10人のセルビアが敵地でアイルランドとの首位攻防戦制す! 辛勝ウェールズが2位浮上《ロシアW杯欧州予選》
2017.09.06 06:36 Wed
▽ロシア・ワールドカップ(W杯)欧州予選グループD第8節の3試合が5日に行われた。
▽2位アイルランド代表(勝ち点13)と首位セルビア代表(勝ち点15)による首位攻防戦は、アウェイのセルビアが1-0で勝利した。
▽前節、最下位モルドバに快勝して無敗と首位をキープしたセルビアは、イバノビッチやコラロフ、マティッチら重鎮を起用し、やや守備的なメンバー構成で敵地での一戦に臨んんだ。一方、格下ジョージア相手に痛恨のドローとなったアイルランドは、3戦連続ドローと足踏みが続く中、ホームでセルビアとの大一番に臨んだ。
▽立ち上がりからオープンな攻防が繰り広げられた中、開始10分にアイルランドが名手ブレイディのプレースキックの流れからダフィがネットを揺らすが、これはオフサイドの判定。その後もロングやウォルタースを起点に出足鋭い守備からカウンターを繰り出すアイルランドは、ロングらに決定機が訪れるが、これを決め切れない。
▽すると、時間の経過とともにセルビアが押し返していくと、後半立ち上がりの55分に先制点が生まれる。右サイドでの仕掛けから中央のコスティッチに横パスが通ると、ワンテンポ溜めたコスティッチがボックス右に走り込むコラロフに丁寧なラストパスを供給。これをコラロフが左足の強烈なシュートでGKの腕を弾き飛ばしてゴールネットに突き刺した。
▽この緊急事態を受けて、前線を削ってセンターバックを入れるなど、逃げ切りを図るセルビアは試合終盤にアイルランドの決死の猛攻に晒されるが、GKストイコビッチがマーフィーやクリスティーらの決定機を冷静に凌ぎ切り、敵地で1-0の勝利。白熱の首位攻防戦を制したセルビアが本大会出場に一歩前進した。
▽同日行われた最下位モルドバ代表(勝ち点2)と、3位ウェールズ代表(勝ち点11)の一戦は、アウェイのウェールズが2-0で勝利した。
▽上位2チームが直接対決で潰しあう中、最下位相手にきっちり勝ち点3を獲得したいウェールズは、エースのベイルやラムジー、ジョー・アレン、ウィリアムズなど、現状のベストメンバーを先発で起用した。
▽完全に引いた相手に対して攻勢を仕掛けるものの、アタッキングサードでの崩しのアイデアやフィニッシュの精度を欠くウェールズはゴールレスで試合を折り返す。流れを変えたいコールマン監督は60分過ぎに前節決勝点を決めた神童ウッドバーン、巨漢FWボークスを投入してゴールをこじ開けにかかる。
▽すると、この交代策が完璧にハマる。80分、左サイドを突破したウッドバーンからの絶妙なクロスをゴール前に飛び込んだロブソン=カヌがダイビングヘッドで流し込み、ようやく先制点を奪う。さらに試合終了間際の93分にはロングボールをボークスが頭で落とすと、ボックス手前でこれに反応したラムジーが右足でシュート。これがDFに当たって絶妙なコースに飛び、試合を決める追加点が入った。格下相手に苦しみながらもきっちり勝ち切ったウェールズが、アイルランドを抜いて2位に浮上した。
▽また、4位のオーストリア代表(勝ち点8)と5位のジョージア(勝ち点4)の一戦は、1-1のドローに終わった。
◆ロシアW杯欧州予選グループD第8節結果
▽9/5(火)
アイルランド 0-1 セルビア
モルドバ 0-2 ウェールズ
オーストリア 1-1 ジョージア
▽2位アイルランド代表(勝ち点13)と首位セルビア代表(勝ち点15)による首位攻防戦は、アウェイのセルビアが1-0で勝利した。
▽前節、最下位モルドバに快勝して無敗と首位をキープしたセルビアは、イバノビッチやコラロフ、マティッチら重鎮を起用し、やや守備的なメンバー構成で敵地での一戦に臨んんだ。一方、格下ジョージア相手に痛恨のドローとなったアイルランドは、3戦連続ドローと足踏みが続く中、ホームでセルビアとの大一番に臨んだ。
▽すると、時間の経過とともにセルビアが押し返していくと、後半立ち上がりの55分に先制点が生まれる。右サイドでの仕掛けから中央のコスティッチに横パスが通ると、ワンテンポ溜めたコスティッチがボックス右に走り込むコラロフに丁寧なラストパスを供給。これをコラロフが左足の強烈なシュートでGKの腕を弾き飛ばしてゴールネットに突き刺した。
▽コラロフの2戦連続ゴールで均衡を破ったセルビアだったが、68分に最終ラインを完璧に破られると、ダリル・マーフィーを後方から倒したDFマクシモビッチが決定機阻止と判断され、一発レッドで退場に。
▽この緊急事態を受けて、前線を削ってセンターバックを入れるなど、逃げ切りを図るセルビアは試合終盤にアイルランドの決死の猛攻に晒されるが、GKストイコビッチがマーフィーやクリスティーらの決定機を冷静に凌ぎ切り、敵地で1-0の勝利。白熱の首位攻防戦を制したセルビアが本大会出場に一歩前進した。
▽同日行われた最下位モルドバ代表(勝ち点2)と、3位ウェールズ代表(勝ち点11)の一戦は、アウェイのウェールズが2-0で勝利した。
▽上位2チームが直接対決で潰しあう中、最下位相手にきっちり勝ち点3を獲得したいウェールズは、エースのベイルやラムジー、ジョー・アレン、ウィリアムズなど、現状のベストメンバーを先発で起用した。
▽完全に引いた相手に対して攻勢を仕掛けるものの、アタッキングサードでの崩しのアイデアやフィニッシュの精度を欠くウェールズはゴールレスで試合を折り返す。流れを変えたいコールマン監督は60分過ぎに前節決勝点を決めた神童ウッドバーン、巨漢FWボークスを投入してゴールをこじ開けにかかる。
▽すると、この交代策が完璧にハマる。80分、左サイドを突破したウッドバーンからの絶妙なクロスをゴール前に飛び込んだロブソン=カヌがダイビングヘッドで流し込み、ようやく先制点を奪う。さらに試合終了間際の93分にはロングボールをボークスが頭で落とすと、ボックス手前でこれに反応したラムジーが右足でシュート。これがDFに当たって絶妙なコースに飛び、試合を決める追加点が入った。格下相手に苦しみながらもきっちり勝ち切ったウェールズが、アイルランドを抜いて2位に浮上した。
▽また、4位のオーストリア代表(勝ち点8)と5位のジョージア(勝ち点4)の一戦は、1-1のドローに終わった。
◆ロシアW杯欧州予選グループD第8節結果
▽9/5(火)
アイルランド 0-1 セルビア
モルドバ 0-2 ウェールズ
オーストリア 1-1 ジョージア
ウェールズの関連記事
ワールドカップの関連記事
|
|
ウェールズの人気記事ランキング
1
岡崎慎司に続き、レスター“奇跡の優勝”メンバーがまたも引退決断…アンディ・キングが幼少期からファンだったクラブでプロキャリアに終止符「これが完璧な引退の仕方」
ブリストル・シティに所属する元ウェールズ代表MFアンディ・キング(35)が、今シーズン限りでの現役引退を発表した。 キングはチェルシーユースからレスター・シティの下部組織に移籍。2007年7月にファーストチームに昇格しプロキャリアをスタートさせた。 レスターでプレーを続け、2015-16シーズンには元日本代表FW岡崎慎司らと共に、奇跡のプレミアリーグ優勝を経験。チームを支えたものの、その後はスウォンジー・シティ、ダービー・カウンティ、レンジャーズ、ハダースフィールド・タウンとレンタル移籍を繰り返し、2020年7月にレスターを退団。2021年1月にOHルーヴェンに加入すると、2021年7月に幼少期からファンだったブリストルへと完全移籍していた。 レスターでは公式戦通算379試合に出場し62ゴール24アシストを記録。ブリストルでも公式戦63試合で1ゴール5アシストを記録していた。 今シーズンはチャンピオンシップ(イングランド2部)を戦うチームで出番が減り、公式戦17試合で616分間のプレーに終わっていた。 また、ウェールズ代表としてもプレーし、代表通算50試合2ゴールを記録していた。 レスター時代には2008-09シーズンにリーグ1(イングランド3部)、2013-14シーズンにチャンピオンシップでも優勝しており、同一チームで3つのリーグで優勝した最初で唯一の選手となっている。 キングはクラブを通じてコメントしている。 「素晴らしいサポートをしてくれた皆さんに感謝する。ここでの3年間は本当に大好きだった」 「僕が子供の頃から試合を見に来て、何年も過ごしてきたこのフットボールクラブでプレーすることができ、本当に光栄だった」 「自分のためにユニフォームを着て、家族と共にアシュトンゲートを出ることができるのは、僕の子供たちにとっても特別なことだった」 「最後の試合はブリストル・シティのシャツを着たいと思っていたし、それが僕にとって完璧な引退の仕方だと思っている」 2024.05.04 12:25 Sat2
イギリス人最高給スポーツ選手はベイル!!
▽レアル・マドリーに所属するウェールズ代表MFガレス・ベイルは、イギリス人の中で最高給のスポーツ選手となったようだ。アメリカ『フォーブス』の記事を『Football ESPANA』が伝えている。 ▽2013年9月1日にトッテナムからレアル・マドリーに加入したベイル。当時のイギリスメディアは、1億100万ユーロ(当時のレートで約121億円)もの大金が動いたと報じた。『フォーブス』によると、史上最高額選手となったベイルの年俸は、税込みで3000万ユーロ(約44億5000万円)となった模様。これはイギリス人のスポーツ選手の中で最高給となっているようだ。 ▽なお、同ランキングの2位はF1ドライバーのルイス・ハミルトン、3位はプロゴルファーのローリー・マキロイと続く。4位はマンチェスター・ユナイテッドのイングランド代表FWウェイン・ルーニーで年俸は1900万ユーロ(約28億2000万円)、5位の元イングランド代表MFスティーブン・ジェラードは1600万ユーロ(約23億7500万円)となっている。 ▽『フォーブス』が発表したイギリス人スポーツ選手の給料ランキングトップ5は以下の通り。 ◆イギリス人スポーツ選手の給料ランキング 1.ガレス・ベイル (サッカー選手/3000万ユーロ/約44億5000万円) 2.ルイス・ハミルトン (F1ドライバー/2600万ユーロ/約38億5600万円) 3.ローリー・マキロイ (プロゴルファー/2000万ユーロ/約29億6700万円) 4.ウェイン・ルーニー (サッカー選手/1900万ユーロ/約28億2000万円) 5.スティーブン・ジェラード (サッカー選手/1600万ユーロ/約23億7500万円) 2014.12.05 13:25 Fri3
ウェールズ代表指揮官ギグス、スコールズを右腕に指名か
▽ウェールズ代表の新指揮官に就任したライアン・ギグス監督が、コーチングスタッフとしてポール・スコールズ氏を招へいする可能性があるようだ。イギリス『デイリー・メール』が報じた。 ▽ウェールズサッカー協会(FAW)は15日、ウェールズ代表新監督としてギグス監督と4年契約を交わしたことを発表した。母国の代表チームを託されたギグス監督は、自身のスタッフとしてスコールズ氏にオファーすることを考慮しているようだ。 ▽ギグス監督とスコールズ氏は、共に現役時代にマンチェスター・ユナイテッド一筋のキャリアを築き、レジェンドとなった。どちらもユース出身の生え抜きで、ギグス監督の方が1歳先輩だ。 ▽また、ギグス監督が選手兼コーチを務めていた2013-14シーズンにはデイビッド・モイーズ監督(現ウェストハム監督)がユナイテッド指揮官を解任されたことを受け、暫定監督とコーチとしてレッド・デビルズを牽引した過去がある。 2018.01.16 12:19 Tue4
ギグス前監督の不祥事で暫定指揮も64年ぶりのW杯出場権を獲得…ウェールズ代表のページ監督が新たに4年契約
ウェールズサッカー協会(FAW)は12日、ウェールズ代表のロバート・ページ監督(48)との契約延長を発表した。 新たな契約は4年間。20206年までの契約となる。 ページ監督は、前任のライアン・ギグス監督のアシスタントコーチとしてウェールズ代表に携わっていたが、元恋人への暴行の容疑でギグス監督が指揮を執れなくなり、2020年11月から暫定的に指揮を執っていた。 暫定監督の期間は1年半にもおよび、その間にユーロ2020を戦いベスト16入りした他、カタール・ワールドカップ(W杯)の欧州予選も戦い、64年ぶりの本大会出場の切符を勝ち取るなど大きく貢献していた。 今年6月からはギグス監督を解任して、正式監督に就任。カタールW杯の戦いに臨む。 なお、従来の契約はカタールW杯後に切れる予定だったが、今回の4年契約でユーロ2024と2026年のW杯予選の戦いを任せることとなった。 ページ監督は今回の契約延長についてコメントしている。 「64年ぶりのワールドカップをはじめ、これからの4年間がもたらす朝鮮が待ち遠しい」 「ウェールズのサッカー界にとってエキサイティングな時間であり、11月にウェールズが国を誇りに思えるような結果を残し、将来的にはさらに大きな大会への出場権を獲得して、成功を続けられることを願っている」 2022.09.13 09:58 Tue5
