7月1日にリオ五輪メンバー発表…注目の「託す人、託される人」を考察2016.06.30 20:00 Thu

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▽29日に、U-23南アフリカ代表との五輪前最後の国内強化試合を終えたU-23日本代表。8月3日に開幕するリオ・デ・ジャネイロ・オリンピック(リオ五輪)に向けてのメンバーが、7月1日に発表される。

▽リオ五輪に登録できるメンバーは18名。しかし、既に内定が発表されているFW興梠慎三(浦和レッズ)、DF塩谷司(サンフレッチェ広島)、DF藤春廣輝(ガンバ大阪)の3名が入ることを考えると、15名しか選出されないと考えられる。29日に行われた南アフリカ戦に向けて招集されたメンバーは21名。さらに、AFC U-23選手権やトゥーロン国際大会に招集されてきたメンバーを含めると、15人の枠に対して倍以上の候補が居ることになる。そこで、今回は招集されるメンバー18名を考察してみた。

◆オーバーエイジ3名は確定
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▽まず、前述の通り、FW興梠、DF塩谷、DF藤春のオーバーエイジ3名は確定と見て良いだろう。現状3選手は負傷もしておらず、クラブチームでもプレー。特に塩谷は得点力も発揮するなど好調を維持。興梠も得点を重ねている。手倉森監督も3名には期待を寄せているコメントを残しているだけに、しっかりと戦力として計算されているはずだ。

◆これまで通りGKは2枠
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◎櫛引政敏(鹿島アントラーズ)
◎中村航輔(柏レイソル)
△杉本大地(徳島ヴォルティス)

▽続いて、GKだ。これまでの五輪を見ても、このポジションは2名が選出されている。世代別の日本代表で正守護神の座を守り続けてきたGK櫛引政敏は確定と見て良いだろう。五輪開催のシーズンに清水エスパルスから期限付き移籍で鹿島へと移籍したことでリーグ戦の出場機会はなかったものの、この世代でのポジションを譲ることはなさそうだ。

▽そして、2人目にはGK中村航輔が入ると見る。昨シーズンはアビスパ福岡で守護神として躍動し、チームのJ1昇格に貢献。今シーズンは柏に復帰すると、守護神の座を掴み、持ち前の反射神経と得意のキックで大きな役割を担う。次点は、櫛引とともにこの世代で招集され続けていたGK杉本大地か。

◆負傷者続出のディフェンスライン
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◎塩谷司(サンフレッチェ広島)※
◎藤春廣輝(ガンバ大阪)※
◎植田直通(鹿島アントラーズ)
◎亀川諒史(アビスパ福岡)
◎室屋成(FC東京)
◯岩波拓也(ヴィッセル神戸)
△松原健(アルビレックス新潟)
△中谷進之介(柏レイソル)
▲三浦弦太(清水エスパルス)
▲山中亮輔(柏レイソル)
▲三丸拡(サガン鳥栖)
▲ファン・ウェルメスケルケン際(ドルトレヒト)

▽AFC U-23選手権で優勝を遂げた後、ディフェンスラインにはケガ人が続出した。第3のセンターバックとして実力をつけてきたDF奈良竜樹(川崎フロンターレ)が骨折により五輪出場を断念することになった。その他、DF室屋成、DF亀川諒史、DF松原健、DF山中亮輔とサイドバックにケガ人が続出。さらに、トゥーロン国際大会では、DF岩波拓也もヒザのじん帯を負傷した。室屋、亀川、松原に関しては実戦に復帰し、29日の南アフリカ戦にも出場。一方で、岩波はトレーニングに復帰しているものの実戦復帰はできておらず、山中もまだ復帰出来ていない状態だ。

▽手倉森監督は一貫して4バックを採用しているが、オーバーエイジ枠の塩谷はセンターバックと右サイドバック、藤春は左サイドバックとして考えられる。今シーズン、鹿島でも結果を残しているDF植田直通は当確と考えて良い。また、右サイドバックの主力であり、復帰戦でも結果を残した室屋、左サイドバックの亀川も当確と言えるだろう。

▽焦点が当てられるのは3番手のセンターバックだ。塩谷、植田をセンターバックと考えた場合、順当であれば岩波が選出されるはずだ。トレーニングへの復帰は果たしているものの、実戦復帰はしていない。2日に開幕する明治安田生命J1リーグ・2ndステージからは出場する見込みだが、どこまでコンディションが戻るのか。岩波を予備登録にした場合は、DF中谷進之介、DF三浦弦太らが候補と見る。または、MF遠藤航を3番手のCBに置く可能性もあるだろう。

◆中盤の残り枠は最大2つか
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◎遠藤航(浦和レッズ)
◎大島僚太(川崎フロンターレ)
◎矢島慎也(ファジアーノ岡山)
◎南野拓実(ザルツブルク)
◯井手口陽介(ガンバ大阪)
◯橋本拳人(FC東京)
△原川力(川崎フロンターレ)
△野津田岳人(アルビレックス新潟)
△豊川雄太(ファジアーノ岡山)
▲喜田拓也(横浜F・マリノス)
▲前田直輝(横浜F・マリノス)
▲伊東純也(柏レイソル)

▽中盤に関しては、ほぼメンバーが固まっていると思われる。キャプテンとしてU-23日本代表をけん引してきたMF遠藤航、遠藤不在時にキャプテンを務めるMF大島僚太、10番を託されているMF矢島慎也は当確と見て良いだろう。また、飛び級ながら攻撃面での違いを見せつけているMF南野拓実も入ると見る。

▽中盤には、ボランチとしてプレーを続けてきたMF原川力、G大阪でも欠かせない存在となり、U-23チームでも頭角を現してきたMF井手口陽介、左足からの強烈なシュートが特徴なMF野津田岳人、ジョーカー的存在で結果を残しているMF豊川雄太、そして南アフリカ戦ではDF登録され、ボランチ以外にサイドバックもこなせるユーティリティ性を持つMF橋本拳人も居る。

▽守備面を補うのであれば、橋本や井手口、攻撃面であれば野津田、豊川、遠藤や大島の代わりと考えると原川を選びたいところだ。

◆選考を左右するのは久保の状態次第か
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◎興梠慎三(浦和レッズ)※
◎中島翔哉(FC東京)
◎浅野拓磨(サンフレッチェ広島)
◎久保裕也(ヤング・ボーイズ)
△鈴木武蔵(アルビレックス新潟)
△オナイウ阿道(ジェフユナイテッド千葉)
▲富樫敬真(横浜F・マリノス)

▽フォワードはオーバーエイジ枠のFW興梠慎三の他、FW浅野拓磨は当確と見る。負傷の影響が心配されたFW中島翔哉も、南アフリカ戦では違いを見せ、自身の存在を存分にアピールした。さらに、ヤング・ボーイズでプレーし、力強さと決定力を身につけたFW久保裕也も当確とする。しかし、久保に関しては負傷の影響が心配だ。久保のコンディションが難しいと判断されれば、FW鈴木武蔵、FWオナイウ阿道が候補となる。

◆手倉森監督の判断やいかに
▽あくまでも人数に合わせ、メンバーを予想したものであり、手倉森監督がどのような判断を下すかは、1日の14時から行われるメンバー発表会見で明らかになる。「託す人と、託される人」。手倉森監督が、南アフリカ戦に向けた会見で語った言葉だ。

▽これまで主力としてプレーしてきた選手も、ケガやコンディションの問題で外れる可能性も大いにあることが見えてきたはずだ。どの選手に“託す”のかは、手倉森監督の中にある。運命のメンバー発表は明日。リオ五輪での“メダル獲得”という目標に向けたメンバーは、14時に発表される。

※…オーバーエイジ、◎…当確、〇…濃厚、△…可能性あり、▲…厳しいか

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【リオ五輪総括】グループステージ3試合を含めたリオ五輪を総括する霜田NTD「駆け引きを含めたゲームコントロールが必要」

▽日本サッカー協会(JFA)の霜田正浩ナショナルチームダイレクター(NTD)が、今夏に行われたリオ五輪の総括を行った。霜田NTDは、グループステージ3試合での戦いや、そこでのデータをもとにリオ五輪を振り返った。 ▽ナイジェリア、コロンビア、スウェーデンとのグループステージについて霜田NTDは、一試合ごとにデータをもとにした総括を実施。さらに今後の日本サッカーにおける課題についても口にした。 <B>◆霜田正浩ナショナルチームダイレクター</B>(日本サッカー協会) <B>~~初戦のナイジェリア戦~~</B> 「実際に3試合を振り返りたいと思います。ナイジェリア戦は0分から60分で5点を取られました。非常にもったいない失点が多く、相手が強くて、うまくてどうしようもなかったというよりも、自分たちのミスからの失点でした。60分間では6割から7割近く相手にボールを持たれていました。ポゼッションのパーセンテージが直接の原因ではないですが、この中で考えたのは相手からボールが奪えなかったなと。相手は当日入りでコンディションが悪いのにもかかわらず、僕らが厳しくいってもボールを奪えませんでした。なので、相手のポゼッション率を下げるというか、こちらがボールを持ってコンディションの悪い相手をもっと走らせる。そういう戦いが60分間までにもう少しできれば、もう少し違ったかなと」 「大会初戦の0分から15分がどれだけ大事かということは、現場の監督、スタッフ、選手の誰もがわかっていました。しかし相手のコンディションがわからず、当日入りの中でも本当に前からボールを奪いに来るのか。ゆっくり時間を使うのか。そういう相手の出方をうかがうように最初の15分を使ってしまいました。そこで2-2。15分間で2-2という打ち合いになりました。2-2になった時点から相手を走らせたり、しっかりと自分たちで保持したりすることができればよかったですが、ミスから失点を繰り返して3点差をつけられたことが悔やまれます」 「データの中から拾ったのは、セカンドボールに関しては倍近い数を相手に取られています。タックル数は互角ですが、自分たちで奪えた数と、ナイジェリアのタックルを受けてボールを失った数ではかなり下回っています。ボールを奪いには行っていますがボールを奪えない。逆に相手は取りにきて、こちらは失ってしまう形が多かったです。セカンドボールを拾われたので相手のポゼッションが長く、自分たちから良い形でボールを奪えていません。良い守備から良い攻撃に転じることができなかった原因だと思います」 「2番目はアタッキングサードについてです。ボールを持っていてもバックパスや横パスだけでは意味がなく、いかに相手のアタッキングサードにはいるか。その部分でも相手に大きな差を付けられてしまいました。この差は、分析した結果としては、日本は繋いで攻撃を組み立てますが、ナイジェリアは個人で仕掛けてきます。そういう意味でも、アタッキングサードに侵入された回数が多くなりました。ここは日本の大きな課題だと思います」 「ポジティブな面では試合の終盤になっても日本が走り負けることはなかったです。コンディショニングもうまくいき、90分で見ると自分たちでチャンスを作ることができました。浅野や(鈴木)武蔵など途中から入った選手も機能し、先発で出るメンバー、途中から出るメンバーの差はなかったため、後半に勝負する戦い方は確立されていたと思います。なので、試合の入り方とミスからの失点が悔やまれる試合になりました」 <B>~~2戦目のコロンビア戦~~</B> 「2戦目ですが、4-4-2に戻しました。中2日しかありませんでしたが、原点に戻ろう、前から行こうということで、メンバーを戻してしっかりと前からボールを奪いに行きました。1戦目と2戦目の間のトレーニングやミーティングでのフィードバックでも、現場の監督やスタッフが選手に意識付けをしてくれたので、かなりアグレッシブな入りができ、立ち上がりにパンチを浴びるようなことはなく、1戦目の反省が活かされたと思います」 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「逆に言うとアジアに近いような戦いになり、パスの総数から見てなかなか前にパスを付けられない。ブロックの中に入れず、横パスやバックパスが多くなってしまい、ポゼッションは高くてもゴール前までいけない日本の課題が出てしまいました。前の2試合では拾っていませんが、この試合ではパスの総数が520本で、その中で前につけたのが157本。さらにその中の6割5分程度しか成功していません。そういう意味では引かれてブロックを作られるアジア仕様の戦いになったときに、日本の課題が出てきてしまったかなと」 「それでも相手に得点を許さず、0-0の状況を長く続けられる。攻め疲れることなく攻撃の手を緩めず、常に主導権を握りながらゴールに向かう姿勢は、1戦目、2戦目の反省が活かされたのかなと思います」 「これも途中交代の矢島がゴールを取ってくれました。3試合とも90分の勝負、14人の勝負が形として出来ていたかなと思います」 <B>~~3試合を通した総括~~</B> 「簡単ですが3試合を振り返りました。オフェンスに関してはよくできたなと思います。3試合で総得点7は悪い数字ではないですし、7点取っていればかなりの確率で勝つはずです。また、どの相手でもパスの成功率は75%を超えています。これはAFCの予選で戦った6試合よりも高い数字です。単純に比較はできませんが、AFCの予選ではパスの成功率が7割に行かず、サウジアラビア、韓国戦で越えただけで、他は思うようにパスがつながりませんでした。今回は世界大会の舞台、暑かったという要因もありますが、ゴールに向かうパスも6割5分という数字が出ています。少なくとも今までのように、勝っていても負けていてもボールを横に繋ぐような試合ではなく、強化指針で出しているようになるべくゴールに仕掛けていくような攻撃がある程度できたかなと思います」 「ナイジェリア戦では4点取れました。シュートの本数は8本しか打っていないのに4本が決まるなど、得点率は50%です。サッカーの世界で毎試合このような数字はありえないと思います。ただ、その中で枠内のシュートは8本中5本。ポゼッションでは圧倒されていましたが、少ないチャンスでちゃんとゴールを奪うこの決定率の高さがあれば、強豪に対してジャイアントキリングができるのではないかと思います」 「先日もお話ししましたが、この決定率をどのように上げるかが課題で、チャンスの数はA代表も含めて多くのものが作れています。そのチャンスを得点に結びつける効果的な技術や意識が日本の課題だと思います。五輪チームも選手間の距離が良いときは孤立することなくパスがつなげます。一人で相手を抜いていくような選手が、これからは出てこないといけませんが、それだけではなくグループのコンビネーションで崩す部分はA代表に通ずるものがあります。一つの線でつながった戦いをしてくれたなと思っています。日本が継続していくべきストロングポイントの一つだと思います」 「ディフェンスについてです。相手の技術が素晴らしく完全に崩されたというよりは細かなミス、ポジショニングのミス、クリアミス、判断ミスのようなイージーなミスが致命的なものにされてしまう怖さを感じました。プレッシングの重要性、ポゼッションされていてもどこで奪うかの奪いどころ。そこを徹底すればよかったなと思います。得点は7ですが、失点も7です。その中の半数は個人のミスであり、相手にプレゼントしてしまったような失点でした。こういうところを、どれだけ世界大会で少なくするかです」 「サッカーはミスのスポーツで、ミスすることは仕方ないですが、そのミスを致命的なものにしないというマネジメントが必要だと思っています。忠実なプレーをして、クリアするところはする、体を張るところは張る、相手が背中を向けていたら無理にファウルをしないなど原理、原則をもう少しハイレベルでできるようにならなければいけません」 「後はGKの判断の部分です。ボックス外のプレーエリアの拡大が求められます。またJリーグを見ていてもなかなかクロスを上げてこないので、クロスに対する守備範囲の広さ、日本のGKはもっと守備範囲を広くやっていかなければいけません」 <B>~~日本の課題~~</B> 「また強化指針の中で、戦術的な柔軟性という話をしています。ゲームコントロールについてですが、セットプレーの時、キックオフ直後、スローイン時、選手交代などプレーが切れた後の集中力や修正力。こういった隙を突かれています。逆にこの隙をこちらが突けない。ただ90分間を自分たちのリズムでサッカーしましょうではなく、世界大会では相手の隙をどう突いて、こちらの隙をどう見せないかが大事になってくるのかなと思います」 「ピッチ上のリーダーについてもなかなか見当たらなかったなと。ハリルホジッチ監督やアギーレ監督も言っていましたが、ボールを奪うところ、デュエル、球際で負けてしまうのは、日本が世界大会を勝ち進むうえでまだまだベースのところを上げなければいけないなと感じます。良い形でボールを奪えれば、そのままショートカウンターやロングカウンターで良い攻撃につながります。完全に相手が引いている状態から、こちらがポゼッションして崩すだけではなく、カウンターのように良い守備から良い攻撃で点を取る形を増やさなければいけません」 「ずっと言ってきましたが、守るだけでなく奪う守備の概念を日本のチームは持たなければいけないなと思っています。たとえば、ブラジルのネイマールにしかり、ナイジェリアのミケルしかり、技術も経験のある選手に対してはボールを奪いに行かなければなんでもやってしまいます。それが致命的にならなくても、こちらのリズムを作れない。個人やチームとして技術や経験のある相手をどう慌てさせるか、ミスさせるか。そのために日常からアグレッシブに取りに行くことが大事です。どの選手であれ、FWでもGKでもそういう意識を持っていかなければ難しいです」 「ゲームコントロールについては、入り方、開始15分の戦い方です。アグレッシブさをどこで出すか。90分間ずっと走り回るのは難しいです。ハイレベルになればなるほど、どこでペースを落とすか、どこで休むかのゲームコントロールも重要です。そこを選手が判断してプレーする。ここは奪いどころだとなったときに、全員が共鳴して連動する。ゆっくり繋ごうよとなったときはペースダウンする」 「世界大会のグループステージで絶対に勝ち点1は取らなければいけないとなったとき、3試合で4ポイントを取れれば突破の可能性が高くなる中で、どうやって勝ち点1にこだわるか。または勝ち点3を取りに行くかというところで、こういうゲームコントロールも大事になると思っています。逆に、60分から90分は相手の疲労もありますが、この時間帯はどの相手に対しても日本は良く走れました。それを最初からやれとよく言われますが、それくらい相手を圧倒することができます」 「逆に言えば力の出しどころで、終盤に力を発揮することは、日本はいつでもできます。これからは相手を先に慌てさせるべく先に点を取る。こちらから先制パンチをして相手をひるませる。こういう駆け引きを含めたゲームコントロールを90分を通してやっていかなければいけません。これをJリーグの試合の中でやるには、いつも途中からしか出場しない選手にとっては経験できないものです。90分間チームの主力として多くの試合に出続ける選手がこの年代でも出てこないと、ゲームコントロールを身に付けるのは難しいのかなと思います」 <B>~~世界大会を経験することの重要性~~</B> 「最後に余談ですが、選手の経験という部分を今大会に出場した選手について並べてみました。今回の五輪に出た18選手のうち過去U-17のW杯に出た選手、U-20のW杯に出た選手、OAは何人使ったか。そのOAの選手が世界大会を経験したことがあったかなかったか。そういうものを調べました。ブラジルはネイマールが1番で、ナイジェリアはミケルです。ホンジュラスやデンマークは世界的な経験を持った選手はなかなかいません」 「メキシコのOAである3人はロンドン五輪にも出場したペラルタも含めて全員が国内組です。ただ、五輪を経験しW杯を経験した選手を3人OAで使ってきました。国際経験と簡単に言いますが、世界大会に出る出ないだけではなく、ACLで戦う、CLに出る。そういう国際経験、普段のリーグ戦では当たらないような対戦相手と戦うことに関して言えば、メキシコはU-17W杯に4人出て、U-20W杯に10人出ています。18人中10人が大きな世界大会の予選リーグの戦い方を知っていますし、経験しています」 「さらに、世界大会であるW杯の舞台を経験しているOAが3人もいる。それでもメキシコはグループリーグで敗退しましたが、明らかな傾向です。U-17やU-20のW杯に出場した選手が五輪に臨み、予選の3試合でどうやって勝ち点4を取るかということを体感して、それからW杯に臨むというのが一つの形なのかなと思います」 2016.09.16 20:20 Fri
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【リオ五輪総括】6カ月間の準備期間を振り返る霜田NTD「時間がない中でJリーグとの調整、対戦国を探すなどはできる限りのことはやってきた」

▽日本サッカー協会(JFA)の霜田正浩ナショナルチームダイレクター(NTD)が、今夏に行われたリオ五輪の総括を行った。霜田NTDは、今年1月に行われたAFC U-23選手権でリオ五輪の出場権を獲得してから本大会を終えるまでを振り返っている。 ▽わずか6カ月間の準備期間では五輪に出場する強豪国とのマッチメイクが難しいものだったとコメント。その中でできる限りの準備を行い、ブラジルに向かってからも選手たちのコンディションに細心の注意を払っていたことを明かした。 <B>◆霜田正浩ナショナルチームダイレクター</B>(日本サッカー協会) 「こんにちは。お忙しい中ありがとうございます。五輪が終わってすぐにW杯の予選が始まってしまい、どのタイミングで総括するのが良いのかを計っていました。先日の技術委員会で出た話題も集約し、最終的には技術委員長に調整してもらい、総括という形でまとめさせていただきました」 「キャンプに帯同してくれた記者の方にはご存じでしょうが、改めて次の東京に向けていろいろなことを検証していかなければいけないと思っています」 「最初に、ここで直接お話しできないようなこともあります。たとえば個人への評価。監督についても、ロンドンの時もそうだったように協会の中でストックして、次の五輪に向けて参考にするという形になります。全部のことをお話しできるというわけではないことだけご了承ください」 「予選リーグ3試合、準備などは技術委員会で検証した結果をお見せします。ここでお見せするパワーポイントはJFAが出すテクニカルレポートの中に入れます。出てくるデータや数字はいずれレポートとして出ます」 「ご存知の通り、3試合で負けてしまいました。この3試合で、勝ち点1足りずに3位になってしまいましたが、結論から言えばグループリーグは突破してブラジルなりデンマークなりと試合をしたかったなというのが正直な感想です」 <B>~~本大会に向けた準備~~</B> 「どういう準備をしてきたかを振り返ると、1月に出場権を獲得し、2月は選手をクラブに戻しました。Jリーグが始まる前のプレシーズンに参加させて、3月から活動しました。その中で、どうしてもメキシコと対戦したいということだったので、ポルトガルに飛んでメキシコと対戦し、もう1試合、ヨーロッパで強豪と対戦できればよかったのですが、そこまで来てくれる国は少なかったです。あるいは、U-23の活動をしている国自体が少なかった中で、今後の反省でもありますが、五輪に出場しガチンコで親善試合をしてくれる国を見つけるのは年々難しくなっています。なので、スポルティング・リスボンにお願いして、クラブチームと対戦しました」 「4月、5月は月に1度の強化をしたいということで、Jリーグの強化担当者会議で4年に一度の五輪イヤーということで、クラブの了解を得て活動をさせてもらいました。エスパルスとも練習試合をして、フル代表のガーナとも対戦しました。U-23のチームがシーズンの最中に15時間のフライトを経て日本に来るのは非常に難しい状況でした。日本で親善試合をやらなければいけない制約もあり、日本の選手の移動の負担を少なく。Jリーグの試合の間の月曜日、火曜日、水曜日で手ごたえのある相手とやるのは難しいことでした。ここはガーナがしっかり来てくれたので、アフリカと初めて対戦することになりました」 「それからトゥーロンに行って4試合できました。トゥーロンではいろいろな年代が混在していて、パラグアイはU-20、ポルトガルはU-21と各国それぞれが、この時期にベストメンバーを揃えられないという世界的な事情があり、この場で他の国々と情報の交換をしました。それをどうやってFIFAに訴えようかという話もしています。現場の国際経験を積むということだけでなく、五輪に参加する国も出ていたので、そういう情報交換の場としてもトゥーロンは有意義なものでした」 「ただ、ACLと被ってしまい、ACLに出るチームの選手を連れていけませんでした。Jリーグの選手たちにとっても、大会直前の大事な試合をベストなメンバーで臨めないということは非常に残念だったなと思います。そこはもう少し、Jリーグ各クラブとの関係を構築していかなければいけないなと感じました。それでもACL以外のチームからは、レギュラーを取っている選手でもトゥーロンを優先してほしいと伝え、ある程度のメンバーが呼べました。久保はケガをしましたが、南野は呼べました。そういう意味ではベストメンバーに近い選手たちでトゥーロンに臨めたのは良かったかなと思います」 「それから松本での試合。五輪に出るU-23の南アフリカが来てくれたので良かったですが、やはりシーズン中の月曜日から水曜日に日本に来てもらうのは非常に大変で、五輪イヤーの直前のマッチメイクに関しては検討しなければいけません」 「ブラジルに渡っても試合をしました。この辺のマッチメイクは現場の希望を第一に考えました。それから、Jリーグから選手を出してもらうので、Jクラブの交渉も踏まえた上で日程を決めて、その後にマッチメイクしました。正直、1月に突破を決めて7月に本大会があり、6カ月しか準備期間がない中でJリーグとの調整、対戦国を探すなどはできる限りのことをやりました。ただ、もう少し練習試合ができればよかったなと思っています」 <B>~~ブラジル到着後の準備~~</B> 「次の準備は向こうに行ってからのことです。これは他の国との対戦ではなく、自分たちでどれだけ良いコンディションで臨めるかという準備です。今回、初めて国立スポーツ科学センター(JISS)から中村大輔さんという方に来ていただきました。彼は疲労回復のスペシャリストで、コンディションの専門家で、もともとサッカーへも造詣の深い方です。また、普段からJISSに務めておられるので、コミュニケーションを取っていました。今では、ハリルホジッチ監督が来てからは当たり前になっていますが、アイスバスのケアをしたり、今回は初めて下半身の疲れを取るような器具を導入したりしました」 「選手はマッサージを受けるだけでなく、空いている時間に疲労が回復できるような器具を持っていきました。リカバリータイツについても、寝るとき、飛行機に乗るとき、移動の時などに穿かせるようにしました。いろいろと、疲労回復に務めました。コンディションのチェックに関しては唾液検査。それから、視感的な疲労度などA代表と同じようなコンディションチェックを行いました」 「予防のエクササイズについてもJリーグの各コンディショニングコーチとダイレクトで連絡を取って協力を仰ぎ、代表の活動ではない日ごろからでも常にこういうことをやっておいてくださいというのをお願いしていました。時差対策、暑熱対策はだいぶ前から行っていました」 「結果として、コンディショニングが悪くて戦えなかったという試合はなかったです。3試合とも日本が走り負けたということはなかったので、この辺の準備がうまく機能したというのは実感としてあります」 2016.09.16 20:15 Fri
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リオ五輪を総括した西野朗技術委員長…手倉森誠監督については「高く評価している」

▽日本サッカー協会(JFA)は26日、技術委員会でリオ・デジャネイロ オリンピックの総括を行った。会議終了後、西野朗技術委員長が記者の取材に応じ、国際舞台での経験不足や選手の招集問題などについて語った。 <B>◆西野朗技術委員長</B> <B>──リオ五輪についてはどんな報告をしたのか</B> 「強化部会から、霜田の方からチームの立ち上げから準備期間から、どういったアプローチをしてきたかという話と、予選、本選をどう戦ったかということをコンパクトに報告しました」 「色々と検証すると、紙一重の部分があったり、十分戦えたポジティブに捉えられる所がたくさんありました。僕自身、経験値というのが不足していたかなと。色々な戦い方の中で、紙一重のところで失点したり、ボールを取られたり。前のカテゴリ(U-20)で経験していなかったりというところは多少あったと思います」 「ベスト8に残ったチームはU-20で世界を経験した選手が5人以上間違いなくいましたし、そこにオーバーエイジのワールドカップ経験者がいたりといった、ゲームをコントロール編成をしているところはオリンピックレベルでも差が出るなと思います」 <B>──久保裕也選手を招集できなかったことは次にどう生かすか</B> 「間違いなく問題だと、最終的に現場に影響を与えたと感じています。強制力がないことは確かにあります。各国もその中で、メンバーを十分に編成できないというのは、日本だけではなくあります。アルゼンチンもしかりです」 「直前になって招集させないというのは、平気で起こるのがオリンピックのメンバー編成です。日本もそうならないようにオーバーエイジに対しては慎重に海外クラブと調整していました。ただ、そこが最後にチャンピオンズリーグやクラブの事情で出てしまったのは残念です」 <B>──手倉森監督の去就については</B> 「技術委員会では、みんな一同に手倉森監督には高い評価をしていますし、協会としても高い評価をしています。こういった難しい世代をアジアチャンピオンにして、海外に連れて行ったこと。マナウスであと5分ずつ試合時間があれば次のステージに進めたと思います。日本サッカーに対する思いが彼から伝わってきました」 2016.08.27 15:05 Sat
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改めて大会を振り返る手倉森誠監督、初戦のナイジェリア戦は「ビビった部分がある」「良い体験ができた」《リオ五輪》

▽U-23日本代表の手倉森誠監督が、11日にサルバドール空港で囲み取材に応じた。 ▽リオ・デジャネイロ オリンピックに参加したU-23日本代表は、10日のU-23スウェーデン代表戦で1-0と勝利し1勝1分け1敗としたものの、グループ3位となり敗退が決定。悲願のメダル獲得はならなかった。 ▽手倉森監督は記者の質問に応じ「良い集団と仕事ができた」とコメント。また大会を振り返り、初戦のナイジェリア戦は「ビビった部分があった」と明かした。 <B>◆手倉森誠 U-23日本代表監督</B> <B>──一晩明けて、気持ちは落ち着かれましたか</B> 「落ち着いたんですかね。朝起きて練習がなくなったということと、改めて大会が終わったなという気持ちに浸りながら、休めるなという気持ちにも浸りながらでしたね」 <B>──よく眠れましたか?</B> 「(朝)6時ぐらいまで起きていましたね。スタッフと6時ぐらいまで飲んで、9時には荷出ししたので3時間ぐらいですかね」 <B>──飲みの際にはどんな話をされましたか</B> 「色々なことをしゃべりましたね。選手も選手で、居たりして、ありがとうとばっかり言っていましたね。(選手も監督の部屋に来たりしましたか?)何人か来ましたよ」 <B>──監督にとって今回のオリンピックはどんな経験になりましたか</B> 「世界を体感できたなというか、改めて国際試合、世界大会というのは、端から見ていた時に手の届かないというか、どういう風に自分が振る舞えるのかが想像つかない場所だと思ってましたが、実際やってみたらどんと来いという気持ちでやれたなと。良い体験ができました」 <B>──また世界の舞台に来たいという気持ちは</B> 「別の世界に行ってみようかなと(笑)。改めて、サッカーのクオリティとか、色々なタイプの国とか、戦ってみて楽しさはありました。試合をするたびに磨かれていくのも感じていましたし、選手も変わっていくのが手に取るように分かったし。良い集団と仕事ができたというのも改めて感じたし。良い仕事でした」 <B>──選手も同じように色々な国のサッカーを体験できたのは貴重だったと言っていましたが、どういう風に還元していったらよいか</B> 「育成年代で世界大会に出ることも大事ですけど、世界大会に出るために世界でやっておくというのもね。近年では日本に色々な国を呼んでU-16が試合をするようになっていますが、それはやり続けないといけないところだと思います」 「はっきり言って、初戦はアフリカ人にビビったみたいな部分がありましたからね。あれがアフリカのスタイルだ、これが中南米だ、これがアジアだというのを摺りこんでおいて、柔軟性というのが研ぎ澄まされてくれば、いよいよ世界と対抗できるかなと。そんな印象を受けました」 <B>──朝、選手に何か話はしましたか</B> 「彼らはすぐにJリーグがあるので、しっかり頑張れよと。休みをもらっている選手ともらっていない選手とバラバラですけど、頑張ってほしいと話しました」 <B>──大会の各試合を戦う中で、“ひらめき“みたいなものがあったか</B> 「攻撃は仕掛けられるなということですね。(大会前の)ブラジル戦ではコンディション、クオリティを確認するためにやりました。実際ブラジル戦のフィードバックから身につけたものは、数日間で大会で発揮できたかなと。このチームの攻撃力につながったと思います」 「アジアの時は、持たされてロングボールでやられるのが嫌だから、持たせて堅守速攻で勝ち取った大会でしたが、世界では逆にナイジェリア戦でその入り方をして痛い目に遭った分、前から取りに行って、そこからのショートカウンター、またはポゼッションの可能性を感じたのが、自分の中の変化でした」 「力を読む準備を日本がやれれば、国際試合は厳しいですけど、幅を持った国になれるのかなと思います」 <B>──A代表のコーチもやられていますが、比べてみてこのチームの選手に欠けるものがあるのか、良い可能性を持っているのか</B> 「この世代に対して、ゲームを読むとかコントロールするとか、技術、戦術、フィジカルと平行して高めたものの1つです。相手の心理、意図を読む癖がものすごく高まって、ゲームを運べるようになったかなと」 「この戦術じゃなきゃダメということに対しての柔軟性を高められたかなとも思います。みんなでやるということの協調性も高まったかなと」 <B>──この大会で得た貴重な経験と成長を選手たちにどういった未来につなげてほしいか</B> 「トップの所を頭に置いて、日本のサッカーを担う一員なんだという覚悟でやってくれなきゃ困るなと。オリンピックに出て満足してもらっては困るなと。これからは上の選手との本当の競争、口に出して競争する立場だということを理解して欲しいです」 <B>──残りの数日間はどの様に過ごされますか</B> 「サンパウロでシュラスコに行きたいですね(笑)。あとは、僕らがいけなかった決勝トーナメントの試合を何試合か見られれば、トーナメントに勝ち上がった場合の戦い方とかを振り返られればいいですね。自分たちが勝ち上がった時に描いていたものが、その場所で行われているかどうかも見たいと思います」 2016.08.12 12:40 Fri
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【会見全文】手倉森監督「勝って終わることは残念」

▽U-23日本代表は日本時間11日、リオ・デジャイネロ オリンピック(五輪)グループB第3節のU-23スウェーデン代表戦に臨み、1-0で大会初勝利を飾った。しかし他会場の結果、日本はグループBで3位となり予選敗退が決定している。 ▽試合後、手倉森誠監督とキャプテンのMF遠藤航が会見に応じた。両者ともに最後の試合に勝ちながらも決勝トーナメントに進出できなかった悔しさを口にした。会見の内容は以下の通り。 ――残念な結果に終わったが率直な感想と足りなかった部分は 手倉森監督「まずは他力だった部分。ただ、勝つことで何かが続くのではないかなという期待感がありました。負けて引き分けて勝ち、チームも向上してきた中での敗退は残念で受け入れがたい」 「勝った後、戦いを続けられるかどうかは他の会場の結果次第だった。ただ、終わってみて、このチームの可能性を考えると非常に悲しい結果。これから、また中2、3日で大会が続いていく中で、日本のしぶとさをここから見せられたのかなと思う」 「足りない部分を考えると、勝って敗退はおかしなことで、ここまでのゲームを考えると一戦目と二戦目での運がなかったなと。世界を経験していない選手と監督だったが、運に見放された部分があったのかなと。これから分析していきたい」 ――この大会で一番学んだことは 遠藤「この3試合で、コロンビア戦と今日のスウェーデン戦は自分たちらしさを出せたと思います。ナイジェリア戦も諦めない気持ちと、自分たちの良さであるしぶとさを出して追い上げました。コロンビア戦も追いついて、スウェーデン戦は先行逃げ切りの形を出せたゲームでした」 「監督も言っていたように、これから自分たちの力をもっと見せたいというところでの敗戦で、僕自身も悔しい思いが増しています。最初の2試合でのちょっとしたミスやちょっとした相手のシュートのうまさ。そういうところが世界との差なのかなと、この3試合を通じて感じた部分はあります。学ぶ部分なのかなと思います」 ――監督に就任してからの2年半の総括と今後の育成年代の課題は 手倉森監督「就任してからの総括をすれば、この記者会見の時間だけでは足りない。(日本に)帰ってから、しっかり総括させてもらいたい。ただ、やり方次第で選手は成長できるんだなと。日本のサッカーにおいて、世界大会ではもっと押し込まれると考えていた中で、大会が進み、コンディション勝負になれば(主導権を)握れるなと思っていた。何か起こりそうな感じがした時、日本の持ち方、仕掛け方は確立していた。自分の中でそこは手ごたえがあった」 「チーム意識という部分で、五輪世代、育成年代はチームになりやすい。その世代の、そういう部分を磨けば、世界と対等に戦えるなと。そういう風に感じた。だからこそもったいない。勝って終わることは残念だ。ボールを握る、捌く、球際、守備意識が高まったときに日本は良いサッカーできるなと感じるようになった」 「育成年代の課題は活動日数。終わってみれば、もっとやりたかったという本音がある。あれくらいの活動日数で、選手たちは良く伸びてくれたと思う。この五輪世代だけでなく、U-17、U-19についても、クラブから協力してもらってはいるが、代表の強化について全クラブ、協会を通じてもっとやれれば、次の東京はメダルを目指さなければいけない大会になると思う」 ――試合後、選手に何か伝えたことは 「お疲れさま、ありがとうと伝えた。長い間付き合ってもらって、世界を経験していない選手と監督がめぐり合って、こうして世界を経験できたことに感謝していると。ここで進めなかったことは本当にもったいない」 2016.08.11 13:28 Thu
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