【リーグ・アン前半戦総括&ベスト11】最優秀選手はセリ!

2017.01.07 23:45 Sat
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【前半戦総括】
★南仏のレスターが躍動! 絶対的王者がまさかの低迷…
▽ここ数年、絶対的王者パリ・サンジェルマン(PSG)の1強支配が続くリーグ・アンだが、今シーズンは波乱を予感させる前半戦となった。

▽シーズン折り返しとなる第19節終了時点で順位表のトップに立つのは、昨シーズンの4位フィニッシュを上回る躍進を見せたニース。ファブレ新監督のもたらした堅守に加え、近年獲得した若手の躍動、FWバロテッリなどの大物タレントの活躍が重なり、序盤から快進撃を見せた南仏のレスターは、PSGとモナコ、リヨン、マルセイユといった名門を抑え、見事に冬の王者に輝いた。

▽そのニースに勝ち点2差を付けられたものの、PSGを抑えて2位に位置するモナコの評判もすこぶる高い。昨シーズンまでは堅守速攻のイメージが強かったモナコだが、今季は若手の成長やFWファルカオ、FWジェルマンのレンタル復帰組、ライバルから引き抜いたリーグ屈指の攻撃的両サイドバックのDFシディベ、DFメンディらの新戦力が躍動し、ヨーロッパ主要リーグ最多となる56得点を記録した。また、ヨーロッパ最強の攻撃陣ばかりに目が行くが、トリノから獲得したDFグリクがディフェンスリーダーを務める最終ラインのソリッドさは変わらず。ニースの勢いに隠れたものの、内容面を鑑みれば、最も優勝に近い好チームだ。
▽一方、前半戦終了時点で3位に甘んじる4連覇中の絶対的王者PSGは、過去にもスタートダッシュに失敗し、2位や3位でシーズンを折り返していたこともある。だが、今季ここまでの戦いぶりを見ると、より深刻な印象だ。今夏の補強失敗に加え、エメリ新監督の細部までこだわる戦術と抱えるスカッドの相性の悪さも重なり、時に格下に圧倒される内容の試合があることも、気がかりだ。

▽また、久々の参戦となった日本人選手2人の前半戦に関しては、DF酒井宏樹が大きな変革期を迎える名門マルセイユで、右サイドバックの絶対的レギュラーとして活躍した一方、昇格組メスに加入したGK川島永嗣は第3GKという立場を引っくり返すことができず、ここまで公式戦の出場機会はなしと、フランス北東部の都市で厳しい時期を過ごしている。
【最優秀選手&監督】
★最優秀選手
◆MFジャン・ミシャエル・セリ(ニース)
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▽ニースの大躍進に貢献した万能型MFが文句なしの前半戦MVPだ。2015年にパソス・フェレイラから加入した25歳のコートジボワール代表MFは、全試合にフル出場した昨シーズン以上のインパクトを残した。165cmの小兵MFは卓越した身体能力とスタミナを武器に、アンカー、セントラルMFでプレーし、17試合の出場でリーグトップの8アシストを記録。攻守両面で球際の強さを発揮しただけでなく、正確なキックを生かしたプレースキックの場面でも存在感を発揮した。既にフランス国内ではMFカンテやMFマテュイディ並みの万能MFとの声も挙がっている。

★最優秀監督
◆レオナルド・ジャルディム(モナコ)
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▽順当に最優秀監督を選出するならば、ニースを首位に導いたファブレ新監督が妥当だ。だが、堅守速攻の印象が強いモナコを、ヨーロッパ屈指の攻撃的なチームに変貌させたジャルディム監督を最優秀監督に選出した。モナコ以前に率いたスポルティング・リスボンを始め、若手育成と組織的な守備に定評があったポルトガル人指揮官だったが、今季はそのイメージを覆す攻撃的なチームを作り上げてきた。中盤フラットの[4-4-2]を基本布陣に、卓越した左足と攻撃センスを誇るMFベルナルド・シウバ、MFルマールの両サイドハーフが中寄りのポジションを取り、積極果敢な攻撃参加を見せる両サイドバックとうまく絡んで厚みのあるサイドアタックを繰り出す。また、ダイナミズムとボール奪取能力に優れるDFファビーニョとMFバカヨコのセントラルMFがリスク管理と素早いトランジションの歯車となり、ファルカオ、ジェルマンの2トップが質の高い連係を見せる攻撃の機能美は見事の一言だ。加えて、2トップを中心に積極的なターンオーバーを行う中で18歳の新星FWムバッペ、MFボシリア、FWカリージョなどの若手の台頭も目を見張る。

【期待以上】
★チーム
◆ニース
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▽昨季終了後にピュエル監督、エースのFWベン・アルファ、FWジェルマン、MFメンディと昨季の躍進を支えたメインキャストが旅立ったニースは、ヨーロッパリーグ(EL)との二足のわらじもあり、開幕前には我慢の1年になるとの声も多く挙がっていた。しかし、今夏の移籍市場でファブレ監督の教え子であるDFダンテ、FWバロテッリ、MFベルアンダとセンターラインに経験豊富なタレントの獲得に成功。また、彼ら以外に獲得したDFダウベール・エンリケ、MFシプリアンといった無名のタレントがリーグを席巻するインパクトを残すなど、120点満点の補強を見せた。加えて、リーグ・アン初挑戦の智将は攻守にバランスの取れた[3-5-2]の布陣を採用し、アカデミー育ちの17歳DFサール、FWプレアの既存戦力を一人前の戦力に育て上げるなど、優れた手腕を発揮した。そして、南仏の古豪は昨季プレミアで奇跡の初優勝を遂げたレスター・シティを彷彿とさせる快進撃を見せている。

★選手
◆DFリカルド・ペレイラ(ニース)
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▽ポルトガル代表歴があり、ポルトからのレンタル移籍であるため、確かな血統書を持つ選手と言えるだろう。しかし、ニースで2年目を送る23歳のラテラルの躍動ぶりは、今季リーグ・アンのサプライズの1つだ。圧倒的なスピードに加え、ウイングばりの攻撃性能を備えるリカルド・ペレイラは、右サイドのウイングバックで特大の輝きを放っている。リーグ戦15試合で1ゴール3アシストと数字上のインパクトは今一つだが、カウンターの局面で見せる豪快な攻め上がりや一対一で相手DFを抜き去る個人技は痛快。また、ポジショニングなどの繊細さには欠けるものの、攻撃面と同様に守備面でも積極性が光り、一対一の勝率が非常に高い。昨季、ロリアンからドルトムントに旅立った同胞DFラファエウ・ゲレイロと同様に、来夏ビッグクラブへステップアップする可能性が高い。

【期待外れ】
★チーム
◆パリ・サンジェルマン
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▽今季のリーグ・アンはニースの躍進は別として、各クラブが地力通りの戦いぶりを見せている印象だ。それだけに、圧倒的な戦力と資金力を持つ絶対的王者のもたつきが非常に目立つ。連覇に貢献してきたブラン監督を解任し、セビージャでEL3連覇に導いたエメリ監督を招へいし、更なる成功を目指すPSGだが、蓋を開けてみれば、結果内容ともに王者には似つかわしくない前半戦を過ごした。その低迷の原因は、今夏の補強の失敗だ。レジェンドFWイブラヒモビッチの退団で大物獲得が期待されたものの、今夏の獲得選手はDFムニエやMFクリホヴィアク、FWベン・アルファ、FWヘセ・ロドリゲスといった好タレントのみ。また、主力として活躍した選手は1人もおらず、ベン・アルファと今冬の放出濃厚のヘセに関しては、セルフィッシュな振る舞いで同僚や指揮官の不興を買った。また、個の能力を全面に押し出した前指揮官とは異なり、相手を徹底的に分析して緻密なタスクを与えるカウンタースタイルを志向するエメリ監督の戦術は甘やかされた現スカッドに受け入れられず、当初メインシステムと位置付けられた[4-2-3-1]の布陣もほとんど機能せず、現在は原点回帰の[4-3-3]での戦いが続く。

★選手
◆MFグルゼゴルツ・クリホヴィアク(パリ・サンジェルマン)
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▽指揮官たっての希望でセビージャから巨額の移籍金で引き抜かれるも、ここまでは控えという立場に甘んじている。過去にボルドーやスタッド・ランスでプレーした経験があり、エメリ監督の戦術を最も理解する存在として、新生PSGの中心を担うことが期待されたものの、自身初のビッグクラブでのプレーに気圧されたのか、中盤で圧倒的な存在感を放ったセビージャ時代のパフォーマンスは見る影もない。後半戦の巻き返しに向けてはマイボール時の判断、精度の向上と共に、リーダーを務めたセビージャ時代のような決然とした振る舞いをスター揃いのチームメートに対しても見せていきたい。

【前半戦ベストイレブン】
(C)CWS Brains,LTD.
GK
ステファーヌ・リュフィエ(サンテチェンヌ)
DF
リカルド・ペレイラ(ニース)
チアゴ・シウバ(パリ・サンジェルマン)
カミール・グリク(モナコ)
ジブリル・シディベ(モナコ)
MF
ファビーニョ(モナコ)
ウィラン・シプリアン(ニース)
ジャン・ミシャエル・セリ(ニース)
FW
アラサン・プレア(ニース)
エディソン・カバーニ(パリ・サンジェルマン)
トマ・ルマール(モナコ)

【後半戦展望】
★本命はモナコ! ニースとPSGが追撃へ
▽前半戦と同様に後半戦もニース、モナコ、PSGの3チームによる三つ巴の争いがシーズン終盤戦まで繰り広げられる可能性が高い。その中で最も優勝に近いのが、攻守両面で安定感が際立つ2位のモナコだ。指揮官の積極的なターンオーバーが功を奏して選手個々の消耗は少なく、加えて若手選手の成長は著しく、3チームの中で最も伸びしろを感じる。

▽その三つ巴の争いに大きな影響を与えそうなのが、1月から2月初旬にかけて行われるアフリカ・ネイションズカップと、2月中旬から再開されるCL決勝トーナメント。前者に関してはニースの絶対的主力のセリがコートジボワール代表に選出されるほか、PSGもオーリエが離脱となる。また、リーグ・アンはアフリカの各国代表選手を抱えているチームが多いだけに、対戦相手の戦力減という部分でも影響がうかがえる。

▽CL決勝トーナメントに関しては、モナコとPSGがラウンド16進出を決めている。首位通過のモナコがマンチェスター・シティ、2位通過のPSGがバルセロナと厳しい相手との組み合わせとなったが、この難関を勝ち抜けた場合、リーグ戦への影響も出てくる。一方、ELグループステージで敗退となったニースは、リーグ戦一本で戦えるアドバンテージがある。

▽ヨーロッパの出場権や残留争いに関しては、例年通り終盤戦までもつれ込む拮抗した展開が予想される。現在、6位ながら新オーナーへ移行したマルセイユは、今冬の積極補強も噂されるだけに、後半戦の注目チームの1つだ。

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フランス代表で初共演が期待されるテュラム兄弟が、仲良く公式会見に出席した。 フィールドプレーヤーとしてフランス代表で歴代最多142試合に出場し、1998年ワールドカップ、ユーロ2000優勝に貢献したリリアン・テュラム氏。 同国歴代最高DFとも評される同氏には、ボルシアMGのエースFWマルクス・テュラム(25)と、ニースMFケフラン・テュラム(21)の息子2人がプロフットボーラーとして活躍。 兄のマルクスは2020年にレ・ブルーデビューを飾り、先のカタール・ワールドカップでも準主力として準優勝に貢献。一方、弟ケフランは昨シーズン辺りから所属するニースでブレイクを果たすと、今回のインターナショナルマッチウィークで待望のレ・ブルー初招集を勝ち取った。 そして、近年ではリュカとテオのエルナンデス兄弟に続く兄弟でのA代表入りを果たしたテュラム兄弟は、クレールフォンテーヌで行われた公式会見の場で、その喜びを語った。フランス『RMC Sport』が伝えている。 弟の初招集を心待ちにしていた兄マルクスは、「自分自身よりも弟を誇りに思っているよ。彼は非常に真面目で、僕に感銘を与えているんだ。それに成長を続けている」と称賛の言葉を並べた。 また、自身は前線を主戦場、弟はインサイドハーフやセントラルMFを主戦場としており、ポジション争いの可能性は低いが、兄弟での対抗意識について問われると、兄としての余裕を見せた。 「安心してください、僕の間に競争はないよ。たぶん、弟は、僕に追いつきたがっていると思うけど、そこには常に愛情が伴っているんだ。弟が得点し、僕が得点しないとき、僕らは時々互いをからかい合うこともあるんだ。ただ、通常は僕が得点していることが多いから、それは非常にレアなことだよ。だけど、いつも気さくな感じだよ」 一方、偉大な父だけでなく兄を追う形でのレ・ブルー入りとなったケフランは、兄へのリスペクトを語りながらも、「自分は自分」だと冷静に現状を捉えている。 「僕は誰の影にもなっていないよ。ただ、マルクスのような兄を持つことは、誇りと喜びの源だよ」 「兄はとても陽気な人で、自分の能力に自信を持っている。彼がもっと先に行けると僕は思っているし、彼はそのために懸命に働いているんだ」 また、テュラム兄弟がクレールフォンテーヌに向かう前には父のリリアンが、自身のインスタグラムで兄弟を見送る動画を投稿し、大きな話題を集めていた。 その動画について質問を受けたケフランは、「どんな父親でもビデオを作ったんじゃないかな。それほど素晴らしい機会だし、特別な思い出になったよ」と、父への感謝を語った。 一方のマルクスも「僕ら3人にとって大事なものになったよ」と、感銘を覚えたようだ。 <span class="paragraph-title">【動画】父リリアンが息子2人をお見送り</span> <span data-other-div="movie"></span> <div id="cws_ad"><blockquote class="instagram-media" data-instgrm-captioned data-instgrm-permalink="https://www.instagram.com/reel/CqBajrGoC4b/?utm_source=ig_embed&amp;utm_campaign=loading" data-instgrm-version="14" style=" background:#FFF; 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伊東純也が攻撃牽引もニースの堅守破れず…中村敬斗も途中出場のS・ランスは2戦連続ドロー【リーグ・アン】

リーグ・アン第28節、スタッド・ランスvsニースが7日にスタッド・オーギュスト・ドローヌで行われ、0-0のドローに終わった。なお、ランスのMF伊東純也はフル出場、FW中村敬斗は63分から出場した。 前節、リヨンとのアウェイゲームを1-1のドローで終えた9位のランスは、5位のニースとのトップハーフ対決で2戦ぶりの白星を狙った。この試合では伊東が[3-5-2]の2トップの一角で先発となったが、中村はベンチスタートとなった。 ボールの主導権はニースが握ったものの、積極的にボールを引き出す伊東を起点にホームのランスも効果的なカウンターからチャンスを作り出す。 12分には伊東からパスを受けたアタンガナ・エドアがペナルティアーク付近から強烈なミドルシュートを枠に飛ばすが、これはGKブルカの好守に遭う。さらに、19分には伊東の絶妙なスルーパスに抜け出したムネツィがボックス右でGKをかわして角度のないところから右足シュートを狙うが、今度は枠の左に外れた。 以降はニースが押し込む時間が続く中、ボガやブダウィらに再三のシュートを打たれるが、GKディウフやDFアブデルハミドらの身体を張った対応で凌ぐランス。伊東も守勢の際には自陣深くまで下がって献身的に守備をサポート。その後、前半終了間際には左サイドを完璧に崩されてファーに流れたボールを回収したボガに決定的なシュートを打たれるが、これは枠を外れて事なきを得た。 ゴールレスで折り返した後半は中盤での潰し合いが目立つ拮抗した展開が続いていく。前半のように決定機は与えずも、攻撃が停滞するホームチームは60分過ぎに動く。 63分、アタンガナ・エドアを下げて中村をデ・スメットと共に投入した。中村は投入直後から積極的に仕掛ける姿勢を見せると、チームも攻勢を強めてディアキテやデ・スメットが際どいシュートを放っていく。 その後も一進一退の攻防が続く中、何とかゴールをこじ開けたいホームチームは、右のタッチライン際にポジションを移した伊東の突破やクロス、カウンターからニースの堅守攻略を目指したが、後半アディショナルタイムのカドラ、コネのシュートチャンスも相手守備に阻まれた。 そして、試合は0-0のままタイムアップを迎え、ランスは2試合連続ドローとなった。 2024.04.07 23:58 Sun

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