年間3位の鹿島が金崎弾で川崎F撃破! 浦和の待つ決勝へ《JリーグCS》

▽明治安田生命2016 Jリーグチャンピオンシップ準決勝の川崎フロンターレvs鹿島アントラーズが等々力陸上競技場で23日に開催され、0-1で勝利した鹿島が決勝に進出した。▽年間勝ち点2位の川崎Fが、1stステージ王者で年間勝ち点3位の鹿島をホームに迎えた。一発勝負でホームアドバンテージがある川崎Fだが、負傷中のFW小林が間に合わず、MF中村がベンチスタート。前線に大久保、長谷川、三好を並べた。対する鹿島は、負傷の柴崎がメンバー外。金崎と土居が前線でコンビを組み、中盤は遠藤、小笠原、永木、ファブリシオを配した。▽試合は立ち上がりから両者共に球際へ激しくいき、一進一退の攻防が繰り広げられる。そんな中、18分に川崎Fにアクシデントが発生する。フリーラン時に長谷川が左足のハムストリングを押さえて、プレー続行不可能に。長谷川との交代で中村がピッチに入った。
▽21分過ぎにはお互いにチャンスをつくる。ゴール正面から川崎Fは大久保、鹿島はファブリシオがそれぞれ枠内シュート。しかし、いずれのシュートもコースが甘く、GKに弾かれる。さらに鹿島は24分に西が鋭いミドルシュートをゴール右に飛ばしたが、これもGKチョン・ソンリョンにセーブされる。

▽ハーフタイムにかけては、ゴールレスのままでは敗退となる鹿島が攻撃の比重を強める。遠藤のプレーメークや永木のキックからゴールに迫るが、得点を奪うまでには至らず、0-0のまま前半を終えた。▽迎えた後半、早い時間帯にスコアを動かしたのは、勝利が必要な鹿島だった。50分、左サイドの山本が上げたクロスに正面で飛び込んだ金崎がヘッド。これがゴール右に決まり、鹿島が先行した。

▽ビハインドを背負った川崎Fは失点直後から前に出る。66分に田坂に代えて登里を入れたチームは直後、大久保のパスをボックス右で受けた中村が左足でダイレクトシュート。しかし、これは枠を捉えることができない。

▽その後、78分に板倉を下げて森本を投入した川崎Fに対し、鹿島はカウンターで追加点を狙う。川崎Fは終盤、リスクを冒して攻めるが、最後まで鹿島守備陣を崩しきることができず、試合終了。勝利した鹿島が浦和の待つ決勝に進出した。

▽CS決勝は第1戦が29日に鹿島ホームで、そして第2戦が12月3日に浦和ホームで行われる。