【質疑応答】DAZNのジェームズCEO「Jリーグに関心を持つ2000万人に熱狂してもらってゲームを見て、加入者になってもらうことを目指したい」
2017.01.20 17:51 Fri
▽Jリーグは20日、2017年より放映権契約を結ぶ「DAZN(ダ・ゾーン)」とのメディアブリーフィングを実施した。
「こういったサービスはすでに他のプロダクトで提供している。アメリカでも導入している事例があるが、実際のユーザーの使用頻度は高くないというデータが出ている。今回のサービスではマーケティングリサーチを行い、ユーザーの中で関心があると分かれば前向きに検討していきたい」
――現在の加入者数は
「この質問をよく受けるが、DAZNや他のサービスもそうだが加入者数については機密事項となっており、開示はひかえている」
――Jリーグのスタートで加入者がどれくらい伸びると考えているか
「今回、Jリーグの放送始まることで期待を高めている。加入者の数の大きな影響が予測されているので大きな投資をした。Jリーグの加入者に対する影響はまだ十分に申し上げることはないが、参考になるのはスカイパーフェクトの例。何十万もの人たちが加入している。また、スタジアムで応援するハードコアなファン数は100万から150万と考えており、このファンにも是非加入してもらいたい」
「今後のDAZNとしてどこまで加入者数を増やしたいかというと、日本にあるペイテレビの良い強豪でありたい。少なくとも彼らと同じ規模、その加入者数はミニマムだと考えている。今後もWOWOWやJsportsを参考にしていきたい」
――現在はどういう端末で見られているのか
「細かな数字は言えないが70%の加入者は複数のプラットフォームで見ている。パソコン、テレビ、モバイルなどで視聴しているようだ。テレビならば、ソニーや東芝、サムソンなどでスマートテレビが視聴できる。またエックスボックスのアプリも開発しているしプレーステーションもサポートしていく。アップルテレビでも視聴でき、グーグルも現在は準備中だ」
――映像の制作はJリーグが行うということだが、解説者などはどちらが持つのか
「中継はJリーグに帰属する。これは需要な条件と考えている。中継に関する著作権はJリーグだ。クラブやリーグに権利を返すことが重要だと思っている。詳しいことは水野から」
「(水野氏)実況、解説のマネジメントは全てJリーグです」
――スタジアムにコアファンが150万人いるとのことだが、その人たちにもスタジアムで何かを提供していく考えはあるのか
「その点も検討中で、NTTと協力している段階だ。そのためにもWi-Fiのサービスをスタジアムに整備する必要性がある。それはJリーグにとっても大事なこと。設備された段階でスタジアムにいらっしゃる方のためのものを提供したい。スタジアムにおけるサービスは、Jリーグファンのための提供なので、無料で提供したい。そこでDAZNを気に入ってもらって加入者になってもらうつもりだ。2つのプロダクト、別のアプリを提供するのではなく、サービスの一部としてスタジアムで楽しんでもらうことを意識している」
――DAZNとしてJリーグというコンテンツが新たに増えることは重要か
「日本での取り組みは欧州と同等に重要だ。これからも国内のコンテンツを追加していきたい。そして日本だけでなく欧州でもそれは同じだ。Jリーグとのパートナーシップでコンテンツをいただくが、それは終わりではなく始まりとの位置付けだ」
――見逃し放送の保存期間について
「その点についてはこの前の会議でも質問を受けた。現在、視聴できる期間は30日となっている。しかしこれからクラブやファンからもっと長くして欲しいという要望が出れば、実現に向けて努力していきた。例えば30日を90日や120日と延長することもできる。またダウンロードして視聴するやり方もあるだろう」
「加入者であれば1年間はその映像を所有できるようにするなど、今後も対応できるように検討していきたい。これはシーズンスタートからではなく、今後対応していきたい。我々は常にファンとクラブに耳を傾ける。フィードバック受けて今後も検討していきたい」
――Jリーグのファン数は伸び悩んでいると言われているが、その中で巨額投資を決めた理由は
「私は楽観的な考えの人間だ。Jリーグのファン層は伸び悩んでいると言われるが、個人的には異なる意見を持っている。我々はデータ重視の企業で、Jリーグのファンのデータは検討している。確かにスタジアムへ足を運ぶ人は減少しているかもしれないが、J1J2のファンは伸びている。J3にしても20パーセントは伸びている」
「Jリーグに関しては、以前からオーディエンスを増やさなければいけないと言われているが誤解がある。ソーシャルメディアや様々な観点から調べると、1500万人から2000万人は関心があるリーグだ。確かに2000万人を3000万人にできればいいが、そうではない」
「2000万人のファンに納得してもらって試合を見に行ってもらう。そして加入者になってもらうことが重要。そのためにはコンテンツを多く提供することが大事。良いストーリーを伝えることが大事で、その手段としてSNSやテレビなどを使って発信していきたい。著作権にしてもJリーグに帰属するので、Jリーグの力と我々のデジタルメディアの強み、DAZNの力を合わせて前進できると思っている。2000万人に関心を持ってもらい熱狂してもらってゲームを見て、加入者になってもらうことを目指したい」
――今後はJリーグだけでなく代表選などの放映権も獲得していくつもりか
「関心は持っている。また我々はブンデスリーガやセリエAなど違う権利も有している。これからの欧州やグローバルなサッカーのリーグの権利に投資したい。国際連盟やトーナメントにも関心があるが、この権利はサイクルで提供されている。すぐにワールドカップや日本の国際試合の権利を手に入れることはできないが、機会があれば積極的に追及していきたい。これらの権利取得に関してはアグレッシブにやってきた。これからもサッカーや国内のプレミアムなコンテンツは追及していきたい」
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▽会見に出席したDAZNのジェームズ・ラシュトンCEOが質疑応答を受けた。会見の内容は以下のとおり。――これほど複数台のカメラでの撮影となれば、スマートフォンなどでユーザーが任意で視点を変えられるようなサービスも考えているのか「こういったサービスはすでに他のプロダクトで提供している。アメリカでも導入している事例があるが、実際のユーザーの使用頻度は高くないというデータが出ている。今回のサービスではマーケティングリサーチを行い、ユーザーの中で関心があると分かれば前向きに検討していきたい」
「この質問をよく受けるが、DAZNや他のサービスもそうだが加入者数については機密事項となっており、開示はひかえている」
――Jリーグのスタートで加入者がどれくらい伸びると考えているか
「今回、Jリーグの放送始まることで期待を高めている。加入者の数の大きな影響が予測されているので大きな投資をした。Jリーグの加入者に対する影響はまだ十分に申し上げることはないが、参考になるのはスカイパーフェクトの例。何十万もの人たちが加入している。また、スタジアムで応援するハードコアなファン数は100万から150万と考えており、このファンにも是非加入してもらいたい」
――今後の展望は
「今後のDAZNとしてどこまで加入者数を増やしたいかというと、日本にあるペイテレビの良い強豪でありたい。少なくとも彼らと同じ規模、その加入者数はミニマムだと考えている。今後もWOWOWやJsportsを参考にしていきたい」
――現在はどういう端末で見られているのか
「細かな数字は言えないが70%の加入者は複数のプラットフォームで見ている。パソコン、テレビ、モバイルなどで視聴しているようだ。テレビならば、ソニーや東芝、サムソンなどでスマートテレビが視聴できる。またエックスボックスのアプリも開発しているしプレーステーションもサポートしていく。アップルテレビでも視聴でき、グーグルも現在は準備中だ」
――映像の制作はJリーグが行うということだが、解説者などはどちらが持つのか
「中継はJリーグに帰属する。これは需要な条件と考えている。中継に関する著作権はJリーグだ。クラブやリーグに権利を返すことが重要だと思っている。詳しいことは水野から」
「(水野氏)実況、解説のマネジメントは全てJリーグです」
――スタジアムにコアファンが150万人いるとのことだが、その人たちにもスタジアムで何かを提供していく考えはあるのか
「その点も検討中で、NTTと協力している段階だ。そのためにもWi-Fiのサービスをスタジアムに整備する必要性がある。それはJリーグにとっても大事なこと。設備された段階でスタジアムにいらっしゃる方のためのものを提供したい。スタジアムにおけるサービスは、Jリーグファンのための提供なので、無料で提供したい。そこでDAZNを気に入ってもらって加入者になってもらうつもりだ。2つのプロダクト、別のアプリを提供するのではなく、サービスの一部としてスタジアムで楽しんでもらうことを意識している」
――DAZNとしてJリーグというコンテンツが新たに増えることは重要か
「日本での取り組みは欧州と同等に重要だ。これからも国内のコンテンツを追加していきたい。そして日本だけでなく欧州でもそれは同じだ。Jリーグとのパートナーシップでコンテンツをいただくが、それは終わりではなく始まりとの位置付けだ」
――見逃し放送の保存期間について
「その点についてはこの前の会議でも質問を受けた。現在、視聴できる期間は30日となっている。しかしこれからクラブやファンからもっと長くして欲しいという要望が出れば、実現に向けて努力していきた。例えば30日を90日や120日と延長することもできる。またダウンロードして視聴するやり方もあるだろう」
「加入者であれば1年間はその映像を所有できるようにするなど、今後も対応できるように検討していきたい。これはシーズンスタートからではなく、今後対応していきたい。我々は常にファンとクラブに耳を傾ける。フィードバック受けて今後も検討していきたい」
――Jリーグのファン数は伸び悩んでいると言われているが、その中で巨額投資を決めた理由は
「私は楽観的な考えの人間だ。Jリーグのファン層は伸び悩んでいると言われるが、個人的には異なる意見を持っている。我々はデータ重視の企業で、Jリーグのファンのデータは検討している。確かにスタジアムへ足を運ぶ人は減少しているかもしれないが、J1J2のファンは伸びている。J3にしても20パーセントは伸びている」
「Jリーグに関しては、以前からオーディエンスを増やさなければいけないと言われているが誤解がある。ソーシャルメディアや様々な観点から調べると、1500万人から2000万人は関心があるリーグだ。確かに2000万人を3000万人にできればいいが、そうではない」
「2000万人のファンに納得してもらって試合を見に行ってもらう。そして加入者になってもらうことが重要。そのためにはコンテンツを多く提供することが大事。良いストーリーを伝えることが大事で、その手段としてSNSやテレビなどを使って発信していきたい。著作権にしてもJリーグに帰属するので、Jリーグの力と我々のデジタルメディアの強み、DAZNの力を合わせて前進できると思っている。2000万人に関心を持ってもらい熱狂してもらってゲームを見て、加入者になってもらうことを目指したい」
――今後はJリーグだけでなく代表選などの放映権も獲得していくつもりか
「関心は持っている。また我々はブンデスリーガやセリエAなど違う権利も有している。これからの欧州やグローバルなサッカーのリーグの権利に投資したい。国際連盟やトーナメントにも関心があるが、この権利はサイクルで提供されている。すぐにワールドカップや日本の国際試合の権利を手に入れることはできないが、機会があれば積極的に追及していきたい。これらの権利取得に関してはアグレッシブにやってきた。これからもサッカーや国内のプレミアムなコンテンツは追及していきたい」
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