バルサが奇跡の大逆転突破! 終盤の3発含む6GでPSGを撃破し10シーズン連続ベスト8進出《CL》

▽チャンピオンズリーグ(CL)決勝トーナメント1回戦2ndレグのバルセロナvsパリ・サンジェルマンが8日にカンプ・ノウで行われ、6-1でバルセロナが大勝した。この結果、2戦合計スコアを6-5としたバルセロナが大逆転で10シーズン連続ベスト8進出を決めている。

▽先月14日にパルク・デ・プランスで行われた1stレグを0-4と惨敗したバルセロナは、5点差以上を付けての勝利が突破への条件。そのバルセロナは5-0と勝利した直近のセルタ戦のスタメンから2選手を変更。セルジ・ロベルトとジョルディ・アルバに代えてイニエスタとマスチェラーノを起用し、攻撃時に[3-5-2]となる布陣を採用した。

▽一方、4-0で先勝して大きなアドバンテージを手にしたPSGは、1-0と辛勝した直近のナンシー戦のスタメンから5選手を変更。負傷を抱えているディ・マリアがベンチスタートとなったものの、マテュイディやドラクスラー、ラビオにマルキーニョスら主力がスタメンに戻り、1stレグを負傷で欠場したチアゴ・シウバが先発となった。
▽[4-3-3]の守備ブロックを敷くPSGに対し、ポゼッションしたバルセロナは開始3分に1点を返す。右サイドからのラフィーニャのクロスが混戦を誘い、浮いたルーズボールを飛び出したGKトラップの鼻先でスアレスが頭で押し込んだ。

▽早々に1点を挙げたバルセロナは12分に左CKからカバーニのヘディングシュートを許すも、ブスケッツがゴールライン前でブロック。その後も押し込んでいくと、メッシの直接FKやネイマールのコントロールシュートで追加点に近づいていく。▽前半半ば以降も敵陣でプレーし続けたバルセロナだったが、自陣に引いてスペースを消すPSGの前に単発な攻撃に終わり、イニエスタやスアレスのミドルシュートはGKトラップを脅かすには至らない。それでも40分、バルセロナが2点目を奪う。スアレスとのパス交換でゴールエリア左まで侵入したイニエスタが意表を突いたヒールパス。これをクリアにかかったクルザワがキックミスで自陣ゴールに入れてしまった。

▽あと2点で延長戦に持ち込めるバルセロナは迎えた後半も攻め込むと、48分にPKを獲得する。ムニエがスリップした隙を突いてネイマールがボックス左へ侵入したところでムニエに倒された。主審はノーファウルの判定を一度下したものの、追加副審の助言によりPKとなった。これをメッシが決めてバルセロナが2戦合計スコア3-4と猛追する。

▽3失点目の直後、ムニエの突破からカバーニのシュートが右ポストを直撃する決定機を演出したPSGは、ルーカス・モウラに代えてディ・マリアを投入。カウンターの強度が増してオープンな展開となると、62分に値千金のアウェイゴールを獲得する。FKの流れからクルザワが頭でマイナスに落とすと、ボックス中央のカバーニがボレーでゴールへ叩き込んだ。

▽奇跡に近づきながらもアウェイゴール被弾で逆転のためには一気に3点が必要となったバルセロナに対し、PSGは続く64分にも決定機。スルーパスに抜け出したカバーニがボックス左へ侵入してGKと一対一に。しかし、テア・シュテーゲンの好セーブに阻まれる。

▽終盤にかけてバルセロナが諦めずに前がかっていくも、ネイマールやスアレスの単騎突破はPK獲得に繋がらない。それでも、88分にネイマールが直接FKを叩き込むと、直後にはスアレスがマルキーニョスにボックス内で倒されてPKを獲得。これをネイマールが決めて再びあと1点で逆転のところまでこぎ着ける。

▽すると、5分が与えられた追加タイムが終わる間際に奇跡を起こす。FKの流れからネイマールが浮き球パスを送ると、ボックス中央のセルジ・ロベルトがボレーで流し込んだ。これで2戦合計スコアを6-5としたバルセロナが奇跡の大逆転。10シーズン連続ベスト8進出を決めた。