スパーズがレスターに惨敗…コンテ復帰も主力不在の守備崩壊…《プレミアリーグ》

2023.02.12 02:25 Sun
Getty Images
プレミアリーグ第23節、レスター・シティvsトッテナムが11日にキング・パワー・スタジアムで行われ、ホームのレスターが4-1で快勝した。

5位のトッテナムは前節、マンチェスター・シティとのビッグマッチを、ケインのクラブ歴代最多ゴール(267ゴール)によって1-0の勝利。リーグ2連勝を飾って4位のニューカッスルとのポイント差を「1」に縮めた。週明けにミランとのチャンピオンズリーグ(CL)ラウンド16初戦を控える中、14位のレスターとのアウェイゲームで公式戦4連勝を狙った。
胆嚢の摘出手術を終え、しばしの休養から復帰したコンテ監督がベンチに戻ったスパーズは、そのシティ戦から先発3人を変更。長期離脱が発覚した守護神ロリス、出場停止のロメロに代わってGKフォースター、タンガンガが起用されたほか、エメルソンに代わってペドロ・ポロが新天地デビューを飾った。

壮絶な撃ち合いが印象的なカードは、この試合でもオープンな立ち上がりとなる。開始2分にアウェイのトッテナムがショートカウンターからボックス中央でペリシッチのプルバックに反応したベンタンクールがファーストシュートートを放つと、直後の4分にはレスターボックス手前の好位置で得たFKの場面でマディソンが鋭いシュートを放った。

以降は主導権争いがしばらく続くも、10分を過ぎた辺りから出足の鋭さで上回るトッテナムがペースを掴む。そして、ペリシッチが続けて際どいシーンを作った直後の14分に先制点が生まれる。右CKの場面でペリシッチが正確な左足インスウィングのボールを入れると、ファーに流れたボールをDFクリスティアンセンがクリアミス。これをゴール右のベンタンクールがワンタッチで押し込んだ。
幸先よく先制に成功したアウェイチームは、前に出てきた相手の攻撃を受け止めながら得意のロングカウンターで追加点を目指す。だが、前節に6戦ぶりの白星を挙げて勢いに乗るホームチームの反撃に遭う。

まずは23分、左CKの流れからボックス手前右でベンタンクールのクリアボールに反応したメンディが右足を一閃。これがゴール右上隅の完璧なコースを射抜きレスターが追いつく。さらに、25分にはベン・デイビスからケインへの縦パスを引っかけたショートカウンターからペナルティアーク付近でDFをギリギリまで引き付けたイヘアナチョからのラストパスをボックス左に抜け出したマディソンが冷静にゴール左隅へ流し込んだ。

相手のスーパーゴールとミス絡みの連続失点で試合を引っくり返されたトッテナム。明らかに動揺するチームは直後にもイヘアナチョに決定的なシュートを打たれるが、ここはGKフォースターの好守で事なきを得る。

前半30分を過ぎた辺りから落ち着きを取り戻し、遅攻とカウンターを織り交ぜた仕掛けで前半の内の同点ゴールを目指すトッテナム。切り替えの鈍さやイージーミスなどミスも散見されるレスターに対して、付け入る隙は十分にあるものの、こちらもアタッキングサードでのミスが多く攻め切れない。

すると、前半アディショナルタイム4分には耐えたレスターが追加点を奪取。サウターのフィードに反応したイヘアナチョがそのままボックス付近まで運ぶと、対峙したDFダイア―との駆け引きを制して左足のシュートに持ち込むと、これがゴール左下隅の完璧なコースに決まった。

先制しながらも懸念の守備陣が安定感を欠き2点ビハインドで試合を折り返したトッテナム。選手交代なしで臨んだ後半も押し込まれる立ち上がりに。

その後、徐々に盛り返したコンテのチームだが、痛恨のアクシデントが発生。メンディとの接触プレーでヒザを痛めたベンタンクールがプレー続行不可能となり、65分にパプ・サールの緊急投入を余儀なくされた。

70分にバーンズにあわや4点目という決定機を作られたものの、VARに救われたトッテナムは、75分にエメルソン、リシャルリソン、ダビンソン・サンチェスを一気に投入。さらに、クルゼフスキを下げてダンジュマをリーグデビューさせる。

しかし、以降も決定機まで持ち込めずにいると、81分には左サイドからペナルティアーク付近に切り込んだバーンズに正真正銘の4点目を決められて万事休す。

守護神、ディフェンスリーダーの不在が顕在化する守備崩壊で完敗のトッテナムは、ベンタンクールの状態を含めて厳しい形でミラン戦に臨むことになった。

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久保建英ら日本人3人が参戦するELリーグフェーズ出場36チームが決定! 気になるポット分けは?

8月29日の2024-25シーズンのヨーロッパリーグ(EL)予選プレーオフが終了し、ELリーグフェーズに出場する全36チームおよびポット分けが決定した。 今シーズンからレギュレーションが変更となり、参加クラブがこれまでの32チームから36チームに増え、グループステージを撤廃。リーグフェーズが行われ、ホームとアウェイで4試合ずつ、8チームとの対戦を行う。 そして、36チームは全チームが同じ順位表で争い、上位8チームがラウンド16に進出。9位から24位までがプレーオフを戦い、勝者がラウンド16に進むこととなる。 また、ポッド分けはUEFAクラブランキングに基づいて、各9チームずつ4つのポットに分割される。 組み合わせ抽選会は30日にフランスのモナコで開催。なお、リーグフェーズのレギュレーションでは同一サッカー協会に所属するクラブは同じグループに入らない。 今回のプレーオフ2ndレグの結果と、出場の決定した36クラブ及びポット分けは以下の通り。 ◆EL予選プレーオフ2ndレグ結果 ▽8/29(木) アンデルレヒト(ベルギー) 1-0(AGG:2-0) ディナモ・ミンスク(ベラルーシ) アヤックス(オランダ) 3-0(AGG:7-1) ヤギエロニア・ビャウィストク(ポーランド) FCペトロクブ(モルドバ) 1-2(AGG:1-6) ルドゴレツ(ブルガリア) ベシクタシュ(トルコ) 5-1(AGG:8-4) ルガーノ(スイス) FCSB(ルーマニア) 1-0(AGG:2-1) LASKリンツ(オーストリア) APOEL(キプロス) 2-1(AGG:3-3/PK:2-4) RFS(ラトビア) TSCバチュカ・トポラ(セルビア) 1-5(AGG:1-8) マッカビ・テルアビブ(イスラエル) シャムロック・ローバーズ(アイルランド) 0-2(AGG:0-6) PAOKテッサロニキ(ギリシャ) FKボラツ・バニャ・ルカ(ボスニア・ヘルツェゴビナ) 1-1(AGG:1-1/PK:2-3) フェレンツヴァーロシュ(ハンガリー) エルフスボリ(スウェーデン) 0-1(AGG:1-1/PK:4-2) モルデ(ノルウェー) ラピド・ウィーン(オーストリア) 2-2(AGG:3-4) ブラガ(ポルトガル) ハート・オブ・ミドロシアン(スコットランド) 0-1(AGG:0-1) ビクトリア・プルゼニ(チェコ) ◆ポット1 ローマ(イタリア) マンチェスター・ユナイテッド(イングラン) ポルト(ポルトガル) アヤックス(オランダ) レンジャーズ(スコットランド) フランクフルト(ドイツ) ラツィオ(イタリア) トッテナム(イングランド) スラビア・プラハ(チェコ) ◆ポット2 レアル・ソシエダ(スペイン) AZ(オランダ) ブラガ(ポルトガル) オリンピアコス(ギリシャ) リヨン(フランス) PAOK(ギリシャ) フェネルバフチェ(トルコ) マッカビ・テルアビブ(イスラエル) カラバフ(アゼルバイジャン) ◆ポット3 フェレンツヴァーロシュ(ハンガリー) ガラタサライ(トルコ) ボデ/グリムト(ノルウェ) ビクトリア・プルゼニ(チェコ) ロイヤル・ユニオン・サン=ジロワーズ(ベルギー) ディナモ・キーウ(ウクライナ) ルドゴレツ(ブルガリア) ミッティラン(デンマーク) マルモ(スウェーデン) ◆ポット4 アスレティック・ビルバオ(スペイン) ホッフェンハイム(ドイツ) ニース(フランス) アンデルレヒト(ベルギー) トゥベンテ(オランダ) ベシクタシュ(トルコ) FCSB(ルーマニア) RFS(ラトビア) エルフスボリ(スウェーデン) 2024.08.30 07:05 Fri
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オランダ代表でメンバー変更…ファン・デ・フェン辞退でファン・ヘッケが追加招集

オランダサッカー協会(KNVB)は1日、UEFAネーションズリーグ(UNL)2024-25に臨むオランダ代表メンバーの変更を発表した。 先日に23名に絞られたメンバーに名を連ねていたトッテナムのDFミッキー・ファン・デ・フェンが負傷を理由に外れ、35名の候補メンバーに入っていたブライトンのDFヤン・ポール・ファン・ヘッケが追加招集となった。 なお、ファン・デ・フェンに関しては先日のエバートン戦で痛めた右ヒザに軽度の問題を抱えており、大事を取っての招集辞退に。 一方、ブライトンの主力として活動するファン・ヘッケは今回のインターナショナルマッチウィークでA代表デビューを狙う。 オランダはリーグA・グループ3に属しており、ハンガリー代表、ドイツ代表、ボルニア・ヘルツェゴビナ代表と同居。7日にホームでボスニア・ヘルツェゴビナ、10日にホームでドイツと対戦する。 2024.09.02 07:30 Mon
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【プレミアリーグ第3節プレビュー】アーセナルvsブライトンの連勝対決に、同胞指揮官激突のユナイテッドvsリバプール

先週末に行われた第2節では王者マンチェスター・シティ、アーセナルの2強に加えてリバプール、ブライトンが開幕連勝を達成。一方、MF鎌田大地、DF菅原由勢を擁するクリスタル・パレス、サウサンプトンは厳しい連敗スタートとなった。 多くの取引が土壇場で成立した今夏の移籍市場最終日を経て、インターナショナルマッチウィーク前の最後となる今節は、各チームの新戦力のデビューにも注目が集まるところだが、その中でもアーセナルvsブライトン、マンチェスター・ユナイテッドvsリバプールの2カードが最注目カードとなる。 アーセナルは前節、昨シーズンにシーズンダブルを喫した因縁のアストン・ビラと対戦。難所ビラ・パークでの一戦は相手により多くの決定機を作られる難しい戦いを強いられたが、途中投入のFWトロサールの値千金の決勝点に、MFトーマスのミドルシュートで続けてゴールネットを揺らし、2-0の勝利。昨季からのさらなる成長を窺わせる勝負強さで開幕連勝を達成した。 今夏の移籍市場最終盤にはGKラムズデールらとの別れがあった一方、MFメリーノ、GKネト、FWスターリングを補強。目玉補強だったメリーノは練習中のケガでしばしの離脱を強いられ、残りの2選手もこの試合での登録は間に合わないと思われるが、チーム全体にいい刺激が与えられた。31歳の青年指揮官の下で公式戦3連勝スタートを見せる難敵相手に既存戦力で臨む中で完成度の差を示してリーグ3連勝を飾りたい。なお、DF冨安健洋は引き続き欠場となる見込みだ。 一方、ブライトンは前節、マンチェスター・ユナイテッドと対戦し2-1の勝利を収めた。MF三笘薫の今季初アシストで先制に成功すると、一度は追いつかれたものの、後半アディショナルタイムにFWジョアン・ペドロが決めた勝ち越しゴールによって劇的な形でホーム開幕戦を飾った。また、三笘ら主力温存となったミッドウィークのEFLカップ2回戦では新戦力のMFオライリーの負傷は痛手も、格下相手に4-0の完勝。最高の状態で昨季2位チームのホームに乗り込む。開幕から好調を維持する三笘には開幕2戦連続クリーンシートのガナーズの堅守を攻略する仕掛けを期待したいところだ。 前節、そのブライトンに敗れて今季初黒星を喫したユナイテッドは赤の名門同士の一戦でバウンスバックの白星を狙う。ブライトン戦では敗れたものの、試合自体はほぼイーブンでFWザークツィーが不運な形でオフサイドを取られた決定機が決まっていれば、結果は逆になっていてもおかしくはなかった。また、移籍市場最終日にはMFウガルテと意中のホールディングMFの獲得が土壇場で決まり、タイプは異なるものの負傷離脱したMFマウントの穴をいきなり埋める活躍も期待されるところだ。今季はクラブからしっかりとしたバックアップを受ける3年目のテン・ハグ監督としてはホームで同胞の新任指揮官との対決を制し、自身の立場をより盤石なものとしたい。 一方、スロット新体制で盤石とはいえないものの、開幕2試合連続2-0の勝利で連勝スタートを飾ったリバプール。前節は鮮やかなカウンターでFWルイス・ディアスが先制点を決めた後はブレントフォードに粘られるも、FWサラーの2試合連続ゴールで突き放した。DFアレクサンダー=アーノルドと指揮官の緊張関係はやや懸念材料も上々の序盤戦を過ごす。 また、移籍市場終了間際にはGKママルダシュヴィリの来季加入に、前線の新たなオプションとなるFWキエーザの獲得に成功。テコ入れを行わなかった守備的MFやセンターバックの補強の可否は今後分析されることになるが、十分に優勝を争える陣容を整えた。ここまでは試合中のプラン変更など期待通りの手腕を発揮するスロット監督だが、自身初のビッグマッチでもチームを勝利に導く采配を見せられるか。 ライバルの取りこぼしを期待しつつ、開幕3連勝を狙う王者マンチェスター・シティはウェストハムとのタフなアウェイゲームに臨む。前節は昇格組イプスウィッチに先制を許す不穏な入りとなったが、FWハーランドの今季初のハットトリックにMFギュンドアンの再デビューと終わってみれば4-1の圧勝でホーム開幕戦を飾った。移籍市場ではFWアルバレスの抜けた穴を生めずに市場閉幕を迎えたが、現状では大きな問題にはならないと思われる。今回の一戦ではMFロドリの初出場にMFフォーデンらのスタメン復帰も期待されるなか、今夏積極補強を敢行したロペテギ率いる新生ハマーズにしっかりと勝ち切りたい。 前節、エバートンに4-0の完勝を収めて今季初勝利を挙げたトッテナムは、直近2シーズン大きな屈辱を味わったセント・ジェームズ・パークでニューカッスルとの強豪対決に挑む。今節はFWソランケに加え、FWリシャルリソンとセンターフォワード2枚を負傷で欠く厳しい状況となり、前節2ゴールのFWソン・フンミンや2列目の選手の活躍が必須だ。また、相手の高速カウンターアタックに対してディフェンスラインの奮闘が必須だ。 対するニューカッスルは前節、ボーンマス相手に1-1のドロー。退場者を出しながらも勝利した開幕節に続き自慢の攻撃陣がやや大人しいのは気がかりだ。ただ、PK戦で競り勝ったノッティンガム・フォレストとのEFLカップ2回戦では賭博違反によって約10カ月のサスペンションを経てMFトナーリが復帰。これにより、中盤はより厚みを増しており、今回の一戦では中盤の局地戦を制してのショートカウンターから多くのゴールを重ね、再びスパーズ相手に大勝といきたい。 前節、ウォルバーハンプトン相手にFWマドゥエケのハットトリックの活躍などで6-2の圧勝を飾ったチェルシーはマレスカ新体制でのリーグ戦初勝利を収めた。ただ、ミッドウィークのカンファレンスリーグでは最終的に勝ち抜けを決めたものの、格下セルヴェットに敗れており、安定感という部分で不安を残す。移籍市場最終日には前述のスターリングら余剰人員を整理しつつ、ユナイテッドで構想外のFWサンチョを補強。ナポリFWオシムヘンの獲得には失敗したが、前線はより多彩さを増している。今回のロンドン・ダービーでも自慢の攻撃力で押し切りたい。 一方、ブレントフォード、ウェストハムとのダービーで連敗のクリスタル・パレスは、3試合連続のダービーで今季リーグ戦初勝利を狙う。その中で鎌田の活躍が勝敗のカギを握りそうだ。途中投入となったウェストハム戦ではやや厳しい評価を現地メディアに下されたが、EFLカップのノリッジ戦では加入後初ゴールと初アシストを記録する圧巻のパフォーマンスを披露。公式戦初勝利の立役者となった。FWマテタやMFエゼら徐々に周囲との呼吸も合ってきており、今回のチェルシー戦ではノリッジ戦同様に決定的な仕事を期待したい。 その他では菅原のサウサンプトンが今季初勝利を目指すブレントフォード戦、アーセナル戦敗戦からのバウンスバックを図るアストン・ビラがレスター・シティと対峙する一戦にも注目したい。 《プレミアリーグ第3節》 ▽8/31(土) 《20:30》 アーセナル vs ブライトン 《23:00》 ブレントフォード vs サウサンプトン エバートン vs ボーンマス イプスウィッチ vs フルアム レスター・シティ vs アストン・ビラ ノッティンガム・フォレスト vs ウォルバーハンプトン 《25:30》 ウェストハム vs マンチェスター・シティ ▽9/1(日) 《21:30》 チェルシー vs クリスタル・パレス ニューカッスル vs トッテナム 《24:00》 マンチェスター・ユナイテッド vs リバプール 2024.08.31 18:00 Sat

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