アメリカでもその勝負強さは衰えず!MLS初先発のドログバはいきなりハットトリック【ハットトリック・ヒーローズ】

2020.08.28 15:00 Fri
Getty Images
サッカーにおいて、1試合で3得点以上を決めることを表す「ハットトリック」。元々はクリケットで打者を三者連続アウトにすることをそう呼んでいた。(クリケットにおいて打者を連続でアウトにすることは相当難易度が高い)サッカー選手にとって、「ハットトリック」は実力を証明する功績でもあるが、そう簡単にはお目にかかれない。この企画『HAT-TRICK HEROES』では記憶に残る「ハットトリック」を紹介していく。
今回は、元コートジボワール代表FWディディエ・ドログバ氏が決めたハットトリックだ。

◆ドログバが見事なトラップと勝負強さでハットトリック

ドログバ氏は2004年に加入したチェルシーでの圧倒的な活躍の後、上海申花、ガラタサライを渡り歩き、2014-15シーズンにチェルシーに復帰。2015年からアメリカに活躍の場を移し、メジャーリーグ・サッカー(MLS)のモントリオール・インパクトへ移籍した。

モントリオール・インパクトでは、MLSで通算33試合に出場し21ゴールを記録したドログバ氏だが、初先発となった2015年9月6日に行われたMLS第27節のシカゴ・ファイヤー戦ではいきなりハットトリックの大活躍を見せた。
まずは27分、右サイドのMFナイジェル・レオ=コーカーのクロスを、ボックス中央のドログバが相手DFとぶつかりながらも見事なトラップで収め、そのままゴールに流し込み、先制に成功する。

しかしその後、モントリオール・インパクトは2-3と逆転を許してしまうが、ドログバがチームを救う。

61分にボックス左から豪快な左足シュートを叩き込んで同点に追いつくと、65分には右サイドからのクロスをジャンピングボレー。これは相手GKに弾かれるも、高く上がったこぼれ球を頭で押し込んだ。

持ち前の勝負強さでいきなりMLSのサポーターを魅了したドログバ。アメリカでもその得点能力は健在だった。

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