戦力、MFハビ・ゲラといった若手の台頭も光ったが、カムバック賞という部分で元レアル・マドリーMFを選出。マドリー晩年の停滞、セビージャでの苦戦によって“終わった”選手の印象も否めなかったが、マラガ時代に指導を受けたペジェグリーニ監督のラブコールを受けて加入したベティスで完全復活。シーズン終盤は負傷の影響で欠場を余儀なくされたが、29試合8ゴール5アシストを記録。さらに、チャンスクリエイトやキーパスといったスタッツはリーグ上位に位置し、ベティスが勝利や勝ち点を得た大半の試合でマン・オブ・ザ・マッチに選出される、傑出した存在感を示した。 【期待外れ】 ★チーム ◆セビージャ <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2024/get20240607_100_tw5.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 2季連続の屈辱。昨シーズンはロペテギ、サンパオリと2人の指揮官を解任し、シーズン終盤に就任したメンディリバル監督の下で12位での残留に加え、ヨーロッパリーグ(EL)制覇という望外の結果を手にしたセビージャ。捲土重来を期して臨んだ今季はウルトラスの反発を押し切ってDFセルヒオ・ラモスを呼び戻す荒療治も敢行したが、再びの混迷のシーズンに。シーズン序盤にメンディリバル監督を解任すると、その後任のディエゴ・アロンソも早々に見切りを付け、昨年待つにキケ・フローレス監督を招へい。16位でチームを引き継いだベテラン指揮官の下、最終的に14位での残留を決めたが、予算規模や近年の成功を鑑みれば、大きく期待を裏切る1年となった。 新シーズンに向けてはラス・パルマスのピミエンタ監督の招へいが決定し、DFヘスス・ナバスの2024年末の現役引退に、セルヒオ・ラモスの今季限りでの退団が濃厚と来季も大幅なスカッド刷新が見込まれるが、クラブ上層部を含めぬるま湯体質が変わらなければ、3季連続の苦戦を強いられる可能性は高い。 ★選手 ◆FWウマル・サディク(レアル・ソシエダ) <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2024/get20240607_100_tw6.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> ラ・レアル低迷の大きな要因に。2023年夏、ニューカッスルに引き抜かれたFWイサクの後釜として鳴り物入りで加入したナイジェリア代表FW。加入1年目は開幕5試合3ゴールと最高のスタートを切ったが、ヒザの前十字じん帯断裂の重傷を負って早々にシーズンが終了。そのケガが癒えた今季は新加入のFWアンドレ・シウバと共に、ビジャレアルに去ったFWセルロートの後釜として活躍が期待されたが、26試合3ゴールと期待外れの結果に終わった。その数字面の物足りなさに輪をかけてプレー内容が悪く、ゴール前でのイージーな決定機逸に加えて、プレッシングの強度やポストワークといった部分でも大きな問題を抱えた。なお、ソシエダは今夏の売却を決断しており、来季は別のクラブでプレーする可能性が濃厚だ。 2024.06.06 21:00 Thu

グリーンウッドとの別れ濃厚なヘタフェ、レアルから19歳MFギュレルをレンタル?

ヘタフェがレアル・マドリーからトルコ代表MFアルダ・ギュレル(19)の加入を望むようだ。スペイン『アス』が報じた。 今シーズンはマンチェスター・ユナイテッドから元イングランド代表FWメイソン・グリーンウッド(22)をレンタルしたヘタフェ。公式戦36試合で10ゴール6アシストの活躍を見せ、アンヘル・トーレス会長は残留を望んでいるものの、別れが既定路線となっている。 そこで後釜として考えているのがギュレルとのこと。トーレス会長は、毎夏マドリーのゼネラル・マネージャー(GM)を務めるホセ・アンヘル・サンチェス氏と定例会議を実施しており、この場、もしくはフロレンティーノ・ペレス会長との直接会談で、第一にレンタル希望を伝えるという。 今シーズンからマドリーに加わり、終盤戦で存在感を発揮したギュレルだが、常時のスタメンは来シーズンも困難。一方、ヘタフェはこの19歳を中心としてチームを作るプランがあるようで、多くの経験を積める可能性がある。 しかし、ギュレルのレンタルは他の多くのクラブも希望。スペイン国内ではレアル・ソシエダ、セビージャ、ラス・パルマス、マジョルカ、国外ではミラン、RBライプツィヒ、フェネルバフチェなどが興味を示しているようだ。 2024.06.06 17:22 Thu
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