スアレス&メッシ揃い踏みのバルサが敵地でクラシコに3発完勝! 退場者出したマドリーは逆転連覇絶望的に…《リーガエスパニョーラ》
2017.12.23 23:02 Sat
▽リーガエスパニョーラ第17節、レアル・マドリーvsバルセロナの“エル・クラシコ”が23日にサンティアゴ・ベルナベウで行われ、アウェイのバルセロナが3-0で完勝した。
▽序盤戦で4位に甘んじる昨季王者マドリー(勝ち点31)が暫定勝ち点差11を追い、無敗で首位のバルセロナ(勝ち点42)をホームに迎える今季最初の伝統の一戦。
▽直近のリーグ戦でセビージャ相手に5-0の大勝を飾ったマドリーは、FIFAクラブ・ワールドカップでも史上初の連覇を達成。リーガでの巻き返しに向け、良い形で宿敵との大一番を迎えた。ホームで戦う今季最初のクラシコに向けては全体練習への合流が遅れたエースFWクリスティアーノ・ロナウドも無事先発入りを果たし、現状のベストメンバーが揃った。その一方で、争点となっていたイスコとベイルの起用法に対して、ジダン監督は今季リーガ初先発となるコバチッチの抜擢という第3の選択肢を選んだ。
▽一方、エースFWメッシの圧倒的な個人技と、GKテア・シュテーゲンを中心とした堅守を武器に欧州4大リーグで唯一となる公式戦無敗(24試合)を継続中のバルセロナは、開幕前に行われたスーペル・コパで屈辱的な連敗を喫した宿敵相手のリベンジを目指す。直近のデポルティボ戦からは先発1人を変更。負傷のアルカセルに代わって累積警告を考慮して温存されたブスケッツが戻り、ユムティティの代役にヴェルメーレンを起用した以外、現状のベストメンバーが揃った。
▽逆転優勝に向けて勝利が必須のホームのマドリーが立ち上がりからアグレッシブな入りを見せる。開始2分には右CKの場面でクロースからのボールをヴァランが頭で合わせ、これをファーのC・ロナウドが再びヘディングシュート。クロスバーの内側を叩いたボールがネットを揺らすが、ここはオフサイドの判定でゴールは認められない。
▽一方、相手の守備にハメられて全くボールを繋ぐことができないバルセロナだが、順位表のアドバンテージを生かし守備を重視した戦いで無失点を続ける。17分にはようやくパウリーニョが最初の決定機に絡むと、徐々にメッシが起点になり始めて反撃を開始。その後は再び押し込まれるが、30分にはこの試合最大の決定機。右サイドに流れていたメッシから絶妙な浮き球のスルーパスが出ると、これに抜け出したパウリーニョがボックス内で体勢を崩しながらも右足のシュート。だが、ここは相手GKケイロル・ナバスがわずかに指先で触って枠の上に弾き出す。
▽前半半ばから終盤にかけては一進一退の攻防が続く。38分には左サイドでのイニエスタとメッシの仕掛けからメッシがボックス左ライン際でクロス。これをパウリーニョが頭で合わすが、枠の左を捉えたシュートはGKケイロル・ナバスが好守で防ぐ。42分には左サイド深くをえぐったマルセロのクロスに対して、DFの死角から前に入ったベンゼマが頭で合わすが、このシュートは右ポストの外側を叩いて枠の右に外れた。そして、白熱のミラーゲームはホームのマドリーペースもゴールレスでの折り返しとなった。
▽互いに選手交代なしで迎えた後半、前半から飛ばしていたマドリーがやや抑え気味の入りを見せたことで、後半立ち上がりはアウェイのバルセロナがボールを保持する展開に。53分にはイニエスタの縦パスに抜け出したジョルディ・アルバが左サイド深くでマイナスに折り返す。これをボックス内のスアレスがダイレクトシュートもGKケイロル・ナバスのセーブに遭う。
▽それでも、後半に入って良いリズムで試合を進めるバルセロナは54分、相手のお株を奪う縦に速い攻撃から先制点を奪う。自陣中央で相手のプレッシャーをいなしたブスケッツが中央で浮いたラキティッチに縦パス。ここでラキティッチがドリブルでボックス付近までボールを運び、右を併走するセルジ・ロベルトに丁寧なパス。最後はセルジ・ロベルトの絶妙なダイレクトパスに反応したスアレスが左サイドからゴール前に走り込み、右足ダイレクトシュートを流し込んだ。
▽スアレスのリーグ戦3試合連続ゴールで均衡が破れたクラシコは、その後もアウェイチームが主導権を握る。すると64分、試合の行方を左右する決定的な出来事が起きる。バイタルエリアでボールを持ったメッシがボックス左に走り込むスアレスに絶妙なスルーパス。ここでスアレスは2度のシュートをGKのセーブと右ポストに続けて阻まれる。だが、こぼれ球を拾ったパウリーニョのヘディングシュートをゴールカバーに入ったDFカルバハルがハンドで防ぎ痛恨のPK献上と共に、一発レッドで退場処分に。これをキッカーのメッシが冷静に決めて2017年の総得点で単独トップとなる54得点を記録した。
▽2点ビハインドに加えて数的不利まで背負ったマドリーは、66分にベンゼマを下げてナチョを右サイドバックに入れ、72分にはカゼミロ、コバチッチを下げてアセンシオとベイルを同時投入。3枚の交代カードを切って奇跡の逆転を目指す。しかし、数的不利に加えて前半から飛ばした疲労の影響が重なり、余裕のボール回しを見せる相手からボールを奪うことができない。78分にはリスクを冒した攻めからボックス内のアセンシオ、ベイルに続けて決定機も、相手守備陣の好守に阻まれた。
▽一方、余裕の試合運びを見せるバルセロナはイニエスタ、パウリーニョ、セルジ・ロベルトを続けて下げてネウソン・セメド、アンドレ・ゴメス、アレイシ・ビダルの投入で試合を締めにかかる。終盤は相手の猛攻に晒されたものの、持ち味の堅守で無失点を継続すると、試合終了間際には相手陣内のリスタートからメッシが個人技でボックス右に持ち込みマイナスにクロス。これをA・ビダルがダイレクトシュートで流し込み、試合を決定付ける3点目を奪った。
▽この直後に試合はタイムアップ。敵地での痛快な3-0の勝利でスーペル・コパのリベンジを果たしたバルセロナが、年内の戦いを無敗で終えると共に2年ぶりのリーガ制覇に向けて大きな勝ち点3を手にした。一方、屈辱の敗戦を喫したマドリーはバルセロナとの暫定勝ち点差が「14」に開き、リーガ連覇の可能性が絶望的になりつつある。
▽序盤戦で4位に甘んじる昨季王者マドリー(勝ち点31)が暫定勝ち点差11を追い、無敗で首位のバルセロナ(勝ち点42)をホームに迎える今季最初の伝統の一戦。
▽直近のリーグ戦でセビージャ相手に5-0の大勝を飾ったマドリーは、FIFAクラブ・ワールドカップでも史上初の連覇を達成。リーガでの巻き返しに向け、良い形で宿敵との大一番を迎えた。ホームで戦う今季最初のクラシコに向けては全体練習への合流が遅れたエースFWクリスティアーノ・ロナウドも無事先発入りを果たし、現状のベストメンバーが揃った。その一方で、争点となっていたイスコとベイルの起用法に対して、ジダン監督は今季リーガ初先発となるコバチッチの抜擢という第3の選択肢を選んだ。
▽逆転優勝に向けて勝利が必須のホームのマドリーが立ち上がりからアグレッシブな入りを見せる。開始2分には右CKの場面でクロースからのボールをヴァランが頭で合わせ、これをファーのC・ロナウドが再びヘディングシュート。クロスバーの内側を叩いたボールがネットを揺らすが、ここはオフサイドの判定でゴールは認められない。
▽最初のゴールチャンスを逸するもカゼミロをアンカーに配した[4-1-3-2]の布陣を採用したマドリーは、守備時のフリーマンとしたコバチッチがメッシとブスケッツを徹底マークするなど、アグレッシブな守備でバルセロナにボール保持を許さない。10分には左サイドを崩してクロースの折り返しからボックス中央のC・ロナウドにシュートチャンスも、ここは力が入り過ぎてうまくミートできない。
▽一方、相手の守備にハメられて全くボールを繋ぐことができないバルセロナだが、順位表のアドバンテージを生かし守備を重視した戦いで無失点を続ける。17分にはようやくパウリーニョが最初の決定機に絡むと、徐々にメッシが起点になり始めて反撃を開始。その後は再び押し込まれるが、30分にはこの試合最大の決定機。右サイドに流れていたメッシから絶妙な浮き球のスルーパスが出ると、これに抜け出したパウリーニョがボックス内で体勢を崩しながらも右足のシュート。だが、ここは相手GKケイロル・ナバスがわずかに指先で触って枠の上に弾き出す。
▽前半半ばから終盤にかけては一進一退の攻防が続く。38分には左サイドでのイニエスタとメッシの仕掛けからメッシがボックス左ライン際でクロス。これをパウリーニョが頭で合わすが、枠の左を捉えたシュートはGKケイロル・ナバスが好守で防ぐ。42分には左サイド深くをえぐったマルセロのクロスに対して、DFの死角から前に入ったベンゼマが頭で合わすが、このシュートは右ポストの外側を叩いて枠の右に外れた。そして、白熱のミラーゲームはホームのマドリーペースもゴールレスでの折り返しとなった。
▽互いに選手交代なしで迎えた後半、前半から飛ばしていたマドリーがやや抑え気味の入りを見せたことで、後半立ち上がりはアウェイのバルセロナがボールを保持する展開に。53分にはイニエスタの縦パスに抜け出したジョルディ・アルバが左サイド深くでマイナスに折り返す。これをボックス内のスアレスがダイレクトシュートもGKケイロル・ナバスのセーブに遭う。
▽それでも、後半に入って良いリズムで試合を進めるバルセロナは54分、相手のお株を奪う縦に速い攻撃から先制点を奪う。自陣中央で相手のプレッシャーをいなしたブスケッツが中央で浮いたラキティッチに縦パス。ここでラキティッチがドリブルでボックス付近までボールを運び、右を併走するセルジ・ロベルトに丁寧なパス。最後はセルジ・ロベルトの絶妙なダイレクトパスに反応したスアレスが左サイドからゴール前に走り込み、右足ダイレクトシュートを流し込んだ。
▽スアレスのリーグ戦3試合連続ゴールで均衡が破れたクラシコは、その後もアウェイチームが主導権を握る。すると64分、試合の行方を左右する決定的な出来事が起きる。バイタルエリアでボールを持ったメッシがボックス左に走り込むスアレスに絶妙なスルーパス。ここでスアレスは2度のシュートをGKのセーブと右ポストに続けて阻まれる。だが、こぼれ球を拾ったパウリーニョのヘディングシュートをゴールカバーに入ったDFカルバハルがハンドで防ぎ痛恨のPK献上と共に、一発レッドで退場処分に。これをキッカーのメッシが冷静に決めて2017年の総得点で単独トップとなる54得点を記録した。
▽2点ビハインドに加えて数的不利まで背負ったマドリーは、66分にベンゼマを下げてナチョを右サイドバックに入れ、72分にはカゼミロ、コバチッチを下げてアセンシオとベイルを同時投入。3枚の交代カードを切って奇跡の逆転を目指す。しかし、数的不利に加えて前半から飛ばした疲労の影響が重なり、余裕のボール回しを見せる相手からボールを奪うことができない。78分にはリスクを冒した攻めからボックス内のアセンシオ、ベイルに続けて決定機も、相手守備陣の好守に阻まれた。
▽一方、余裕の試合運びを見せるバルセロナはイニエスタ、パウリーニョ、セルジ・ロベルトを続けて下げてネウソン・セメド、アンドレ・ゴメス、アレイシ・ビダルの投入で試合を締めにかかる。終盤は相手の猛攻に晒されたものの、持ち味の堅守で無失点を継続すると、試合終了間際には相手陣内のリスタートからメッシが個人技でボックス右に持ち込みマイナスにクロス。これをA・ビダルがダイレクトシュートで流し込み、試合を決定付ける3点目を奪った。
▽この直後に試合はタイムアップ。敵地での痛快な3-0の勝利でスーペル・コパのリベンジを果たしたバルセロナが、年内の戦いを無敗で終えると共に2年ぶりのリーガ制覇に向けて大きな勝ち点3を手にした。一方、屈辱の敗戦を喫したマドリーはバルセロナとの暫定勝ち点差が「14」に開き、リーガ連覇の可能性が絶望的になりつつある。
バルセロナの関連記事
ラ・リーガの関連記事
|
バルセロナの人気記事ランキング
1
元バルサ逸材のセカンドキャリアは順調…メキシコ最大の石油会社との事業など商才見せる
2021年に現役を引退した元メキシコ代表FWのジョバニ・ドス・サントス氏(35)が、実業家として順調なセカンドキャリアを歩んでいるようだ。 バルセロナのカンテラ出身であるドス・サントス氏は、ロナウジーニョやリオネル・メッシに続く新たなメガクラックとして期待を集めた。しかし、2007-08シーズンにファーストチーム昇格を果たすも、当時黄金期のチームで出場機会を得られず。 以降はトッテナムやマジョルカ、ビジャレアルといったヨーロッパのクラブを渡り歩き、2015年からは母国の隣国アメリカのLAギャラクシー、2019年には父親の古巣である母国クラブ・アメリカでプレーし、2021年限りで現役を退いた。 メキシコ『Claro Sports』によれば、メキシコ代表として通算106キャップを刻んだアタッカーは現在、石油化学会社『ペトロレオス・メキシカーノ(PEMEX)』と関係がある『プロキュラ・メキシコ』のパートナーを務めており、年間40万~50万ドル(約6170万~7710万円)の収入を得ているという。 さらに、メキシコ国内で高級車の売買ビジネスも営んでおり、ここでも成功を収めているとのことだ。 2024.11.16 09:45 Sat2
浦和がバルサ、リバプールと並ぶ!! 『世界の熱狂的なサポーター5選』に浦和サポーターが選出!
▽世界各国のフットボールシーンにおいて、熱狂的なサポーターを抱えることで知られるクラブがいくつかある。日本を代表する熱狂的なサポーターと言えば、浦和レッズサポーターだが、『Fox Sports』が選ぶ『世界の熱狂的なサポーター5選』に見事選ばれた。 ▽浦和が選ばれた『世界の熱狂的なサポーター5選』には、リーベル・プレート(アルゼンチン)、ガラタサライ(トルコ)、リバプール(イングランド)、バルセロナ(スペイン)が入っており、浦和サポーターは世界でも“熱狂的”なファンで知られるクラブと肩を並べることとなった。 ▽浦和については「Jリーグの20シーズン中、14シーズンで最高の平均入場者数を誇り、サポーターが作る最高のコレオグラフィーがある」と紹介。「次東京に行く際は、埼玉スタジアムでの試合を観て欲しい」と、観戦を勧めている。以下、4クラブのサポーターの特徴を紹介。 ◆リーベル・プレート(アルゼンチン) ▽リーベル・プレートは、アルゼンチンで最もサポーターが多いクラブの1つで、ボカ・ジュニアーズとの激しいライバル関係は有名だ。ロス・ミジョナリオス(億万長者)の愛称でも知られ、ボカ・ジュニアーズとのダービーは、死人が出るほどの激しい試合になるとも言われている。 ◆ガラタサライ(トルコ) ▽ガラタサライは、ファンの大声援が地響きを起こすとも称されるほど。悪名高い「Wellcome to Hell(地獄へようこそ)」というバナーは広く知られている。1993年のマンチェスター・ユナイテッド戦、2001年のパリ・サンジェルマン戦ではサポーターが衝突し、まさに“地獄”となってしまった。 ◆リバプール(イングランド) ▽サポーターを「12人目の男」と考えるリバプール。「You'll Never Walk Alone」の大合唱は有名であり、スタジアムが素晴らしい雰囲気で包まれる。2005年のチャンピオンズリーグ決勝のミラン戦では、ビハインドで迎える後半にサポーターの大声援が選手の背中を後押しし、逆転での優勝に繋がったとも。 ◆バルセロナ(スペイン) ▽かつては「ソシオ」がチームを支えるほど、サポーターとの関係が重要視されているバルセロナ。近年、胸スポンサーを入れるようになったが、それまではサポーターの会員費と入場料収入でクラブは運営されていた。かつて、レアル・マドリーへ禁断の移籍をしたルイス・フィーゴが凱旋した時には、豚の頭が投げ込まれるほど熱狂的だ。 2017.10.12 22:45 Thu3
アダマ・トラオレの6年間の肉体改造が凄い! バルサ時代とはほぼ別人
現在、プレミアリーグを席巻しているウォルバーハンプトンのスペイン代表FWアダマ・トラオレの肉体の変化が大きな話題になっている。イギリス『サン』が伝えている。 マリ人の両親の下、バルセロナで生まれ育ったトラオレはラ・マシアでのプレーを経て2013年にバルセロナでトップチームデビュー。その後、アストン・ビラ、ミドルズブラを経て2018年からウルブスに在籍している。 バルセロナ時代から爆発的なスピードとドリブルテクニックに長けたサイドアタッカーとして高い評価を得ていたトラオレだが、ここまでのキャリアを通じて判断力、シュート、クロス精度と肝心のアタッキングサードでのプレーが“残念”な選手として一流プレーヤーとの扱いは受けてこなかった。 しかし、今シーズンはここまで19試合4ゴール4アシストと上々の数字を残している。とりわけマンチェスター・シティ相手のシーズンダブルに大きく貢献するなど、ビッグマッチの強さが際立っている。 そのトラオレに関して、そのプレー面と共に大きな話題を集めているのが、筋骨隆々な身体だ。 バルセロナ時代を知るラ・リーガのファンであれば、同選手に対して痩身な印象を持っていると思われるが、現在のトラオレはラグビーのバックス陣のような体躯をしており、年々派手になる髪型も相まって一見して同一人物には見えなくなっている。 そして、バルセロナ監督時代に当時カンテラーノだったトラオレの可愛い姿を見ていたであろう、現マンチェスター・シティのジョゼップ・グアルディオラ監督は、「彼はまるでモーターバイクだね。あのスピードは異次元だ」と、大きく変貌した同選手のスピードとパワーに舌を巻いていた。 2019.12.30 18:00 Mon4