【2017 J1チーム診断】大前流出も新進気鋭の若手&新加入の実力者でJ1定着を目指す《清水エスパルス》

2017.02.22 21:10 Wed
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▽25日、2017シーズンの明治安田生命J1リーグが開幕を迎える。今シーズンは優勝賞金や分配金などクラブへ直接的に影響する部分で大幅な見直しが行われたことで、高みを目指した戦いにこれまで以上の激化が必至だ。

▽開幕を前に超ワールドサッカー編集部がJ1全18クラブを診断。今シーズンの展望や注目選手をピックアップした。今回は昨シーズンの明治安田生命J2リーグで2位となり、1年でのJ1復帰を果たした清水エスパルス編をお届けする。
◆残留のカギは新鋭のさらなる成長
▽J1復帰元年の今シーズン。当面の目標はJ1残留だ。小林体制2年目を迎えるにあたり、今オフには大黒柱FW大前元紀の流失に苛まれたが、リオ五輪世代のMF野津田岳人と日本代表招集経験者のGK六反勇治といった攻守両面で軸になり得る選手を獲得。全体的に選手層の薄さが気がかりだが、チームにはJ2での戦いを通じて頭角を現しつつあるDF松原后、MF白崎凌兵、FW金子翔太、FW北川航也らポテンシャルを秘めた新鋭が多く在籍している。彼らがJ1という舞台でも昨年と同様の活躍を見せることができれば、目標達成への機運も高まる。

◆2017シーズンの注目ポイント
▽大前が抜けた攻撃陣がどれだけJ1で通用するかが一つポイントだ。昨シーズン、チーム全体で総得点85得点を記録したが、そのうち25得点は大前、36得点はFW鄭大世が演出したもの。それだけに、攻撃力の低下が不安視される。さらに、大前という相棒を失った鄭大世に対する負担も気になるところだ。そこで、カギとなり得るのが若手の存在。先述した白崎や、新加入の野津田ら才能溢れる若手が、J1というトップリーグで鄭大世をフォローすることができるか。チームが新体制発表会見で目標に掲げる「15勝、勝ち点50、9位以内」を達成するためには、若手の台頭が不可欠となるだろう。

◆予想フォーメーション[4-4-2]
(C)CWS Brains,LTD.
GK:六反勇治
DF:鎌田翔雅、犬飼智也、角田誠、松原后
MF:野津田岳人、河井陽介、竹内涼、白崎凌兵
FW:鄭大世、北川航也
▽昨季に引き続き [4-4-2]がベースとなるだろう。左サイドのホットラインはほぼ当確。期限付き移籍期間の満了で退団したDF川口尚紀の右サイドバックの後釜と鄭大世の相方探しには、時間を要すと思われる。このポジションの問題解決と複数のポジションをこなすことができる新外国人選手のDFカヌとDFフレイレの適性の見極めが急務だ。
◆期待の新戦力
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MF野津田岳人(日本)
1994年6月6日(22歳)
2016シーズン(J1):18試合2得点
▽レフティーモンスターから繰り出されるキックには、攻撃にアクセントを加え、昨季と違う得点パターンを増やす可能性を秘めている。また、長身選手が複数いるこのクラブでは、FKの場面で直接狙うだけでなく、味方に合わせるという選択も可能。状況を打破する強烈なシュートに磨きがかかれば、集中するであろう鄭大世のマークを分散させることにも繋がり、"リオ五輪世代のホープ"から"真のレフティーモンスター"に飛躍を遂げるだろう。

◆キープレーヤー
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MF白崎凌兵(日本)
1993年5月18日(23歳)
2016シーズン(J2):31試合8得点
▽昨季は8得点6アシストと飛躍。J2で再起した鄭大世の得点力ももちろんだが、それを活かせるかどうかは、今季から背番号"10"を任されたこの男に懸かっている。抜群の攻撃センスと身体能力を兼ね備えたアタッカーに、チャンスメイクや前線の活性化が求められることはもはや当然。エースナンバー"10"を背負う以上、クラブの目的達成のために彼に期することは、戦いの舞台がJ1に上がろうとも、昨季に残した数字同等もしくはそれ以上の結果を残すこと以外にない。昨季から積み上げてきた松原、竹内との左サイドがオレンジ軍団復活への活路を見出してくれるはずだ。
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