3戦連続の延長戦を戦ったクロアチアがイングランドとの死闘を制して初の決勝進出《ロシアW杯》2018.07.12 05:47 Thu

twitterfacebookhatenalinegplus
photo
Getty Images
▽ロシア・ワールドカップ(W杯)準決勝、クロアチア代表vsイングランド代表が11日にルジニキ・スタジアムで行われ、延長戦の末に2-1でクロアチアが勝利し、初の決勝進出を決めた。

▽準々決勝の開催国ロシア代表戦を2戦連続PK戦に持ち込まれながらも勝ち上がって5大会ぶりにベスト4へ進出した満身創痍のクロアチアは、ロシア戦からクラマリッチに代えてブロゾビッチを起用し、システムを[4-2-3-1]から[4-1-4-1]に戻した。

▽一方、堅守スウェーデン代表をGKピックフォードの活躍もあって2-0と快勝し、7大会ぶりにベスト4へ進出したイングランドは、スウェーデン戦と同様のスタメンを送り出した。

▽試合は開始5分、あっさり動く。デレ・アリがボックス手前中央で得たFKをトリッピアーが直接狙うと、鋭く巻いた正確なシュートがゴール右上に決まった。スパーズコンビで早々にリードしたイングランドは、守備を固めて前線のスターリングを走らせる形でクロアチアをけん制。14分にはCKからマグワイアがヘディングシュートを浴びせて追加点に迫った。

▽ボールを持たされる展開となったクロアチアは、ペリシッチがミドルシュートを浴びせていくも、枠を捉えることができない。

▽すると30分にはイングランドに決定機。ボックス左でリンガードのスルーパスを受けたケインがGKスバシッチと一対一に。しかし、シュートは止められてしまった。リードを広げられなかったイングランドは続く36分、ケインとデレ・アリのチャンスメークからリンガードが決定的なシュートを浴びせるなど流れを渡さない。結局、イングランドが思惑通りに試合を進めた前半は1-0で終了した。

▽後半もクロアチアがボールを持つ展開で立ち上がっていくが、5バックを敷くイングランドの集中した守備を崩しきることができない。攻めあぐねるクロアチアは、65分にようやく決定機。ルーズボールを拾ったボックス内のペリシッチが強烈なシュートを浴びせたが、枠を捉えていたフィニッシュはウォーカーの身体を張ったブロックに阻まれた。

▽それでも68分、右サイドからのヴルサリコの山なりのクロスをファーサイドのペリシッチが左足を伸ばしてウォーカーの頭の上から押し込み、クロアチアが試合を振り出しに戻した。さらに72分、ルーズボールを拾ったペリシッチがドリブルでボックス左まで侵入して左足で放ったシュートが右ポストを直撃する。

▽一転して劣勢のイングランドがスターリングに代えてラッシュフォードを投入したのに対し、勢い付くクロアチアは83分、ブロゾビッチの浮き球パスを受けたマンジュキッチがボックス右からGKピックフォードを強襲。終盤にかけてもクロアチアの攻勢が続いたが、1-1のまま90分が終了し、決着は延長戦にもつれ込んだ。

▽その延長戦、前半9分にイングランドに勝ち越しのチャンス。右CKからストーンズのヘディングシュートが枠の左を捉えたが、ゴールライン上を守っていたヴルサリコにクリアされた。

▽対するクロアチアは同追加タイム2分にビッグチャンス。左サイドからのペリシッチのクロスに飛び込んだマンジュキッチがプッシュ。しかし、GKピックフォードのファインセーブに阻まれた。

▽互いに一つずつ決定機を作って迎えた延長後半、同3分にクロアチアはCKのサインプレーからブロゾビッチが際どいシュートを浴びせると、同4分に勝ち越しゴールを奪う。ペリシッチがヘッドで競り勝ってボックス内にボールを送ると、これに反応したマンジュキッチがボックス左から左足ダイレクトでシュート。これがゴール右に決まった。

▽追う展開となったイングランドはウォーカーに代えてヴァーディを投入。一方、逃げ切りを狙うクロアチアは足をつったマンジュキッチに代えてチョルルカを投入し、守備固めに入る。

▽そんな中、トリッピアーが足を痛めてプレー続行不可能となり、交代枠4枚を使い切っていたイングランドは10人での戦いを強いられる。結局、セットプレーを中心にクロアチアゴールに迫ったイングランドだったがゴールを割れず、クロアチアが逃げ切り。

▽3戦連続の延長戦を戦いながらも死闘を制して初の決勝進出を決めたクロアチアは、15日にフランス代表と対戦する。一方、敗れたイングランドは14日に行われるベルギー代表との3位決定戦に回ることとなった。

コメント

関連ニュース

thumb

「ファウルを受けた後は痛いし、苦しいんだ」ピッチ上を転げ回る行為を批判されるネイマールが反論

ブラジル代表FWネイマールは、ワールドカップ期間中に見られたピッチを転げ回るパフォーマンスへの批判に対して反論した。<br><br>今夏のロシア・ワールドカップで優勝候補のブラジル代表のエースとして出場したネイマール。しかし、厳しいマークにあった同選手は、ファウルを受けるたびにピッチ上を転げ回るパフォーマンスを繰り返し、プレー以外での面に非難が殺到していた。<br><br>メキシコ代表のフアン・カルロス・オソリオ監督は「フットボール界の恥。やりすぎた演技をすべきではない」などとネイマールの行為を糾弾。さらに、アメリカ『Bleacher Report』によると、同選手はラウンド16までの4試合で「14分間」もピッチに倒れていたと指摘するなど問題視されていた。<br><br>しかし、21日にチャリティイベントに出席したネイマールは、この非難に対して反論。「僕のフットボールは、ドリブルで相手に1対1を挑むことだ。彼らを交わすために僕はドリブルをして、彼らはファウルをしてでも僕を止めに来る。僕は基本的に他の選手よりも速くて軽く、彼らは僕に対してタックルをしてくるし、それを見るためにレフェリーがいる」<br><br>「僕がいつもタックルを受けたがっていると君たちは思っているのか?そんなわけはない。痛いし、苦しいんだ。試合後には4、5時間アイスパックで冷やすことだってある。説明するのは難しいけれど、このような経験のない人には理解できないだろう」<br><br>一方で、ワールドカップで物議を醸し出したネイマールのピッチを転げ回るパフォーマンスは、今やソーシャルメディア上で&ldquo;ネイマール・チャレンジ&rdquo;として流行。先日には同選手自身も冗談半分でこの&ldquo;チャレンジ&rdquo;を行った動画を自身の『インスタグラム』に投稿していた。<br><br><br>提供:goal.com 2018.07.22 06:55 Sun
twitterfacebook
thumb

代表追放カリニッチ、メダルの受け取りを辞退

▽ミランのクロアチア代表FWニコラ・カリニッチが、準優勝メダルの受け取りを辞退している。スペイン『マルカ』が報じた。 ▽ロシア・ワールドカップ(W杯)にクロアチア代表として臨み、グループD初戦のナイジェリア代表戦でベンチからスタートしたカリニッチ。後半40分にズラトコ・ダリッチ監督から途中出場を命じられると、これを拒否し、試合後にメンバーから外され帰宅させられていた。 ▽それでも、カリニッチを追放し22人となったクロアチアは、MFルカ・モドリッチらを中心に人数の不足を感じさせない快進撃を続け、見事に同国史上初の準優勝に到達。記念品としてメダルを受け取っていた。 ▽そして、クロアチアサッカー協会の技術委員やチームメイトは、オリジナルメンバーに含まれていたカリニッチもメダルを受け取る権利があるとして、授与を決断。しかし、当の本人がそれを辞退した。 ▽拒否の理由について、カリニッチは「メダルはありがたいよ。でも、僕はロシアでプレーしていない」とコメント。大会中は褒められない言動を取ってしまったベテランFWが、誠実な態度を示している。 2018.07.21 15:00 Sat
twitterfacebook
thumb

アルゼンチン代表崩壊の真相…会議で「サンパオリを信用しない」と通達

▽ロシア・ワールドカップ(W杯)でのアルゼンチン代表の崩壊の様子が明らかにされている。アルゼンチンのジャーナリスト、アリエル・セノシアイン氏の著書『Mundial es Historias』の情報を基に、スペイン『マルカ』が伝えた。 ▽ロシアW杯の決勝トーナメント1回戦でフランス代表に敗れ、姿を消したアルゼンチン代表。大会前からチーム内部で混乱が広がっていると囁かれていたが、グループステージ第2節でクロアチア代表に0-3の完敗を喫した際、ピークを迎えていたようだ。 ▽アリエル氏の『Mundial es Historias』によると、クロアチア戦後にFWリオネル・メッシとDFハビエル・マスチェラーノが、ホルヘ・サンパオリ監督とそのスタッフを呼びミーティングを開いたという。そのミーティングの目的は、選手たちがこれ以上サンパオリ監督を信用することはない、と伝えることだった。 ▽選手たちが「あなたが何を言おうと関係ない。僕らはこれ以上あなたを信じないし、こちらにも考えがある」と主張すると、サンパオリ監督は驚きつつも「どのような要望があるか」と質問。すると、選手たちは「全てだ」と返答したそうだ。 ▽また、過度な依存が疑問視されていたメッシ。当人も悩んでいたらしく、以下のようにサンパオリ監督に不満をぶつけた。 「どのプレーヤーを起用して欲しいか、どのプレーヤーがそうでないか、あなたは10回は僕に尋ねてきた。そして、僕は決して名前を挙げることはしなかった」 ▽異様な光景を目にしたアルゼンチンサッカー協会(AFA)のクラウディオ・タピア会長は、選手側の意見を汲み取り、サンパオリ監督には受け入れるべきだと伝えた模様。アシスタントコーチの一人であるセバスティアン・ベカセセ氏がこれを受けて辞任の意向を示したが、サンパオリ監督によってそうさせて貰えなかったことも伝えられている。 ▽なお、その後に行われた第3節のナイジェリア代表戦では、サンパオリ監督が「クン(セルヒオ・アグエロ)を投入しようか? 」とメッシに尋ねている様子がカメラに収められていたことが、『マルカ』に指摘されていた。 2018.07.21 14:20 Sat
twitterfacebook
thumb

【六川亨の日本サッカー見聞録】似ているイングランドと日本

▽約6週間ぶりに戻った自室は、定期購読している新聞に加え、W杯期間中に執筆した雑誌や新聞、コメントを出した掲載紙誌と郵便物で足の踏み場もなかった(もともと本や雑誌で足の踏み場は少ないが)。 ▽気は進まないものの、自分で整理しなくては片付かない。今日20日はJFA(日本サッカー協会)の技術委員会が14時から開かれて、次期日本代表監督の方向性が示されるかもしれない。取材しなければと思いつつ、そちらは知人の記者に託し、まずは請求書など郵便物の整理から手をつけた。 ▽18時前から始まった関塚技術委員長の説明によると、この日の技術委員会では「候補は森保氏か外国人か一本化されていないものの、結論は関塚委員長に一任すること」で決まったという。当の関塚委員長は記者からの質問に対し、いつもの柔和な笑顔で「答えられません」と繰り返したそうだ。 ▽今後は7月23日のJFA常務理事会と、26日の理事会の承認を得て新監督の誕生となる。恐らく森保氏が五輪代表と日本代表の監督を兼務することになるだろう。日本代表のコーチ陣らの組閣はそれ以降となる。 ▽不思議なのは、これまで代表スタッフとして活動を共にしてきた手倉森氏の名前が、新監督人事の際にいっさいマスコミに出なかったことだ。リオ五輪の監督であり、ロシアW杯でヘッドコーチ的な役割も務めた。西野監督が退任を表明したため、そのキャリアから手倉森氏が日本代表と五輪代表の総監督的な立場になってもおかしくないところだが、彼の名前が新聞紙上に出たことは一度もない。 ▽ここらあたり、何かあるのではないかと疑いたくなるのがジャーナリストの性分でもある。 ▽といったところで、今回は月曜コラムの続き――決勝戦レビューや大会総評の予定だったが、3位決定戦のベルギー対イングランド戦で書き残したことがあるので、今一度お付き合い願いたい。 ▽試合は月曜のコラムでも書いたように、ベルギーの完勝だった。GKクルトワ、CBコンパニー、ボランチにヴィツェル、CFルカクとタテのラインに核となる選手を配し、さらにE・アザールやデ・ブライネらワールドクラスの選手が攻撃陣をリードする。穴がないだけでなく、控えの選手層も充実した完成度の高いチームだった。 ▽それに対しイングランドは、空中戦に強いCBストーンズ、スピードが魅力のスターリング、精度の高い右足クロスを持つトリッピアーら好選手はいたものの、チーム全体として小粒感は否めない。その一番の原因は、イングランドには攻撃陣をリードするデ・ブライネや、チャンスメイクと同時にゴールも決められるE・アザールのような“決定的な仕事”のできる選手がいなかったからだ。このためイングランドはベスト4に進んだものの、“平凡なチーム”という印象を受けてしまった。 ▽その原因は、もちろん彼らにあるわけではない。エントリーメンバー23人は全員がスパーズやマンチェスター・U、マンチェスター・C、チェルシー、リバプールといったプレミアリーグの強豪チームでレギュラーとして活躍している。 ▽だが、その一方でベルギーの選手の所属チームを見ると、イングランド戦のスタメン11人のうちヴィツェル(天津権健)、ムニエ(PSG)、ティーレマンス(モナコ)以外の8人は前述したプレミアリーグを主戦場としている。 ▽GKを含め3バックのDF陣と前線の攻撃陣3人はいずれもスパーズやマンチェスター・U、マンチェスター・C、チェルシーの主力である。そしてプレミアリーグで“外人部隊”として活躍しているのはベルギーの選手だけではない。優勝したフランスではGKロリス(スパーズ)、決勝戦でゴールを決めたポグバ(マンチェスター・U)、今大会はノーゴールに終わったもののポストプレーで貢献したFWジルーとボランチのカンテ(チェルシー)に加え、他の強豪国もプレミアリーグでプレーする主力選手は多い。 ▽その結果、彼らがイングランドの選手からポジションを奪っている、あるいは若手選手の台頭を妨げている可能性は高い。攻守に決定的な仕事をする、もしくは創造性に富んだプレーをするポジションは外国人頼りのため、自国の選手がなかなか育たないジレンマを抱えているのがイングランドではないだろうか。 ▽翻って日本である。コロンビア戦でのプレーで川島は批判の的となった。さりとてW杯は初出場となる東口や中村にゴールマウスを任せられるかどうかは正直心許ない(その後の川島は好プレーも見せた)。CBも槙野はポーランド戦で余計なファウルからイエローカードをもらうなど安定感に欠ける。川島に限らず、吉田の後継者探しは日本にとって急務である。 ▽GKやCBは慢性的な人材不足であり、近年はそれを外国人選手、とりわけ韓国人選手で補っているのが実情だ。身長が求められるポジションだけに仕方のない面もある。Jリーグは近い将来、外国人枠の撤廃を視野に入れているとも聞く。しかしイングランドではないが、主要なポジションを外国人に頼っていると自国選手の育成に弊害が出ないとも限らない。 ▽幸いなことにJリーグはダ・ゾーンのおかげで潤沢な資金を手にした。とはいえ資金規模はプレミアリーグと比較にならないし、クラブの投資額も限られる。このため、そう簡単に“外国人天国”にはならないだろう。とはいえ、日本はGKやCBの後継者に安堵できる状況ではない。 ▽そんな堂々巡りの議論を頭の中で繰り返しながら、不手際を感じつつ試合後のセレモニーを見た、サンクトペテルブルクでの3位決定戦だった。<hr>【六川亨】1957年9月25日生まれ。当時、月刊だった「サッカーダイジェスト」の編集者としてこの世界に入り、隔週、週刊サッカーダイジェストの編集長や、「CALCIO2002」、「プレミアシップマガジン」、「サッカーズ」の編集長を歴任。現在はフリーランスとして、Jリーグや日本代表をはじめ、W杯やユーロ、コパ・アメリカなど精力的に取材活動を行っている。日本サッカー暗黒の時代からJリーグ誕生、日本代表のW杯初出場などを見続けた、博識ジャーナリストである。 2018.07.21 13:00 Sat
twitterfacebook
thumb

カンテに敬服…W杯前に兄を亡くしてた

▽チェルシーに所属するフランス代表MFエンゴロ・カンテは、今夏のロシア・ワールドカップ(W杯)に期する思いは誰よりも強かったのかもしれない。『Sports Orange』が報じた。 ▽現フットボール界における指折りのボールハンターとして名を馳せるカンテ。自身初のW杯という舞台でも運動量と危機察知能力を武器に圧倒的な存在感を解き放ち、フランス代表の1998年大会以来となる優勝に貢献した。 ▽しかし、その裏で悲しい出来事がカンテの身を襲った模様。それは4人兄弟である兄の死だ。W杯前に心臓発作で亡くなってしまったようだ。ちなみに、カンテは11歳時、父親もなくした過去があるという。 ▽世界王者を目指すフランス代表の一員として、想像を絶する悲しみを乗り越え、プロフェッショナルに徹したカンテ。それを思うと、敬服するばかりだ。 2018.07.21 11:15 Sat
twitterfacebook


ロシアW杯

超WS×MON

ACL

欧州移籍情報
hikari

アクセスランキング

@ultrasoccerjp

新着ニュース