会心スパーズがシティに見事なリベンジ達成! ケインがクラブ歴代最多得点&PL200ゴールに到達《プレミアリーグ》
2023.02.06 03:32 Mon
プレミアリーグ第22節、トッテナムvsマンチェスター・シティが5日にトッテナム・ホットスパースタジアムで行われ、ホームのトッテナムが1-0で勝利した。
現在、5位のトッテナム(勝ち点36)は前節、好調フルアムを相手にケインのクラブ歴代最多得点に並ぶメモリアルゴールを守り抜いて連敗をストップ。また、FAカップ4回戦ではチャンピオンシップのプレストンを相手にソン・フンミンの2ゴール、ダンジュマのデビュー弾で3-0の快勝を収め、実りある公式戦連勝となった。逆転でのトップ4フィニッシュへこれ以上の取りこぼしが許されない中、前回対戦で2-4の敗戦を喫した昨季王者へのリベンジを狙った。この大一番に向けては胆嚢炎が発覚し、1日に摘出手術を受けたコンテ監督が不在となり、副官ステッリーニ氏を暫定指揮官に据える形での戦いに。直近のフルアム戦と全く同じスタメンを採用した一方、ダンジュマとペドロ・ポロの新戦力2人がベンチに入った。
一方、2位のシティ(勝ち点45)は前節、復調気配見せるウォルバーハンプトンに3-0の快勝を収めると、FAカップではアーセナルを相手にアケのゴールを守り切って1-0の勝利。リーグ前哨戦を制して公式戦3連勝とした。今節先に試合を戦ったアーセナルが低迷するエバートンにまさかの敗戦を喫した中、勝利で暫定ポイント差を「2」に縮めたいペップのチームはアーセナル戦から先発4人を変更。守護神エデルソンを復帰させたほか、負傷のストーンズやギュンドアン、デ・ブライネに代えてウォーカー、ベルナルド・シウバ、アルバレスを起用。さらに、アルゼンチンの逸材MFペローネが加入後初のベンチ入りとなった。
ホームのトッテナムが不動の[3-4-2-1]で臨んだのに対して、シティはリコ・ルイスを左サイドバックに配置した可変式の[4-2-3-1]でスタート。互いに立ち上がりは前から激しく圧力をかけあって主導権争いを繰り広げるが、時間の経過と共にボールを握るシティとカウンターで応戦するトッテナムというお馴染みの構図に落ち着く。
シティが自陣で構える相手の守備ブロック攻略へ揺さぶりをかけ続ける状況がしばらく続くが、前回対戦同様に相手の一瞬の隙を突いたトッテナムが先手を奪う。
エースの2つの金字塔達成に沸くホームチームは、引き続きシティにボールを握られながらも要所で狙いとする鋭いカウンターで相手を引っくり返しかける際どいシーンを幾度も創出。これにより、ビハインドを追うシティも前線と後ろの選手の間でリスク管理の部分で迷いが生じ、序盤のように攻撃に厚みを出せなくなる。
以降も3トップを起点とするトッテナムのカウンターが猛威を振るったが、シティもグリーリッシュら前線の選手の献身的な守備サポートによって水際の好対応をみせ、前回対戦のように2失点目を許さない。
前半終盤にかけては徐々にシティがリズムを取り戻していく。だが、ボックス内でのロドリ、グリーリッシュのシュートチャンスはいずれも最後のフィーリングが合わず、GKロリスらに難なく対応された。前半アディショナルタイムには相手のミスを突いたショートカウンターからボックス右でクリアボールに反応したマフレズにビッグチャンスも、抑えの利いた左足ボレーシュートは惜しくもクロスバーを叩いた。
トッテナムの1点リードで折り返した後半、前回対戦で4ゴールを奪って見事な逆転劇を演じたペップのチームの出方に注目が集まった立ち上がりは、2週間前の苦い記憶によってアラートな姿勢を徹底するホームチームが相手の修正力を上回る。56分にはペリシッチの正確な右CKからニアに飛び込んだベン・デイビスのヘディングシュートで決定機も作り出す。
後半立ち上がりで追いつけなかったシティは58分、前回対戦の勝利の立役者のマフレズを諦めて切り札のデ・ブライネを投入。この交代でベルナルド・シウバが右ウイングにポジションを移した。その百戦錬磨の司令塔は投入直後から流れの中、プレースキックで早速存在感を示し、続けてフィニッシュの局面を演出する。
デ・ブライネの投入でシティの攻撃に俄然迫力が増してきたが、受け身になり過ぎた前回対戦を教訓にトッテナムも前半同様の鋭いカウンターで応戦。波状攻撃を仕掛けたい相手の前がかりなプレスをベンタンクールらを起点にうまくいなすと、そこから一気に攻撃をスピードアップ。相手守備陣の好守がなければ、追加点というビッグチャンスを創出。69分にはソン・フンミンのラストパスに抜け出したケインに決定機も、ここはGKエデルソンの勇敢な飛び出しに阻まれる。
後半半ばから終盤にかけても上位対決に相応しいハイレベルの攻防が繰り広げられるが、ホームチームの気迫みなぎるパフォーマンスが王者の巧さと賢さを凌駕。しかし、なかなかチャンスを作れなかったシティも土壇場でアドバンテージを手にする。87分、ショートカウンターの形からグリーリッシュがボックス手前で鮮やかな仕掛けを見せると、DFロメロが我慢し切れずにファウルで突破を阻止。このファウルでロメロに2枚目のカードが掲示され、トッテナムに退場者が出た。
この退場を受けて前線のクルゼフスキを下げてダビンソン・サンチェスを投入し、残り時間で専守防衛の構えを見せるホームチームに対して、ここからアウェイチームはリスクを冒して前に出る。だが、大エースのハーランドが最後まで沈黙させられたシチズンズは勝ち点1を持ち帰ることも叶わず。
昨季後半戦を彷彿とさせるエナジー漲る会心のパフォーマンスでリベンジを果たしたトッテナムが、今季対ビッグ6待望の初勝利を手にした。一方、敗れたシティはアーセナルとお付き合いの形で勝ち点5差を維持する形となった。
現在、5位のトッテナム(勝ち点36)は前節、好調フルアムを相手にケインのクラブ歴代最多得点に並ぶメモリアルゴールを守り抜いて連敗をストップ。また、FAカップ4回戦ではチャンピオンシップのプレストンを相手にソン・フンミンの2ゴール、ダンジュマのデビュー弾で3-0の快勝を収め、実りある公式戦連勝となった。逆転でのトップ4フィニッシュへこれ以上の取りこぼしが許されない中、前回対戦で2-4の敗戦を喫した昨季王者へのリベンジを狙った。この大一番に向けては胆嚢炎が発覚し、1日に摘出手術を受けたコンテ監督が不在となり、副官ステッリーニ氏を暫定指揮官に据える形での戦いに。直近のフルアム戦と全く同じスタメンを採用した一方、ダンジュマとペドロ・ポロの新戦力2人がベンチに入った。
一方、2位のシティ(勝ち点45)は前節、復調気配見せるウォルバーハンプトンに3-0の快勝を収めると、FAカップではアーセナルを相手にアケのゴールを守り切って1-0の勝利。リーグ前哨戦を制して公式戦3連勝とした。今節先に試合を戦ったアーセナルが低迷するエバートンにまさかの敗戦を喫した中、勝利で暫定ポイント差を「2」に縮めたいペップのチームはアーセナル戦から先発4人を変更。守護神エデルソンを復帰させたほか、負傷のストーンズやギュンドアン、デ・ブライネに代えてウォーカー、ベルナルド・シウバ、アルバレスを起用。さらに、アルゼンチンの逸材MFペローネが加入後初のベンチ入りとなった。
シティが自陣で構える相手の守備ブロック攻略へ揺さぶりをかけ続ける状況がしばらく続くが、前回対戦同様に相手の一瞬の隙を突いたトッテナムが先手を奪う。
15分、後方からのビルドアップに対して強く圧力をかけると、ペリシッチの深追いから窮屈なボール回しを強いる。そして、ロドリから中央で後ろ向きのリコ・ルイスを追ったホイビュアが見事に奪い切ってショートカウンターを発動。そのままボックス内に運んだデンマーク代表のラストパスにボックス右で反応したケインが右足のシュートをゴール左隅に流し込んだ。なお、このゴールによってケインはジミー・グリーブスを抜きスパーズ歴代最多得点者(267点)となると共に、プレミアリーグ史上3人目の200ゴール到達者となった。
エースの2つの金字塔達成に沸くホームチームは、引き続きシティにボールを握られながらも要所で狙いとする鋭いカウンターで相手を引っくり返しかける際どいシーンを幾度も創出。これにより、ビハインドを追うシティも前線と後ろの選手の間でリスク管理の部分で迷いが生じ、序盤のように攻撃に厚みを出せなくなる。
以降も3トップを起点とするトッテナムのカウンターが猛威を振るったが、シティもグリーリッシュら前線の選手の献身的な守備サポートによって水際の好対応をみせ、前回対戦のように2失点目を許さない。
前半終盤にかけては徐々にシティがリズムを取り戻していく。だが、ボックス内でのロドリ、グリーリッシュのシュートチャンスはいずれも最後のフィーリングが合わず、GKロリスらに難なく対応された。前半アディショナルタイムには相手のミスを突いたショートカウンターからボックス右でクリアボールに反応したマフレズにビッグチャンスも、抑えの利いた左足ボレーシュートは惜しくもクロスバーを叩いた。
トッテナムの1点リードで折り返した後半、前回対戦で4ゴールを奪って見事な逆転劇を演じたペップのチームの出方に注目が集まった立ち上がりは、2週間前の苦い記憶によってアラートな姿勢を徹底するホームチームが相手の修正力を上回る。56分にはペリシッチの正確な右CKからニアに飛び込んだベン・デイビスのヘディングシュートで決定機も作り出す。
後半立ち上がりで追いつけなかったシティは58分、前回対戦の勝利の立役者のマフレズを諦めて切り札のデ・ブライネを投入。この交代でベルナルド・シウバが右ウイングにポジションを移した。その百戦錬磨の司令塔は投入直後から流れの中、プレースキックで早速存在感を示し、続けてフィニッシュの局面を演出する。
デ・ブライネの投入でシティの攻撃に俄然迫力が増してきたが、受け身になり過ぎた前回対戦を教訓にトッテナムも前半同様の鋭いカウンターで応戦。波状攻撃を仕掛けたい相手の前がかりなプレスをベンタンクールらを起点にうまくいなすと、そこから一気に攻撃をスピードアップ。相手守備陣の好守がなければ、追加点というビッグチャンスを創出。69分にはソン・フンミンのラストパスに抜け出したケインに決定機も、ここはGKエデルソンの勇敢な飛び出しに阻まれる。
後半半ばから終盤にかけても上位対決に相応しいハイレベルの攻防が繰り広げられるが、ホームチームの気迫みなぎるパフォーマンスが王者の巧さと賢さを凌駕。しかし、なかなかチャンスを作れなかったシティも土壇場でアドバンテージを手にする。87分、ショートカウンターの形からグリーリッシュがボックス手前で鮮やかな仕掛けを見せると、DFロメロが我慢し切れずにファウルで突破を阻止。このファウルでロメロに2枚目のカードが掲示され、トッテナムに退場者が出た。
この退場を受けて前線のクルゼフスキを下げてダビンソン・サンチェスを投入し、残り時間で専守防衛の構えを見せるホームチームに対して、ここからアウェイチームはリスクを冒して前に出る。だが、大エースのハーランドが最後まで沈黙させられたシチズンズは勝ち点1を持ち帰ることも叶わず。
昨季後半戦を彷彿とさせるエナジー漲る会心のパフォーマンスでリベンジを果たしたトッテナムが、今季対ビッグ6待望の初勝利を手にした。一方、敗れたシティはアーセナルとお付き合いの形で勝ち点5差を維持する形となった。
トッテナムの関連記事
プレミアリーグの関連記事
|
トッテナムの人気記事ランキング
1
【プレミアリーグ第36節プレビュー】優勝争い演じた両雄対戦に、ニューカッスルvsチェルシー!
先週末に行われた第35節はリバプール、アーセナルの2強に加え、ニューカッスルが取りこぼした一方、マンチェスター・シティ、チェルシーがトップ5争いにおいて重要な勝ち点3を挙げている。 引き続き熾烈なチャンピオンズリーグ(CL)出場権争いに焦点が向けられるが、今節の最注目カードはリーグタイトル争いのメインキャストを担ってきた首位のリバプール(勝ち点82)と2位のアーセナル(勝ち点67)による頂上決戦だ。 リバプールは前節、MF遠藤航とMFエリオットをリーグ初先発で起用するなど大きくメンバーを入れ替えたなか、チェルシーとのアウェイゲームで1-3の敗戦。DFファン・ダイクのゴールで一矢報いたが、優勝を決めた直後の試合ということもあり、モチベーションで上回る相手に屈した。今節も引き続きいくつかのポジションでのメンバー変更が見込まれるが、ホームで2位チーム相手に初のリーグ連敗は避けたいだけに、気を引き締めての戦いとなるはずだ。 一方、前節はボーンマス相手にホームで1-2の逆転負けを喫したアーセナル。さらに、チャンピオンズリーグ(CL)準決勝2ndレグではパリ・サンジェルマン(PSG)に1-2で敗戦。FWサカのゴールで一矢報いたが、敵地で優勢に進めたなかで再び相手守護神ドンナルンマの再三のビッグセーブに阻まれ、連敗でのベスト4敗退。これで今季の無冠が確定した。自力でのトップ5確定に残り3ポイント、2位フィニッシュに向けても勝利が必要となる王者とのアウェイゲームでは連敗ストップも兼ねてしっかりとした戦いを見せたい。 トップ5争いの最重要カードは4位のニューカッスル(勝ち点63)と、5位のチェルシー(勝ち点63)の同勝ち点対決だ。 ニューカッスルは前節、ブライトン&ホーヴ・アルビオン戦を1-1のドローで終えた主導権を握られた前半に失点を喫すると、後半は攻撃の停滞を余儀なくされたが、3度目の正直で得たPKをFWイサクが決めて辛くも敗戦を回避した。ここにきてやや攻撃の勢いにかげりが見え始めており、トップ5フィニッシュへ重要なホームでの大一番ではイサクを中心に攻撃陣の奮起を期待したい。 対するチェルシーは前述のリバプール戦をMFエンソ・フェルナンデス、悩めるMFパーマーのPKによる久々のゴールなどで勝利。リーグ3連勝と絶好調だ。さらに、カンファレンスリーグ(ECL)準決勝2ndレグでは16歳MFウォルシュをスタメン起用するなど大幅なターンオーバーを敢行した末にMFデューズ=バリーホールの奪ったゴールを守り抜いて1-0の勝利。ユールゴーデンを2戦合計5-1で退けてファイナル進出を決めた。準備期間では相手に分があるものの、コンディション面ではほぼ互角な状況と言えるだけに真っ向勝負でマグパイズ撃破といきたい。 リーグ4連勝で3位に浮上したマンチェスター・シティ(勝ち点64)は、最下位のサウサンプトン相手に5連勝を目指す。リーグ前節は6連勝と絶好調だったウォルバーハンプトンを相手にMFデ・ブライネのゴールを守り抜いて勝利。トップ5フィニッシュに近づくとともに、2位アーセナルも視界の端に捉えた。さらなる連勝を目指す最下位相手の一戦では勝ち点3とともに混戦のなかで重要な得失点差も意識した戦いを見せたい。そのなかでベンチに戻ってきたFWハーランドの復帰にも期待だ。 また、トップ5圏外から上位浮上を目指す6位のノッティンガム・フォレスト(勝ち点61)、7位のアストン・ビラ(勝ち点60)はそれぞれ19位のレスター・シティ、8位のボーンマス相手に勝ち点3を目指す。 MF三笘薫を擁する10位のブライトンは、シティに6連勝を止められた13位のウォルバーハンプトンと対戦。前節、チームは上位のニューカッスルに善戦も三笘は腰痛の影響かベンチ外に。今節はメンバー入りが可能なようで、出場試合3試合連続ゴールとともに自身初のリーグ2桁ゴール達成も期待したいところだ。 ヨーロッパリーグ(EL)決勝進出を果たした15位のマンチェスター・ユナイテッド、16位のトッテナムはそれぞれ17位ウェストハムと12位クリスタル・パレスとボトムハーフの相手と対戦する。 MFマウントの2ゴールなどでアスレティック・ビルバオをホームで4-1で撃破し、2戦合計7-1で4季ぶりのELファイナル進出を果たしたユナイテッド。ただ、プレミアリーグでは2分け4敗の6戦未勝利と低調なパフォーマンスが続いており、21日の大一番を前にそろそろ勝利を取り戻したい。 一方、ボデ/グリムトに敵地で2-0の勝利を収め2戦合計5-1で41年ぶりのEL決勝進出を決めたスパーズ。ユナイテッド同様にリーグ戦では1分け3敗の4戦未勝利と低空飛行。大一番へ中盤や攻撃のオプションを増やしつつ、勝ち点3を目指す。対戦相手のクリスタル・パレスでは2試合連続スタメン出場中のMF鎌田大地の活躍にも期待だ。 《プレミアリーグ第36節》 ▽5/10(土) 《23:00》 フルアム vs エバートン イプスウィッチ vs ブレントフォード サウサンプトン vs マンチェスター・シティ ウォルバーハンプトン vs ブライトン 《25:30》 ボーンマス vs アストン・ビラ ▽5/11(日) 《20:00》 ニューカッスル vs チェルシー 《22:00》 マンチェスター・ユナイテッド vs ウェストハム ノッティンガム・フォレスト vs レスター・シティ トッテナム vs クリスタル・パレス 《24:30》 リバプール vs アーセナル 2025.05.10 15:30 Sat2
スパーズがボデ/グリムトに連勝で41年ぶりのEL決勝進出! ユナイテッドとの同国対決へ【EL】
ヨーロッパリーグ(EL)準決勝2ndレグ、ボデ/グリムトvsトッテナムが8日にアスプミラ・スタディオンで行われ、アウェイのスパーズが0-2で勝利。2戦合計1-5としたスパーズの決勝進出が決まった。 先週行われた1stレグはホームのスパーズが3-1で先勝。大きなアドバンテージを得た一方、ボデ/グリムトも1点を返したことで逆転でのファイナル進出へ望みを繋いだ。 人工芝の地の利とベルグ、エヴイェン、ヘルメルソンらサスペンション明けの選手たちの復帰で逆転突破を図ったノルウェーの強豪は先週末のリーグ戦の延期によって休養十分で臨んだ。 一方、アドバンテージを得て敵地に乗り込んだスパーズは先週末のリーグ戦ではウェストハムと1-1のドロー。ひとまずリーグ連敗を「3」でストップし、今回の大一番を迎えた。1stレグからは先発1人を変更。負傷のマディソンの代役にクルゼフスキを起用した。 立ち上がりから主導権争いが繰り広げられる。2点リードを忘れて普段通りに入ったスパーズは、立ち上がりにリシャルリソンのシュートでファーストシュートを記録。対するボデ/グリムトもボールを保持してサイドを起点に勝負を仕掛けながら、セットプレーからチャンスを窺う。 互いに決定機まで持ち込めない状況が続くなか、20分過ぎにはアウェイチームに決定機。23分、ボックス手前の好位置で得たFKをキッカーのペドロ・ポロが右足で直接狙うが、枠の左を捉えたシュートはGKハイキンの好守に遭う。 前半半ばを過ぎてホームチームも攻勢を強めると、31分にはベルグの枠の左隅を狙った直接FKでGKヴィカーリオを脅かすと、以降はハウゲの左クロスに合わせたホグのヘディングシュートやベルグのロングシュートでフィニッシュまで持ち込んでいく。 しかし、集中したスパーズの守備を前に前半のうちにゴールをこじ開けることはできず。2戦合計1-3とスパーズの2点リードのまま試合を折り返した。 後半もボデ/グリムトが押し込む展開が続き、サイドを起点に際どいクロスが入るものの、スパーズの身体を張った守備に手を焼く。 後半も膠着状態が続くと、60分を過ぎて両ベンチが動く。ゴールがほしいボデ/グリムトはホグ、ブロンベルクを下げてヘルメルソン、ソルリを同時投入。対するスパーズはリシャルリソンに代えてテルを投入すると、一連の交代で試合が動く。 63分、スパーズの左CKの場面でキッカーのテルが右足インスウィングの浮き球クロスを上げると、ファーでロメロが頭で折り返したボールをゴール前に飛び込んだソランケが右足ワンタッチで合わせ、1stレグに続き重要なゴールを奪った。 さらに、畳みかけるアウェイチームは69分、左サイドからの仕掛けを起点にスムーズへ右サイドに展開。ポロがファーを狙ったと思われるクロスが左ポストの内側を叩くと、これがそのままゴールネットに吸い込まれ、決定的な追加点を奪った。 この連続ゴールで大勢が決したなか、以降は完全に逃げ切り態勢に入ったスパーズに対して、ホームで一矢報いたいボデ/グリムトが攻勢を仕掛ける展開に。ただ、最後まで集中を切らさずにクリーンシートで守り切ったスパーズが0-2でゲームクローズ。 この結果、ボデ/グリムトに連勝し2戦合計5-1で勝ち切ったスパーズが前身UEFAカップ時代の1983-84シーズン以来、41年ぶりのEL決勝進出を決定。サン・マメス開催となる21日の決勝ではマンチェスター・ユナイテッドとの同国対決に挑む。 ボデ/グリムト 0-2(AGG:1-5) トッテナム 【トッテナム】 ドミニク・ソランケ(後18) ペドロ・ポロ(後24) 2025.05.09 05:56 Fri3
スパーズのEL決勝進出高まる状況でプレミア第37節のアストン・ビラvsトッテナムの試合日程が変更に
プレミアリーグ第37節のアストン・ビラvsトッテナムの試合日程の変更が発表された。 現在、熾烈なトップ5争いを繰り広げる7位のアストン・ビラと、16位のトッテナムの一戦は、当初5月18日(日)に開催予定だった。 しかし、ヨーロッパリーグ(EL)決勝進出の可能性があるトッテナムが、5月21日(水)に行われるサン・マメス(ビルバオ)に十分な準備期間を得るため、アストン・ビラとプレミアリーグに5月16日(金)への日程変更を訴えていた。 EL準決勝1stレグではトッテナムがホームでボデ/グリムトに3-1で勝利。これに対して同じプレミアリーグ勢のマンチェスター・ユナイテッドが、アウェイでアスレティック・ビルバオに3-0で先勝。イングランド勢同士のファイナルの可能性が高まっている。 そのユナイテッドは元々プレミアリーグ第37節で16日にチェルシーとのアウェイゲームを戦う予定で、トッテナムが18日に試合を行う場合、公平性という部分で問題が生じるため、最終的にノースロンドンのチームの要請が認められる形となった。 なお、新たな日程ではアストン・ビラvsトッテナムが現地時間5月16日(金)の19:30(日本時間27:30)、チェルシーvsマンチェスター・ユナイテッドが20:15(日本時間28:15)にリスケジュールとなった。 2025.05.07 14:35 Wed4
「ファンのために我々ができる最低限のこと」EL決勝へ駒を進めたユナイテッド、3連敗中のスパーズとの決勝にアモリム監督は「4連敗するほうが難しい」
マンチェスター・ユナイテッドのルベン・アモリム監督が8日にホームで行われ、4-1で勝利したヨーロッパリーグ(EL)準決勝2ndレグのアスレティック・ビルバオ戦を振り返った。 アウェイでの1stレグで3-0と完勝したユナイテッドは、立ち上がりからアスレティックにボールを握られて押し込まれると、31分にジャウレギサルのミドルシュートで失点を許す。 先制を許したユナイテッドは、62分にマウントとアマドを投入すると、一気に試合を引っくり返す。 72分、ヨロからボックス中央で足元にパスを受けたマウントが絶妙なファーストタッチからの右足反転シュートをゴール右隅に突き刺す。 勢いづいたユナイテッドは79分にも、ブルーノの右FKをニアに飛び込んだカゼミロが流し込み、1stレグに続く2試合連続ゴール。さらに85分には、カウンターからホイルンドがゴールネットを揺らすと、試合終了間際の91分にマウントがこの試合2点目を記録し、4-1で勝利。2戦合計7-1としたユナイテッドが2020-21シーズン以来のEL決勝進出を決めた。 2試合連続の大勝で決勝へ駒を進めたアモリム監督は、ファンのために決勝進出を出来たことを喜んだ。 「今日の勝利はこの厳しいシーズンを支えてくれたファンのために我々ができる最低限のことだと思っている。ただ決勝戦のことを考えると、すでにストレスを感じているよ。勝たなければ結局何にもならないからね。だからこそ、決勝に行けて嬉しい。楽しみにしていてほしい」 また、決勝の相手が同じプレミアリーグのトッテナムになったことについては以下のようにコメントした。 「本当にいい試合になると思う。両チームともプレミアリーグではかなり苦戦して、勝ちたい気持ちが強いからね。同じリーグでプレーし、お互いを知っている両チーム。我々だけでなく、トッテナムにとっても大きな意味がある。この試合は私だけでなく、アンジェ(・ポステコグルー)にとっても、今シーズン終了後に大きな意味を持つことになる。大一番だし、地元で決勝を戦いたかったビルバオの人々にとっては辛い試合になるだろう。僕らのチーム全員にとって、今シーズンファンに恩返しをすることは本当に重要なことなんだ」 今シーズン3敗を喫しているトッテナムとの戦い方については、「フルメンバーで臨むことが本当に重要だと思う」と語った。 「まず、確率的に考えれば、4連敗するほうが難しい。フルメンバーで臨むことが本当に重要だと思う。そして、試合をよく研究する必要がある。今日は1失点してしまったが、ゴールを決めるための多くのチャンスを作ったのに得点に結びつけられなかったからだ。決勝戦ではもっと落ち着いて戦わなければならない」 2025.05.09 09:20 Fri5