【プレミア注目プレビュー】激戦必至のスパーズvsチェルシーのダービー! 崖っぷちブルーズは勝ち点逸即トップ4レース脱落へ

2023.02.26 12:00 Sun
Getty Images
プレミアリーグ第25節、トッテナムvsチェルシーが、日本時間26日22:30にトッテナム・ホットスパースタジアムでキックオフされる。熾烈なトップ4争いを左右する今季2度目のロンドン・ダービーだ。
PR
リーグ戦でレスター・シティ、チャンピオンズリーグ(CL)でミランに敗れて公式戦2連敗となったトッテナム(勝ち点42)だが、前節はウェストハムとのダービーをDFエメルソン、途中出場のFWソン・フンミンのゴールで2-0の快勝。上々のパフォーマンスでバウンスバックに成功し、暫定ながら久々にトップ4圏内に返り咲いた。
リーグ戦では復調気配漂わすリバプール、1ポイント差で5位に付けるニューカッスルの存在もあり、今後も全く息の抜けない試合が続く中、今回のホームゲームでは不振に陥る宿敵をトップ4レースから完全に脱落させる勝利を目指す。

対する10位のチェルシー(勝ち点31)はリーグ3試合連続ドローで迎えたCLでドルトムントに0-1と惜敗。さらに、前節はリーグ最下位に沈むサウサンプトン相手に再び決定力不足を露呈し、ホームで0-1の敗戦を喫した。ここにきてMFカンテら負傷者が復帰し始めたが、ポッター監督の求心力低下に加え、直近のサウサンプトン戦ウォームアップ前への覇気のない様子を映した動画が悪い意味で注目を集めるなど、新加入選手の多さやリーダーの一人だったMFジョルジーニョ移籍の影響などもあり、チームとして一枚岩となれていない印象だ。

通常であれば、あえてモチベーションを高める必要がないダービーにおいても“笛吹けども踊らず”の状態が続けば、早くも今季のプレミアリーグの戦いが終了する可能性も。逆に、敵地でのダービーで公式戦6試合ぶりの白星を挙げられれば、今後の逆襲のキッカケとなるだけに、ポッターのチームにとってターニングポイントとなる重要な一戦となりそうだ。
なお、昨年8月にスタンフォード・ブリッジで行われた今季最初のダービーは2-2のドロー決着。ホームチームが2度のリードを奪ったが、いずれも物議醸す判定が優位に働いたアウェイチームが試合終了間際のエースのゴールによって劇的ドローに持ち込んだ。その試合後の握手の際に小競り合いを演じた両指揮官はトゥヘルが解任、コンテが病気療養でいずれも不在となるが、前回対戦同様の激闘が期待されるところだ。

◆トッテナム◆
【3-4-3】
▽予想スタメン
(C)CWS Brains,LTD.

GK:フォースター
DF:ロメロ、ダイアー、ベン・デイビス
MF:エメルソン、スキップ、ホイビュア、ペリシッチ
FW:クルゼフスキ、ケイン、ソン・フンミン

負傷者:GKロリス、MFベンタンクール、ビスマ、セセニョン
出場停止者:なし

出場停止者はいない。負傷者は長期離脱中の4選手が引き続き欠場となる。

スタメンに関しては直近のウェストハム戦からラングレ、リシャルリソンに代わってペリシッチとソン・フンミンの復帰を予想。左ウイングバックで好パフォーマンスを披露したベン・デイビスを引き続き同じポジションで起用し、ラングレを3バックの左に置く可能性もある。それ以外ではスキップとソン・フンミンのところにパプ・サール、リシャルリソンを置く形もあるはずだ。

◆チェルシー◆
【4-2-3-1】
▽予想スタメン
(C)CWS Brains,LTD.

GK:ケパ
DF:リース・ジェームズ、チアゴ・シウバ、バディアシル、チルウェル
MF:コバチッチ、エンソ・フェルナンデス
MF:スターリング、フェリックス、ムドリク
FW:ハヴァーツ

負傷者:GKメンディ、DFアスピリクエタ、MFカンテ、FWプリシッチ、ブロヤ
出場停止者:なし

出場停止者はいない。負傷者に関しては直近のセインツ戦で脳震とうを起こしたアスピリクエタ、トレーニング復帰もマッチフィットネスに問題を抱えるカンテとプリシッチが不在となる。

スタメンに関しては主力を起用したドルトムント戦をベースに、コバチッチ、スターリングのスタメン復帰を予想。クリバリやマウント、マドゥエケ、ロフタス=チーク辺りにもチャンスがありそうだ。

★注目選手
◆トッテナム:DFエメルソン・ロイヤル
Getty Images

覚醒の気配漂う右ウイングバックがダービー勝利のカギを握る。2021年夏にバルセロナから鳴り物入りでの加入となったブラジル代表だが、守備時の集中力欠如や攻撃精度の低さによって低調なパフォーマンスが続き、多くの識者だけでなくスパーズサポーターからも多くの批判を招いた。

昨夏、今冬にスペンス、ペドロ・ポロと同じポジションの補強に動いたようにクラブ内での評価は決して高くなかったが、コンテスタイルで輝きを放ったアクラフ・ハキミのプレー分析や、フィジカル向上を目的とした高額機器の購入など、たゆまぬ努力を続けてきた24歳は、ポロの加入が決定した先月半ばから突如覚醒。

1-0で勝利したマンチェスター・シティ戦で文句なしのMOMに輝くと、直近のウェストハム戦でも決勝点を奪取。元々ポテンシャルは高かった守備に磨きをかけつつ、課題の攻撃面ではクロス精度の向上、ポジショニング、プレー判断で目覚ましい成長を示し、イタリア人指揮官が求めるウイングバック像に近づきつつある。

かつて戦力外から欠かせない主力へ覚醒したムサ・シソコを想起させるブラジル代表DFは、この重要なダービーで攻守両面で存在感を示し、チームを勝利に導けるか。

◆チェルシー:FWジョアン・フェリックス
Getty Images

新天地で自由謳歌のアタッカーが得点力不足解消期す。シメオネ監督との確執もあり、今冬の移籍市場でアトレティコから高額な有償レンタルで加入したポルトガル代表FW。フルアムとのデビュー戦では軽率な一発退場で3試合の出場停止を科されるほろ苦いデビューとなったが、復帰初戦のウェストハム戦では見事に初ゴールを記録。以降のドルトムント戦、サウサンプトン戦ではチームは連敗も、個人としては印象的なパフォーマンスを披露している。

直近のインタビューでは「自分の立ち位置、チェルシーでのプレースタイルはアトレティコと違う。明らかに、チームを助けるためベストを尽くすため、フットボールを実践する自由が増えた」と、新天地での手ごたえを語る。

現在、チェルシーの攻撃の起点は間違いなく新加入の11番が担っていると言っても過言はないが、出場4試合での戦績は1分け3敗。且つチームが挙げた得点はわずかに2ゴールと、チームとして結果が出ていないことは明白だ。

そのため、今回のダービーでは直近数試合と同様に攻撃を牽引しつつ、ゴールやアシストという目に見える結果を残してチームを苦境から救いたい。

PR
関連ニュース

トッテナムのエメルソン・ロイヤルが新天地探し マルチロールに最終ラインこなすも来季構想外か

トッテナムのブラジル代表DFエメルソン・ロイヤル(25)が新天地を探す。 痛恨のリーグ戦4連敗により、アストン・ビラとのCL権争いで後退したトッテナム。リバプールに敗れた直後のアンジェ・ポステコグルー監督は「抜本的な改革が必要」と言い放つ。 指揮官が今夏の大きな補強を望んでいることはもはや明確。シーズンが深まるにつれ、昨季までの主軸であるデンマーク代表MFピエール=エミール・ホイビュア(28)、チーム最古参のウェールズ代表DFベン・デイビス(31)など、売却候補の陣容も固まりつつある。 エメルソンも間違いなくその1人。加入3年目の今季は、本職の右サイドバックだけでなく、左サイドバックにセンターバックもこなすが、アントニオ・コンテ監督時代と比べて序列を落とし、90分間ベンチの試合も珍しくない。 イギリス『フットボール・インサイダー』いわく、トッテナムは複数いる売却候補の中でも、エメルソンを「売りに出す要件を全て満たしている」存在と見做したとのこと。クラブとして”買い手”を探し、選手側にも“新天地”を探させているという。 2000万ポンド(約39億円)前後で市場に出しているようだが、果たして。 2024.05.10 17:15 Fri

トッテナムが最古参ベン・デイビスを放出か ウドジェら台頭で出番減

トッテナムがウェールズ代表DFベン・デイビス(31)を放出か。 ノース・ロンドンで10シーズン目を迎えた最古参ベン・デイビス。左サイトバックやセンターバックとして、派手さはなくとも献身的にスパーズを支えてきた。 現在ウェールズ代表でキャプテンも担う31歳は、ロッカールームの重要な存在として認知される一方、アンジェ・ポステコグルー体制で出番が大幅減。定位置争いで若きデスティニー・ウドジェらの後塵を拝す日々が続く。 そして、契約は来シーズンまで。イギリス『フットボール・インサイダー』によると、今夏で残り1年となる契約の延長交渉は行われていないそうで、今季を最後にスパーズを去る可能性が高いと伝えられている。 ポステコグルー監督が今夏に向けて公言する「劇的な変化を望んでいる」は既存戦力の見直しを意味するもの。直近10試合で1試合の出場(直近2試合はケガ)にとどまるベン・デイビスは、買い手がつけば今夏で売却される見通しとなった。 2024.05.08 13:55 Wed

人気銘柄グズムンドソン、希望はイタリアでのキャリア続行?「この国、このリーグが大好き」

ジェノアのアイスランド代表MFアルベルト・グズムンドソン(26)は、セリエAでのキャリア続行を望んでいるようだ。『フットボール・イタリア』が伝えている。 グズムンドソンは2021-22シーズン途中に、AZからジェノアへ加入。セリエBでの昨季を経て、今季は公式戦34試合で16ゴール4アシストと優れたパフォーマンスを披露しており、チームを牽引する存在になっている。 当然、そんなグズムンドソンをビッグクラブは放っておかず。インテル、ナポリ、ユベントス、トッテナムなどが関心を示しており、ジェノアも2027年夏まで契約を残す同選手の売却を除外していないことから、夏の去就が注目されている。 そんな中で、アメリカ『CBSスポーツ』のインタビューに応じたグズムンドソンは、セリエAでプレーを続けたいと断言。イタリアでの生活を愛しており、これが続くことを願うと語っている。 「僕は子供の頃、プレミアリーグでのプレーを夢見ていた。でも、イタリアに来てからは少し変わったんだ。僕はこの国、このリーグが大好きになった。そしてフットボールやこの人生も愛している」 「正直に言うと、イタリアから出ていく気はない。ここでは本当に快適だから、もし僕がこの国やこのクラブを離れなければならないとしたら、それは何か良いことが理由でなければならない」 2024.05.08 11:10 Wed

プレミア4連敗に「団結すべき時」、トッテナム主将ソン・フンミンは「正しい道を歩んでいる」

トッテナムの韓国代表FWソン・フンミンが、チームの苦境にも団結を強調した。イギリス『イブニング・スタンダード』が伝えている。 今シーズン、アンジェ・ポステコグルー監督が新たに就任したチームは序盤こそ好調を維持しトップ4争いに参戦していたものの、終盤にきて失速。プレミアリーグ第33節のニューカッスル戦で0-4の大敗を喫すると、アーセナル、チェルシーにも敗れて3連敗に。先週末の第36節リバプール戦も終盤に追い上げたが2-4で敗れ、プレミアリーグ4連敗となった。 1試合未消化の試合はあるものの、4位アストン・ビラとの差は「7」となりトップ4フィニッシュが風前の灯火となりつつあるトッテナム。それでもソン・フンミンは徐々に復調していると強調しつつ、チームはまだ成長段階であることを訴えている。 「(リバプール戦は)チェルシー戦よりずっと良かったと思う。特に難しいスタジアムでの試合でも、チームはしっかりプレーしようと努めていた。彼らが非常に強いチームなのは明白だが、失点までは非常に良い競争ができていたと思う。失点すれば追いつくためリスクを承知でプレーする必要があり、厳しい結果になった」 「大変なときこそ、僕たちは団結しなければいけない。僕らにとってはより団結を深めて強くなる絶好のチャンスさ。この4試合はそれぞれ本当にタフであり、それがこの1カ月でまとめてきたから、より状況が悪くなったように見えるかもしれない。それでも、僕たちはやり遂げたい」 「シーズン開幕当初、僕たちは良いプレーをしていて、誰もが喜びに満ち、プレッシャーはなかった。でも、今は全員がステップアップして、やりたいことを貫かなければならない時なんだ」 「正しい道を歩んでいるのは間違いない。忘れないでほしいのは、監督の最初のシーズンであり、新しい選手たちがプレミアリーグにやって来たということだ。誤解しないでほしいが、もちろん4試合で負けたのは非常に残念だよ。でもこの痛みと結果を我慢して、ハードワークし、調子を上げていきたい」 2024.05.07 16:55 Tue

「結果にはガッカリだが…」 ポステコグルー監督が4連敗も収穫語る 「自分たちらしさ出せた」

トッテナムのアンジェ・ポステコグルー監督が、リバプール戦を振り返った。クラブ公式サイトが伝えた。 チャンピオンズリーグ(CL)出場権獲得を目指して戦っていた中、強敵相手のリーグ3連敗で一気に苦しくなった5位トッテナム。5日のプレミアリーグ第36節ではアウェイに乗り込み、またも強敵のリバプールと対戦した。 良い入りを見せたトッテナムだったが、ホームチームに先制を許す展開となり、前半終了間際には耐えきれずさらに失点。0-2でハーフタイムへ突入する。 反撃できないトッテナムは後半に入ってからも失点を重ねたが、交代による流れの変化もあって、ブラジル代表FWリシャルリソンが72分に意地の一発。韓国代表FWソン・フンミンも後に続いたが、それ以上の追い上げはなく、2-4のスコアで敗戦となった。 これでリーグ戦4連敗のポステコグルー監督。敗戦は悔やんだものの、最後まで諦めなかったチームの姿勢にはある程度満足しているようだ。 「結果にはもちろんガッカリしたが、今日は自分たちらしさを出せた。選手たちは自分たちのサッカーをしようと努め、自分たちがなりたいチームになろうとした。それは私が何かに取り組むきっかけを与えてくれる」 「全体的には我々のサッカーは良かったと思う。0-4で負けた時にこのようなことを言うのは奇妙だが、我々はファイナルサードでうまく足がかりを掴めていたと思う。ただ、食らいつきや説得力に欠けていた。そうなるとリバプールは楽になってしまう」 「もし我々が全体的な良いプレーの中からいくつかのチャンスを作れていたら、もう少しプレッシャーをかけられたかもしれない。裏を返せば、相手の方がファイナルサードや我々のボックス内で脅威を見せていたということだ」 「我々は自分たちで登るべき山を築いてしまった。繰り返しになるが、自分たちらしくプレーすれば、いつだって力強いフィニッシュを迎えられる。選手たちは自分たちの信念を曲げなかったし、いくつかのゴールを奪った。もっと奪うこともできたかもしれない」 2024.05.06 11:52 Mon
NEWS RANKING
Daily
Weekly
Monthly