英雄ホアキンの劇的弾でベティスが10人セビージャとのダービー制す! フル出場乾は今季初勝利に貢献《リーガエスパニョーラ》
2018.09.03 05:58 Mon
▽リーガエスパニョーラ第3節、ベティスvsセビージャが2日にエスタディオ・ベニート・ビジャマリンで行われ、ホームのベティスが1-0で勝利した。ベティスMF乾貴士は先発フル出場した。
▽ベティスカラーの緑と白に染まったベニート・ビジャマリンで幕を開けた今季最初のダービー。開始直後にロケ・メサのウィリアム・カルバーリョへのタックルをキッカケにいきなり両軍が小競り合いを起こす、いかにもダービーらしい入りとなったが、ベティスの講じた特殊な可変システムによってより戦術的な色合いが強まる。
▽この試合でベティスは右サイドのマンディ、テージョ、カナレスのユニットを縦に動かすことで守備時に[3-4-3]、攻撃時に[4-3-3]の動きに変化。とりわけ、守備時シャドーのカナレスのインテリオールに落ちる動き、ウイングバックのテージョがカナレスと入れ替わりでウイングに上がる動きが捕まえ辛く、序盤はそのカナレスとテージョの動きを起点にベティスが押し込む展開となった。
▽その後は互いの戦術の探り合いが済んだこともあり、試合はこう着状態に陥る。39分にはグアルダードのミドルスルーパスに抜け出したカナレスがボックス内でのGKとの一対一を制するが、ここはわずかにオフサイドラインを越えておりゴールは認められず。一方、セビージャも前半終了間際に左サイドのアラーナから際どいグラウンダーのクロスが入れられるが、ファーに飛び込んだ味方にはわずかに合わなかった。▽ゴールレスで折り返した試合は後半も拮抗した展開が続く。立ち上がりにカナレスがファーストシュートを放つと、47分にはセビージャの右CKでバネガのクロスをファーのメルカドがうまく頭で合わすが、これはサイドネットを叩く。
▽何とかこう着状態を脱したい両チームのベンチは60分付近に動く。セビージャはフランコ・バスケスを下げてゴナロン、ベティスはロレンに代えてサナブリアを投入。だが、この選手交代ではなくダービーの風物詩で試合の流れが変わる。66分、クロスをキャッチしたベティスGKパウ・ロペスのスローイング阻止のためにロケ・メサが身体をぶつけに行くと、パウ・ロペスがやや自ら当たりにいった雰囲気もあったもののロケ・メサにこの試合2枚目のカードが出されて退場に。
▽ここで数的優位を手にしたベティスはここから一気に攻勢に転じる。68分にはボックス内でフィルポの短い落としを受けた乾がボックス左45度から右足を振り抜くが、これは精度を欠く。その後、75分にカルバーリョを下げて今季初出場のホアキンをピッチに投入すると、歴代最多タイのダービー20試合出場の大エースが千両役者の働きを見せる。
▽80分、右サイドを上がってきたマンディが絶妙なクロスをファーサイドに入れると、うまくDFケアとヘスス・ナバスの間に走り込んだホアキンが頭で流し込み、ベティスにとって待望の今季初ゴールをこのダービーの重要な局面で奪った。
▽その後、10人とはいえ負けられないセビージャはアラーナ、ケアーに代えてアレイシ・ビダル、プロメスの新戦力を投入。だが、逃げ切りを図るホームチームを前に最後まで決定的な場面を作り出すことはできず、逆に最終盤には腕を痛めたメルカドが担架で運び出されるアクシデントにまで見舞われた。
▽そして、試合はこのままタイムアップを迎え、途中出場のホアキンの初ゴールで勝ち切ったベティスが白熱のダービーを制して今季初勝利を手にした。
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▽今夏の積極補強で躍進が期待されるセティエン体制2年目のベティスだが、レバンテ相手に大敗した開幕節に続き乾が初先発を飾った前節のアラベス戦もゴールレスドローに終わり、開幕2戦無得点で未勝利となった。必勝が求められるホーム開催のダービーに向けてはダービーデビューとなる乾を左ウイングで起用。これまでの[3-3-2-2]から変則的な[4-3-3]に変更した。▽一方、マチン新監督を招へいしたセビージャは開幕2戦を1勝1分けで終えたものの、ヨーロッパリーグ(EL)予備予選を突破して本大会行きを決めるなど上々の滑り出しを見せる。敵地でのタフなダービーに向けては新戦力のアンドレ・シウバやセルジ・ゴメス、GKバシリクらを起用してきた。▽この試合でベティスは右サイドのマンディ、テージョ、カナレスのユニットを縦に動かすことで守備時に[3-4-3]、攻撃時に[4-3-3]の動きに変化。とりわけ、守備時シャドーのカナレスのインテリオールに落ちる動き、ウイングバックのテージョがカナレスと入れ替わりでウイングに上がる動きが捕まえ辛く、序盤はそのカナレスとテージョの動きを起点にベティスが押し込む展開となった。
▽一方、自陣に押し込められる展開が続くセビージャも通常の守備時の[5-4-1]から[4-4-2]に変化することで徐々に後方での数的優位を作りながらベティスの攻撃に対応。また、持ち味のインテンシティを全面に出した中盤の守備でカルバーリョらから良い形でボールを奪い切り、ショートカウンターを敢行。前線のアンドレ・シウバへの収まりは悪かったものの、2シャドーのサラビアとフランコ・バスケスがフィニッシュに絡んでいく。
▽その後は互いの戦術の探り合いが済んだこともあり、試合はこう着状態に陥る。39分にはグアルダードのミドルスルーパスに抜け出したカナレスがボックス内でのGKとの一対一を制するが、ここはわずかにオフサイドラインを越えておりゴールは認められず。一方、セビージャも前半終了間際に左サイドのアラーナから際どいグラウンダーのクロスが入れられるが、ファーに飛び込んだ味方にはわずかに合わなかった。▽ゴールレスで折り返した試合は後半も拮抗した展開が続く。立ち上がりにカナレスがファーストシュートを放つと、47分にはセビージャの右CKでバネガのクロスをファーのメルカドがうまく頭で合わすが、これはサイドネットを叩く。
▽何とかこう着状態を脱したい両チームのベンチは60分付近に動く。セビージャはフランコ・バスケスを下げてゴナロン、ベティスはロレンに代えてサナブリアを投入。だが、この選手交代ではなくダービーの風物詩で試合の流れが変わる。66分、クロスをキャッチしたベティスGKパウ・ロペスのスローイング阻止のためにロケ・メサが身体をぶつけに行くと、パウ・ロペスがやや自ら当たりにいった雰囲気もあったもののロケ・メサにこの試合2枚目のカードが出されて退場に。
▽ここで数的優位を手にしたベティスはここから一気に攻勢に転じる。68分にはボックス内でフィルポの短い落としを受けた乾がボックス左45度から右足を振り抜くが、これは精度を欠く。その後、75分にカルバーリョを下げて今季初出場のホアキンをピッチに投入すると、歴代最多タイのダービー20試合出場の大エースが千両役者の働きを見せる。
▽80分、右サイドを上がってきたマンディが絶妙なクロスをファーサイドに入れると、うまくDFケアとヘスス・ナバスの間に走り込んだホアキンが頭で流し込み、ベティスにとって待望の今季初ゴールをこのダービーの重要な局面で奪った。
▽その後、10人とはいえ負けられないセビージャはアラーナ、ケアーに代えてアレイシ・ビダル、プロメスの新戦力を投入。だが、逃げ切りを図るホームチームを前に最後まで決定的な場面を作り出すことはできず、逆に最終盤には腕を痛めたメルカドが担架で運び出されるアクシデントにまで見舞われた。
▽そして、試合はこのままタイムアップを迎え、途中出場のホアキンの初ゴールで勝ち切ったベティスが白熱のダービーを制して今季初勝利を手にした。
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