【原ゆみこのマドリッド】最悪の年末になった…2017.12.24 17:15 Sun

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▽「どちらの方がより不幸なクリスマスかしら」そんな風に私が考え込んでいたのは土曜日、リーガ17節の試合全てが終わり、2017年の最後の順位表が確定した時のことでした。いやあ、もう自分の最低気分はアトレティコが負けた前夜から始まったんですが、そこはお隣さんのよしみ。せめてクラシコ(伝統の一戦)でレアル・マドリーが首位バルサに勝ってくれれば、勝ち点差は6のままでしたからね。それがあろうことか、サンティアゴ・ベルナベウでの試合でも大きく裏切られてしまうとは!

▽だってえ、宿敵に0-3と完敗し、消化試合は1つ少ないものの、勝ち点差は14。マドリーの今季リーガは終わったとマスコミが口を揃えて言うのも当然なんですが、誰も気にせずともアトレティコだって、9ポイントに差が拡大してしまったんですよ。今の時期から、ここまでの数字を引っくり返して逆転優勝したチームは皆無のはずですし、元々、執念のremontada(レモンターダ/逆転優勝)などとは縁のないチームですからね。ただ、1つ救われるのはエスパニョール戦の後、シメオネ監督も「Yo iba a ver el Valencia-Villarreal/ジョー・イバ・ア・ベル・エル・バレンシア・ビジャレアル(私はバレンシアvsビジャレアル戦を見るつもりだった)」と言っていたように、アトレティコのマストは3位以上でのCL出場権獲得。

▽日曜のクラシコの後、ビジャレアルが0-1で勝ったため、バレンシアに2位の座を奪われず、その点に関してはラッキーだったんですが、逆に不憫が募るのは「El Madrid nunca se rinde, pase lo que pase/エル・マドリッド・ヌンカ・セ・リンデ・パセ・ロ・ケ・パセ(マドリーは何が起きても諦めたりしない)」(ジダン監督)と弱音を吐けないマドリーかと。いやあ、正直言うと、現在4位の彼らは5位のセビージャとたったの勝ち点差2で、むしろCL出場圏死守を目標にしてもいいぐらいの苦境のはずなんですけどね。いくら今季のCL優勝で来季のCLグループリーグ直接出場権ゲットという切り札があるとはいえ、そこはヨーロッパリーグ優勝で同じ権利が手に入るアトレティコと同じですから、当面はこれ以上、順位を落とさないことから始めないといけないと思うんですが…。

▽まあ、その辺はともかく、クリスマスのparon(パロン/リーガ停止期間のこと)に私も入る前に今節のマドリッド両雄の試合ぶりをお伝えしておかないと。すでにレガネス、ヘタフェの弟分チームたちがバケーション入りしていた金曜、ここ1年、アウェイゲームで負けてないのに選手たちもファンも油断していまいましたかね。バルセロナに当日移動してRCDEスタジアムに乗り込んだアトレティコでしたが、ほとんどチャンスも作らず、前半は0-0で終了というのはよくあること。よって、まだ私の中でもアラームは鳴っていなかったんですが、よくよく考えれば、予兆はあって、自陣でのボールロストからフリーのレオ・バチストンがvaselina(バセリーナ/ループシュート)、驚くほど見事に外してくれた時など、「だからアトレティコには1年しかいられなかったんだろうか」なんて呑気にしている場合ではなかったかも。

▽そう、後半はいつもの通り、トマスをコレアに代えて得点を目指した彼らだったんですが、残念ながらコケのクロスをゴディンがヘッドで決めたゴールはファールで認められず。更にフェルナンド・トーレスと交代したガメイロが撃ったシュートはGKパウの正面という、ありがちな失敗を繰り返しているうちに試合も終盤に。まさに「El que tuviera la ocasión y la metiera parecía que se iba a llevar el partido/エル・ケ・トゥビエラ・ラ・オカシオン・イ・ラ・メティエラ・パレシア・ケ・セ・イバ・ア・ジェバール・エル・パルティードー(チャンスがあって、それを決めたチームが試合をモノにしそうに見えた)」(シメオネ監督)という展開になっていたんですが、ここ2試合、ベティス、アラベス戦と、ひどいサッカーをしながらもワンチャンスの1点で勝ってきたアトレティコとあって、私も最後まで希望を捨てることはなかったものの…。

▽そんな上手い話がいつまでも続く訳ありませんって!後半43分、キッカケは懲りずにコレアが強引に敵の間を抜けようとしてボールを失ったことで、そこからエスパニョールが一気にカウンターをスタート。ピアッティ、グラネロと繋がれ、最後はセルヒオ・ガルシアがエリア内からシュートして、あっという間にゴールが決まるんですから、ショックを受けたの何のって。結局、そのまま1点を返せず、アトレティコは1-0で負けてしまったんですが、いえ、試合後のシメオネ監督は「今季の前半はとても良かった。Ojalá volvamos a perder dentro de 20 partidos/オハラ・ボルバモス・ア・ペルデル・デントロ・デ・ベインテ・パルティードス(また負けるのは20試合後であってほしいね)」と、リーガでのシーズン初黒星がこの日まで来なかったことを評価していたんですけどね。

▽実際のところ、コケも「Es un paso atrás no sumar/エス・ウン・パソ・アトレアス・ノー・スマール(勝ち点を稼げなかったのは一歩後退だ)」と言っていた通り、それこそ翌日にはクラシコがあることを知りながら、負けてしまうのは情けない限りなんですが、思い返してみれば、誰もが期待している試合で玉砕するのはアトレティコの伝統のようなもの。ここ数年はあまりなかったんですが、いくらクヨクヨしたとて、首位との差が縮まる訳ではないですし、これでクリスマス休暇入りともなれば、もう「desconectaremos y ya está/デスコネクタレモス・イ・ジャー・エスタ(気分転換をしてそれでお終い)」(コケ)にするしかないかと。ええ、年明けからはFIFA処分が解けて、いよいよジエゴ・コスタも出場できますしね。1月3日のコパ・デル・レイ32強対決ジェイダ゛(2部B)戦1stレグからはきっと、全然違う、もっと強いアトレティコが見られるはずですよ。

▽そして日曜日、アジアンゴールデンタイムを意識して午後1時という早い時間に初めて開催されたクラシコの方はというと。マドリーのクラブW杯優勝を称えるためのpasillo de campeones/パシージョ・デ・カンペオネス(チャンピオンの花道)はなかったものの、キックオフ前にはキャプテンのセルヒオ・ラモスが2017年5コ目となるトロフィーをfondo sur/フォンド・スール(南側ゴール裏席)に大きな垂れ幕が広がる中、場内を満員にしたファンに披露。世界チャンピオンの貫録を示して、序盤はそれこそ押し気味に試合を進めていた彼らだったんですけどね。

▽残念ながら、それが得点に結びつかなかったのはクリスチアーノ・ロナウドがベンゼマのラストパスを信じられないことに空振りしてしまったり、ベンゼマの方も方でまたしてもヘッドをゴールポストに当ててしまったりしたせいですが、幸い相手も前半はメッシがあまり動かず。それが「Con Isco no puedes buscar anular a Messi, con Mateo sí/コン・イスコ・ノー・プエデン・ブスカール・アヌラール・ア・メッシ、コン・マテオ・シー(イスコでメッシを無力化することはできないが、マテオならできる)」(セルヒオ・ラモス)というように、ジダン監督が大方の予想に反して、イスコではなく、コバチッチを先発させたおかげがどうかはわからないものの、こちらも0-0のまま、ハーフタイムを迎えます。

▽ただ後半は大きく違って、うーん、まさかそれこそ、コバチッチがメッシ一筋だったことが仇となるんですから、サッカーとは恐ろしい。悲劇が起ったのは9分、自陣からカウンターを開始したバルサはラキティッチがドリブルでピッチ中央をGKケイロル・ナバスの守るゴールに向かって真っしぐら。エリア前でセルジ・ロベルトに繋ぐと、フリーで反対側に入ったルイス・スアレスにボールが渡り、先制点を奪われてしまったから、さあ大変!更に悪いことは続いて、このままではいけないと、ジダン監督もベイルとアセンシオを入れるべく、ピッチ脇で待機させていたところ…。

▽折しも再び、ルイス・スアレスがシュート。今度はナバスが弾いたものの、回りまわって、ゴールポストに当たって返ってきたボールをパウリーニョがヘッドしたところ、カルバハルが手で弾くって、いやあなた、フィールドプレーヤーでしょ。当然、ハンドによるペナルティを取られ、レッドカードも出されてしまったため、メッシがPKを決めた後はアップもしていなかったナチョがピッチへ。うーん、確かに「Piensas en unos cambios te meten el segundo con expulsion/ピエンサス・エン・ウノス・カンビオス・テ・メテン・エル・セグンド・コン・エクスプルシオン(交代を考えている時に退場と一緒に2点目を取られる)。こうなるともう別の試合だ」と、ジダン監督が嘆いていた通りではあるんですけどね。

▽そこは奇跡のレモンターダ(逆転劇)がウリのマドリー。たとえ、交代枠オーバーでイスコの出番がなくなろうと、10人であろうと、終盤にはドラマがあるはずと誰もが期待していたんですが…最後はロスタイム、右サイドでボールを取り返したメッシがその時、右のサッカーシューズが脱げてしまったのも何のその、素知らぬ顔でエリア内奥まで行くと、折り返しのキラーパス。それを時間稼ぎでセルジ・ロベルトから代わったばかりのアレイチェ・ビダルに撃ち込まれ、ナバスの手を逃れたボールが3点目になってしまうんですから、もう処置なしです。

▽え、本音のところ、先週はアブ・ダビでアル・ジャジーラとグレミオを破り、世界の頂点に立ったものの、スコアはそれ程、景気のいいものではなし。自分もマドリーの調子自体はあまり良くない気がしていたんじゃないかって?まあ、そうなんですが、マルセロも「Os tenemos muy mal acostumbrados y pensáis que tenemos que ganar siempre/オス・テネモス・ムイ・マル・アコストゥンブラドス・イ・ペンサイス・ケ・テネモス・ケ・ガナール・シエンプレ(凄く悪い習慣で皆、常にウチが勝たないといけないと思っている)」とミックスゾーンで開き直っていたように、夏にはスペイン・スーパーカップの2試合に連勝して、圧倒的な実力差を示していた彼らですからね。本気になれば、勝てないことはないだろうと、私も希望的観測をしていたんですが、現実は何ともシビア。

▽こうも圧勝されては、いくら試合後、ルイス・スアレスへcodazo(コダソ/肘打ち)を喰らわせながら、ここ10試合目のクラシコで4回目の退場は免れたものの、フェルナンド・イエロを抜いて、イエローカードが最も多い選手となってしまったラモスが、「Nuestra historia y nuestro escudo nos obliga a luchar hasta el final/ヌエストラ・イストリア・イ・ヌエストロ・エスクード・ノス・オブリガ・ア・ルチャール・アスタ・エル・フィナル(このクラブの歴史、ボクらの紋章が最後まで戦うことを義務付けている)。可能性がある限り、マドリーは戦うよ。それがウチのDNAだ」と言っていたとはいえ、未消化分を除いても勝ち点差は11。これってマドリーが残り全勝しても、バルサが4試合負けないと逆転できないってことですからねえ。

▽一体、どうしたらそんなことが起こるのか、私にもわかりかねますが、何せ、まだバルサと五分条件のCL決勝トーナメントは2月後半まで始まらず。その前の1月、4日のヌマンシア(2部)戦1stレグから、コパの戦いもあるマドリーとはいえ、このままじゃリーガは盛り下がってしまうばかりかと。とりあえず、29日までバケーションを取り、30日にはアルフレド・ディ・ステファノ・スタジアムでの公開練習でバルデベバス(バラハス空港の近く)に戻って来る彼らですが、できればフロントもこの間に状況をよく分析して、必要なら1月の市場でFWなり何なり補強。年明けのリーガでは熾烈なCL出場圏争いを繰り広げてファンを楽しませてもらいたいものですが…いや、やっぱりそこに興味が行くのはアトレティコファンだけかもしれませんね。
【マドリッド通信員】 原ゆみこ 南米旅行に行きたくてスペイン語を始めたが、語学留学以来スペインにはまって渡西を繰り返す。遊学4回目ながらサッカーに目覚めたのは2002年のW杯からという新米ファン。ワイン、生ハム、チーズが大好きで近所のタパス・バルの常連。今はスペイン人親父とバルでレアル・マドリーを応援している。

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いつ立ち直るんだろうか…/原ゆみこのマドリッド

▽「もう、そういう時代なんだ」そんな風に私が感じていたのは月曜日、マルカ(スポーツ紙)の行った次期レアル・マドリー監督に誰がいいかというアンケートでグティが41%。ダントツ1位になっているのを見た時のことでした。加えて、2位は18%でコンテ監督でしたが、12%の3位でソラーリRMカスティージャ(マドリーのBチーム)監督の名も。まあ確かにジダン前監督からして、あの懐かしきギャラクティコ時代にマドリーでプレーした選手。当時の同僚だったベッカムやロナウドはクラブ経営に乗り出し、ラウールも今年からユースチームの監督を務めているとなれば、票を投じた10万人のファンがその世代に指導者として、5試合連続で白星がない上、レバンテに負け、2009年以来の3連敗となってしまった不調のチームを救ってもらいたいと望む気持ちもわからないではない? ▽いえ、実際のところ、マドリー監督は人気投票で決まる訳ではありませんし、サンティアゴ・ベルナベウのミックスゾーンでAS(スポーツ紙)の顔見知りの番記者に訊いたところ、「ソラーリ?ダメダメ、2部Bのカステシージャを2年率いて、昇格プレーオフにも行っていないんだから。グティ(昨季マドリーのフベニルAを率いて、現在はベシクタシュでアシスタントコーチ)なら、喜んでトルコから来るかもしれないけど」と何か、ネガティブな反応でしたけどね。どちらにしろ「新監督がクラシコ(伝統の一戦、バルサ戦のこと)で躓いて、デビューからミソをつけたら大変だから、それまではロペテギ監督のままだろう」とのこと。 ▽まあ、他のマスコの報道も大体、似た感じでしたが、加えて、この火曜のCLビクトリア・プルゼニ戦でも勝てなかったら、直ちにソラーリが暫定監督就任とか、クラシコで勝利してもロペテギ監督解任はもう決定しているなんて話も週明けには出ているんですが、チームが勝てない原因は決して監督だけのせいではありませんからね。期待通りの働きをしていない選手が複数いるだけでなく、イスコなどCL前日記者会見で「No podemos estar llorando por alguien que no ha querido estar aquí/ノー・ポデモス・エスタル・ジョランドー・ポル・アルギエン・ケ・ノー・ア・ケリードー・エスタル・アキー(ここにいたくなかった誰かのためにボクらは泣いている訳にはいかない)」と言っていたものの、クリスティアーノ・ロナウドのユベントス移籍に伴い、失った年間50ゴールを埋める大型補強がこの夏、なされなかったのは厳然たる事実。 ▽それだけにペレス会長の責任を問う声も世間では大きいんですが、まあ、とりあえず、先週末のリーガがどうだったか、お話ししていかないと。土曜はマドリーが珍しく、お昼の試合でマドリッド勢の先陣を切ったんですが、相手がレバンテだったことと、おそらくケガから復帰したばかりということを考えて、ロペテギ監督はベイルとベンゼマをベンチに置いてスタート。それは別にいいんですが、まさか開始6分、ポスティゴの自陣からのロングボールをヴァランがクリアできず、好調モラレスにGKクルトワが破られてしまうなんてあっていい? ▽おまけに13分には再びヴァランがミスを犯し、ええ、今度はロジェールの蹴ったボールを腕に当ててハンドを取られたんですが、最初はFKだった判定がVAR(ビデオ審判)により、エリア内でのファールとされ、PKになってしまったのが運の尽き。ロジェールのシュートが決まり、15分になる前にレバンテが2点もリードしていたから、驚いたの何のって。 ▽だって、私も丁度、代表戦週間前のヘタフェ戦で見ていたレバンテですよ。あの時はバルディの直接FKが決まって、0-1で勝ったものの、それ以外、ほとんどチャンスらしいものもなかったのに、この日は何度もマドリーの隙を突いてのカウンターが成功。43分にもロチーナがゴールを挙げ、このスランプの始まったセビージャ戦同様、前半で3失点では赤っ恥もいいところと思いきや、大丈夫。オフサイドで得点が認められたかったため、0-2のまま、後半を迎えることになります。 ▽え、後半頭からベイル、15分にはベンゼマとセバージョスを投入して反撃したものの、結局、ゴールは26分、ベンゼマの折り返しをマルセロが決め、無得点記録をクラブ史歴代2位の481分で止めただけ。最後は1-2で敗戦してしまったマドリーだけど、ツキに恵まれない面もあったんじゃないかって? そうですね、前半はアセンシオ、後半もマリアーノのゴールがVARにより、オフサイドを取られてスコアに上がらなかったですし、「Disparamos 34 veces a porteria, 14 entre los tres palos/ディスパラモス・トレインタイクアトロ・ベセス・ア・ポルテリア、カトルセ・エントレ・トレス・パロス(ウチは34回シュートして、うち14回が枠内)。相手はたった2度撃っただけでゴールになった」とロペテギ監督が嘆いていた通りではあったんですが、とはいえ、レバンテの選手たちとの質の差は誰が見ても明らか。 ▽そう、殊勲のパコ・ロペス監督ですら、「El talento tenia limite pero lo que no tiene limite es el sacrificio y el esfuerzo/エル・タレントー・テニア・リミテ・ペロ・ロ・ケ・ノー・ティエネ・リミテ・エス・エル・サクリフィシオ・イ・エル・エスフエルソ(才能には限りがあるが、献身と努力には限りがない)」と試合前、選手たちに言っていたぐらいですからね。2015年にグラナダ(現在は2部)のGKとしてベルナベウでプレーしたオイエルなど、その時、9失点という悪夢を経験。おそらくそのリベンジもあったんでしょうか、この日はその試合にも来てくれた友人たちを招待、セーブを連発して、チームが1点差で逃げ切るのに貢献していましたが、でもねえ。 ▽ゴールが入るか入らないかが、これ程、ツキに左右されるんでしたら、月曜のバルデベバス(バラハス空港の近く)の練習場での記者会見では、「Si pretendéis ver a un entrenador hundido no miréis aquí/シー・プレテンデイス・ベル・ア・ウン・エントレナドール・ウンディードー・ノー・ミレイス・アキー(落ち込んでいる監督を見たいのなら、ここは見ないことだ)」と強気だったロペテギ監督も火曜午後9時(日本時間翌午前4時)からのビクトリア・プルゼニ戦ではまず、失点しないことを先に考えた方がいいかと。ちなみにその試合、やはり相手の知名度が低いせいか、CLでありながら、まだチケットが相当、売れ残っているよう。夜はちょっと寒くなって、もうジャケットが必要なマドリッドですが、goleada(ゴレアダ/ゴールラッシュ)が見られるかどうかは保証できないものの、丁度、観光に来ている方など、時間が合えば、観戦してみるのも楽しいかもしれませんよ。 ▽そして同日、次の午後4時15分からの時間帯では弟分のレガネスがメスタジャでバレンシアと対戦したんですが、せっかくVARのおかげでガライがオスカル・ロドリゲスを後ろから蹴ったのが発覚。グンバウがPKを決めて後半17分に先制したものの、終盤にガヤのシュートがフアンフランに当たってゴールとなり、最後は1-1で引き分けることに。降格圏にいるレガネスですから、勝ち点3が取れなかったのは残念ですが、相手は今季、まだホームで未勝利とはいえ、CLに出ているチームですからね。今週土曜には再び、同じ街にあるシュタット・デ・バレンシアでレバンテ戦があるため、そちらで頑張ってほしいところです。 ▽え、それで3位だったアトレティコは首位になれたのかって? はい、なれましたよ、たった15分間だけでしたけどね。レガネス戦に続いて始まった午後6時30分からの試合は私も近所のバル(スペインの喫茶店兼バー)に行って見たんですが、用心深いシメオネ監督はここ3年間、エスタディオ・デ・ラ・セラミカで負けているというデータを重視。今季のビジャレアルは不調であるにも関わらず、コケ、サウール、トマス、ロドリのcuatrivote(クアトリボテ/4人ボランチのこと)を採用することに。おかげで前半は失点しなかったんですが、同時に得点に繋がるようなプレーもなかったため、後半頭からロドリとカリニッチを下げ、レマルとコレアを投入したところ…。 ▽その作戦が功を奏したのかどうか、後半6分の先制点はグリーズマンのFKをフネス・モリがクリアしようとしてボールが枠に弾かれて戻り、フィリペ・ルイスが「Siempre pensaba en marcar un tanto de cabeza antes de retirarme del futbol/シエンプレ・ペンサバ・エン・マルカル・ウン・タント・デ・カベッサ・アンテス・デ・レティラールメ・デル・フトボル(いつもサッカーを引退する前には頭でゴールを入れてやろうと考えていた)」というヘッドで初めて決めたものだったので、はっきりわからないんですけどね。ロドリを下げた効果は日を見るよりも明らかだったかと。 ▽ええ、トーマスのボールロストでジェラールがGKオブラクに1対1で迫り、paradon(パラドン/スーパーセーブ)を余儀なくされたからですが、更に悪いことに20分にはエリア内の混戦でジャウメ・コスタのシュートがペドラツァに当たり、マリオ・ガスパールの前にこぼれ球が行くまでアトレティコの選手たちは呑気に傍観。彼が撃ったシュートがフィリペ・ルイスに当たって軌道が変わり、1点を返されてしまうって、もし私がオブラクだったら、きっと泣いてしまったかも。 ▽でも世間から世界一のGKと称えられながら、UEFAにもFIFAにもベストGK最終候補に入れてもらえなかった彼はこんなことでは心が折れたりはせず。「A raiz del gol hemos dado un pasito atras, nos han metido atras/ア・ライス・デル・ゴル・エモス・ダードー・ウン・パシート・アトラス、ノス・アン・メティードー・アトラス(リードしてから、ボクらは1歩下がってしまった。下がらされてしまった)」(コケ)という、いつもの悪い癖が原因で始まったビジャレアルの攻勢から、最後の砦として、チームを守ってくれたんですよ。28分にはまたしてもジェラールとの1対1を防ぎ、その1分後には倒れながら、1人、ゴールに向かってきたバッカの足元からボールを押し出すという妙技を披露してくれるんですから、救世主とはまさにこのこと? ▽いくらアトレティコにも終盤、レマルが至近距離でヘッドを外すというチャンスがあったとはいえ、オブラクのおかげで1-1の引き分けで終われたと言っていい試合でしたが、シメオネ監督は首位に立てたのがリードしていた15分間だけだったにも関わらず、満足だったよう。ええ、当人も「El punto es importante, ante un rival dificil y la Liga es barbara/エル・プントー・エス・インポルタンテ、アテ・ウン・リバル・ディフィシル・イ・ラ・リーガ・エス・バルバラ(手強いライバル相手に勝ち点1は重要だし、物凄いリーガだ)。自分がスペインに来てから、メッシとロナウドが優勝を決めていたのに、全てのチームが競っている」と言っていましたしね。 ▽うーん、その後、セビージャ戦でメッシが前腕の骨を折って退場するまでに2点に絡み、最後はバルサが4-2で勝って首位に戻ったのはともかく、日曜の結果などで最後はアトレティコがアラベスやエスパニョールにまで先を越され、5位になってしまったのは計算外でしたけどね。バルサとはたったの勝ち点差2ですし、4差の7位に落ち、敵のエースが全治3週間で欠場する最高のチャンスにカンプ・ノウに乗り込みながら、勝っても次節で順位を逆転できないお隣さんよりはずっとましだったかと。そんなアトレティコは水曜午後9時からのCLドルトムント戦に備え、日曜から練習を再開。火曜にはドイツに向かうものの、現地で国際見本市が開催中のため、ドルトムントに宿が取れず、今回はデュッセルドルフに泊まるそう。 ▽まあ、開場のシグナル・インドゥラン・パルクまでは車で50分程と、そう遠い訳ではないんですが、相手は現在、ブンデスリーガ首位と絶好調。週末のシュツットガルト戦でも0-4と大勝していましたし、バルサから今季、レンタル移籍したパコ・アルカセルが8試合で11億点と爆発していますからね。とりあえず去年と違って、モナコとクラブ・ブルージュに連勝しているため、余裕はあるものの、できればその試合、ビジャレアル戦で温存されたジエゴ・コスタがゴールを取り戻すキッカケとなってくれるといいんですが。 ▽そして日曜正午にはラージョとヘタフェとのミニダービーのため、エスタディオ・バジェカスにいた私ですが、前半はどちらのチームも無得点で終了。試合が動いたのは後半18分、アントゥネスのクロスをフルキエがヘッドで決めると、その4分後にもホルヘ・モリーナから、アンヘルと代わったマタへのラストパスをアケメがオウンゴールにして、ヘタフェが2点のリードを奪います。おかげでしばらくしてアップしていた柴崎岳選手がボルダラス監督に呼ばれたんですが、29分にアケメのクロスをラウール・デ・トマスが技ありのvolea(ボレア/ボレーシュート)でゴールに入れ、ラージョが1点差に迫ったのが災い。守備陣の強化を優先され、アントゥネスに代わってブルーノが入ることに。 ▽結局、「Ha habido muchas faltas, muchos parones y se favorece al equipo que no propone/ア・アビードー・ムーチャス・ファルタス、ムーチョス・パロネス・イ・セ・ファボレセ・アル・エキポ・ケ・ノー・プロポネ(ファールも止まっている時間も沢山あって、プレーしようとしないチームを利した)」とエンバルバも後で文句を言っていたように、残り時間はヘタフェの選手たちがよくピッチで倒れていたため、7分もあったロスタイムにも柴崎選手の出番はなかったんですが、まあこういう展開ではねえ。 ▽ボルダラス監督も「Conoceis vosotros a algun equipo que cuando va ganando saque rapido y se de prisa?/コノセイス・ボソトロス・ア・アルグン・エキポ・ケ・クアンドー・ジャー・ガナンドー・サケ・ラピドー・イ・セ・デ・プリサ(勝っている時、早くボールを出してプレーを急ぐチームを君たちは知っているのか? )。W杯の世界最高のチームでもやることだ」と開き直っていたため、そのままヘタフェが1-2で勝ったことを悪く言うつもりはありませんが、何せ彼らもここ4試合、白星がありませんでしたからね。これで順位も9位と上昇しましたし、この日曜、落ち着いて乾貴士選手のいるベティスをコリセウム・アルフォンソ・ペレスに迎えられるのはいいことかと。 ▽一方、ラージョは最下位ウエスカと同じ勝ち点5で19位なんですが、今週は延期されていた3節のアスレティック戦が水曜午後7時からエスタディオ・バジェカスであり、土曜にもジローナ戦があるため、気合さえあれば、一気に浮上することも可能。そうなれば、ミチェル監督もきっと続投できると思いますし、何よりヘタフェ戦の後、スタンドに残って熱いエールを送っていたファンを喜ばせることができるはずですが…やっぱり昇格1年目はイロイロ、大変ですよね。<hr>【マドリッド通信員】 原ゆみこ 南米旅行に行きたくてスペイン語を始めたが、語学留学以来スペインにはまって渡西を繰り返す。遊学4回目ながらサッカーに目覚めたのは2002年のW杯からという新米ファン。ワイン、生ハム、チーズが大好きで近所のタパス・バルの常連。今はスペイン人親父とバルでレアル・マドリーを応援している。 2018.10.23 13:00 Tue
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リーガは混戦状態が続いている…/原ゆみこのマドリッド

▽「これじゃ次はどこが首位になるかわからないよね」そんな風に私が頭を抱えていたのは金曜日、長かったインターナショナルマッチウィークが終わり、いよいよリーガが再開するとあって、半ば忘れかけていた順位表を見直していた時のことでした。そう、思わぬバルサとレアル・マドリーの躓きもあり、この2週間を首位の特等席で過ごしたのはセビージャだったものの、彼らはこの9節、勝ち点差1で2位のバルサとカンプ・ノウで直接対決。とはいえ、話がそれだけで済まないのは3位のアトレティコもバルサと同じ勝ち点で、その下の4、5、6位にマドリー、エスパニョール、アラベスが勝ち点差1で続いているとなれば、勝敗の組み合わせによって、どこがトップになっても不思議はなかったから。 ▽え、ということはすでにこのparon(パロン/リーガの停止期間)中、コンテ監督だの、ラウドルップ監督だの、しきりと後任の名前が噂されていたマドリーのロペテギ監督にも一気に首位となって、ここ4試合無得点白星なしの汚名を返上するチャンスもあるってことじゃないかって?はい、その通りで、ロペテギ監督も「Me encuentro bien, sin ninguna duda/メ・エンクエントロ・ビエン、シン・ニングーナ・ドゥーダ(いい感じがしている。まったく迷いはないよ)。要求されるレベルは高いが、ウチが全ての大会で頂点に立つことができることはわかっている」と言っていたように、実は追い風も吹いているんですよ。 ▽それはイスコ、マルセロの完全復帰で何せ、急性盲腸炎の手術でお休みして以来、チームが勝てなくなった前者など、先日、イングランドに負けたスペイン代表でもその不在が嘆かれていた程ですからね。才能溢れるイスコが刺激剤となって、少しは点が入りやすくなってくれるといいかと。加えて代表戦入り直前のアラベス戦でケガをしたベンゼマもほぼ回復し、筋肉疲労で交代したベイルもウェールズ代表には行ったものの、試合に出ずに帰還。金曜には揃って全体練習に加わっていたため、ふくらはぎを痛めているカルハバル以外は皆、土曜の午後1時(日本時間午後8時)からのレバンテ戦に出られるかも。 ▽ただ、懸念は彼らには来週火曜にCL3節のビクトリア・プルゼニ戦が控えていることで、何せグループ最弱の相手とはいえ、前節はCSKAモスクワに1-0で思わぬ敗戦をしていますからね。うっかり油断すると、昨季カラバフ(アゼルバイジャン)と2分けして、ヨーロッパリーグへ回ってしまったお隣さんのようなケースもありうるため、少しでも再負傷の懸念がある選手は温存される可能性もなきにしろあらず。といっても、それを言えば、来週日曜にはクラシコ(伝統の一戦、バルサ戦のこと)が控えているんですから、とりわけ原因不明の筋肉疲労を度々起こし、いつプレーできなくなるかわからないベイルなど、そこまで取っておきたいというのが本音だったりして。 ▽ちなみに昨季のサンティアゴ・ベルナベウで1-1の引き分けを勝ち取っている相手のレバンテは、マドリーからレンタルで移籍しているFWマジョラルが契約条項により出場できず。FIFAウィルスの感染者もいて、こちらはベイルと真逆にケガをした状態でモンテネグロ代表に参加、無理してフル出場したセルビア戦でネンザを悪化させたMFブクチェビッチも出られないようですが、パコ・ロペス監督率いるチームがここ2試合、アラベス、ヘタフェに連勝中というのは要注意ですよね。 ▽そしてこちらも首位に躍り出る可能性のあるアトレティコはどうしているかというと。いやあ、マドリッドで試合のない今週は私も退屈だったので、水曜にはマハダオンダ(マドリッド近郊)の練習場まで見学に行ってみたんですが、最近は日が暮れるのが早くて、午後7時から始まったセッションが8時過ぎに終わる頃にはもう辺りは真っ暗。もちろんグラウンドは煌々とライトに照らされているんですが、開始15分で敷地から追い出され、残りは外から覗いていたため、バス通りに戻る間に明かりのまったくない箇所があるのには少々、閉口したかと。 ▽とはいえ、その日はまだグリーズマンやリュカ(フランス)やゴディン(ウルグアイ)、アリアス(コロンビア)ら、最後に各国代表から戻った選手たちが参加していなかったものの、CLクラブ・ブルージュ戦でケガをしたヒメネス、そして先月のモンテネグロ代表戦から音沙汰のなかったサビッチが合流していたという朗報が。丁度、シュートの特訓日に当たったのか、フェンス越しではありますが、割と近くでコケやサウール、ロドリ、トマス、レマスらMFたちが敵のパスを奪ってから、ワンツーから、エリア内奥からの折り返しから、GKオブラクが守るゴールを破るという、ちょっと高尚な技術を磨いているのも見られましたしね。FW陣、DF陣と分かれた別動隊もクロスからのシュートを丹念にやっていましたが、ええ、いつもいつもグリーズマンばかりに頼ってはいられませんって。 ▽そのアトレティコのゴールを担う主役は木曜からグラウンドでのセッションに参加、やはりクラブ・ブルージュ戦でのケガ以来、姿を消していたジエゴ・コスタも金曜には全体練習に戻ってきたんですが、実は先日など、この夏、クラブと契約延長したグリーズマンの年棒が2300万ユーロ(約30億円)に上がったため、自身の800万ユーロ(約10億円)とのあまりの違いにコスタが昇給を要求。でないと中国に行くとフロントに訴えたなんて話も出てきたんですが、でもねえ。確かに今季はUEFAスーパーカップで2得点を挙げ、アトレティコがお隣さんを下して優勝するのに大きく貢献した彼ですが、リーガでは昨年2月以来、ゴールを挙げておらず。 ▽おまけに先月は奥さんの第2子出産、今月は負傷でW杯以来、スペイン代表ともご無沙汰していますし、火曜のドイツ戦でフランスの2点を挙げ、ますますバロンドール受賞後押しの声も高まってきたグリーズマンと比べると、やっぱり水を開けられてしまっても仕方ない?ただ、そんな報道はあっても練習を見る限り、2人の仲が悪い訳ではありませんし、何せ、コスタにはこれからガンガン活躍してもらわないといけませんからねえ。 ▽ちなみにこの週末、土曜午後6時30分(日本時間翌午前1時30分)からのビジャレアル戦の遠征リストにコスタは入らなかったんですが、これはシメオネ監督も「Es saludable tenerlos a todos a disposición y poder elegir/エス・サルダブレ・テネールロス・ア・トードス・ア・ディスポシシオン・イ・ポデール・エレヒル(全員がプレー可能で選ぶことができるのは健全だ)」と言っていたため、おそらく来週水曜のCLドルトムント戦を見越してのことかと。うーん、ビジャレアルにもここ3シーズン、エスタディオ・デ・ラ・セラミカでは負けているとあって、難しい試合になりそうですが、それより気になるのはこの土曜、バレンシア地方に大雨の予想が出ていること。 ▽一応、今のところ、ビジャレアルも同日、弟分のレガネスがバレンシアと対戦するメスタジャもピッチの状態は問題ないと言うものの、すでにグラウンドがそこここで水害に遭っているユースレベルの試合は全て中止が決まったとか。そうそう、ペレグリーニ監督の古巣帰還となるこの試合、レガネスは降格圏の18位で挑むんですが、順位表の下の方もよく見ると、14位のバレンシアとはたったの勝ち点差2。前節のラージョ戦で負傷したブスティンサはまだ戻って来られませんが、こちらも上手くいけば、数チーム追い越してのジャンプアップができるかもしれませんね。 ▽そしてマドリッド勢残り2チームは日曜正午から、エスタディオ・バジェカスでミニダービーとなるんですが、いやあ、ヘタフェのボルダラス監督の念の入りようったら、もう。ええ、「Al final es un partido de mucha rivalidad/アル・フィナル・エス・ウン・パルティードー・デ・ムーチャ・リバリダッド(つまるところ、大いにライバル心のある試合)。どちらもマドリッドのチームだからね。あまりヒントも与えたくなかったし」という理由で今週は金曜以外、全て非公開練習なんて、私もビックリしたんですけどね。ただコリセウム・アルフォンソ・ペレスでなく、練習場でpuerta cerrada(プエルタ・セラーダ/非公開)の場合、敷地の周囲は荒野であるため、外から眺める手もなくはないんですが、それはラージョの練習場も同じ。この辺りの条件は互角です。 ▽状況的にはヘタフェは15位と19位にいるラージョよりマシなんですが、悩みの種はここ4試合勝ち星がないこと。今回はレギュラーのポルティージョとジェネが出場停止というハンデもありますしね。とりあえず、柴崎岳選手を始め、マキシモビッチ(セルビア)、アマト(セネガル)ら、各国代表に行っていた選手たちは無事に帰って来ましたし、スタメン選びに困るこということはないようです。一方、ラージョも前節はレガネスとのミニダービーを1-0で落とし、江戸の敵を長崎で討つじゃありませんが、もう1つの弟分チームには絶対、後れを取りたくないといった心境かと。 ▽え、マドリッドが1部5チーム体制に入った今季、毎週のように続くダービーにはコパ・デル・レイも無縁じゃなかったんだろうって?いやあ、本当にそうで、この金曜には32強対決の抽選があったんですが、再来週の火曜の1stレグではレガネスとラージョがブタルケで再戦。ヘタフェは2部のコルドバと翌水曜にアウェイで当たり、兄貴分たちはアトレティコが唯一の3部の生き残り、バルセロナのサン・アンドレウと5年ぶりに、マドリーはモロッコの飛び地にある2部Bのメリージャと顔を合わせることに。 ▽まあ、全てがマドリッドで開催される2ndレグは12月第1週ですからね。それまでは私もTVで気楽に追うことにしますが、今季は予想外の波乱が見られたりする?そうこうするうち金曜試合のリーガ戦が終わり、セルタに0-1で勝ったアラベスが首位に上昇。もちろんこのままってことはないはずですが、もしかしたらこの土曜は1試合終わるごとに順位が変わる、激動の日になるかもしれませんね。<hr>【マドリッド通信員】 原ゆみこ 南米旅行に行きたくてスペイン語を始めたが、語学留学以来スペインにはまって渡西を繰り返す。遊学4回目ながらサッカーに目覚めたのは2002年のW杯からという新米ファン。ワイン、生ハム、チーズが大好きで近所のタパス・バルの常連。今はスペイン人親父とバルでレアル・マドリーを応援している。 2018.10.20 08:00 Sat
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まだ改善する時間はある…/原ゆみこのマドリッド

▽「ある意味、早いうちにボロが出て良かったかも」そんな風に私が気分を切り替えようとしていたのは火曜日、ファンの期待を大きく裏切ったスペイン代表の試合から、一夜明けた時のことでした。いやあ、今年から始まったUEFAの新しい大会、ネイションズリーグに関しては、これまでの退屈な親善試合に代わるものとして導入されたものの、チマチマしたグループ分けのせいで、ファイナルフォー(準決勝と決勝)までたったの4試合、計6試合で優勝が決まるというお手軽さ。獲得してもあまり泊がつくタイトルじゃなさそうだなと思っていたんですけどね。 ▽ただ、このネーションズリーグ、FIFAランキング順にAからDまでリーグを分けたため、各グループ内のチームレベルが拮抗。イグランド戦を終えた直後、セルヒオ・ラモス(レアル・マドリー)も「この種類の対戦は相手にも左右される。世界的に上位のチームで、集団としてだけでなく、個人的にとても危険な選手や監督がいるのだから」と言っていましたが、そうですよねえ。普通のユーロやW杯の予選グループは玉石混合、というか、シード分けして抽選するため、互角の相手がグループ内に1つあればいい方で、あとはほとんど、勝って当然の小国ばかりとあって、スペインが無敗で本大会進出するのも近年では決して珍しいことではなし。 ▽その結果、かなり自信過剰な状態で本大会を迎え、2014年W杯グループリーグ敗退、2016年ユーロのベスト16敗退、まあ、昨夏のW杯では直前にロペテギ監督解任事件などもありましたけどね。やっぱりベスト16敗退と、残念な終わり方になっていることを考えたら、就任後3連勝と順風満帆で発進したように見えたルイス・エンリケ監督率いる新生スペインにとって、このイングランド戦での大失敗は早めに軌道修正をするいい機会になるかもしれない? ▽そんなことはともかく、まずは月曜の試合がどんなだったか、伝えていくことにすると。23年ぶりにスペイン代表を迎えたベニト・ビジャマリン(ベティスのホーム)はもちろん超満員となったんですが、キックオフ前の国歌斉唱時には、うーん、前日からセビージャ(スペイン南部)に乗り込んだ3000人のイングランド人ファンの一部が日曜の夜、市内で警官隊と衝突する騒ぎを起こしたせいもあったんですかね。”God save the Queen”が鳴っている間中、大きなpito(ピト/ブーイング)がスタンドから飛んでいたのはかなり、スペインの印象を悪くしたんですが、より最悪なことが起こったのは前半のピッチだったんですよ。 ▽いえ、序盤からチアゴ・アルカンタラ(バイエルン)やアセンシオ(マドリー)がシュートを撃ったり、マルコス・アロンソ(チェルシー)のヘッドがゴール枠を直撃したりといったチャンスはあったんですけどね。いつものようにボールを持って相手を自陣閉じ込めていたスペインだったんですが、16分、GKピックフォード(エバートン)のゴールキックを受けたハリー・ケイン(トッテナム)がラッシュフォード(マンチェスター・ユナイテッド)に繋ぐと、速攻カウンターでスターリング(マンチェスター・シティ)がGKデ・ヘア(マンチェスター・ユナイテッド)を破っているって、何かこんなシーン、9月のウェンブリーでもなかった? ▽うーん、試合前、イングランドのキャプテンも「ウチはポゼッションに関して、スペイン程のレベルにはない。でも他の資質がある」と言っていましたが、更にその日は30分にもそれが発現。ええ、またしてもピックフォードからのボールをケインがゲットしたかと思えば、今度はラッシュフォードが決めて2点差にされているって、ちょっとお。38分にもバークリー(チェルシー)がDF陣の頭の上を越えてケインに送り、ゴール前へのキラーパスからスターリングがイングランドの3点目を入ったとなれば、もう呆れて物も言えないとはまさにこのことかと。 ▽ちなみにこの日、ルイス・エンリケ監督の選んだDF陣はCBがラモス、ナチョのマドリーコンビで右SBは本職からサイドを変えたジョニー(ウォルバーハンプトン)、左SBがマルコス・アロンソ。その4人の動き出しの遅さに加え、中盤のブスケツ(バルサ)が不活発だったのもあって、面白いようにイングランドのカウンターがはまっていたんですが、実はスペインがホームゲームでハーフタイムまでに3点も奪われたのはこれが史上初めてだったとか。ただ、それでも「La primera parte, malísima, hay que reconocerlo/ラ・プリメーラ・パルテ、マリシマ、アイ・ケ・レコノセールロ(前半は最悪だったと認めないといけない)」という流れを変えるため、ルイス・エンリケ監督が後半頭から交代カードを切らなかったのにはかなり意外。 ▽「選手たちに雷を落とすのが普通だったろうが、元気づけることにした。偉大な代表チームには苦しみながらなるものと言った」そうで、でも結局、スペインが1点を返せたのは11分にサウール(アトレティコ)とイアゴ・アスパス(セルタ)がパコ・アルカセル(ドルトムント)とセバージョス(マドリー)に交代してからでしたけどね。ええ、13分に今季はバルサを離れ、絶好調のアルカセルがアセンシオ(マドリー)の蹴ったCKを敵DF陣のマークから見事に抜け出し、ヘッドで決めたんですが、もしや彼を最初から出していたら、前半が無得点に終わるなんてなかったかもと思ったのは私だけではなかった? ▽その2分後にはロドリゴ(バレンシア)がプレーを始めようとしていたピックフォードからボールを奪い、後ろから体を引っ張られてシュートし損ねたなんてことがあったんですが、「El penalti lo vimos claro, era roja y penalti/エス・ペナルティ・ロ・ビモス・クラーロ、エラ・ロハ・イ・ペナルティ(明らかなペナルティに見えた。あれはレッドカードでPKだよ)」(セバージョス)というスペインサイドの猛抗議にも関わらず、審判からのお咎めはなし。ただ、敵GKが退場していたらどうなっていたかはともかく、後半になってイングランドにカウンターのチャンスを与えなくなったとはいえ、彼らの追加点はロスタイム7分の最後のプレー、セバージョスのクロスをラモスが頭で決めるまで入りませんでしたからねえ。 ▽直後にタイムアップとなり、最後は2-3での惜敗となりましたが、この日は「自陣に閉じこもっている訳にはいかなかった。攻めに出て行って楽しんで、プレスをかけて素早くプレーする」というサウスゲート監督の戦略の前に完敗してしまった感もなきにしろあらず。うーん、この試合に勝っていれば、早くもファイアルフォー進出が決まっていたスペインだったんですけどね。おかげで消化試合となるはずだった11月15日のクロアチア戦で勝たないといけなくなったんですが、まあ物を考えよう。ルイス・エンリケ監督も招集メンバーの再検討を示唆していましたし、一応、Bリーグに降格という辱めを受ける可能性だけはなくなったんですから、ここは落ち着いて、2年後のユーロで強さを発揮できるチームを育てていってほしいものです。 ▽え、来月になればイスコやカルバハルら、今回負傷で来られなかったマドリー勢もスペイン代表に戻れるため、そんなに心配することはないんじゃないかって?そうなんですが、今はマドリー自体が不調なため、ベティス出資で里帰りとなったセバージョスこそ後半、反撃の起爆剤的な働きを見せたんですが、ラモスやアセシオがパッとしなかったという弊害も。その辺りの選手たちの調子が上向いてくれるかどうかはこの先、1カ月のロペテギ監督の手腕次第かと。もう月曜には結局、ケガはしていないものの、ウェールズ代表のアイルランド戦に出るのを諦めたベイルも帰還。バルデベバス(バラハス空港の近く)で別途、リハビリを始めていますし、火曜からはクロアチアの親善試合を免除されたモドリッチもチームに合流、土曜のレバンテ戦に向けて、ケガの治ったイスコ、マルセロらと共に全体練習に加わっていますしね。 ▽一方、火曜の夜にあったネーションズリーグのフランスvsドイツ戦でフル出場したバランとクロースは水曜には戻って来られるはずですが、いやあ、PKでドイツの先制点を挙げたものの、最後は2-1で逆転負けを喫し、レーブ監督がますます危ない状態になっているだけに後者は結構、落ち込んで帰ってくるかも。ちなみにフランスのその2点を挙げたのはグリーズマンで、同点弾はアトレティコの同僚リュカのクロスからヘッドしてのgolazo(ゴラソ/スーパーゴール)。勝ち越し点はPKからでしたが、これでバロンドール獲得に最後の一押しができたと、当人も気分を良くしてくれば、丁度、9月のparon(パロン/リーガの停止期間)から上向き始めたシメオネ監督のチームにとって、鬼に金棒となる? ▽そのアトレティコでは火曜から、イングランド戦で出場のなかったコケとロドリがマハダオンダ(マドリッド近郊)でのセッションに参加。先週は手術をした父親の付き添いでアルゼンチンに帰っていたシメオネ監督も戻っており、「ボールを失くしたって構わない。Si se pierde, rápido a recuperarla/シー・セ・ピエルデ、ラピド・ア・レクペラールラ(取られたら、すぐ取り返すんだ)」と始終、選手たちを叱咤激励していたとか。更には前日のイングランド戦の影響か、「Si no cerramos la calle por dentro son todo goles!/シー・オ・セラモス・ラ・カジェ・ポル・デントロ・ソン・トードー・ゴーレス(センターへのパスコースを塞がないと全部ゴールになるぞ)」と口を酸っぱくして言っていたそうですが、確かに次はここ3年、負け続けているエスタディオ・デ・ラ・セラミカでのビジャレアル戦ですからね。 ▽まずはしっかり守ることが肝要かと思いますが、さて。まだジエゴ・コスタ、ヒメネス、サビッチはリハビリでグラウンドに出ていないものの、一応、土曜までには復帰する見込みのようで、日本に3-4で負けたウルグアイの親善試合に出ていたゴディンも含め、木曜までには各国代表に駆り出されていた選手たちも揃いそうですしね。来週水曜にはCLグループリーグでドルトムント遠征も控えているため、この先、後出しで負傷者が増えていないことを今は祈るばかりでしょうか。 ▽そして同じ土曜にはレガネスがバレンシアとアウェイ戦、日曜にはラージョがヘタフェをエスタディオ・バジェカスに迎えてのミニダービーというのが今週末の予定になっていますが、代表選手の少ない弟分たちはそろそろ試合をしたくてウズウズしている頃かと。ちなみに来週は火曜に比較的、チケットの手に入りやすいCLビクトリア・プルゼニ戦がサンティアゴ・ベルナベウで午後9時から開催、翌水曜午後7時からは延期されていたリーガ3節のラージョvsアスレティック戦があるため、マドリッド観光が平日に当たると嘆いていたサッカーファンもスタジアムに行く機会がありますよ。<hr>【マドリッド通信員】 原ゆみこ 南米旅行に行きたくてスペイン語を始めたが、語学留学以来スペインにはまって渡西を繰り返す。遊学4回目ながらサッカーに目覚めたのは2002年のW杯からという新米ファン。ワイン、生ハム、チーズが大好きで近所のタパス・バルの常連。今はスペイン人親父とバルでレアル・マドリーを応援している。 2018.10.17 13:00 Wed
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まだ小手調べだから…/原ゆみこのマドリッド

▽「本大会を除けば強いのは昔からよね」そんな風に私が納得していたのは土曜日、ウェールズとの親善試合に勝ったスペインがこれで27試合、無敗を続けているという記事を読んだ時のことでした。いえ、ロシア・ワールドカップ(W杯)では彼ら、開催国ロシアの前にベスト16で敗退しているんですが、PK戦による負けは国際サッカー連盟(FIFA)によると、敗戦にカウントされず。従って、最後の黒星が2016年ユーロのベスト16、イタリア戦になるため、こういう数字が出てきたようですけどね。大体がして、予選では無敗に近い成績で本大会に出場するのが、近年のスペインのデフォルトとなれば、ロペテギ監督(現レアル・マドリー)、イエロ監督を経て、W杯後から受け継いだルイス・エンリケ監督が3連勝で好発進と言っても本当に強いチームが戻ってきたと手放しで喜ぶには早すぎる? ▽え、それでもウェールズ戦はいい内容だったんだろうって? そうですね、元々、イスコやカルバハル(マドリー)ら、負傷で招集されなかった選手がいたのに加えて、来週月曜にUEFAネーションズリーグの公式戦を控え、かなりのメンバーをチェンジしたスペインでしたが、やはりリーグAとBの格の差というのもあったんでしょうね。ずっと苦手にしていた5人DF体制を敷かれたにも関わらず、序盤から積極的に攻めていったところ、前半8分には早くも先制点をゲットすることに。そう、ガヤ(バレンシア)のシュートは間が悪く、サウール(アトレティコ)に当たってしまったんですが、こぼれ球をパコ・アルカセル(ドルトムント)が見事なgolazo(ゴラソ/スーパーゴール)にしているんですから、大したもんじゃないですか。 ▽おまけに19分にはスソ(ミラン)が蹴ったCKをノーマークでセルヒオ・ラモス(マドリー)がヘッドして追加点を取ると、29分にも今度は敵がエリア内でクリアミスしたボールを撃ち込んで、パコ・アルカセルが自身2本目のゴールを入れているって…はい、思い出しました。実は彼、バレンシアからバルサに移籍して、メッシ、ルイス・スアレス、ネイマールの控えとなる前にはユーロ2016予選など、いいところでゴールを決めていて、この日の2点で代表14試合で8得点。プレー時間を増やすため、今季、レンタルで移ったドルトムントでも7得点と当たっていたため、24日のチャンピオンズリーグ(CL)グループリーグ3節ではアトレティコも今季は出場機会が減っている香川真司選手より、彼の方に気をつけないといけないと思ってはいたんですけどね。 ▽まさかここまでゴールづいていたとは恐ろしい。同様にマドリーでの出番の少なさから昨季、チェルシーに行ったモラタもこの日はCFとして先発していましたが、残念ながら、こちらにはあまりチャンスが回らず。ええ、後半28分にもスソのCKからヘッドでのゴールがあったんですけど、ラモスから代わったバルトラ(ベティス)が決めていますからね。実際、他にもFWは途中出場したイアゴ・アスパス(セルタ)やロドリゴ(バレンシア)がいるため、今回は招集リスト発表直前のCLクラブ・ブルージュ戦で負傷したジエゴ・コスタ(アトレティコ)も含め、毎試合、ルイス・エンリケ監督は誰を起用するかで大いに頭を悩ますことになりそうな。 ▽その後、ベイル(マドリー)はパルコ(貴賓席)で見学していたものの、終盤にはウェールズがヴォークス(バーンリー)のゴールで1点を返したため、スコアは1-4となりましたが、何より良かったのは、「Con 0-3 hemos seguido haciendo lo mismo/コン・セロ・トレス・エモス・セギードー・アシエンドー・ロ・ミスモ(0-3になってもウチは同じように続けた)」とルイス・エンリケ監督も言っていたように、前半で勝負を決めたスペインが後半になってもダレなかったこと。いえ、ところどころでは、基本が「En la seleccion la idea es la de descansar con la pelota y buscar los espacios/エン・ラ・セレクシオン・ラ・イデア・エス・ラ・デ・デスカンサール・コン・ラ・ペロータ・イ・ブスカル・ロス・エスパシオス(代表ではボールを持って休みながら、スペースを探すというのがアイデア)」(サウール)なせいか、W杯でのようにパスを外縁で回しているだけの退屈な時間もあったりはしたんですけどね。 ▽それでも明らかに縦パスを通そうという試みは以前より増えていましたし、攻撃陣もボールが敵方にある時はしっかりプレスをかけたりと、あのロシア戦にあった倦怠感がなくなっていたのは新監督の功績かと。え、その日はブスケッツ(バルサ)の代役を立派に務めたロドリ(アトレティコ)も「Para nosotros no era un amistoso, sino un examen importante/パラ・ノソトロス・ノー・エラ・ウン・アミストーソ、シノ・ウン・エクサメン・インポルタンテ(ボクらにとっては親善ではなくて、大事な試験だった)」と言っていたように、まだ今のサイクルに入ってメンバーが固定していないのもいい緊張感を保つ原因になったんじゃないかって? ▽そうですね、何よりルイス・エンリケ監督になって顕著なのは、9月の最初の招集リストからして、かつて黄金期のスペイン代表では主流だったバルサ勢がブスケッツとセルジ・ロベルトの2人だけに激減。加えてこの日は後者が負傷で呼ばれず、ブスケッツも温存されため、カーディフのプリンシパリティ・スタジアムのピッチにはバルサの選手が1人も登場しなかったのは特筆すべきかと。だってえ、ただの背番号とはいえ、この日はイニエスタ(ヴィッセル神戸)の着けていた6番をサウールが、チャビ(アル・サッド)の8番をコケが着けていたんですよ。よりによって、アトレティコのカンテラーノ(ユース組織出身選手)コンビがスペイン代表伝説のMFコンビの後釜になるなんて、私もちょっと時代の変化についていけない気がしたものの…。 ▽まあ、今はそれでもいいです。翌金曜にマドリッドに戻ったチームはラス・ロサス(マドリッド近郊)のサッカー協会施設で2回の非公開セッションを行った後、土曜の午後はフリータイムに。どうやら前回、ルイス・エンリケ監督に連れられて行ったエスケープルーム(謎解きをしてバーチャル空間を抜け出すゲーム施設)が癖になってしまったか、ブスケッツ、ガヤ、バルトラ、チアゴ(バイエルン)、アスピリクエタ(アーセナル)らがセントロ(市内中心部)のラ・カサ・デ・パペルで目撃されたなんて話もありましたが、チームは日曜にイングランド戦の行われるセビージャ(スペイン南部)に向かい、午後7時からはベニト・ビジャマリン(ベティス)でファンも見られる前日練習をする予定となっています。 ▽うーん、ルイス・エンリケ監督は「スタメンのヒントは今日、出なかった選手とも言えるが、当たるのは4人か5人だろうね」とウェールズ戦の後、記者たちを煙に巻いていましたが、その方向で行くと、ブスケッツ、アセンシオ、ナチョ(マドリー)、マルコス・アロンソ(チェルシー)などが確定。気になるのは好調、パコ・アルカセルがリピートするのかといった辺りですが、何せ、金曜にはクロアチアとイングランドがスコアレスドローだったため、ここでスペインが引き分け以上だと、ほぼ来年6月に開かれるファイナルフォー(ネーションズリーグ、グループA王者を決める準決勝と決勝)出場が確実になるみたいですからね。この3試合で計12得点したgoleada(ゴエアダ/ゴールラッシュ)体質のスペインが今度は何点取ってくれるのかも楽しみなんですが…どうにも今年から始まったこの大会の位置づけがまだ中途半端なため、ファンとしてもこの快進撃にどこまで喜んでいいのか、微妙なんですよね。 ▽そしてそこここで代表戦が開かれている今週、マドリッドの5チームはどうしていたかというと。いやあ、このparon(パロン/リーガの停止期間)に一番、巻き返しが必要とされているのはここ4試合、勝ち星がなく、次のレバンテ戦、CLビクトリア・プルゼニ(チェコ)戦の結果次第ではクラシコ(伝統の一戦、バルサ戦のこと)前にロペテギ監督解任もありうると言われているマドリーなんですが、ビッグクラブというのはかくも辛いもの。今回も各国代表に大量14人が出向しているため、バルデベバス(バラハス空港の近く)でのセッションには、RMカスティージャ(マドリーのBチーム)の選手たちがヘルプとして駆けつけることに。 ▽ただ朗報もあって、この成績不振が始まる前に急性盲腸炎の手術を受けたイスコ、0-3と大敗したセビージャ戦でケガをしたマルセロが着々と回復、来週土曜のレバンテ戦に間に合いそうなことですが、まだ様子がわからないのはベンゼマとベイル。うーん、前節アラベス戦のハーフで交代した前者には全治10日間という意見と2、3週間という意見があるため、早くてクラシコに間に合うかといったところでしょうが、アトレティコとのマドリーダービーで筋肉疲労を起こし、CLのモスクワ遠征を休んだベイルはアラベス戦で復帰したものの、再び途中でギブアップしていますからね。代表には行ったものの、ウェールズのライアン・ギグズ監督によると、火曜の公式戦、アイルランド戦出場も難しいようです。 ▽それでもただの筋肉疲労と言い張られてしまうと、もうクラシコまで温存しない限り、頼りになる戦力になってくれないんじゃないかと悲観してしまいますが、さて。とりあえず、マリアーノやルーカス・バスケスは残って練習に励んでいるため、ロペテギ監督も後はアセンシオやセバージョスがケガしないで戻って来ることを祈るばかりといったところでしょうか。ちなみにカルバハルは全治1カ月の重傷のため、当分、リハビリが続くことになります。 ▽一方、前節にはお隣さんに勝ち点差1をつけ、バルサと同じ勝ち点となって3位に上がったアトレティコとはいうと。いやあ、こちらも11人が代表に行っているため、マハダオンダ(マドリッド近郊)のセッションもこじんまりとしたものになっていたんですが、何せ今週はシメオネ監督まで、手術を受けた父親に付き添いに母国のアルゼンチンへ帰ってしまっていませんでしたからね。加えてジエゴ・コスタ、ヒメネスはリハビリ中、9月のモンテネグロ代表の試合でケガして帰って来て以来、グラウンドに姿を現していないサビッチ、リーガ開幕戦で痛めたヒザを鍛え直しているビトロと、何とも寂しい状況だったようですが、大丈夫。 ▽週が明ければ、選手たちもだんだん増えていくはずですし、コスタやヒメネス、ビトロは来週土曜のビジャレアル戦までにはプレーできるようになるはずとあって、やはりこちらも怖いのは代表戦でケガをする選手が出ないかどうか。とりわけグリーズマン、リュカ、レマルの3人が参加しているフランスなど、火曜にドイツとのネーションズリーグの試合があるため、用心が必要かと思いますが、同日、埼玉で日本代表との親善試合があるウルグアイ代表のゴディンも長旅の疲れが心配ですよね。 ▽え、そんな中、3、4名しか各国代表に呼ばれていない弟分チームたちはさぞかし、いい練習ができたんじゃないかって? そうなんですが、エン・ナシリ(モロッコ)、オメロウ(ナイジェリア)、ルニン(ウクライナ)が欠けたメンバーで木曜、エイバルと親善試合を行ったレガネスは3-2で負けてしまうという残念な結果に。ペジェグリーノ監督はこの金土日とチームに3連休を与え、月曜から再び、降格圏の18位を抜け出すため、土曜のバレンシア戦に向かってシュダッド・デポルティバ・レガネスでのセッションを始めることになります。 ▽そのレガネスに前節負け、19位になってしまったラージョはカクタ(コンゴ)、アドビンクラ(ペルー)、ラス(ギニア)、ディミトリビッチ(マケドニア)が留守なんですが、こちらは日曜にヘタフェとの連続ミニダービーに挑むのに加え、エスタディオ・バジェカスのスタンド閉鎖のため、延期された3節アスレティック戦の開催が24日(水)午後7時に決定。ミチェル監督はこちらも見据えて準備を進めないといけないことに。うーん、本来、ホーム2連戦というのは稼ぎどころなんですが、まだ今季、1部に戻って来てから、バジェカスのファンは勝利を祝えていませんからね。この2週間がいい気分転換となってほしいものですが…。 ▽そう、相手のヘタフェもマドリッド勢なだけに私もどっちを応援したらいいか、内心複雑なんですよ。一応、彼らだけは13位と危険地帯にいないとはいえ、ここ4試合、白星から見放されているのが辛いところ。今週は毎日、きっちり午前10時半から練習していたチームからは柴崎岳選手、ジェネ(トーゴ)、マキシモビッチ(セルビア)、アマト(セネガル)が各国代表に出向いています。週中には協議委員会の審理も出て、前節レバンテ戦で退場となったポルティージョが2試合、累積警告となったジェネが1試合の出場停止処分となってしまったのもが逆境ですが、ここはボルダラス監督に頭を捻ってもらうしかないですかね。<hr>【マドリッド通信員】 原ゆみこ 南米旅行に行きたくてスペイン語を始めたが、語学留学以来スペインにはまって渡西を繰り返す。遊学4回目ながらサッカーに目覚めたのは2002年のW杯からという新米ファン。ワイン、生ハム、チーズが大好きで近所のタパス・バルの常連。今はスペイン人親父とバルでレアル・マドリーを応援している。 2018.10.14 13:30 Sun
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ゴールが見足りない…/原ゆみこのマドリッド

▽「ようやく順当なとこまで上がったわね」そんな風に私が頷いていたのは月曜日、いえ、前日のワンダ・メトロポリターノからの帰り道にはいきなりアトレティコがリーガ首位になっていて、これではあまりに話が上手すぎると半信半疑だったんですけどね。家に着いてみれば、セルタに2-1で勝ったセビージャに追い越され、夜にはバレンシアと1-1で引き分けたバルサにも得失点差で及ばず、彼らは近年の定位置となっている3位で8節を終了。とはいえ、今季は開幕から4試合で勝ち点7も落としていたせいで、どうなることかとハラハラしていたのがウソのように、こんな短期間で挽回できたとなれば、ホッとしているアトレティコファンは自分だけじゃなかったはずかと。 ▽もちろん、それにはリーガの2強がここ数試合、取りこぼしまくっているおかげもあるんですけどね。おまけに途中、CLトッテナム戦で一息つけたバルサと異なり、ここ4試合無得点で白星なし。ミッドウィークのCSKAモスクワ戦から2連敗となってしまったマドリーなど、早くも監督交代の噂まで出ていたりするんですが、まあその辺はおいおい話していくことにして、まずは5チームもあるマドリッド勢のゴールが計2本しか見られなかった先週末のリーガがどうだったか、お伝えしていくことにすると。 ▽土曜午後4時15分の試合でトップバッターを飾ったのは弟分のヘタフェだったんですが、3試合ぶりにホームのコリセウム・アルフォンソ・ペレスに帰ってきながら、勝利でファンを喜ばすことはできず。ええ、前半にはホルヘ・モリーナやマキシモビッチのチャンスがあったものの、シュートが決まらず、そうこうするうちに後半14分、バルディに直接FKを見事に叩き込まれてしまったんですよ。そのまま0-1で負けてしまっては、まさに昨季、ムニス監督の後を継いで、ヘタフェ戦で1部リーガ白星デビューを飾ったパコ・ロペス監督が「El Coliseum siempre va a ser un estadio especial para mi/エル・コリセウム・シエンプレ・バ・ア・セル・ウン・エスタディオ・エスペシアル・パラ・ミー(私にとって、コリセウムはいつも特別なスタジアムになるだろう)」と喜んでいたのも当然だった? ▽うーん、ヘタフェには後半ロスタイムとして表示された3分では短すぎると抗議したポルティージョが一発レッドで退場させられる不運もありましたしね。更にこの試合でイエローカードをもらったジェネが累積警告で次戦出場停止となるため、インターナショナルマッチウィーク明けのミニダービー、ラージョ戦でレギュラーが2人欠けることになるのも踏んだり蹴ったりとはいえ…もしやここ3試合、ベンチに入れなかった柴崎岳選手にとっては、これがビッグチャンスになる? ▽うーん、ボルダラス監督も「Tenemos una plantilla con todos disponibles, son decisiones tecnicas./テネモス・ウナ・プランティージャ・コン・トードス・ディスポニブレス、ソン・デシシオネス・テクニカス(今は選手全員がプレー可能で、戦術的判断)」と柴崎選手不在の理由を話していたため、競争相手が23人から21人になれば、もちろん確率は上がりますけどね。ただ、今回の彼は日本代表に招集され、長旅を挟むことになりますし、その間、アレホ、グアルディオラ、ロベル・イバニェスといったMFのライバルたちは地元でみっちり練習。「ガクはもう長い間、チームにいて、当然ながら、もっと貢献してくれないと。あと一歩を踏み出さないとね」というボルダラス監督の要望を叶えるには代表戦で成果を出し、尚且つ、帰還後の短い時間でアピールするしかないんですが、果たしてどうなることやら。 ▽そしてその日はメトロスールが工事中で止まっているため、地上の同じルートを走る代替バスに乗り、最寄りのフリアン・ベステイロ駅から徒歩でブタルケに向かった私でしたが、途中で一休みしたバル(スペインの喫茶店兼バー)のTVでは丁度、アラベスvsレアル・マドリー戦が0-0のまま、後半が始まるところ。ベンゼマと交代でマリアーノがピッチに入ったので、そのうち1点くらい入るだろうと思いながら、オンダ・マドリッド(ローカルラジオ局)の中継を聞いていたんですが…まさか、ミニダービーのキックオフをスタンドで待っている間、実況アナウンサーの「Gol del Alaves/ゴル・デル・アラベス(アラベスのゴール)」というガックリした声と共に、記者席が「El Madrid ha palmado!/エル・マドリッド・ア・パルアードー(マドリーがコケた!)」とどよめく場に立ち会うことになろうとは! ▽いやあ、後半になっても点が取れないまま、先日のマドリーダービーのように脚に違和感を覚えたベイルが交代を頼み、35分にビニシウスが入ったなんてこともあったんですけどね。引き分けならまだしも、ロスタイム5分にアラベスがCKから、ソブリーノがヘッド。GKクルトワの弾いたボールが逆のゴール脇にいたマヌ・ガルシアの前に行き、それを頭で押し込まれてしまったから、さあ大変!それこそ反撃の時間もあったもんじゃなく、「20分とかに先制していたら、逆転されていたかもしれない。Es la victoria sonada/エス・ラ・ビクトリア・ソニャーダ(夢見たような勝利だ)」(アベラルド監督)という、1-0で勝ち点3をアラベスに贈ってしまったとなれば、もうこれはロペテギ監督の進退が問われるクライシス突入としか言いようがない? ▽え、それでもマドリーは日曜試合の結果のおかげもあり、首位と勝ち点差2の4位に留まっているのに比べたら、片や最下位、もう一方は18位という降格圏ダービーとなった弟分、レガネスとラージョの方が大変さは深刻だろうって?まあ、そうなんですが、近場ということで普段、ビジターチームのファンが座らされる正面スタンド左側角のスペースからはみ出る程の人数でブカネーロ(ラージョの過激なファンのグループ)がキックオフ前から声を張り上げ、何だかエスタディオ・バジェカス(ラージョのホーム)にいるような気分で始まったというのにどうやら、肝心の選手たちはエンジンがかかるのに時間がかかったよう。 ▽ミチェル監督も「La intensidad de uno y otro en la primera parte ha sido distinta/ラ・ンテンシダッド・デ・ウノ・イ・オトロ・エン・ラ・プリメーラ・パルテ・ア・シードー・ディスティントー(前半の両者のプレーの激しさは違っていた)」と後で怒っていたんですが、まだレガネスのファンたちが喉を温めている間、前半14分にはマイケル・サントスが右奥から送ったラストパスをカリージョがシュート。これが先制点となったから、一気にスタンドが盛り上がることに。その後はキャプテンのCBブスティンサが28分にケガで交代したこともあって、とりわけ後半にはラージョも攻勢をかけていたんですが、メドランの退場が響いたか、最後までスコアは動かず。 ▽おかげで先日のバルサ戦に続き、ホーム2連勝としたレガネスが最下位を脱出して18位に、ラージョは19位と1つ順位を落とすこことになったんですが、まだまだ先は長いですからねえ。paron(パロン/リーガの停止期間)後は20日(土)にアウェイでバレンシアに挑むレガネスも、21日(日)にヘタフェをホームに迎えるラージョもこの2週間、しっかり鍛えて、11月の代表戦週間は降格圏外で迎えられるといいのですが。 ▽そして翌日曜はアトレレティコのベティス戦を見にワンダに向かった私でしたが、うーん、やはりランチタイム(スペインでは午後2時から4時)直後の試合だったせいでしょうかね。開始4分にはいきなり敵陣からのスルーパスがダイレクトにロレンに渡り、エリア内からフリーでシュートを撃たれるという不注意なミスを犯した彼らでしたが、幸いこのボールは枠を外れてくれることに。何せ相手がポゼッション命のセティエン監督のチームですからね。それからもボールは持たせてもらえず、かといってピンチに陥ることもなく、淡々と前半を終えましたが、どうやらそれはシメオネ監督の作戦通りの展開だったよう。 ▽だってえ、後でロドリも「Hay partidos en los que interesa tener mas la posesion, otros menos.../アイ・パルティードス・エン・ロス・ケ・インテレサ・テネール・マス・ラ・ポセシオン、オトロス・メノス(ポゼッションを高くしたい試合とそうでもない試合がある)」と言っていたんですが、相変わらず、ボールはベティスの手にあったものの、後半になって敵陣でのプレスを強めたところ、いきなりチャンスが増えたんですよ。ええ、負傷中のジエゴ・コスタの代理で入ったカリニッチがゴールポストに当たるシュートを放ったり、GKパウ・ロペスにセーブされる惜しい一撃があった後、相手が疲れたところを見計らい、レマルをコレアに、カリニッチをトマスに代えてトップ下をやらせるという交代策が大当たり。とうとう29分にはコレアがジュニオールからボールを奪ってトマスと連携すると、ゴール右隅に狙い澄ましたシュートを送り込んでいるんですから、呆気に取られたの何のって。 ▽そのまま堅守で1点リードを守ったアトレティコは、いえ、後でセティエン監督など、「No es facil que el Atletico termine perdiendo tiempo y pidiendo la hora/ノー・エス・ファシル・ケ・エル・アトレティコ・テルミネ・ペルディエンドー・ティエンポ・イ・ピディエンドー・ラ・オラ(アトレティコが時間稼ぎをして、審判にタイムアップを訴えるような状況で終わらせるのは簡単ではない)」と嫌味を言っていましたけどね。元々、彼らはgoleada(ゴレアダ/ゴールラッシュ)体質のチームではないですし、大入りだったスタンドのファンも喜びに湧いていたため、1-0の勝利で何の問題もなかったかと。 ▽加えてセティエン監督は、「pero hay una superioridad manifiesta/ペロアイ・ウナ・スペリオリダッド・マニフィエスタ(それでも相手の方が明らかに優れていた)。中盤の3人はスペイン代表、FWは世界一の選手の1人、守備陣も経験豊富だ」と認めてもいたんですが、言われればそんな気もしなくもなし。一方、シメオネ監督は「Los recambios que tienen los equipos que pelean arriba son los que te hacen hacer la diferencia/ロス・レカンビオス・ケ・ティエネン・ロス・エキポス・ケ・ペレア・アリーバ・ソン・ロス・ケ・テ・アセン・アセール・ラ・ディフェレンシア(上位を争うチームで差をつけるのは交代選手)。スタメンの10人だけだと拮抗しているからね」とこの日、控えだったトマスとコレアが試合を決めてくれたことを褒めていましたが、何せ弟分たちと違って、今週のアトレティコは大量11人が各国代表に行ってしまいますからね。 ▽先月、モンテネグロ代表の試合で打撲を受けてきたサビッチがまだ回復していないなど、その辺はちょっと不安なんですが、逆にこの時間を利用して、コスタや今回、日本で親善試合をするウルグアイ代表には行かないヒメネスのケガが、リーガ再開となる20日のビジャレアル戦までには治ってくれればいいかと。いやあ、負傷者に関してはもっと大変なことになっているお隣さんなど、ただの筋肉疲労とは言うものの、2試合連続途中交代したベイルがウェールズ代表に行ってしまいましたけどね。バルデベバス(バラハス空港の近く)の練習場に残ってリハビリをするベンゼマ、イスコ、マルセロらはサンティアゴ・ベルナベウでのレバンテ戦に間に合うかもしれません。 ▽そうそう、代表繋がりではベティス戦の後、ワンダのミックスゾーンを通った乾貴士選手も今回の日本代表に呼ばれていないんですが、この日の試合で出番がなかったことには「結果を出している選手が使われるのが当然」と納得していたよう。更に「試合に出るだけが全てではないし、練習でもアピールできるからね。チームに残れることをプラスと考えてやっていきたい」と意欲を表明していましたが、今季、移籍した新天地でも徐々にプレーする機会が増えていくといいですね。 ▽そんな調子で週末が終わり、いよいよ月曜はラス・ロサス(マドリッド近郊)のサッカー協会施設にスペイン代表が集合。私も唯一、彼らの練習風景を見る機会と午後7時からのセッションを見に行ったんですが、いやあ、やられました。モンクロア(市内のバスターミナル駅)に定刻通りバスが来ず、15分遅れで着くと同時に日曜に試合に出た選手たちが引き揚げていくって、あまりのタイミングの悪さ。おかげでもちろん、コケ、サウール、ロドリのアトレティコ勢はおらず、アセンシオやセバージョスらマドリー勢はいたものの、セルヒオ・ラモスやナチョもすぐジムに行ってしまいましたしね。ピッチを半分使ったミニゲームも半分以上が同じ敷地で練習しているU21代表の選手、バジェホ(マドリー)、オジャルサバル、スベルディア(レアル・ソシエダ)、ウナイ・ニュネス、ウナイ・シモン(アスレティック)らを借りてきて実施というのはちょっと肩透かしを喰らった気がしないでもなし。 ▽ちなみにこちら、火曜は非公開練習で水曜にはウェールズとの親善試合に備えてカーディフ入り。木曜深夜にはまたマドリッドに戻り、月曜のネイションズリーグ3節イングランド戦の前日、ベニト・ビジャマリン(ベティスのホーム)でのセッションまで、ずっと非公開ばかりというのはあまりに秘密めかしていて、何だかチームとの距離が遠ざかってしまったようですが、こればっかりはルイス・エンリケ監督の決めることですからね。その分、試合で楽しませてくれればいいんですが、さて。9月のネイションズリーグ2試合でイングランドに1-2、クロアチアには6-0で連勝して、期待外れに終わったW杯ロシア大会の印象を少し、改善できたスペインですが、国際メジャータイトル3連覇を果たした時のような黄金期はまた巡ってくるのでしょうか。<hr>【マドリッド通信員】 原ゆみこ 南米旅行に行きたくてスペイン語を始めたが、語学留学以来スペインにはまって渡西を繰り返す。遊学4回目ながらサッカーに目覚めたのは2002年のW杯からという新米ファン。ワイン、生ハム、チーズが大好きで近所のタパス・バルの常連。今はスペイン人親父とバルでレアル・マドリーを応援している。 2018.10.09 17:15 Tue
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