アウェイで敗戦のリバプール、主審の判定に疑問もクロップ監督「我々は勝利に値しなかった」

2021.04.07 11:22 Wed
Getty Images
リバプールユルゲン・クロップ監督が、レアル・マドリー戦を振り返った。クラブ公式サイトが伝えた。

リバプールは6日、チャンピオンズリーグ(CL)準々決勝1stレグでマドリーと対戦。試合は前半に2点を奪われリードを許すと、51分にサディオ・マネが1点を返す。
しかし、その後追加点を奪われそのままタイムアップ。アウェイゴールを1つ奪ったものの、3-1で敗戦を喫した。

試合を振り返ったクロップ監督は、チームとしてのパフォーマンスが十分ではなかったとコメント。勝ちに値しなかったと振り返った。

「何よりもまず、これが最も重要なことだが、今夜の我々は勝利に値しなかった。そのためには十分なプレーができていなかったし、それが最初の懸念だ」
「特に前半は、十分なサッカーができていなかった。プレッシャーをかけていたし、相手もプレッシャーを感じていた。彼らはターゲットが定まらない状態でロングボールをたくさん蹴らなければならなかった。我々はボールを奪ったが、そのボールを2本目のパスでまた渡していた」

「これではどうにもならない。試合というのは、勢いが集まったものであり、せっかく良い勢いでボールを奪ったのに、それを渡して変えてしまった」

「サッカーはミスがあって当たり前のものだが、正しい場所でミスしなければならない。そうすれば、カウンタープレスなどでボールを奪い返すことができる」

「しかし、全く予期しない状況で、相手の足元にボールを渡していては、厄介なことが起こる」

「我々はそれで最初のゴールを与え、2点目を失うのも当然だった。それは試合の本当の問題ではない。後半はより良いサッカーをして、チャンスを作ろうとトライした」

「その場合、本当に熱を持ち、深く守り、さらにカウンターの脅威もあるレアル・マドリーに対してとても難しくなる」

「それでも、我々はゴールを奪った。明らかに今夜のポジティブな面だ。3-1以上の価値があったか?正直、どうなのか分からない」

また、前半にサディオ・マネが背後に抜け出したところでルーカス・バスケスに倒されファウルかと思われたが、これはノーファウル。その流れでできた隙を突かれて失点を喫していた。

この件についてもクロップ監督がコメントし、判定に疑問を呈した。

「サディオの件だが、正直言って、今夜の審判の行為は理解できない。審判はサディオの状況に対応したが、明らかなファウルだった。ダイブだとされたが、その瞬間からサディオが倒れても何も得られなかった」

「試合後、私は彼に言った。『彼はサディオに対して不公平だと思う。でも、それが現実だ』と」

「何も変わるわけではない。彼が試合に負けたのではなく、我々の実力が足りなかったからだ。より良い結果を得るには、十分ではなかった」

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スポルティングCPのポルトガル代表DFゴンサロ・イナシオ(22)には、プレミアリーグから強い関心が示されているようだ。 イナシオは2020年10月にスポルティングの下部組織からファーストチームデビューを果たすと、以降はディフェンスラインの主力に定着。安定したパフォーマンスを継続して披露し、ポルトガル代表にも選出され続けている。 対人戦の強さとビルドアップ能力を兼ね備えたイナシオに対しては、ビッグクラブからの関心が集中。特にニューカッスルは積極的な動きを見せ、獲得に注力とも報じられていた。 そんな中で、移籍市場に精通するジャーナリストのファブリツィオ・ロマーノ氏によると、現在イナシオにはマンチェスター・ユナイテッドとリバプールも接触している模様。イナシオには6000万ユーロ(約102億円)の契約解除金が設定されており、交渉の行方が注目される。 ユナイテッドは今シーズン、守備陣に負傷者が続出。さらに、フランス代表DFラファエル・ヴァランの退団が決定したこともあり、センターバックの補強は優先事項となっている。 リバプールも長くチームを支えてきた元カメルーン代表DFジョエル・マティプが退団。アルネ・スロット監督が新たに就任するクラブはセンターバック補強を模索と報じられており、イナシオ獲得に具体的な動きを見せる可能性がある。 2024.06.04 12:20 Tue

遠藤航は苦しいシーズンに? 1年目で34試合先発もリバプールが守備的MFを最優先で獲得か

新体制で新シーズンを迎えることになるリバプール。日本代表MF遠藤航(31)にとっては、難しいシーズンになるかもしれない。 ユルゲン・クロップ監督の下、昨夏に電撃的にリバプールに加入した遠藤。MFモイセス・カイセド、MFロメオ・ラヴィアと補強したかった守備的MFの獲得に失敗し続けた結果、遠藤をシュツットガルトから獲得した。 チェルシーへと加入したカイセドとラヴィアだったが、カイセドはプレミアリーグで35試合に出場し1ゴール3アシストを記録。しかし、ケガに悩んだラヴィアは、プレミアリーグで1試合の出場に終わってしまった。 両者共に年齢を考えれば、まだまだこれから挽回できる状況。一方で、遠藤はプレミアリーグで29試合に出場するなど、公式戦43試合に出場し34試合で先発するなど、チームにとって重要な役割を担うことに。加入当初は年齢も含めて批判的な声が多かったが、パフォーマンスで黙らせ、クロップ監督からも高く評価されていた。 その遠藤だが、クロップ監督が2023-24シーズン限りで退任。アルネ・スロット監督を迎える中で、どのような評価が下されるかは不明。ただ、クラブとしては引き続き補強に動くという。 イギリス『フットボール・インサイダー』によれば、遠藤はあくまでもつなぎの補強だったとクラブは考えているとのこと。2023-24シーズンを乗り切るための補強だったと考え、今夏も補強の最優先事項は守備的MFだという。 年齢を考えても、遠藤にこの先10年を任せるつもりがないことは当然だろう。ただ、初挑戦のプレミアリーグでアンカーのポジションで一定のパフォーマンスを見せたことは事実。それ相応の選手を連れて来ない限りは難しそうだが、スロット監督の評価も気になるところだ。 2024.06.04 10:45 Tue

リバプール守護神にサウジの手? 今夏超巨額のオファーの可能性、リバプールとは残り契約が3年

リバプールの正守護神を務めるブラジル代表GKアリソン・ベッカー(31)に対し、サウジアラビアからの関心が強まっているという。イギリス『TEAMtalk』が伝えた。 2018年夏に6700万ポンド(約134億2000万円)でローマからリバプールへと加入したアリソン。以降、ユルゲン・クロップ監督の下でチームの守護神として活躍。シュートセーブだけでなく、ビルドアップを含めてチームの重要な選手となった。 これまでプレミアリーグ、チャンピオンズリーグ(CL)、FAカップ、EFLカップなど7つのトロフィーを獲得したアリソン。2023-24シーズンは、ケガの影響もありながら、プレミアリーグで28試合に出場。公式戦でも32試合に出場していた。 そのアリソンは2027年夏までリバプールとの契約が残っている中、今夏のサウジアラビアクラブのターゲットになっているとのこと。昨夏も噂には上がったが、どうやら今夏は本気のようで、巨額の契約をオファーする可能性があるという。 一方で、リバプールにとってはアリソンの退団は望ましくない。当然正守護神が抜けることは大きな痛手となるが、控えGKのアイルランド代表GKクィービーン・ケレハー(25)に退団の可能性が。ウォルバーハンプトンが狙っているとされ、2人GKが抜けるという最悪の事態は避けたいところだ。 ただ、アリソンの関係者によると、本人はヨーロッパに留まる希望を持っているとのこと。CLで再びプレーしたいという気持ちに加え、ブラジル代表の正守護神の座を守りたいという思いも強いという。 それでもサウジアラビア行きを完全否定はしない様子。気持ちが揺らぐほどのとんでもないオファーを出すことができるのか、動きにいも注目が集まる。 2024.06.04 10:25 Tue

リバプールやバイエルンら関心? 2部降格バーンリーの21歳GKトラッフォード

バーンリーのイングランド代表GKジェームズ・トラッフォード(21)に対し、複数の強豪が関心を寄せているという。 トラッフォードはマンチェスター・シティの下部組織出身で、今季からプレミアリーグ昇格組のバーンリーへ完全移籍。ヴァンサン・コンパニ監督の下、第1節でのリーグ戦デビューから28試合でゴールマウスを守った。 チームは奮闘むなしく2部降格。イギリス『フットボール・インサイダー』によると、現在3クラブが今夏の獲得を視野にトラッフォードをリストアップ中。リバプール、ニューカッスル、バイエルンだ。 リバプールは退団希望を強めるアイルランド代表GKクィービーン・ケレハー(25)の後釜として「2番手GK」で、ニューカッスルも正守護神ニック・ポープに競争力を持たせる「2番手GK」としてトラッフォードに注目。 バイエルンはコンパニ監督就任に伴い関心を寄せ始めたようで、指揮官は世代交代も含めて「1番手GK」としてトラッフォードを見据えているという。ただ、3クラブとも現時点で関心はさほど具体化していない模様だ。 2部降格のバーンリーは2000万ポンド(約40億円)前後で売却に応じる可能性が高いとみられている。 2024.06.03 15:50 Mon

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マドリッドのクラブサッカー最後の週末はお祝い三昧…/原ゆみこのマドリッド

「そうか、優勝だもんね」そんな風に私が早合点を後悔していたのは月曜日、お昼のニュースで2部のマドリッドの弟分、レガネスの選手たちがブタルケのピッチや彼らのお祝い事の定点、同市のエスパーニャ広場でトロフィーを誇らしげに掲げている映像を見た時のことでした。いやあ、日曜は私も彼らの1部昇格を見るため、エルチェ戦に足を運んだんですけどね。試合の方は前半早々から、ミゲール・デ・ラ・フエンテのゴールで先制したボルハ・ヒメネス監督のチームが、ロスタイムにもファン・クルスのシュートで2点目をゲット。相手が前節に昇格プレーオフ入りがなくなり、消化試合モードだったおかげもあって、2-0のまま、後半が終わる前から、ファンは4年ぶりの1部昇格祝いを満喫することに。 ただ、これは「Campeones, campeones/カンペオネス(チャンピオン)」と皆が歌っているのをレガネスの優勝と結び付けなかった私の浅はかさもあって、ええ、同時進行だった、勝ち点3差で直接昇格の2位を奪われる可能性が僅かにあった3位のエイバルのオビエド戦は時々、経過を伺っていたんですけどね。レガネスの勝利により、昇格条件だった勝ち点1奪取を満たしたため、他は気にしていなかったところ、何と前節、今季29節の間、首位をキープしていたレガネスを出し抜いて、一足先に1部復帰を決めたバジャドリーがテネリフェに負けていたんですよ。 そのおかげで最終節に再び首位に返り咲いた彼らは2部王者として、トロフィー授与されたんですが、そこまで頭が回らなかったのが運の尽き。後はもう、ファンとお祝いするだけだろうと、チームが場内一周を始めた時点でスタジアムを出ることに。いえ、午後6時から始まったTDP(スペイン国営放送のスポーツチャンネル)のDecimoquinta(デシモキンタ/15回目のCL優勝)祝勝行事追っかけ生中継を試合中もスマホで流しっぱなしにしていたため、レアル・マドリーがアルムデナ大聖堂、続いてアジュソ州知事がブタルケに駆けつける約束をキャンセルして、チームを迎えた州庁舎訪問とプエルタ・デル・ソル(マドリッドの中心にある広場)を埋め尽くすファンへのバルコニーからの挨拶。 更にシベレス噴水広場にある市庁舎訪問という、リーガ優勝時とほぼ同じ行程に例年通り、遅れが出ていたため、あと30分ぐらいはブタルケにいても、午後10時スタート予定だったサンティアゴ・ベルナベウでのフィエスタには間に合いそうだったんですけどね。それが、前日のCL決勝パブリックビューイングに行った時、普段のマッチデー以上の混雑に巻き込まれてしまってねえ。サンティアゴ・ベルナベウ駅で人を捌ききれず、メトロも1駅前のヌエボス・ミニステリオスから歩かされたため、ええ、だって、このカンカン照りの暑さの中、5、6時間もの間、何千人もののファンが選手たちを見ようと待機していたシベレスのステージでのお祝いの後、マドリーのオープンデッキバスがベルナベウに到着する時間に重なったら、大変じゃないですか。 それこそ、バスを走って追うようなファンが多数いるぐらいですから、フィエスタの始まる前、スタジアム周辺が到着を待つ群衆で身動きできなるのは火を見るよりも明らか。そこで早めにブタルケを切り上げ、セルカニアス(国鉄近郊路線)に乗ることにしたんですが、いやあ、今季をスタートした時はまったく、目標に入ってなかった1部再昇格を果たしたレガネスのはじけっぷりも半端ないよう。すでに日曜夜には選手たちが行っていたにも関わらず、月曜にはオープンデッキバスに乗っての市内パレード。その後、またエスパーニャ広場で、今度はステージを組んで、お祝いをしていましたが、更に水曜午後9時にはブタルケのピッチで選手たちを囲んで、軽食をつまむイベントを入場料65ユーロ(1万2000円)で開催。うーん、今は皆、1部に上がるにはあと3週間、プレーオフで戦わないといけないエイバル、エスパニョール、スポルティング、オビエドの4チームを尻目に、少しでも早く、バカンスに行きたいんじゃないですかね。 そんなことはともかく、先週末のビッグイベントだったCL決勝ドルトムント戦がどんなだったかもお話ししていかないと。7万5000人の満員御礼となったベルナベウのピッチは、突貫工事でテイラー・スウィフトのコンサート舞台を撤去し、中央に巨大スクリーンを設置。これは2014年のDecima(10回目のCL優勝)以来、必ず、翌日は優勝祝いにも使われるお便利設備なんですが、加えて、天井から吊り下がった360度大型スクリーンにもTV中継の映像だけでなく、時間や交代選手の名前が出たため、試合の見やすいことといったら、もう。 実況もしてくれる上に、マドリーの得点時など、普通の試合のように盛大なゴールコールで盛り上がることができたんですが、それは後半の話。そう、前半は、うーん、開始30秒でウェンブリーのピッチに3人も乱入者が現れて、2分近くもゲームが止まっていたのが影響したんですかね。前半23分にはフュルクルクのシュートがゴールポストを直撃し、オフサイドだったのにホッとさせられたり、アデイェミには2度も肝を冷やされる始末。更にはサビッツァーの強烈シュートを弾くなど、マドリッドから当日移動して、その日のベンチにいたインフル明けのルーニンの代わりに決勝の舞台に立った、GKクルトワの正当性を証明するシーンのオンパレードだったんですよ。 いやあ、これにはアンチェロッティ監督も「En la primera parte hemos sido un poco vagos/エン・ラ・プリメーラ・パルテ・エモス・シドー・ウン・ポコ・バゴス(前半のウチはちょっと怠け者だった)。ボールロストが多くて、相手のしたいようにされてしまった」と反省していたんですけどね。私もその光景には、ええ、準々決勝2ndレグではアトレティコがまさにこのドルトムントに4点も奪われ、逆転敗退していただけに、このままじゃ、絶対、ゴールを入れられる。いや、マドリーのことだから、却って、先制された方が根性のremontada(レモンターダ/逆転劇)精神に火がついていいのかもとか、あれこれ考えさせられることに。 幸運にも0-0のまま、始まった後半もしばらく相手の優勢が続いたんですが、そこはCLの権化と言っていいマドリー。それはドルトムントがアデイェミから、2013年には同じウェンブリーでのCL決勝でクロースのいたバイエルンに負け、奇しくも同様に今季限りで引退するマルコ・ロイスを投入したすぐ後の29分のことでした。何と、クロースの蹴ったCKに身長173cmのカルバハルが189cmのフュルクルクより高く跳び、ヘッドで先制ゴールを挙げたから、それまで欲求不満の塊だったベルナベウのファンたちがどんなに沸いたことか。 いやあ、このゴールついて、「今季はCKの時に自分も上がるようになったんだけど、大事なのは決意を持って挑むことだ。Se me fue una arriba y la segunda la tenía que enchufar/セ・メ・フエ・ウナ・アリーバ・イ・ラ・セグンダ・ラ・テニア・ケ・エンチュファール(1つ目は上に行ってしまったから、2度目は入れないと)」と当人は言っていたんですけどね。本当にマドリーの怖いところは、後でアンチェロッティ監督も「Otra vez la tactica del muerto/(オトラ・ベス・ラ・タクティカ・デル・ムエルトー(また死人の振り作戦))」と茶化していたそうですが、どんな劣勢にある試合でも、一瞬で状況を引っくり返せる力があること。 実際、今季の決勝トーナメントでは16強対決ライプツィヒ戦、準々決勝マンチェスター・シティ戦、準決勝バイエルン戦でも、え?と思うような場面で得点していましたからね。それこそ、テルジッチ監督も「チャンスを沢山、作りながら、ゴールにできなかったのが肝だった」と言っていたんですが、まあ、それも慣れない決勝ではありうることかと。大体がして、あんなにポンポン、ゴールを決められたアトレティコが愚かだっただけで、しかも相手がCL絶対王者となれば…。 結局、マレン、ハラーとFWを総動員しながら、その1点を返せなかったドルトムントは総攻撃態勢に入っていた38分、ベリンガムのラストパスからビニシウスに2点目を奪われて、最後は0-2で敗北。マドリーの優勝が決まった途端、ベルナベウには「We are the Champions」が鳴り響き、表彰式を待つ間、場内はカンペオネスやマドリーのクラブ歌などを延々と合唱することに。 そしていよいよ、「La voy a levantar lo más alto que pueda, es la más especial como capitán/ラ・ボイ・ア・レバンタール・ロ・マス・アルトー・エ・プエダ、エス・ラ・マス・エスペシアル・コモ・カピタン(できる限り、高く上げるよ。キャプテンとして、最高のCL優勝だ)」というナチョがチームメートの待つ壇上でトロフィーを掲げた瞬間、巨大スクリーンのボックスから紙吹雪が飛び出し、レーザー光線ショーも始まるといった具合で、もうそれだけで、翌日の祝賀イベントのバージョンアップ予告には十分だった? それにしたって凄いのはもちろん、これでマドリーはCL優勝回数ダントツの15回に到達、しかもうち6回はここ10年で達成というのもそうなんですが、指揮官として、5回目のCL優勝となったアンチェロッティ監督の選手たちへの信頼ぶり。ええ、「Estábamos tranquilos pese a todo/エスタバモス・トランキーロス・ペセ・ア・トードー(何があっても私たちは落ち着いていた)。ちょっと変えるだけで良かったよ。ドルトムントはウチを生かしておいてくれたし」と、ええ、彼もCLマッチでは幾度も土壇場で奇跡が起きるのを見てきましたからね。 ナチョ、カルバハル、モドリッチと共にCL優勝6回となり、マドリーのレジェンド、ヘントに並んだクロースなども「La primera parte no ha salido bien pero da igual, este equipo siempre sigue/ラ・プリメーラ・パルテ・ノー・ア・サリードー・ビエン・ペロ・ダ・イグアル、エステ・エキポ・シエンプレ・シゲ(前半は上手くいかなかったけど、構わない。このチームは常に進み続ける)」と言っていましたが、ホント、マドリーのCL神話は度し難い。ウェンブリーのピッチで思う存分、お祝いをしたチームは翌日早朝にマドリッドに帰還。そして翌日も6時間以上、マラソン祝賀行事に取り組むだけの体力が選手たちに残っていたんですが…。 だってえ、シベレスからオープンデッキバスがベルナベウに着いたのは午後10時45分近くだったんですよ。ピッチの巨大スクリーンがイベントスタートを告げる1回目から15回目のハイライトを映し始めたのが11時過ぎで、いやもう、これはそのうち、30回とか、40回になったら、できなくなるんでしょうけどね。アンチェロッティ監督を筆頭に選手が1人ひとり、紹介されながら、登場したのは11時10分頃からで、巨大スクリーンのボックス屋上のステージに全員が揃ったのが40分頃。ナチョが再び、トロフィーを掲げると、屋内で花火が上がったのにはビックリさせられましたが、これは前回まで、場外からの打ち上げ花火の大爆音が怖くて仕方なかった私には嬉しい変更だったかと。 まあ、さすがコンサート会場機能を強化すべく、大改装を行ったおかげで、またしても満員となった場内を彩る光のショーや音響など、見事なものではありましたけどね。マイクを握ったモドリッチが「Nos vemos la temporada que viene/ノス・ベモス・ラ・テンポラーダ・ケ・ビエネ(来季にまた会おう)」と言ったため、契約延長が確実なのもわかりましたし、実はいつの間にか、ベリンガムのスペイン語力もかなりアップしていたよう。「Como no te voy a querer/コモ・ノー・テ・ボイ・ア・ケレール(どうして君を好きにならずにいられようか)」の定番応援歌を歌い出して、驚かせてくれましたが、トロフィーを持っての場内一周が終わり、ピッチに選手たちの家族が登場。キッズパークと化して、ようやくお開きとなったのは日付の変わった0時15分過ぎでしたっけ。 まあ、こんな感じのベルナベウでの2夜だったんですが、マドリーファンのための今季はこれで店仕舞いとはいえ、さすがにエリート揃いのチームだけあって、このままバケーション入りできる選手は少数派。ええ、月曜夕方に入団が公式発表されたエムバペ(PSGと契約終了)やエンドリッキ(パルメイラスから移籍)らを含め、18人もがユーロ、コパ・アメリカに出場する各国代表のお勤めに出ることに。折しもCL決勝の日にラス・ロサス(マドリッド近郊)のサッカー協会施設で合宿を始めたスペイン代表にはホセル、ナチョ、カルバハルの3人が招集されているんですが、こちらは木曜からの合流が予定されています。 実際のところ、スペインの合宿開始は遅い方で、ユーロのグループリーグで当たるクロアチア、イタリア、アルバニアはとっくに練習を始めているみたいですけどね。ただ、私もCL決勝のせいで、土曜の公開セッションに行けずに生配信で我慢するしかなかったため、まだあまり、今回の代表の情報を仕入れていないんですが、ちなみに初日は29人の招集選手中、マドリー勢、サルジアラビア杯決勝のせいでまだ来ていないラポール(アル・ナスル)、自身の結婚式と被ったミケル・メリーノ(レアル・ソシエダ)、兄イニャキの結婚式があったニコ・ウィリアムス(アスレティック)らを除く、23人が参加。45分程の練習の後、彼らは施設のスタンドを埋めたファンのサインやセルフィーのリクエストにせっせと応えることに。 早くも水曜午後9時30分(日本時間翌午前4時30分)からはバダホス(スペイン南部)で強化親善試合のアンドラ戦も控えているため、早いところ、私もモードをスペイン代表に切り替えないといけないんですが…とりあえず、最初の焦点は最初の招集リストから、落ちる3人がどの選手になるかという辺りでしょうか。 <hr>【マドリッド通信員】 原ゆみこ 南米旅行に行きたくてスペイン語を始めたが、語学留学以来スペインにはまって渡西を繰り返す。遊学4回目ながらサッカーに目覚めたのは2002年のW杯からという新米ファン。ワイン、生ハム、チーズが大好きで近所のタパス・バルの常連。今はスペイン人親父とバルでレアル・マドリーを応援している。 2024.06.04 20:00 Tue

美しい物語…15度目のCL制覇、パレードするレアルのチームバスを先導した騎馬隊に選手の父親!

史上最多を更新する15度目のチャンピオンズリーグ(CL)を制覇したレアル・マドリー。現役を引退するドイツ代表MFトニ・クロースにとってはマドリーでのラストマッチとなり、感動的な別れとなった。 ラ・リーガも制していた今シーズンのマドリー。シベレス広場では2度目の優勝セレモニーが行われ、選手たちを乗せたチームバスはパレードを行った。 お祝いムードのパレードとなった中、驚きの事実も判明。チームバスを警備するために警察の騎馬隊が先導していたが、なんとその騎馬隊の1人がスペイン代表DFダニエル・カルバハルの父だった。 馬に乗った父がエスコートするバスの上で優勝を祝うのが息子という構図。さぞかし誇らしいはずだ。 また、カルバハルはパレードが終わりバスを降りた際に父親の元へビッグイヤーを持っていき、2ショット撮影。親子にとって素晴らしい思い出になったことだろう。 <span class="paragraph-title">【動画】息子のCL制覇のパレードを先導したのは騎馬隊の父親(手前の方)</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet" data-media-max-width="560"><p lang="es" dir="ltr"> <a href="https://twitter.com/ignacio_marcano?ref_src=twsrc%5Etfw">@ignacio_marcano</a> <a href="https://t.co/ezKQn3aBmm">pic.twitter.com/ezKQn3aBmm</a></p>&mdash; Carrusel Deportivo (@carrusel) <a href="https://twitter.com/carrusel/status/1797344757019976131?ref_src=twsrc%5Etfw">June 2, 2024</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2024.06.04 15:50 Tue

ヴィニシウスがCL最優秀選手に輝く! 最優秀若手選手はベリンガムに

欧州サッカー連盟(UEFA)は24日、2023-24シーズンのチャンピオンズリーグ(CL)最優秀選手として、レアル・マドリーのブラジル代表FWヴィニシウス・ジュニオールを選出した。 ヴィニシウスは、今シーズンのCL10試合に出場し6ゴール5アシストを記録。1日に行われたローマとの決勝では、1-0で迎えた83分にベリンガムのラストパスを受けると、ボックス左からシュートを決めきり、2季ぶり15度目のCL制覇に貢献した。 また、最優秀若手選手にはCL11試合に出場して4得点5アシストを記録したマドリーのイングランド代表MFジュード・ベリンガムが選出された。 そのほか、[4-3-3]の布陣に合わせて選出された今大会のベストイレブンでは、GKは準優勝のドルトムントからグレゴール・コベルを選出。最終ラインは、右サイドバックに決勝戦で先制弾を挙げたダニエル・カルバハル、左サイドバックにドルトムントのイアン・マートセンが選ばれ、センターバックは決勝を戦った両チームの守備を支えるアントニオ・リュディガーとマッツ・フンメルスが選出された。 中盤では優勝したマドリーからベリンガム、準優勝のドルトムントからマルセル・ザビッツァーが選ばれたほか、パリ・サンジェルマンの中盤を支えるヴィティーニャが選出。3トップには今大会の得点王であるバイエルンのハリー・ケインと最優秀選手賞に輝いたヴィニシウスに加え、マンチェスター・シティのフィル・フォーデンが選ばれた。 2024.06.04 06:30 Tue

レアル主将としてビッグイヤー獲得のナチョ「人生で最高の日の1つ」、自らの去就には触れず

レアル・マドリーのスペイン代表DFナチョ・フェルナンデスがビッグイヤー獲得を喜んだ。クラブ公式サイトが伝えた。 クラブ15度目のチャンピオンズリーグ(CL)制覇を目指し、1日の決勝、ドルトムント戦に臨んだマドリー。前半は苦しみながらも、スペイン代表DFダニエル・カルバハルとブラジル代表FWヴィニシウス・ジュニオールが後半にゴールを決め、2-0の勝利を収めた。 センターバックとして無失点に貢献したのがナチョ。チームキャプテンにも就任した今シーズンは、守備陣にケガ人が多発したなかで公式戦45試合に出場し、シーズン最後の大舞台でも最終ラインからチームをまとめた。 初めてキャプテンとしてビッグイヤーを掲げたナチョは、試合後に自らの想いを告白。「人生で最高の日の1つ」とその価値の高さを表現している。 「これはとてつもないことだ。このクラブには生涯を捧げているし、こういったことを達成するには多くの努力が必要だ。そして、今日は僕の人生で最も幸せな日だ」 「ドルトムントが素晴らしい試合をしたから、非常に難しい試合となり、苦しんだ。だけど僕らは難しい局面においても自分たちの力を発揮する方法を知っている。それがマドリーのDNAだからね。これはクラブの歴史を作り続けるためのさらなる夜、さらなる決勝戦、さらなる欧州カップだ」 「キャプテンになった今の僕にとって最も特別なトロフィーだから、できる限り高く掲げたい。これはこのクラブへの賛辞だ。夢は叶うし、今日は僕の人生で最高の日の1つだ」 また、契約満了による今シーズン限りでの退団が有力視されるナチョだが、「そのことについては話したくない」とコメント。「自らのクラブの歴史を作り続けることができてとても嬉しいし、それしか考えていない」と今後についてはぼかした。 2024.06.02 17:35 Sun

「16回目の優勝に向けた出発点」 レアル・マドリー会長の視線は早くも次のビッグイヤーに!

レアル・マドリーのフロレンティーノ・ペレス会長がチャンピオンズリーグ(CL)優勝にコメントした。スペイン『マルカ』が報じている。 1日にウェンブリー・スタジアムで行われたCL決勝のドルトムントvsレアル・マドリー。こう着状態が続いたが、後半にダニエル・カルバハルとヴィニシウス・ジュニオールがゴールのレアル・マドリーが守りでも無失点で切り抜け、2-0で勝利した。 2季ぶり15度目のCL制覇にペレス会長も「とても幸せだ。このCLを制するのは簡単じゃない。ただ、この大会のマドリーは誰もが知る歴史がある。モチベーション高く、良い試合をしたし、15個目となるこのカップにふさわしい」と歓喜した。 現職に就いてから通算7個目のビッグイヤー獲得となるレアル・マドリー会長はまた、クラブでの最後となるトニ・クロースに「トップで引退するのは彼の望みだった。彼は間違いなくレアル・マドリーの偉大なレジェンドの1人になる」と賛辞を送った。 そして、レアル・マドリーのファンにも「ファンのみんなに会えて感激している。彼らは勝利のために選手を後押ししてくれる存在」と感謝し、「これは16回目の優勝に向けた出発点だ」と早くも次のビッグイヤー獲得を意識した。 2024.06.02 16:20 Sun
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