柴崎が開幕以来の先発出場で決勝点に絡む! ソシエダ下したヘタフェが4戦負けなし《リーガエスパニョーラ》

2018.12.15 22:55 Sat
Getty Images
▽日本代表MF柴崎岳の所属するヘタフェは15日、リーガエスパニョーラ第16節でレアル・ソシエダをホームに迎え、1-0で勝利。柴崎は、先発して69分までプレーした。

▽リーグ3試合負けなしの暫定9位ヘタフェと、連敗中の同13位ソシエダによる一戦。柴崎は、第1節レアル・マドリー戦以来となるリーグでのスタメン出場を果たした。また、途中出場を含めても第4節セビージャ戦以来の出番となった。

▽この日左サイドで先発した柴崎は、早々にゴールに絡んでいく。3分、ソシエダ陣内中央からモリーナが最終ラインの裏にスルーパスを供給し、柴崎が駆け込む。すると、前に出たGKモジャの眼前で放ったシュートはブロックされたが、ルーズボールを拾ったモリーナが無人のゴールに蹴り込み先制点とした。
▽その後、イジャラメンディを中心としてソシエダがボール支配率を高めていくが、ヘタフェも粘り強い守備で対応。20分にはボックス内でウィリアン・ジョゼが一対一を迎えたが、GKソリアが掻き出して難所を凌ぐ。

▽徐々に試合がファウルの多い肉弾戦の様相を呈し始める中、柴崎は中足元でボールを受けることができず。35分にはボックス手前左のやや距離があるところからヘディングシュートを放ったが、これは力なく脅威にはならない。
▽とはいえ、ヘタフェ全体では持ち味の守備力を発揮し、ソシエダに良いシーンを作らせないまま折り返しに持ち込んだ。

▽1点を追うソシエダは、後半の頭から積極的に攻め込んでいく。しかし、フィリアン・ジョゼをターゲットにしたロングボールは跳ね返され、52分にボックス手前で前を向いたオヤルサバルが供給したラストパスも、味方には合わない。

▽64分、攻め込まれる展開が続く中、ヘタフェはカウンターからボックス手前中央でFKを獲得。すると、キッカーのアランバッリが右足で直接狙ったが、枠を捉えることができず点差は広げられない。

▽やや試合がこう着状態となってきた69分、ヘタフェは柴崎との交代でポルティージョを投入。対するソシエダも同じタイミングでサンドロ・ラミレスに代えてヤヌザイを起用し、巻き返しを図っていく。

▽しかし結局、ヘタフェがそのままソシエダにチャンスを作らせず、1点を守り抜く形で試合が終了この結果、勝利したヘタフェはリーグ4試合2勝2分けと好調を維持している。対するソシエダは、3連敗を喫した。

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