両足でFKを決めたこともあるヴェルディが右足で完璧な直接FKを叩きこむ【ビューティフル・フリーキック】

2020.09.03 07:00 Thu
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サッカーにおいて、試合を決める大きな要素の一つであるフリーキック(FK)。流れの中ではなく、止まった状態から繰り出されるキックがそのままゴールネットを揺らせば、盛り上がりは一気に最高潮へと達する。この企画『Beautiful Free Kicks』(美しいフリーキック)では、これまでに生まれたFKの数々を紹介していく。
今回は、トリノに所属するイタリア人FWシモーネ・ヴェルディボローニャ時代に決めたフリーキックだ。

◆両利きヴェルディが右足で完璧な直接FKを叩きこむ

ミラン下部組織出身のヴェルディは、これまでトリノやユーベ・スタビア、エイバル、カルピでプレー。2015-16シーズンにミラン復帰を果たしたが、アピールならず、2016年夏からボローニャに活躍の場を求めた。

ボローニャでブレイクを果たしたヴェルディだが、2016年10月23日に行われたセリエA第9節のサッスオーロ戦では完璧なFKを叩き込んでいる。
試合開始10分、ボローニャはゴール正面やや左でFKを獲得すると、キッカーのヴェルディが右足を振り抜く。力強いシュートは、美しい弧を描きながらゴール左上に突き刺さった。

ヴェルディはこのゴール以外にも2017年11月4日に行われたセリエA第12節のクロトーネ戦で両足からFKをゴールを決める離れ業を披露。左右の足を全くそん色なく使い分けられることを証明している。

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コモが21年ぶりのセリエA昇格を掴む! セスクがアシスタントコーチ、アンリが投資するチーム…残り1枠は6チームでの昇格POで決定

10日、セリエB最終節が行われ、コモが21年ぶりのセリエA昇格を決めた。 すでにパルマのセリエA昇格が決定していた中、2位の自動昇格圏をコモ(勝ち点72)とヴェネツィア(勝ち点70)が争っていた。 2位のコモはホームにコゼンツァを迎えての最終節。試合は30分に先制を許す展開となったが、74分にPKを獲得。シモーネ・ヴェルディがしっかりと決めて1-1のドローに終わった。 コモが勝ち点を73とした中、3位につけていたヴェネツィアは、得失点差で上回っているために勝利すれば逆転で2位になる結果に。最終節はアウェイでスペツィアと対戦した。 他会場の結果に関わらず、勝利しなければ逆転での昇格はなかったヴェネツィア。試合は17分にジェイ・イツェスのゴールで先制。そのままリードを保ち、ハーフタイムの時点では昇格できる状態だったが、56分、61分と連続失点。そのまま2-1で敗れ、セリエA昇格はプレーオフに持ち越されることとなった。 コモは2002-03シーズン以来のセリエA挑戦に。アシスタントコーチにはアーセナルやバルセロナ、チェルシーなどでプレーした元スペイン代表MFセスク・ファブレガス氏がおり、最高経営責任者(CEO)はチェルシーのレジェンドでもある元イングランド代表MFのデニス・ワイズ氏。また、投資家には元フランス代表FWのティエリ・アンリ氏もいるという豪華な顔ぶれ。優勝を果たしたパルマとともに来季の昇格を決めた。 なお、3位のヴェネツィアの他、4位のクレモネーゼ、5位のカタンツァーロ、6位のパレルモ、7位のサンプドリア、8位のブレシアが残りの1枠を争い昇格プレーオフを戦う。 プレーオフは17日にパレルモvsサンプドリア、18日にカタンツァーロvsブレシアが行われ、20日にはパレルモ/サンプドリアvsヴェネツィア、21日にはカタンツァーロ/ブレシアvsクレモネーゼが行われ、30日と6月2日にプレーオフ決勝が行われ、3クラブ目の昇格チームが決定する。 なお、18位のアスコリ、19位のフェラルピサロ、20位のレッコがセリエCに降格。16位テルナーナと17位のバーリが残りの1枠を争うこととなる。 2024.05.11 08:42 Sat

最下位サレルニターナ、ダビデ・二コラ氏を新指揮官に招へい

サレルニターナは15日、ダビデ・二コラ氏(48)の新監督就任合意を発表した。契約期間などに関する詳細は明かされてない。 今シーズンのセリエAで3勝4分け16敗の戦績で最下位に沈むサレルニターナは、15日にステファノ・コラントゥオーノ監督(59)の解任を発表。 そして、アンドレア・ピルロ氏ら数人の候補の名前が挙がっていた中、最終的にセリエAで豊富な指導経歴を持つ二コラ氏を招へいした。 ニコラ氏は、これまでリボルノ、クロトーネ、ウディネーゼ、ジェノアなどを指揮。直近のジェノアやトリノではチームをセリエA残留に導く手腕も見せていた。 現在、消化試合が2試合少ないものの、残留圏内と8ポイント差のサレルニターナだが、今冬の移籍市場では元アルゼンチン代表のDFフェデリコ・ファシオ、FWディエゴ・ペロッティ、元イタリア代表FWシモーネ・ヴェルディらを積極的に補強しており、ここからの逆転残留は十分に可能なはずだ。 2022.02.15 23:45 Tue

サレルニターナが4選手の獲得を発表! 一方でエース候補も不調もシミーがパルマ移籍

サレルニターナは31日、4人の新戦力の獲得を発表した。 今冬の移籍市場最終日に獲得が発表されたのは、シェフィールド・ユナイテッドのフランス人FWリス・ムセ(25)、ユベントスのU-21ルーマニア代表DFラドゥ・ドラグシン(19)、CSKAモスクワのノルウェー人MFエミール・ボヒネン(22)、スポルチ・レシフェのブラジル人FWミカエル(22)の4選手だ。 U-21フランス代表歴もあり、ボーンマスでプレミアリーグも経験しているスピードに優れるストライカーのムセは、今シーズンのチャンピオンシップ(イングランド2部)で7試合3ゴールの数字を残していた。移籍形態は買い取りオプションが付かない半年間のドライローンとなる。 191cmの長身とフィジカルに特長を持つセンターバックのドラグシンは、今シーズンの前半戦はレンタル先のサンプドリアでリーグ戦13試合に出場。こちらも移籍形態は半年間のドライローンとなる。 CSKAモスクワから加入のボヒネンは189cmのセントラルMFで、今シーズンは途中出場がメインながら公式戦10試合2ゴールの数字を残していた。移籍形態は半年間のレンタル移籍も、スポーツ面の各種条件を達成した場合、買い取り義務が生じる条項が盛り込まれている。 先日からJリーグ移籍の可能性も取り沙汰されていたミカエルは、昨シーズンのカンピオナート・ブラジレイロ・セリエAで33試合8ゴールを記録した184cmの左利きのストライカー。こちらはボヒネン同様に半年間のレンタル移籍も、スポーツ面の各種条件を達成した場合、買い取り義務が生じる条項が盛り込まれている。 なお、4選手の獲得を一気に発表したサレルニターナだが、クロトーネからレンタルで加入していたナイジェリア代表FWシミー(29)が退団し、パルマにレンタル移籍している。 セリエA22試合消化時点で、3勝2分け17敗の勝ち点10で最下位に沈むサレルニターナ。今冬の移籍市場ではローマから元アルゼンチン代表DFフェデリコ・ファシオ(34)、トリノから元イタリア代表FWシモーネ・ヴェルディ(29)といった実力者を獲得した。 2022.01.31 22:48 Mon

今冬積極補強の最下位サレルニターナ、デッドラインデーにも複数選手を獲得へ

今冬の移籍市場で多くの選手を獲得しているサレルニターナだが、デッドラインデーにも大きな動きを見せるようだ。 セリエAで22試合を消化した現時点で、3勝2分17敗の勝ち点10という成績で最下位に沈むサレルニターナ。後半戦での巻き返しを期して、今冬の移籍市場ではローマから元アルゼンチン代表DFフェデリコ・ファシオ(34)、トリノから元イタリア代表FWシモーネ・ヴェルディ(29)といった実力者を獲得した。 31日に移籍市場の最終日を迎える中で、イタリア『スカイ・スポーツ』はチャンピオンシップで7試合3ゴールを記録しているシェフィールド・ユナイテッドのフランス人FWリス・ムセ(25)のレンタルでの獲得に合意したと伝えた。 また、同メディアは、スポルチ・レシフェ所属の有望株であり、先日Jリーグへの移籍も取り沙汰されたブラジル人FWミカエル・フィリペ・ビアナ(22)の獲得にも近づいていると報道。 さらに、トリノのイタリア代表DFアルマンド・イッツォ(29)や、ユベントス所属で今季はサンプドリアにレンタルされているU-21ルーマニア代表DFラドゥ・ドラグシン(19)、CSKAモスクワのノルウェー人MFエミール・ボヒネン(22)といった選手たちの獲得交渉も伝えられている。土壇場での動きに要注目だ。 2022.01.31 14:32 Mon

ローマで居場所失うファシオ、サレルニターナで再起! 2024年までの契約で加入

サレルニターナは29日、ローマから元アルゼンチン代表DFフェデリコ・ファシオ(34)の加入合意を発表した。契約期間は2024年まで。背番号は「17」をつける。 ファシオは母国でのプロ入りからセビージャ、トッテナムを経て、2016年8月から活躍先をローマに。その初年度から2018–19シーズンまでセリエAで30試合以上に出場し続けるなど、最終ラインの軸に君臨したが、ここ数年は序列を大きく落としている。 昨季は公式戦11試合の出番を得たが、今季はシーズンを折り返した現在に至るまで出場なし。最後の出場は昨年4月のセリエAまで遡らなければならず、ジョゼ・モウリーニョ監督が指揮する今季は契約最終年というなかで、完全に構想から外れている状況だった。 イタリア『コリエレ・デッロ・スポルト』によると、ファシオは昨日、ローマと双方合意の上で契約を解消。昇格即降格を回避しようと最下位からの巻き返しを期すサレルニターナにフリートランスファーで加入した模様だ。 なお、サレルニターナは今冬、GKルイジ・セペ(30)やDFパスクアーレ・マッゾッキ(26)、FWシモーネ・ヴェルディ(29)をそれぞれローンで獲得。ファシオはそれらに続く新戦力となる。 2022.01.29 21:00 Sat

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今夏の注目銘柄ザークツィー、獲得に本気のミランは約67億円の移籍金を準備?

ミランはボローニャのオランダ代表FWジョシュア・ザークツィー(23)獲得について自信を深めているようだ。 今シーズン、加入2年目のボローニャで印象的な活躍を示したたザークツィー。公式戦37試合出場12ゴール7アシストの成績を残し、ボローニャのトップ5フィニッシュと来シーズンのチャンピオンズリーグ(CL)出場権獲得に大きく貢献した。 本格開花の兆しを見せるザークツィーには、ビッグクラブからの関心が集中。ミラン以外に、アーセナルやユベントスも関心を示し、ボローニャ残留も含め去就が注目されていた。 そんな中でも、イタリア『カルチョメルカート』のダニエレ・ロンゴ記者によると、ミランはザークツィー獲得への自信を深めている模様。今年7月から有効となる契約解除金4000万ユーロ(約67億円)を支払う準備もあるとのことだ。 万が一獲得を逃した場合のプランBはフェイエノールトのメキシコ代表FWサンティアゴ・ヒメネス(23)とも報じられる中で、クラブの動きが注目されている。 2024.06.06 11:40 Thu

フィオレンティーナで2年連続ECL準優勝のイタリアーノ氏、ボローニャの新監督就任が決定! 2年契約

ボローニャは5日、ヴィンチェンツォ・イタリアーノ氏(46)が新監督に就任することを発表した。 契約期間は2026年6月30日までの2年間となる。 イタリアーノ氏は、イタリアの国内クラブで現役生活を送り、エラス・ヴェローナやジェノア、キエーボ・ヴェローナ、ペルージャなどでプレーした。 引退後は指導者の道を歩み、2021年7月からはフィオレンティーナを指揮。ヨーロッパ・カンファレンスリーグ(ECL)では2年連続でチームを決勝に導いていたが、2022-23シーズンはウェストハム、2023-24シーズンはオリンピアコスの前に敗戦。準優勝に終わっていた。 なお、2023-24シーズンはセリエAで8位フィニッシュしていた。 ボローニャはチアゴ・モッタ監督の退任が決定。ユベントスの指揮官になるとも言われている中、早々に動いてイタリアーノ氏を射止めることに成功した。 2024.06.05 23:07 Wed

【2023-24セリエAベストイレブン】インテルから最多6選手を選出

2023-24シーズンのセリエAが2日に終了しました。本稿では今季のセリエAベストイレブンを超ワールドサッカー編集部が独自に選定してみました。 GKヤン・ゾマー(35歳/インテル) 出場試合数:34(先発回数:34)/失点数:19/出場時間:3060分 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/800/img/2024/get20240523_16_tw1.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> オナナの抜けた穴を埋める以上の活躍で選出。足元に関しても問題なくビルドアップでも貢献できている。ショットストップ能力に関しては言わずもがな。安定感抜群だった。 DFフェデリコ・ガッティ(25歳/ユベントス) 出場試合数:32(先発回数:30)/得点数:4/出場時間:2640分 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/800/img/2024/get20240523_16_tw9.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 移籍2季目にして大ブレイク。3バックの右でレギュラーを獲得し、ソリッドな守備で堅守ユベントスを支えた。攻撃面においても4ゴールと攻守に活躍したシーズンとなった。 DFグレイソン・ブレーメル(27歳/ユベントス) 出場試合数:36(先発回数:36)/得点数:3/出場時間:3234分 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/800/img/2024/get20240523_16_tw10.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 現ユベントスの堅守の象徴。伸び盛りのガッティ、同胞のダニーロと共に強固な3バックを形成。圧倒的な対人能力を武器に最終ラインで存在感を示した。 DFテオ・エルナンデス(26歳/ミラン) 出場試合数:32(先発回数:31)/得点数:5/出場時間:2795分 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/800/img/2024/get20240523_16_tw8.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 相次ぐ負傷離脱によりセンターバックもこなした。能力の高さで何の問題もなくプレーしたことが彼のポテンシャルを現している。左サイドバック時には相変わらずの攻撃センスでFWレオンと共に打開役を担っていた。 DFフェデリコ・ディマルコ(26歳/インテル) 出場試合数:30(先発回数:29)/得点数:5/出場時間:2104分 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/800/img/2024/get20240523_16_tw2.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 今やセリエA屈指の左足の精度を誇るキック職人として認知されるようになった。アシスト数は6。インテルの左サイドがディマルコによってストロングポイントとなった。 MFヘンリク・ムヒタリアン(35歳/インテル) 出場試合数:36(先発回数:35)/得点数:2/出場時間:2804分 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/800/img/2024/get20240523_16_tw4.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 35歳と円熟の時を迎え、インテリジェンス溢れるプレーでチャルハノールと共に攻撃を組み立てた。インテルが安定した試合運びを実現できているのはチャルハノールと共にムヒタリアンが居るからこそ。ゴールにもよく絡み6アシストを記録。 MFハカン・チャルハノール(30歳/インテル) 出場試合数:32(先発回数:32)/得点数:13/出場時間:2576分 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/800/img/2024/get20240523_16_tw3.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 昨季からブロゾビッチ不在時にはアンカーを務めていたが、今季も継続して安定したパフォーマンスを披露。インテルの新たな心臓として欠かせない存在となっている。 MFトゥン・コープマイネルス(26歳/アタランタ) 出場試合数:34(先発回数:29)/得点数:12/出場時間:2631分 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/800/img/2024/get20240523_16_tw11.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> これまではプレーメーカーのイメージが強かったコープマイネルスだが、今季はよりゴール前に近いポジションで起用され、見事ガスペリーニ監督の期待に応えた。昨季の10ゴール4アシストを越える12ゴール5アシストと申し分ないスタッツを残し、チームをCL出場、EL優勝に導いた。 FWマルクス・テュラム(26歳/インテル) 出場試合数:35(先発回数:34)/得点数:13/出場時間:2707分 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/800/img/2024/get20240523_16_tw5.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 移籍初年度であっさりチームにフィット。生まれ育ったイタリアで一皮剥けた。13ゴール13アシストと決定力、チャンスメークともに十分な働き。 FWラウタロ・マルティネス(26歳/インテル) 出場試合数:33(先発回数:31)/得点数:24/出場時間:2667分 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/800/img/2024/get20240523_16_tw6.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 今季より正式就任の主将としてチームも牽引。一流のストライカーとして完成されつつある。後半戦はペースが落ち9試合ゴールのない期間があったが、それでも24ゴールと十分なスタッツ。自身初の得点王を獲得した。 FWジョシュア・ザークツィー(23歳/ボローニャ) 出場試合数:34(先発回数:32)/得点数:11/出場時間:2774分 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/800/img/2024/get20240523_16_tw7.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 躍進のボローニャを攻撃面で大きく支えた。大柄ながら卓越した技術を駆使してのキープ力で味方の押し上げを促した。後半戦は4ゴールと少々ペースは落ちたが、ゴール数以上の存在感でチームのCL出場権獲得に貢献した。 2024.06.05 18:05 Wed

【2023-24セリエA総括】超WS選出の最優秀選手はラウタロ・マルティネス

シーズンを通して抜群の安定感を見せ付けたインテルが5試合を残して独走優勝を果たした。そのインテルの優勝を史上初めて目の前で決められてしまったミランは優勝争いに絡むことなく2位フィニッシュ。そしてセリエAの戦いに集中していたユベントスは前半戦こそインテルと競ったものの後半戦に大失速し3位で終えた。ローマ勢は監督交代でチーム状態を好転させたものの、チャンピオンズリーグ(CL)出場には届かなかった。連覇が期待された昨季王者ナポリは低空飛行が続き、10位と低迷した。一方でプロビンチャの雄アタランタ、そして古豪ボローニャがCL出場権を獲得している。 ◆際立ったS・インザーギ采配~インテル~ 開幕前には守護神オナナ、守備の要シュクリニアル、チームの心臓ブロゾビッチ、昨季終盤に復調したルカクと、センターラインの流出があったインテルだが、蓋を開けてみればセリエAで無双する結果となった。昨季のCL準優勝で現有戦力が力を付けたのに加え、新戦力として迎えたGKゾマー、FWテュラムの両選手が前任者を上回るような活躍を披露した。また分厚い選手層をうまくローテーションしながらマネジメントしていたS・インザーギ監督の采配も見逃せない。シーズン終盤まで息切れせずに乗り切れたのはS・インザーギ監督の功績が大きい。 ◆CL死の組入りが大きな負担に~ミラン~ <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/800/img/2024/get20240525_15_tw2.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> ナポリからスクデット奪還を目指した一昨季王者は、CLで死の組に入ってしまったことがセリエAへのしわ寄せとして大きく響いてしまった。補強としてはMFラインデルス、MFロフタス=チーク、FWプリシックといずれの選手もスタメンの座を掴み、チーム力アップに貢献した。しかしパリ・サンジェルマン、ドルトムント、ニューカッスルが同居したCLの負担が大きくセンターバックを中心にケガ人が続出。そんな中でピオリ監督は何とかやり繰りし、CLから敗退して以降は復調し、セリエAでは2位フィニッシュとした。 ◆セリエA集中で前半戦まではインテルと優勝争い~ユベントス~ <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/800/img/2024/get20240525_15_tw3.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 不正会計によりカンファレンスリーグ出場を辞退し、来季のCL出場を目標にセリエAに絞ったユベントスは前半戦、インテルと首位争いを続けた。しかし2月に行われたインテルとの直接対決に敗れると、チーム状態は下降線の一途を辿った。結果的にCL出場、コッパ・イタリア優勝と面目は保ったものの、アッレグリ監督はシーズン終わりを待たずして解任。来季はボローニャを躍進させたモッタ監督と共に再建を図ることになる。 ◆デ・ロッシ就任で盛り返すも~ローマ~ <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/800/img/2024/get20240525_15_tw4.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> モウリーニョ体制3季目の今季、FWルカクを筆頭に、MFアワール、MFレナト・サンチェスと実力者を補強したローマだったが、波に乗れなかった。1月にはモウリーニョ監督の解任に踏み切り、クラブのレジェンドであるデ・ロッシを新指揮官に据えた。付け焼き刃的な監督人事かに思われたが、デ・ロッシが見事ロマニスタの期待に応えた。CL出場こそ果たせなかったが、ELでは2季連続ベスト4進出と来季に期待が持てるシーズン後半戦を戦った。 ◆トゥドール就任で鎌田と共に復調~ラツィオ~ <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/800/img/2024/get20240525_15_tw5.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 昨季2位フィニッシュでスクデット争いの可能性も十分かと思われたサッリ政権3季目のラツィオだったが、そう甘くはなかった。CLとの連戦に耐え切れなかった面もあるが、さすがに主軸MFミリンコビッチ=サビッチの抜けた穴を埋めきるには至らなかった。期待された鎌田はチームに馴染めず大苦戦。そして3月にはサッリ監督が辞任する事態に。しかし後任として迎えたトゥドール監督が鎌田にとっても良い転機に。ボランチとして起用された鎌田はみるみるフランクフルト時代のパフォーマンスを取り戻し、新生ラツィオのプレーメーカーとして機能。CL出場には届かなかったが、ローマ同様、シーズン終盤の戦いぶりは来季に繋がるものだったと言えそうだ。 ◆連覇狙える陣容かと思いきや~ナポリ~ <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/800/img/2024/get20240525_15_tw6.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 開幕前には連覇を狙えると予想していたナポリだったが、スパレッティ監督の退任が想像以上にマイナスに働いた。主力ではDFキム・ミンジェのみが流出しただけで戦力的には昨季とほぼ変わらず、スクデットの本命だと思われた。ルディ・ガルシア監督にしてもスパレッティ監督の戦術を踏襲し、ここまで崩れるとは予想できなかった。結局、マッツァーリ監督を約10年ぶりに呼び戻したものの復調することはなく2月に解任。スパレッティ監督の右腕として働いていたカルツォーナ氏を招へいしたが、やはり昨季のナポリの姿は取り戻せずまさかの10位で終戦となった。 【最優秀選手&監督】 ★最優秀選手 ◆FWラウタロ・マルティネス(インテル) <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/800/img/2024/get20240525_15_tw7.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> セリエAにおいて風格を感じさせる数少ない選手。ゴールを奪うだけでなくチャンスメークの面でも長けており、貢献度が非常に高い。新たな相棒となったテュラムとも何の問題もなく好関係を築けていることが能力の高さを証明している。 ★最優秀監督 ◆シモーネ・インザーギ(インテル) <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/800/img/2024/get20240525_15_tw8.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> センターラインの主力流出をものともせず結果を残したのは流石だった。適切なターンオーバー敢行で主力選手の負担を軽減していた点も評価。攻守両面において安定感あるチームを作り上げた。自身初のスクデット戴冠。 【期待以上】 ★チーム ◆ボローニャ <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/800/img/2024/get20240525_15_tw9.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 古豪ボローニャがモッタ監督の下、5位と飛躍を遂げ、実に60季ぶりとなる欧州最高峰の舞台返り咲きを果たした。リーグ3位の堅守をベースに、オフェンス面でもFWザークツィーの懐の深いプレーを起点に厚みのある攻撃を見せたりと、攻守に完成されたチームだった。 ★選手 FWマルクス・テュラム(インテル) <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/800/img/2024/get20240525_15_tw10.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> ルカクの代役というプレッシャーのかかる条件での加入だったが、何のその。父リリアンが活躍したセリエAの舞台で十分なパフォーマンスを見せた。父親譲りのスプリント力によってインテルのカウンターは鋭さを増し、ルカクとは違った強みをチームにもたらした。 【期待外れ】 ★チーム ◆ナポリ <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/800/img/2024/get20240525_15_tw11.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 連覇が期待されただけにその反動から選出。メンツもほぼ変わっていない点も追い討ちをかける。指揮官の重要さが明確になるシーズンだった。 ★選手 ◆MFポール・ポグバ(ユベントス) <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/800/img/2024/get20240525_15_tw12.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 昨季を負傷で棒に振った中、復活のシーズンにしたいところだったが、まさかのドーピング違反で長期出場停止とユベンティーノの期待を裏切った。ワールドカップを制した男はこのままキャリア終了が濃厚だ。 2024.06.05 18:00 Wed

ビッグクラブから関心も…ザークツィーはボローニャ残留を示唆「今のところ、頭の中にあるのはボローニャのことだけ」

移籍の噂が囁かれ続けるオランダ代表FWジョシュア・ザークツィー(22)だが、来シーズンもボローニャでプレーする意向を示した。『フットボール・イタリア』が伝えている。 今シーズン、加入2年目のボローニャで本格開花の兆しを見せたザークツィー。公式戦37試合出場12ゴール7アシストの成績を残し、ボローニャのトップ5フィニッシュと来シーズンのチャンピオンズリーグ(CL)出場権獲得に貢献した。 有望なストライカーであるザークツィーを、当然ビッグクラブは放っておかず。買い戻しオプションを保有するバイエルンこそ現時点で動きを見せていないが、アーセナルやミラン、ユベントスが獲得に関心を示しており、今夏の去就が注目されていた。 しかし、ザークツィー自身は来季CLに出場するボローニャに残留するプランも持っているようだ。イタリア『コリエレ・ディ・ボローニャ』のインタビューに応じた同選手はゆっくり体を休ませたいとしつつ、来シーズンもボローニャでプレーする意欲を見せている。 「選手として自分の能力を信じ、『そうだ、自分はトップレベルまで到達できる』と思わなければならない。そうでなければ意味がないんだ。イタリアでは、すでにチャンピオンズリーグのチームと対戦しているしね」 「セリエAは質が高く、難しいリーグだ。だから、ここでのプレーはとてもエキサイティングで素晴らしい挑戦になるだろう」 「子供の頃から、プレーすることを夢見ていたよ。バイエルンでは優勝を経験したけど、今はプレーすることこそがエキサイティングだね。ドイツでは、プレーしていないようなものだった。今、僕はピッチでその瞬間を生きているんだ」 「今のところ、僕の頭の中にあるのはボローニャのことだけだ。ケガから回復して、幼なじみと一緒にアメリカで楽しい休暇を過ごしたい。そしてその後、どうなるか見ていきたいね」 「僕はクラブにとってのベストを選ぶよ。心の中で納得できることだけをするつもりだ」 2024.05.28 11:40 Tue

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インテルに20度目のスクデットもたらしたインザーギ監督が新契約締結へ、年俸11億円で3年契約か

20度目のスクデットを獲得したインテル。シモーネ・インザーギ監督(48)が新契約締結に近づいているようだ。 2021年夏にインテルの監督に就任したインザーギ監督。チームを立て直すと、2023-24シーズンは20度目のスクデットを獲得。これまでの3シーズンで、コッパ・イタリアで2回、スーペル・コッパで3回優勝しており、6つ目のタイトルとなった。 インテルは蘇寧グループからオーナーが変更となり、アメリカのオークツリーが買収。最高経営責任者(CEO)を務めていたジュゼッペ・マロッタ氏が新たな会長に就任していた。 マロッタ会長の下、すでに新シーズンに向けて動き出しており、アルゼンチン代表FWラウタロ・マルティネスやイタリア代表MFニコロ・バレッラとの契約延長に向けて交渉をスタートさせている。 そんな中、イタリア『コリエレ・デッロ・スポルト』によると、インザーギ監督の代理人がマロッタ会長と会談。複数年契約を結ぶための詳細を詰める予定としている。 契約内容は1シーズン当たりの報酬が約650万ユーロ(約11億円)、オプションがついた3年契約になるとのことだ。 2024.06.06 23:58 Thu

モンツァの新指揮官はネスタ氏に? ガッリアーニCEOとミラン時代以来の共闘へ

モンツァが新監督に、元イタリア代表DFアレッサンドロ・ネスタ氏(48)を迎えることになるようだ。イタリア『TUTTOmercatoWEB』が伝えた。 4日、モンツァを2年連続のセリエA残留に導いたラッファエレ・パッラディーノ監督(40)のフィオレンティーナ指揮官就任が決定。アドリアーノ・ガッリアーニCEO(最高経営責任者)は予てから引き抜きに備えており、数名の候補者を挙げていた。 そのうちの1人がエラス・ヴェローナのマルコ・バローニ監督(60)だったが、イゴール・トゥドール監督(46)と袂を分かったラツィオ行きが濃厚に。ガッリアーニCEOはミラン時代から旧知の仲にあるネスタ氏に狙いを定めたという。なお、契約期間は1年で、1年の契約延長オプションが付帯するとのこと。合意はまもなくと見られている。 2015年に現役を引退したネスタ氏は、アメリカのマイアミFCで監督業をスタートし、ペルージャ、フロジノーネを経て、今シーズンからレッジャーナを指揮。セリエBで12位に終わっていた。 レッジャーナとネスタ氏の契約は今シーズン限り。セリエB残留を果たした場合は延長オプションが行使される条項が存在したが、モンツァ行きの障害にはならず。レッジャーナのカルメロ・サレルノ会長も、ネスタ氏の去就がもうすぐ決まると話している。 「セリエAではまだベンチが空いているし、彼は準備ができているように見える。モンツァ? 彼はその気だが、私はラツィオからの話も聞いている」 「数日前にガッリアーニに会ったとき、彼は我々を困難に陥れたくないと言っていたが、彼は自らの将来を考えている。今後2、3日で決着すると思うが、セリエAのクラブからの連絡がなければ、彼はここに残るだろう」 わずかな期待を持ちつつも、セリエAからの誘いは断らないだろうと考えているサレルノ会長。ミラン時代以来のネスタ氏とガッリアーニ会長とのタッグがモンツァで見られることになりそうだ。 2024.06.06 23:47 Thu

ユーベ守備陣に欠かせぬブレーメル、プレミアやリーガ挑戦はいずれ「ここで歴史を作りたい」

ユベントスのブラジル代表DFグレイソン・ブレーメル(27)が自らの今後について語った。 2022年夏にトリノからユベントスへ移籍し、最終ラインの柱として活躍するブレーメル。今シーズンは公式戦40試合出場とフル稼働し、就任有力なチアゴ・モッタ新監督の下でも中軸を担うと考えられている。 ユベントスとは2028年6月まで契約を残すが、マンチェスター・ユナイテッドなどからの関心も噂に。ブレーメルはコパ・アメリカ2024を控えるなか、スペイン『マルカ』のインタビューに応じ、ユベントス残留が第一希望と語った。 「プレミアは誰もがプレーしたいと思うリーグだが、僕は世界最大の偉大なクラブにいると思っているし、幸せだ。初めてのタイトル(コッパ・イタリア)を獲得したばかりだし、ここで歴史を作りたい。もちろん、絶対にないとは言えないが、何が起こるか見てみよう」 また、『マルカ』によると、ブレーメルはレアル・マドリーとの関係も噂されているとのこと。しかし、ラ・リーガやプレミアリーグへの挑戦はいずれ叶えたいと強調した。 「(ラ・リーガには)マドリーやバルセロナのような世界でもトップのクラブがある。それにリーガ、セリエA、プレミアは世界最高のリーグだから、いつかは挑戦してみたい。だけど僕はユベントスで幸せだと主張するよ」 2024.06.06 19:18 Thu

「命、尊厳を返してほしい」鎌田大地にトゥドール監督…今夏も揺れるラツィオ、古くからのファンである歌手の苦言が話題に「予算も計画も現在も未来もない」

ラツィオの熱狂的なファンとしても知られるイタリア人歌手のトンマーゾ・パラディソ氏が、クラブへ苦言を呈した。 イタリアのポップバンドである「Thegiornalist」のボーカルを務めたフロントマンであったパラディソ氏。現在はソロ活動をしている。 そのパラディソ氏は、ローマで生まれ、ラツィオのファンとして長年クラブを応援してきた。 しかし、その愛するクラブは今夏の移籍市場でちょっとした騒動が起きている。 日本代表MF鎌田大地との契約交渉がもつれたことに始まり、シーズン途中の3月に就任し立て直しに成功したイゴール・トゥドール監督もクラブのプロジェクトと折り合いがつかずに辞任することが5日に発表された。 その他にも、不満を抱えている選手がいるとされているが、これは今に始まった事ではない。 2004年からラツィオの会長を務めるクラウディオ・ロティート会長は、財政難に陥っていたラツィオを買収。有名な倹約家としても知られ、補強にかける資金はごく限られたもの。また、選手や監督と報酬をめぐる交渉などは一切受けることはないことでも知られる。 かつては、退団を希望した選手たちを出場停止にさせるなど、忠誠心も求める会長。そのため、意に反する要求を出したものは、排除されることも少なくない。 これまでも多くの重要な選手がチームを去るなどし、ラツィオのファンは苦い思いをしてきた中、パラディソ氏はトゥドール監督の辞任を発表する投稿に長文メッセージを投稿。1300件以上のいいねがつくコメントでは、クラブが現在のサッカー界で置いて行かれていることを危惧し、応援する人々のことを考えてもらいたいと訴えた。 「我々は今もバラバラだ。我々が傷つき、少し諦めてもいるが、諦めたくない。現在も心配しているが、何よりも将来が心配だ。崩壊しつつあるクラブと行為に落ちる必要のある新しい世代のことを考えている」 「ここでの問題は、満足できないという理由で1人の監督、いや2人の監督が3カ月以内に辞めることよりも深刻だ。問題はさらに根深い」 「もう愛はない。あるのは敵意と嫌われるためになんでもするということだ」 「我々には愛と家族が必要だ。我々は姿を消しつつある。他の社会は成長し、熱狂を生み出している。我々は後退するだけだ」 「我々はかつて経験したことのないレベルの疲弊に達しつつある。我々は見捨てられた。多くの選手と同様に、監督も去り、去りたがっていく。我々は敵対的になってしまった」 「我々は空の色を持っているにも関わらず、灰色の世界にいる。我々には、予算も計画も現在も未来もない」 「我々には夢もない。この社会を取り巻くものは、全て死につつあり、単一経営であることを考えると、この会社はもう存在しない」 「私は敬意と礼儀正しさをもって、私や我々に属するすべての礼節を持ってお願いする。我々の命を返してほしい。尊厳を返してほしい。ラツィオを返してほしい」 ロティート会長が就任して20年。その間獲得したタイトルはコッパ・イタリアの3回と、スーペル・コッパの3回。主軸選手でも優遇はほとんどしない中で、チーム力はなかなか上がらない中でも、ほとんどのシーズンを1桁順位で終え、3位以内も3回あるなど、上位をうかがえる状況にはある。 ただ、周囲のクラブが変化をしている中では、パラディソ氏の指摘通りになる可能性は十分ある。今夏も結局はポリシーを守ることを優先したが、この先どんなシーズンを歩むのか注目だ。 <span class="paragraph-title">【動画】1年で終わったラツィオでの日々…鎌田大地、2023-24プレー集!</span> <span data-other-div="movie"></span> <div class="dugout-video dugout-embed-eyJrZXkiOiJIOHVYR2hweSIsInAiOiJ1bHRyYXNvY2NlciIsInBsIjoiIn0="></div><script type="text/javascript" src="https://embed.onefootball.com/inline/ultrasoccer.js"></script> 2024.06.06 18:30 Thu

コンテ監督就任のナポリ、トリノの人気銘柄ボンジョルノがCBの本命か

ナポリが守備強化を図ろうとしている。イタリア『コリエレ・デッロ・スポルト』が報じた。 アントニオ・コンテ氏の監督就任を発表したナポリ。ジョージア代表FWクヴィチャ・クワラツヘリア(23)やイタリア代表DFジョバンニ・ディ・ロレンツォ(30)の退団阻止など、新指揮官が求めるチーム作りが公式発表前から報じられ、獲得を望む選手の名前も多数挙がっている。 そんななか、コンテ監督と共に補強を進めるスポーツ・ディレクター(SD)のジョバンニ・マンナ氏は優先事項の1つにセンターバックの獲得を掲げているとのこと。数人の選手の加入を望んでいるという。 ここ数週間のリストでトップにあるのが、欧州各国のビッグクラブが注目するトリノのイタリア代表DFアレッサンドロ・ボンジョルノ(25)。本人はユーロ2024に向け、イタリア代表で戦っている最中だが、コンテ監督のお気に入りDFを射止めるべく、代理人との話し合いを本格化させているという。 また、トリノに対しての最初のオファーは3500万ユーロ(約59億4000万円)+ボーナス500万ユーロ(約8億5000万円)で、資金面ではさらなる努力が必要とのこと。それでも獲得を実現すべく、前へ進んでいるようだ。 そのほか、1月にも獲得を検討していたスタッド・レンヌのベルギー代表DFアルトゥール・テアテ(24)やウディネーゼのアルゼンチン代表DFネウエン・ペレス(23)の名前も。現在アル・アハリでプレーするトルコ代表DFメリフ・デミラル(26)に加え、サイドバックではトリノのイタリア代表DFラウル・ベッラノーバ(24)にも目をつけている模様だ。 2024.06.06 16:17 Thu
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