乾欠場のベティス、逆転許すもカナレスのゴラッソでセルタと土壇場ドロー《リーガエスパニョーラ》

2018.11.05 06:42 Mon
Getty Images
▽乾貴士が所属するベティスは4日、リーガエスパニョーラ第11節でセルタと対戦し、3-3で引き分けた。

▽13位のベティス(勝ち点12)と、11位のセルタ(勝ち点13)の対戦。乾は負傷のためベンチからも外れている。

▽まずはセルタ4分、エムレ・モルがドリブルで持ち込んでボックス手前左から挨拶代わりのミドルシュート。ベティスも8分にお返し。ウィリアム・カルバーリョのミドルパスを、ゴール前のカナレスがオーバーヘッド。きれいにミートさせたが、惜しくも枠を捉えることはできなかった。
▽セルタは12分にもエムレ・モルがチャンスに。同じようにドリブルから今度はボックスの内側からシュートを狙ったが正面に飛んでしまった。

▽16分にはベティスに決定機が訪れる。ゴール前のロレンの巧みなヒールパスからロ・セルソがボックス左でゴールチャンス。シュートはGKに弾かれ、さらにカナレスが押し込みにかかるも枠へ飛ばすことはできず。
▽互いにゴールに迫るオープンな展開となる中、セルタは31分にブライス・メンデスのボックス右からシュートがGKパウ・ロペスに止められCKを獲得。右CKをファーサイドのアスパスが頭で折り返し、ヨクシュルが押し込んでネットを揺らすがオフサイドの判定に。

▽ピンチの後にはチャンスあり。ゴール前のFKから再開したベティスは、GKパウ・ロペスが見事なフィードで右サイドに展開。そこからボックス手前ののロ・セルソに渡り、ボックス左に入ったロレンにラストパス。ロレンは右足アウトサイドできっちり決めて、ベティスが先制点を奪った。

▽後半、選手を入れ替えテコ入れを図ったセルタは47分、最終ラインからのビルドアップで一気にチャンスを作ると、最後はアスパスからボールを貰ったエムレ・モルがボックス左からシュート。だがGKの正面に蹴ってしまった。

▽後半に入って攻勢を強めてきたセルタをいなすベティスは57分、カウンターからグアルダードが敵陣中央をドリブル突破。ゴール前で混戦となり流れたボールをボックス左からフィルポが流し込んでベティスに2点目をもたらした。

▽その後、セルタはエムレ・モルを下げてマキシ・ゴメスを投入。するとこの采配が的中する。投入から2分後の63分、こちらも途中出場のヒュルサガーの右サイドからのクロスに合わせたのがマキシ・ゴメス。ダイビングヘッドで僅かにコースを変えてゴールに流し込んだ。

▽このゴールで勢いを増したセルタは69分、フンカのアーリークロスがボックス右でフリーになっていたプライス・メンデスにきれいに渡ると、トラップからコンパクトに左足を振り抜きゴールに突き刺した。

▽なおもこの流れは続く。84分、セルタは1点目と同じように右サイドのヒュルサガーがクロスを送る。このクロスがDFとGKの間を抜けてファーサイドのマキシ・ゴメスが押し込んで逆転。ベニト・ビジャマリンが一瞬静寂に包まれた。

▽しかし、再び歓喜をもたらしたのはこの男だった。87分、ボックス手前のやや距離のある位置でFKを獲得したベティス。キッカーポジションにはカナレス。カナレスはこれを直接ゴール右上に決めるゴラッソで同点に戻した。

▽点の取り合いとなった試合はセルタのアスパスのFKがクロスバーを叩くなど最後までスペクタクルな展開となったが、結局3-3のドロー決着。ベティスはリーグ戦4試合未勝利となった。

レアル・ベティスの関連記事

フィオレンティーナのラッファエレ・パッラディーノ監督が、レアル・ベティス戦を振り返った。 8日、UEFAカンファレンスリーグ(ECL)の準決勝2ndレグでフィオレンティーナはベティスと対戦。1stレグを2-1で敗れていたフィオレンティーナは、アントニーのゴールで失点し苦しい状況に。それでもロビン・ゴセンスの2ゴー 2025.05.09 16:55 Fri
レアル・ベティスのブラジル代表FWアントニーがUEFAカンファレンスリーグ(ECL)決勝進出を喜んだ。スペイン『マルカ』が伝えた。 8日、ECL準決勝2ndレグが行われ、ベティスはフィオレンティーナとアウェイで対戦した。 1stレグはホームで2-1と勝利していたベティス。試合は30分にアントニーが直接FKを 2025.05.09 10:45 Fri
UEFAカンファレンスリーグ(ECL)準決勝2ndレグのフィオレンティーナvsレアル・ベティスが8日にスタディオ・アルテミオ・フランキで行われ、2-1でフィオレンティーナが勝利。2戦合計でタイスコアのため行われた延長戦を0-1で制したベティスが、2戦合計スコア4-3で決勝進出を決めた。 1週間前にアウェイでの1s 2025.05.09 06:45 Fri
レアル・ベティスのマヌエル・ペジェグリーニ監督が、フィオレンティーナ戦へ意気込みを語った。『UEFA.com』が伝えた。 8日、UEFAカンファレンスリーグ(ECL)準決勝2ndレグでベティスはアウェイでフィオレンティーナと対戦する。 ホームでの1stレグを2-1で勝利しているベティス。ラ・リーガでも3連勝 2025.05.08 16:55 Thu
フィオレンティーナのラッファエレ・パッラディーノ監督が、レアル・ベティス戦へ意気込んだ。『UEFA.com』が伝えた。 8日、UEFAカンファレンスリーグ(ECL)準決勝2ndレグでフィオレンティーナはホームにベティスを迎える。 1stレグはアウェイで2-1と敗れたフィオレンティーナ。決勝進出には逆転勝利が 2025.05.08 16:30 Thu

ラ・リーガの関連記事

「あと大変なのは弟分だけね」そんな風に私が呟いていたのは金曜日、慌ただしいミッドウィーク開催36節がバルサのリーガ優勝で終わった翌朝のことでした。いやあ、もちろん、水曜のサンティアゴ・ベルナベウでマジョルカ相手に意地で勝利を挙げた甲斐もなく、翌日にはクラシコ(伝統の一戦)で勝ち点差を7にした宿敵がエスパニョールに0-2 2025.05.17 21:00 Sat
レアル・マドリーは17日、ボーンマスに所属するスペイン代表DFディーン・ハイセン(20)の獲得合意を発表した。契約期間は2025年6月1日~2030年6月30日までの5年間となる。 なおボーンマスによれば、マドリーは契約解除金として5000万ポンド(約97億円)を支払ったとのことだ。 ハイセンは197cmの 2025.05.17 20:00 Sat
レアル・マドリーのスペイン代表DFラウール・アセンシオが、女性の性的動画を違法に共有した疑いで刑事訴追を受けている中、ついに口を開いた。 問題の事件は2023年6月15日に発生。いずれもマドリーのアカデミー出身者のアセンシオ、フェラン・ルイス(ジローナ)、フアン・ロドリゲス(タラソナ)、アンドレス・ガルシア(アル 2025.05.16 23:40 Fri
バルセロナのジョアン・ラポルタ会長がハンジ・フリック監督の契約延長に改めて言及した。スペイン『ムンド・デポルティボ』が伝えた。 15日、ラ・リーガ第36節が行われ、バルセロナはアウェイでエスパニョールと対戦。同じ街のライバルであるエスパニョールとのダービーでは勝てばリーグ優勝が決まる中、前半はゴールレスに。それで 2025.05.16 20:20 Fri
バルセロナのスペイン代表MFフェルミン・ロペスが、リーグ制覇を喜んだ。 15日、ラ・リーガ第36節が行われ、バルセロナはアウェイでエスパニョールと対戦した。 同じ街のライバルであるエスパニョールとの対戦。勝てばリーグ優勝が決まる中、前半はゴールレスに。それでも後半に入ると、53分にヤマルが先制ゴール。後半ア 2025.05.16 15:25 Fri

レアル・ベティスの人気記事ランキング

1

元バルサGKブラーボ、テア=シュテーゲンとの定位置争いを回想 「共存不可と断定されたが…」

レアル・ベティスのチリ代表GKクラウディオ・ブラーボがバルセロナ時代に定位置を争った元チームメイトについてコメントした。スペイン『Relevo』が伝える。 ベティスは12日にサウジアラビアで行われたスーペル・コパ・デ・エスパーニャ準決勝にてバルセロナと対戦。ラ・リーガ首位相手に延長戦を含む120分間で2-2の激闘を演じたが、最終的にはPK戦を2-4で落とし、決勝戦進出を逃している。 PK戦では両軍ともに4人がキッカーを務め、ブラーボが1本も防げなかった一方、バルセロナのGKアンドレ・テア=シュテーゲンは2本をセーブ。元同僚同士の対決は後者が制す形となった。 バルセロナ時代のブラーボにとって、テア=シュテーゲンはポジションを分けあうライバルで、不仲が囁かれた時期も。試合後のインタビューではそれを否定し、むしろ仲は良かったと語っている。 「私がテア=シュテーゲンと問題を抱えていたことは一度もないよ。彼は国内外のカップ戦で起用され、私はリーグ戦に起用が限定された。マスコミからそれについて大騒ぎされたね(笑)」 「一部の人たちは私たち2人が敵どうしだと言い、共存は不可能だと断定されたが、全くもって事実ではないよ」 2人は2014年夏に揃ってバルセロナへ加入。2シーズンにわたって「分業制」を敷かれたが、2014-15シーズンはブラーボがラ・リーガ優勝、テア=シュテーゲンが国王杯とチャンピオンズリーグ(CL)優勝に貢献と、2人の共存なくして3冠をなし得なかった事実がある。 最終的にはローテーションに不満を抱いたブラーボが退団の道を選んだが、今となっては良い思い出として記憶されていることだろう。 <span class="paragraph-title">【動画】〈試合ハイライト〉バルセロナ 2-2(PK4-2) ベティス</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet"><p lang="en" dir="ltr"> A heart-stopping win! <a href="https://t.co/2qM4JLh0PJ">pic.twitter.com/2qM4JLh0PJ</a></p>&mdash; FC Barcelona (@FCBarcelona) <a href="https://twitter.com/FCBarcelona/status/1613778214203031552?ref_src=twsrc%5Etfw">January 13, 2023</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2023.01.13 15:51 Fri
2

スパーズがビッグクラブ関心示す米代表MFの優先交渉権を確保…ベティス会長が買取OP認める

トッテナムがレアル・ベティスのアメリカ代表MFジョニー・カルドーソ(22)の優先交渉権を確保したようだ。スペイン『ムンド・デポルティボ』が報じている。 今夏の移籍市場でアルゼンチン代表MFジオバニ・ロ・チェルソの完全移籍の交渉を進めていた両クラブでは、その交渉と並行してカルドーソに関する交渉を行っていたという。 ベティスのアンヘル・アロ会長は2日、金額などの詳細は伏せたものの、トッテナムにカルドーソに関する買い取りオプションを与えたことを明かしている。 「ジョニーはトッテナムだけでなく、他の多くのクラブも興味を持っているプレーヤーだ」 「ジオ(ロ・チェルソ)のオペレーションの際、彼らは我々にとって重要かつ興味深い価値で買い取るオプションを我々に求め、我々はそのオプションを与えた」 報道によると、カルドーソの買い取りオプションは2500万ユーロ(約40億4000万円)に設定されており、2025年6月から2週間のみ有効となる条項だという。 ブラジル人の両親の元でアメリカで生まれたカルドーソは、すぐさま両親の母国に移住。クリシューマ、アヴァイの下部組織を経てインテルナシオナウのユースチームに加入。2019年にファーストチームデビューを飾り、主力に定着した。 その後、今年1月に加入したベティスではすぐさま主力に定着し、今夏の移籍市場ではミランなど複数クラブからの関心を集めていた。 186cmのセントラルMFは屈強なフィジカルを活かしたボール奪取能力に加え、安定した配球とボールを運べる中盤の繋ぎ役として評価を高めており、ホールディングMFを探すトッテナムに適したプロフィールの持ち主だ。 2024.09.03 16:15 Tue
3

ベティスサポも拍手喝采! メッシ「あんなの初めて」

バルセロナに所属するアルゼンチン代表FWリオネル・メッシがベティスサポーターの振る舞いに感謝した。スペイン『マルカ』が報じた。 バルセロナは17日、リーガエスパニューラ第28節でベティスと対戦。敵地での一戦だったが、メッシのハットトリックを含む4ゴールを挙げ、優勝に前進した。 リーガエスパニューラ得点数でもランキングトップの29得点に伸ばしたメッシは、神々しい活躍ぶりを目の当たりにしたベティスサポーターから拍手を集めた。 そのメッシはその試合を次のように回想。そのなかで、敵チームであるベティスサポーターの喝采についても触れた。 「アトレティコが負けた後だから、ヘマできなかった。今日の勝利は大きいよ。ゴールを決めれば3ポイントに近づける。得点は重要なもので、うまくチャンスを生かせたね」 「(ベティスサポーターの自身に対する拍手に)とても感謝している。あんなの初めてだよ。彼らはいつも僕らを手厚く歓迎してくれる。敵チームだろうが関係なくね」 2019.03.18 14:05 Mon
4

「なぜ、もっと一生懸命戦わなかったのか」、ベティスで躍動するイスコがマドリー最終年の姿勢を自己批判

レアル・ベティスの元スペイン代表MFイスコは、レアル・マドリーでの自身のラストシーズンでの振る舞いを後悔している。 イスコは、2013年から2022年まで通算9年に渡ってマドリーに在籍。その間に通算353試合出場53ゴール57アシストを記録し、ラ・リーガ優勝3回、チャンピオンズリーグ優勝5回など計19ものタイトルに恵まれた。 しかし、2021-22シーズンに第二次政権を発足させたカルロ・アンチェロッティ監督の下ではプレー機会を得られず、構想外の扱いとなった。その後、クラブを離れたイスコはセビージャでの短期間のプレーを経て、今シーズンから恩師マヌエル・ペジェグリーニ監督率いるベティスへ加入。開幕から本来のパフォーマンスを取り戻し、前半戦のベストプレーヤーの一人となった。 昨年10月のスペイン『Canal Sur Radio』でのインタビューで、苦しんだマドリーでのラストシーズンについて語っていた元スペイン代表MFは、スペイン『Movistar』で再び当時を回想。 前回のインタビューでは恨み節のようなトーンだったが、今回のインタビューでは「なぜ、もっと一生懸命戦わなかったのか」と当時の姿勢を自己批判している。 「一番後悔している」 「今、そう言えるのは、長い時間が経ち、子供のころのようにフットボールを楽しんでいる自分が戻ってきたからだ。(当時は)自分が被害者のように感じていたけど、実際はそうではなかった。無責任に他人を責めていただけだったと思う」 「振り返ってみると、なぜ自分はもう一歩踏み出して、もっと一生懸命戦わなかったのかと思うよ。その瞬間、自分自身を証明し、プレーし、チームメイトの代わりにプレーするという熱意を少し失っていたことが分かった。少し落ち込んでしまい、状況を好転させる精神的な強さがなかったと思う」 “覆水盆に返らず”でマドリーでの最後の日々は決して戻ってこないが、自身の過去の過ちを認める精神的な余裕、強さを手にしたイスコの今後の活躍に大きな期待が懸かるところだ。 2024.01.24 23:46 Wed
5

「満足している」イスコの先制点呼び込みMVP獲得、アントニーが上々のベティスデビュー「不安だったけど…」

レアル・ベティスへ移籍したブラジル代表FWアントニーが、デビュー戦で好パフォーマンスを見せた。 今シーズンはプレミアリーグで8試合の出場にとどまり、先日マンチェスター・ユナイテッドからベティスへのレンタル移籍が決まったアントニー。2日に行われたラ・リーガ第22節のアスレティック・ビルバオ戦で先発デビューを果たした。 得意の右サイドで持ち味を発揮し、15分にはカットインシュートが先制点の起点に。ゴール左隅に飛ばすとGKが弾いたボールを元スペイン代表MFイスコが押し込んだ。 試合は2-2のドローに終わったが、72分までプレーしたアントニーはMVPを獲得。上々のスタートについて試合後に語っている。スペイン『マルカ』が伝えた。 「とても嬉しいし、デビュー戦に満足している。素晴らしいファンだ。引き分けは少し残念だが、次の試合へ向かい、今度は3ポイントを獲得しなければならない」 「(気分は)とても良い。不安だったけど、この試合を1週間待ち望んでいた。良かったよ」 また、先制点を生んだ自らのシュートや押し込んだイスコにも言及。さらに連携を深めていきたいという意欲も見せた。 「そうだね、(シュートが決まるまで)もう少しだった。だけど、どの選手がゴールを決めても、僕にとってはとても大きなことだ。大事なのはチームがうまくやって、幸せで、団結していることだ」 「イスコはクラックだし、彼の経歴やクオリティはよく知っている。トレーニングでは非常にうまく連携できている。この連携をもっと深めるためにより頑張らないといけない」 <span class="paragraph-title">【動画】得意のカットインシュートがイスコの先制点に!</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="PsAQpPnjI88";var video_start = 151;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> 2025.02.03 15:48 Mon

NEWS RANKING
Daily
Weekly
Monthly