アーセナル、一度は逆転許すも終了間際のゴールでチェルシーとのダービーは2-2のドロー決着!《プレミアリーグ》

▽プレミアリーグ第22節のアーセナルvsチェルシーが3日にエミレーツ・スタジアムで行われ、2-2で引き分けた。

▽5位のアーセナル(勝ち点38)と2位のチェルシー(勝ち点45)が激突したビッグロンドン・ダービー。ホームのアーセナルはここ数試合勝ちきれない試合が多く、リーグ戦7試合でわずか2勝と波に乗り切れていない。2試合ぶりの勝利を目指して挑む今回のダービーマッチは、前節のWBA戦から2選手を変更。コシエルニーとイウォビに代えてホールディングとナイルズをスタメン起用した。

▽一方のチェルシーはリーグ戦ここ5試合で4勝と好調。前節もストーク・シティを5-0で粉砕し3試合連続無失点と2連勝を記録した。宿敵アーセナルとの一戦に向けては、そのストーク戦から4人を変更。リュディガー、ドリンクウォーター、ペドロ、ウィリアンに代わり、クリステンセン、セスク、バカヨコ、アザールが先発に名を連ねた。
▽緊張感の漂う中キックオフの笛が鳴った注目の一戦。両者とも相手の出方を窺いながらスローペースでパスを回す。最初にチャンスを迎えたのはアーセナル。7分にボックス手前でFKを得ると、サンチェスが狙ったシュートは相手に当たり枠の外へ。11分にはアザールがボックス左に侵入し左足で狙い、チェルシーもチャンスが訪れた。

▽続く14分には、モーゼスのロングボールをチャンバースが処理ミス。抜け出したモラタがGKとの一対一を迎えるが、狙いすぎたかゴールの右に外してしまった。直後にも右サイドの攻めからモラタがゴール前で合わせたが、GKチェフが立ちはだかりチェルシーはチャンスをつかむことができない。▽ピンチを凌いだアーセナルにもここまでの展開の中で最大のチャンスが訪れる。16分、細かいパス回しから最後はサンチェスがボックス左からシュートを放つ。しかし、このシュートをGKクルトワに触れられてコースを変えられると、不運にも左右のポストに当たりネットを揺らすことはできなかった。

▽その後もポゼッションを高めるアーセナルは23分にラカゼットが至近距離からシュートを放つが、ここでもGKクルトワがファインセーブを見せ得点を許さない。チェルシー守護神が魅せればアーセナルの守護神も魅せる。27分、セスクのスルーパスに抜け出したバカヨコのシュートをGKチェフが鋭い反応で枠の外に掻き出した。

▽その後は、前半終盤にかけて両チームにチャンスが訪れたがゴールに結びつけることができず。迎えた後半、まずはチェルシーにチャンス。49分、ロングボールの流れからモラタがシュートまで運ぶがGKチェフが右足でセーブ。直後の52分にはラカゼットが攻め込むもチェルシーGKクルトワも鋭い飛び出しでゴールを死守。

▽拮抗した試合が続く中、ついにホームチームが試合を動かす。63分、左サイドからボールを動かすアーセナルは中央のホールディングからウィルシャーにつながると、これを豪快にニアに蹴り込み先制点をもたらした。

▽このままアーセナルに流れが傾くかに思われたが、チェルシーはすぐさま試合を振り出しに戻す。66分、アザールがボックス内でDFベジェリンに倒されPKを獲得。これをアザールがきっちり沈めて1-1にスコアを戻した。

▽これでイーブンになったダービー。70分には、セスクのパスからモラタがチャンバースに競り勝ちシュートを放つが枠を捉えることができず。そんな中、両チームとも選手を入れ替え活性化を図る。

▽すると84分、交代で入ったザッパコスタの高速クロスをマルコス・アロンソが走り込んで合わせチェルシーが逆転。しかし、白熱のダービーはこのままでは終わらない。後半アディショナルタイムの92分には、相手ボックス内でクリアボールに反応したベジェリンが右足インサイドで丁寧に合わせ2-2とした。

▽さらに、試合終了間際にはモラタにラストチャンスが訪れるが、ここもシュートをGK正面に蹴ってしまいゴールを奪えず。試合は2-2で終了。注目のビッグロンドン・ダービーは痛み分けに終わった。