【CLグループC総括】“死の組”を制したのはローマ! チェルシー2位通過で昨季4強アトレティコが敗退…
2017.12.13 18:02 Wed
▽昨季ベスト4の本命アトレティコ・マドリーに加え、プレミアリーグ王者のチェルシー、セリエA2位のローマと強豪3チームが揃い、“死の組”と評されたグループCでは、3番人気のローマが下馬評を覆して首位通過。また、不調のアトレティコを振り切ったチェルシーが2位通過を決めた。
[勝ち点/勝/引/負/得失点]
1.ローマ[11/3/2/1/3]
2.チェルシー[11/3/2/1/8]
3.アトレティコ・マドリー[7/1/4/1/1]
4.カラバフ[2/0/2/4/-12]
◆柔軟性のある戦いで“死の組”制す~ローマ~
◆安定感欠き痛恨の2位通過に~チェルシー~
◆グループ本命の昨季ベスト4が散る~アトレティコ・マドリー~
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■グループC順位表■[勝ち点/勝/引/負/得失点]
1.ローマ[11/3/2/1/3]
2.チェルシー[11/3/2/1/8]
3.アトレティコ・マドリー[7/1/4/1/1]
4.カラバフ[2/0/2/4/-12]
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▽昨季の主力であるFWサラー、DFリュディガーらの流出に加え、バンディエラのFWトッティの引退、CL初経験のディ・フランチェスコ新監督の采配と、多くの不安要素を抱えて今大会に臨んだローマ。だが、終わってみれば格上アトレティコ、チェルシーとの三つ巴の争いを制し首位通過を決めた。アトレティコとの初戦を新守護神GKアリソンの圧巻のゴールキーピングでゴールレスドローで終えると、第2節のカラバフ戦で順当に初勝利。その後、チェルシーとの連戦では初戦でFWゼコ、2戦目でFWエル・シャーラウィが2ゴールずつを奪う活躍を披露し、1勝1分けで首位に浮上。その後、崖っぷちのアトレティコに初黒星を喫するも、最終節でカラバフに勝ち切って首位通過を決めた。ディ・フランチェスコ新監督の下、持ち味のハイライン&ハイプレスの能動的なスタイルに加え、後方に構えての堅守速攻と柔軟性を兼ね備える、より大人な今季のローマは、決勝トーナメント1回戦で同じセリエA勢のナポリを退けてグループFを2位通過したウクライナ王者シャフタールと対戦する。◆安定感欠き痛恨の2位通過に~チェルシー~
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▽CLの舞台での経験値という部分でこそ劣るものの、戦力面と智将コンテ監督の手腕という部分で本命に推す声もあったチェルシーだったが、最終節でローマに抜かれて2位通過となった。初戦のカラバフ戦に続き、第2節でアトレティコ相手に新本拠地ワンダ・メトロポリターノでの公式戦初黒星を与え連勝スタート。だが、ローマとの連戦ではMFカンテを欠いた中、2戦を通じて守備面を中心にミスが目立ち、1敗1分けで首位陥落。その後、ローマの取りこぼしで首位に返り咲いて最終節を迎えたが、FWモラタらの決定力不足が響き、アトレティコ相手にドロー止まりに終わった。この痛恨ドローの結果、イングランド勢で唯一の2位通過となったチームは、決勝トーナメント1回戦で優勝候補バルセロナといきなり激突することになった。◆グループ本命の昨季ベスト4が散る~アトレティコ・マドリー~
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▽FIFAからの補強禁止処分があったものの昨季ベスト4に導いた主力が揃って残留したことで、首位通過の大本命となったアトレティコ。しかし、同じく昨季ベスト4のモナコと共にグループステージ敗退という憂き目を味わうことになった。昨季同様に堅守は健在も、FWグリーズマンらの不調で深刻な得点力に陥り、6戦中4度のドローと勝ち切れないグループステージとなった。とりわけ、試合を完璧に支配した初戦のローマ戦、格下カラバフとの連戦では、引いた相手を崩す術を持たず、ほとんどゴールの可能性を感じさせない体たらくだった。ラウンド32からの参戦となるヨーロッパリーグ(EL)ではコペンハーゲンとの対戦となるが、EL優勝に向けては同様の課題を克服できるかが重要となる。◆アゼルバイジャン史上初の快挙~カラバフ~
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▽アゼルバイジャン史上初のグループステージ進出を果たした時点で偉業達成といえたが、強豪揃いのグループステージでも2つの偉業を成し遂げた。初戦のチェルシー戦では0-6の大敗を喫するも、第2節のローマ戦ではMFペドロ・エンリケの得点でCL初得点を記録。また、アトレティコとの連戦では史上初の勝ち点獲得を含め、2つのドローと大健闘を見せた。今大会で初勝利を飾ることはできなかったが、来季以降再びこの舞台に返り咲き、その偉業を成し遂げる可能性は十分にあるはずだ。PR
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