アグエロ&ザネ弾で競り勝ったシティが大一番制す! リバプールは今季初の複数失点で初黒星…《プレミアリーグ》

2019.01.04 07:10 Fri
Getty Images
プレミアリーグ第21節、マンチェスター・シティvsリバプールが3日にエティハド・スタジアムで行われ、ホームのシティが2-1で勝利した。
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プレミア連覇に向けて早くも正念場を迎える2位のシティ(勝ち点47)と、2018年を無敗で終え首位を快走するリバプール(勝ち点54)による、2019年初戦にして2018-19シーズンの行方を左右する大一番。昨年12月に入るまでリバプールと共に開幕から無敗を継続してきたシティだが、第16節でチェルシー相手に初黒星を喫すると、18節、19節ではいずれも格下相手に逆転負け。過密日程を強いられた12月に3敗を喫する急失速に。それでも、2018年最終戦となったサウサンプトン戦を3-1で勝利し、3戦ぶりの白星を手にした。そのサウサンプトン戦からは先発2人を変更。ジンチェンコ、マフレズに代えてストーンズ、ザネを起用。デルフ、メンディを欠く左サイドバックにはラポルテが起用された。
一方、2018年最終戦となったアーセナルとのホームゲームをFWフィルミノのハットトリックなどで華々しく5-1の逆転勝利で飾ったリバプールは、2018年を17勝3分けとプレミア史上3位の勝ち点で終えることに成功。そして、10連勝を目指す2019年の初戦では優勝争いの最大のライバル、シティとのリターンマッチに挑んだ。アーセナル戦からは先発2人を変更。ファビーニョとシャキリに代わってヘンダーソンと負傷明けのミルナーが復帰した。また、システムを[4-2-3-1]から[4-3-3]に変更した。

緊張感に満ちたエティハドで幕を開けた一戦は互いに相手の出方を窺う慎重な入りに。通常、最終ライン3枚でボールを動かすことが多いシティだが、この試合ではサイドバックを両サイドに張らせて2センターバックとGKエデルソン、中盤の低い位置に下りるベルナルド・シウバ、アンカーのフェルナンジーニョを起点にビルドアップを試みる。
対するリバプールは最前線のフィルミノがフェルナンジーニョへの縦パスを警戒しつつ要所で左右のウイング、インサイドハーフ2枚が役割を変えながら前から圧力をかけていく。

シティが比較的リスク回避のビルドアップを行ったことからリバプール得意のショートカウンターが発動する場面は少なく互いにフィニッシュまで持ち込めないクローズな状況が立ち上がり15分を過ぎても続く。しかし、両チームを通じて最初のシュートがいきなり決定機となる。

18分、ハーフウェイライン付近中央でボールを引き出したサラーが巧みなターンから前に持ち上がり、フィルミノとのワンツーからボックス右へ走り込むマネに丁寧なスルーパス。これに抜け出したマネが飛び出したGKより先に右足のシュートを放つが、これは惜しくも左ポストを叩く。さらにこのこぼれ球に反応したDFストーンズとGKエデルソンの連係ミスからストーンズのクリアをエデルソンが弾いたボールがゴールに向かうが、ここはストーンズがゴールライン上で何とかかき出した。

冷や汗をかいたシティはその後もビルドアップでもたつくも時間の経過と共にフェルナンジーニョらのウイングへのフィードを起点に相手陣内深い位置まで攻め込めるようになる。28分にはボックス内でスターリングのパスを受けたシルバにシュートチャンスもここはDFファン・ダイクの好ブロックに遭う。

その後は人口密度の高い中盤での潰し合いが続きなかなか決定機まで持ち込めないクローズな展開に。しかし、シティの頼れるエースストライカーが個人技で試合を動かす。40分、シティの波状攻撃から中央でクリアボールを回収したベルナルド・シウバが左サイド深くに持ち込んで左足の低いクロスを供給。これをDFロブレンの前に入ったゴール左のアグエロがワントラップから左足の強烈なシュートをニア上のここしかない完璧なコースに突き刺し、エティハドでの対リバプール戦で自身リーグ7試合連続ゴールを記録した。

アグエロのゴールによってシティの1点リードで折り返した試合は後半も引き続き拮抗した展開に。ボールポゼッションこそシティに分があるものの、互いにアーノルド、ダニーロとサイドバックが立ち上がりにシュートを打ち合う白熱の攻防を見せる。

前半からなかなか攻め手を見いだせないリバプールは57分、負傷明けのミルナーを下げてファビーニョを投入。この交代でワイナルドゥムとマネを両サイドハーフ、フィルミノとサラーを縦関係の2トップに配する[4-4-1-1]に布陣を変更。すると64分、右サイド深くでアーノルドが浮き球で入れたクロスをゴール左に走り込んだロバートソンが見事なワンタッチで折り返すと、ドフリーのフィルミノがダイビングヘッドで流し込み、アウェイチームが同点に追いついた。

一瞬の隙を突かれて追いつかれたシティは失点直後にシルバを下げてギュンドアンを投入し、ベルナルド・シウバを一列上げて[4-2-3-1]にシステムを変更。すると72分には自慢の両ウイングが相手守備陣を攻略する。右サイドでダニーロの縦パスを受けたスターリングがそのまま中央に切り込んでDFを引き付けてボックス左に走り込むザネにラストパス。ザネがすかさず左足を振り抜くと、グラウンダーのシュートが右ポストの内側を叩いて逆サイドのネットに吸い込まれた。

今季リーグ戦初めての複数失点を喫したリバプールは77分にマネを下げて切り札のシャキリを投入。しかし、82分にはスターリングのスルーパスに抜け出したアグエロに3点目の決定機を許すが、ここはGKアリソンがビッグセーブ。直後の84分にはヘンダーソンのスルーパスに抜け出したサラーに決定機もボックス左からのシュートは相手GKエデルソンにはじき出される。

その後、互いに交代カードを使い切った試合最終盤にかけても白熱の攻防が続くが、ワイナルドゥムの決定機はDFのブロック、ベルナルド・シウバの決定的なシュートはGKアリソンのビッグセーブに遭うなど、互いにスコアを動かせないままタイムアップ。

2019年初戦にして2018-19シーズンの行方を左右する大一番を制したシティが新年白星スタートを飾ると共にリバプールとの勝ち点差を「4」に縮めた。一方、開幕から21試合目にして今季初の複数失点で初黒星のリバプールは連勝が「9」でストップした。

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