ローマ新守護神オルセン、アリソン後釜の苦悩語る「多くの重圧に晒されている」

2018.11.02 18:22 Fri
Getty Images
▽今夏、コペンハーゲンからローマに加入したスウェーデン代表GKロビン・オルセンは偉大なる前任者との比較に苦労していることを素直に認めている。同選手がクラブ公式のマッチプログラムで語った。

▽これまでコペンハーゲンとスウェーデン代表の守護神として活躍してきたオルセンだが、ローマで求められる役割は昨季チームをリーグ3位とチャンピオンズリーグ(CL)ベスト4に導いたブラジル代表GKアリソン・ベッカーの後釜という非常に困難なものだ。

▽セリエA初挑戦に加え、偉大な前任者との比較はオルセンにとって大きな重圧となっているようだ。
「このクラブに初めて来たときから多くのプレッシャーに晒されていることは事実だよ。だけど、それはこういったビッグクラブに加入する際には当然のことだと思っているよ」

「ちょうど、ローマはアリソンという偉大なゴールキーパーを売った直後だった。そして、僕は彼の後釜としてここに来た。だから、多くのプレッシャーに晒されることは予想していたし、自分の能力をピッチ上で証明する必要があると思っている」
「今は毎日、毎分、自分が求めるクオリティーを得るためにハードワークを続けているんだ。自分がこれまでやってきた場所とイタリアの違いは大きいよ。比較するまでもなくセリエAはより厳しく、レベルの高いリーグなんだ。今はチームメートだけでなく対戦相手のレベルもより高い」

「それに、初めて来たときは新しいトレーニングヤテクニックなど異なる仕事のやり方があって、適応するための時間や新しいやり方が必要だったんだ」

「イタリア語に関してはピッチ内でのやり取りに関してはだいぶ向上しているし、チームメートとの意思疎通に問題はないよ。日常会話に関しても3カ月ほど経っているから徐々に理解してきているよ」

▽開幕数試合は慣れないハイラインのケアや後方からのビルドアップの場面でミスや消極的なプレーが目立ったオルセンだが、ここ最近は持ち味のシュートストップやハイボール処理に加えて積極的な飛び出しなど、プレー面に大幅な向上が見られている。世界屈指の足元の技術を持つアリソンと同等のプレーはさすがに難しいが、今シーズン終盤には偉大なる前任者の亡霊を少しでも振り払えていることだろう。

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