【J1チーム別総括】吹スタ稼働元年を意地の4位フィニッシュ…“ガンバクラップ”浸透のホーム戦績も上向きに《ガンバ大阪》
2016.11.18 19:00 Fri
▽明治安田生命J1リーグの全日程が11月3日に終了した。2016シーズンのJ1を振り返り、超ワールドサッカー編集部が各チームを採点。シーズンを振り返るとともに、チーム内の最優秀選手賞、敢闘賞、ブレイクスルー賞を決定した。第15回目は、市立吹田サッカースタジアム稼働元年を4位で終えたガンバ大阪編をお届けする。
◆チーム採点
60点(100点満点)
◆チーム成績
◆シーズン総括
▽市立吹田サッカースタジアム稼働元年の今シーズンは、売りとなるはずだった新加入のFWアデミウソン、FW宇佐美貴史(現アウグスブルク)、FWパトリックによる強力攻撃陣の融合に失敗。優勝争いから縁遠く、常勝軍団としてはもどかしい1年だった。優勝候補筆頭と目された中で迎えた今シーズンだったが、7勝3分け7敗の6位で1stステージを終えると、2ndステージを10勝4分け3敗の4位フィニッシュ。まず、例年以上にチームとして長引いた序盤のスロースターターぶりが誤算だった。
▽さらに、ホームでの戦績は8勝4分け5敗。特に、1stステージでのホーム9試合で3勝2分け4敗と貯金を作れなかったことが、足を引っ張った格好だ。それでも、サポーター発案の新たな勝利の儀式“ガンバクラップ”が恒例行事として根付きはじめると、チームは5勝2分け1敗という数字を見てもわかるとおり、2ndステージのホーム戦績が右肩上がりに上昇。1stステージからこの調子だったらと悔やむ部分もあるが、MF井手口陽介の覚醒を含め、来シーズンに繫がる1年になったといえるだろう。
29試合出場(先発25試合)/9得点
▽シーズン途中で移籍した宇佐美、絶不調のパトリックの2人の穴をカバー。今シーズン当初こそ適応に時間がかかったが、2ndステージに入り、随所に見せる美技でファンを沸かせ、チームの攻撃をリードした。ただ、連係面においてはまだまだ。完全移籍でのG大阪再加入が決定している来シーズンは、よりコンビネーションを高め、チームとしての攻撃に順応していきたい。
◆敢闘賞
28試合出場(先発27試合)/3得点
▽井手口の台頭が取り上げられがちだが、この男の成長を忘れてはならない。DF丹羽大輝、DF岩下敬輔が相次いで負傷離脱した中、センターバックの一角としてG大阪加入後最多となるリーグ戦28試合に出場。当初はミスが目立っていたが、プレーを重ねていく中で対人プレーだけでなく、ビルドアップの面でも向上の兆しが見受けられるなど、個人として飛躍した1シーズンになったに違いない。
◆ブレイクスルー賞
22試合出場(先発14試合)/4得点
▽“怪物”と評されてきた逸材がついに覚醒した。今シーズン序盤こそMF遠藤保仁、MF今野泰幸に次ぐ3番手としての立ち位置だったが、リオ・デジャネイロ オリンピック後は定位置を完全に確保。高いボールハント力はもちろん、ユース時代から売りとされながらもトップチームで課題とされてきた得点力も飛躍的に向上した。G大阪の怪物は、今や日本代表入り。来シーズンも、この男の活躍から目が離せない。
◆チーム採点
60点(100点満点)
◆シーズン総括
▽市立吹田サッカースタジアム稼働元年の今シーズンは、売りとなるはずだった新加入のFWアデミウソン、FW宇佐美貴史(現アウグスブルク)、FWパトリックによる強力攻撃陣の融合に失敗。優勝争いから縁遠く、常勝軍団としてはもどかしい1年だった。優勝候補筆頭と目された中で迎えた今シーズンだったが、7勝3分け7敗の6位で1stステージを終えると、2ndステージを10勝4分け3敗の4位フィニッシュ。まず、例年以上にチームとして長引いた序盤のスロースターターぶりが誤算だった。
▽さらに、ホームでの戦績は8勝4分け5敗。特に、1stステージでのホーム9試合で3勝2分け4敗と貯金を作れなかったことが、足を引っ張った格好だ。それでも、サポーター発案の新たな勝利の儀式“ガンバクラップ”が恒例行事として根付きはじめると、チームは5勝2分け1敗という数字を見てもわかるとおり、2ndステージのホーム戦績が右肩上がりに上昇。1stステージからこの調子だったらと悔やむ部分もあるが、MF井手口陽介の覚醒を含め、来シーズンに繫がる1年になったといえるだろう。
◆最優秀選手賞
Getty Images
FWアデミウソン(22)29試合出場(先発25試合)/9得点
▽シーズン途中で移籍した宇佐美、絶不調のパトリックの2人の穴をカバー。今シーズン当初こそ適応に時間がかかったが、2ndステージに入り、随所に見せる美技でファンを沸かせ、チームの攻撃をリードした。ただ、連係面においてはまだまだ。完全移籍でのG大阪再加入が決定している来シーズンは、よりコンビネーションを高め、チームとしての攻撃に順応していきたい。
◆敢闘賞
Getty Images
DF金正也(28)28試合出場(先発27試合)/3得点
▽井手口の台頭が取り上げられがちだが、この男の成長を忘れてはならない。DF丹羽大輝、DF岩下敬輔が相次いで負傷離脱した中、センターバックの一角としてG大阪加入後最多となるリーグ戦28試合に出場。当初はミスが目立っていたが、プレーを重ねていく中で対人プレーだけでなく、ビルドアップの面でも向上の兆しが見受けられるなど、個人として飛躍した1シーズンになったに違いない。
◆ブレイクスルー賞
Getty Images
MF井手口陽介(20)22試合出場(先発14試合)/4得点
▽“怪物”と評されてきた逸材がついに覚醒した。今シーズン序盤こそMF遠藤保仁、MF今野泰幸に次ぐ3番手としての立ち位置だったが、リオ・デジャネイロ オリンピック後は定位置を完全に確保。高いボールハント力はもちろん、ユース時代から売りとされながらもトップチームで課題とされてきた得点力も飛躍的に向上した。G大阪の怪物は、今や日本代表入り。来シーズンも、この男の活躍から目が離せない。
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