【W杯グループD第2節プレビュー】苦境アルゼンチンはクロアチアとの大一番! アイスランドは歴史的初勝利目指す
2018.06.21 18:00 Thu
▽ロシア・ワールドカップ(W杯)グループD第2節が21日、22日に開催する。21日の27:00からは初戦ドロースタートのアルゼンチンが快勝発進のクロアチアとの大一番に臨み、22日の24:00からは共に初勝利を目指すナイジェリアとアイスランドが対戦する。
◆チーム情報:好対照の2チーム
▽まずはアルゼンチンvsクロアチアから。前大会準優勝チームとしてグループ本命に挙げられたアルゼンチンだが、格下アイスランドとの初戦では相手の予想外の健闘やエースFWメッシのPK失敗の影響もあり、まさかの1-1のドロースタートとなった。また、結果以上に批判を浴びたのはメッシ依存が顕著だったサンパオリ監督の采配とチームメートの体たらく。そのため、必勝が求められるクロアチア戦ではシステム変更やスタメンの選定などドラスティックな変化が求められる。
▽一方、接戦も予想されたナイジェリアとの初戦では得点の形こそオウンゴールとMFモドリッチのPKだったが、試合全体を通して安定した試合運びで快勝したクロアチア。同試合では途中交代を拒否したFWカリニッチの代表追放というアクシデントがあったものの、チーム状態は良好だ。難敵相手に連勝を目指す今回の一戦では基本的に初戦からの継続路線で問題はないものの、相手の攻撃力を考慮して中盤により守備的なMFバデリやMFコバチッチを配するなどマイナーチェンジも予想される。
◆注目選手:メッシを孤立させるな!
▽アルゼンチンの注目選手はアイスランド戦で酷評されたMFディ・マリア。屈強な相手守備陣にプレースペースを消されたというエクズキューズはあったものの、オフ・ザ・ボールでの動き出しの少なさは看過できないものだった。もちろん、メッシに頼りきりだったのはチーム全体の責任だが、アグエロと共に攻撃をけん引する立場にあるディ・マリアの責任は重い。今回の一戦ではメッシを孤立させないサポートの動きと共に個での打開を期待したい。
▽クロアチアの注目選手は今大会のラッキーボーイ候補の1人、FWレビッチだ。ナイジェリアとの初戦ではMFペリシッチとポジションを入れ替えながらチームの攻撃に推進力と高さ、強さを加えた24歳の突貫FW。アルゼンチンにシステム変更の可能性はあるものの、本職ウイングのサルビオや経験の浅いタグリアフィコの両サイドバックはクロアチアにとって攻めどころの1つだ。そこで持ち味のパワフルなプレーで起点となり、FWマンジュキッチらにゴールチャンスを供給したいところだ。
▽クロアチアとの初戦では試合の入りこそ悪くなかったものの、FWモーゼスやFWイウォビらの強引なプレーが散見されるなど、チームとしてのまとまりを欠いた印象のナイジェリア。また、経験不足が指摘される守備陣が不用意なファウルでPKを与えるなど今回の一戦に向けて修正点は多い。百戦錬磨のMFミケルを中心にゾーンごとにやるべきプレー、やってはいけないプレーを整理しつつ、若手の積極的な仕掛けに期待したい。
▽一方、記念すべきW杯初陣でアルゼンチンと対戦したアイスランドだが、気後れも気負いも見られず、ユーロ2016同様に自分たちのやるべき仕事を完遂して歴史的な勝ち点1奪取に成功した。グループリーグ突破に向けて勝利が求められる今回の一戦ではアルゼンチン戦同様に堅守速攻がベースとなるが、展開次第では自分たちからアクションを起こしてゴールを奪いに行くプレーも必要となる。
▽また、今回の一戦はユスリカなど小虫の大量発生、気温差など厳しいコンディションが予想されるヴォルゴグラードでの試合となるため、環境への適応という部分も重要となる。
◆注目選手:勝敗のカギを握るオーガナイザー
▽ナイジェリアの注目選手はキャプテンのミケルだ。クロアチアとの初戦ではトップ下のポジションで攻守に無難なプレーにとどまり、混乱していたチームをうまくオーガナイズするまでには至らなかった。今回の一戦では自身のパフォーマンスと共にイウォビやイヘアナチョといった脆さの見え隠れする若手をリードする仕事、セットプレー時などの声掛けなどチームを掌握する仕事が求められる。
▽一方、アイスランドの注目選手もキャプテンのMFグンナルソンだ。コンディション面に不安を抱えるグンナルソンだが、アルゼンチンとの初戦では武器のひとつであるロングスローと球際の強さを生かして攻守に存在感を示した。さらに、守勢を強いられた中でチームを鼓舞するような気迫のこもったプレーを随所に披露し歴史的な勝ち点奪取に貢献した。ナイジェリアとは異なり、各選手がやるべき仕事を理解しているアイスランドだが、歴史的な勝利を掴むうえではチームをけん引するオーガナイザーの活躍が必須だ。
◆ナイジェリア予想スタメン
▽6/21
《27:00》
アルゼンチン vs クロアチア
▽6/22
《24:00》
ナイジェリア vs アイスランド
◆チーム情報:好対照の2チーム
▽まずはアルゼンチンvsクロアチアから。前大会準優勝チームとしてグループ本命に挙げられたアルゼンチンだが、格下アイスランドとの初戦では相手の予想外の健闘やエースFWメッシのPK失敗の影響もあり、まさかの1-1のドロースタートとなった。また、結果以上に批判を浴びたのはメッシ依存が顕著だったサンパオリ監督の采配とチームメートの体たらく。そのため、必勝が求められるクロアチア戦ではシステム変更やスタメンの選定などドラスティックな変化が求められる。
◆注目選手:メッシを孤立させるな!
▽アルゼンチンの注目選手はアイスランド戦で酷評されたMFディ・マリア。屈強な相手守備陣にプレースペースを消されたというエクズキューズはあったものの、オフ・ザ・ボールでの動き出しの少なさは看過できないものだった。もちろん、メッシに頼りきりだったのはチーム全体の責任だが、アグエロと共に攻撃をけん引する立場にあるディ・マリアの責任は重い。今回の一戦ではメッシを孤立させないサポートの動きと共に個での打開を期待したい。
▽クロアチアの注目選手は今大会のラッキーボーイ候補の1人、FWレビッチだ。ナイジェリアとの初戦ではMFペリシッチとポジションを入れ替えながらチームの攻撃に推進力と高さ、強さを加えた24歳の突貫FW。アルゼンチンにシステム変更の可能性はあるものの、本職ウイングのサルビオや経験の浅いタグリアフィコの両サイドバックはクロアチアにとって攻めどころの1つだ。そこで持ち味のパワフルなプレーで起点となり、FWマンジュキッチらにゴールチャンスを供給したいところだ。
◆アルゼンチン予想スタメン
(C)CWS Brains,LTD.
◆クロアチア予想スタメン(C)CWS Brains,LTD.
Getty Images
◆チーム情報:共に初勝利を狙う中、環境面も懸念材料▽クロアチアとの初戦では試合の入りこそ悪くなかったものの、FWモーゼスやFWイウォビらの強引なプレーが散見されるなど、チームとしてのまとまりを欠いた印象のナイジェリア。また、経験不足が指摘される守備陣が不用意なファウルでPKを与えるなど今回の一戦に向けて修正点は多い。百戦錬磨のMFミケルを中心にゾーンごとにやるべきプレー、やってはいけないプレーを整理しつつ、若手の積極的な仕掛けに期待したい。
▽一方、記念すべきW杯初陣でアルゼンチンと対戦したアイスランドだが、気後れも気負いも見られず、ユーロ2016同様に自分たちのやるべき仕事を完遂して歴史的な勝ち点1奪取に成功した。グループリーグ突破に向けて勝利が求められる今回の一戦ではアルゼンチン戦同様に堅守速攻がベースとなるが、展開次第では自分たちからアクションを起こしてゴールを奪いに行くプレーも必要となる。
▽また、今回の一戦はユスリカなど小虫の大量発生、気温差など厳しいコンディションが予想されるヴォルゴグラードでの試合となるため、環境への適応という部分も重要となる。
◆注目選手:勝敗のカギを握るオーガナイザー
▽ナイジェリアの注目選手はキャプテンのミケルだ。クロアチアとの初戦ではトップ下のポジションで攻守に無難なプレーにとどまり、混乱していたチームをうまくオーガナイズするまでには至らなかった。今回の一戦では自身のパフォーマンスと共にイウォビやイヘアナチョといった脆さの見え隠れする若手をリードする仕事、セットプレー時などの声掛けなどチームを掌握する仕事が求められる。
▽一方、アイスランドの注目選手もキャプテンのMFグンナルソンだ。コンディション面に不安を抱えるグンナルソンだが、アルゼンチンとの初戦では武器のひとつであるロングスローと球際の強さを生かして攻守に存在感を示した。さらに、守勢を強いられた中でチームを鼓舞するような気迫のこもったプレーを随所に披露し歴史的な勝ち点奪取に貢献した。ナイジェリアとは異なり、各選手がやるべき仕事を理解しているアイスランドだが、歴史的な勝利を掴むうえではチームをけん引するオーガナイザーの活躍が必須だ。
◆ナイジェリア予想スタメン
(C)CWS Brains,LTD.
◆アイスランド予想スタメン(C)CWS Brains,LTD.
◆第2節▽6/21
《27:00》
アルゼンチン vs クロアチア
▽6/22
《24:00》
ナイジェリア vs アイスランド
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