美しき敗者デ・ロッシ、PO敗退後に同僚やファンの非礼をスウェーデンに謝罪2017.11.16 05:11 Thu

twitterfacebookhatenalinegplus
photo
Getty Images
▽ローマに所属するイタリア代表MFダニエレ・デ・ロッシが、13日に行われたロシア・ワールドカップ(W杯)欧州予選プレーオフ2ndレグ後に、対戦相手のスウェーデン代表のチームバスを訪問し、同僚選手やサポーターの非礼を詫びていたようだ。スウェーデン『Expressen』が伝えている。

▽共に欧州予選をグループ2位で終えたイタリアとスウェーデンの両チームは、本大会出場を懸けてプレーオフで激突。そのプレーオフでイタリアは、敵地での1stレグを0-1、ホームで行われた2ndレグを0-0で終え、2戦合計0-1のスコアで敗退。1962年大会から14大会連続で本大会に出場し続けていたアズーリにとっては、60年ぶりに予選敗退となる大失態となった。

▽13日の2ndレグでベンチスタートとなったデ・ロッシは、チームスタッフを通じてジャンピエロ・ヴェントゥーラ監督からウォーミングアップを指示された際、「どうして俺なんだ。この試合でドローは必要ない。勝たなければいけないんだろう」と発言。さらに、傍に座っていたFWロレンツォ・インシーニェを指さし、攻撃的な選手の起用が必要だと示した。

▽それほど、熱い気持ちを見せながらもベンチでチームのプレーオフ敗退を見守り、直後に代表引退を決断したデ・ロッシ。その辛い胸中の中でもフェアプレーの精神を失わない同選手は、荒れ模様となった敵地での1stレグにおける同僚の行動、今回の一戦でスウェーデン国歌斉唱の際にブーイングを行った一部サポーターの非礼を詫びるため、スウェーデン代表のチームバスを訪問した。

▽セリエAでもプレー経験があるDFポントゥス・ヤンセンは、この時のやり取りを以下のように振り返っている。

「彼(デ・ロッシ)はストックホルムの試合(1stレグ)での一部イタリア代表プレーヤーの振る舞い、今回の2ndレグでイタリアサポーターが僕らの国歌斉唱の際にブーイングをしたことについて謝罪してくれたんだ」

「その時のバスの中の雰囲気は『うわー、これは本当の出来事?』ってみんなが思っていたよ。彼は素晴らしい紳士だと思うし、最高の瞬間だったよ」

▽さらに、MFケン・セマは「誰もがなんて器の大きい人なんだって思ったよ。彼は本当にビッグなプレーヤーだ。最後には『君たちはよくやった』とも言ってくれたんだ」と、デ・ロッシの器の大きさを称賛した。

▽また、デ・ロッシの訪問時にチームバスには居なかったものの、選手やチームスタッフを通じてこの一件を伝え聞いたヤンネ・アンデション監督は、同じくイタリア代表MFの行動を絶賛している。

「素晴らしい行動だ。これは最高のスポーツだ。ピッチ上では互いに“小さな戦争”に挑む。しかし、その戦いが終われば、互いを思いやる。私はデ・ロッシの振る舞いに大きな敬意を払いたい」

「そういった彼の素晴らしい話を聞くことは嬉しいよ」

▽最後に、スウェーデン代表でメディア対応の責任者を務めるニクラス・ボデル氏は、改めてデ・ロッシへの感謝を口にしている。

「胸がとても熱くなっているよ。本物の一流アスリートだけが、そういった振る舞いをできる。スウェーデン代表チームとして彼に感謝を伝えたい」

「イタリアを心から歓迎したい。そして、彼らの今後の健闘を祈りたい。今回は我々が突破することになったが、イタリアは本当に大きなフットボールの国なんだ」

▽自身最後の晴れ舞台と目してきたロシアW杯出場を逃し、代表引退という重い決断をした中、歓喜に沸く相手チームバスを訪問するという行動は、決して簡単なことではない。それでも、チームメートやサポーターの非礼を詫び、素直に相手の健闘を称えたデ・ロッシは、まさに美しき敗者だ。

▽指揮官ヴェントゥーラの引き際の悪さや責任逃れに必死なカルロ・タヴェッキオ会長に嫌気がさしているカルチョの国において、今回のデ・ロッシの行動は何も得るものがなかった今回のW杯予選で、唯一誇れるものになったかもしれない。

コメント

関連ニュース

thumb

ミラン、昨季ブレイクのイタリア代表FWクトローネと2023年まで契約延長!

▽ミランはイタリア代表FWパトリック・クトローネ(20)との契約を2023年6月30日まで延長した。公式サイトでの発表は行われていないものの、クラブの財務諸表によって明らかになった。 ▽ミランのプリマヴェーラ出身のクトローネは、2017年1月にトップチーム昇格。昇格当初は出場機会に恵まれなかったが、昨シーズンはセリエAで28試合に出場し10ゴールをマーク。 ▽今夏の移籍市場では、ドルトムントが関心を示していたが、クトローネ本人の希望によりミランに残留。今シーズンは、ここまでセリエAで5試合に出場し1ゴールを記録している。 ▽また、各年代のイタリア代表に選出されてきたクトローネは、今年8月にA代表デビュー。10月開催の国際親善試合とUEFAネーションズリーグに臨むイタリア代表にも選出されていたが、足首のケガのため招集を辞退していた。 2018.10.16 13:00 Tue
twitterfacebook
thumb

「メッシだって同じプレーはできない」ヴェラッティ、クラブと代表の違いに理解求める

パリ・サンジェルマンに所属するイタリア代表MFマルコ・ヴェラッティがポーランド戦終了後、イタリア国営放送『Rai』のインタビューの中で自身をアルゼンチン代表FWリオネル・メッシに例えた。<br><br>イタリアは14日、UEFAネーションズリーグ・リーグAのグループ3・第4節において、アウェイでポーランドと対戦。負ければリーグBへの降格が決定する中、イタリアは多くのチャンスを作ったがGKヴォイチェフ・シュチェスニーの好守もあってスコアが動かず。それでも後半のアディショナルタイムにDFクリスティアーノ・ビラギが決勝点を挙げて、1-0でネーションズリーグ初勝利を手にした。ヴェラッティは久々の勝利を素直に喜んだ。<br><br>「長い間、勝てていなかった。パフォーマンスには満足しているが、ようやく結果につながったことを特に嬉しく思う。(勝利を)信じ続けたことが良かったと思う。最後まで信じたからこそ、ゴールが生まれた。ワールドサッカーの頂点に返り咲けるか? 日々、取り組んでいるが、僕らはまだ新監督の下で新たなサイクルをスタートさせたばかりだ。時間が必要になる。(1-1に終わったウクライナ戦とポーランド戦の)2試合では良いパフォーマンスが出せていたと思う」<br><br>PSGの25歳MFは近年、代表戦において期待されたパフォーマンスを見せられず、しばしば批判にさらされてきた。所属先バルセロナとアルゼンチン代表でのプレーの違いを指摘されているメッシを例に挙げて反論した。<br><br>「クラブと代表でのパフォーマンスの違い? メッシも含め、誰も同じようにプレーできる選手などいないと思う。こういった議論は理解できない」<br><br><br>提供:goal.com 2018.10.15 19:25 Mon
twitterfacebook
thumb

6戦ぶり勝利のイタリア、指揮官マンチーニは満足「新たな歴史が始まった」

イタリア代表指揮官のロベルト・マンチーニは、イタリア国営放送『Rai』のインタビューに応じ、6試合ぶりとなる勝利を喜んだ。<br><br>イタリアは14日、UEFAネーションズリーグ・リーグAのグループ3第4節において、アウェイでポーランドと対戦。負ければリーグBへの降格が決定する中、イタリアは多くのチャンスを作ったがGKヴォイチェフ・シュチェスニーの好守でスコアが動かず。それでも後半のアディショナルタイムにDFクリスティアーノ・ビラギが決勝点を挙げて、辛くもネーションズリーグ初勝利を手にした。<br><br>イタリアにとって、5月の親善試合サウジアラビア戦以来6戦ぶりの白星を挙げた指揮官のマンチーニはようやく安堵した。また勝利に限らず、納得できるパフォーマンスだったことを喜んだ。<br><br>「試合開始から終了まで我々が支配していた。もっと早く試合を決めなければならなかった。今日、0-0に終わっていたら、不当な結果だった。選手たちは全力を尽くそうと努力していて、素晴らしい試合になったと思う。我々はゴールに相応しかったし、そのために奮闘していた。パフォーマンスは良かった。時間はかかるが、もっと良くなっていくだろう。我慢が必要だ」<br><br>マンチーニは81分、FWフェデリコ・ベルナルデスキに代えてFWケヴィン・ラザーニャを投入し、周囲を驚かせた。昨シーズン、インテルのFWマウロ・イカルディと並び得点王に輝いたラツィオのエースFWチーロ・インモービレを起用しなかった理由を指揮官は説明した。<br><br>「インモービレよりラザーニャを好んだ理由は、彼が空中戦により強いからだ。もう少し高さが欲しかった。チームに序列はない。最終的に勝利をつかむことができた。新たな歴史が始まった。だがここに魔術師がいるわけではないからね」<br><br><br>提供:goal.com 2018.10.15 18:18 Mon
twitterfacebook
thumb

イタリアを救ったビラギ「このゴールはアストーリに」

▽14日に行われたUEFAネーションズリーグのポーランド戦で、決勝ゴールを挙げたイタリア代表DFクリスティアーノ・ビラギは、このゴールをフィオレンティーナの仲間だった故ダビデ・アストーリに捧げるとコメントしている。『フットボール・イタリア』が伝えた。 ▽序盤から攻勢に出ながらも、相手GKのビッグセーブもありなかなかゴールが奪えなかったイタリア代表は、後半アディショナルタイムにCKからビラギがゴールを決めて虎の子の勝利を手にした。イタリアにとってこれが公式戦6試合ぶりの勝利であった。 ▽試合後、このゴールを振り返ったビラギはイタリア『Rai Sport』に「このゴールはアストーリのおかげ」とし、以下のように続けた。 「僕がここに居るのは彼のおかげだ。アストーリは僕の一部だった」 「彼と話したことがある人は、とてつもない影響を受けるんだ。僕は彼のおかげでここにいる。だからこのゴールは彼に捧げるよ」 ▽また、試合についてはこのように語っている。 「とても満足しているよ。イタリアのための勝利だった。僕たちは最後まであきらめない。今日みたいに勝てるよう戦っていくよ。僕たちには力強い選手たちがいるんだ」 2018.10.15 09:05 Mon
twitterfacebook
thumb

猛攻イタリア、後半ATのビラギの値千金弾でポーランド下しUNL初勝利《UEFAネーションズリーグ》

▽UEFAネーションズリーグ・リーグA グループ3、ポーランド代表vsイタリア代表が14日に行われ、1-0でイタリアが勝利した。 ▽ここまで1分け1敗と未だ勝利のない両チーム。互いに初勝利を目指して叩く今節は、ポーランドはGKシュチェスニーに、ベドナレク、ジエリンスキ、ミリク、レヴァンドフスキらが先発に。 ▽一方、公式戦5試合未勝利のイタリアはキエッリーニやボヌッチ、ヴェッラッティ、ジョルジーニョ、インシーニェらがスタメンに起用された。 ▽まずは2分、左サイドから攻めるイタリアはボックス前でボールを持ったジョルジーニョがクロスバー直撃のシュートで挨拶代わりの一発をかます。しかしその後は互いに中盤の組み立てに苦しみ、なかなかシュートまで運べない展開が続く。 ▽そんな中23分に、イタリアは右サイドの突破から最後はベルナルデスキがボックス中央からシュートするが枠を外してしまう。31分には、相手のロングボールを奪って右サイドを侵攻。クロスにキエーザが合わせたが、再びクロスバーを叩いてしまった。 ▽さらにイタリアは36分にキエッリーニ、44分にフロレンツィがゴールに迫るがいずれもGKシュチェスニーのファインセーブに阻まれて、試合はゴールレスで折り返した。 ▽後半に入ってもゴールが遠いイタリアは65分、細かいパス回しからゴール正面を突破。最後はインシーニェがネットを揺らしたが、ラストパスを出したベルナルデスキがオフサイドポジションにいたためゴールは認められなかった。 ▽ここまでチャンスらしいチャンスがなかったポーランドにようやく決定機が訪れる。73分、イタリアの攻撃を凌ぎ自陣でボールを奪い返したポーランドは、レヴァンドフスキの絶妙なスルーパスから後半頭から途中出場しているグロシツキがGKと一対一に。しかし、シュートはGKドンナルンマにセーブされ、さらにそのこぼれ球をミリクが拾ってシュートに持ち込むが枠を外してしまった。 ▽このまま終わるかに思われた後半アディショナル、ついに試合が動いた。右CKを獲得したイタリアは、途中出場のラザーニャがクロスをニアで後ろに逸らす。ここに詰めていたビラギが滑り込みながら押し込んで、土壇場でゴールを記録。 ▽もちろんこれが決勝点となり、イタリアはUEFAネーションズリーグ初勝利、公式戦6試合ぶり勝利を手にした。一方、ポーランドはこれでリーグ降格が決定した。 2018.10.15 05:43 Mon
twitterfacebook


ACL

欧州移籍情報
hikari

アクセスランキング

@ultrasoccerjp

新着ニュース