前代未聞! キックオフ前にVAR介入でGKが一発退場…相手サポへの挑発行為と見なされたか

2021.12.15 20:15 Wed
Getty Images
スーパーカップという大一番で、試合前に退場を命じられるという異例の事態が起きた。12日に行われたパラグアイ・スーパーカップでは、リーグ戦の王者、セロ・ポルテーニョとカップ戦の覇者であるクラブ・オリンピアが激突。問題となっているのは試合直前のワンシーンだ。
キックオフの笛が鳴る前にVARが介入。セロ・ポルテーニョのGKジャン・フェルナンデスのジェスチャーに問題があったのではと、提起した。

映像を見てみると、フェルナンデスはゴールマウスへと向かっていき、屈んだのちに両手を胸の前で切るような仕草。左手の人差し指を立てて側頭部で回すようなジェスチャーを行っている。

オンフィールドレビューの結果、これが挑発的な行為と見なされ、主審はフェルナンデスにレッドカードを提示。試合開始前に退場者が生じるという、類を見ない状況となった。
フェルナンデスは「それは誤解だ」と主張。ブラジルのファンクに見られるジェスチャーで、ブラジルのサッカー選手は似たようなセレブレーションをみんなやっていると、弁解している。

「いつも通りポスト脇にロザリオを置いたとき、相手のサポーターが爆竹やら何やらを投げてきたんだ」

「だからブラジルでは"ベイプ"って呼ばれている普通のジェスチャーで返したんだ。審判がどう思ったのかはわからないけれど、結局私はレッドカードになった。 誤解だよ」

真偽のほどは定かではないが、フェルナンデスは世にも珍しい退場劇の主人公となってしまった。

なお、試合は控えGKを起用することが認められ、11人vs11人でスタート。交代枠や人数は減らされなかったが、ベンチメンバーの補充は認められなかった。ただ、異例の事態に動揺を隠しきれなかったのか、セロ・ポルテーニョは1-3で敗れている。

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