クーマン監督の次を見据えるバルセロナ、理想はリバプールのクロップ監督招へいか

2021.10.27 16:36 Wed
Getty Images
バルセロナリバプールユルゲン・クロップ監督招へいを希望しているようだ。イギリス『デイリー・メール』が伝えている。

バルセロナは昨夏にロナルド・クーマン監督が就任。FWルイス・スアレスを構想外として多くの若手を起用するなどスカッドの刷新を断行し、コパ・デル・レイではチームを優勝に導いた。
しかし、FWリオネル・メッシが夏に去った今季は状況が日々悪化しており、ラ・リーガでは9位に低迷。24日にカンプ・ノウで行われたレアル・マドリーとのエル・クラシコも、1-2で敗れている。加えて、チャンピオンズリーグ(CL)のグループステージでもバイエルン、ベンフィカに立て続けに0-3のスコアで敗れるなど元気はなく、非難は強まる一方だ。

エル・クラシコでの敗戦後には帰路につくクーマン監督の車をファンが取り囲み暴言を浴びせる事態も発生しており、ファンとの関係も崩壊寸前。クラブも現時点ではあくまでクーマン監督の続投を主張しているものの、今後数試合の結果次第では解任の可能性も高いとされている。

仮に解任となった場合、後任候補としてアル・サッド(カタール)のチャビ・エルナンデス監督やベルギー代表のロベルト・マルティネス監督、現在フリーのアンドレア・ピルロ氏などの名前が挙げられているが、スペイン方面の報道によるとクロップ監督の招へいこそがクラブの理想のようだ。
クロップ監督は2015年10月にリバプールの監督に就任すると、無冠の日々が続いていたチームを卓越した手腕で立て直し、2018-19シーズンにはCLを制覇。続く2019-20シーズンには30年ぶりとなるリーグ優勝をクラブにもたらした。

スーパースターが去ったチームの再建としてクロップ監督はうってつけの人材と言えるが、一方でバルセロナは招へいの難易度を理解してもいるようだ。クロップ監督とリバプールの契約は2024年夏まで残っており、その後は1年の休養を取りたいと指揮官本人が明言している。

それでも今後バルセロナが何らかのアプローチをかける可能性はあるものの、クロップ監督がリバプールでの任期中にスペインへ向かう可能性は非常に低いかもしれない。

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リバプールの18歳ベン・ドークがユーロ2024欠場…スコットランド代表候補入りで初招集もケガ

リバプールのFWベン・ドーク(18)がユーロ2024へ向かうスコットランド代表から離脱する。5日、クラブが発表した。 ベン・ドークは22年夏にセルティックからリバプールヘ加入したウインガー。昨季途中の22年11月にEFLカップはダービー・カウンティ戦でトップチームデビューを飾った。 昨季も今季もユルゲン・クロップ監督の下で公式戦5試合に出場。今季はプレミアリーグ出場1試合も、キャリア初の欧州カップ戦として、ヨーロッパリーグ3試合でピッチに立った。 先月下旬に、ユーロ2024へ向かうスコットランド代表の候補メンバー28名に名を連ね、18歳にして合宿初招集。ただ、昨年12月にヒザを負傷してから公式戦出場がないなかでの招集であり、3日の国際親善試合・ジブラルタル代表戦にも出場しなかった。 当初、スコットランドサッカー協会はベン・ドークが本大会までには間に合う希望も持っていたようだが、結局シブラルタル戦後に離脱を決定したとのこと。リバプールが発表した。 2024.06.05 19:30 Wed

リバプールが退団選手発表! チアゴ&マティプは退団、GKアドリアンには契約延長オファー

リバプールは5日、2023-24シーズン限りでの退団選手を発表した。 ユルゲン・クロップ監督がチームを去り、アルネ・スロット新監督が就任するリバプール。すでに元スペイン代表MFチアゴ・アルカンタラ(33)、元カメルーン代表DFジョエル・マティプ(32)が契約満了での退団が発表されていた。 チアゴは2020年にバイエルンから加入。公式戦98試合に出場し、FAカップとコミュニティ・シールドの優勝を経験。マティプは2016年夏にシャルケから加入し、公式戦201試合で11ゴールを記録。チャンピオンズリーグ(CL)やプレミアリーグの優勝を含む7つのタイトルを獲得していた。 また、契約満了で退団の可能性があったGKアドリアン(37)に関しては、新契約を結ぶオファーを出しているとのこと。ブラジル代表GKアリソン・ベッカー(31)、アイルランド代表GKクィービーン・ケレハー(25)らには退団の話もあるだけに、慎重になっているところだ。 その他、MFメルカム・フラウエンドルフ(20)、FWマテウシュ・ムシアロフスキ(20)、DFアダム・ルイス(24)も退団する。 アカデミーレベルでもDFネイサン・ギブリン(18)、DFフランシス・ギマ(17)、GKルーク・ヒューイットソン(19)、DFナイル・オズボーン(19)、MFコーディ・ペニントン(17)に関しても契約満了で退団となる。一方で、GKジェイコブ・ポイトレス(20)、GKリース・トゥルーマン(19)には契約延長を打診しているとのことだ。 2024.06.05 18:23 Wed

遠藤航は苦しいシーズンに? 1年目で34試合先発もリバプールが守備的MFを最優先で獲得か

新体制で新シーズンを迎えることになるリバプール。日本代表MF遠藤航(31)にとっては、難しいシーズンになるかもしれない。 ユルゲン・クロップ監督の下、昨夏に電撃的にリバプールに加入した遠藤。MFモイセス・カイセド、MFロメオ・ラヴィアと補強したかった守備的MFの獲得に失敗し続けた結果、遠藤をシュツットガルトから獲得した。 チェルシーへと加入したカイセドとラヴィアだったが、カイセドはプレミアリーグで35試合に出場し1ゴール3アシストを記録。しかし、ケガに悩んだラヴィアは、プレミアリーグで1試合の出場に終わってしまった。 両者共に年齢を考えれば、まだまだこれから挽回できる状況。一方で、遠藤はプレミアリーグで29試合に出場するなど、公式戦43試合に出場し34試合で先発するなど、チームにとって重要な役割を担うことに。加入当初は年齢も含めて批判的な声が多かったが、パフォーマンスで黙らせ、クロップ監督からも高く評価されていた。 その遠藤だが、クロップ監督が2023-24シーズン限りで退任。アルネ・スロット監督を迎える中で、どのような評価が下されるかは不明。ただ、クラブとしては引き続き補強に動くという。 イギリス『フットボール・インサイダー』によれば、遠藤はあくまでもつなぎの補強だったとクラブは考えているとのこと。2023-24シーズンを乗り切るための補強だったと考え、今夏も補強の最優先事項は守備的MFだという。 年齢を考えても、遠藤にこの先10年を任せるつもりがないことは当然だろう。ただ、初挑戦のプレミアリーグでアンカーのポジションで一定のパフォーマンスを見せたことは事実。それ相応の選手を連れて来ない限りは難しそうだが、スロット監督の評価も気になるところだ。 2024.06.04 10:45 Tue

リバプール守護神にサウジの手? 今夏超巨額のオファーの可能性、リバプールとは残り契約が3年

リバプールの正守護神を務めるブラジル代表GKアリソン・ベッカー(31)に対し、サウジアラビアからの関心が強まっているという。イギリス『TEAMtalk』が伝えた。 2018年夏に6700万ポンド(約134億2000万円)でローマからリバプールへと加入したアリソン。以降、ユルゲン・クロップ監督の下でチームの守護神として活躍。シュートセーブだけでなく、ビルドアップを含めてチームの重要な選手となった。 これまでプレミアリーグ、チャンピオンズリーグ(CL)、FAカップ、EFLカップなど7つのトロフィーを獲得したアリソン。2023-24シーズンは、ケガの影響もありながら、プレミアリーグで28試合に出場。公式戦でも32試合に出場していた。 そのアリソンは2027年夏までリバプールとの契約が残っている中、今夏のサウジアラビアクラブのターゲットになっているとのこと。昨夏も噂には上がったが、どうやら今夏は本気のようで、巨額の契約をオファーする可能性があるという。 一方で、リバプールにとってはアリソンの退団は望ましくない。当然正守護神が抜けることは大きな痛手となるが、控えGKのアイルランド代表GKクィービーン・ケレハー(25)に退団の可能性が。ウォルバーハンプトンが狙っているとされ、2人GKが抜けるという最悪の事態は避けたいところだ。 ただ、アリソンの関係者によると、本人はヨーロッパに留まる希望を持っているとのこと。CLで再びプレーしたいという気持ちに加え、ブラジル代表の正守護神の座を守りたいという思いも強いという。 それでもサウジアラビア行きを完全否定はしない様子。気持ちが揺らぐほどのとんでもないオファーを出すことができるのか、動きにいも注目が集まる。 2024.06.04 10:25 Tue

リバプール退任のクロップがオーナーに感謝、一方で解任連発のチェルシー上層部をチクリ「彼らが上にいたら私は1年も生き残れなかった」

リバプールを退任したユルゲン・クロップ監督は、他クラブと比較して忍耐強さを持っていたオーナーへの感謝を口にした。イギリス『ガーディアン』が伝えている。 クロップ監督は2015年にリバプールの指揮官に就任すると、9シーズンにわたってチームを指揮。低迷するチームを立て直し多くのタイトルを獲得してきたが、今年1月にエネルギーの枯渇を理由に退任を表明した。 19日に行われたプレミアリーグ最終節でリバプールラストマッチを迎え、選手やスタッフ、多くのファンに惜しまれながらアンフィールドを去ったクロップ監督。その熱狂も冷めやらぬ28日には、リバプール市内のM&Sバンクアリーナで送別会が開催され、およそ11000人のファンが集まった。 その中で行われた質疑応答にて、クロップ監督は自身を信頼してくれたオーナー陣への感謝を表明。一方で、トッド・ベーリー会長の下で指揮官解任をくり返すチェルシーには、批判的な姿勢を見せている。 「リバプールが無限の資金を持つクラブであることを想像できるだろうか?例えば、キリアン・ムバッペ、ジュード・ベリンガム、アーリング・ハーランドがこのクラブに来たとしよう。それはもう我々ではない。そうしたスタイルは合わないのだ。我々はリバプール流のやり方で、タイトルを勝ち取った。我々は難しい話し合いを重ねてきたし、同時期に他クラブは同じことをしていなかった」 「我々は新しいスタンドを2つ建て、新しい練習場を作り、(旧練習場の)メルウッドを買い戻した。まぁ、そもそもメルウッド売却自体が良くないアイデアだったとも思うがね。ただ、オーナーはオーナーのやりたいことをやるし、お金を稼ぎたいんだ。そしてもちろん、彼らは稼いでいるだけではなく、何かに投資もしている」 「こうしたオーナーがいてくれることを、我々は幸せに思うべきだろう。ロンドンのクラブ(チェルシー)を買収した人たちではなくね。もし、チェルシーを買収した人間が上にいたら、私はリバプールで1年も生き残れなかっただろう」 「『素晴らしい成長だが十分ではない。クビにしろ』となっただろう。1年が経っても結局は『クビにしろ』となったかもしれない。実際、復活を期待できるようなフットボールをしても、彼らは(マウリシオ・ポチェッティーノ監督を)解任した」 「人々はいつだって隣の芝生が青く見えてしまうものだ。それでも、我々にはクラブに責任を感じ、成功のため懸命に働くオーナーがいる。私はサポートを感じていたし、だからこそできる限りのことをしてきたと思う。それで満足だ」 クロップ監督はリバプールに途中就任となった2015-16シーズン、プレミアリーグを8位で終えるとヨーロッパリーグ(EL)も決勝で敗退して欧州カップ出場権を得られず。理想的なスタートは切れなかったものの、クラブが不動の信頼を寄せ続けたことが後の成功の要因になったと指揮官自身も考えているようだ。 2024.05.29 13:50 Wed

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「ノイアーとは良い関係性」も…テア・シュテーゲンがユーロ2024控えて長年のやるせなさ再び「快適なわけない」

ドイツ代表GKマルク=アンドレ・テア・シュテーゲン(32)が、長年抱いてきたやるせなさを再び口にした。スペイン『Relevo』が伝えている。 バルセロナの守護神、テア・シュテーゲン。近年欧州制覇から遠ざかるバルサとはいえ、彼自身は欧州でも指折りのGKであり、クラブ最後のCL制覇(14-15シーズン)はテア・シュテーゲンがゴールマウスを守っていた。 しかし、ドイツ代表では通算40キャップ。 この数を積み上げるのは勿論容易でないが、うち国際親善試合25試合、W杯欧州予選8試合、コンフェデ杯4試合、ネーションズリーグ2試合、ユーロ予選1試合…W杯とユーロの本大会に限ると「0」キャップとなっている。 いうまでもなく、同じ時代のドイツ代表にGKマヌエル・ノイアー(38/バイエルン)がいるためであり、当代最強守護神との並列を嫌うGKは決して少なくない。 バイエルン保有のアレクサンダー・ニューベルは「ノイアーがいるから」とキッパリ明言した上でバイエルンでのプレーを拒否し続け、今季まで3年連続でレンタル移籍に出ているのだ。 若手時代のテア・シュテーゲンも、この事実にやるせなさをこぼしたことがあったが、開幕が迫るユーロ2024でもこれは継続される見通し。ドイツ代表の正GKは今なおノイアーだ。 4日の国際親善試合・ウクライナ代表戦(0-0)後、やはりノイアーの控えでベンチに90分間とどまったテア・シュテーゲンは「快適な状況にいるわけがないだろう」と切り出した。 「僕は(ユリアン・ナーゲルスマン)監督に、『大事なことはこれがチームスポーツであること、もうひとつは僕たち皆が人間であること』だと言った。僕の状況が快適なわけないし、残念だし、同意もしかねる。それでも誰もがグループに対する責任を持たねばならない」 一方で、これもある種ノイアーと競うGKの常套句となっていることだが、決して関係性は悪くないと強調。「ノイアーとは個人レベルで何の問題もない。良い関係性を築けている」と短くコメントした。 今大会のドイツはホスト国代表ということで、いきなり14日の開幕戦(スコットランド代表戦)から登場。先発GKにテア・シュテーゲンを予想する現地メディアは存在しない。 本人が口にした通り、実際にノイアーとの関係性は悪くないだろうし、クラブレベルで対戦する際は決まって試合後に長くやりとり。だからこそ「快適じゃない。残念だ」などと言えたはずだが、W杯およびユーロという大舞台に出場できていない事実もそこにはある。 若くしてバルセロナに加入したテア・シュテーゲンも、気づけば32歳だ。 2024.06.05 22:00 Wed

2人のジョアン「残したい」、キミッヒ&スビメンディ「考えていない」…バルサ会長が今夏の補強プラン明かす

バルセロナのジョアン・ラポルタ会長が今夏のスカッド整理について語った。スペイン『マルカ』が伝えた。 慢性的な財政難に悩むなか、今夏もさまざまな補強の噂が流れているバルセロナ。特に守備的MFやウイングの獲得が取り沙汰されている。 『バルサ・ワン』でバルセロナの今シーズンを振り返ったラポルタ会長は、満足な補強のために必要な財政状況の改善について言及。物事は順調に進んでおり、このままいけば大がかりな選手の売却もないと主張した。 「今、我々が求めている経済的な健全性を取り戻しつつある。フェアプレーの比率を1対1にしたい。これまでは1人の選手と契約するために4人の選手を売らなければならなかった」 「我々は問題なく選手と契約できるよう、1対1の比率に戻すため努力している」 「大規模なセールを行う必要はない。今日、我々は収入を増やし、支出を削減した。さらに、スポーツウェアの契約においても最高の取引の1つを締結しつつある。全てはSpotifyカンプ・ノウを完成させるという考えに基づいたものだ。我々は経済的安定に近づいている」 また、ハンジ・フリック新監督は下部組織出身の選手たちの優秀さを理解しているともコメント。今シーズン台頭したスペイン代表FWラミン・ヤマルやスペイン代表DFパウ・クバルシ、U-19スペイン代表DFエクトル・フォルトらに続く選手が現れることを期待している。 「彼(フリック監督)はラ・マシアに絶対的なコミットメントがあることを理解している。ラミン、ペドリ、ガビ、フォルト、クバルシのような選手たちと出会えることを知っている。私は彼がそれを楽しみにしているのを目にした。彼らは現在と未来のある若者たちだ」 一方、守備的MFの補強にも言及。噂されるバイエルンのドイツ代表MFジョシュア・キミッヒ(29)やレアル・ソシエダのスペイン代表MFマルティン・スビメンディ(25)の獲得には動かないとし、コンバート起用されたデンマーク代表DFアンドレアス・クリステンセンや、バルセロナ・アトレティックのスペイン人MFマルク・カサドの名前を挙げている。 「(補強には)すでに取り組んでいる。守備的MFとしてのクリステンセンについては話していないが、彼は素晴らしい仕事をした。しかし、他の選手も間違いなく起用することになるだろう。マルク・カサドのような選手だ」 「このような(キミッヒやスビメンディ)補強は考えていない。バルサ・アトレティックにはファーストチームで躍動する選手がたくさんいる」 さらに、ラポルタ会長は前線の補強にも言及。ウイングの獲得に動いていることは間違いないようだ。 「ハンジはそこ(前線補強)に取り組んでいる。我々はクライフィスタ(クライフ信者)だ。フリックがシステム面で革命を起こすと信じているし、フィジカル面をしっかり整え、ポジショナルプレーを多用した攻撃的なサッカーを展開することになるだろう。ワイドな選手の獲得について話しているのは理解している」 アトレティコ・マドリーとマンチェスター・シティからそれぞれレンタルした、ポルトガル代表FWジョアン・フェリックス(24)、ポルトガル代表DFジョアン・カンセロ(29)の今後についてもコメント。フリック監督も両選手を評価しているようで、1年のレンタル延長を望んでいる。 「2人のジョアンを残したい。もう1シーズン彼らをキープするというアイディアだ。フリックは彼らを素晴らしいクオリティを持った選手だと考えており、バイエルン時代にはフェリックスとの契約に興味を持っていた」 「ジョアン・フェリックスの今シーズンには満足しているし、もっと目立つべきだったと思う。私は彼にも皆にも満足している」 他にも、チャビ監督が売却を考えていたとされるポーランド代表FWロベルト・レヴァンドフスキについては、「やる気のあるストライカーがいるし、彼のことを知り尽くした監督が彼のポテンシャルを最大限に引き出してくれるだろう」とコメント。冬に加入して満足に出番を得られなかったU-23ブラジル代表FWヴィトール・ロッキや、ブライトン&ホーブ・アルビオンでプレーしたスペイン代表FWアンス・ファティらレンタル組にも触れた。 「ロッキはシーズン途中にやってきたが、それは予期していなかったことだ。彼は多くのことを学んだ」 「何人かの選手がレンタル移籍している。彼らをどうするかはこれからだ。アンス・ファティはとてもやる気がある。この仕事はスポーツ・マネージメントとフリックに任せよう」 2024.06.05 16:50 Wed

チャビ監督解任&フリック監督招へいのバルセロナ、ラポルタ会長が背景語る「新たな刺激」

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左WG探すバルセロナ、大本命ニコ・ウィリアムズに獲得の意向伝達か…移籍金は分割払い希望

バルセロナがアスレティック・ビルバオのスペイン代表FWニコ・ウィリアムズ(21)の獲得を目指しているようだ。スペイン『スポルト』が報じた。 チャビ・エルナンデス監督の後任としてハンジ・フリック監督を招へいしたバルセロナ。依然として慢性的な財政難に苦しんでいるが、新体制で迎える来シーズンに向け、補強の噂が続いている。 なかでも優先順位の高い補強箇所の1つとされているのが左ウイングで、現在はニコ・ウィリアムズが最優先のターゲットとのこと。スポーツ・ディレクター(SD)のデコ氏率いるチームは、すでにニコ側に全力で獲得に動く意向を伝えているという。 しかし、この21歳ウインガーは2023年12月にビルバオと契約更新しており、5000万〜6000万ユーロ(約85億1000万〜102億1000万円)程度の契約解除条項が存在。バルセロナとしてはこれを用意するのが難しく、金額を上乗せしての分割払いを希望しているという。 一方、ビルバオは11歳の頃からクラブに在籍する生え抜きFWの放出に非常に消極的。分割払いを受け入れなければ、バルセロナは契約解除金を満額支払う必要があり、獲得プランを先延ばしせざるを得ない。 なお、兄・イニャキと共にビルバオの攻撃をけん引するニコは、今シーズンの公式戦37試合に出場し8ゴール17アシストを記録。ユーロ2024での活躍も期待されている。 2024.06.04 15:23 Tue

バルセロナに背番号10が帰還…アンス・ファティが来季へ意欲「必ずや本来の姿を見せつける」

スペイン代表FWアンス・ファティ(21)がバルセロナ復帰に先立ち、来季への意欲を語った。 バルセロナの背番号「10」ファティは昨夏、1年レンタルでブライトン&ホーヴ・アルビオンへ。プレミアリーグ19試合2得点、公式戦通算30試合4得点でイングランド挑戦を終えた。 今夏からはバルセロナへ帰還。ユーロ2024のスペイン代表メンバーから落選したなか、スペイン『ムンド・デポルティボ』に来季へ向けた意気込みを披露する。 「バルサで成功することが僕の夢。ここ数年の難しい日々を思い出す必要はない。僕はまだ21歳で、進歩過程にあるんだ」 「昨夏キャリアの一歩を踏み出すべきだと感じ、ブライトンへ向かった。その間もバルサの動向を追いかけ、来季は再びチャンスを掴むことを目指して戦う。ハンジ・フリック(新監督)は一度ブライトンの試合に来たことがあって挨拶したよ」 「今日のフィットネスは100%だ。僕がまだケガしていると思ってる人が多いそうだけど、カラダは健康だよ。来季は必ず、バルサのファンにあるべき僕の姿を見せつける」 2024.06.03 18:10 Mon

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チャビ監督解任&フリック監督招へいのバルセロナ、ラポルタ会長が背景語る「新たな刺激」

バルセロナのジョアン・ラポルタ会長が監督人事に言及した。スペイン『マルカ』が伝えた。 今シーズンはチャビ・エルナンデス監督の去就が二転三転したバルセロナ。1月にチャビ監督が退任の意向を表明すると、その後、ラポルタ会長らの説得を受けて続投が決まったが、チャビ監督の発言などに不信感を持ったラポルタ会長が結局解任を選んだ。 そのラポルタ会長は、チャビ監督を解任してから初めて公の場でコメント。『バルサ・ワン』でクラブ全体の今シーズンを振り返ったなか、チャビ監督を解任した経緯を説明した。 「チャビは良い仕事をした。昨シーズンはリーガとスーペルコパを制した」 「今シーズンはうまくいかなかった。シーズンの終わりが来て、ようやくチャビが続投することになった。私は彼に自信があるかどうかを尋ねた。すると彼は『はい、このチームを盲目的に信じている』と私に言った」 「その後、彼の言動を覆すような発言がいくつかあり、それが私に考えを改めさせた。これはチームがより競争力を高めるための新たな刺激だ」 「バルサがチャビを解任したことは非常にエレガントだったと思うし、良い終わり方をしたと感じている」 「この決断の全責任は私にある。最も重要な決断だった。それでも、スポーツ・ディレクター(デコ)の影響があるのは明らかだ」 「チャビとは良好な関係を築いており、このまま続くことを願っている」 また、チャビ監督の後任にハンジ・フリック監督を選んだラポルタ会長だが、「チャビのためにも、チームのためにも、我々は市場で監督を探しているというニュースを流したくなかった」「クレの邪魔をしたくなかった。だから、この件は表沙汰にはしなかった」と説明。フリック監督がバルセロナに真摯に向き合う姿勢を見せたことが招へいの要因だったとも明かしている。 「我々はフリックを雇う機会を得た。彼は自信に溢れていて、どんなチームにも勝てると確信している」 「彼がチームについてよく理解していることがわかり、我々は大きな自信を得た。彼はバルサを追い続けている」 「1月にチャビが退団を発表して以来、フリックはチームについて研究し始めた。我々がチャビの解任を決めた時、デコがフリックと面談し、我々は彼が適任だと考えた」 さらに、ラポルタ会長はフリック監督に望んでいることについてもコメント。その姿勢や過去の実績から、成功に導いてくれる人物と信じているようだ。 「我々がバルサをどのように考えているか、そしてどのようなバルサの監督になってほしいと思っているかを彼は知っている。彼は選手たちに良い準備をさせ、全てを勝ち取ってきた人物だ。彼は成熟、経験、仕事、プロフェッショナリズムを伝えてくれる」 2024.06.05 14:49 Wed

33歳サビッチがトルコ1部へ移籍か アトレティコ退団濃厚、2クラブが争奪戦

アトレティコ・マドリーのモンテネグロ代表DFステファン・サビッチ(33)がトルコへ移籍か。トルコ『FANATIK』が伝えている。 若手時代にパルチザン、マンチェスター・シティ、フィオレンティーナと、“同胞同名の先輩”ステファン・ヨベティッチと同じクラブに属したサビッチ。そんな男もアトレティコで9年…契約をあと1年残すなか、今夏のフリー退団を許可されているとみられている。 新天地は現状でスュペル・リグ(トルコ1部)が濃厚か。どうやらベシクタシュとトラブゾンスポルが33歳センターバックのフリー獲得に注力。ベシクタシュのほうは1月からサビッチ獲得に乗り出し、トラブゾンスポルも長期間同選手を追いかけてきたという。 サビッチ側の要求は年俸400万ユーロ(約6億7000万円)前後。これを鵜呑みにできないベシクタシュは交渉を続ける方向とのことだが、サビッチ側から額を引き下げる可能性も低くないとされている。 2024.06.05 14:45 Wed

サウールに事実上の構想外通告か「選手としてひとつのサイクルが終わった」

アトレティコ・マドリーが元スペイン代表MFサウール・ニゲス(29)に新天地探しを言い渡したようだ。 21-22シーズンのチェルシーへのレンタル放出が印象的だったサウール。アトレティコの下部組織で育ったセントラルハーフは、クラブ通算427試合出場を誇る実力者だが、近年序列が不安定となり、チェルシーから復帰後は先発より途中出場が多い。 アトレティコはかねてより伝えられる通り、来季からチームを新たに若いスカッドへと変えたい思惑。主軸の元スペイン代表DFマリオ・エルモソ(28)も、減俸提示を受けて今夏のフリー退団を決めたと報じられる。 スペイン『Relevo』いわく、サウールについてはクラブとディエゴ・シメオネ監督から「選手としてひとつのサイクルが終わった」と捉えられ、契約を26年6月まで残すなか、新天地探しを言い渡されているとのことだ。 ただ、それは簡単ではない模様。サウールの給与は決して安くなく、アトレティコ、まだ見ぬ先方のクラブ、そしてサウール…三者が満足できる解決策は多くないものと考えられている。 2024.06.05 14:00 Wed

アーセナルが強い関心? 躍進ジローナを支えたウクライナ代表MFツィガンコフを狙う

2023-24シーズンのラ・リーガで躍進したジローナ。チームを支えたウクライナ代表MFヴィクトール・ツィガンコフ(26)が注目を集めている。 ツィガンコフは、2023年1月にディナモ・キーウからジローナに完全移籍。2023-24シーズンはラ・リーガで30試合に出場し8ゴール7アシストを記録。右ウイングを主戦場にチームの攻撃を支えた。 ジローナとの契約は2027年夏まで残っているものの、契約解除金は3000万ユーロ(約50億8000万円)に設定されており、非常に手頃な価格。本人もチームを去る必要があるならば、堂々と去りたいと、移籍に関してもオープンであることを語っていた。 スペイン『アス』によれば、そのツィガンコフに関心を寄せているのはアーセナルとミランとのこと。共にチャンピオンズリーグ(CL)に出場するため、ジローナに固執する理由は生まれない。 一方で、CLに出場しないクラブからのオファーであれば断る意向があり、限られたビッグクラブにのみ傾く可能性があるようだ。 ただ、ジローナも簡単には手放したくない。チームでの活躍を受け、契約期間の延長と解除金の増額を打診したが、シーズンに集中したかったツィガンコフは合意に至らず。他クラブも関心を寄せ始めたということだ。 アーセナルのミケル・アルテタ監督は、ツィガンコフに惚れ込んでおり、ウインガーを補強したいことにもマッチ。チームにフィットできると考えているようだ。 クラブ史上初となるCLを戦うジローナにとっては頭の痛い話。まずはユーロに参加するため、移籍よりも集中することになると思われるが、ユーロ後の動きに注目だ。 2024.06.05 11:10 Wed
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