ローマ初ゴール含むドッピエッタで覚醒の予感漂わす大器ジェルソン「神様や監督、全てのチームメートに感謝」

2017.11.06 14:17 Mon
Getty Images
ローマは5日、敵地スタディオ・アルテミオ・フランキで行われたセリエA第12節でフィオレンティーナに4-2で勝利した。この試合でローマ移籍後初ゴールを含むドッピエッタを達成したブラジル人MFジェルソンが、試合後に喜びのコメントを残している。クラブ公式サイトが伝えた。

▽先月22日に行われたセリエA第9節のトリノ戦の勝利によって、インテルが保持していたセリエAアウェイゲーム連勝記録に並んだローマは、5日に行われたフィオレンティーナ戦で新記録樹立を目指した。

▽この試合に右ウイングで起用されたジェルソンは、開始5分にイタリア代表FWステファン・エル・シャーラウィからのラストパスをボックス右から冷静な左足ダイレクトシュートで流し込み、2016-17シーズンに加入して以来、公式戦20試合目にしてローマ移籍後初ゴールを記録。さらに、30分にはカウンターから再びボックス右で元フランス代表MFマキシム・ゴナロンからパスを受けると、ファーを匂わせながらも意表を突くニアサイドを狙った技ありの左足シュートでドッピエッタを達成した。
▽見事なドッピエッタの活躍でセリエA新記録更新となるローマのアウェイ12連勝に貢献したジェルソンは、以下のようなコメントを残している。

「神様や監督、全てのチームメートに感謝したい」
「自分の2つのゴール、チームの勝利を本当に嬉しく思っているよ。全てのチームメートは僕に対して、常に信頼を示してくれていたんだ。このクラブでの初めての2ゴールを心から嬉しく感じているよ」

「監督から与えられたポジションで常に全力を尽くし、良いプレーをするべきだと理解している。そして、チームのために自分のできる限りのことをやらなければならないんだ」

▽また、ローマ監督就任以降、積極的にジェルソンに対して、チャンスを与えているエウゼビオ・ディ・フランチェスコ監督は、今回の若手MFの活躍に目を細めている。

「個人的にサッスオーロの監督をしていた頃から、彼に注目していた。そして、彼は今日の試合でも素晴らしいプレーを見せてくれた。私はこれまで彼を本来の中盤でプレーさせてきた。しかし、素晴らしいクオリティと左足を持っており、ウイングでもプレー可能だと思っている。今日の試合ではそのポジションで素晴らしいパフォーマンスを披露した。積極的にカットインするなど、チームに良い影響を与えていた」

▽2014年にフルミネンセでトップチームデビューを飾ったジェルソンは、卓越したアスリート能力に加え、高精度の左足と創造性を兼ね備えた万能型MF。“ブラジルのポグバ”と評される逸材は、ユベントスやバルセロナ、アーセナルなど多くのビッグクラブが獲得に動いた中、1660万ユーロ(約22億円)の移籍金でローマに加入。これまではその才能を持て余していた感もあったが、育成に長けたディ・フランチェスコ監督の下で本格ブレイクが期待される。

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