鳥栖が後半3発の逆転勝利!名古屋は4試合白星なし【明治安田J1第20節】
2021.07.17 22:02 Sat
17日、明治安田生命J1リーグ第20節のサガン鳥栖vs名古屋グランパスが駅前不動産スタジアムで行われ、3-1で鳥栖が勝利を収めた。
鳥栖は7日の天皇杯でアビスパ福岡を下したが、リーグ戦は直近4試合で勝利から遠ざかっている。さらに6月26日には金明輝監督がトレーニングで行き過ぎた指導を行って3試合の指揮資格停止となり、チームの雰囲気はよりネガティブな方向に。しかし、今日の試合で白星を挙げると勝ち点で名古屋に並ぶため、何としても勝利を目指したいところ。
一方の名古屋も、先日のAFCチャンピオンズリーグ(ACL)では5勝1分けでグループGを首位通過したものの、J1ではここ3試合勝利がない。また、スポーツ庁との取り決めによって名古屋市から鳥栖市までのおよそ800kmを公共交通機関で移動できなかったため、万全のコンディションとは言い難い。無失点継続期間のリーグ記録更新中の第10節に2-1で敗北を喫した相手にリベンジを果たせるかどうか。
立ち上がりから鳥栖がボールを持って押し込む時間帯が続く。小屋松が上手く名古屋の1列目と2列目の間に入ってボールを受けて再三チャンスを作り、ゴールを脅かしていく。
しかし7分、名古屋はエドゥアルドのコントロールミスを見逃さずにボールを奪った山﨑がハーフラインから一人で独走。GK朴一圭と1対1になってかわそうとするが、惜しくも体に当てられてしまい得点とはならなかった。
鳥栖のペースで試合が進んでいたが、先制したのは名古屋。39分に鳥栖の右サイドを突破した前田がペナルティエリアにグラウンダーのクロスを入れると、戻りながら対応したエドゥアルドがクリアを誤りオウンゴールしてしまう。ラッキーな形で名古屋がリードを得て前半が終了した。
後半が始まってわずか3分、鳥栖が同点に追いつく。左サイドでボールを受けた中野嘉大がカットインしてミドルシュートを打つと木本に当たり、GKランゲラックが予測した方向と逆のコースに軌道が変わってゴールに吸い込まれた。
勢いに乗る鳥栖は51分に2点目を決める。樋口の浮き球に反応し、名古屋の最終ライン裏に抜け出した酒井がダイレクトでボレーシュート。ボールはファーサイドに突き刺さり、あっという間に逆転に成功した。
リードを奪い返された名古屋は柿谷、マテウス、途中投入のシャビエルらのパスワークで鳥栖ゴールに迫っていく。64分にはマテウスがペナルティアークの右から左足で強烈なシュートを放つも、GK朴一圭の好セーブに阻まれた。
名古屋が攻める時間が続いたが、80分に鳥栖がリードを広げる得点を決める。中野嘉大、樋口、小屋松がペナルティエリア内でダイレクトパスを繋いでいき、最後は樋口のマイナスのクロスに小屋松が落ち着いて合わせてゴール。GKランゲラックも反応できない右隅のコースに決めて名古屋を突き放した。
その後は危険なシーンもあったがGK朴一圭がしっかり防ぎ、DFラインの選手たちも集中した守りを見せてそのまま試合終了。ホームの鳥栖が5試合ぶりの勝利を収め、暫定順位を4位に上げている。
サガン鳥栖 3-1 名古屋グランパス
【サガン鳥栖】
中野嘉大(後3)
酒井宣福(後6)
小屋松知哉(後35)
【名古屋グランパス】
OG(前39)
鳥栖は7日の天皇杯でアビスパ福岡を下したが、リーグ戦は直近4試合で勝利から遠ざかっている。さらに6月26日には金明輝監督がトレーニングで行き過ぎた指導を行って3試合の指揮資格停止となり、チームの雰囲気はよりネガティブな方向に。しかし、今日の試合で白星を挙げると勝ち点で名古屋に並ぶため、何としても勝利を目指したいところ。
一方の名古屋も、先日のAFCチャンピオンズリーグ(ACL)では5勝1分けでグループGを首位通過したものの、J1ではここ3試合勝利がない。また、スポーツ庁との取り決めによって名古屋市から鳥栖市までのおよそ800kmを公共交通機関で移動できなかったため、万全のコンディションとは言い難い。無失点継続期間のリーグ記録更新中の第10節に2-1で敗北を喫した相手にリベンジを果たせるかどうか。
しかし7分、名古屋はエドゥアルドのコントロールミスを見逃さずにボールを奪った山﨑がハーフラインから一人で独走。GK朴一圭と1対1になってかわそうとするが、惜しくも体に当てられてしまい得点とはならなかった。
危険なシーンをなんとか逃れた鳥栖はその後もボールを握って試合を支配する。左センターバック大畑が高い位置を取って名古屋のサイドハーフは前田を最終ラインまで下げさせ、空いたスペースから松岡や仙頭が効果的な縦パスを通していく。
鳥栖のペースで試合が進んでいたが、先制したのは名古屋。39分に鳥栖の右サイドを突破した前田がペナルティエリアにグラウンダーのクロスを入れると、戻りながら対応したエドゥアルドがクリアを誤りオウンゴールしてしまう。ラッキーな形で名古屋がリードを得て前半が終了した。
後半が始まってわずか3分、鳥栖が同点に追いつく。左サイドでボールを受けた中野嘉大がカットインしてミドルシュートを打つと木本に当たり、GKランゲラックが予測した方向と逆のコースに軌道が変わってゴールに吸い込まれた。
勢いに乗る鳥栖は51分に2点目を決める。樋口の浮き球に反応し、名古屋の最終ライン裏に抜け出した酒井がダイレクトでボレーシュート。ボールはファーサイドに突き刺さり、あっという間に逆転に成功した。
リードを奪い返された名古屋は柿谷、マテウス、途中投入のシャビエルらのパスワークで鳥栖ゴールに迫っていく。64分にはマテウスがペナルティアークの右から左足で強烈なシュートを放つも、GK朴一圭の好セーブに阻まれた。
名古屋が攻める時間が続いたが、80分に鳥栖がリードを広げる得点を決める。中野嘉大、樋口、小屋松がペナルティエリア内でダイレクトパスを繋いでいき、最後は樋口のマイナスのクロスに小屋松が落ち着いて合わせてゴール。GKランゲラックも反応できない右隅のコースに決めて名古屋を突き放した。
その後は危険なシーンもあったがGK朴一圭がしっかり防ぎ、DFラインの選手たちも集中した守りを見せてそのまま試合終了。ホームの鳥栖が5試合ぶりの勝利を収め、暫定順位を4位に上げている。
サガン鳥栖 3-1 名古屋グランパス
【サガン鳥栖】
中野嘉大(後3)
酒井宣福(後6)
小屋松知哉(後35)
【名古屋グランパス】
OG(前39)
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関西学生選抜と対戦するU-22 Jリーグ選抜メンバーが発表! G大阪のMF名和田我空や清水MF嶋本悠大など
日本サッカー協会(JFA)とJリーグは1日、「JFA/J リーグポストユースマッチ」の第2回活動に臨む、U-22 Jリーグ選抜のメンバーを発表した。 「JFA/J リーグポストユースマッチ」は、23歳以下の世代を中心としたポストユース世代の発掘・強化を目的としたものとなり、12日、13日に活動が行われ、13日には関西学生選抜と対戦する。 U-20日本代表コーチの菅原大介氏が監督を務め、コーチには日本代表コーチの前田遼一氏、ガンバ大阪のコーチを務める遠藤保仁氏、サンフレッチェ広島でコーチを務める青山敏弘氏が就任している。 今回のメンバーには、J1での出場経験のある選手たちも顔を揃え、ガンバ大阪のMF名和田我空や清水エスパルスのMF嶋本悠大、サンフレッチェ広島のFW井上愛簾などが顔を揃えている。 <h3>◆U-22 Jリーグ選抜メンバー</h3> GK 張奥林(ガンバ大阪) 内山翔太(アルビレックス新潟) DF 北島郁哉(サガン鳥栖) 野田裕人(川崎フロンターレ) 田所莉旺(V・ファーレン⾧崎) 土屋櫂大(川崎フロンターレ) 松本遥翔(鹿島アントラーズ) 森壮一朗(名古屋グランパスU-18) MF 平賀大空(京都サンガF.C.) 由井航太(福島ユナイテッドFC) 揚石琉生(栃木SC) 名和田我空(ガンバ大阪) 嶋本悠大(清水エスパルス) 西原源樹(清水エスパルス) 濱﨑健斗(ヴィッセル神戸U-18) FW 杉浦駿吾(名古屋グランパス) ワッド・モハメッド・サディキ(FC琉球) 井上愛簾(サンフレッチェ広島) 2025.05.11 21:15 Sun3
J昇格請負人だったウーゴ・マラドーナの訃報/六川亨の日本サッカー見聞録
昨年末のこと、残念なニュースが飛び込んできた。一昨年末に亡くなったディエゴ・マラドーナの末弟であるウーゴ・マラドーナ(52歳)が急逝したとの報道だ。死因はナポリにある自宅で心臓発作を起こしたらしい。 ディエゴ自身もこれまで放映された映画やアマゾンTVが放送しているドラマなどで、ナポリ時代に薬物に手を出したことを告白している。もしかしたらウーゴも同じ道を辿ったとしたら、兄ディエゴは“英雄"だったかもしれないが、ファミリーにとってナポリ時代は悔やまれてならない。 ウーゴの存在を身近に知ったのは、92年に浜松市をホームにするPJMフューチャーズに加入した時だった。 PJMは、アメリカ人のポール・J・マイヤーが開発した人材育成のための能力開発システムで、当時、本田技研の研修を担当していた桑原勝義氏が興味を持ったことから“おとぎ話"はスタートした。桑原は藤枝東高時代に高校選手権で優勝し、その後は日本代表にも選ばれた好選手で、本田サッカー部の監督も歴任した(現JFL理事長)。 桑原氏の夢は、一貫した育成システムで育てた選手を2002年のW杯で日本代表に送り込むことだった。そのために本田を辞め、87年にクワバラスポーツクラブと、本田サッカー部の選手を中心にしたPJMフューチャーズを立ち上げた。 当初の予定は7年後の94年にJSL(日本サッカーリーグ)1部入りを果たすことだったが、時代はJリーグ創設へと動き出した。 Jリーグ入りへ、静岡からはJSL1部のヤマハと本田に加え、県リーグ所属の清水クラブ(後の清水エスパルス)の4チームが名乗りを上げた(その後は中央防犯、現アビスパ福岡もJリーグ入りを表明)。後発であり劣勢が否めないPJMにとって、Jリーグ入りへ起死回生の策だったのが当時29歳のディエゴ・マラドーナの獲得だった。 90年7月、PJMフューチャーズのオーナーでありPJMジャパンの社長の有田平は「移籍金は20億円以上、年俸も希望次第」と発表した。しかしナポリとの契約が93年5月まで残っていたため、マラドーナの獲得は夢のまま終わった。 そんなPJMフューチャーズに転機が訪れたのは東海リーグに昇格した91年、マラドーナ3兄弟の末弟であるウーゴを獲得したことだった。兄に似てずんぐりむっくりの体型のウーゴは、「背番号10は兄ディエゴのためにとっておく」と話していた。ディエゴの夢である「兄弟3人(ラウルとウーゴ)でプレーする」ための布石ではないかと報道されることもあった。 残念ながら兄ディエゴは90年イタリアW杯後の91年にコカイン服用の疑いでイタリア警察から告発され、FIFAからは15ヶ月の出場停止処分を受け、兄弟が揃って日本でプレーする夢はかなわなかった。 それでもウーゴはPJM(後の鳥栖フューチャーズ)でプレーした92年から94年の3年間(東海リーグとJFL)で49試合出場31ゴール、95年は福岡ブルックスに移籍し、JFLでは27試合出場で27ゴールを奪ってJリーグ昇格に貢献、97年には札幌でもチームをJリーグ昇格へと導いた。 偉大すぎる兄と比較されながらも、そのひたむきなプレーは鳥栖や福岡、札幌のファン・サポーターの脳裏に焼き付いているのではないだろうか。遅ればせながら、哀悼の意を表します。 2022.01.10 12:30 Mon4
セビージャの来日が突如中止に「各クラブの状況等を多面的に考慮」…鳥栖&札幌も声明「大変残念」
NSN社は23日、『セビージャFCプレシーズンジャパンツアー』の延期を発表した。 今夏も多くのクラブが来日し、ジャパンツアーとしてJリーグクラブと対戦する中、8日にセビージャが来日することが電撃的に発表されていた。 7月30日(火)に札幌ドームで北海道コンサドーレ札幌戦、8月2日(金)に駅前不動産スタジアムでサガン鳥栖戦と対戦することが発表されていた中、スペインでは1試合が開催不可能となったために来日が中止になると報道が出ていたが、正式に来日中止が決定した。 NSN社の発表は以下のとおり。 「この度『セビージャFC プレシーズンジャパンツアー』の延期を決定し、2024年〜2025年内の新たな日程での開催予定になりました事をお知らせします」 「これに伴い、今夏セビージャFCが予定していた北海道コンサドーレ札幌(7月30日)、サガン鳥栖(8月2日)との国際親善試合を断念し、「セビージャFCジャパンツアー」の新たな日程を模索する事になりました」 また、今回の中止の理由についても説明。各クラブの状況を考慮しての決定だという。 「主催者として、現在の各クラブの状況等を多面的に考慮した結果、「セビージャFCジャパンツアー」の延期ならびに、今夏の札幌戦・鳥栖戦の中止という決断に至りました。この度の決断は簡単でありませんでしたが、我々は、このイベントの主催者として、最高の状態で皆様に楽しんで頂けるような興行を行うことが我々の使命だと考えております」 「各クラブのご理解・ご協力の下、今回の決定を受け入れていただきました。我々は引き続き、各クラブや関係者の皆様と良好な関係を保ち、改めて、ファンの皆様により楽しんで頂けるような国際親善試合の準備をしていくことをお約束します」 なお、鳥栖、札幌ともに今回の決定を受け入れると声明を発表しファン・サポーターや関係者へ謝罪。鳥栖の小柳智之代表取締役、札幌の三上大勝GMがそれぞれコメントしている。 ◆小柳智之代表取締役(サガン鳥栖) 「サガン鳥栖に関わる全ての皆様。いつもサガン鳥栖の活動において多大なるご支援、ご協力をありがとうございます」 「2015年以来の国際親善試合の開催を佐賀県鳥栖市のホームスタジアムで開催できることを大変光栄に、そしてクラブ全体としても貴重な経験になると思い引き受けさせて頂きましたが、この度主催者であるNSN社様の総合的な判断により今夏の開催を断念したこと、大変残念に思っております」 「今後もクラブ発展の為に国際親善試合にはチャレンジしていきたいですし、またチャンスがあれば是非協力して開催したい考えであります。引き続きご支援、ご協力を宜しくお願い致します」 ◆三上大勝GM(北海道コンサドーレ札幌) 「初めて札幌で開催する国際親善試合ということで、クラブにとって歴史的なゲームになると思っていました。また、リーグ戦の中断期間での試合のため、新戦力のテストマッチとすることを想定していました」 「主催のNSN社様による今回の決定は非常に残念でしたが、今後また機会があればぜひ協力して開催したいと考えています」 2024.07.23 17:10 Tue5