サッカーにおいて、1試合で3得点以上を決めることを表す「ハットトリック」。元々はクリケットで打者を三者連続アウトにすることをそう呼んでいた。(クリケットにおいて打者を連続でアウトにすることは相当難易度が高い)
サッカー選手にとって、「ハットトリック」は実力を証明する功績でもあるが、そう簡単にはお目にかかれない。この企画『HAT-TRICK HEROES』では記憶に残る「ハットトリック」を紹介していく。
今回は、アーセナルのフランス代表FW
アレクサンドル・ラカゼットが
リヨン時代に決めたハットトリックだ。
リヨンの下部組織出身のラカゼットは、2010年にトップチームデビュー。以降、同クラブで公式戦275試合に出場し、129ゴールを記録した後、2017年からアーセナルでプレーしている。
そんなラカゼットだが、2015年11月8日に行われたリーグ・アン第11節のサンテチェンヌ戦でハットトリックを決めている。
まずは41分、ボックス外で味方のパスに反応したラカゼットが相手より一瞬先にボールに触ると、そこから一気に加速してボックス内に侵入し、最後は飛び出してきたGKの越えるループシュートでゴールネットを揺らす。
エンドが変わった59分、DF
ラファエウ・ダ・シウバのシュートを相手GKが弾いたところを詰めて2点目を決めると、試合終了間際の後半アディショナルタイムには、味方のスルーパスで完全に相手DFラインの裏へと抜け出し、相手GKも抜き去って無人のゴールへと流し込んだ。
この試合はスタッド・ジェルランで行われた最後のローヌ・ダービーとなり、ラカゼット自身にとってもリーグ・アン出場150試合目をハットトリックで祝うこととなった。
