南野のPL初ゴール皮切りに今季最多7発! 圧勝リバプールが連勝で首位固め《プレミアリーグ》

2020.12.19 23:27 Sat
Getty Images
プレミアリーグ第14節、クリスタル・パレスvsリバプールが19日にセルハースト・パークで行われ、アウェイのリバプールが0-7で圧勝した。なお、リバプールのFW南野拓実はフル出場しプレミアリーグ初ゴールを挙げた。
PR
前節、トッテナムとの首位攻防戦をフィルミノの劇的終盤の決勝点によって勝ち切って首位奪還を果たしたリバプール。連勝で首位キープを目指す土曜ランチタイムキックオフの一戦では12位のパレスのホームに乗り込んだ。中2日の過密日程を受けて、トッテナム戦から先発3人を変更。リース・ウィリアムズ、カーティス・ジョーンズ、サラーに代わってマティプ、ナビ・ケイタと共に今季プレミア2試合目の先発となった南野が左ウイングに入った。
開始早々に試合を動かしたのはエースに代わってスタメンに抜擢された南野。3分、右サイドで高い位置を取ったアレクサンダー=アーノルドからニアで足元にパスを受けたマネがボールをキープして中央の南野に繋ぐ。背番号18の最初の仕掛けは相手DFに引っかかるが、ルーズボールをすかさず回収して右に持ち出してDFを振り切ると、ゴール左下隅へ右足のシュートを流し込んだ。

加入2年目の南野に待望のプレミア初ゴールが生まれ最高の滑り出しを見せたアウェイチームは、以降もボールを握って試合をコントロール。ただ、好調のパレスもサイドを起点に幾度か際どいクロスを入れて同点ゴールに迫る場面を作り出す。20分過ぎにはボックス内でいずれもアイェウの絡んだ攻撃から決定機が訪れるも、ザハらとの連携が合わずフィニッシュまで持ち込めない。
一方、先制以降ボールは持ちながらも攻め切れず、攻撃から守備の切り替えでやや鈍さが目立つリバプールだが、29分には相手の不用意なバックパスに反応した南野がボックス中央で決定機を迎えるが、ここは相手の寄せもあってシュートを枠に飛ばせない。

それでも、35分にはペナルティアーク付近でマネの落としに反応した南野が潰れたこぼれを拾ったフィルミノの足元への縦パスに対して鋭い反転を見せたマネの右足シュートがゴール左隅を射抜き、圧倒的な個の力で追加点を奪取。さらに、前半終了間際の44分には自陣中央のフィルミノを起点としたロングカウンターが発動。左サイドを独走したロバートソンからの正確なクロスをボックス中央で巧みなファーストタッチで収めたフィルミノが冷静に右足のシュートを流し込み、自身を起点とした圧巻のカウンターをゴールで完結させた。

内容的にはイーブンも南野のゴールを皮切りに決定力の差を見せつけ、3点リードで試合を折り返したリバプールは、後半も開始早々にゴールをこじ開ける。52分、ボックス左付近で南野、マネと短く繋いでボックス右に攻め上がったアレクサンダー=アーノルドのマイナスのパスに反応したヘンダーソンがエリア外から見事な右足のダイレクトシュートをゴール左隅に突き刺した。

この4点目で勝利を確信したクロップ監督は57分、マネに代えてサラーを投入。この交代直後にはナビ・ケイタからのパスを足元に受けた南野が絶妙なボールタッチでDFを振り切ってボックス右から右足を振り抜くが、このシュートは枠の右に外れる。

南野の2点目はならずも全く攻撃の手を緩めないアウェイチームは68分にロングカウンターからボックス左でサラーの斜めのパスに反応したフィルミノが角度のないところから絶妙なチップキックを流し込み、この試合2点目を奪取。

さらに、ワイナルドゥム、フィルミノを下げてカーティス・ジョーンズ、今季初出場となるオックスレイド=チェンバレンを投入して試合をクローズにかかる中、81分にはセットプレーの流れの中で競り勝ったマティプのヘディングシュートをゴール前のサラーが頭でコースを変えて6点目、直後の84分にはオックスレイド=チェンバレンのお膳立てからサラーが見事な左足のミドルシュートを突き刺し、リーグ得点王争い単独トップとなる13点目を挙げた。

そして、南野の初ゴールを含む今季最多7ゴールを奪ったリバプールが敵地で完勝を収めてリーグ2連勝での首位固めとした。

PR

リバプールの関連記事

プレミアリーグの関連記事

アーセナルのミケル・アルテタ監督が、ドイツ代表FWカイ・ハヴァーツの復帰について言及した。クラブ公式サイトが伝えた。 今シーズンは悲願のプレミアリーグ優勝を目指してスタートしたアーセナル。シーズン序盤からしっかりと結果を残して上位につけていたが、シーズンを通してケガ人が絶えることなく、むしろ主力に重傷者が続出。首 2025.04.11 23:30 Fri
マンチェスター・ユナイテッドのレジェンドでもあるエリック・カントナ氏が、混迷を極める古巣を痛烈に批判した。イギリス『BBC』が伝えた。 今シーズンのプレミアリーグでは現在13位に位置し、成績不振を理由にエリク・テン・ハグ監督を解任し、ルベン・アモリム監督を招へいしながらも、全く良いところがないユナイテッド。オーナ 2025.04.11 23:15 Fri
リバプールのアルネ・スロット監督が、エジプト代表FWモハメド・サラーとの契約延長を喜んだ。クラブ公式サイトが伝えた。 11日、サラーはリバプールとの契約延長にサイン。契約期間は明かされていなかったが、スロット監督によれば2年間延長したとのことだ。 リバプールは13日にプレミアリーグ第32節でウェストハムと対 2025.04.11 21:55 Fri
リバプールは11日、エジプト代表FWモハメド・サラー(32)との契約延長を発表した。契約期間は明らかにされていない。 サラーはバーゼル、チェルシー、フィオレンティーナ、ローマでプレーしたのち、2017年7月にリバプールに完全移籍で加入。エースとしてゴールを量産し、ここまで公式戦394試合で243ゴール111アシス 2025.04.11 16:16 Fri
アーセナルは11日、2025-26シーズンに向けたプレシーズンに関して、シンガポールを訪れることを発表した。 すでに、7月31日(木)の19時30分から香港でトッテナム・ホットスパーとのノース・ロンドン・ダービーを戦うことを発表していたアーセナル。その前にシンガポールを訪れ、2試合を戦うこととなる。 7月2 2025.04.11 14:25 Fri

リバプールの人気記事ランキング

1

リバプールに朗報! 攻守の要担うベテラン2人との契約延長合意が間近に

リバプールの攻守の要がいずれも契約延長に近づいているようだ。イギリス『タイムズ』や『テレグラフ』など複数国内メディアが報じている。 アルネ・スロット監督の下、2024-25シーズンのプレミアリーグ制覇に迫るリバプール。当初のシーズン4冠の期待に比べると、やや尻すぼみのシーズン終盤戦となったが、上々の新体制1年目を過ごす。 一方で、チームの編成においてはイングランド代表DFトレント・アレクサンダー=アーノルド(26)のレアル・マドリー行きが既定路線となり、ディフェンスリーダーでキャプテンのオランダ代表DFヴィルヒル・ファン・ダイク(33)、絶対的なエースであるエジプト代表FWモハメド・サラー(32)が今シーズン限りで契約満了を迎えるなか、延長交渉の停滞が懸念材料となっていた。 しかし、先日にファン・ダイクが「確かに進んでいる」と前向きな交渉ができていることを認め、頼れるスキッパーに関しては2027年までの2年契約で合意間近な状況にあるという。 これに対して、今季公式戦で32ゴール22アシストと54ゴールに関与するサラーに関してはより交渉が難航。シーズンの序盤、中盤には選手サイドから今季限りでの退団の可能性を示唆するコメントも幾度となく発せられていた。 だがしかし、ここにきて交渉に大きな進展が見られたようで、両者はファン・ダイクと同様に2027年までの2年契約での合意に近づいているようだ。 リバプールのオーナーである『フェンウェイ・スポーツ・グループ』はレアル・マドリーなどと同様に、近年は30歳以上のベテラン選手に関して基本的に複数年契約を結ばない戦略を取っていたが、攻守の要に対してはそのルールを曲げる形で合意にこぎ着けたようだ。 2025.04.10 06:30 Thu
2

今季で契約切れるファン・ダイクが初めて言及「確かに進んでいる」とクラブとの会話を言及も「様子を見よう」

リバプールのキャプテンを務めるオランダ代表DFヴィルヒル・ファン・ダイク(33)が、自身の契約について言及した。『The Athletic』が伝えた。 ファン・ダイクは、フローニンヘン、セルティック、サウサンプトンでプレーし、2018年1月にリバプールに加入。ディフェンスリーダーとしてチームを牽引し、現在はキャプテンも務めている。 これまで公式戦313試合に出場し26ゴール13アシストを記録。今シーズンもチームの主軸としてプレーする中、今シーズンで契約が満了を迎える。 現時点ではまだ契約延長に至っていないファン・ダイク。チームは6日にフルアムに敗れた中、自身の去就について「確かに進んでいる」と会話をしているとコメント。ただ、契約延長については明言はしなかった。 「まだ分からない。様子を見よう。これは内部での話し合いなので、様子を見よう」 「僕はクラブを愛しているし、ファンも愛している。彼らは今回も我々を応援してくれたので、僕たちは彼らに報いたかった」 「でも、日曜日(ホームでもウェストハム戦)にまた来てもらい、いつものようにスタジアムを僕たちにとって素晴らしい会場にしてほしい」 ファン・サポーターへの想いを語ったファン・ダイク。クラブとの会話が行われていることは前向きに捉えられるが、いつサインするのかファンもクラブも気掛かりだろう。 2025.04.07 23:10 Mon
3

「最大のミス」立て続けにタイトルを逃したリバプール、遠藤航の起用法のミスをスロット監督が反省「先発させなかったことは間違った決断」

リバプールのアルネ・スロット監督が、日本代表MF遠藤航の起用法に関して、自身のミスを認めた。イギリス『リバプール・エコー』が伝えた。 今シーズンからリバプールを指揮するスロット監督。チームはプレミアリーグで優勝に迫っている中、チャンピオンズリーグ(CL)、FAカップでは早期敗退。一方で、カラバオカップ(EFLカップ)では決勝に駒を進め、タイトル獲得のチャンスがあった。 しかし、ニューカッスル・ユナイテッドを相手に1-2で敗戦。タイトルを逃す悔しい結果となった。 そんな中、スロット監督はこのニューカッスルとの決勝に向けた自身のアプローチが間違っていたと言及。遠藤の起用の仕方を見誤っていたと、自身の采配ミスを認めた。 「きっと、きっと、十分なローテーションを実施しなかったことが最大のミスだった」 「ニューカッスル戦のラインナップのローテーションは十分ではなかったが、試合の間に4日間あったので、十分に休養が取れたと思う」 そう振り返ったスロット監督。就任後、リバプールのスターティングメンバーはほぼ固定。特に中盤は顕著であり、オランダ代表MFライアン・グラフェンベルフ、アルゼンチン代表MFアレクシス・マク・アリスター、ハンガリー代表MFドミニク・ソボスライがメインを張り、グラフェンベルフに至っては公式戦42試合で先発しなかった試合はない状況だ。 ただ、スロット監督としては、よりローテーションをすべきだったと反省。特に決勝の前に行われた最下位のサウサンプトン戦ですら遠藤を先発させず、直近ではパリ・サンジェルマン(PSG)とチャンピオンズリーグ(CL)ラウンド16の2ndレグでPK戦にまでもつれる死闘となり、イレギュラーだったとはいえ甘く見ていたとも言えそうだ。 遠藤は試合の終盤に投入され、クローザーとしての大きな役割を果たしており、スロット監督も一定の信頼をおくとともに、トレーニングなどでみせる人間性は大きく評価しているが、試合数が多い中での起用法を見る限りは、信頼は薄かった様子。ただ、それが裏目に出たと反省した。 「しかし、我々が負けたと言うのは単純すぎる。ニューカッスルがやったことすべてに感謝しなくてはならない。なぜなら、最終的に我々はCKを許してしまったからだ。これはスプリントやトラックバックなどとは全く関係なく、単にCKを許してしまっただけだ」 「リーグカップでもチームのために成し遂げたことを全体的に見れば、彼(遠藤)が加わるのは当然だったかもしれない。しかし、私がこれから8、9カ月ここにいる限り、我々が1-0や2-0で負けているときに、ほとんどゴールを決めたことのない選手を投入したとしたら、みんなは驚くだろう。それは奇妙な交代になる」 「もし我々が1-0でリードしていたら、ワタを投入するつもりだ。今回のようにゴールが必要な他の全ての場面では、私はイブ(イブラヒマ・コナテ)を下げて最終ラインにミッドフィールダーを配置し、カーティス(・ジョーンズ)を投入した。ライアン(・グラフェンベルフ)は右センターバックとしてプレーし、カーティスはライアンよりも攻撃的なミッドフィールダーとしてプレーし始めた」 「私はゴールを決めることができるハーヴェイ(・エリオット)を連れてきた。ゴールを決めることができるフェデリコ(・キエーザ)を連れてきた。チームにはダルウィン(・ヌニェス)がいた。コーディ(・ガクポ)がいた。モー(モハメド・サラー)がいた」 「チームには攻撃陣が全員居たし、10分後に誰かを下げてワタを投入すべきだったという意見には同意せざるを得ないかもしれないが、10分後に選手を下げさせる監督はそう多くない」 「彼を先発させなかったのは間違った決断だったのかもしれない。そう言った方がいいかもしれないが、それは分からないだろう」 「しかし、我々はホームで先発メンバーを揃えてニューカッスルに勝ち、決勝戦で先発したメンバーを揃えてニューカッスル戦の後半も彼らを圧倒した。だから、このメンバー構成には合理性があった」 自信を持って送り込んだメンバーだったが、結果としてはタイトルを逃すことに。この先はプレミアリーグの戦いしかなくなり、日程面は緩和されるためにこのような悩みは生まれないこととなりそうだが、それでもタイトルを逃したことで自身の判断を悔やむこととなってしまった。 2025.04.04 16:20 Fri
4

サラーがリバプールとの新契約にサイン! 今季は45試合で32ゴール22アシスト「できれば10年間続けたい」

リバプールは11日、エジプト代表FWモハメド・サラー(32)との契約延長を発表した。契約期間は明らかにされていない。 サラーはバーゼル、チェルシー、フィオレンティーナ、ローマでプレーしたのち、2017年7月にリバプールに完全移籍で加入。エースとしてゴールを量産し、ここまで公式戦394試合で243ゴール111アシストを記録している。 2018-19シーズンにはチャンピオンズリーグで、2019-20シーズンにはプレミアリーグで優勝を経験。FAカップやEFLカップ、クラブ・ワールドカップなど数多くのタイトルをチームにもたらせた。 プレミアリーグでは2017-18シーズン、2018-19シーズン、2021-22シーズンと3度得点王に輝いており、今シーズンもここまで27ゴールを記録して得点ランキングトップ。アシストも17を記録してトップに立っており、リーグ優勝を目指すチームに大きく貢献している。なお、今季の公式戦では45試合32ゴール22アシストを記録している。 サラーはクラブのインタビューに応じ、リバプールで過ごす日々が最高であると語った。 「もちろん、とても興奮している。今は素晴らしいチームだ。以前も素晴らしいチームだった。でも、他のトロフィーを獲得し、自分のサッカーを楽しむチャンスがあると思ったから契約した」 「最高だよ。ここで最高の年を過ごせた。8年間プレーしたけど、できれば10年間続けたいと思う。ここでの生活も、フットボールも楽しんでいる。キャリアの中で最高の年だった」 「ファンのみんなに伝えたいのは、ここに来られて本当に本当に幸せだということだ。一緒にたくさんの大きなトロフィーを勝ち取れると信じて、ここにサインした。これからも応援をよろしくお願いします」 「僕たちはベストを尽くす。そして、将来的にはもっと多くのトロフィーを勝ち取れることを願っている」 <span class="paragraph-title">【動画】サラーがリバプールとの契約を延長</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet" data-media-max-width="560"><p lang="en" dir="ltr"><a href="https://twitter.com/LFC/status/1910589120415518854?ref_src=twsrc%5Etfw">April 11, 2025</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2025.04.11 16:16 Fri
5

クロップ氏が退任以来のリバプール帰還へ…来月にLFC財団のイベントに出席

リバプールの元指揮官ユルゲン・クロップ氏が、退任後初めてマージーサイドに帰還する。 2015-16シーズン途中から昨シーズン終了まで9年に渡ってリバプールを指揮し、プレミアリーグ、チャンピオンズリーグ、FIFAクラブ・ワールドカップなど7つの主要タイトルをもたらしたレッズの伝説的な指揮官。 リバプール退任後はしばらくの休養期間を経て、『レッドブル』のグローバルサッカー部門の責任者に就任。今年2月には『レッドブル』傘下のRB大宮アルディージャを現地視察するなど、世界中を飛び回りながら新たな仕事に励んでいる。 指揮官退任後はマージーサイドの地を一度も訪問していなかったが、来月23日にリバプール大聖堂で行われるLFC財団主催のガラ・ボールにゲストスピーカーとして出席することが決定した。 クロップ氏はリバプール公式サイトを通じて今回のリバプール帰還について以下のようにコメントしている。 「私がLFC財団の活動をどれほど愛しているかは皆さんご存知でしょう。彼らと共にその活動を祝い、彼らが行っている素晴らしい活動を継続するための重要な資金集めに協力できることが待ちきれない」 同イベントで集まった資金は、昨シーズン12万7000人以上を支援し、社会的不平等の是正を目指すLFC財団の活動を支援する。集まった資金の一部は、クラブの公式OB選手協会であるフォーエバー・レッズにも寄付されるという。 なお、リバプールはプレミアリーグ残り7試合で11ポイントを獲得できれば、クロップ体制の2019-20シーズン以来の優勝が決定する。 クロップ監督が帰還する前に優勝決定の可能性が高いが、5月25日にアンフィールドで行われるリーグ最終節クリスタル・パレス戦で、元指揮官が優勝を祝うホーム最終戦セレモニーに参加することになりそうだ。 2025.04.10 08:00 Thu

NEWS RANKING
Daily
Weekly
Monthly