【J1ピックアッププレビュー】継続か、転換か――異なる意図持つ両クラブが激突《柏vsFC東京》

2018.07.17 19:00 Tue
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▽ロシア・ワールドカップ開催に伴う約2カ月の中断期間を経て、18日に再開のときを迎える明治安田生命J1リーグ。2位につけるFC東京は、第16節で9位に位置する柏レイソルのホーム、三協フロンテア柏スタジアムに乗り込む。

◆加藤望監督体制、本格始動〜柏レイソル〜
▽上位を目指していた柏は中位を彷徨い、中断直前に下平隆宏前監督が退任、加藤望監督が後を引き継いだ。すると、中断前最後の一戦、第15節名古屋グランパス戦で勝利。良い形で夏前を締めた柏は、中断期間中に負荷の高いトレ―ニングを行い徹底的に加藤イズムを浸透させた。補強に関しても、名古屋に移籍したDF中谷進之介の後釜としてフルミネンセ(ブラジル)からDFナタン・ヒベイロを獲得するなど、派手な変化はしていない。現有戦力のレベルアップを図る方針を貫いた。しかし、天皇杯3回戦ではモンテディオ山形に敗北。下平前監督体制同様、チャンス時に決め切れなかった敗戦に、加藤監督は「危機感として持てていない甘さ」、「選手に伝え切れてない甘さ」と“甘さ”が抜けていないとコメントしている。“苦い”経験を糧に、しぶとく勝ち切るという姿勢を示せるか。そういった部分で長所を持つFC東京を相手に、柏の底力が試される。
◆エース欠く戦い〜FC東京〜
▽好調を継続している2位のFC東京は、主にバックアッパーを務めていたDF丸山祐市とDF吉本一謙を中断期間中に放出。長谷川健太監督との再タッグとなるFWリンスを獲得し、攻撃の戦力は拡充したものの、センターバックの陣容には不安を抱えている。また、そのFWリンスも柏戦では登録が完了しないため、出られず。エースFWディエゴ・オリヴェイラも柏からの期限付きで加入しているため、契約上の関係で起用することができない。さらに、主力FW永井謙佑も負傷により欠場が濃厚なほか、チームに経験をもたらしてきたFW前田遼一も6月23日に負傷し、全治4週間と伝えられている。中断以前、以降でガラリと風向きが変わることも多いJリーグ。開幕からの好調を引き継ぎ優勝を目指すのであれば、このタイミングでの勝利は必須だ。槍を欠くFC東京に求められるのは、第一に守備の部分でこれまで通りのプレーを見せること。そして、攻撃の部分で出場機会の少なかった選手のモチベーションを引き出し、チームとしての戦いを示すことだ。

【予想スタメン&フォーメーション】
◆柏レイソル[4-3-3]
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GK:中村航輔
DF:小池龍太、パク・ジョンス、中山雄太、亀川諒史
MF:栗澤僚一、大谷秀和、キム・ボギョン
FW:伊東純也、江坂任、クリスティアーノ
監督:加藤望
▽MF小泉慶が累積警告により出場停止。また、MF中川寛斗は5月2日の第12節以来ベンチ入りすらしておらず、状態が危ぶまれている。フォーメーションに関しては、これまで用いていた[4-2-3-1]ではなく、加藤監督が基軸とする[4-3-3]が濃厚だ。

◆FC東京[4-2-3-1]
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GK:大久保択生
DF:室屋成、岡崎慎、森重真人、太田宏介
MF:橋本拳人、米本拓司
MF:大森晃太郎、高萩洋次郎、東慶悟
FW:富樫敬真
監督:長谷川健太
▽9得点でエースとして活躍するFWディエゴ・オリヴェイラが、契約上の関係で出場できない。また、FW永井謙佑、FW前田遼一に加え、正守護神のGK林彰洋、ロシアW杯で全3試合に出場した韓国代表DFチャン・ヒョンスも負傷による欠場が濃厚とされている。永井が欠場した場合はフォアチェックの質が特に落ちるため、中盤の枚数を増やした[4-2-3-1]でより守備的なMF米本拓司が起用されると予想。チャン・ヒョンスの抜けたセンター・バックのポジションには、これまでサイドバックに配されていたDF岡崎慎の起用が濃厚だ。
【注目選手】
◆FW江坂任(柏レイソル)
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▽柏の注目選手は、復活の兆しを見せているFW江坂任だ。鳴り物入りで柏に入団し10番を託されている今シーズン、序盤はゴールから見放される時期が続いていた。しかし、5月中の4試合では4ゴールを記録。チャンスメーカーとしてのタスクを任されながら、点取り屋としても抜群のパフォーマンスを披露している。巻き返しのきっかけとすべく臨む一戦、「チャンスは作れているが、決め切れない」という課題が挙げられる柏において、エースの爆発は不可欠な要素だ。

◆DF太田宏介(FC東京)
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▽FC東京の注目選手は、精度の高いクロスが持ち味のDF太田宏介だ。Jリーグ屈指のホットラインを形成するFW伊東純也とDF小池龍太が太田の対面になることが予想されるこの試合、そのエリアでキーとなる攻防が繰り広げられるだろう。また、FWディエゴ・オリヴェイラのキープ、FW永井謙佑の裏抜けという選択肢が取れない場合、FC東京は武器の1つであるクロスを有効に使わなければならない。プレースキッカーを任せられる程の太田の左足を見せることで、牽制と攻撃を同時に行うことができる。当初に疑問視されていた守備面で安定した働きを披露し、持ち味の攻撃性能を存分に発揮することができれば、勝ち点3が限りなく近付く。

◆継続か、転換か
▽中断前に結果を残し続けてきたFC東京と、内容と結果が伴わなかった柏。メンバーをあまり入れ替えることなく堅守速攻の手堅い戦いを継続してきたFC東京は、大きな軸とするFWディエゴ・オリヴェイラを欠き、危うい状況だ。攻撃的サッカーを一貫して掲げつつも新機軸への転換を図る柏は、風穴を開けることができるのだろうか。再開後のシーズンを占う柏vsFC東京は、19時にキックオフを迎える。
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